JP6213413B2 - アイドルストップ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アイドルストップ制御装置に関し、特に、手動変速機を備える車両のアイドルストップ制御装置に関する。
車両には、燃費の向上、排出ガスの削減などを図るため、交差点などでの停車時に、自動停止条件が成立したとき内燃機関を停止させ、その後、再始動条件が成立したとき内燃機関を再始動させるアイドルストップ機能を搭載することが行われている。
特許文献1には、アイドルストップからの再始動時に、内燃機関の回転数に基づいて内燃機関の燃料噴射及び火花点火を開始したり、内燃機関の始動完了を検出したりすることが記載されている。
特開2004−183571号公報
しかしながら、手動変速機を備える車両においては、停車時にはクラッチが遮断されているため、手動変速機のインプットシャフトとクランクシャフトの回転数が同期しない。
そのため、手動変速機を備える車両において、アイドルストップからの内燃機関の再始動時に、特許文献1のように、内燃機関の回転数すなわちクランクシャフトの回転数のみに基づいて内燃機関の燃料噴射及び火花点火を開始する始動時期を制御すると、以下の問題が生じる。
すなわち、クランクシャフトの回転数が上昇していても、クラッチにおけるクランクシャフトからインプットシャフトへの回転の伝達が十分ではない状態では、インプットシャフトとクランクシャフトの回転数に差が生じる。この状態で内燃機関を始動させると、クランクシャフトからインプットシャフトに十分に回転が伝達されず、燃費を悪化させる恐れがある。
そこで、本発明は、アイドルストップから内燃機関を再始動させる際におけるクラッチでの回転の伝達のロスを減少させ、燃費の向上を図ることができるアイドルストップ制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するアイドルストップ制御装置の発明の一態様は、クランクシャフトを回転させて車両を駆動する内燃機関と、インプットシャフトから入力された回転をシフトレバーのシフト位置に対応する変速比で変速する手動変速機と、クラッチペダルの踏み込みによりクランクシャフトとインプットシャフトを伝達状態と遮断状態との間で切り替えるクラッチ機構と、クランクシャフトを回転可能に接続されたモータジェネレータと、を備えた車両のアイドルストップ制御装置であって、クランクシャフトの回転数を検出するクランクシャフト回転数センサと、インプットシャフトの回転数を検出するインプットシャフト回転数センサと、予め設定された内燃機関の再始動条件が成立すると、モータジェネレータによってクランクシャフトを回転させ、クランクシャフトの回転数とインプットシャフトの回転数とに基づいて内燃機関の始動を開始する再始動制御部と、を備えるものである。
このように本発明の一態様によれば、アイドルストップから内燃機関を再始動させる際におけるクラッチでの回転の伝達のロスを減少させ、燃費の向上を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るアイドルストップ制御装置を示す図であり、その概念ブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るアイドルストップ制御装置を示す図であり、その再始動制御処理を説明するフローチャートである。 図3は、本発明の一実施形態に係るアイドルストップ制御装置を示す図であり、その再始動制御処理におけるタイムチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施形態に係るアイドルストップ制御装置を搭載した車両1は、内燃機関型のエンジン2と、クラッチ機構3と、手動変速機4と、ECU(Electronic Control Unit)5とを含んで構成される。
エンジン2は、不図示のピストン、シリンダ、コネクティングロッド等を備え、ピストンがシリンダ内を2往復する間に吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行うとともに、圧縮行程および膨張行程の間に点火を行う4サイクルの火花点火式内燃機関として構成されている。エンジン2には、図示しない燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタ25と、燃焼室内の混合気に点火する点火プラグ26とが気筒別に設けられている。
シリンダに収納されたピストンは、コネクティングロッドを介してクランクシャフト21に連結されている。コネクティングロッドは、ピストンの往復運動をクランクシャフト21の回転運動に変換するようになっている。
このエンジン2は、シリンダ内の燃焼室で燃料と空気との混合気を燃焼させることによりピストンを往復させ、コネクティングロッドを介して出力軸としてのクランクシャフト21を回転させることにより車両1を走行させる駆動力を発生させるようになっている。
クランクシャフト21には、例えば、ベルトを介してモータジェネレータ22が動力伝達可能に接続されている。モータジェネレータ22は、電力の供給を受けてモータとして動作してエンジン2の駆動をサポートするとともに、エンジン2を駆動源として発電機として動作するようになっている。モータジェネレータ22により発電された電力は、バッテリ24に蓄電されるようになっている。バッテリ24に蓄電された電力は、モータジェネレータ22を駆動させるためや車載されている電装品を作動させるために使用される。
モータジェネレータ22は、ECU5の制御により、エンジン2の始動時に電力を供給され、エンジン2のクランクシャフト21を回転させてエンジン2の始動を行うスタータとして機能するようになっている。
クランクシャフト21は、クラッチ機構3を介して手動変速機4の入力軸を構成するインプットシャフト41に接続されている。
クラッチ機構3は、例えば乾式単板式の摩擦クラッチとして構成されており、クランクシャフト21と一体的に回転する円板形状のフライホイール31と、このフライホイール31に対して圧着または離脱可能かつインプットシャフト41と一体回転するクラッチディスク32と、運転者により操作されるクラッチペダル33と、を備えている。
このクラッチ機構3は、クラッチディスク32がフライホイール31に圧着され、エンジン2のクランクシャフト21の回転を手動変速機4のインプットシャフト41に同回転数で伝達する伝達状態と、クラッチディスク32がフライホイール31から離脱され、エンジン2のクランクシャフト21から手動変速機4への回転の伝達を遮断する遮断状態と、の間で切り替わるようになっている。
すなわち、クラッチ機構3は、クラッチディスク32がフライホイール31に圧着されているときに伝達状態となり、クラッチディスク32がフライホイール31から離脱されているときに遮断状態となる。
このクラッチ機構3における伝達状態と遮断状態との間の状態の遷移は、クラッチペダル33の踏み込み位置、すなわちクラッチストロークに対応している。
クラッチペダル33が踏み込まれていない状態では、クラッチディスク32がフライホイール31に圧着されているため、クラッチ機構3は伝達状態となり、クランクシャフト21の回転がインプットシャフト41に伝達される。
一方、クラッチペダル33が踏み込まれている状態では、クラッチディスク32がフライホイール31から離脱されているため、クラッチ機構3は遮断状態となり、クランクシャフト21からインプットシャフト41への回転の伝達が遮断される。
また、クラッチディスク32がフライホイール31に圧着されている状態と、クラッチディスク32がフライホイール31から離脱された状態の間では、クラッチディスク32とフライホイール31は完全に圧着されていない状態で、滑りながら摩擦によって回転を伝達する摩擦状態となる。この摩擦状態では、クラッチペダル33の踏み込み位置に応じてクラッチディスク32とフライホイール31の間の摩擦力が変化し、クランクシャフト21からインプットシャフト41への回転の伝達度合も変化する。
このクラッチペダル33の踏み込み位置により、クラッチペダルスイッチ34は、クラッチ機構3が遮断状態か否かを検出する。クラッチペダルスイッチ34は、フライホイール31とクラッチディスク32とが摩擦状態から離脱状態に移行する位置までクラッチペダル33が踏み込まれると、クラッチ機構3が遮断状態となったことを表すオン信号を出力するようになっている。一方、運転者によりクラッチペダル33が最大に踏み込まれた位置から戻され始め、フライホイール31とクラッチディスク32とが摩擦状態になると、クラッチペダルスイッチ34から出力される信号が、オン信号からオフ信号に切り替わるようになっている。すなわち、クラッチペダルスイッチ34は、本発明のクラッチペダル踏込検出部を構成する。
手動変速機4は、互いに異なる変速比を有する複数のギヤ段を備え、インプットシャフト41から入力された回転を、複数のギヤ段のうちいずれかのギヤ段により変速して、不図示のアウトプットシャフトから出力するようになっている。
この手動変速機4は、運転者によるシフトレバー42の操作に応じて、インプットシャフト41とアウトプットシャフトとの間の回転伝達経路を切り替え、この回転伝達経路を構成するギヤ段に応じた変速比を選択するようになっている。
シフトレバー42は、手動変速機4の所定の変速比に対応する1速〜5速位置と、手動変速機4におけるインプットシャフト41とアウトプットシャフトとの間の回転の伝達を遮断するためのニュートラル位置と、インプットシャフト41とアウトプットシャフトとの回転方向を互いに逆向きとし、車両1を後進させるためのリバース位置とのうちのいずれかの位置をとるようになっている。
シフトレバー42の基部には、運転者によるシフトレバー42の操作により選択されたシフト位置を検出するシフト位置検出センサ44が設けられている。シフト位置検出センサ44は、選択されたシフト位置を示す信号をECU5に出力するようになっている。
本実施形態では、シフトレバー42の操作パターンは通常のH型であり、図1では、1速〜5速位置をこれらに対応する数字で記すとともに、ニュートラル位置をN、リバース位置をRと記している。このようなH型のシフトパターンでは、3速位置と4速位置の中間がニュートラル位置となっている。
本実施形態では、上述のように構成されたエンジン2は、ECU5によってその運転状態が制御されるようになっている。ECU5は、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力インターフェース等を備えるマイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUは、RAMの一時記憶機能を利用するとともにROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。ROMには、各種制御定数や各種マップ等が予め記憶されている。
また、ECU5の入力側には、前述したクラッチペダルスイッチ34、シフト位置検出センサ44、の他に、クランクシャフト回転数センサ23、インプットシャフト回転数センサ43等の各種センサ類が接続されている。クランクシャフト回転数センサ23は、クランクシャフト21の回転数を検出する。インプットシャフト回転数センサ43は、インプットシャフト41の回転数を検出する。
一方、ECU5の出力側には、前述したモータジェネレータ22等の各種装置が接続されている。
ECU5は、予め設定された自動停止条件が成立するとエンジン2を停止させ、予め設定された再始動条件が成立するとエンジン2を再始動させるアイドリングストップ機能を制御するようになっている。
自動停止条件としては、例えば、車速が所定車速以下であること、シフト位置がニュートラルであること、ブレーキペダルが踏み込まれたこと、バッテリ24の充電容量が所定値以上であること、などの全てが成立したことを条件とする。一方、再始動条件としては、例えば、クラッチペダル33が戻されたこと、発進に適したシフト位置であること、ブレーキペダルの踏み込みがないこと、などの全てが成立したことを条件とする。ここで、発進に適したシフト位置とは、例えば、1速または2速位置のことである。
さらに、ECU5は、再始動制御部51を備えている。再始動制御部51は、再始動条件が成立したことを条件とし、エンジン2を再始動させる制御を行う再始動制御処理を実行する。
再始動制御部51は、クラッチペダル33が戻されフライホイール31とクラッチディスク32とが摩擦状態になったこと、かつ、シフト位置が発進に適したシフト位置であること、を再始動条件としてエンジン2を再始動させる制御を開始する。
このようにすることで、発進に適したシフト位置以外のシフト位置でのエンジン2の再始動によるエンジンストールを防止することができる。
再始動制御部51は、クラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わったことで、フライホイール31とクラッチディスク32とが摩擦状態になったことを検出する。
また、再始動制御部51は、シフト位置検出センサ44の出力信号により運転者により選択されたシフト位置を検出する。
再始動制御部51は、クラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わった、かつ、シフト位置検出センサ44の出力信号からシフト位置が1速位置または2速位置である、と判定した場合、モータジェネレータ22を駆動させてクランクシャフト21を回転させる。
このようにすることで、クラッチペダル33が戻されてフライホイール31とクラッチディスク32とが摩擦状態になったタイミングでシフト位置が発進に適した1速位置または2速位置でなければモータジェネレータ22は駆動されないため、無駄な電力消費を抑えることができる。
また、再始動制御部51は、モータジェネレータ22を駆動させ、クランクシャフト21を回転させているときに、クラッチペダルスイッチ34の出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わったことを検出すると、モータジェネレータ22の駆動を停止させる。
このようにすることで、発進意図がキャンセルされたと判断されたときにモータジェネレータ22の駆動を停止させることができ、無駄な電力消費を抑えることができる。
また、再始動制御部51は、クランクシャフト回転数センサ23の検出するクランクシャフト21の回転数と、インプットシャフト回転数センサ43の検出するインプットシャフト41の回転数と、が同期したことを条件として、エンジン2を始動させる。
再始動制御部51は、クランクシャフト21の回転数とインプットシャフト41の回転数との差が、予め設定された上限同期閾値以下であり、かつ、予め設定された下限同期閾値以上である場合、クランクシャフト21の回転数とインプットシャフト41の回転数が同期したと判定する。ここで、上限同期閾値及び下限同期閾値は、予め実験的に求められ、ECU5のROMに記憶されている。
再始動制御部51は、インジェクタ25に燃料を噴射させ、点火プラグ26による混合気の点火を開始させてエンジン2を始動させる。
このようにすることで、フライホイール31とクラッチディスク32とが摩擦状態になった半クラッチ状態で車両1が発進し、クランクシャフト21の回転数とインプットシャフト41の回転数が同期したときにエンジン2の始動が開始され、急激なトルクショックによるエンジンストールを防止する効果が期待できる。
また、半クラッチ状態での車両1の発進時、エンジン2の動力ではなく、モータジェネレータ22により車両1を駆動しているため、エンジン2での燃料消費を無くし、燃費の向上を図ることができる。
再始動制御部51は、エンジン2の始動を開始すると、モータジェネレータ22の駆動を停止させる。そして、再始動制御部51は、エンジン2の始動が完了したと判定すると、モータジェネレータ22に発電を行わせる。なお、再始動制御部51は、エンジン2の始動の完了を、例えば、エンジン2の回転数が所定の回転数以上になったことにより判定する。
以上のように構成された本実施形態に係るアイドルストップ制御装置による再始動制御処理について、図2を参照して説明する。なお、以下に説明する再始動制御処理は、アイドルストップ機能によりエンジン2が自動停止されると同時に開始される。
まず、再始動制御部51は、クラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号であることを確認してから、クラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号からオフ信号に替わったことを検出する(ステップS11、S12)。
なお、再始動制御部51は、ステップS11においてクラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号であることが確認できなければ、確認できるまで処理を繰り返す。また、再始動制御部51は、ステップS12においてクラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号からオフ信号に変わったことを検出できなければ、検出できるまで処理を繰り返す。
ステップS11、S12において、クラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号からオフ信号に変わったことを検出した場合、再始動制御部51は、シフト位置検出センサ44の出力信号からシフト位置が発進に適したシフト位置である1速位置または2速位置であるか否かを判定する(ステップS13)。シフト位置が1速位置または2速位置ではないと判定した場合、再始動制御部51は、ステップS11に戻って、クラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号からオフ信号に変わることを待つ。
一方、シフト位置が1速位置または2速位置であると判定した場合、再始動制御部51は、モータジェネレータ22を駆動させる(ステップS14)。そして、再始動制御部51は、クラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号であるか否かを判定する(ステップS15)。クラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号であると判定した場合、再始動制御部51は、モータジェネレータ22の駆動を停止させ(ステップS16)、ステップS11に戻って、クラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号からオフ信号に変わることを待つ。
一方、クラッチペダルスイッチ34の出力信号がオン信号ではないと判定した場合、再始動制御部51は、クランクシャフト21の回転数とインプットシャフト41の回転数との差が上限同期閾値以下、かつ、下限同期閾値以上の所定範囲内であるか否かを判定する(ステップS17)。クランクシャフト21の回転数とインプットシャフト41の回転数との差が所定範囲内でないと判定した場合、再始動制御部51は、ステップS15に戻って、クランクシャフト21の回転数とインプットシャフト41の回転数との差が所定範囲内になるのを待つ。
一方、クランクシャフト21の回転数とインプットシャフト41の回転数との差が所定範囲内であると判定した場合、再始動制御部51は、インジェクタ25に燃料を噴射させ、点火プラグ26による混合気の点火を開始させてエンジン2を始動させて(ステップS18)、処理を終了する。
以上のように説明した本実施形態のアイドルストップ制御装置の作用について、図3を参照して説明する。なお、クラッチ係合度とは、フライホイール31とクラッチディスク32との摩擦状態におけるクラッチ機構3の回転の伝達度を示すものである。クラッチ係合度は、例えば、離脱状態から圧着状態の間のクラッチペダル33の移動量に対する離脱状態開始位置からのクラッチペダル33の移動量の割合で示される。すなわち、圧着状態はクラッチ係合度100%で、離脱状態はクラッチ係合度0%となる。
図3に示すように、T1において再始動条件が成立すると、中段の「モータジェネレータの動作」に示すように、モータジェネレータ22はモータとして駆動を開始する。モータジェネレータ22が駆動を開始すると、上段のグラフに示すように、クランクシャフト回転数が上昇を始め、クラッチ係合度が上昇するのに連動して、インプットシャフト回転数も上昇していく。
そして、クラッチ係合度が上昇し、クランクシャフト回転数とインプットシャフト回転数の差が所定範囲内になったT2において、下段の「エンジンの状態」に示すように、エンジン2が始動される。このように、クランクシャフト21の回転数とインプットシャフト41の回転数が同期したときにエンジン2の始動が開始され、クラッチ機構3での回転の伝達のロスを減少させ、燃費の向上を図ることができるとともに、速やかな発進加速を実現することができる。
エンジン2が始動されると同時に、中段の「モータジェネレータの動作」に示すように、モータジェネレータ22は停止される。そして、エンジン回転数が所定回転数以上となったT3において、エンジン2の始動が完了したと判定され、モータジェネレータ22は発電を行うように制御される。
このように、上述の実施形態のアイドルストップ制御装置では、クランクシャフトの回転数を検出するクランクシャフト回転数センサ23と、インプットシャフトの回転数を検出するインプットシャフト回転数センサ43と、予め設定された再始動条件が成立すると、モータジェネレータ22を駆動してクランクシャフト21を回転させ、クランクシャフト21の回転数とインプットシャフト41の回転数の差が所定範囲内になったときエンジン2の始動を開始する再始動制御部51と、を備える。
これにより、クランクシャフト21の回転数とインプットシャフト41の回転数の差が所定範囲内になり同期したと判断されたときエンジン2の始動が開始される。このため、クラッチ機構3での回転の伝達のロスを減少させ、燃費の向上を図ることができる。また、速やかな発進加速を実現することができる。
また、シフトレバー42のシフト位置を検出するシフト位置検出センサ44と、クラッチ機構3が遮断状態であることを検出するクラッチペダルスイッチ34と、を備え、再始動制御部51は、シフト位置が発進に適したシフト位置であること、かつ、クラッチ機構3が遮断状態でないこと、を再始動条件とする。
これにより、手動変速機搭載車の発進操作である、発進に適したギヤが選択されたことと、クラッチ機構3が接続されたことと、が検出されないとモータジェネレータ22が駆動されないため、発進意図がない場合の無駄な電力消費を抑制することができる。
また、再始動制御部51は、再始動条件が成立しモータジェネレータ22によってクランクシャフト21を回転させているときに、クラッチペダルスイッチ34によりクラッチ機構3が遮断状態になったことを検出すると、モータジェネレータ22を停止させる。
これにより、発進操作がキャンセルされた場合にモータジェネレータ22の駆動が停止され、無駄な電力消費を抑えることができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
2 エンジン(内燃機関)
3 クラッチ機構
4 手動変速機
5 ECU
21 クランクシャフト
22 モータジェネレータ
23 クランクシャフト回転数センサ
33 クラッチペダル
34 クラッチペダルスイッチ(クラッチペダル踏込検出部)
41 インプットシャフト
42 シフトレバー
43 インプットシャフト回転数センサ
44 シフト位置検出センサ
51 再始動制御部

Claims (3)

  1. クランクシャフトを回転させて車両を駆動する内燃機関と、
    インプットシャフトから入力された回転をシフトレバーのシフト位置に対応する変速比で変速する手動変速機と、
    クラッチペダルの踏み込みにより前記クランクシャフトと前記インプットシャフトを伝達状態と遮断状態との間で切り替えるクラッチ機構と、
    前記クランクシャフトを回転可能に接続されたモータジェネレータと、を備えた車両のアイドルストップ制御装置であって、
    前記クランクシャフトの回転数を検出するクランクシャフト回転数センサと、
    前記インプットシャフトの回転数を検出するインプットシャフト回転数センサと、
    予め設定された前記内燃機関の再始動条件が成立すると、前記モータジェネレータによって前記クランクシャフトを回転させ、前記クランクシャフトの回転数と前記インプットシャフトの回転数とに基づいて前記内燃機関の始動を開始する再始動制御部と、を備えるアイドルストップ制御装置。
  2. 前記シフトレバーのシフト位置を検出するシフト位置検出センサと、
    前記クラッチ機構が遮断状態であることを検出するクラッチペダル踏込検出部と、を備え、
    前記再始動制御部は、前記シフト位置が発進に適したシフト位置であること、かつ、前記クラッチ機構が遮断状態でないこと、を前記内燃機関の再始動条件とする請求項1に記載のアイドルストップ制御装置。
  3. 前記再始動制御部は、前記内燃機関の再始動条件が成立し前記モータジェネレータによって前記クランクシャフトを回転させているときに、前記クラッチペダル踏込検出部により前記クラッチ機構が遮断状態になったことを検出すると、前記モータジェネレータを停止させる請求項2に記載のアイドルストップ制御装置。
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