JPH0854882A - 自動等化機能付アクティブ騒音制御装置 - Google Patents

自動等化機能付アクティブ騒音制御装置

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JPH0854882A
JPH0854882A JP6190569A JP19056994A JPH0854882A JP H0854882 A JPH0854882 A JP H0854882A JP 6190569 A JP6190569 A JP 6190569A JP 19056994 A JP19056994 A JP 19056994A JP H0854882 A JPH0854882 A JP H0854882A
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noise
equalization
control unit
noise control
abnormality detection
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Withdrawn
Application number
JP6190569A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Imoto
哲治 井元
Koichi Chikaishi
幸一 近石
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクティブ騒音制御装置の等化を自動的に行
う。 【構成】 騒音に対するキャンセル信号を形成して騒音
制御を行う騒音制御部30と、該騒音制御部30の等化
制御を行う等化制御部40とを備える等化機能付アクテ
ィブ騒音制御装置に、騒音制御部30の異常発振を検出
し、この検出により騒音制御部30から等化制御部40
への切換を行う異常検出切換制御部50が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクティブ騒音制御装置
の等化に関し、特に本発明はアクティブ騒音制御装置の
等化を自動的に行う自動等化機能付アクティブ騒音制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のアクティブ騒音制御装置を
示す図である。本図に示すように、アクティブ騒音制御
装置は、騒音が通過するダクト100内にこの騒音と逆
位相、等音圧のキャンセル音を出力し騒音をキャンセル
するために位置するスピーカ1と、ダクト100内でス
ピーカ1よりも騒音源側に騒音源の騒音を検出するため
に位置する第1のマイクロフォン2と、ダクト100内
でスピーカ1よりも騒音源側と反対側にキャンセルされ
た騒音の残留音を検出し誤差信号εkとするために位置
する第2のマイクロフォン3とを備える。
【0003】次に、アクティブ騒音制御装置は、スピー
カ1を駆動するパワーアンプ4と、該パワーアンプ4に
アナログ信号を供給するためのD/A変換器5(Digital
toAnalog Converter) と、第1のマイクロフォン1か
らの電気信号を増幅する増幅器6と、増幅されたアナロ
グ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器7(An
alog to Digital Converter)と、第2のマイクロフォン
3からの電気信号を増幅する増幅器8と、増幅されたア
ナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器9
とを備える。
【0004】さらに、アクティブ騒音制御装置は、騒音
制御部30として、キャンセル音を形成するためのディ
ジタルのキャンセル信号を形成し、D/A変換器5に出
力する適応フィルタ10を有する。この適応フィルタ1
0はフィルタ係数を可変にするFIRフィルタにより形
成される。この適応フィルタ10のフィルタ係数を更新
するのが係数更新部11である。この係数更新部11は
A/D変換器9からの誤差信号εkを入力し、この誤差
信号が最小になるようにフィルタ係数を、以下の如く、
更新する。
【0005】WK+1=WK+α・εk・xk' ここに、WK:フィルタ係数、 α :ステップゲイン εk:誤差信号 xk':補正入力信号 さらに、アクティブ騒音制御装置は、騒音制御部30と
して、スピーカ1からのハウリングを防止する等化処理
を行わせるための第1の伝達特性模擬部12と、係数更
新部11に等化処理された入力信号で係数更新を行わせ
るための第2の伝達特性模擬部13を有する。これらの
第1の伝達特性模擬部12及び第2の伝達特性模擬部1
3はFIRフィルタで構成される。適応フィルタ10の
出力信号を分岐して入力する第1の伝達特性模擬部12
にはその反転出力信号をA/D変換器7の出力信号と加
算して適応フィルタ10の入力信号xkを形成する加算
部14が設けられる。加算部14からの信号を入力する
第2の伝達特性模擬部13は入力信号xkを補正した補
正入力信号xk'を係数更新部11に出力する。
【0006】図9は図8の第1の伝達特性模擬部12及
び第2の伝達特性模擬部13の初期等化を説明する図で
ある。本図に示すように、アクティブ騒音制御装置に
は、騒音制御部30の系を等化制御する等化制御部40
として、D/A変換器5の入力側には基準信号である白
色ノイズを発生するノイズ源20が設けられる。このノ
イズ源20は、同様に、適応フィルタ10及び係数更新
部11の入力側に接続される。そして、等化制御部40
にはA/D変換器7及び9の出力側に、これらの一方を
択一的に選択するスイッチ21が設けられる。スイッチ
21の出力側にはその出力と適応フィルタ10の反転出
力とを加算して係数更新部11の他方の入力とする加算
部22が設けられる。
【0007】次に、ダクト100内に騒音が無い状態
で、スイッチ21をA/D変換器7側にし、ノイズ源2
0から白色ノイズを発生させる。この場合、D/A変換
器5、パワーアンプ4、スピーカ1、スピーカ1から第
1のマイクロフォン2までの空間、第1のマイクロフォ
ン2、増幅器6、A/D変換器7までの系(経路)の伝
達特性をHd1とする。A/D変換器7の出力信号は伝達
特性Hd1による歪みを受ける。適応フィルタ10は初期
にはノイズ源20のノイズ信号をそのまま出力するが、
加算部22で歪み信号との差が形成され、その差が最小
になるように係数更新部11が適応フィルタ10の係数
を更新する。適応フィルタ10の出力信号は最終的には
A/D変換器7からの歪み信号を反転した信号に形成さ
れる。このときの適応フィルタ10のフィルタ係数を第
1の伝達特性模擬部12のフィルタ係数とする。
【0008】次に、同様に、ダクト100内に騒音が無
い状態で、スイッチ21をA/D変換器8側にし、ノイ
ズ源20から白色ノイズを発生させる。この場合、D/
A変換器5、パワーアンプ4、スピーカ1、スピーカ1
から第2のマイクロフォン3までの空間、第2のマイク
ロフォン3、増幅器8、A/D変換器9までの系(経
路)の伝達特性をHd2とする。A/D変換器9の出力信
号は伝達特性Hd2による歪みを受ける。適応フィルタ1
0は初期にはノイズ源20のノイズ信号をそのまま出力
するが、加算部22で歪み信号との差が形成され、その
差が最小になるように係数更新部11が適応フィルタ1
0の係数を更新する。適応フィルタ10の出力信号は最
終的にはA/D変換器9からの歪み信号を反転した信号
に形成される。このときの適応フィルタ10のフィルタ
係数を第2の伝達特性模擬部13のフィルタ係数とす
る。
【0009】このように、アクティブ騒音制御装置の起
動時に第1の伝達特性模擬部12及び第2の伝達特性模
擬部13の初期等化が行われていた。なお、以上の説明
で、図6の騒音制御部30、図7の等化制御部40はD
SP(Digital Signal Processor) にプログラム化され
て構成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
クティブ騒音制御装置では、アクティブ騒音制御装置の
起動時にのみ初期等化が行われていたので、その後アク
ティブ騒音制御装置を構成する動的機器のスピーカ1等
の経時変化により伝達特性Hd1、Hd2が変化するため、
初期等化の結果との間に差異が発生するという問題があ
る。このため、第1の伝達特性模擬部12及び第2の伝
達特性模擬部13の機能が喪失し、アクティブ騒音制御
装置は発振をおこし、スピーカ1から不快な大きな音を
出してしまう。この不具合を回避するため、不具合発生
後、騒音制御部30から等化制御部40への切換により
再び等化を行う必要がある。その再等化の結果を第1の
伝達特性模擬部12及び第2の伝達特性模擬部13に設
定する必要があるが、この操作は手動で騒音制御部30
のプログラムから等化制御部40のプログラムに切換え
て設定が行われる。このため、誰かが再等化を行うまで
はスピーカ1からの大音響は発生し続けられるので、こ
の手動操作は使用者に負担となる。また、不具合発生時
にアクティブ騒音制御装置をOFFすると騒音源から騒
音をキャンセルすることができず、騒音が使用者に対し
て不快を与える。
【0011】したがって、本発明は、上記問題点に鑑
み、伝達特性の経時劣化に対して、自動的に再等化を行
うことができる自動等化機能付アクティブ騒音制御装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、次の構成を有する自動等化機能付アク
ティブ騒音制御装置を提供する。すなわち、騒音に対す
るキャンセル信号を形成して騒音制御を行う騒音制御部
と、該騒音制御部の系の等化制御を行う等化制御部とを
備える等化機能付アクティブ騒音制御装置に、前記騒音
制御部の異常発振を検出し、この検出により騒音制御部
から等化制御部への切換を行う異常検出切換制御部が設
けられる。
【0013】また、前記異常検出切換制御部は、騒音が
キャンセルされた前記騒音制御部への誤差信号のレベル
が平均化され、その平均値があるスレショルドレベルを
越える時に等化制御部に等化制御を行わせてもよい。ま
た、前記異常検出切換制御部は、前記騒音制御部の出力
レベルが平均化され、その平均値があるスレショルドレ
ベルを越える時に等化制御部に等化制御を行わせもよ
い。
【0014】また、前記異常検出切換制御部は、前記騒
音制御部への誤差信号のレベルを平均化し、又は前記騒
音制御部の出力レベルを平均化し、それらの平均値に一
定値を加えた値をスレショルドレベルとしてもよい。ま
た、前記異常検出切換制御部は、一定時間毎に等化制御
部に等化制御を行わせもよい。
【0015】また、前記異常検出切換制御部は、前記等
化制御部に使用されるノイズ源の白色ノイズ信号レベル
を、前記騒音制御部の出力レベルの平均値に一定値を加
えた値にしてよい。また、前記異常検出切換制御部は、
前記等化制御部を動作させるときに、騒音を発生する騒
音源の電源を切断してもよい。
【0016】
【作用】本発明の自動等化機能付アクティブ騒音制御装
置によれば、前記騒音制御部の異常発振を検出し、この
検出により騒音制御部から等化制御部への切換を行う異
常検出切換制御部が設けられることにより、伝達特性の
経時劣化に対して、自動的に再等化を行うことができ
る。このため、アクティブ騒音制御装置の異常発振や騒
音キャンセル量の低下という不具合が発生したとき、そ
の不具合が続くことを防止し、アクティブ騒音制御装置
が正常に動作するように復帰させることができ、使用者
に操作の負担を未然にかけることを防止できる。
【0017】また、前記異常検出切換制御部では、騒音
がキャンセルされた前記騒音制御部への誤差信号のレベ
ルが平均化され、その平均値があるスレショルドレベル
を越える時に伝達特性の経時劣化に伴う騒音キャンセル
量の低下が検出され、自動的に等化制御が行われる。ま
た、時間平均を取ることにより、騒音キャンセルの対象
ではない外部騒音の入力による誤動作を防止できる。
【0018】また、前記異常検出切換制御部では、前記
騒音制御部の出力レベルが平均化され、その平均値があ
るスレショルドレベルを越える時に伝達特性の経時劣化
に伴う騒音キャンセル量の低下が検出され、自動的に等
化制御が行われる。また、時間平均を取ることにより、
騒音キャンセルの対象ではない外部騒音の入力による誤
動作を防止できる。
【0019】また、前記異常検出切換制御部では、前記
騒音制御部への誤差信号のレベルを平均化し、又は前記
騒音制御部の出力レベルを平均化し、それらの平均値に
一定値を加えた値をスレショルドレベルとすることによ
り、スレショルドレベルが自動設定され、騒音源の騒音
レベルが騒音源の種類が異なることにより変わったとし
ても対応できる。また騒音源を持つ機器がその機器毎の
バラツキによって騒音レベルが変わったとしても個々に
スレショルドレベルを設定することなく対応可能とな
る。
【0020】また、前記異常検出切換制御部は、一定時
間毎に等化制御部に等化制御を行わせることにより、異
常発振の有無にかかわらず系の伝達特性を補正すること
が可能になる。このため、単純に設定時間を過ぎれば自
動的に等化するため、DSPの計算量を削減できる。ま
た、前記異常検出切換制御部は、前記等化制御部に使用
されるノイズ源の白色ノイズ信号レベルを、前記騒音制
御部の出力レベルの平均値に一定値を加えた値にするこ
とにより、白色ノイズ信号のレベルが騒音レベルよりも
一定値だけ常に大きくなるようにしてS/Nを改善す
る。S/Nの改善より等化の精度が向上する。
【0021】また、前記異常検出切換制御部は、前記等
化制御部を動作させるときに、騒音を発生する騒音源の
電源を切断することにより、白色ノイズ信号のレベルが
騒音レベルよりも一定値だけ常に大きくなるようにして
S/Nを改善する。S/Nの改善により、同様に等化の
精度が向上する。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の実施例に係る自動等化機能付
アクティブ騒音制御装置を示す図である。本図に示す自
動等化機能付アクティブ騒音制御装置において、図6及
び7の構成と異なる要素は、異常検出切換制御部50で
ある。この異常検出切換制御部50はアクティブ騒音制
御装置の異常発振を検出し異常の検出が認められれば、
図6に示す騒音制御部30を図7に示す等化制御部40
に自動的に切り換える。この自動等化を行うことにより
経時変化による前記伝達特性Hd1、Hd2の例えば負の値
と、第1及び第2の伝達特性模擬部12及び13の内容
相違が原因であるアクティブ騒音制御装置の異常発振や
騒音キャンセル量の低下という不具合が発生したとき、
その不具合が続くことがを防止し、アクティブ騒音制御
装置が正常に動作するように復帰させることができ、使
用者に操作の負担を未然にかけることを防止できる。こ
の異常発振は、前述のように、アクティブ騒音制御を行
う空間と、アクティブ騒音制御装置を構成するマイクロ
フォン2、3等のセンサ、スピーカ1等のアクチュエー
タを含むアナログ部を含めた系の伝達特性が初期の等化
時からあるレベル以上変化した場合、アクティブ騒音制
御装置が異常発振を起こすことを意味する。
【0023】図2は図1の異常検出切換制御部50の第
1の制御動作例を説明するフローチャートである。ステ
ップS1において、A/D変換器9の誤差信号を入力
し、N回のサンプリング回数分の誤差信号のレベルを平
均化する。ステップS2において、この平均値とあるス
レショルドレベルとの大小を判断する。平均値がスレシ
ョルドレベル以下ならばステップS3に進み、平均値が
スレショルドレベルよりも大きいならばステップS4に
進む。
【0024】ステップS3において、次のサンプリング
の処理を行い、ステップS1に進む。ステップS4にお
いて、騒音制御部30を等化制御部40に切換え、自動
等化の実施が行われる。したがって、本制御動作例によ
れば、異常発振を検出するために、第2のマイクロフォ
ン3の誤差信号レベルの時間平均を計測し、その値があ
るスレショルドレベルを越えた時に自動等化が行われ
る。このように、第2のマイクロフォンにより誤差信号
レベルが測定されるので騒音キャンセル量の低下を検出
できる。また、時間平均をとることにより騒音キャンセ
ルの対象ではない外部騒音が入力されてた場合の誤動作
を防止できる。
【0025】図3は図1の異常検出切換制御部50の第
2の制御動作例を説明するフローチャートである。ステ
ップS11において、騒音制御部30の適応フィルタ1
0の出力を入力し、N回のサンプリング回数分の誤差信
号のレベルを平均化する。ステップS12において、こ
の平均値とあるスレショルドレベルとの大小を判断す
る。平均値がスレショルドレベル以下ならばステップS
3に進み、平均値がスレショルドレベルよりも大きいな
らばステップS4に進む。
【0026】ステップS13において、次のサンプリン
グの処理を行い、ステップS1に進む。ステップS14
において、騒音制御部30を等化制御部40に切換ら
れ、自動等化の実施が行われる。したがって、本制御動
作例によれば、スピーカ1への出力レベルの時間平均を
計測しその値があるスレショルドレベルを越えた時に自
動等化が行われる。このように、出力レベルの時間平均
を計測することによりアクティブ騒音制御装置の異常発
振を検出することができる。また、時間平均をとること
により騒音キャンセルの対象ではない外部騒音が入力さ
れた場合の誤動作を防止できる。
【0027】図4は図1の異常検出切換制御部50の第
3の制御動作例を説明するフローチャートである。ステ
ップS21において、等化制御部40により初期等化を
行わせる。ステップS22において、騒音制御装置30
によりキャンセル動作を開始させる。
【0028】ステップS23において、N回のサンプリ
ング回数分のエラーレベルを平均し、又は出力レベルを
平均化する。ステップS24において、この平均値+α
の計算を行い計算結果を、図2のステップ2又は図3の
ステップS12のスレショルドレベルにする。したがっ
て、本制御動作例によれば、スレショルドレベルが通常
の出力レベル時間平均に+αすることで自動的に設定さ
れる。このように、スレショルドレベルを自動設定する
ことにより、騒音源の騒音レベルが騒音源の種類が異な
ることにより変わったとしても対応できる。また騒音源
を持つ機器がその機器毎のバラツキによって騒音レベル
が変わったとしても個々にスレショルドレベルを設定す
ることなく対応可能となる。
【0029】図5は図1の異常検出切換制御部50の第
4の制御動作例を説明するフローチャートである。ステ
ップS31において、異常検出切換制御部50に設けら
れたタイマ60がスタートする。ステップS32におい
て、タイマ60の計測する時間Tとスレショルド値との
大小を判断する。時間Tがスレショルド値以下の場合に
は待機する。時間Tがスレショルド値よりも大きいなら
ばステップS23に進む。
【0030】ステップS33において、騒音制御部30
を等化制御部40に切換え、自動等化の実施が行われ
る。したがって、本制御動作例によれば、センサ、アク
チュエータ等の経時変化により、系の伝達特性が変化す
ることから、上記異常発振の有無にかかわらず、タイマ
60により時間のカウントを行い、設定時間が経過すれ
ば、自動的に等化が行われる。単純にタイマによって設
定時間を過ぎれば自動的に等化するようにしたためDS
Pの計算量を削減できるようになる。
【0031】図6は図1の異常検出切換制御部50の第
5の制御動作例を説明するフローチャートである。ステ
ップS41において、N回サンプリング回数分の騒音レ
ベル平均化を行う。ステップS42において、騒音レベ
ル+α=Aのレベルを算出する。
【0032】ステップS43において、等化制御部40
のノイズ源20の等化白色(ランダム)ノイズのレベル
をAの設定する。したがって、本制御動作例によれば、
自動的に等化を行う場合、騒音源からの騒音に比べて等
化時にアクチュエータより出力する白色ノイズのレベル
があまり大きくないと等化時のS/Nをよくするために
騒音レベルを計測し、そのプラスαのレベルに白色ノイ
ズが設定される。S/Nの改善により等化精度が向上す
る。
【0033】図7は図1の異常検出切換制御部50の第
6の制御動作例を説明するフローチャートである。ステ
ップS51において、等化実施されているかを判断す
る。実施されていなければ待機し、実施されたいればス
テップS52に進む。ステップS52において、異常検
出切換制御部50に設けられたリレー61により、騒音
を発生する騒音源の電源を切断する。
【0034】したがって、本制御動作例によれば、騒音
源を停止して等化時のS/Nをよくできる。前述と同様
にS/Nの改善により等化精度が向上する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、騒
音制御部の異常発振を検出し、この検出により騒音制御
部から等化制御部への切換を行う異常検出切換制御部が
設けられるので、伝達特性の経時劣化に対して、自動的
に再等化を行うことができるので、使用者の操作負担が
軽減できる。騒音がキャンセルされた騒音制御部への誤
差信号のレベルが平均化され、又は騒音制御部の出力レ
ベルが平均化され、それらの平均値があるスレショルド
レベルを越える時に伝達特性の経時劣化に伴う騒音キャ
ンセル低下が検出され、自動的に等化制御が行われる。
騒音制御部への誤差信号のレベルを平均化し、又は騒音
制御部の出力レベルを平均化し、それらの平均値に一定
値を加えた値をスレショルドレベルとするので、スレシ
ョルドレベルの設定が容易になる。一定時間毎に等化制
御部に等化制御を行わせるので、異常発振の有無にかか
わらず系の伝達特性を補正するので、DSPの計算量を
低減できる。等化制御部に使用されるノイズ源の白色ノ
イズ信号レベルを、騒音制御部の出力レベルの平均値に
一定値を加えた値にするので、白色ノイズ信号のレベル
が騒音レベルよりも一定値だけ常に大きくなるようにし
てS/Nを改善でき等化の精度が向上する。等化制御部
を動作させるときに、騒音を発生する騒音源の電源を切
断するので、白色ノイズ信号のレベルが騒音レベルより
も一定値だけ常に大きくなるようにしてS/Nを改善で
き、等化の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動等化機能付アクティ
ブ騒音制御装置を示す図である。
【図2】図1の異常検出切換制御部50の第1の制御動
作例を説明するフローチャートである。
【図3】図1の異常検出切換制御部50の第2の制御動
作例を説明するフローチャートである。
【図4】図1の異常検出切換制御部50の第3の制御動
作例を説明するフローチャートである。
【図5】図1の異常検出切換制御部50の第4の制御動
作例を説明するフローチャートである。
【図6】図1の異常検出切換制御部50の第5の制御動
作例を説明するフローチャートである。
【図7】図1の異常検出切換制御部50の第6の制御動
作例を説明するフローチャートである。
【図8】従来のアクティブ騒音制御装置を示す図であ
る。
【図9】図1の第1の伝達特性模擬部12及び第2の伝
達特性模擬部13の初期等化を説明する図である。
【符号の説明】
1…スピーカ 2、3…マイクロフォン 10…適応フィルタ 11…係数更新部 12、13…伝達特性模擬部 30…騒音制御部 40…等化制御部 50…異常検出切換制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音に対するキャンセル信号を形成して
    騒音制御を行う騒音制御部(30)と、該騒音制御部
    (30)の系の等化制御を行う等化制御部(40)とを
    備える等化機能付アクティブ騒音制御装置において、 前記騒音制御部(30)の異常発振を検出し、この検出
    により騒音制御部(30)から等化制御部(40)への
    切換を行う異常検出切換制御部(50)を備えることを
    特徴とする自動等化機能付アクティブ騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 前記異常検出切換制御部(50)は、騒
    音がキャンセルされた前記騒音制御部(30)への誤差
    信号のレベルを平均化し、その平均値があるスレショル
    ドレベルを越える時に等化制御部(40)に等化制御を
    行わせることを特徴とする、請求項1に記載の自動等化
    機能付アクティブ騒音制御装置。
  3. 【請求項3】 前記異常検出切換制御部(50)は、前
    記騒音制御部(30)の出力レベルを平均化し、その平
    均値があるスレショルドレベルを越える時に等化制御部
    (40)に等化制御を行わせることを特徴とする、請求
    項1に記載の自動等化機能付アクティブ騒音制御装置。
  4. 【請求項4】 前記異常検出切換制御部(50)は、前
    記騒音制御部(30)への誤差信号のレベルを平均化
    し、又は前記騒音制御部(30)の出力レベルを平均化
    し、それらの平均値に一定値を加えた値をスレショルド
    レベルとすることを特徴とする、請求項2又は3に記載
    の自動等化機能付アクティブ騒音制御装置。
  5. 【請求項5】 前記異常検出切換制御部(50)は、一
    定時間毎に等化制御部(40)に等化制御を行わせるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の自動等化機能付アク
    ティブ騒音制御装置。
  6. 【請求項6】 前記異常検出切換制御部(50)は、前
    記等化制御部(40)に使用されるノイズ源の白色ノイ
    ズ信号レベルを、前記騒音制御部(30)の出力レベル
    の平均値に一定値を加えた値にすることを特徴とする、
    請求項3に記載の自動等化機能付アクティブ騒音制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記異常検出切換制御部(50)は、前
    記等化制御部(40)を動作させるときに、騒音を発生
    する騒音源の電源を切断することを特徴とする、請求項
    2又は3に記載の自動等化機能付アクティブ騒音制御装
    置。
JP6190569A 1994-08-12 1994-08-12 自動等化機能付アクティブ騒音制御装置 Withdrawn JPH0854882A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009175534A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Dai-Dan Co Ltd 能動的消音システム

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JP2009175534A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Dai-Dan Co Ltd 能動的消音システム

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