JP6213832B2 - タッチパネル - Google Patents

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Description

本発明は、カバーシートと一体化して形成したタッチパネルに用いて好適な技術に関する。
タッチパネルは、表示画面上の透明な面を操作者が指またはペンでタッチすることにより、接触した位置を検出してデータ入力できる入力装置の構成要素となるものであって、キー入力より直接的、かつ直感的な入力を可能とする。このため、近年、携帯電話機や、携帯情報端末、カーナビゲーションシステムを始め、様々な電子機器の操作部に多用されるようになってきた。
前記タッチパネルは、入力装置として、液晶パネル等の平面型表示装置の表示画面上に貼り合わせて使用することができる。タッチパネルの検出方式には、抵抗式、静電容量式、超音波式、光学式等多種あり、その構造は多様となる。
静電容量式タッチパネルは、表面型と投影型とに大別できる。表面型は2点以上の接触点を同時に検知することは困難である。投影型は2点以上の接触点を同時に検知することが可能である。投影型は、静電容量式タッチパネル用の電極板として、透明基板に第一の透明電極パターン層と第一の絶縁層と第二の透明電極パターン層と端子電極となる金属電極パターン層と第二の絶縁層との各層が一般にこの順に形成される積層構造を有する。
また、投影型の静電容量式タッチパネルを平面型表示装置の表示画面上に重ねて使用する形態は、タッチパネル独立型とは別に、全体を薄型化することができるカバーガラス一体型もある。
すなわち、タッチパネル独立型では、平面型表示装置の表示面側にエアギャップを介して、独立型のタッチパネルを貼り合わせ、さらにその前面に額縁等の加飾パターンを有して表面を保護するためのカバーガラス(前面板)に代表される透明カバーシートを設ける(特許文献1参照)。
一方、カバーガラス一体型では、平面型表示装置の表示面側に、同様のエアギャップを介してカバーガラス一体型タッチパネルを貼り合わせる。なお、タッチパネルを構成する電極や端子、配線等のパターンの向きは、パターンを直接支持する基板の位置が、タッチパネル独立型とカバーガラス一体型とでは逆の関係になるので、視認側からの向きが反対になる。
投影型の静電容量式タッチパネルの電極構造は、カバーガラス一体型で代表される透明カバーシート一体型の例で示すと、透明カバーシートの同一平面上に2次元配置したセンサ電極である複数の透明導電膜パターンと、透明導電膜パターン間を電気的に接続するジャンパ部と、ジャンパ部での層間の電気的短絡を防ぐ絶縁部と、センサ電極から配線を導いて端子部に至る配線部とから構成される。センサ電極にはITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜を用いる。一方、ジャンパ部にはITOより導電性の良好な金属材料を用いる(特許文献2)。
このようなタッチパネルにおいては、同一平面上に規則的に配置するセンサ電極を立体的につなぐための絶縁部とジャンパ部との構造が不可欠であるが、これらは、表示領域である操作平面領域内に位置しているので、この部分の反射率を低減し、表示装置の視認性を向上したいという要求があった。特許文献3では、図6に示すように、透明カバーシート2の表面から順に、モリブデン膜71/アルミニウム膜81/モリブデン膜91の3層構成からなる薄膜積層材料を使用した場合に比べて、では、モリブデン酸化膜7/アルミニウム膜8/モリブデン膜9の3層からなる場合に、反射率を小さくしたことが示される。
特開2012−084025号公報 特開2013−020347号公報
しかし、特許文献3の図6に示すとおり、ジャンパ部を、モリブデン酸化膜7/アルミニウム膜8/モリブデン膜9の3層とした場合には、厳密な意味で、可視光域の全域で反射率が小さくなっていない。特に、400nm付近での反射率の増大は、反射特性、特に、表示装置であるタッチパネルの色味に影響してしまうため、これを改善して、可視光領域でほぼ均一な反射率を実現したいという要求が強くあった。
さらに、可視光領域の全域で反射率を10%以下にしたいという強い要求が存在している。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1.可視光域の全域で反射率を10%以下に小さくすること。
2.波長依存性を低減し、可視光域の全域で反射率を均一にすること。
3.エッチング特性、シート抵抗値、下地との密着性に関して、従来と同程度の特性を維持すること。
本発明のタッチパネルは、表示パネル上に配置され、操作面に触って操作される静電容量方式のタッチパネルであって、
透明基板と、
前記透明基板の前記操作面の裏面側に、X方向に形成された複数のX電極と、前記X方向と直行するY方向に形成された複数のY電極と、
を有し、
前記複数のX電極と、前記複数のY電極が、
前記裏面側の同一面に形成された複数の透明電極と、
前記X電極と前記Y電極が絶縁部を介して互いに交差する交差部において、隣り合う前記X電極の透明電極もしくは隣り合う前記Y電極の透明電極のいずれかを立体的に接続するジャンパ線と、を有し、
前記ジャンパ線は、前記透明電極に接続する第一層と、該第一層に積層された第二層とを有し、
前記第一層が第一の金属酸化膜からなり、前記第二層が第二の金属酸化膜からなり、
前記第一層の屈折率が、前記第二層の屈折率より低いことにより上記課題を解決した。
本発明の前記第一層における酸素の含有率が前記第二層より高いことが好ましい。
本発明の前記第一層における比抵抗が前記第二層より高いことが好ましい。
本発明の前記第一層と前記第二層が、同じ金属の酸化物であることが好ましい。
本発明の前記第一層と前記第二層が、ニオブを1〜15atm%含有するモリブデン合金の酸化物であることが好ましい。
本発明の前記第一および第二の金属酸化膜における複素屈折率を、m=n−ik(nは屈折率、kは消衰係数)と定義したとき、
前記第一層を構成する前記第一の金属酸化膜において、
2.0 ≦n1≦ 2.2
0.015 ≦k1≦ 0.1
前記第二層を構成する前記第二の金属酸化膜において、
2.5 ≦n2≦ 3.8
0.3 ≦k2≦ 3.0
であることが好ましい。
本発明の前記ジャンパ線が、前記第二層に積層された第三の金属膜からなる第三層を有することが好ましい。
本発明の前記第三層が、アルミニウムもしくはアルにニウム合金からなることが好ましい。
本発明の前記ジャンパ線が、前記第三層に積層された第四の金属膜からなる第四層を有することが好ましい。
本発明の前記第四層が、モリブデンもしくはモリブデン合金からなることができる。
本発明のタッチパネルは、表示パネル上に配置され、操作面に触って操作される静電容量方式のタッチパネルであって、透明基板と、前記透明基板の前記操作面の裏面側に、X方向に形成された複数のX電極と、前記X方向と直行するY方向に形成された複数のY電極と、を有し、
前記複数のX電極と前記複数のY電極が、前記裏面側の同一面に形成された複数の透明電極と、前記X電極と前記Y電極が絶縁部を介して互いに交差する交差部において、隣り合う前記X電極の透明電極もしくは隣り合う前記Y電極の透明電極のいずれかを立体的に接続するジャンパ線と、を有し、前記ジャンパ線は、前記透明電極に接続する第一層と、該第一層に積層された第二層とを有し、前記第一層が第一の金属酸化膜からなり、前記第二層が第二の金属酸化膜からなり、前記第一層の屈折率が、前記第二層の屈折率より低いことにより、可視光の波長全域に対して、視認側から見て、交差部における反射率を低減するとともに、均一におさえることが可能となる。
本発明の前記第一層における酸素の含有率が前記第二層より高いことや、前記第一層における比抵抗が前記第二層より高いことや、前記第一層と前記第二層が、同じ金属の酸化物であることや、前記第一層と前記第二層が、ニオブを1〜15atm%含有するモリブデン合金の酸化物であることができ、これらのいずれかにより、交差部における反射率を所望の状態にすることができる。
本発明の前記第一および第二の金属酸化膜における複素屈折率を、m=n−ik(nは屈折率、kは消衰係数)と定義したとき、
前記第一層を構成する前記第一の金属酸化膜において、
2.0 ≦n1≦ 2.2
0.015 ≦k1≦ 0.1
前記第二層を構成する前記第二の金属酸化膜において、
2.5 ≦n2≦ 3.8
0.3 ≦k2≦ 3.0
であることが好ましい。
本発明の前記ジャンパ線が、前記第二層に積層された第三の金属膜からなる第三層を有することが好ましい。
本発明の前記第三層が、アルミニウムもしくはアルにニウム合金からなることが好ましい。
本発明の前記ジャンパ線が、前記第三層に積層された第四の金属膜からなる第四層を有することが好ましい。
本発明の前記第四層が、モリブデンもしくはモリブデン合金からなることができる。
本発明によれば、交差部を上述のように構成したことにより、可視光領域でほぼ均一な反射率を実現し視認性を向上するとともに、可視光領域の全域で反射率を10%以下にして色味の正確性を担保することができるという効果を奏することができる。
本発明に係るタッチパネルの一実施形態の概略を示す模式平面図である。 本発明に係るタッチパネルの一実施形態を備える表示装置を示す模式図である。 本発明に係るタッチパネルの一実施形態における交差部付近を示す拡大断面図である。 本発明に係るタッチパネルの一実施形態におけるジャンパ線の膜構成例とシート抵抗評価および反射率評価とを示す概念図である。 本発明に係るタッチパネルの一実施形態における測定結果を示すグラフである。 本発明に係るタッチパネルの一実施形態における実験例を示すグラフである。 本発明に係るタッチパネルの一実施形態におけるシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明に係るタッチパネルの一実施形態におけるシミュレーション結果を示すグラフである。
以下、本発明に係るタッチパネルの一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態におけるタッチパネルを示す模式平面図であり、図2は、タッチパネルを備える表示装置を示す断面図、図3は、図1のB−B’線に沿った断面構造を示す断面図である。
本実施形態におけるタッチパネル10は、図1,図2に示すように、液晶や有機ELなどの表示パネル2上に配置され、操作面10Aに触って操作される静電容量方式のタッチパネルであって、透明基板11と、透明基板11の操作面10Aの裏面11b側に、X方向に形成された複数のX電極12Xと、X方向と直行するY方向に形成された複数のY電極12Yと、を有する。
本実施形態における静電容量方式のタッチパネルは、図1〜図3に示すように、透明基板11の視認側と反対側となる裏面11bにおいて、例えばY方向に延在し、Y方向と交差するX方向に所定の配列ピッチで並設される複数のX電極と、この複数のX電極と交差して第X方向に延在し、Y方向に所定の配列ピッチで並設される複数のY電極とを有する。透明基板11としては、例えばガラスや耐熱透明プラスチック等の透明な基板が用いられている。 複数のX電極12X及び複数のY電極12Yは、高い透過性を有する材料、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明性導電材料で形成される。
複数のX電極12Xと複数のY電極12Yが、裏面11b側の同一面に形成された複数の透明電極12と、X電極12XとY電極12Yが絶縁部13を介して互いに交差する交差部14において、隣り合うX電極12Xもしくは隣り合うY電極12Yの透明電極12のいずれかを立体的に接続するジャンパ線15と、を有する。
複数のY電極12Y及びX電極12Xが配置された領域が有効タッチ領域16であり、この有効タッチ領域16の周囲には、図1に示すように、複数のY電極の各々と、複数のX電極の各々とからの配線を縦横方向の周辺部に導いて端子部(図示せず)に至る複数の配線17が配置されている。
複数のX電極の各々は、細線部12Xaと、この細線部12Xaの幅よりも広い幅のパッド部12Xbとが、Y方向に交互に複数配置された電極パターンで形成されている。複数のY電極の各々は、細線部12Yaと、この細線部12Yaの幅よりも広い幅のパッド部12Ybとが、X方向に交互に複数配置された電極パターンで形成されている。
平面的に見たとき、Y電極12Yのパッド部12Ybは、隣り合う2つのX電極12Xの細線部12Xaの間に配置され、X電極12Xのパッド部12Xbは、隣り合う2つのY電極12Yの細線部12Yaの間に配置されている。
また、絶縁部13は、例えば、SiO、SiN、SiONもしくは樹脂からなる膜で構成される。
交差部14において、Y電極12Yの細線部12Yaであるジャンパ線15と配線部(配線)17とは、図1〜図3に示すように、同一構成の多層構造とされ、透明電極12や絶縁部13との界面における視認側から見た際の反射率を小さくして反射特性を最適化するとともに、ジャンパ線15および配線部17における導電性を大きくする。
ジャンパ線15は、図4に示すように、透明基板11側から順に下モリブデン−ニオブ酸化積層膜(第一層)M1、上モリブデン−ニオブ酸化積層膜(第二層)M2、アルミニウム−ネオジム膜(第三層)A3、モリブデン−ニオブ膜(第四層)M4を積層した構造とされる。
第一層M1および第二層M2は、例えばモリブデンとされる同じ金属の酸化物である第一および第二の金属酸化膜からなり、第一層M1および第二層M2がニオブを1〜15atm%含有する。第一層M1および第二層M2においては、第一層M1の屈折率が、第二層M2より低くなるとともに、第一層M1における酸素の含有率が第二層M2より高く、第一層M1における比抵抗が第二層M2より高い。
第一層M1および第二層M2においては、複素屈折率を、m=n−ik(nは屈折率、kは消衰係数)と定義したとき、第一層M1を構成する第一の金属酸化膜において、
2.0 ≦n1≦ 2.2
0.015 ≦k1≦ 0.1
第二層M2を構成する第二の金属酸化膜において、
2.5 ≦n2≦ 3.8
0.3 ≦k2≦ 3.0
である。
第三層A3は、アルにニウム、または、ネオジムを含有するアルミニウム合金からなることができる。
第四層M4が、第一層M1および第二層M2と同じ金属である膜とされ、モリブデンもしくはモリブデン合金からなる。
ジャンパ線15の膜構成をこのようにすることで、光の干渉効果により視認側から見た際の反射率を小さくすることを達成できる。
ここで、各膜M1,M2,A3,M4の膜厚等の特性としては、一例として次に上げるように設定することができる。なお、ここでは、積層されたジャンパ線15の電気特性として、シート抵抗Rs[Ω/ロ]を示す。なお、各層の膜厚として、図4に記載した値の±10%の範囲とすることができる。さらに、第一層M1:20〜40nm、第二層M2:40〜50nmとすることができる。
図4は、本実施形態におけるジャンパ線15における実際の膜構成の例を示すものであり、シート抵抗評価および反射率評価を示す概念図である。
Figure 0006213832
なお、本実施形態のジャンパ線15において、使用する具体的な膜として、下上モリブデン−ニオブ酸化積層膜M1,M2、アルミニウム−ネオジム膜(導電膜)A3、モリブデン−ニオブ膜M4が、表1の組成・膜厚に限定されるものではないが、金属酸化層M1,M2と保護金属層M4とは、共通の金属をベースに用いた方が製造上、好ましい。
本例において、これらの多層膜形成をスパッタリング法で行う場合は、スパッターターゲットをモリブデン−ニオブ、アルミニウム−ネオジムの2元で準備して、酸化膜の成膜時には所定量の酸素ガスとアルゴン等の不活性ガスを導入する反応性スパッタリングにより、ソース電源を増結することなく可能である。
図5は、本実施形態における金属酸化膜M1,M2のスパッタ成膜において酸素流量比の変化に対する、比抵抗および成膜速度の変化を同時に示すグラフである。
本実施形態のジャンパ線15においては、図5に示すように、上モリブデン−ニオブ酸化積層膜M2に対して下モリブデン−ニオブ酸化積層膜M1における比抵抗が大きくなるように構成されてなる。具体的には、モリブデン−ニオブ酸化積層膜M1をスパッタリングにより成膜する際に、透明基板11側から、下モリブデン−ニオブ酸化積層膜M1を所定膜厚まで成膜した後、図5に示すように、供給する酸素ガスの流量を小さくして成膜速度を大きくし、上モリブデン−ニオブ酸化積層膜M2を所定膜厚まで成膜する。ここで、供給する酸素ガスの流量比には閾値SOが存在し、この閾値SOを境にして、成膜される膜の比抵抗、および、再膜速度が変化する。
・閾値SOより酸素ガス流量比が小さい場合には、成膜速度は高く、かつ、比抵抗は小さい。
・閾値SOより酸素ガス流量比が大きい場合には、成膜速度は低く、かつ、比抵抗は非常に大きい。
具体的には、下モリブデン−ニオブ酸化積層膜M1の成膜において、成膜条件のうちガス流量を、アルゴン:酸素流量を、200:120(sccm)とし、この状態から、上モリブデン−ニオブ酸化積層膜M2の成膜において、200:80(sccm)のように変化させることが好ましい。
さらに、本実施形態では、下モリブデン−ニオブ酸化積層膜(第一層)M1と上モリブデン−ニオブ酸化積層膜(第二層)M2との比抵抗が、透明電極12に接続される側からアルミニウム−ネオジム膜(第三層)A3側へ連続して低下するように構成されていることもでき、この場合、二つの異なる比抵抗の値を持たなくても、比抵抗が厚さに応じて連続的に変化する構成とすることもできる。
本実施形態のタッチパネルの製造方法の一例を説明する。
本実施形態のタッチパネルの製造方法は、透明基板11に、センサ導電膜パターンである透明電極12を形成する工程と、絶縁部13を形成する工程と、ジャンパ線15と配線部17とを一括して形成する工程と、を有する。
また、本実施形態のタッチパネルの製造方法は、ジャンパ線15と配線部17とを一括して形成する工程、絶縁部13を形成する工程、透明電極12を形成する工程を、この順におこなうこともできる。
さらに、タッチパネルの製造方法の他の例としては、配線部17をパターン形成する工程と、透明電極12を形成する工程と、絶縁部13を形成する工程と、ジャンパ線15を形成する工程とを有することもできる。
なお、これらの方法では、最終工程として透明樹脂等による全面均一な保護膜13Aを塗布形成することができる。
本実施形態のタッチパネルの製造方法をさらに具体的に説明すると、(a)センサ電極である透明電極12パターンを、例えばITOの成膜後に、前工程のパターン位置との合わせを前提として、フォトリソグラフィー法によるフォトレジストのパターニングを行い、その後のエッチングと残留レジストの除去を経て形成する。次に、(b)絶縁部13を形成するための感光性樹脂材料を塗布し、フォトリソグラフィー法により、交差部14と位置合わせしてパターン形成する。次に、(c)ジャンパ線15と配線部17とを構成するための前述の同一構成の多層成膜を行い、フォトレジストの塗布、露光、現像、を含むフォトリソグラフィー法とその後のエッチングと残留レジストの除去を経て一括形成することができる。
図6は、本発明の構成における多層膜の低反射率化の効果を従来例と比較するための分光反射率の測定結果のグラフである。
分光反射率の測定は、市販の分光光度計を利用して可能である。測定は、図4に示すように、光源(モノクロメータ)L1からの分光された照射光が測定試料膜に照射され、鏡面反射された光を測定器LSで受光して光の強度を測定する。モノクロメータL1からの分光照射光の波長を連続的に変化させて分光反射率を測定する。
ここで、測定におけるリファレンスを絶対反射率が既知の所定の膜とする。すなわち、以後の各測定試料における100%の基準を例えばアルミニウム単層膜で得られた強度を既知の絶対反射率で割った値とする。
次いで、図4に示すように、多層膜の例として、透明基板(ガラス)11にアルミニウム−ネオジム膜、モリブデン−ニオブ膜からなる多層膜を成膜し、透明基板11の成膜面と反対側の面側からこのアルミニウム−ネオジム膜、モリブデン−ニオブ膜からなる多層膜の分光反射率の測定をおこなう。この結果を図6に一点鎖線で示す。
次いで、透明基板11にモリブデン酸化膜、アルミニウム膜、モリブデン膜からなる多層膜を同様に成膜し、透明基板11の成膜されていない面側からアルミニウム膜、モリブデン膜からなる多層膜の分光反射率を測定する。この結果を図6に破線で示す。
そして、本発明を構成する多層膜の例として、透明基板11に下モリブデン−ニオブ酸化積層膜M1、上モリブデン−ニオブ酸化積層膜M2、アルミニウム−ネオジム膜A3、モリブデン−ニオブ膜M4からなる多層膜を成膜し、透明基板11の成膜されていない面から下モリブデン−ニオブ酸化積層膜M1、上モリブデン−ニオブ酸化積層膜M2、アルミニウム−ネオジム膜A3、モリブデン−ニオブ膜M4からなる多層膜の分光反射率を測定する。この結果を図6に実線で示す。
図6に示すとおり、本実施形態を構成する多層膜は、従来の多層膜と比較して、測定波長380nm〜780nmとされる可視光域の全域で反射率を10%以下に抑制するとともに、可視光域の全域で反射率をほぼ均一な値とすることができる。特許文献3では、波長400nm未満の紫外域の測定結果は、本測定結果において正確な値を示さないため参照しないとしているが、本実施形態では、測定波長380nm〜780nmとされる可視光のほぼ全域において、反射率を5〜8%の範囲にすることができた。
図7、図8は、本発明の構成における多層膜において所望の反射率を実現するための第一層および第二層の膜厚を規定するためのシミュレーション結果を示すCIELAB色空間のグラフである。
550nmにおける反射率(R%):6%以下、色度座標a*:−5〜5、b*:−5〜5を満たす膜厚範囲としては、第一層が図7に示すように、MoNbOx1膜厚範囲:20〜40nm(標準条件:35nm)、第二層が図8に示すように、MoNbOx2膜厚範囲:40〜50nm(標準条件:45nm)とすることができる。ここで、CIELAB色空間(正確にはCIE1976L*a*b*色空間)は、L*、a*、b*の3つの軸のうち、L*が明度を表し、a*とb*は赤緑、青黄の方向の色あいを表している。
これに対し、図6に示した従来例では、L*:35、a*:0.54、b*:−13.5、(青色)となっていた。
この結果から、色合いが従来例では、色度座標a*:−5〜5、b*:−5〜5からずれていたのに対し、本発明の多層膜においては、色味が変調していないことがわかる。
次に、本発明を構成する多層膜を、従来の多層膜と総合的に比較した結果を、(表2)
に示す。各評価項目別に、判定基準に対しての良否判定を○×で表中に示す。本発明を構成する多層膜が、可視光の380〜780nmの波長域全域において、反射率において、従来の多層膜より顕著な改善を示す一方、エッチング時間、シート抵抗値、下地との密着性の諸項目に関しては、同等であることが分かる。
Figure 0006213832
本発明は、透明な基材と多層膜の配線パターンとの界面を簡単な方法で低反射率化するとともに、可視光域における反射率の均一性を向上して、視認側からの配線パターンに対する視認性を小さくすることができる。同様な方策によって、他の電子部品等の表示性能に関係する特性品質を高めることが容易に考えられる。例えば、透明導電膜をさらに低抵抗化するための金属層を含む補助配線パターンの視認性を向上することができる。また、一般に表示装置に関係する配線を始めとして、電子部品における各種配線パターンに金属層を適用できる範囲を拡大することができ、製品設計の自由度を大幅に高めることが可能になる。
10…タッチパネル
10A…操作面
11…透明基板
12…透明電極
12X…X電極
12Y…Y電極
12Xa,12Ya…細線部
12Xb,12Yb…パッド部
13…絶縁部
14…交差部
15…ジャンパ線
17…配線部
M1…下モリブデン−ニオブ酸化積層膜(第一層)
M2…上モリブデン−ニオブ酸化積層膜(第二層)
A3…アルミニウム−ネオジム膜(第三層)
M4…モリブデン−ニオブ膜(第四層)

Claims (10)

  1. 表示パネル上に配置され、操作面に触って操作される静電容量方式のタッチパネルであって、
    透明基板と、
    前記透明基板の前記操作面の裏面側に、X方向に形成された複数のX電極と、前記X方向と直行するY方向に形成された複数のY電極と、
    を有し、
    前記複数のX電極と、前記複数のY電極が、
    前記裏面側の同一面に形成された複数の透明電極と、
    前記X電極と前記Y電極が絶縁部を介して互いに交差する交差部において、隣り合う前記X電極の透明電極もしくは隣り合う前記Y電極の透明電極のいずれかを立体的に接続するジャンパ線と、を有し、
    前記ジャンパ線は、前記透明電極に接続する第一層と、該第一層に積層された第二層とを有し、
    前記第一層が第一の金属酸化膜からなり、前記第二層が第二の金属酸化膜からなり、
    前記第一層の屈折率が、前記第二層の屈折率より低いことを特徴とするタッチパネル。
  2. 前記第一層における酸素の含有率が前記第二層より高いことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  3. 前記第一層における比抵抗が前記第二層より高いことを特徴とする請求項1または2記載のタッチパネル。
  4. 前記第一層と前記第二層が、同じ金属の酸化物であることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のタッチパネル。
  5. 前記第一層と前記第二層が、ニオブを1〜15atm%含有するモリブデン合金の酸化物であることを特徴とする請求項4記載のタッチパネル。
  6. 前記第一および第二の金属酸化膜における複素屈折率を、m=n−ik(nは屈折率、kは消衰係数)と定義したとき、
    前記第一層を構成する前記第一の金属酸化膜において、
    2.0 ≦n1≦ 2.2
    0.015 ≦k1≦ 0.1
    前記第二層を構成する前記第二の金属酸化膜において、
    2.5 ≦n2≦ 3.8
    0.3 ≦k2≦ 3.0
    であることを特徴とする請求項1から5のいずれか記載のタッチパネル。
  7. 前記ジャンパ線が、前記第二層に積層された第三の金属膜からなる第三層を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか記載のタッチパネル。
  8. 前記第三層が、アルミニウムもしくはアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項7記載のタッチパネル。
  9. 前記ジャンパ線が、前記第三層に積層された第四の金属膜からなる第四層を有することを特徴とする請求項7または8記載のタッチパネル。
  10. 前記第四層が、モリブデンもしくはモリブデン合金からなることを特徴とする請求項9記載のタッチパネル。
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