JP6211343B2 - ロボットアームの配線構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットアームにおける線条体(ケーブルや配管)の配線構造に関するものである。
従来から、パラレルリンク機構を用いた産業用ロボット(以下、ロボットと略す)が知られている。このロボットは、支持基盤であるベース部と、エンドエフェクタが備えられるヘッド部と、ベース部とヘッド部とを各々繋ぐ複数のアームとを備え、ベース部に搭載されるモータによって各アームが個別にかつ連携して駆動されることで、ヘッドの位置や姿勢を変化させる。ヘッドには、電動モータやエアシリンダ等のアクチュエータで作動するエンドエフェクタが搭載され、各種作業がこのエンドエフェクタにより実行される。
この種のロボットでは、エンドエフェクタ駆動用の電力やエア等を供給するためのケーブルや配管は、各アームと干渉しない範囲で余裕を持って空中配線されるか、若しくは各アームに沿って配索され、結束バンド等の固定手段により当該アームに固定される場合が多い。最近では、例えば特許文献1に開示されるように、中空のロッドによりアームを構成し、このロッド自体をエア配管として利用したものも提案されている。
特開2009−248288号公報
パラレルリンク機構を用いた上記ロボットは、パック詰め食品の仕分けなど、食料品関係の用途に用いられることが少なく無い。そのため、衛生面等の理由から、アームを中空のロッドで構成し、ロッドの内部にケーブル等を配索することで、ケーブル等の露出を抑えることが考えられる。一方、パラレルリンク機構を用いたロボットの場合、高速で駆動され、かつ、瞬時に移動方向を変えるような動きを伴うことがある。このような場合、ケーブル等がロッド内周面に衝突して異音を発することが考えられる。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、ロボットアームを構成するアーム部材の内周面に線条体(ケーブルや配管)が衝突することによる異音の発生を抑制しつつ、線条体をアーム部材の内部に配索することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一の局面に係るロボットアームの配線構造は、第1端部および第2端部を各々有する中空かつ軸状をなし、互いに平行に配置される一対のアーム部材と、前記一対のアーム部材のうち、少なくとも一方のアーム部材をその軸方向に貫通するように、前記第1端部から当該アーム部材内に導入されて前記第2端部において当該アーム部材から導出される線条体と、前記線条体の外周を包囲し、前記アーム部材の第1端部から第2端部に亘って当該アーム部材の内周面と線条体の外周面との間を埋める状態で設けられることにより線条体をアーム部材の径方向の特定位置に拘束する規制部材と、を備えるものである。
本発明において、上記「線条体」とは、電線(ケーブル)の他、配管などの線条の部材全般を含む意味であり、「配線」とは、上記線条の部材を所定の経路に沿って配索することを意味するものである。
上記の配線構造によれば、アーム部材のほぼ全長に亘って、線条体が規制部材によりアーム部材の径方向の特定位置に拘束されるので、線条体がアーム部材の内周面に衝突することが抑制される。よって、アーム部材の内周面に線条体が衝突することによる異音の発生を効果的に抑制することができる。
上記の配線構造において、前記規制部材は、前記線条体の外周を全周に渡って包囲するものであるのがより好適である。
この配線構造によれば、方向に拘わらずアーム部材の内周面に線条体が衝突することを抑制することができ、より高度に異音の発生を抑制することが可能となる。
上記の配線構造において、前記規制部材は、前記アーム部材の内周面と前記線条体との間に介在する、弾性材料からなる緩衝材であるのが好適である。
この配線構造によれば、規制部材が、弾性材料からなる緩衝材であるので、線条体に負担を掛けることなく当該線条体の変位を良好に規制することができる。
なお、上記の配線構造において、前記緩衝材は、射出成型等により予め筒状に成型されたものを適用してもよいが、前記緩衝材は、前記弾性材料から形成された帯状体が前記線条体に縦添え巻きされることにより筒状に形成されているのが好適である。
この配線構造によれば、市販されている板状の緩衝材を適用可能なためコスト面で有利であり、また、アーム部材や線条体のサイズ(直径)変更への対応も容易に行える。
なお、上記の配線構造において、前記緩衝材の端部のうち、前記アーム部材の第1端部側の末端部分には、当該アーム部材の内部に前記線条体を招き入れることを補助するためのテーパ状の誘導部が形成されているのが好適である。
この配線構造によれば、アーム部材の内側に予め緩衝材を挿入した状態で、前記第1端部の側から前記誘導部に沿って線条体を緩衝材の内側に難なく挿入することが可能となる。そのため、アーム部材への線条体の組み付け作業性が向上する。
また、上記の配線構造において、前記緩衝材のうち、前記線条体との接触面は、前記アーム部材の軸方向に実質的な段差が無い平滑面であるのが好適である。
この配線構造によれば、アーム部材の内側に予め緩衝材を挿入した状態で、前記第1端部の側から緩衝材の内側に緩衝材を挿入するような場合に、線条体が途中で緩衝材に引っ掛かることを抑制して、スムーズな挿入作業性を確保することが可能となる。
なお、上記の配線構造は、アーム部材が中空かつ軸状のものであれば、その断面形状に拘わらず適用が可能であるが、アーム部材への緩衝材や線条体の組み付け作業性を向上させる上では、前記アーム部材の内周面は、前記アーム部材の軸方向に対する垂直方向の断面形状が円形であるのが好適である。
以上説明した本発明によれば、ロボットアームを構成するアーム部材の内周面に線条体(ケーブルや配管)が衝突することによる異音の発生を抑制しつつ、線条体をアーム部材の内部に配索することができる。
本発明が適用された産業用ロボット(パラレルリンク機構を用いた産業用ロボット)を示す斜視図である。 産業用ロボットの平面図である。 産業用ロボットのうち、ヘッド部を示す側面図である。 第2アームを示す平面図(部分断面図)である。 第2アームを構成するアーム部材の端部を示す図4の要部拡大図である。 アーム部材の端部を示す斜視図である。 アーム部材(変形例)の端部を示す断面図である。 アーム部材(変形例)を示す断面図である。 線条体の配線構造の変形例を説明するアーム部材の断面図であり、(a)は、ロッド本体に線条体を挿入した状態、(b)は、結束バンドにより線条体をロッド本体に固定した状態を示す。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
図1及び図2は、本発明に係る産業用ロボットを示しており、図1は斜視図で、図2は平面図で各々産業用ロボットを示している。
同図に示す産業用ロボット(以下、単にロボットと称す)は、パラレルリンク機構を用いたロボットである。当例のロボットは、その用途として物品の選別に用いられている。すなわち、ロボットは、例えば天井に垂下姿勢で固定されて、又は櫓状に構成された図外のフレーム部材に垂下姿勢で固定されて、当該ロボットの下方に配置されるベルトコンベア等の搬送手段によって搬送される物品を吸着し、移動させることにより選別する。
上記ロボットは、天井やフレーム部材に固定される支持基盤であるベース部1と、このベース部1の下方に位置するヘッド部2と、ベース部1とヘッド部2とを連結する各々屈曲可能な3本のアーム3とを備えており、各アーム3が個別に、かつ連携して駆動されることによりヘッド部2の位置や姿勢を変化させる。なお、ヘッド部2には、エンドエフェクタとして、物品を負圧吸着するための広口のノズル部材16が備えられている。
上記ベース部1は、同図に示すように、ベース本体5と、このベース本体5に各々搭載されて、上記アーム6をそれぞれ駆動する3つのアーム駆動モータ6とを備えている。
ベース本体5は、周方向に等間隔(120°間隔)で並ぶ3つのモータ固定部5aを有する。これらモータ固定部5aには、各々前記アーム駆動モータ6が横向きに、つまり、出力軸が水平方向に延びる姿勢で固定されており、前記アーム3がこれらアーム駆動モータ6の出力軸に各々連結されている。
各アーム3は、アーム駆動モータ3の出力軸に固定されて水平軸回りに駆動される第1アーム10と、この第1アーム10の先端部と前記ヘッド部2とに亘って連結される第2アーム12(本発明のロボットアームに相当する)とを含む。
第2アーム12は、互いに平行に延びる一対のアーム部材13と、これらアーム部材13をそれらの軸方向の所定位置で互いに連結する連結部材14とを含む。第2アーム12は、後に詳述するように、第1アーム10及びヘッド部2に対して揺動自在に連結されている。
前記ヘッド部2は、図3に示すように、第2アーム12が連結されるブラケット15と、このブラケット15の中心にベアリング等を介して回転自在に保持される前記ノズル部材16と、このノズル部材16を回転駆動するノズル駆動モータ18とを含む。ノズル部材16は、ブラケット15ら下側に突出しており、ノズル駆動モータ18は、ノズル部材16の真上に配置された状態で前記ブラケット15に固定されている。
次に、上記第2アーム12の具体的な構成と、当該第2アーム12と第1アーム10及びヘッド部2との連結構造について説明する。
第2アーム12は、上記の通り、互いに平行に延びる一対のアーム部材13と、これらアーム部材13を連結する連結部材14とを含む。
図3〜図5に示すように、アーム部材13は、中空かつ軸状である。詳しくは、アーム部材13は、軽量かつ高強度を有する炭素繊維強化プラスチック等から形成される円筒状のロッド20と、このロッド20の両端に各々固定されるエンドキャップ22とを含む。
エンドキャップ22は、ほぼ軸状であり、一端側(図5では左端側)に、ロッド20の端部を受け入れる筒状部23を備え、他端側に、後述するボールスタッド46と協働して球継手(ボールジョイント)を構成する、カップ型のソケット部24を備えている。
前記筒状部23は、反ソケット部側に向かって開口する大径部26aと、これよりも内径が小さい小径部26bとが軸方向に並んだ段付穴25を有している。そして、この段付穴25にロッド20の一端が圧入された状態、詳しくは、大径部26aと小径部26bとの境に形成される段差部分にロッド20の端部が突き当たるようにロッド20が段付穴25に圧入された状態で、ロッド20とエンドキャップ22(筒状部23)とが互いに接着されている。これにより、ロッド20の両端にエンドキャップ22が固定されている。
前記ソケット部24には、ボールスタッド46の球頭部46aを受けるアダプタ30が設けられている。このアダプタ30には、球頭部46aが摺接する、断面半円形の摺接凹部30aが形成されており、アダプタ30は、この摺接凹部30aがエンドキャップ22(アーム部材13)の軸方向と直交する方向を向くようにソケット部24に設けられている。
なお、アーム部材13の各エンドキャップ22は、摺接凹部30aが互いに同じ方向を向くように周方向に位置決めされた状態で各々ロッド20に固定されている。そして、ソケット部24の摺接凹部30a同士が内側を向く状態で、第2アーム12の各アーム部材13が連結部材14を介して互いに連結されている。当例では、図1及び図3に示すように、各アーム部材13は、各エンドキャップ22の位置で連結部材14により互いに連結されている。
前記連結部材14は、エンドキャップ22に軸支される2つ一組の連結片40(図5では省略)と、各アーム部材13の連結片40に亘って掛け渡される引張りコイルばね等のばね部材(図示省略)と、このばね部材を覆うカバー部材42とを備えている。
一方、第2アーム12が連結される第1アーム10およびヘッド部2には、各々アーム部材13の上記ソケット部24(エンドキャップ22)と協働して球継手(ボールジョイント)を構成するボールスタッド46が組み付けられている。
詳しく説明すると、図3に示すように、ヘッド部2のブラケット15には、その周方向における各第1アーム10に対応する位置に、各々第2アーム12の連結部44が設けられている。これら連結部44は、対応する第1アーム10の回転軸(アーム駆動モータ3の出力軸)と平行な方向に延びる軸状を成しており、その両端部には、球頭部46aが互いに反対側を向く状態で各々ボールスタッド46が固定されている。同様に、各第1アーム10の先端部であって当該第1アーム10の幅方向両側(アーム駆動モータ3の出力軸と平行な方向における両側)には、図2に示すように、球頭部46aが互いに反対側を向く状態で各々ボールスタッド46が固定されている。
そして、図4に示すように、第2アーム12の上端部において、各アーム部材13のソケット部24(摺接凹部30a)が第1アーム10の各ボールスタッド46の球頭部46aに対して外側(第1アーム10の幅方向外側)から被せられる一方、第2アーム12の下端部において、各アーム部材13のソケット部24(摺接凹部30a)がブラケット15(連結部44)の各ボールスタッド46の球頭部46aに対して外側(連結部44の軸方向外側)から各々被せられることで、第2アーム12が第1アーム10およびヘッド部2に対して揺動可能に連結されている。
なお、第2アーム12の各アーム部材13は、前記連結部材14のばね部材の弾発力により互いに接近する方向に付勢されており、これにより、ボールスタッド46の球頭部46aにソケット部24の摺接凹部30aを摺接させた状態で、第1アーム10およびヘッド部2に対するヘッド部2の連結状態が維持されるようになっている。
次に、このロボットにおけるケーブル等の配線構造について説明する。
図1に示すように、上記ロボットの3つのアーム3のうち一つには、ヘッド部2に搭載されるノズル部材16に負圧を供給するための配管と、ノズル駆動モータ18を駆動制御するためのケーブル(電力線及び信号線)とを含む線条体8が配線(配索)されている。
この線条体8は、概略的には、ベース本体5から第1アーム10の内部および第2アーム12の内部を経由してヘッド部2に配線されている。詳しくは、線条体8は、第1アーム10の基端部からその内部に導入され、当該第1アーム10の先端から導出されている。そして、若干の遊び(弛み)が設けられた状態で、第2アーム12の一対のアーム部材13のうち、片側のアーム部材13の上端部からその内部に導入され、このアーム部材13を軸方向に貫通して当該アーム部材13の下端部から導出され、若干の遊び(弛み)が設けられた状態でヘッド部2に配線されている。
なお、アーム部材13の端部には、上述した通り、第1アーム10及びヘッド部2のボールスタッド46を受けるソケット部24が設けられており、従って、線条体8は、このソケット部24を避けてアーム部材13を貫通するように配線されている。
具体的には、図4及び図5に示すように、第2アーム12の一対のアーム部材13のうち、線条体8が配線されるアーム部材13のエンドキャップ22の筒状部23の側面には、前記段付穴25の小径部26bに通じる開口部27が形成されている。この開口部27は、エンドキャップ22の長手方向に適度に細長い楕円形であり、筒状部23の側面のうち、摺接凹部30a側とは反対側の位置に形成されている。これにより、段付穴25の小径部26bと開口部27とにより、エンドキャップ22の側面から直角に屈曲してロッド20の端部に通じる、配線用の通路が形成されている。
そして、線条体8が、第1アーム10側のエンドキャップ22の開口部27からほぼ直角に屈曲する状態でアーム部材13に挿入され、前記ロッド20を貫通してほぼ直角に屈曲する状態で、ヘッド部2側のエンドキャップ22の開口部27から導出されている。これにより、線条体8が、両端のソケット部24を避けた状態でアーム部材13を貫通している。つまり、当例では、アーム部材13の2つのエンドキャップ22のうち、一方側が本発明の第1端部に相当し、他方側が第2端部に相当する。
前記アーム部材13の内部には、ロッド20の内周面と線条体8との間に介在して、ロッド20の径方向における当該線条体8の変位を規制する、弾性材料からなる緩衝材28(本発明の規制部材の一例)が配設されている。
当例において、緩衝材28は、発砲ポリエチレンなどの発砲樹脂から形成されている。緩衝材28は、アーム部材13のほぼ全域、具体的にはロッド20の長手方向の全域に亘って連続的に線条体8を包囲する筒状を成しており、当例では、発泡樹脂から形成された帯状体が線条体8に縦添え巻きされることにより、緩衝材28が筒状を成している。
図5及び図6に示すように、前記アーム部材13の各エンドキャップ22の開口部27には、ゴム製のグロメット50が装着されており、線条体8は、このグロメット50の挿通孔52を通じてアーム部材13に配線されている。このように開口部27において線条体8がグロメット50で包囲されていることにより、線条体8が開口部27の縁部に接触して損傷を受けることが防止されるようになっている。
前記グロメット50は、エンドキャップ22の前記開口部27に挿入される固定部54と、エンドキャップ22の外側で線条体8を保持する保持部55とを有している。固定部54及び保持部55は、共にエンドキャップ22(アーム部材13)の軸方向に細長い楕円形の輪郭を有しており、これら固定部54及び保持部55の中心に断面ほぼ真円形の前記挿通孔52が形成されている。つまり、グロメット50は、開口部27の長径方向における肉厚が短径方向における肉厚に比べて大きく形成されている。
また、グロメット50の保持部55のうち、その先端部分(反固定部54側の部分)は楕円錐状に形成されている。これにより、開口部27の縁部と接触することによる損傷から線条体8を保護する一方で、第1アーム10に対する第2アーム12の揺動に追従して線条体8がグロメット50の部分で比較的容易に屈曲し得るようになっている。
線条体8のうち、アーム3から外部に露出する部分、すなわち、第1アーム10と第2アーム12との間の部分、および第2アーム12とヘッド部2との間の部分は、図5及び図9に示すように、可撓性を有するビニール製のチューブ9に挿入されている。当該チューブ9の端部は、線条体8と共にグロメット50を通じてアーム部材13内に挿入されており、これにより、エンドキャップ22の前記開口部27の位置において、線条体8がチューブ9およびグロメット50により二重に保護されている。
なお、図4及び図6中において、符号29は、連結部材14の前記連結片40を軸支するための軸部材が挿着される貫通孔であり、エンドキャップ22をその軸方向と直交するように貫通している。
以上説明した上記ロボットによれば、ノズル部材16に負圧を供給するための配管や、ノズル駆動モータ18を駆動制御するためのケーブルを含む線条体8の大部分がアーム3内に配線されている。そのため、ロボット稼働中に、アーム3の外側で線条体8が振り回されることがなく、衛生面等で有利である。よって、食品関係の用途にも好適に用いることができる。
しかも、第2アーム12のうち、線条体8が配線されるアーム部材13については、上記の通り、ロッド20の内部に、線条体8の変位を規制する緩衝材28が配設されているので、アーム3の作動中に、ロッド内周面に線条体8が衝突することが防止される。従って、このような衝突による異音の発生を効果的に防止することができる。
特に、緩衝材28は、発砲ポリエチレンなどの発砲樹脂(弾性材料)から形成されており、線条体8を包囲する筒状であるため、第2アーム12(アーム部材13)が如何様に振れた場合でも、線条体8に負担を掛けることなく、良好に当該線条体8の変位を規制することがきるという利点がある。
加えて、緩衝材28は、上記の通り、発泡樹脂から形成された帯状体が線条体8に縦添え巻きされることにより線条体8を包囲する筒状にされているので、コスト面で有利であるとともに、線条体のサイズ(直径)変更への適応性が良いという利点もある。すなわち、緩衝材28として、円筒状に射出成型された専用の緩衝材を用いても良いが、このように専用部品を製作して用いることはコスト高を招く。また、アーム部材13や線条体8のサイズが変更になると、サイズに合った緩衝材を新たに成型する必要もある。これに対して、発泡樹脂から形成された帯状体を用いる上記実施形態の構成によれば、市販の発泡樹脂板等をカットして用いることができるのでコスト面で有利であり、また、カットの仕方しかた次第でアーム部材13や線条体8のサイズ変更にも容易に対応できる。
なお、上記のようなアーム部材13の組立は、例えば、(1)予め線条体8に発泡樹脂の帯状体を縦添え巻きにして緩衝材28を形成する、(2)線条体8と緩衝材28とを一体にロッド20の一端側からその内部に挿入する、(3)線条体8の両端を各々エンドキャップ22に通して、当該エンドキャップ22をロッド20の両端に固定する、ことにより行うことができる。この場合、発泡樹脂の帯状体を予め丸めた状態でロッド20に挿入しておき、後から、緩衝材28の内側に線条体8を挿入するようにしてもよい。また、アーム部材13の組立は、(1)発泡樹脂の帯状体を予め縦添え巻き状に丸めた状態でロッド20に挿入する、(2)ロッド20の両端にエンドキャップ22を固定する、(3)エンドキャップ22の開口部27を通じて線条体8をアーム部材13に通す、ことによっても行うことができる。なお、上記のように、予めロッド20内に緩衝材28を挿入し、後から緩衝材28の内側に線条体8を挿入する場合には、図7に示すように、緩衝材28の長手方向の一端部(すなわち、線条体8が挿入される側の端部)に、当該線条体8を招き入れるためのテーパ状の誘導部28aを設けておくのが好適である。この誘導部28aは、当該緩衝材28がカットされることにより形成されたものでもよいし、又は樹脂等の成型品が貼付けられたものであってよい。この構成によれば、線条体8を緩衝材28の内側にスムーズに挿入することが可能となる。特に、ロッド20にエンドキャップ22を固定した後に線条体8を前記開口部27から挿入する場合には、線条体8をほぼ直角に屈曲させた状態で緩衝材28の内側に挿入する必要があるため、誘導部28aが設けられていない場合には、線条体8が緩衝材28の端部に突き当たって挿入が困難となる。しかし、同図に示すように、開口部27の端部に誘導部28aが設けられた構成によれば、誘導部28aに沿って線条体8がスムーズに緩衝材28の内側に挿入されるため、アーム部材13の組立性が向上するという利点がある。この場合、緩衝材28の表面に凹凸があると、線条体8の挿入抵抗となって挿入作業性が悪くなるため、緩衝材28のうち、前記線条体8との接触面は、ロッド20の軸方向に実質的な段差が無い平滑面であるのが好適である。
なお、上記実施形態では、緩衝材28は、線条体8を包囲する筒状であるが、ロッド20の内周面と線条体8との間に介在して当該線条体8の変位を規制できれば必ずしも筒状である必要はない。即ち、例えば、緩衝材28が線条体8の外周を360°全周に渡って包囲するのではなく、270°分程度を包囲するような形状でも良い。この場合、周方向の一部において緩衝材28が存在せず、結果的に段差が生じてしまうが、この段差はロッド20の軸方向に生じるものではないため、線条体8の挿入抵抗には影響しない。線条体8の外周を包囲するとは、このような場合も含む。その他、例えば、図8に示すように、線条体8をロッド20の内周面側に押し付けるように、線条体8とロッド20の内周面との間に緩衝材28が設けられていてもよい。このような構成は、ロッド20に線条体8を挿入した後、例えば発砲樹脂をロッド20内に充填することにより得ることができる。この場合、線条体8とロッド20の内周面とが接している部分の間には、部分的に発砲樹脂が存在しないところも生じるが、線条体8の外周を包囲するとは、このような場合も含む。
ところで、以上説明したロボットは、本発明にかかるロボットアームの配線構造が適用された産業用ロボットの好ましい実施形態の例示であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、緩衝材28は、ロッド20の長手方向全域に亘って連続して設けられているが、緩衝材28は、ロッド20内での線条体8の変位に伴う異音の発生を防止できれば、必ずしも全域に設けられている必要ない。但し、最も線条体8が変位し易い領域は、ロッド20の長手方向の中間領域であるため、少なくとも当該中間領域に設けられているのが望ましい。また、緩衝材28は、線条体8の変位を規制できれば、必ずしも連続して設けられている必要はなく、断続的に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、緩衝材28は、発砲ポリエチレンなどの発砲樹脂により構成されているが、勿論、これ以外の材料により構成されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、緩衝材28によってロッド20内での線条体8の変位を規制しているが、図9(a)、(b)に示すように、結束バンド60(本発明の規制部材の一例)を用いてロッド20内の線条体8の変位を規制するようにしてもよい。
この場合には、同図(a)に示すように、結束バンド挿入用の開口部20aをロッド20に設けておく必要がある。開口部20aは、ロッド20の少なくとも中間領域を含む、ロッド20の長手方向の一乃至複数の位置に形成しておく。そして、アーム部材13の組立時には、当該結束バンド60を二つ折りにし、同図(a)に示すように、結束バンド60の両端を外側に残した状態で、当該結束バンド60を開口部20aからロッド20内に挿入するとともにロッド20の内周面に沿わせて輪を作り、この状態でロッド20に線条体8を挿入する。その後、結束バンド60を引っ張って開口部20a側に線条体8を引き寄せ、同図(b)に示すように、結束バンド60をロッド20に巻き付けて結束する。この場合、結束バンド60は線条体8の外周を全周に渡って包囲している。このような構成によっても、上記実施形態のロボットと同様に、ロッド20内における線条体8の変位を規制することができる。従って、線条体8がロッド内周面に衝突することによる異音の発生を効果的に防止できる。
なお、上記実施形態では、本発明にかかる産業用ロボットを物品の選別に用いた例について説明したが、当該ロボットの用途は物品の選別に限らず、種々の用途に適用可能である。
1 ベース部
2 ヘッド部
3 アーム
8 線条体
10 第1アーム
12 第2アーム
13 アーム部材
20 ロッド
22 エンドキャップ
28 緩衝材

Claims (7)

  1. 第1端部および第2端部を各々有する中空かつ軸状をなし、互いに平行に配置される一対のアーム部材と、
    前記一対のアーム部材のうち、少なくとも一方のアーム部材をその軸方向に貫通するように、前記第1端部から当該アーム部材内に導入されて前記第2端部において当該アーム部材から導出される線条体と、
    前記線条体の外周を包囲し、前記アーム部材の第1端部から第2端部に亘って当該アーム部材の内周面と線条体の外周面との間を埋める状態で設けられることにより線条体をアーム部材の径方向の特定位置に拘束する規制部材と、を備えることを特徴とするロボットアームの配線構造。
  2. 請求項に記載のロボットアームの配線構造において、
    前記規制部材は、前記線条体の外周を全周に渡って包囲することを特徴とするロボットアームの配線構造。
  3. 請求項又はに記載のロボットアームの配線構造において、
    前記規制部材は、前記アーム部材の内周面と前記線条体との間に介在する、弾性材料からなる緩衝材であることを特徴とするロボットアームの配線構造。
  4. 請求項に記載のロボットアームの配線構造において、
    前記緩衝材は、前記弾性材料から形成された帯状体が前記線条体に縦添え巻きされることにより筒状を成すことを特徴とするロボットアームの配線構造。
  5. 請求項3又は4に記載のロボットアームの配線構造において、
    前記緩衝材の端部のうち、前記アーム部材の第1端部側の末端部分には、当該アーム部材の内部に前記線条体を招き入れることを補助するためのテーパ状の誘導部が形成されていることを特徴とするロボットアームの配線構造。
  6. 請求項乃至の何れか一項に記載のロボットアームの配線構造において、
    前記緩衝材のうち、前記線条体との接触面は、前記アーム部材の軸方向に実質的な段差が無い平滑面であることを特徴とするロボットアームの配線構造。
  7. 請求項1乃至の何れか一項に記載のロボットアームの配線構造において、
    前記アーム部材の内周面は、前記アーム部材の軸方向に対する垂直方向の断面形状が円形であることを特徴とするロボットアームの配線構造。
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