JP6213868B2 - 信号処理装置、能動騒音制御装置、能動騒音制御方法 - Google Patents
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以下に説明する信号処理装置10は、音波が伝播する方向において、第1の音入力装置21と音出力装置23と第2の音入力装置22とが所定の位置関係に配置されている変換装置20とともに用いられる。そして、信号処理装置10は、第2の音入力装置22に音波が入力されないように打消音を音出力装置23から出力させるための打消信号をデジタル信号処理により生成する。信号処理装置10は、消音フィルタ111と係数決定部117とを備える。消音フィルタ111は、第1の音入力装置21から出力された参照信号に基づいて打消信号を生成する。係数決定部117は、消音フィルタ111と、第2の音入力装置22から出力された誤差信号および参照信号を用いて、消音フィルタ111のフィルタ係数を更新する。
以下、実施形態について詳述する。能動騒音制御装置は、図1に示すように、音源2から発生した騒音の音圧を低減させる装置であり、信号処理装置10と変換装置20とにより構成される。変換装置20は、音源2から発生した騒音が導入される導音路24を備える。導音路24は、音源2から音波が伝播する方向あるいは範囲を制限する。導音路24は、音波が伝播される方向(軸線に沿う方向)の両端が開放されている。
変換装置20は、第1の音入力装置21と第2の音入力装置22と音出力装置23とが、導音路24に配置されている。第1の音入力装置21と第2の音入力装置22と音出力装置23とは、導音路24に対して定位置に配置され、導音路24の中を音波が伝播する向きに配列されている。第1の音入力装置21は音源2にもっとも近い位置に配置され、第2の音入力装置22は音源2からもっとも遠い位置に配置される。また、音出力装置23は、第1の音入力装置21と第2の音入力装置22との間に配置される。
信号処理装置10は、以下に説明する処理を行うDSP(Digital Signal Processor)を用いた処理部11と、第1の音入力装置21と第2の音入力装置22と音出力装置23とを接続するための接続部12とを備える。すなわち、信号処理装置10は、デジタル信号処理を行う。
本実施形態の処理部11は、図1に示すように、消音フィルタ111と、2個のフィルタ112,113とを備える。さらに、処理部11は、3個の減算器114〜116と、消音フィルタ111のフィルタ係数を決定する係数決定部117とを備える。消音フィルタ111は、フィルタ係数が可変である第1のフィルタと,フィルタ係数が固定である第2のフィルタ1113とを備える。第1のフィルタは、2個のフィルタ1111,1112と遅延回復部1114とを備える。
[W(k+1)]=[W(k)]+2με(k)[X(k)]
本実施形態において、誤差ε(k)は、減算器116から出力される信号の大きさの瞬時値が用いられる。つまり、係数決定部117は、伝達関数[T(k)]を決定するから、上式は、以下のように書き換えられる。
[T(k+1)]=[T(k)]+2με(k)[r(k)]
消音フィルタ111のフィルタ係数を定めるために用いる上式は再帰式であり、フィルタ係数は、再帰的に演算を繰り返すことによって収束する。ここに、ステップパラメータμは定数であって、再帰的演算の毎回の繰り返しにおける補正量を制御するパラメータである。
図5は、音源2からホワイトノイズとみなせる音波(上側に示す特性)が出力されている場合に、フィルタ係数の更新回数が増加するに従って、制御点Pzの音圧(下側に示す特性)が低下する動作を示している。図5(a)〜(e)は、それぞれ更新回数が10回、20回、40回、80回、160回の場合を示している。図5によれば、更新回数の増加とともに制御点Pzの音圧が低下すること、および音圧の低下が低周波領域から始まり、高周波領域は収束が遅いことがわかる。言い換えると、高周波領域の収束の速度を高めることによって、音源2から発生する騒音に追従して制御点Pzにおける音圧を低減できると言える。
実施形態1の構成では、消音フィルタ111は、第1のフィルタ(フィルタ1111,フィルタ1112)と第2のフィルタ1113とを備え、第2のフィルタ1113で生じる遅延を回復させるために、遅延回復部1114を備えている。これに対して、本実施形態は、図8に示す構成の消音フィルタ111を採用している。実施形態1において説明したように、遅延回復部1114は信号(データ)を左にシフトし、特別な演算を伴わない単純な処理を行う。
20 変換装置
21 第1の音入力装置
22 第2の音入力装置
23 音出力装置
111 消音フィルタ
117 係数決定部
1111 第1のフィルタ
1113 第2のフィルタ
1114 遅延回復部
Claims (6)
- 音波が伝播する方向において、第1の音入力装置と音出力装置と第2の音入力装置とが所定の位置関係に配置されている変換装置とともに用いられ、前記第2の音入力装置に音波が入力されないように打消音を前記音出力装置から出力させるための打消信号をデジタル信号処理により生成する信号処理装置であって、
前記第1の音入力装置から出力された参照信号に基づいて前記打消信号を生成する消音フィルタと、
前記第2の音入力装置から出力された誤差信号および前記参照信号を用いて、前記消音フィルタのフィルタ係数を更新する係数決定部とを備え、
前記消音フィルタは、
前記第1の音入力装置と前記第2の音入力装置との間の伝達関数に相当するフィルタ係数が前記係数決定部により設定される第1のフィルタと、
前記音出力装置と前記第2の音入力装置との間の伝達関数の逆関数に相当するフィルタ係数が固定に設定された第2のフィルタとを備え、
前記参照信号を前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタに通して前記打消信号を生成するように構成されており、
前記第2のフィルタにより信号が遅延する場合に、遅延を回復させるように前記第1のフィルタに入力される信号のタップをシフトさせることにより信号を進めさせる遅延回復部をさらに備える
ことを特徴とする信号処理装置。 - 前記第1のフィルタの後段に前記第2のフィルタを備える
請求項1記載の信号処理装置。 - 前記遅延回復部は、前記第1のフィルタに入力される信号のタップをシフトさせることにより空いたタップに0を割り当てる
請求項1又は2記載の信号処理装置。 - 前記第1のフィルタは、前記第2のフィルタにより信号が遅延する場合に、遅延を回復させるように信号を進める機能を有する
請求項1又は2記載の信号処理装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の信号処理装置と、前記変換装置とを備えることを特徴とする能動騒音制御装置。
- 音波が伝播する方向において、第1の音入力装置と音出力装置と第2の音入力装置とが所定の位置関係に配置されている変換装置と、前記第2の音入力装置に音波が入力されないように打消音を前記音出力装置から出力させるための打消信号をデジタル信号処理により生成する信号処理装置とを備える能動騒音制御装置により、騒音を制御する方法であって、
前記信号処理装置が、
前記第1の音入力装置から出力された参照信号に基づいて前記打消信号を生成する第1の処理と、
前記第2の音入力装置から出力された誤差信号および前記参照信号を用いて消音フィルタのフィルタ係数を更新する第2の処理とを行い、
前記第1の処理は、
前記参照信号を、前記第1の音入力装置と前記第2の音入力装置との間の伝達関数に相当するフィルタ係数が前記第2の処理により設定される第1のフィルタと、前記音出力装置と前記第2の音入力装置との間の伝達関数の逆関数に相当するフィルタ係数が固定に設定された第2のフィルタとに通して前記打消信号を生成し、
前記第2のフィルタにより信号が遅延する場合に、遅延を回復させるように前記第1のフィルタに入力される信号のタップをシフトさせることにより信号を進めさせる
ことを特徴とする能動騒音制御方法。
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JP2013209372A JP6213868B2 (ja) | 2013-10-04 | 2013-10-04 | 信号処理装置、能動騒音制御装置、能動騒音制御方法 |
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JP2001042875A (ja) * | 1999-08-03 | 2001-02-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 適応型能動消音装置 |
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