JP5297657B2 - 能動的消音システム - Google Patents

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Description

本発明は、所定の空間を伝播する騒音を打ち消す能動的消音システムに関する。
ダクト内を伝播する騒音に対する逆位相同音圧の消音用音波をダクト内に発生させ、騒音と消音用音波とを干渉させることによってダクト内の騒音を打ち消す消音システムがある(特許文献1参照)。この消音システムは、ダクト内の騒音を検出する第1センサと、ダクト内の消音状態を検出する第2センサと、第1および第2センサの間に配置されて騒音と逆位相同音圧の消音用音波を発生するスピーカと、スピーカに消音用音波となる消音用信号を出力する消音用信号発生装置と、消音の対象外の中〜高周波数帯域の信号を遮断する周波数遮断フィルタとから形成されている。
消音用信号発生装置は、適応制御演算装置と消音信号発生フィルタとから形成されている。適応制御演算装置は、消音信号発生フィルタを更新する。消音信号発生フィルタは、第2センサの出力信号を最小にする消音信号を生成する。この消音システムは、消音の対象外の中〜高周波数帯域の信号を遮断するデジタル信号処理による周波数遮断フィルタを使用しているから、中〜高周波数帯域の信号を瞬時に精度よく遮断することができ、消音対象の低周波数帯域の信号を確実に取り出すことができる。また、デジタル信号処理による周波数遮断フィルタを用いることで、消音処理を行う際の時間遅延を短くすることができる。
特開平7−334168号公報
前記特許文献1に開示の消音システムは、消音の対象外の中〜高周波数帯域の信号を遮断し、逆位相同音圧の消音用音波を利用して低周波数帯域の音を消音するが、低周波数帯域のうちの消音したい周波数帯を自由に選択することができず、低周波数帯域の音をすべて消音するから、ダクト内の騒音が必要以上に消されてしまう場合がある。ダクト内の騒音が必要以上に消されると、そのダクトを使用した室内の居住者の話し声やテレビ、ステレオ等の音が室内の各所に響き、居住者に不快感を与えるばかりか、居住者のスピーチプライバシーを保護することができない場合がある。
また、ダクト内の騒音をスピーチプライバシー保護のためのマスキングノイズとして利用する場合、騒音のうち、スピーチの周波数帯の音を完全に消音せずにその周波数帯の音量を下げた状態で残したい場合やかえってその周波数帯の音量を上げたい場合がある。しかし、この消音システムでは、そのような周波数帯を選択してその周波数帯の音量を上げたり下げたりすることはできない。
本発明の目的は、騒音から消音したい周波数帯を任意かつ自由に選択することができ、選択した周波数帯の音のみを打ち消すことができる能動的消音システムを提供することにある。本発明の他の目的は、騒音のうち、所定の周波数帯の音を完全に消音せずにその周波数帯の音量を下げた状態で残したい場合やその周波数帯の音量を上げたい場合に、その周波数帯を任意かつ自由に選択することができ、選択した周波数帯の音量を上げたり下げたりすることができる能動的消音システムを提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、騒音源から所定寸法離間して配置された第1センサと、第1センサを挟んで騒音源から所定寸法離間して配置され、騒音源から発生して所定の空間を伝播する第1音波と干渉する第2音波を空間に発生する第2音波発生装置と、第2音波発生装置を挟んで第1センサから所定寸法離間して配置された第2センサと、第2音波となる干渉信号を生成し、生成した干渉信号を第2音波発生装置に出力する干渉信号生成装置とを備え、第1センサが、第1音波と第2音波との合成音波を時系列に検出し、検出した合成音波を第1信号として出力し、第2センサが、第1音波と第2音波との干渉によって生じた干渉音波を時系列に検出し、検出した干渉音波を第2信号として出力する能動的消音システムである。
前記前提における本発明の第1の特徴は、能動的消音システムが、第2音波発生装置から第1センサに達する第2音波を推定した擬似フィードバック信号を生成する擬似フィードバック信号生成フィルタと、第1センサから第1信号を受信しつつ、擬似フィードバック信号生成フィルタから擬似フィードバック信号を受信し、第1信号から擬似フィードバック信号を除いた第3信号を生成する第1減算装置と、第1減算装置から第3信号を受信し、第3信号の周波数特性を調整してその第3信号を所定の周波数帯および音圧レベルの目標信号に変換する目標信号生成装置と、第2センサから第2信号を受信しつつ、目標信号生成装置から目標信号を受信し、第2信号から目標信号を除いた誤差信号を生成する第2減算装置とを含み、目標信号生成装置が、第1センサから第2センサまでの時系列伝達特性を模擬した第1デジタルフィルタと、第3信号の任意に選択された周波数帯のうちの消音ないし減衰したい周波数帯の音量をマイナスに設定するとともに、第3信号の任意に選択された周波数帯のうちの残存ないし増幅したい周波数帯の音量をプラスに設定するイコライザとから形成され、第1デジタルフィルタが、あらかじめ推定した第1センサから第2センサまでの騒音伝達経路における時系列伝達特性を使用し、その時系列伝達特性を第3信号に畳み込み演算し、第1センサから第2センサに第1音波が伝播するまでの時間遅延を補正するとともに、第1音波の周波数特性を第2センサの位置における第1音波のそれに一致させることにより、騒音伝達経路の特性を第3信号に反映させた状態で、その第3信号を前記イコライザに出力し、干渉信号生成装置が、第1減算装置から受信した第3信号と第2減算装置から受信した誤差信号とを用いて干渉信号を生成することにある。
前記前提における本発明の第2の特徴は、能動的消音システムが、第2音波発生装置から第1センサに達する第2音波を推定した擬似フィードバック信号を生成する擬似フィードバック信号生成フィルタと、第1センサから第1信号を受信しつつ、擬似フィードバック信号生成フィルタから擬似フィードバック信号を受信し、第1信号から擬似フィードバック信号を除いた第3信号を生成する第1減算装置と、第1減算装置から第3信号を受信し、第3信号の周波数特性を調整してその第3信号を所定の周波数帯および音圧レベルの目標信号に変換する目標信号生成装置と、第2センサから第2信号を受信しつつ、目標信号生成装置から目標信号を受信し、第2信号から目標信号を除いた誤差信号を生成する第2減算装置とを含み、目標信号生成装置が、第1センサから第2センサに第1音波が伝播するまでの時間遅延を補正する遅延補正装置と、第3信号の任意に選択された周波数帯のうちの消音ないし減衰したい周波数帯の音量をマイナスに設定するとともに、第3信号の任意に選択された周波数帯のうちの残存ないし増幅したい周波数帯の音量をプラスに設定するイコライザとから形成され、遅延補正装置が、第1センサから第2センサまでの第1音波の時間遅延を補正することで、その時間遅延を第3信号に反映させた状態でその第3信号を前記イコライザに出力し、干渉信号生成装置が、第1減算装置から受信した第3信号と第2減算装置から受信した誤差信号とを用いて干渉信号を生成することにある。
本発明の一例として、イコライザにおいて音量をプラスに設定した周波数帯では、増幅された目標信号が目標信号生成装置から第2減算装置を介して干渉信号生成装置に出力され、第2センサの位置における音を増幅するように、第2音波発生装置が第2音波を出力し、イコライザにおいて音量をマイナスに設定した周波数帯では、減衰された目標信号が目標信号生成装置から第2減算装置を介して干渉信号生成装置に出力され、第2センサの位置における音を減衰するように、第2音波発生装置が第2音波を出力する
本発明の他の一例として、干渉信号生成装置は、第2信号を最小にする干渉信号を時系列に生成するためのアダプティブデジタルフィルタと、第2減算装置から受信した誤差信号を用いてアダプティブデジタルフィルタを時系列に更新する適応制御演算装置とから形成されている。
本発明の他の一例としては、干渉信号生成装置が、第2音波発生装置から第2センサまでの時系列伝達特性を模擬した第2デジタルフィルタを含み、適応制御演算装置が、第2デジタルフィルタにおける伝達関数と第2減算装置から受信した誤差信号とからアダプティブデジタルフィルタを時系列に更新する。
本発明の他の一例としては、能動的消音システムにおけるサンプリング周波数が3kHz〜40kHzの範囲にある。
本発明の他の一例としては、空間が空調ダクトの内部空間である。
本発明に係る能動的消音システムによれば、目標信号生成装置が第2音波との干渉後に希望する周波数特性を持つ目標信号を生成し、第2減算装置が第2信号から目標信号を除いた誤差信号を生成するから、第2センサから出力された第2信号を目標信号に近似させることができ、目標信号生成装置によって第2センサの位置の周波数特性を所期する周波数特性に任意かつ自由に調節することができる。この能動的消音システムは、第2信号から消音したい周波数帯のみを誤差信号として干渉信号生成装置に出力し、干渉信号生成装置が誤差信号と第3信号とを用いて干渉信号を生成するから、干渉信号生成装置を介して消音したい周波数帯の音のみに干渉する干渉信号を第2音波発生装置に出力することができる。ゆえに、所定の空間を伝播する騒音から消音したい周波数帯を任意かつ自由に選択することができ、選択した周波数帯の音のみを確実に打ち消すことができる。この能動的消音システムは、第2信号から残存させる残存周波数帯を任意かつ自由に選択することができ、残存周波数帯の音量を上げたり下げたりすることができるから、騒音の一部をスピーチプライバシー保護のためのマスキングノイズとして利用することができる。
この能動的消音システムは、第1減算装置が合成信号から第2信号と推定し得る擬似フィードバック信号を除いた第3信号を生成し、第3信号を干渉信号生成装置や目標信号生成装置に出力するから、干渉信号生成装置や目標信号生成装置に出力される第3信号に、第1センサに達する第2音波を推定した擬似フィードバック信号が含まれることはなく、第1センサにおけるハウリングを防ぐことができる。干渉信号を含む合成信号がそのまま干渉信号生成装置に出力されると、干渉信号を消音する音波を含んだ干渉信号が生成されてしまうが、このシステムでは、合成信号から擬似フィードバック信号を除いた第3信号が干渉信号生成装置に出力されるから、干渉信号にそれを消音する音波が含まれることを防ぐことができる。また、目標信号生成装置に出力される信号に干渉信号が含まれると、第1信号と干渉信号との合成信号が目標信号生成装置に出力され、消音したい周波数帯を選択することが困難になるが、このシステムでは、合成信号から擬似フィードバック信号を除いた第3信号が目標信号生成装置に出力されるから、目標信号生成装置において消音したい周波数帯を確実に選択することができる。
目標信号生成装置が第1デジタルフィルタとイコライザとから形成された能動的消音システムは、第1デジタルフィルタによって第1センサから第2センサに第1音波が伝播するまでの時間遅延が補正されるとともに、第1センサから第2センサまでの周波数特性が利用されるから、第1センサから第2センサまでの騒音伝達経路の特性を第3信号に反映させた状態でイコライザを介してその第3信号の周波数帯および音圧レベルを調節することができ、第3信号が第2センサの位置で発生していると仮定した状態で、イコライザを介して第3信号から目標信号を選択することができる。
目標信号生成装置が遅延補正装置とイコライザとから形成された能動的消音システムは、遅延補正装置によって第1センサから第2センサに第1音波が伝播するまでの時間遅延が補正されるから、第1センサと第2センサとの間の時間遅延を補正した状態でイコライザを介してその第3信号の周波数帯および音圧レベルを調節することができ、第3信号が第1センサの位置で発生していると仮定した状態で、イコライザを介して第3信号から目標信号を生成することができる。
干渉信号生成装置がアダプティブデジタルフィルタと適応制御演算装置とから形成された能動的消音システムは、適応制御演算装置が誤差信号を用いてアダプティブデジタルフィルタを更新しつつ、そのアダプティブデジタルフィルタによって干渉信号が生成されるから、空間における騒音の変化や目標信号の変化に追従しつつ、第2音波発生装置から発生する第2音波を利用して消音したい周波数帯の音のみを確実に消音することができる。
干渉信号生成装置が第2デジタルフィルタを含む能動的消音システムは、第2デジタルフィルタによって第2音波発生装置から第2センサに第2音波が伝播するまでの時間遅延が補正されるとともに、第2音波の伝送周波数特性が利用されるから、適応制御演算装置が第2音波発生装置から第2センサまでの二次経路の時間遅延と周波数特性とを考慮しつつ誤差信号を用いてアダプティブデジタルフィルタを更新することができ、消音位置となる第2センサの位置において消音したい周波数帯の音のみを確実に消音することができる。
サンプリング周波数が3kHz〜40kHzの範囲にある能動的消音システムは、システムが単位時間内に前記周波数でサンプリングするから、第2音波を消音したい音の逆位相同音圧の音に限りなく近づけることができ、第2音波を使用して消音したい周波数帯の音のみを確実に消音することができる。
添付の図面を参照し、本発明に係る能動的消音システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。図1は、一例として示す能動的消音システム10Aの構成図であり、図2は、応答特性を説明する図である。図1では、長手方向を矢印Xで示す。このシステム10Aは、参照マイクロフォン11(第1センサ)および誤差マイクロフォン12(第2センサ)と、消音用スピーカ13(第2音波発生装置)と、コントローラ14とから構成されている。参照マイクロフォン11や誤差マイクロフォン12、消音用スピーカ13は、インターフェイスを介してコントローラ14に接続されている。なお、このシステムにおけるサンプリング周波数は、3kHz〜40kHzの範囲、好ましくは、10kHz〜40kHzの範囲にある。
参照マイクロフォン11は、空調ダクト15の内部空間16に配置され、ダクト15の騒音源17から長手方向へ所定寸法離間した位置に設置されている。参照マイクロフォン11には、それが検出した音波を増幅するアンプ18が接続されている。コントローラ14とアンプ18との間には、図示はしていないが、A/D変換装置が接続されている。参照マイクロフォン11は、騒音源17から発生してダクト15の内部空間16を伝播するアナログの第1音波(騒音)と消音用スピーカ13から発生する後記するアナログの第2音波との合成音波を検出し、検出した合成音波をアンプ18に出力する。ただし、システム10Aの起動時では、参照マイクロフォン11は第1音波のみを検出する。合成音波は、アンプ18において増幅された後、A/D変換装置においてデジタルの第1入力信号(第1信号)に変換される。第1入力信号は、A/D変換装置からコントローラ14に出力される。
消音用スピーカ13は、空調ダクト15の内部空間16に配置され、参照マイクロフォン11を挟んで騒音源17から長手方向へ所定寸法離間した位置に設置されている。消音用スピーカ13は、第1音波と干渉する第2音波をダクト15の内部空間16に発生する。消音用スピーカ13には、第2音波を増幅するアンプ19が接続されている。コントローラ14とアンプ19との間には、図示はしていないが、D/A変換装置が接続されている。
誤差マイクロフォン12は、空調ダクト15の内部空間16に配置され、消音用スピーカ13を挟んで参照マイクロフォン11から長手方向へ所定寸法離間した位置に設置されている。誤差マイクロフォン12には、検出した音波を増幅するアンプ20が接続されている。コントローラ14とアンプ20との間には、図示はしていないが、A/D変換装置が接続されている。誤差マイクロフォン12は、第1音波と第2音波との干渉によって生じた干渉音波(誤差音波)を検出し、検出した干渉音波をアンプ20に出力する。ただし、システム10Aの起動時では、誤差マイクロフォン12は第1音波のみを検出する。干渉音波は、アンプ20において増幅された後、A/D変換装置においてデジタルの第2入力信号(第2信号)に変換される。第2入力信号は、A/D変換装置からコントローラ14に出力される。
コントローラ14は、擬似フィードバック信号生成フィルタ21と第1減算装置22と干渉信号生成装置23と目標信号生成装置24と第2減算装置25とを備え、図示はしていないが、フィルタ21やそれら装置22〜25に各種手段を実行させる中央処理部と各種複数のデータを格納するメモリとを有する。コントローラ14には、畳み込み演算を高速に処理するDSP(Digital Signal Processor)が使用されているが、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)を使用することもできる。
コントローラ14は、フィルタ21やそれら装置22〜25を介して所定の干渉信号を生成し、消音用スピーカ13を介して第2音波をダクト15の内部空間16に発生させ、第1音波のうちの所定の周波数帯の音を消音し、または、所定の周波数帯の音を減衰ないし増幅させる。コントローラ14には、図示はしていないが、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイやプリンタ等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。
メモリの内部アドレスファイルには、中央処理部を介して各種装置にこのシステム10Aの各手段を実行させるためのアプリケーションが格納されている。コントローラ14の中央処理部は、メモリに記憶されたオペレーティングシステムによる制御に基づいて、メモリからアプリケーションを起動し、起動したアプリケーションに従って、以下の各手段を実行する。中央処理部は、干渉信号生成装置23にデジタルの干渉信号を生成させ(干渉信号生成手段)、擬似フィードバック信号生成フィルタ21にデジタルの擬似フィードバック信号を生成させる(擬似フィードバック信号生成手段)。
コントローラ14の中央処理部は、干渉信号を干渉信号生成装置23から消音用スピーカ13に出力させ(干渉信号出力手段)、擬似フィードバック信号を擬似フィードバック信号生成フィルタ21から第1減算装置22に出力させる(擬似フィードバック信号出力手段)。干渉信号とは、騒音源17から発生して空間内部16を伝播する第1音波(騒音)のうち、消音ないし減衰したい周波数帯の音と逆位相同音圧の第2音波となる信号、および、増幅したい周波数帯の音と同位相同音圧の第2音波となる信号を含む信号である。擬似フィードバック信号とは、消音用スピーカ13から参照マイクロフォン11に達する第2音波と推定(同一視)し得る信号である。
コントローラ14の中央処理部は、第1減算装置22に第1入力信号から擬似フィードバック信号を減算させて第3入力信号(第3信号)を生成させ(第3信号生成手段)、その第3入力信号を第1減算装置22から干渉信号生成装置23や目標信号生成装置24に出力させる(第3信号出力手段)。中央処理部は、目標信号生成装置24に第3信号から第2音波との干渉後に希望する周波数特性を持つ目標信号を生成させ(目標信号生成手段)、その目標信号を目標信号生成装置24から第2減算装置25に出力させる(目標信号出力手段)。中央処理部は、第2減算装置25に第2入力信号から目標信号を減算させて誤差信号を生成させ(誤差信号生成手段)、その誤差信号を第2減算装置25から干渉信号生成装置23に出力させる(誤差信号出力手段)。
擬似フィードバック信号生成フィルタ21は、消音用スピーカ13から参照マイクロフォン11までの時系列伝達特性(Hr)を模擬する。フィルタ21は、あらかじめ推定した消音用スピーカ13と参照マイクロフォン11との間の時系列伝達特性(Hr)(インパルス応答)を反映させた状態で第1減算装置22が第1入力信号から擬似フィードバック信号を減算し得るように、第1減算装置22に対してフィードフォワード制御を実行する。時系列伝達特性55は、図2に示すように、音源50から発生した音波51(パルス)が伝送経路52を伝播して受音点53に達したときのその受音点53における応答特性である。すなわち、時系列伝達特性(Hr)は、消音用スピーカ13から発生した第2音波がダクト15の内部空間16を伝播して参照マイクロフォン11に達したときのそのマイクロフォン11の位置における第2音波の応答特性を示している。
干渉信号生成装置23は、デジタルフィルタ26(第2デジタルフィルタ)と、アダプティブデジタルフィルタ27(適応デジタルフィルタ)と、アダプティブデジタルフィルタ27を更新する適応制御演算装置28(Filterd−XLMSアルゴリズム)とから形成されている。デジタルフィルタ26は、消音用スピーカ13から誤差マイクロフォン12までの時系列伝達特性(C)を模擬する。フィルタ26は、あらかじめ推定した消音用スピーカ13から誤差マイクロフォン12までの間の時系列伝達特性(C)(インパルス応答)を反映させた状態で適応制御演算装置28がアダプティブデジタルフィルタ27を更新し得るように、適応制御演算装置28に対してフィードフォワード制御を実行する。時系列伝達特性(C)は、消音用スピーカ13から発生した第2音波がダクト15の内部空間16を伝播して誤差マイクロフォン12に達したときのそのマイクロフォン12の位置における第2音波の応答特性を示している。
干渉信号生成装置23は、アダプティブデジタルフィルタ27を適応制御アルゴリズムに基づいて更新する。アダプティブデジタルフィルタ27は、ダクト15の内部空間16の環境の変化に応じ、騒音を打ち消すための騒音と逆位相同音圧の干渉信号(第2入力信号を最小にする信号)を生成する。
目標信号生成装置24は、デジタルフィルタ29(第1デジタルフィルタ)と、イコライザ30(周波数特性調整装置)とから形成されている。フィルタ29は、参照マイクロフォン11から誤差マイクロフォン12までの時系列伝達特性(C´)を模擬する。フィルタ29は、あらかじめ推定した参照マイクロフォン11から誤差マイクロフォン12までの騒音伝達経路の時系列伝達特性(C´)(インパルス応答)に基づいてイコライザ30に対してフィードフォワード制御を実行する。時系列伝達特性(C´)は、ダクト15の内部空間16を伝播する第1音波が参照マイクロフォン11から誤差マイクロフォン12に達したときのそのマイクロフォン12の位置における第1音波の応答特性を示している。
イコライザ30は、第3入力信号から任意の周波数帯を選択しつつその周波数帯の音量を調節することで、第3入力信号を所期する周波数特性を持つ目標信号に変換し、その目標信号を出力する。イコライザ30には、1オクターブオーディオグラフィックイコライザや1/3オクターブオーディオグラフィックイコライザ等を使用することができる。
図1のシステム10Aにおける消音過程の一例を説明すると、以下のとおりである。空調機(図示せず)が始動すると、空調機の騒音源17から空調ダクト15の内部空間16に第1音波(騒音)が伝播する。システム10Aを起動させると、コントローラ14は、メモリに格納されたアプリケーションに従って、各フィルタ21,26,27,29や各装置28,30に各種手段を実行させる。第1音波は、矢印fで示すように、ダクト15の内部空間16を伝播しつつ、参照マイクロフォン11に達した後、消音用スピーカ13を通り、誤差マイクロフォン12に達する。
なお、このシステム10Aにおける各種手段を実行する事前準備として、イコライザ30を調節して周波数帯とその周波数帯の音量を設定する。音量を(+)に設定した周波数帯では、増幅された目標信号が目標信号生成装置24から第2減算装置25を介して干渉信号生成装置23に出力され、その結果、誤差マイクロフォン12の位置における音を増幅するように、消音用スピーカ13が第2音波を出力する。音量を(−)に設定した周波数帯では、減衰された目標信号が目標信号生成装置24から第2減算装置25を介して干渉信号生成装置23に出力され、その結果、誤差マイクロフォン12の位置における音を減衰するように、消音用スピーカ13が第2音波を出力する。
システム10Aの起動時では、消音用スピーカ13から第2音波が発生しておらず、第1音波(騒音)が参照マイクロフォン11に検出され、さらに、ダクト15の内部空間16を伝播してそのまま誤差マイクロフォン12に達し、第1音波が誤差マイクロフォン12に検出される。第1音波を検出した参照マイクロフォン11は、第1音波をアンプ18に出力する。アンプ18は、第1音波を増幅した後、その第1音波をA/D変換装置に出力する。A/D変換装置は、第1音波をデジタルの第1入力信号に変換した後、その第1入力信号を第1減算装置22に出力する。第1音波を検出した誤差マイクロフォン12は、第1音波をアンプ20に出力する。アンプ20は、第1音波を増幅した後、その第1音波をA/D変換装置に出力する。A/D変換装置は、第1音波をデジタルの第2入力信号に変換した後、その第2入力信号を第2減算装置25に出力する。
システム10Aの起動時では擬似フィードバック信号生成フィルタ21において擬似フィードバック信号は生成されていないから、擬似フィードバック信号生成フィルタ21から出力される擬似フィードバック信号の出力信号は(0)である。システム10Aの起動時において第1減算装置22は、第1入力信号から擬似フィードバック信号(0)を減算して第3入力信号(第1入力信号と同一の値の信号)を生成し(第3信号生成手段)、その第3入力信号を干渉信号生成装置23と目標信号生成装置24とに出力する(第3信号出力手段)。
目標信号生成装置24を形成するデジタルフィルタ29(第1デジタルフィルタ)は、あらかじめ推定した参照マイクロフォン11から誤差マイクロフォン12までの伝送経路(騒音伝達経路)における時系列伝達特性(C´)を使用し、その時系列伝達特性(C´)を第3入力信号に畳み込み演算し、参照マイクロフォン11から誤差マイクロフォン12に第1音波が伝播するまでの時間遅延を補正するとともに、第1音波の周波数特性を誤差マイクロフォン12の位置における第1音波のそれに一致させる。フィルタ29は、時間遅延を補正するとともに周波数特性を一致させることで、騒音伝達経路の特性を第3入力信号に反映させた状態で、その第3入力信号を目標信号生成装置を形成するイコライザ30に出力する。
イコライザ30は、第3入力信号をあらかじめ設定された周波数特性を有する目標信号に変換し(目標信号生成手段)、その目標信号を第2減算装置25に出力する(目標信号出力手段)。イコライザ30では、消音ないし減衰したい周波数帯の音量を(−)に設定し、残存ないし増幅したい周波数帯の音量を(+)に設定する。
システム10Aの起動時において第2減算装置25は、第1音波を表す第2入力信号から目標信号を減算して誤差信号を算出し(誤差信号生成手段)、その誤差信号を干渉信号生成装置23に出力する(誤差信号出力手段)。具体的には、以下のとおりである。残存したい周波数帯では、イコライザ30の音量を(0)に設定する。その結果、第2信号と同位相同振幅の信号が第2減算装置25に出力され、誤差信号は(0)となる。また、増幅したい周波数帯では、イコライザ30の音量を(+)に設定する。その結果、第2信号と同位相で振幅の大きい信号が第2減算装置25に出力され、第2信号の位相とは逆位相となる誤差信号が干渉信号生成装置23に出力される。逆に、減衰したい周波数帯では、イコライザ30の音量を(−)に設定する。その結果、第2信号と同位相で振幅の小さい信号が第2減算装置25に出力され、第2信号の位相と同位相となる誤差信号が干渉信号生成装置23に出力される。また、消音したい周波数帯では、イコライザ30の音量を(−)最大に設定する。その結果、信号(0)が第2減算装置25に出力され、第2信号の同位相同振幅となる誤差信号が干渉信号生成装置23に出力される。
システム10Aの起動時では、目標信号と第2入力信号との差分である誤差信号の値は最大となっている。干渉信号生成装置23を形成するデジタルフィルタ26(第2デジタルフィルタ)は、あらかじめ推定した消音用スピーカ13から誤差マイクロフォン12までの応答特性を模擬した時系列伝達特性(C)を使用し、第3入力信号にその時系列伝達特性(C)を畳み込み演算し、その結果を干渉信号生成装置23を形成する適応制御演算装置28に出力する。
適応制御演算装置28は、二次経路の時系列伝達特性を考慮しつつ、誤差信号を用いてアダプティブデジタルフィルタ27を更新する。具体的に適応制御演算装置28は、Δアダプティブデジタルフィルタ(ΔADF)をサンプリング周波数(3kHz〜40kHz)に合わせて所定の時間間隔で時系列に生成し、Δアダプティブデジタルフィルタを現在のアダプティブデジタルフィルタ(ADF)に加算することで現在から未来に向かってアダプティブデジタルフィルタ27を更新する。
干渉信号生成装置23は、第1減算装置22から出力された第3入力信号にアダプティブデジタルフィルタ27を畳み込み演算し、第2入力信号を最小にする干渉信号を時系列に生成する(干渉信号生成手段)。干渉信号生成装置23は、生成した干渉信号を擬似フィードバック信号生成フィルタ21とD/A変換装置とに出力する(干渉信号出力手段)。D/A変換装置は、デジタルの干渉信号をアナログの第2音波に変換し、その第2音波をアンプ19に出力する。アンプ19は、第2音波を増幅し、増幅した第2音波を消音用スピーカ13に出力する。
消音用スピーカ13は、第2音波をダクト15の内部空間16に発生させる。第2音波は、スピーカ13から参照マイクロフォン11に向かってダクト15の内部空間16を伝播するとともに、スピーカ13から誤差マイクロフォン12に向かって内部空間16を伝播する。第2音波は、第1音波と干渉しながら誤差マイクロフォン12に向かい、誤差マイクロフォン12の位置において第1音波のうちの消音したい周波数帯の音や残存させる周波数帯の音と完全に干渉し、消音したい周波数帯の音を打ち消すとともに、その他の周波数帯の音を増幅または減衰させる。システム10Aを継続稼動すると、誤差信号が次第に小さくなり、最後に誤差信号のレベルが(0)になって誤差が消滅する。誤差の消滅は、誤差マイクロフォン12の信号である第2信号と希望する特性を持つ目標信号との一致を表し、誤差マイクロフォン12の信号が所望する周波数特性に一致した状態を表す。
システム10Aの稼動中では、参照マイクロフォン11に向かう第2音波が第1音波と合成され、それらの合成音波が参照マイクロフォン11に検出される。また、誤差マイクロフォン12に向かう第2音波がマイクロフォン12の位置において第1音波と干渉し、それらの干渉音波が誤差マイクロフォン12に検出される。合成音波は、アンプ18で増幅された後、A/D変換装置でデジタルの第1入力信号に変換されて第1減算装置22に出力される。
擬似フィードバック信号生成フィルタ21は、あらかじめ推定した消音用スピーカ13から参照マイクロフォン11までの伝送経路(三次経路)を模擬した時系列伝達特性(Hr)を使用し、干渉信号にその時系列伝達特性(Hr)を畳み込み演算し、擬似フィードバック信号を生成する(擬似フィードバック信号生成手段)。擬似フィードバック信号生成フィルタ21は、生成した擬似フィードバック信号を第1減算装置22に出力する(擬似フィードバック信号出力手段)。第1減算装置22は、合成信号から第2音波と推定し得る擬似フィードバック信号を減算して第3入力信号を生成し(第3信号生成手段)、その第3入力信号を干渉信号生成装置23と目標信号生成装置24とに出力する(第3信号出力手段)。目標信号生成装置24では、デジタルフィルタ29とイコライザ30とによって目標信号が生成される(目標信号生成手段)。目標信号は、目標信号生成装置24から第2減算装置25に出力される(目標信号出力手段)。
システム10Aの稼動中において干渉音波を検出した誤差マイクロフォン12は、干渉音波をアンプ20に出力する。アンプ20は、干渉音波を増幅した後、その干渉音波をA/D変換装置に出力する。A/D変換装置は、干渉音波を第2入力信号に変換した後、その第2入力信号を第2減算装置25に出力する。第2減算装置25は、干渉音波を表す第2入力信号から目標信号を減算して誤差信号を算出し(誤差信号生成手段)、その誤差信号を干渉信号生成装置23に出力する(誤差信号出力手段)。このとき、目標信号と第2入力信号との差分である誤差信号のレベルはシステム10Aの起動時よりも小さくなっている。
干渉信号生成装置23では、適応制御演算装置28が二次経路の時間遅延と伝送周波数特性とを考慮しつつ、誤差信号を用いてアダプティブデジタルフィルタ27を更新する。干渉信号生成装置23は、第1減算装置22から出力された第3入力信号にアダプティブデジタルフィルタ27を畳み込み演算し、第2入力信号を最小にする干渉信号を生成する(干渉信号生成手段)。干渉信号生成装置23は、生成した干渉信号を擬似フィードバック信号生成フィルタ21とD/A変換装置とに出力する(干渉信号出力手段)。D/A変換装置は、デジタルの干渉信号をアナログの第2音波に変換し、その第2音波をアンプ19に出力する。アンプ19は、第2音波を増幅し、増幅した第2音波を消音用スピーカ13に出力する。消音用スピーカ13は、第2音波をダクト15の内部空間16に発生させる。
このシステム10Aでは、その稼動中にイコライザ30を調節して周波数帯とその周波数の音量とを初期設定と異なる値に設定することができ、消音したい周波数帯の音や減衰ないし増幅させる周波数帯の音を初期設定のそれらから変更することができる。システム10Aの稼動中に周波数帯や音量が変更され、消音したい周波数帯の音や減衰ないし増幅させる周波数帯の音が変更されると、目標信号生成装置24は変更されたそれらを使用してあらたに目標信号を生成する。このシステム10Aは、その稼動中にイコライザ30を介して周波数帯や音量を調節することで、消音したい周波数帯の音や減衰ないし増幅させる周波数帯の音を自由に変更することができ、変更されたそれらに対応する干渉信号を速やかに生成することができるから、騒音源17の変化やダクト15の内部環境の変化等に応じてシステム10Aの稼動中に消音したい周波数帯の音や減衰ないし増幅させる周波数帯の音を自由に改変することができる。
図3は、このシステム10Aによる消音効果(実験結果)の一例を示す図であり、図4は、消音効果の他の一例を示す図である。それら図では、システム10AのOFFにおけるダクト15の内部空間16の周波数特性を点線L1で示し、システム10AのONにおける内部空間16の周波数特性を実線L2で示すとともに、目標信号の周波数特性を一点鎖線L3で示す。それら図において縦軸には音圧レベルが表示され、横軸には周波数が表示されている。システム10Aでは、ディスプレイを介してそれら図に示す周波数特性を時系列にモニタリングすることができ、モニタリングした周波数特性をプリンタを介して出力することができる。また、モニタリングした周波数特性をメモリに時系列に格納することができる。
このシステム10Aの利用の一例として、100(Hz)、125(Hz)、160(Hz)の周波数帯の音を減衰させ、それら周波数帯の周波数特性を目標信号の周波数特性に近づけるように、イコライザ30を介してそれら周波数帯と音量(音圧レベル)とを設定した後、このシステム10Aを起動させた。その結果、図3に示すように、100(Hz)、125(Hz)、160(Hz)の周波数帯の音が効果的に減衰し、目標信号の周波数特性に略近似した。このシステム10Aの利用の他の一例として、200(Hz)、250(Hz)、315(Hz)の周波数帯の音を減衰させ、それら周波数帯の周波数特性を目標信号の周波数特性に近づけるように、イコライザ30を介してそれら周波数帯と音量とを設定した後、このシステム10Aを起動させた。その結果、図4に示すように、200(Hz)、250(Hz)、315(Hz)の周波数帯の音が効果的に減衰し、目標信号の周波数特性に略近似した。
この能動的消音システム10Aは、目標信号生成装置23が第2音波との干渉後に希望する周波数特性を持つ目標信号を生成し、第2減算装置25が第2信号から目標信号を除いた誤差信号を生成するから、誤差マイクロフォン12から出力された第2信号を目標信号に近似させることができ、目標信号生成装置23によって誤差マイクロフォン12の位置の周波数特性を所期する周波数特性に任意かつ自由に調節することができる。システム10Aは、第2信号から消音したい周波数帯のみを誤差信号として干渉信号生成装置23に出力し、干渉信号生成装置23が誤差信号と第3信号とを用いて干渉信号を生成するから、干渉信号生成装置23を介して消音したい周波数帯の音のみに干渉する干渉信号を消音用スピーカ13に出力することができる。このシステム10Aは、ダクト15の内部空間16を伝播する騒音から消音したい周波数帯の音を任意かつ自由に選択することができ、選択した周波数帯の音のみを確実に打ち消すことができる。さらに、第2信号から残存させる残存周波数帯を任意かつ自由に選択することができ、残存周波数帯の音の音量を上げたり下げたりすることができるから、騒音の一部をスピーチプライバシー保護のためのマスキングノイズとして利用することができる。
このシステム10Aは、第1減算装置22が合成信号から擬似フィードバック信号を除いた第3入力信号を生成し、その第3入力信号を干渉信号生成装置23や目標信号生成装置24に出力するから、干渉信号生成装置23や目標信号生成装置24に出力される第3信号に擬似フィードバック信号が含まれることはなく、参照マイクロフォン11におけるハウリングを防ぐことができる。システム10Aは、デジタルフィルタ29によって参照マイクロフォン11から誤差マイクロフォン12に第1音波が伝播するまでの時間遅延が補正されるとともに、第1音波の伝送周波数特性が利用されるから、参照マイクロフォン11から誤差マイクロフォン12までの騒音伝達経路の特性を第3入力信号に反映させた状態でイコライザ30を介してその第3入力信号の周波数帯および音圧レベルを調節することができ、第3入力信号が第2センサの位置で発生していると仮定した状態で、イコライザ30を介して第3信号から目標信号を選択することができる。
このシステム10Aは、デジタルフィルタ26によって消音用スピーカ13から誤差マイクロフォン12に第2音波が伝播するまでの時系列伝達特性が利用されるから、適応制御演算装置28が消音用スピーカ13から誤差マイクロフォン12までの二次経路の時間遅延と周波数特性とを考慮しつつ誤差信号を用いてアダプティブデジタルフィルタ27を時系列に更新することができ、内部空間16における騒音の変化や目標信号の変化に追従しつつ、消音位置となる誤差マイクロフォン12の位置において消音したい周波数帯の音のみを確実に消音することができる。システム10Aは、そのサンプリング周波数が3kHz〜40kHzの範囲にあるから、第2音波を消音したい音の逆位相同音圧の音に限りなく近づけることができ、第2音波を使用して消音したい周波数帯の音を確実に消音することができる。
図5は、他の一例として示す能動的消音システム10Bの構成図である。図5に示すシステム10Bが図1のそれと異なるのは、デジタルフィルタ29の代わりに遅延補正装置31が使用されている点にあり、その他の構成は図1のシステム10Aのそれらと同一であるから、図1のシステム10Aと同一の符号を付すことで、このシステム10Bにおけるその他の構成の説明は省略する。このシステム10Bでは、目標信号生成装置24が遅延補正装置31とイコライザ30とから形成されている。遅延補正装置31は、参照マイクロフォン11から誤差マイクロフォン12に第1音波が伝播するまでの時間遅延Sを補正する。なお、このシステム10Bにおけるサンプリング周波数は、3kHz〜40kHzの範囲にある。
このシステム10Bにおける消音過程の一例を説明すると、以下のとおりである。システム10Bの起動時に参照マイクロフォン11に検出された第1音波は、アンプ18において増幅された後、A/D変換装置において第1入力信号に変換され、第1減算装置22に出力される。第1減算装置22は、第1入力信号から擬似フィードバック信号(0)を減算して第3入力信号を生成し(第3信号生成手段)、その第3入力信号を干渉信号生成装置23と目標信号生成装置24とに出力する(第3信号出力手段)。
目標信号生成装置24を形成する遅延補正装置31は、参照マイクロフォン11から誤差マイクロフォン12までの第1音波の時間遅延Sを補正することで、その時間遅延Sを第3入力信号に反映させた状態で、その第3入力信号をイコライザ30に出力する。イコライザ30は、第3入力信号をあらかじめ設定された周波数帯および音量(音圧レベル)の目標信号に変換し(目標信号生成手段)、その目標信号を第2減算装置に出力する(目標信号出力手段)。
システム10Bの起動時に誤差マイクロフォン12に検出された第1音波は、アンプ20において増幅された後、A/D変換装置において第2入力信号に変換され、第2減算装置25に出力される。第2減算装置25は、第1音波を表す第2入力信号から目標信号を減算して誤差信号を算出し(誤差信号生成手段)、その誤差信号を干渉信号生成装置23に出力する(誤差信号出力手段)。
干渉信号生成装置23では、適応制御演算装置28が二次経路の時系列伝送特性を考慮しつつ、誤差信号を用いてアダプティブデジタルフィルタ27を更新する。干渉信号生成装置23は、第1減算装置22から出力された第3入力信号にアダプティブデジタルフィルタ27を畳み込み演算し、第2入力信号を最小にする干渉信号を時系列に生成する(干渉信号生成手段)。干渉信号生成装置23は、生成した干渉信号を擬似フィードバック信号生成フィルタ21とD/A変換装置とに出力する(干渉信号出力手段)。D/A変換装置は、デジタルの干渉信号をアナログの第2音波に変換し、その第2音波をアンプ19に出力する。アンプ19は、第2音波を増幅し、増幅した第2音波を消音用スピーカ13に出力する。
消音用スピーカ13は、第2音波をダクト15の内部空間16に発生させる。第2音波は、スピーカ13から参照マイクロフォン11に向かってダクト15の内部空間16を伝播するとともに、スピーカ13から誤差マイクロフォン12に向かって内部空間16を伝播する。第2音波は、第1音波と干渉しながら誤差マイクロフォン12に向かい、第1音波のうちの消音したい周波数帯の音や残存させる周波数帯の音と干渉し、消音したい周波数帯の音を打ち消すとともに、残存させる周波数帯の音を増幅または減衰させる。
システム10Bの稼動中では、第2音波と第1音波との合成音波が参照マイクロフォン11に検出される。また、第2音波と第1音波との干渉音波が誤差マイクロフォン12に検出される。合成音波は、アンプ18で増幅された後、A/D変換装置でデジタルの第1入力信号に変換されて第1減算装置22に出力される。擬似フィードバック信号生成フィルタ21は、図1のシステム10Aと同様に、干渉信号に時系列伝達特性(Hr)を畳み込み演算し、擬似フィードバック信号を生成し(擬似フィードバック信号生成手段)、擬似フィードバック信号を第1減算装置22に出力する(擬似フィードバック信号出力手段)。第1減算装置22は、合成信号から擬似フィードバック信号を減算して第3入力信号を生成し(第3信号生成手段)、その第3入力信号を干渉信号生成装置23と目標信号生成装置24とに出力する(第3信号出力手段)。目標信号生成装置24では、遅延補正装置31とイコライザ30とによって目標信号が生成される(目標信号生成手段)。目標信号は、目標信号生成装置24から第2減算装置25に出力される(目標信号出力手段)。
システム10Bの稼動中において干渉音波を検出した誤差マイクロフォン12は、干渉音波をアンプ20に出力する。干渉音波には、残存周波数帯の音が含まれる。アンプ20は、干渉音波を増幅した後、その干渉音波をA/D変換装置に出力する。A/D変換装置は、干渉音波を第2入力信号に変換した後、その第2入力信号を第2減算装置25に出力する。第2減算装置25は、干渉音波を表す第2入力信号から目標信号を減算して誤差信号を算出し(誤差信号生成手段)、その誤差信号を干渉信号生成装置23に出力する(誤差信号出力手段)。
干渉信号生成装置23では、適応制御演算装置28が二次経路の時系列伝達特性を考慮しつつ、誤差信号を用いてアダプティブデジタルフィルタ27を更新する。干渉信号生成装置23は、第1減算装置22から出力された第3入力信号にアダプティブデジタルフィルタ27を畳み込み演算し、第2入力信号を最小にする干渉信号を時系列に生成する(干渉信号生成手段)。干渉信号生成装置24は、生成した干渉信号を擬似フィードバック信号生成フィルタ21とD/A変換装置とに出力する(干渉信号出力手段)。D/A変換装置は、デジタルの干渉信号をアナログの第2音波に変換し、その第2音波をアンプ19に出力する。アンプ19は、第2音波を増幅し、増幅した第2音波を消音用スピーカ13に出力する。消音用スピーカ13は、第2音波をダクト15の内部空間16に発生させる。
なお、このシステム10Bにおいても、その稼動中にイコライザ30を調節して周波数帯とその周波数帯の音量とを初期設定と異なる値に設定することができ、消音したい周波数帯の音や減衰ないし増幅させる周波数帯の音を初期設定のそれらから変更することができる。システム10Bの稼動中に周波数帯や音量が変更され、消音したい周波数帯の音や減衰ないし増幅させる周波数帯の音が変更されると、目標信号生成装置24は変更されたそれらを使用してあらたに目標信号を生成する。
この能動的消音システム10Bの効果が図1のシステム10Aのそれと異なる点は、デジタルフィルタ29が遅延補正装置31の代わったことによる相違であって以下のとおりである。このシステム10Bは、遅延補正装置31によって参照マイクロフォン11から誤差マイクロフォン12に第1音波が伝播するまでの時間遅延Sが補正されるから、参照マイクロフォン11と誤差マイクロフォン12との間の時間遅延Sを補正した状態でイコライザ30を介してその第3信号の周波数帯および音圧レベルを調節することができ、第3信号が参照マイクロフォン11の位置で発生していると仮定した状態で、イコライザ30を介して第3信号から目標信号を選択することができる。なお、このシステム10Bは、前記効果の他に図1のシステム10Aと同一の効果を奏するが、図1のシステム10Aの効果を援用し、このシステム10Bのその他の効果の説明は省略する。
それら図示のシステム10A,10Bは、マイクロフォン11,12やスピーカ13が空調ダクト15の内部空間16に設置され、ダクト15の騒音を効果的に消音させる場合に利用されているが、それらシステム10A,10Bの利用箇所をダクト15の内部空間16に限定するものではなく、それら図示のシステム10A,10Bをダクト15以外の空間において利用することもできる。
一例として示す能動的消音システムの構成図。 応答特性を説明する図。 システムによる消音効果(実験結果)の一例を示す図。 システムによる消音効果(実験結果)の他の一例を示す図。 他の一例として示す能動的消音システムの構成図。
10A 能動的消音システム
10B 能動的消音システム
11 参照マイクロフォン(第1センサ)
12 誤差マイクロフォン(第2センサ)
13 消音用スピーカ(第2音波発生装置)
14 コントローラ
15 空調ダクト
16 内部空間
17 騒音源
18 アンプ
19 アンプ
20 アンプ
21 擬似フィードバック信号生成フィルタ
22 第1減算装置
23 干渉信号生成装置
24 目標信号生成装置
25 第2減算装置
26 デジタルフィルタ(第2デジタルフィルタ)
27 アダプティブデジタルフィルタ
28 適応制御演算装置
29 デジタルフィルタ(第1デジタルフィルタ)
30 イコライザ
31 遅延補正装置

Claims (7)

  1. 騒音源から所定寸法離間して配置された第1センサと、前記第1センサを挟んで前記騒音源から所定寸法離間して配置され、該騒音源から発生して所定の空間を伝播する第1音波と干渉する第2音波を該空間に発生する第2音波発生装置と、前記第2音波発生装置を挟んで前記第1センサから所定寸法離間して配置された第2センサと、前記第2音波となる干渉信号を生成し、生成した干渉信号を前記第2音波発生装置に出力する干渉信号生成装置とを備え、前記第1センサが、前記第1音波と前記第2音波との合成音波を時系列に検出し、検出した合成音波を第1信号として出力し、前記第2センサが、前記第1音波と前記第2音波との干渉によって生じた干渉音波を時系列に検出し、検出した干渉音波を第2信号として出力する能動的消音システムにおいて、
    前記能動的消音システムが、前記第2音波発生装置から前記第1センサに達する第2音波を推定した擬似フィードバック信号を生成する擬似フィードバック信号生成フィルタと、前記第1センサから第1信号を受信しつつ、前記擬似フィードバック信号生成フィルタから擬似フィードバック信号を受信し、前記第1信号から前記擬似フィードバック信号を除いた第3信号を生成する第1減算装置と、前記第1減算装置から前記第3信号を受信し、前記第3信号の周波数特性を調整して該第3信号を所定の周波数帯および音圧レベルの目標信号に変換する目標信号生成装置と、前記第2センサから第2信号を受信しつつ、前記目標信号生成装置から目標信号を受信し、前記第2信号から前記目標信号を除いた誤差信号を生成する第2減算装置とを含み、
    前記目標信号生成装置が、前記第1センサから前記第2センサまでの時系列伝達特性を模擬した第1デジタルフィルタと、前記第3信号の任意に選択された周波数帯のうちの消音ないし減衰したい周波数帯の音量をマイナスに設定するとともに、前記第3信号の任意に選択された周波数帯のうちの残存ないし増幅したい周波数帯の音量をプラスに設定するイコライザとから形成され、
    前記第1デジタルフィルタが、あらかじめ推定した前記第1センサから前記第2センサまでの騒音伝達経路における時系列伝達特性を使用し、その時系列伝達特性を前記第3信号に畳み込み演算し、前記第1センサから前記第2センサに第1音波が伝播するまでの時間遅延を補正するとともに、第1音波の周波数特性を前記第2センサの位置における第1音波のそれに一致させることにより、前記騒音伝達経路の特性を前記第3信号に反映させた状態で、その第3信号を前記イコライザに出力し、
    前記干渉信号生成装置が、前記第1減算装置から受信した第3信号と前記第2減算装置から受信した誤差信号とを用いて前記干渉信号を生成することを特徴とする能動的消音システム。
  2. 騒音源から所定寸法離間して配置された第1センサと、前記第1センサを挟んで前記騒音源から所定寸法離間して配置され、該騒音源から発生して所定の空間を伝播する第1音波と干渉する第2音波を該空間に発生する第2音波発生装置と、前記第2音波発生装置を挟んで前記第1センサから所定寸法離間して配置された第2センサと、前記第2音波となる干渉信号を生成し、生成した干渉信号を前記第2音波発生装置に出力する干渉信号生成装置とを備え、前記第1センサが、前記第1音波と前記第2音波との合成音波を時系列に検出し、検出した合成音波を第1信号として出力し、前記第2センサが、前記第1音波と前記第2音波との干渉によって生じた干渉音波を時系列に検出し、検出した干渉音波を第2信号として出力する能動的消音システムにおいて、
    前記能動的消音システムが、前記第2音波発生装置から前記第1センサに達する第2音波を推定した擬似フィードバック信号を生成する擬似フィードバック信号生成フィルタと、前記第1センサから第1信号を受信しつつ、前記擬似フィードバック信号生成フィルタから擬似フィードバック信号を受信し、前記第1信号から前記擬似フィードバック信号を除いた第3信号を生成する第1減算装置と、前記第1減算装置から前記第3信号を受信し、前記第3信号の周波数特性を調整して該第3信号を所定の周波数帯および音圧レベルの目標信号に変換する目標信号生成装置と、前記第2センサから第2信号を受信しつつ、前記目標信号生成装置から目標信号を受信し、前記第2信号から前記目標信号を除いた誤差信号を生成する第2減算装置とを含み、
    前記目標信号生成装置が、前記第1センサから前記第2センサに前記第1音波が伝播するまでの時間遅延を補正する遅延補正装置と、前記第3信号の任意に選択された周波数帯のうちの消音ないし減衰したい周波数帯の音量をマイナスに設定するとともに、前記第3信号の任意に選択された周波数帯のうちの残存ないし増幅したい周波数帯の音量をプラスに設定するイコライザとから形成され、
    前記遅延補正装置が、前記第1センサから前記第2センサまでの前記第1音波の時間遅延を補正することで、その時間遅延を前記第3信号に反映させた状態でその第3信号を前記イコライザに出力し、
    前記干渉信号生成装置が、前記第1減算装置から受信した第3信号と前記第2減算装置から受信した誤差信号とを用いて前記干渉信号を生成することを特徴とする能動的消音システム。
  3. 前記イコライザにおいて音量をプラスに設定した周波数帯では、増幅された目標信号が前記目標信号生成装置から前記第2減算装置を介して前記干渉信号生成装置に出力され、前記第2センサの位置における音を増幅するように、前記第2音波発生装置が第2音波を出力し、前記イコライザにおいて音量をマイナスに設定した周波数帯では、減衰された目標信号が前記目標信号生成装置から前記第2減算装置を介して前記干渉信号生成装置に出力され、前記第2センサの位置における音を減衰するように、前記第2音波発生装置が第2音波を出力する請求項1または請求項2に記載の能動的消音システム。
  4. 前記干渉信号生成装置が、前記第2信号を最小にする前記干渉信号を時系列に生成するためのアダプティブデジタルフィルタと、前記第2減算装置から受信した誤差信号を用いて前記アダプティブデジタルフィルタを時系列に更新する適応制御演算装置とから形成されている請求項1ないし請求項3いずれかに記載の能動的消音システム。
  5. 前記干渉信号生成装置が、前記第2音波発生装置から前記第2センサまでの時系列伝達特性を模擬した第2デジタルフィルタを含み、前記適応制御演算装置が、前記第2デジタルフィルタにおける伝達関数と前記第2減算装置から受信した誤差信号とから前記アダプティブデジタルフィルタを更新する請求項4記載の能動的消音システム。
  6. 前記能動的消音システムにおけるサンプリング周波数が、3kHz〜40kHzの範囲にある請求項1ないし請求項5いずれかに記載の能動的消音システム。
  7. 前記空間が、空調ダクトの内部空間である請求項1ないし請求項6いずれかに記載の能動的消音システム。
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