JP6214144B2 - 電池用電極の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池用電極の製造装置に関する。
電極活物質である金属を有する金属電極をアノードとし、空気極をカソードとする金属空気電池は、高いエネルギー密度を有するため、次世代の電池として注目されている。
金属空気電池を二次電池として用いると充電時に電池内部において金属電極から空気極に向けて樹枝状のデンドライトが生成し短絡の原因となる場合がある。このため、金属空気電池を一次電池として用い、副生成物である金属酸化物などを還元処理することにより、電極活物質である金属を製造し金属空気電池に供給するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一次電池として用いられる金属空気電池として亜鉛空気電池が挙げられる。図15は亜鉛空気電池の放電反応を説明するための模式的な断面図である。亜鉛空気電池は、図15に示すようにアルカリ性電解液103中に電極活物質である金属亜鉛を含む亜鉛電極101を設け、空気極105を電解液103と接するアニオン交換膜106上に設けた構造を有しており、放電反応が進行することにより亜鉛電極101と空気極105とから電気エネルギーを出力する。なお、空気極105は、一般的にカーボン担体に空気極触媒を担持したものが用いられる。
亜鉛空気電池の放電反応において、亜鉛電極101の金属亜鉛がアルカリ性電解液103中の水酸化物イオンと反応し、水酸化亜鉛となり亜鉛電極101中に電子を放出する。その後、この水酸化亜鉛は脱水して酸化亜鉛が電解液中に析出する。また、空気極105において、電子と水と酸素が反応することにより水酸化物イオンが生成され、この水酸化物イオンは、アニオン交換膜106を導電し、アルカリ性電解液103に移動する。このような放電反応が進行すると、亜鉛電極101の金属亜鉛が消費されるため、亜鉛空気電池に電極活物質である金属亜鉛を供給する必要がある。他の金属空気電池を一次電池として用いる場合においても、電気エネルギーの出力を維持するためには、電極活物質である金属を金属空気電池に供給する必要がある。
金属空気電池に電極活物質を供給する方法として、集電体上に電極活物質である金属を電解析出させた電析膜を有する金属電極を製造し、製造した金属電極を金属空気電池本体に組み込む方法が挙げられる。
特開平7−45270号公報
しかし、集電体上に電極活物質を電解析出させると、不均一に電極活物質が析出したり電極活物質のデンドライトが生成したりして、電析膜の析出面に凹凸が生じる場合がある。また、デンドライトが生成し十分な厚さを有する電析膜を形成できない場合がある。また、複数の電池用電極を製造する場合、電池用電極ごとにデンドライトが不均一に生成・成長するため、基板上全面に必要量を析出させるために要する時間が電極ごとに異なり、電析膜の形状を均質にすることが困難である。このため電池用電極を適した厚みまで各電析膜を析出させるため大量製造する際に時間とエネルギーのロスを生じる。
また、析出面に凹凸を有する電析膜を有する金属電極を金属空気電池本体に組み込み発電すると、電析膜の凹部と凸部で電極活物質が消費される反応の反応速度が異なり、金属空気電池の出力が安定しない場合がある。また、凸部の電極活物質が電極反応に利用されずに崩落してしまう場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電析膜の析出面の凹凸を容易に除去することができる電池用電極の製造装置を提供する。
本発明は、電解液を溜める第1電解液槽と、第1電解用電極と、第1電解液槽内に配置される第2電解用電極と、第1整型部とを備え、第1電解用電極は、第1電解液槽内に挿入することができるように設けられ、かつ、第1電解液槽内から抜き出すことができるように設けられ、かつ、支持体を有し、かつ、第1電解液槽内に挿入された第1電解用電極と第2電解用電極との間に電圧を印加することにより電極活物質である金属からなる第1電析膜を前記支持体上に電解析出させることができるように設けられ、第1整型部は、第1電解液槽に溜める電解液から第1電解用電極が抜き出される際に第1電析膜の形を整えることができるように設けられたことを特徴とする電池用電極の製造装置を提供する。
本発明によれば、電解液を溜める第1電解液槽と、第1電解用電極と、第1電解液槽内に配置される第2電解用電極とを備え、第1電解用電極は、第1電解液槽内に挿入することができるように設けられ、かつ、支持体を有し、かつ、第1電解液槽内に挿入された第1電解用電極と第2電解用電極との間に電圧を印加することにより電極活物質である金属からなる第1電析膜を前記支持体上に電解析出させることができるように設けられるため、支持体上に電極活物質である金属からなる電析膜が形成された電池用電極を製造することができる。
本発明によれば、第1電解用電極は、第1電解液槽内から抜き出すことができるように設けられ、第1整型部は、第1電解液槽に溜める電解液から第1電解用電極が抜き出される際に第1電析膜の形を整えることができるように設けられるため、第1整型部により第1電析膜の析出面の凹凸を除去することができる。このことにより、第1電析膜の形状を電池用電極の電極活物質部に適した形状とすることができる。また、デンドライトが大きく成長する前に整型部によりデンドライトを容易に除去することができるため、デンドライトの脱落により電析膜が支持体から剥離することを抑制することができる。
また、第1整型部により第1電析膜の形を整えた後、第1電解用電極を第1電解液槽内に容易に挿入することができ、第1電析膜の上にさらに電極活物質を電解析出させることができる。このため、より厚い電析膜を支持体上に形成した電池用電極を製造することができる。さらに、デンドライトの形成を抑制するための高分子化合物などを電解液に添加することを省略することや添加物を減量することが可能になり、添加物の電析膜への混入による電析効率の大幅な低下や析出金属の品質低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 (a)は本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置に含まれる整型部の概略斜視図であり、(b)は(a)に示した整型部の概略上面図である。 (a)〜(c)は、本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置による電池用電極の製造方法の説明図である。 本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態の電池用電極の製造装置の概略断面図である。 亜鉛空気電池の放電反応を説明するための模式的な断面図である。
本発明の電池用電極の製造装置は、電解液を溜める第1電解液槽と、第1電解用電極と、第1電解液槽内に配置される第2電解用電極と、第1整型部とを備え、第1電解用電極は、第1電解液槽内に挿入することができるように設けられ、かつ、第1電解液槽内から抜き出すことができるように設けられ、かつ、支持体を有し、かつ、第1電解液槽内に挿入された第1電解用電極と第2電解用電極との間に電圧を印加することにより電極活物質である金属からなる第1電析膜を前記支持体上に電解析出させることができるように設けられ、第1整型部は、第1電解液槽に溜める電解液から第1電解用電極が抜き出される際に第1電析膜の形を整えることができるように設けられたことを特徴とする。
本発明の電池用電極の製造装置において、第1整型部は、第1電解液槽に溜める電解液の上に設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第1整型部により第1電析膜の形を整える際に第1電析膜から分離される電極活物質の小片や電解液を第1電解液槽に溜めた電解液中に落とすことができる。このことにより、第1電析膜から分離される電極活物質の小片や電解液を回収するための容器を別に設ける必要がなく装置を簡素化することができる。また、析出面においてデンドライトが大きく成長する前にデンドライトを除去し電解液中に落とすことが可能となるため、析出面から除去したデンドライトを電解液に効率よく再溶解させることができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、前記支持体は、板状であり、第1電析膜は、前記支持体の第1主要面上および第2主要面上に形成されることが好ましい。
このような構成によれば、支持体上に析出させる電極活物質の量を多くすることができ、電極活物質を多く含む電池用電極を製造することができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、第1整型部は、第1切削部および第2切削部を有し、第1および第2切削部は、第1切削部と第2切削部との間に実質的に一定の幅の隙間が形成されるように設けられ、第1電解用電極は、第1および第2切削部の間の隙間を通過した第1電解用電極が第1電解液槽に溜める電解液に浸漬されるように設けられ、かつ、第1電解液槽に溜める電解液から引き上げられた第1電解用電極が第1および第2切削部の間の隙間を通過するように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第1電解液槽中で第1電析膜を析出させた第1電解用電極を第1電解液槽内から抜き出す際に、第1切削部および第2切削部により第1電析膜の析出面に形成されたデンドライトや凸部を切断・除去することができ、第1電析膜を整型することができる。また、第1切削部および第2切削部により第1電析膜の凹凸を有する表層を切断・除去することができ、第1電析膜の表面を平滑化することができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、第1および第2切削部は、それぞれ刃形であり、第1および第2切削部は、第1切削部の刃先と第2切削部の刃先とが第1電解液槽に溜める電解液に向かうように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第1電析膜を削ることなく第1電解用電極を第1電解液槽内に挿入することができ、第1電解用電極を第1電解液槽内から抜き出す際に第1電析膜を削り整型することができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、第1整型部は、第1切削部の下に設けられた第1ローラーと、第2切削部の下に設けられた第2ローラーとをさらに有し、第1および第2ローラーは、それぞれ外周面に複数のブレードを有し、かつ、第1ローラーが有するブレードと第2ローラーが有するブレードとの間に、第1切削部と第2切削部との間の隙間と実質的に同じ幅の隙間が形成されるように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第1電解用電極を第1電解液槽から抜き出す際に、第1および第2ローラーの外周面の複数のブレードにより第1電析膜の凹凸を有する表層に切込みを入れることができ、この切込みを入れた表層を第1切削部および第2切削部により切断・除去することができる。このことにより第1電析膜の表面を平滑化することができる。また、第1電析膜の表層を切断する際に第1電析膜が支持体から剥離することを抑制することができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、電解液を溜める第2電解液槽と、第2電解液槽内に配置される第3電解用電極と、第2整型部とをさらに備え、第1電解用電極は、第1電解液槽内から抜き出した後第2電解液槽内に挿入することができるように設けられ、かつ、第2電解液槽内から抜き出すことができるように設けられ、かつ、第2電解液槽内に挿入された第1電解用電極と第3電解用電極との間に電圧を印加することにより電極活物質である金属からなる第2電析膜を第1電析膜上に析出させることができるように設けられ、第2整型部は、第2電解液槽に溜める電解液から第1電解用電極が抜き出される際に第2電析膜の形を整えることができるように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第1電解液槽内において第1電析膜を形成した後、第2電解液槽内において第1電析膜上に第2電析膜を析出させることができる。このことにより、第1電解液槽に溜める電解液の電解質濃度と第2電解液槽に溜める電解液の電解質濃度とを変えることや、整型部の種類や形状や幅を第1電解液槽と第2電解液槽とで変えることができ、高品質な電析膜を有する電池用電極を製造することができる。また、第1整型部により整型した第1電析膜の上に第2電析膜を形成することができるため、第2電析膜の析出速度にむらが生じることを抑制することができる。また、析出面のデンドライトや凸部が大きく成長することを抑制することができる。さらに、電析膜の形成を複数段階に分けることにより、電池用電極を多量に製造する場合でも各電池用電極の電析膜の品質を均質化することができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、第2整型部は、第2電解液槽に溜める電解液の上に設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第2整型部により第2電析膜の形を整える際に第2電析膜から分離される電極活物質の小片や電解液を第2電解液槽に溜めた電解液中に落とすことができる。このことにより、第2電析膜から分離される電極活物質の小片や電解液を回収するための容器を別に設ける必要がなく装置を簡素化することができる。また、析出面においてデンドライトが大きく成長する前にデンドライトを除去し電解液中に落とすことが可能となるため、析出面から除去したデンドライトを電解液に効率よく再溶解させることができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、第2整型部は、第3切削部および第4切削部を有し、第3および第4切削部は、第3切削部と第4切削部との間に実質的に一定の幅の隙間が形成されるように設けられ、第1電解用電極は、第3および第4切削部の間の隙間を通過した第1電解用電極が第2電解液槽に溜める電解液に浸漬されるように設けられ、かつ、第2電解液槽に溜める電解液から引き上げられた第1電解用電極が第3および第4切削部の間の隙間を通過するように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第2電解液槽中で第2電析膜を析出させた第1電解用電極を第2電解液槽内から抜き出す際に、第3切削部および第4切削部により第2電析膜の析出面に形成されたデンドライトや凸部を切断・除去することができ、第2電析膜を整型することができる。また、第3切削部および第4切削部により第2電析膜の凹凸を有する表層を切断・除去することができ、第2電析膜の表面を平滑化することができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、第3および第4切削部は、それぞれ刃形であり、第3および第4切削部は、第3切削部の刃先と第4切削部の刃先とが第2電解液槽に溜める電解液に向かうように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第1電析膜を削ることなく第1電解用電極を第2電解液槽内に挿入することができ、第1電解用電極を第2電解液槽内から抜き出す際に第2電析膜を削り整型することができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、第3および第4切削部は、第3切削部と第4切削部との間の隙間の幅が、第1切削部と第2切削部との間の隙間の幅よりも広くなるように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第2電解液槽内における電解析出により厚くなった電析膜の析出面のデンドライトや凸部を第3および第4切削部により効率的に除去することができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、第1電解液槽に溜める電解液は、第2電解液槽に溜める電解液よりも濃い電解質濃度を有することが好ましい。
このような構成によれば、整型部により電解液中に落としたデンドライトは電解質濃度が高いほど電解液に溶解しやすいため、デンドライトが最も生成しやすい初期段階である第1電解液槽においてデンドライトを溶解しやすくすることができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、第1整型部は、第3ローラーおよび第4ローラーを有し、第3および第4ローラーは、第3ローラーと第4ローラーとの間に実質的に一定の幅の隙間が形成されるように設けられ、第1電解用電極は、第3および第4ローラーの間の隙間を通過した第1電解用電極が第1電解液槽に溜める電解液に浸漬されるように設けられ、かつ、第1電解液槽に溜める電解液から引き上げられた第1電解用電極が第3および第4ローラーにより挟圧された状態で第3および第4ローラーの間の隙間を通過するように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第1電解液槽中で第1電析膜を析出させた第1電解用電極を第1電解液槽内から抜き出す際に、第3ローラーおよび第4ローラーにより第1電解用電極を挟圧することができ、支持体上に形成された第1電析膜を第3ローラーおよび第4ローラーにより整型することができる。このことにより、第1電析膜の析出面に形成されたデンドライトや凸部を除去することができ、第1電析膜の表面を平滑化することができる。
本発明の電池用電極の製造装置において、第1整型部は、第1押圧部材および第2押圧部材を有し、第1および第2押圧部材は、第1電解液槽から抜き出した第1電解用電極を挟圧することにより第1電析膜の形を整えることができるように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第1電解液槽中で第1電析膜を析出させた第1電解用電極を第1電解液槽内から抜き出した後に、第1押圧部材および第2押圧部材により第1電解用電極を挟圧することができ、支持体上に形成された第1電析膜を第1押圧部材および第2押圧部材により整型することができる。このことにより、第1電析膜の析出面に形成されたデンドライトや凸部を除去することができ、第1電析膜の表面を平滑化することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図面や以下の記述中で示す構成は、例示であって、本発明の範囲は、図面や以下の記述中で示すものに限定されない。
電池用電極の製造装置の構成
図1、図3(a)〜(c)、図4〜14は本実施形態の電池用電極の製造装置の構成を示す概略断面図であり、図2(a)は本実施形態の電池用電極の製造装置に含まれる整型部の概略斜視図であり、図2(b)は(a)に示した整型部の概略上面図である。
本実施形態の電池用電極の製造装置25は、電解液10を溜める第1電解液槽1と、第1電解用電極3と、第1電解液槽1内に配置される第2電解用電極4と、第1整型部12とを備え、第1電解用電極3は、第1電解液槽1内に挿入することができるように設けられ、かつ、第1電解液槽1内から抜き出すことができるように設けられ、かつ、支持体6を有し、かつ、第1電解液槽1内に挿入された第1電解用電極3と第2電解用電極4との間に電圧を印加することにより電極活物質である金属からなる第1電析膜7を支持体6上に電解析出させることができるように設けられ、第1整型部12は、第1整型部12は、第1電解液槽1に溜める電解液10から第1電解用電極3が抜き出される際に第1電析膜7の形を整えることができるように設けられたことを特徴とする。
以下、本実施形態の電池用電極の製造装置25について説明する。
1.電池用電極の製造装置
本実施形態の電池用電極の製造装置25は、電池用電極を製造するための装置であり、電極活物質である金属を電解析出により製造する装置である。製造した電池用電極は、亜鉛空気電池、リチウム空気電池、ナトリウム空気電池、カルシウム空気電池、マグネシウム空気電池、アルミニウム空気電池、鉄空気電池などの金属空気電池に用いられる電極であってもよく、アルカリ・マンガン電池に用いられる電極であってもよく、マンガン電池に用いられる電池であってもよい。
なお、電池用電極は、本実施形態の電池用電極の製造装置25に含まれる第1電解用電極3として製造される。
2.電解液槽、電解液
電解液槽1は、電解液10を溜めることができ、電解液槽1内に第1電解用電極3と、第2、第3、第4または第5電解用電極4、35、36、37とを配置することができるように設けられる。また、電解液槽1は、電解液により腐食されない材料により構成される。さらに、電解液槽1は、電解液槽1に溜める電解液10を循環させる電解液流路19および電解液10に金属イオンを供給する金属供給部18を備えることができる。
また、電池用電極の製造装置25は、図3〜7に示したように複数の電解液槽1を備えてもよい。
なお、電解液槽1は、電解液槽1に溜めた電解液10の伝導度、粘度、pHまたは温度を測定するセンサーを備えてもよい。このことにより電解液10の状態を測定することができる。
また、電解液槽1は、電解液10を流動させる攪拌部を備えてもよい。このことにより、電解液槽10内において電解液に大きな温度差が生じるのを抑制することができる。
電解液槽1に溜める電解液10は、支持体6上に電解析出させる電析膜7の原料となる金属イオンを含む。また、電解液10は、電解質水溶液であってもよく、有機電解液であってもよい。また、電解液10は、アルカリ性の電解質水溶液であってもよく、酸性の電解質水溶液であってもよい。
なお、本明細書において金属イオンを含む電解液とは、溶媒に金属化合物が溶解した電解液をいう。
例えば、金属亜鉛からなる電析膜7を電解析出させる場合、電解液10には、希硫酸などの希酸、水酸化カリウム水溶液などの水酸化アルカリ水溶液、アンモニア水などに酸化亜鉛(水酸化亜鉛)を溶解させた水溶液を用いることができる。
また、電解液10には、支持体6上に電解析出させる金属に樹枝状のデンドライトが生成されることを抑制するために、高分子材料を添加することができる。例えば、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンイミン(PEI)などを添加することができる。また、天然由来の高分子材料としては、にかわや大豆粕などが挙げられる。また、電解液は、高分子材料などのデンドライトの生成を抑制するための添加物を含まなくてもよい。本実施形態の電池用電極の製造装置25によれば、整型部12によりデンドライトを除去することが可能であるからである。また、添加物の使用量を減らしてまたは使用せずに電析膜7を析出させることが可能となるため、電析効率および電析膜の品質を向上させることができる。
電解液10は、電解液槽1外において調製し、電解液槽1に供給してもよい。また、電解液10は、電解液槽1内において調製してもよい。また、図1に示した金属供給部18において電解液を調製し電解液槽1に供給してもよい。
また、支持体6上に電析膜7を電解析出させると、電解液中の金属イオンが消費されるため、電解液中に金属イオンを供給する必要がある。
電解液中に金属イオンを供給する方法としては、例えば、電解液中に酸化亜鉛などの金属化合物を電解液槽1に直接投入し、金属化合物を電解液に溶解させることができる。金属化合物を顆粒状とすることにより、金属化合物が電解液に溶解しやすくなり、また、金属化合物の微粒子が電解液中を浮遊し支持体6上に電解析出させる電析膜7に混入することを抑制することができる。
また、電解液中に金属イオンを供給する別の方法としては、図1などに示した電池用電極の製造装置25が備える金属供給部18を設ける方法が挙げられる。金属供給部18は、電解液と酸化亜鉛などの金属化合物とを混合させ金属化合物を電解液に溶解させることができる液槽を含む。金属供給部18は、金属化合物を電解液に溶解させるために攪拌器を備えてもよい。
電解液槽1と金属供給部18とは、電解液槽1内の電解液10が金属供給部18の液槽に流入するように導通する。また、電解液槽1と金属供給部18とは、金属供給部18の液槽から排出される電解液が再び電解液槽1に流入するように導通する。金属供給部18と電解液槽1とで生じる電解液の循環は、ポンプなどにより生じさせてもよい。また、金属供給部18などに空冷装置などの電解液冷却手段を設け、電解液10の温度差を利用して電解液を循環させてもよい。
また、金属供給部18は、液槽内に酸化亜鉛などの金属化合物を供給できるように設けられる。
このような金属供給部18を設けることにより、金属化合物が溶解した電解液を電解液槽1に供給することができる。また、金属化合物の微粒子が電解液槽1に溜めた電解液に混入することを抑制することができ、支持体6上に電解析出させる金属に混入することを抑制することができる。
3.電解用電極
第1電解用電極3は、支持体6を有し、支持体6上に電析膜7を電解析出させる際にカソードとなる。また、第1電解用電極3は、本実施形態の電池用電極の製造装置25により製造される電池用電極となる。また、製造した電池用電極は、支持体6が集電体となり、電析膜7が電極活物質部となり、電池のアノードとなる。
なお、第1電解用電極3は、支持体6上に電析膜7を電解析出させていない場合には支持体6からなり、支持体6上に電析膜7を電解析出させている場合には支持体6と電析膜7とからなる。
第1電解用電極3は、電解液槽1内に挿入することができるように設けられる。このことにより、第1電解用電極3を電解液槽1に溜めた電解液10に浸漬させることができ、第1電解用電極3においてカソード反応を進行させ電析膜7を電解析出させることができる。
第1電解用電極3は、電解液槽1内から抜き出すことができるように設けられる。このことにより、電析膜7を形成した第1電解用電極3を電解液槽1に溜めた電解液10から引き上げることができ、電析膜7を形成した第1電解用電極3を電解液槽1内から回収することができる。また、第1電解用電極3を電解液10から引き上げる際または引き上げた後に、整型部12により電析膜7の形を整えることができる。
第2、第3、第4または第5電解用電極4、35、36、37は、支持体6上に電析膜7を電解析出させる際にアノードとなる。第2、第3、第4または第5電解用電極4、35、36、37におけるアノード反応は、例えば、電解液10から酸素ガスを発生させる反応、第2、第3、第4または第5電解用電極4、35、36、37の材料を電解液中に溶出させる反応などである。
第2、第3、第4または第5電解用電極4、35、36、37は、電解液槽1内に配置される。このことにより、第2、第3、第4または第5電解用電極4、35、36、37を電解液槽1に溜めた電解液10に浸漬させることができ、アノード反応を進行させることができる。
アノード反応が電解液10から酸素ガスを発生させる反応である場合、第1電解用電極3と、第2、第3、第4または第5電解用電極4、35、36、37との間に適した電圧が印加されると、支持体6上に電析膜7が電解析出し、第2、第3、第4または第5電解用電極4、35、36、37から酸素ガスが発生する。この適した電圧とは、支持体6上に金属を電解析出させるカソード反応の標準電極電位、アノード反応の標準電極電位、カソード反応の過電圧、アノード反応の過電圧などにより決まる。
支持体6は、導電性および電解液に対する耐食性を有し、かつ、その表面上に電析膜を電解析出させることができる材料からなる。例えば、アルカリ性の電解液を用いる場合、支持体6には、ニッケル板、ステンレス板、鉛合金板などの金属板または炭素板を用いることができる。また、支持体6には、樹脂製の板部材にニッケル、ステンレス、鉛合金、金、白金、パラジウムなどをメッキしたものを用いることができる。なお、樹脂製の板部材としては、PVC,ABS,PE,PP,PA,PTFE,EPなどが挙げられる。
酸性の電解液を用いる場合、支持体6には、Au、Pt、Pd等の貴金属、Ti、Ta、W、Nb、Ni、Al、Cr、Ag、Cu、Zn等の金属並びにこれらの金属の窒化物および炭化物、ステンレス鋼、Cu−Cr、Ni−Cr、Ti−Pt等の合金を材料とするものが挙げられる。また、支持体6には、樹脂製の板部材に上記の金属をメッキした電極を用いることもできる。なお、樹脂製の板部材としては、PVC,ABS,PE,PP,PTFE,EPなどが挙げられる。
また、支持体6には、アセチレンブラック、バルカン、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、VGCF、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、フラーレン等の化学的に安定で導電性を有する炭素質材料を材料とするものを用いることができる。
支持体6の形状は、対向する第1主要面と第2主要面とを有する板状とすることができる。このことにより、支持体6の第1主要面上および第2主要面上に電析膜7を析出させることができ、支持体上に多くの金属を析出させることができる。
電析膜7は、電極活物質である金属からなる。この電極活物質は、本実施形態の電池用電極の製造装置により製造される電池用電極が用いられる電池の電極活物質である。例えば、製造された電池用電極が亜鉛空気電池、マンガン電池又はアルカリマンガン電池に用いられる場合、電析膜7は金属亜鉛からなる。この場合、電解液10は亜鉛イオンを含む。製造された電池用電極がリチウム空気電池に用いられる場合、電析膜7は金属リチウムからなる。この場合、電解液10は、リチウムイオンを含む。製造された電池用電極がナトリウム空気電池に用いられる場合、電析膜7は金属ナトリウムからなる。この場合、電解液10は、ナトリウムイオンを含む。製造された電池用電極がカルシウム空気電池に用いられる場合、電析膜7は金属カルシウムからなる。この場合、電解液10は、カルシウムイオンを含む。製造された電池用電極がマグネシウム空気電池に用いられる場合、電析膜7は金属マグネシウムからなる。この場合、電解液10は、マグネシウムイオンを含む。製造された電池用電極がアルミニウム空気電池に用いられる場合、電析膜7は金属アルミニウムからなる。この場合、電解液10は、アルミニウムイオンを含む。製造された電池用電極が鉄空気電池に用いられる場合、電析膜7は金属鉄からなる。この場合、電解液10は、鉄イオンを含む。
また、電析膜7は添加物を含んでもよい。この場合、電解液10に添加物が加えられる。また、電析膜7は合金であってもよい。この場合、複数の金属を同時に支持体6上に電解析出させる。
電析膜7を電解析出させる反応では、第1電解用電極3から供給される電子と電解液中の金属イオンとが反応し支持体6上に電析膜7が電解析出する。支持体6上にすでに電析膜7が形成されている場合には、形成されている電析膜7上に新たな電析膜7が電解析出する。第1電解用電極3と、第2、第3、第4または第5電解用電極4、35、36、37との間に電圧を印加し続けると、電析膜7が成長し、電析膜7の厚さが少しずつ厚くなっていく。
電析膜7の成長速度は、電解液10の温度、対極との距離、電流密度、金属イオン濃度、電解質濃度、集電体からの距離、下地電極の微細構造などの影響を受ける。このため、電析膜7の析出面において金属の析出速度にばらつきが生じ、電析膜7の成長に伴い金属のデンドライトが生じたり、析出面に凹凸が生じる場合がある。
アノード反応が電解液10から酸素ガスが発生する反応である場合、第2、第3、第4または第5電解用電極4、35、36、37には、鉛合金板、鉄板、炭素板などを用いることができ、さらに酸素発生触媒であるMn,Ca,Zn,Coを含む酸化物を有することができる。このことにより、電解液10から酸素ガスが発生するアノード反応の過電圧を小さくすることができ、2つの電解用電極の間に印加する電圧を小さくすることができる。なお、第2、第3、第4または第5電解用電極4、35、36、37で発生させた酸素ガスは、気泡として電解液10中を浮上し、気体排出路23から排出される。
4.整型部
整型部12は、電解液槽1に溜める電解液10から第1電解用電極が抜き出される際に電析膜7の形を整えることができるように設けられる。また、整型部12は、電解液槽1に溜める電解液10の上に設けることができる。整型部12を設けることにより、電析膜7の成長に伴い生じた金属のデンドライトや析出面の凹凸を除去することができる。また、電析膜7を整型する際に電析膜7から分離する金属の小片や電解液を電解液槽1に溜めた電解液10中に落とすことができる。
整型部12は、図1、3〜7に示した電池用電極の製造装置25が有する整型部12のように2つの切削部13からなってもよく、図8、9に示した電池用電極の製造装置25が有する整型部12のように2つの切削部13と2つのローラー28とからなってもよく、図10、11に示した電池用電極の製造装置25が有する整型部12のように2つのローラー28からなってもよく、図12〜14に示した電池用電極の製造装置25が有する整型部12のように2つの押圧部材40からなってもよい。
まず、図1、3〜7に示したような2つの切削部13を有する整型部12を有する電池用電極の製造装置25について説明する。なお、切削部13は、電析膜7を切削することができるものであれば限定されず、例えば、刃形を有することができる。
図1は、本実施形態の電池用電極の製造装置25の概略断面図であり、図2(a)は、図1に示した製造装置25が有する整型部12の概略斜視図であり、図2(b)は、図2(a)に示した整型部12の概略上面図である。なお、図1における整型部12の断面は、図2(b)の破線A−Aにおける整型部12の断面に対応する。
また、図3(a)〜(c)は、図1に示した電池用電極の製造装置25により電池用電極を製造する方法を説明するための電池用電極の製造装置25の概略断面図である。
図1、3に示した電池用電極の製造装置25は、製造装置本体と、蓋部材15が接合された第1電解用電極3とからなる。製造装置本体は、第1切削部13aおよび第2切削部13bからなる整型部12を上部に有し、かつ、第1切削部13aおよび第2切削部13bの間の隙間に開口を有する電解液槽1と、電解液槽1の内部に配置された第2電解用電極4とを備える。第1切削部13aおよび第2切削部13bは、例えば、図2(a)(b)のように第1切削部13aと第2切削部13bとの間に実質的に一定の幅d1の隙間が形成されるように設けることができ、この隙間を電解液槽1の開口とすることができる。また、図2では第1切削部13aと第2切削部13bとを1つの部材で形成しているが、それぞれ別の部材から形成してもよい。また、第1切削部13aと第2切削部13bは、電解液槽1に形成してもよい。
第1電解用電極3は、板状の支持体6を有する。また、第1電解用電極3は、前記開口を通って電解液槽1内に挿入することができ、かつ、前記開口を通って電解液槽1から抜き出すことができるように設けられている。また、第1電解用電極3を電解液槽1内に挿入したとき、蓋部材15は、整型部12または電解液槽の上部に固定できるように設けられている。
図1、図3を用いて、電池用電極を製造する方法を説明する。
まず、図3(a)のように電解液10を溜めた電解液槽1中に支持体6(第1電解用電極3)を挿入し、蓋部材15により電解液槽1の開口を塞ぐ。なお、電解液10は、電析膜7の原料となる金属イオンを含む電解質水溶液であり、第2電解用電極4は、電解液10から酸素ガスが発生するアノード反応を進行させることができるように設けられている。
次に、図1に示したような電源回路21により第1電解用電極3と第2電解用電極4との間に電圧を一定時間印加する。このことにより、第1電解用電極3において、支持体6の第1主要面上および第2主要面上に電析膜7が析出するカソード反応が進行し、第2電解用電極4において、電解液10から酸素ガスが発生するアノード反応が進行する。このように電圧を印加し電極反応を進行させることにより、図1、図3(b)のように電析膜7が支持体6の第1主要面上および第2主要面上に形成される。なお、電析膜7は、析出面にデンドライトや凹凸を有する。
次に、図3(c)のように、電析膜7が形成された第1電解用電極3を電解液槽1に溜めた電解液10から引き上げる。この際、電析膜7は、第1切削部13aと第2切削部13bとの間の隙間を通過し、整型される。つまり、第1主要面上に形成された電析膜7の析出面に形成されたデンドライトや凸部は、第1切削部13aにより切断され、金属の小片31として電解液中に落ちる。また、第2主要面上に形成された電析膜7の析出面に形成されたデンドライトや凸部は、第2切削部13bにより切断され、金属の小片31として電解液中に落ちる。このように、整型部12により、電析膜7の析出面に形成されたデンドライトなどを除去することができ、電析膜7を整型することができる。なお、電解液中に落とした金属の小片31は、電解液10に溶解し、電析膜7の原料となる。
また、整型部12は、電析膜7の厚さが実質的に一定になるように電析膜7を整型してもよい。このことにより、電析膜7の析出面の凹凸を除去することができ、均一な微細構造を有する電析膜7を有する電池用電極を製造することができる。
第1切削部13aと第2切削部13bとの幅は、固定されていてもよく、変化させることができるよう構成されていてもよい。また、この幅は、製造する電池用電極が有する電析膜7の厚さに応じて決めることができる。つまり、製造する電池用電極が比較的厚い厚さの電析膜7を有する場合、第1切削部13aと第2切削部13bとの幅は広く設定し、製造する電池用電極が比較的薄い厚さの電析膜7を有する場合、第1切削部13aと第2切削部13bとの幅は狭く設定する。
整型部12により電析膜7を整型した第1電解用電極3を再び電解液槽1内に挿入し、整型した電析膜7の上に電析膜を析出させてもよい。このように電析膜7の整型と電解析出とを繰り返すことにより、より厚い電析膜7を形成することができる。つまり、電析膜7の整型により析出面に形成されたデンドライトを除去することができ、第1電解用電極と第2電解用電極とが短絡することを抑制することができるため、より長い時間、電析膜を析出させることができる。
また、第1切削部13aおよび第2切削部13bは、第1切削部13aの刃先と第2切削部13bの刃先が電解液槽1に溜めた電解液10に向かうように設けることができる。このことにより、第1電解用電極3を第1切削部13aと第2切削部13bとの間の隙間を通過させ電解液槽1内に挿入するとき、電析膜7は第1切削部13aおよび第2切削部13bにより削られず、電析膜7を容易に電解液に浸漬することができる。
第1電解用電極3を第1切削部13aと第2切削部13bとの間の隙間を通過させ電解液槽1内から抜き出すとき、電析膜7は第1切削部13aおよび第2切削部13bにより削られ電析膜7を整型することができる。
電池用電極の製造装置25は、図4〜7に示したように、図1に示したような電解液槽1を複数有することができる。図4〜7に示した電池用電極の製造装置25では、4つの電解液槽1a〜1dを有している。ここでは、電析膜7を形成する電解液槽1が4つの場合について説明するが、電解液槽1の数は、2、3、5、6、7、8、9、10つであってもよい。
電解液槽1aは、内部に第2電解用電極4を有し上部に切削部13aと切削部13bとからなる整型部12aを有し、電解液槽1bは、内部に第3電解用電極35を有し上部に切削部13cと切削部13dとからなる整型部12bを有し、電解液槽1cは、内部に第4電解用電極36を有し上部に切削部13eと切削部13fとからなる整型部12cを有し、電解液槽1dは、内部に第5電解用電極37を有し上部に切削部13gと切削部13hとからなる整型部12dを有する。
第1電解用電極3は、電解液槽1a内において電析膜7を形成し、その後、電解液槽1b内においてこの電析膜の上に電析膜7を形成し、その後、電解液槽1c内においてこの電析膜の上に電析膜7を形成し、その後、電解液槽1d内においてこの電析膜の上に電析膜7を形成するように設けられる。また、電析膜7は、第1電解用電極3を各電解液槽1から引き上げる際に整型部12により整型される。
このように複数の電解液槽1において電析膜7を形成することにより少しずつ電析膜7の厚さを厚くすることができる。各電解液槽1の整型部12により電析膜7を整型することができるため、デンドライトなどが成長しアノードとカソードが短絡することを抑制することができる。
切削部13gと切削部13hとの隙間の幅d5は、切削部13eと切削部13fとの隙間の幅d4よりも広い。幅d4は、切削部13cと切削部13dとの隙間の幅d3よりも広い。幅d3は、切削部13aと切削部13bとの隙間の幅d2よりも広い。このように切削部13の幅を設定することにより、少しずつ厚くなる電析膜7の析出面に形成されるデンドライトや凸部を効率的に除去することができる。
また、切削部13aと切削部13bとにより整型された電析膜7は、幅d2に対応した厚さとなり、切削部13cと切削部13dとにより整型された電析膜7は、幅d3に対応した厚さとなり、切削部13eと切削部13fとにより整型された電析膜7は、幅d4に対応した厚さとなり、切削部13hと切削部13gとにより整型された電析膜7は、幅d5に対応した厚さとなる。このため、複数の電池用電極を図4〜7に示したような電池用電極の製造装置により製造しても、電析膜7の厚さや品質を均一化することができる。このことにより、均質な電析膜7が形成された電池用電極を多量に効率よく製造することができる。
また、電解液槽1を複数とすることで、整型部12を構成する切削部13の幅を固定することができ、電析膜7の厚みに伴う幅の変更などの煩雑な工程が不要となる。
また、電解液槽1aに溜めた電解液10aの電解質濃度は、電解液槽1bに溜めた電解液10bの電解質濃度よりも高い。電解液10bの電解質濃度は、電解液槽1cに溜めた電解液10cの電解質濃度よりも高い。電解液10cの電解質濃度は、電解液槽1dに溜めた電解液10dの電解質濃度よりも高い。整型部12により電解液中に落としたデンドライトは電解質濃度が高いほど電解液に溶解しやすいため、このように電解液槽1に溜める電解液10の電解質濃度を設定すると、デンドライトが最も生成しやすい初期段階である電解液槽1aにおいてデンドライトを最も溶解しやすくすることができる。また、最終段階である電解液槽1dにおいてデンドライトの生成を抑制することができ、電池用電極の品質を向上させることができる。
また、各電解液槽で電解質濃度に傾斜をつけることにより、同じ印加電力において各電解液槽で析出速度に傾斜を付けることができる。
ここで電解質濃度とは、溶媒に溶けて溶液がイオン伝導性を示す物質の濃度であり、例えば、電解液がアルカリ性の電解質水溶液に金属化合物が溶解した電解液である場合、アルカリ性電解質の濃度である。より具体的に説明すると、電解液が水酸化カリウム水溶液に酸化亜鉛を溶解させた電解液である場合、水酸化カリウムの濃度である。
また、例えば、電解液が酸性の電解質水溶液に金属化合物が溶解した電解液である場合、電解質濃度は酸性電解質の濃度である。
図4では、電解液槽1a、1b、1c、1dが並べて配置され、その上に第1電解用電極3a、3b、3c、3dが電極支持部材33に固定されている。第1電解用電極3aは、電解液槽1a内において電析膜が形成された後整型部12aで整型され、その後電解液槽1b内において電析膜が形成された後整型部12bで整型された電析膜7aを有している。また、第1電解用電極3bは、電解液槽1a内において電析膜が形成された後整型部12aで整型された電析膜7bを有している。第1電解用電極3c、3dは電析膜7を有していない。
電極支持部材33に固定された第1電解用電極3a、3b、3c、3dを下降させ、第1電解用電極3aを電解液槽1c内に挿入し、第1電解用電極3bを電解液槽1b内に挿入し、第1電解用電極3cを電解液槽1a内に挿入する。このとき、切削部13a〜13eは刃先が解液槽1に溜めた電解液に向かうように設けられているため、電析膜7a、7bは切削部により削られない。
この後、第1電解用電極3a〜3cにおいて電析膜が析出するカソード反応を進行させると図5のようになる。図5では、第1電解用電極3aと第4電解用電極36との間に電圧を印加しすでに形成されていた電析膜上にさらに電析膜を形成し、第1電解用電極3bと第3電解用電極35との間に電圧を印加しすでに形成されていた電析膜上にさらに電析膜を形成し、第1電解用電極3cと第2電解用電極4との間に電圧を印加し支持体6c上に電析膜を形成している。電析膜7は、整型部12によりデンドライトなどを除去する必要が生じる程度まで成長させる。
次に、図6のように、電極支持部材33に固定された第1電解用電極3a、3b、3c、3dを上昇させ、第1電解用電極3aを電解液槽1c内から抜き出し、第1電解用電極3bを電解液槽1bから抜き出し、第1電解用電極3cを電解液槽1aから抜き出す。この際、第1電解用電極3aの電析膜7aは切削部13f、13eにより削られ析出面のデンドライトや凸部は金属の小片31として電解液中へ落ちる。また、第1電解用電極3bの電析膜7bは切削部13c、13dにより削られ析出面のデンドライトや凸部は金属の小片31として電解液中へ落ちる。また、第1電解用電極3cの電析膜7cは切削部13a、13bにより削られ析出面のデンドライトや凸部は金属の小片31として電解液中へ落ちる。
次に、電極支持部材33に固定された第1電解用電極3a、3b、3c、3dを横方向に移動させる。この後、図7に示したように、電極支持部材33に固定された第1電解用電極3a、3b、3c、3dを下降させ、第1電解用電極3aを電解液槽1d内に挿入し、第1電解用電極3bを電解液槽1c内に挿入し、第1電解用電極3cを電解液槽1b内に挿入し、第1電解用電極3dを電解液槽1a内に挿入する。
この後、第1電解用電極3a〜3dにおいて電析膜7を析出させ、整型部12で電析膜7を整型する。
このように、第1電解用電極3を電解液槽1a、1b、1c、1dの順に挿入していき、それぞれの電解液槽1で電析膜を析出させることにより、品質が高く厚い電析膜7を支持体6上に析出させることができる。
図8、図9に示した電池用電極の製造装置25では、切削部13aの下にローラー28aが設けられ、切削部13bの下にローラー28bが設けられている。ローラー28a、28bはそれぞれ外周面に複数のブレード29を有し、かつ、ローラー28aが有するブレード29とローラー28bが有するブレード29との間に、切削部13aと切削部13bとの間の隙間と実質的に同じ幅の隙間が形成されるように設けられている。また、複数のブレードは、同じ高さで一定の間隔で設けられる。
図8は、第1電解用電極3を電解液槽1内に挿入し、支持体6上に電析膜7を形成した状態での製造装置25の断面図であり、図9は、電析膜7を形成した第1電解用電極3を電解液槽1内から引き抜き整型部12により電析膜7を整型する状態での製造装置25の断面図である。
図9のように電析膜7を形成した第1電解用電極3を電解液槽1内から抜き出すと、電析膜7の上昇に伴い、電析膜7の凹凸を有する表層にローラー28a、28bが有するブレード29が刺さりローラー28a、28bが回転する。このため、ローラー28aとローラー28bとの間の隙間を通過した電析膜7の表層には、ブレード29により形成された切込みが一定間隔で形成される。
ローラー28a、28bにより切込みが入れられた電析膜7の表層は、電析膜7の上昇に伴い切削部13a、13bにより削られ、析出面のデンドライトや凸部は金属の小片31として電解液中へ落ちる。このように、電析膜7はローラー28a、28bおよび切削部13a、13bからなる整型部12により整型され、電析膜7の表面を平滑化することができる。
整型部12がこのようなローラー28a、28bを有することにより、切削部13a、13bにより電析膜7を削る際に電析膜7が支持体6から剥離することを抑制することができる。
図10、図11に示した電池用電極の製造装置25では、整型部12としてローラー28c、28dが設けられている。ローラー28c、28dは、その間に実質的に一定の幅の隙間が形成されるように設けられ、第1電解用電極3を電解液槽1内に挿入する際および第1電解用電極3を電解液槽1内から抜き出す際にローラー28cとローラー28dとの間の隙間を第1電解用電極3が通過するように設けられている。
図10は、第1電解用電極3を電解液槽1内に挿入し、支持体6上に電析膜7を形成した状態での製造装置25の断面図であり、図11は、電析膜7を形成した第1電解用電極3を電解液槽1内から引き抜き整型部12により電析膜7を整型する状態での製造装置25の断面図である。
図11のように、ローラー28c、28dは、第1電解用電極3を電解液槽1内から抜き出す際に電解液槽1内において支持体6上に形成された電析膜7を挟圧することができるように設けられる。このことにより、電析膜7の析出面の形状を整型することができ、析出面からデンドライトや凸部を除去することができる。また、電析膜7に含まれていた電解液も電解液槽1内に戻すことができる。
ローラー28c、28dにより電析膜7を挟圧させるために、ローラー28c、28dを弾性材料で形成してもよく、弾性を有するローラー支持部30を設けてもよい。
図12〜14に示した電池用電極の製造装置25では、整型部12として押圧部材40a、40bが設けられている。押圧部材40a、40bは電解液槽1の上部に設けられ、それぞれ板状である。また、第1電解用電極3を電解液槽1内から引き抜いた後、押圧部材40aが支持体6の第1主要面上に析出させた電析膜7の析出面の実質的な全体を押圧し、押圧部材40bが支持体6の第2主要面上に析出させた電析膜7の析出面の実質的な全体を押圧することにより、押圧部材40a、40bが第1電解用電極3を挟圧できるように設けられている。
図12は、第1電解用電極3を電解液槽1内に挿入し、支持体6上に電析膜7を形成した状態での製造装置25の断面図であり、図13は、電析膜7を形成した第1電解用電極3を電解液槽1内から引き抜いた状態での製造装置25の断面図であり、図14は電解液槽1内から引き抜いた第1電解用電極3を押圧部材40a、40bで挟圧した状態での製造装置25の断面図である。
図14のように、押圧部材40aが支持体6の第1主要面上に析出させた電析膜7の析出面の実質的な全体を押圧し、押圧部材40bが支持体6の第2主要面上に析出させた電析膜7の析出面の実質的な全体を押圧することにより、電析膜の析出面を整型することができ、析出面のデンドライトや凸部を除去することができる。また、電析膜7に含まれていた電解液も電解液槽1内に戻すことができる。
押圧部材40a、40bは、手動で第1電解用電極3を挟圧できるように設けられてもよく、モーターなどの動力を利用して第1電解用電極3を挟圧できるように設けられてもよい。
1、1a〜1d: 電解液槽 3、3a〜3d:第1電解用電極 4:第2電解用電極 6、6a〜6d:支持体 7、7a〜7c:電析膜 10、10a〜10d:電解液 12、12a〜12d:整型部 13、13a〜13h:切削部 15、15a〜15d:蓋部材 18:金属供給部 19:電解液流路 21:電源回路 23:気体排出路 25:電池用電極の製造装置 28、28a〜28d:ローラー 29:ブレード 30:ローラー支持部 31:電極活物質(金属)の小片 33:電極支持部材 35:第3電解用電極 36:第4電解用電極 37:第5電解用電極 40、40a、40b:押圧部材 41:制御部材
101:亜鉛電極 103:アルカリ性電解液 105:空気極 106:アニオン交換膜

Claims (12)

  1. 電解液を溜める第1電解液槽と、第1電解用電極と、第1電解液槽内に配置される第2電解用電極と、第1整型部とを備え、
    第1電解用電極は、第1電解液槽内に挿入することができるように設けられ、かつ、第1電解液槽内から抜き出すことができるように設けられ、かつ、支持体を有し、かつ、第1電解液槽内に挿入された第1電解用電極と第2電解用電極との間に電圧を印加することにより電極活物質である金属からなる第1電析膜を前記支持体上に電解析出させることができるように設けられ、
    第1整型部は、第1電解液槽に溜める電解液から第1電解用電極が抜き出される際に第1電析膜の析出面の凹凸を除去することができるように設けられ、
    第1整型部は、第1切削部および第2切削部を有し、
    第1および第2切削部は、第1切削部と第2切削部との間に実質的に一定の幅の隙間が形成されるように設けられ、
    第1電解用電極は、第1および第2切削部の間の隙間を通過した第1電解用電極が第1電解液槽に溜める電解液に浸漬されるように設けられ、かつ、第1電解液槽に溜める電解液から引き上げられた第1電解用電極が第1および第2切削部の間の隙間を通過するように設けられたことを特徴とする電池用電極の製造装置。
  2. 第1および第2切削部は、それぞれ刃形であり、
    第1および第2切削部は、第1切削部の刃先と第2切削部の刃先とが第1電解液槽に溜める電解液に向かうように設けられた請求項1に記載の製造装置。
  3. 第1整型部は、第1切削部の下に設けられた第1ローラーと、第2切削部の下に設けられた第2ローラーとをさらに有し、
    第1および第2ローラーは、それぞれ外周面に複数のブレードを有し、かつ、第1ローラーが有するブレードと第2ローラーが有するブレードとの間に、第1切削部と第2切削部との間の隙間と実質的に同じ幅の隙間が形成されるように設けられた請求項1または2に記載の製造装置。
  4. 電解液を溜める第2電解液槽と、第2電解液槽内に配置される第3電解用電極と、第2整型部とをさらに備え、
    第1電解用電極は、第1電解液槽内から抜き出した後第2電解液槽内に挿入することができるように設けられ、かつ、第2電解液槽内から抜き出すことができるように設けられ、かつ、第2電解液槽内に挿入された第1電解用電極と第3電解用電極との間に電圧を印加することにより電極活物質である金属からなる第2電析膜を第1電析膜上に析出させることができるように設けられ、
    第2整型部は、第2電解液槽に溜める電解液から第1電解用電極が抜き出される際に第2電析膜の析出面の凹凸を除去することができるように設けられた請求項1〜3のいずれか1つに記載の製造装置。
  5. 第2整型部は、第2電解液槽に溜める電解液の上に設けられた請求項4に記載の製造装置。
  6. 第2整型部は、第3切削部および第4切削部を有し、
    第3および第4切削部は、第3切削部と第4切削部との間に実質的に一定の幅の隙間が形成されるように設けられ、
    第1電解用電極は、第3および第4切削部の間の隙間を通過した第1電解用電極が第2電解液槽に溜める電解液に浸漬されるように設けられ、かつ、第2電解液槽に溜める電解液から引き上げられた第1電解用電極が第3および第4切削部の間の隙間を通過するように設けられた請求項4又は5に記載の製造装置。
  7. 第3および第4切削部は、それぞれ刃形であり、
    第3および第4切削部は、第3切削部の刃先と第4切削部の刃先とが第2電解液槽に溜める電解液に向かうように設けられた請求項6に記載の製造装置。
  8. 第3および第4切削部は、第3切削部と第4切削部との間の隙間の幅が、第1切削部と第2切削部との間の隙間の幅よりも広くなるように設けられた請求項6または7に記載の製造装置。
  9. 第1電解液槽に溜める電解液は、第2電解液槽に溜める電解液よりも濃い電解質濃度を有する請求項4〜8のいずれか1つに記載の製造装置。
  10. 電解液を溜める第1電解液槽と、第1電解用電極と、第1電解液槽内に配置される第2電解用電極と、第1整型部とを備え、
    第1電解用電極は、第1電解液槽内に挿入することができるように設けられ、かつ、第1電解液槽内から抜き出すことができるように設けられ、かつ、支持体を有し、かつ、第1電解液槽内に挿入された第1電解用電極と第2電解用電極との間に電圧を印加することにより電極活物質である金属からなる第1電析膜を前記支持体上に電解析出させることができるように設けられ、
    第1整型部は、第1電解液槽に溜める電解液から第1電解用電極が抜き出される際に第1電析膜の析出面の凹凸を除去することができるように設けられ、
    第1整型部は、第1押圧部材および第2押圧部材を有し、
    第1及び第2押圧部材は、それぞれ平板状であり、
    第1および第2押圧部材は、第1電解液槽から抜き出した第1電解用電極を挟圧することにより第1電析膜の析出面の凹凸を除去することができるように設けられたことを特徴とする電池用電極の製造装置。
  11. 第1整型部は、第1電解液槽に溜める電解液の上に設けられた請求項1〜10のいずれか1つに記載の製造装置。
  12. 前記支持体は、板状であり、
    第1電析膜は、前記支持体の第1主要面上および第2主要面上に形成される請求項1〜11のいずれか1つに記載の製造装置。
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