JP6209148B2 - シリンダ装置および車両用ブレーキシステム - Google Patents

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Description

本発明はシリンダ装置および車両用ブレーキシステムに関する。
従来、ブレーキ操作子の操作量に応じてブレーキ液圧を発生させる車両用ブレーキシステムにおいて、例えば、特許文献1(特許文献1の図6参照)に示すようなシリンダ装置が知られている。
このシリンダ装置では、前部ピストンと後部ピストンとを備え、前部ピストンと後部ピストンとの間に規制機構が備わる。規制機構は、前部ピストンの後端部に固定されたリテーナと、リテーナの後端部に頭部を係合させ後部ピストンの前端部に螺合されるボルトと、ボルトの螺合によって後部ピストンの前端に固定されるばね座部材と、リテーナとばね座部材との間に縮設されるスプリングと、で構成されている。
特開2009−126355号公報
特許文献1のシリンダ装置では、ばね座部材がボルトに形成された段部によって押さえ付けられることで後部ピストンに固定されている。このため、例えば、大きな軸力出しを行ってボルトの連結強度を向上させようとした場合には、ボルトに押されてばね座部材が変形してしまうおそれがあり、連結強度を十分に確保することが困難である。
本発明は、ばね座部材に影響を与えることなく、ボルトの連結強度を向上させることができるシリンダ装置および車両用ブレーキシステムを提供することを課題とする。
このような課題を解決するために創案された本発明のシリンダ装置は、有底のシリンダ穴の底部側である前部側に配置される前部ピストンと、前記シリンダ穴の後部側に配置される後部ピストンと、前記前部ピストンと前記後部ピストンとの間に設けられ、前記前部ピストンと前記後部ピストンとの離間距離を規制する規制機構と、を備えるシリンダ装置であって、前記規制機構は、前記前部ピストンに取り付けられるリテーナと、前記リテーナに頭部が係合されるとともに前記後部ピストンに設けられた螺合穴に螺合されるボルトと、前記後部ピストンに装着されるばね座部材と、前記リテーナと前記ばね座部材との間に縮設されるスプリングと、を備え、前記ボルトは、前記ばね座部材に設けられた挿通孔にクリアランスを介して挿通され前記後部ピストンに設けられた螺合穴へ締め付けられることで、ボルト挿入方向先端部が前記螺合穴の底部に圧接することを特徴とする。
かかるシリンダ装置によると、ボルト挿入方向先端部が螺合穴の底部に圧接して後部ピストンに対してボルトが圧縮軸方向に固定される。このため、圧縮軸方向の軸力出しを、ばね座部材に影響を与えることなく(ばね座部材でボルトの軸力を受けることなく)、螺合穴の底部へ圧接するボルトによって好適に得ることができる。したがって、ばね座部材の変形を防止しつつ、ボルトの連結強度を高めることができる。
また、螺合穴が、開口側に形成された雌ねじ部と、雌ねじ部に連続して底部側に形成されたストレート部と、を備え、ボルトが、雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、雄ねじ部の先端側に連続して形成されストレート部に挿入される先端部と、を備えるとよい。このようにすると、雄ねじ部と雌ねじ部との螺合部分よりも螺合穴の底部側において安定して圧縮軸方向の軸力出しを行うことができる。したがって、安定した連結強度を確保することができる。
また、誤組付け時に、後部ピストンのフルストロークでリテーナと当接する突出部がばね座部材に備わり、突出部が、挿通孔の口縁部をリテーナ側と反対側に折り返して形成されているとよい。このようにすると、組立後に、後部ピストンをストロークさせ、突出部とリテーナとが当接することで(当接するか否かで)ストローク量が変化するか否かを測定することで、ばね座部材が誤組み付けされたか否かを容易に検知することができる。また、挿通孔の口縁部を折り返すことで突出部を容易に形成することができる。また、円周状(円筒状)に突出させることもできる。
また、螺合穴の開口部に突出部が挿入される拡径部が形成されているとよい。このようにすると、ばね座部材を組み付ける際に突出部が位置決め機能を兼ね備えるため、組み付け性を向上させることができる。
また、本発明の車両用ブレーキシステムは、前記シリンダ装置を備えた車両用ブレーキシステムであって、前記シリンダ装置は電動アクチュエータを駆動させて液圧を発生させるスレーブシリンダ装置であり、運転者からの入力によって液圧を発生させるブレーキ液圧発生装置と、前記スレーブシリンダ装置から出力されるブレーキ液圧を用いてブレーキ制御を行う液圧制御装置と、を備えたことを特徴とする。かかる構成のような車両用ブレーキシステムにおけるスレーブシリンダ装置に対して本発明を用いると好適である。
本発明によると、ばね座部材に影響を与えることなく、ボルトの連結強度を向上させることができるシリンダ装置および車両用ブレーキシステムが得られる。
本発明の一実施形態に係るシリンダ装置が組み込まれた車両用ブレーキシステムの概略構成図である。 図1に示す車両用ブレーキシステムに備わるスレーブシリンダ装置の要部を示す断面図である。 規制機構におけるばね座部材周りの構造の詳細を示す拡大断面図である。 規制機構に備わるボルトを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は部分拡大側面図である。 ばね座部材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。 (a)はばね座部材の正面斜め上方から見た斜視図、(b)は同じく背面斜め上方から見た斜視図である。 第二スレーブピストンのストローク時の様子を示す断面図であり、(a)はばね座部材が正常に組み付けられた場合を示す図、(b)はばね座部材が逆向きに組み付けられた場合を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態では、本発明のシリンダ装置を、図1に示す車両用ブレーキシステムAのスレーブシリンダ装置A2に適用した場合を例として説明する。
車両用ブレーキシステムAは、図1に示すように、通常時用として、電気信号を伝達してブレーキを作動させるバイ・ワイヤ(By Wire)式のブレーキシステムと、フェイルセイフ時用として、液圧(ブレーキ液圧)を伝達してブレーキを作動させる旧来の油圧式のブレーキシステムの双方を備えて構成される。
車両用ブレーキシステムAは、ブレーキペダルP(ブレーキ操作子)の操作量に応じてブレーキ液圧を発生させるブレーキ液圧発生装置A1と、電動モータ50を利用してブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダ装置A2と、車両挙動の安定化を支援する液圧制御装置A3と、を備えている。これらのブレーキ液圧発生装置A1、スレーブシリンダ装置A2および液圧制御装置A3は、別ユニットとして構成されており、例えば、ホースやチューブ等の管材で形成された管路(液圧路)によって接続されているとともに、バイ・ワイヤ式のブレーキシステムとして、ブレーキ液圧発生装置A1とスレーブシリンダ装置A2とは、図示しないハーネスで電気的に接続されている。なお、これらの各装置を適宜組み合わせてユニット化してもよい。
車両用ブレーキシステムAは、エンジン(内燃機関)のみを動力源とする自動車の他、モータを併用するハイブリッド自動車やモータのみを動力源とする電気自動車・燃料電池自動車等にも搭載することができる。また、車両用ブレーキシステムAは、前輪駆動、後輪駆動、4輪駆動など、駆動形式を限定することなく、全ての駆動形式の車両に搭載することができる。
はじめに液圧路の概要について説明する。図1に示すように、(中央やや下)の連結点C1を基準として、ブレーキ液圧発生装置A1の接続ポート7aと連結点C1とが第一配管チューブH1によって接続されている。また、スレーブシリンダ装置A2の出力ポート71aと連結点C1とが第二配管チューブH2によって接続され、さらに、液圧制御装置A3の導入ポート101と連結点C1とが第三配管チューブH3によって接続されている。
また、他の連結点C2を基準として、ブレーキ液圧発生装置A1の他の接続ポート7bと連結点C2とが第四配管チューブH4によって接続されている。また、スレーブシリンダ装置A2の他の出力ポート71bと連結点C2とが第5配管チューブH5によって接続され、さらに、液圧制御装置A3の他の導入ポート102と連結点C2とが第6配管チューブH6によって接続されている。
液圧制御装置A3には、複数の導出ポート103〜106が設けられる。第一導出ポート103は、第7配管チューブH7によって左側前輪に設けられたディスクブレーキ機構30aのホイールシリンダ32FLと接続される。第二導出ポート104は、第8配管チューブH8によって右側後輪に設けられたディスクブレーキ機構30bのホイールシリンダ32RRと接続される。第三導出ポート105は、第9配管チューブH9によって左側後輪に設けられたディスクブレーキ機構30cのホイールシリンダ32RLと接続される。第四導出ポート106は、第一0配管チューブH10によって右側前輪に設けられたディスクブレーキ機構30dのホイールシリンダ32FLと接続される。
各導出ポート103〜106に接続される配管チューブH7〜H10によってブレーキ液がディスクブレーキ機構30a〜30dの各ホイールシリンダ32FL、32RR、32RL、32FRに対して供給され、各シリンダ内のブレーキ液圧が上昇することにより、各シリンダが作動する。これによって、対応する車輪(左側前輪、右側後輪、左側後輪、右側前輪)に対して制動力が付与される。
ブレーキ液圧発生装置A1は、運転者によるブレーキペダルPの操作によってブレーキ液圧を発生可能なタンデム式のマスタシリンダ10と、マスタシリンダ10に付設されたリザーバ(第一リザーバ10R)とを有する。このマスタシリンダ10のシリンダチューブ10a内には、シリンダチューブ10aの軸方向に沿って所定間隔を空けて離間する2つのピストン(プライマリピストン11、セカンダリピストン12)が摺動自在に配設される。プライマリピストン11は、セカンダリピストン12よりもブレーキペダルPから離間して配置される。セカンダリピストン12は、ブレーキペダルPに近接して配置され、プッシュロッドP1を介してブレーキペダルPと連結されている。
また、シリンダチューブ10aの内壁には、プライマリピストン11の外周に摺接する一対のリング状を呈するカップシール13a,13b、およびセカンダリピストン12の外周に摺接する一対のリング状を呈する14a,14bが装着されている。さらに、プライマリピストン11とシリンダチューブ10aの底壁10eと間には、ばね部材15aが配設されている。また、プライマリピストン11とセカンダリピストン12との間には、ばね部材15bが配設されている。
シリンダチューブ10aの底壁10eからプライマリピストン11の摺動方向に沿ってガイドロッド16aが延設されている。プライマリピストン11は、このガイドロッド16aにガイドされて摺動する。
また、プライマリピストン11のセカンダリピストン12側の端部からセカンダリピストン12の摺動方向に沿ってガイドロッド16bが延設され、セカンダリピストン12は、ガイドロッド16bにガイドされて摺動する。
そして、プライマリピストン11とセカンダリピストン12とはガイドロッド16bで連結されて直列に配置される。
また、シリンダチューブ10aには、2つのリリーフポート17a,17bと、2つの出力ポート18a,18bとが設けられる。リリーフポート17aを挟んでプライマリピストン11のカップシール13a,13bが配置される。また、リリーフポート17bを挟んでセカンダリピストン12のカップシール14a,14bが配置される。
シリンダチューブ10a内には、運転者がブレーキペダルPを踏み込む踏力に対応した液圧を発生する第一圧力室19aおよび第二圧力室19bが設けられる。第一圧力室19aは、第一液圧路1を介して接続ポート7aと連通するように設けられている。第二圧力室19bは、第二液圧路2を介して接続ポート7bと連通するように設けられている。
第一圧力室19aは、カップシール13aと底壁10eで区画され、第二圧力室19bは、カップシール13bとカップシール14aで区画されている。
第一圧力室19aは、プライマリピストン11の変位に応じた液圧を発生するように構成され、第二圧力室19bは、セカンダリピストン12の変位に応じた液圧を発生するように構成される。
また、プライマリピストン11は、セカンダリピストン12の変位によって第二圧力室19bに発生する液圧によって変位する。つまり、プライマリピストン11はセカンダリピストン12に応動して変位する。セカンダリピストン12はブレーキペダルPとプッシュロッドP1を介して連結され、ブレーキペダルPの動作にともなってシリンダチューブ10a内を変位する。
第一液圧路1の上流側には、ノーマルオープンタイプ(常開型)のソレノイドバルブからなる第一遮断弁4が設けられている。また、第一液圧路1の下流側には、圧力センサPpが設けられている。この圧力センサPpは、第一液圧路1上において、第一遮断弁4よりもホイールシリンダ32FL、32RR、32RL、32FR側である下流側の液圧を計測するものである。
マスタシリンダ10と接続ポート7bとの間であって、第二液圧路2の下流側には、ノーマルオープンタイプ(常開型)のソレノイドバルブからなる第二遮断弁5が設けられている。第二液圧路2の上流側には、圧力センサPmが設けられている。この圧力センサPmは、第二液圧路2上において、第二遮断弁5よりもマスタシリンダ10側である上流側の液圧を計測するものである。
なお、第一遮断弁4および第二遮断弁5におけるノーマルオープンとは、ノーマル位置(通電されていないときの弁体の位置)が開位置の状態(常時開)となるように構成されたバルブをいう。なお、図1において、第一遮断弁4および第二遮断弁5は、ソレノイドが通電されて、図示しない弁体が作動した閉弁状態をそれぞれ示している。
マスタシリンダ10と第一遮断弁4との間において第一液圧路1には、第一液圧路1から分岐する分岐液圧路3が設けられている。分岐液圧路3には、ノーマルクローズタイプ(常閉型)のソレノイドバルブからなる第三遮断弁6と、ストロークシミュレータ20とが直列に接続されている。第三遮断弁6におけるノーマルクローズとは、ノーマル位置(通電されていないときの弁体の位置)が閉位置の状態(常時閉)となるように構成されたバルブをいう。なお、図1において、第三遮断弁6は、ソレノイドが通電されて、図示しない弁体が作動した開弁状態を示している。
ストロークシミュレータ20は、バイ・ワイヤ制御時に、ブレーキペダルPの踏み込み操作に対してストロークと反力を与えることで、制動力の発生を演出する装置である。ストロークシミュレータ20は、分岐液圧路3を介して第一液圧路1上の第一遮断弁4よりもマスタシリンダ10側に接続されている。ストロークシミュレータ20には、分岐液圧路3に連通する液圧室21が設けられている。液圧室21を介して、マスタシリンダ10の第一圧力室19aから導出されるブレーキ液(ブレーキフルード)が吸収されるようになっている。
また、ストロークシミュレータ20は、互いに直列に配置されたばね定数の高い第一リターンスプリング22とばね定数の低い第二リターンスプリング23と、第一および第二リターンスプリング22,23によって付勢されるシミュレータピストン24とを備えている。これによって、ブレーキペダルPの踏み込み前期時にペダル反力の増加勾配を低く設定し、踏み込み後期時にペダル反力を高く設定している。これによって、ブレーキペダルPのペダルフィーリングが、既存のマスタシリンダ10を踏み込み操作したときのペダルフィーリングと同等になるように設けられている。
つまり、ストロークシミュレータ20は、第一圧力室19aから導出されるブレーキ液の液圧に応じた反力を発生し、この反力をマスタシリンダ10を介してブレーキペダルPに与えるように構成される。
車両用ブレーキシステムAにおける液圧路は、大別すると、マスタシリンダ10の第一圧力室19aと複数のホイールシリンダ32FL,32RRとを接続する第一液圧系統K1と、マスタシリンダ10の第二圧力室19bと複数のホイールシリンダ32RL,32FRとを接続する第二液圧系統K2と、から構成される。
第一液圧系統K1は、ブレーキ液圧発生装置A1におけるマスタシリンダ10(シリンダチューブ10a)の出力ポート18aと接続ポート7aとを接続する第一液圧路1と、ブレーキ液圧発生装置A1の接続ポート7aとスレーブシリンダ装置A2の出力ポート71aとを接続する配管チューブH1,H2と、スレーブシリンダ装置A2の出力ポート71aと液圧制御装置A3の導入ポート101とを接続する配管チューブH2,H3と、液圧制御装置A3の導出ポート103,104と各ホイールシリンダ32FL,32RRとをそれぞれ接続する配管チューブH7,H8とを有する。
第二液圧系統K2は、ブレーキ液圧発生装置A1におけるマスタシリンダ10(シリンダチューブ10a)の出力ポート18bと接続ポート7bとを接続する第二液圧路2と、ブレーキ液圧発生装置A1の接続ポート7bとスレーブシリンダ装置A2の出力ポート71bとを接続する配管チューブH4,H5と、スレーブシリンダ装置A2の出力ポート71bと液圧制御装置A3の導入ポート102とを接続する配管チューブH5,H6と、液圧制御装置A3の導出ポート105,106と各ホイールシリンダ32RL,32FRとをそれぞれ接続する配管チューブH9,H10とを有する。
スレーブシリンダ装置A2は、電動機(電動モータ50)と、アクチュエータ機構60と、アクチュエータ機構60によって付勢されるシリンダ機構70と、を有する。
アクチュエータ機構60は、電動モータ50の出力軸51側に設けられ、複数のギヤが噛合して電動モータ50の回転駆動力を伝達するギヤ機構(減速機構)61と、ボールねじ構造体65とを有する。ボールねじ構造体65は、ギヤ機構61を介して回転駆動力が伝達されることにより軸方向に沿って進退動作するボールねじ軸66およびボール67を含んでいる。
本実施形態においてボールねじ構造体65は、ギヤ機構61とともにアクチュエータハウジング68の機構収納部68cに収納される。
シリンダ機構70は、略円筒状のシリンダ本体71と、シリンダ本体71に付設された第二リザーバ72とを有する。第二リザーバ72は、ブレーキ液圧発生装置A1のマスタシリンダ10に付設された第一リザーバ10Rと配管チューブH11で接続され、第一リザーバ20内に貯留されたブレーキ液が配管チューブH11を介して第二リザーバ72内に供給されるように設けられる。なお、配管チューブH11に、ブレーキ液を貯留するタンクが備わっていてもよい。
そして、略円筒状を呈するシリンダ本体71の開放された端部(開放端)がハウジング本体68aとハウジングカバー68bからなるアクチュエータハウジング68に嵌合してシリンダ本体71とアクチュエータハウジング68とが連結され、スレーブシリンダ装置A2が構成される。
スレーブシリンダ装置A2は、シリンダ本体71内に設けられた前部ピストンとしての第一スレーブピストン73、後部ピストンとしての第二スレーブピストン74、および規制機構80を備える。規制機構80は、第一スレーブピストン73と第二スレーブピストン74との最大ストローク(最大変位距離)と最小ストローク(最小変位距離)とを規制する。規制機構80の詳細は後記する。
第一スレーブピストン73は、第二スレーブピストン74よりもボールねじ構造体65側から離間して配置される。また、第二スレーブピストン74は、ボールねじ構造体65側に近接して配置され、ボールねじ軸66の一端部に当接してボールねじ軸66と一体的に矢印X1方向(前方向)又はX2方向(後方向)に変位する。
また、本実施形態における電動モータ50は、シリンダ本体71と別体に形成されるモータケーシング52で覆われて構成され、出力軸51が第二スレーブピストン74および第一スレーブピストン73の摺動方向(軸方向)と略平行になるように配置される。
そして、出力軸51の回転駆動がギヤ機構61を介してボールねじ構造体65に伝達されるように構成される。
ギヤ機構61は、例えば、電動モータ50の出力軸51に取り付けられる第一ギヤ53と、ボールねじ軸66を軸方向に進退動作させるボール67をボールねじ軸66の軸線を中心に回転させる第三ギヤ54と、第一ギヤ53の回転を第三ギヤ54に伝達する第二ギヤ55と、の3つのギヤで構成され、第三ギヤ54はボールねじ軸66の軸線を中心に回転する。
本実施形態におけるアクチュエータ機構60は、前記した構造によって、電動モータ50の出力軸51の回転駆動力をボールねじ軸66の進退駆動力(直線駆動力)に変換する。
第一スレーブピストン73の外周面には、環状段部を介して、一対のスレーブカップシール75a,75bがそれぞれ装着される。一対のスレーブカップシール75a,75bの間には、後記するリザーバポート76aと連通する第一背室77aが形成される。
なお、第一スレーブピストン73とシリンダ本体71の側端部と間には、第一リターンスプリング78が配設される。また、第一スレーブピストン73と第二スレーブピストン74との間には、規制機構80を構成するスプリング86が配設される。
また、第二スレーブピストン74の外周面と機構収納部68cとの間には、環状のガイドピストン79が備わる。ガイドピストン79は、第二スレーブピストン74と機構収納部68cとの間を液密にシールするとともに、第二スレーブピストン74をその軸方向に対して移動可能にガイドする。ガイドピストン79は、第二スレーブピストン74の後方に、シリンダ本体71をシール部材として閉塞するように備わっている。ガイドピストン79の内周面には、スレーブカップシール79aが装着され、第二スレーブピストン74とガイドピストン79の間が液密に構成されている。さらに、第二スレーブピストン74の前方の外周面には、環状段部を介して、スレーブカップシール75cが装着される。
この構成によって、シリンダ本体71の内部に充填されるブレーキ液がガイドピストン79によってシリンダ本体71に封入され、アクチュエータハウジング68の側に流れ込まないように構成されている。なお、ガイドピストン79とスレーブカップシール75cの間には、後記するリザーバポート76bと連通する第二背室77bが形成される。
シリンダ本体71には、2つのリザーバポート76a,76bと、2つの出力ポート71a,71b(図2では不図示)とが設けられる。この場合、リザーバポート76a(76b)は、第二リザーバ72内のリザーバ室72a(図2参照)と連通するように設けられる。
また、シリンダ本体71内には、出力ポート71aからホイールシリンダ32FL、32RR側へ出力されるブレーキ液圧を制御する第一液圧室70aと、他の出力ポート71bからホイールシリンダ32RL、32FR側へ出力されるブレーキ液圧を制御する第二液圧室70bが設けられる。
この構成によると、ブレーキ液が封入される第一背室77a、第二背室77b、第一液圧室70a、及び第二液圧室70bは、シリンダ本体71におけるブレーキ液の封入部であり、シール部材として機能するガイドピストン79によって、アクチュエータハウジング68の機構収納部68cと液密(気密)に区画される。
なお、ガイドピストン79がシリンダ本体71に取り付けられる方法は限定するものではなく、例えば、図示しないサークリップで取り付けられる構成とすればよい。
また、第一スレーブピストン73には、第一スレーブピストン73の摺動範囲を規制して、第二スレーブピストン74側へのオーバーリターンを阻止するストッパピン73aが設けられ、これによって、特にマスタシリンダ34で制動するバックアップ時において、1つの系統が失陥したときに、他の系統の失陥が防止される。
液圧制御装置A3は、周知のものからなり、第一ブレーキ系110aおよび第二ブレーキ系110bを備える。第一ブレーキ系110aは、左側前輪および右側後輪のディスクブレーキ機構30a、30b(ホイールシリンダ32FL、ホイールシリンダ32RR)に接続された第一液圧系統K1を制御する。第二ブレーキ系110bは、左側後輪および右側前輪のディスクブレーキ機構30c,30d(ホイールシリンダ32RL、ホイールシリンダ32FR)に接続された第二液圧系統K2を制御する。
第一ブレーキ系110aおよび第二ブレーキ系110bは、それぞれ同一構造からなる。このため、各系で対応するものには同一の参照符号を付しているとともに、以下では第一ブレーキ系110aの説明を中心にして、第二ブレーキ系110bの説明を括弧書きで付記する。
第一ブレーキ系110a(第二ブレーキ系110b)は、ホイールシリンダ32FL,32RR(32RL,32FR)に対して、共通する管路(第一共通液圧路111および第二共通液圧路112)を有する。液圧制御装置A3は、レギュレータバルブ113、第一チェックバルブ114、第一インバルブ121、第二チェックバルブ122、第二インバルブ123、第三チェックバルブ124、第一アウトバルブ125、第二アウトバルブ126、リザーバ127、第四チェックバルブ128、ポンプ130、モータM、およびサクションバルブ129を備える。
レギュレータバルブ113は、導入ポート101(102)と第一共通液圧路111との間に配置され、ノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなる。第一チェックバルブ114は、レギュレータバルブ113と並列に配置され、導入ポート101(102)側から第一共通液圧路111側へのブレーキ液の流通を許容する(第一共通液圧路111側から導入ポート101(102)側へのブレーキ液の流通を阻止する)。第一インバルブ121は、第一共通液圧路111と第一導出ポート103(第四導出ポート106)との間に配置され、ノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなる。第二チェックバルブ122は、第一インバルブ121と並列に配置され、第一導出ポート103(第四導出ポート106)側から第一共通液圧路111側へのブレーキ液の流通を許容する(第一共通液圧路111側から第一導出ポート103(第四導出ポート106)側へのブレーキ液の流通を阻止する)。第二インバルブ123は、第一共通液圧路111と第二導出ポート104(第三導出ポート105)との間に配置され、ノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなる。第三チェックバルブ124は、第二インバルブ123と並列に配置され、第二導出ポート104(第三導出ポート105)側から第一共通液圧路111側へのブレーキ液の流通を許容する(第一共通液圧路111側から第二導出ポート104(第三導出ポート105)側へのブレーキ液の流通を阻止する)。
第一アウトバルブ125は、第一導出ポート103(第四導出ポート106)と第二共通液圧路112との間に配置され、ノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる。第二アウトバルブ126は、第二導出ポート104(第三導出ポート105)と第二共通液圧路112との間に配置され、ノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる。リザーバ127は、第二共通液圧路112に接続されている。第四チェックバルブ128は、第一共通液圧路111と第二共通液圧路112との間に配置され、第二共通液圧路112側から第一共通液圧路111側へのブレーキ液の流通を許容する(第一共通液圧路111側から第二共通液圧路112側へのブレーキ液の流通を阻止する)。ポンプ130は、第四チェックバルブ128と第一共通液圧路111との間に配置され、第二共通液圧路112側から第一共通液圧路111側へブレーキ液を供給する。ポンプ130の前後には、吸入弁131および吐出弁132が設けられる。モータMは、ポンプ130を駆動する。サクションバルブ129は、第二共通液圧路112と導入ポート101(102)との間に配置され、ノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる。
なお、第二ブレーキ系110bにおいて、導入ポート102に近接する管路(液圧路)上には、圧力センサPhが設けられる。圧力センサPhは、スレーブシリンダ装置A2の出力ポート71bから出力されてスレーブシリンダ装置A2の第二液圧室70bで制御されたブレーキ液圧を計測する。各圧力センサPm、Pp、Phで計測された計測信号は、制御手段150に導入される。また、液圧制御装置A3では、車両挙動制御のほか、ABS制御(アンチロックブレーキ制御)も可能である。
さらに、本実施形態の液圧制御装置A3に代えて、ABS制御機能のみを搭載するABS装置が接続される構成であってもよい。
本実施形態に係る車両用ブレーキシステムAは、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
車両用ブレーキシステムAが正常に機能する正常時には、ブレーキ液圧発生装置A1の第一遮断弁4および第二遮断弁5が励磁されて弁閉状態となり、ノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる第三遮断弁62が励磁されて弁開状態となる。したがって、第一液圧系統K1および第二液圧系統K2が遮断されているため、ブレーキ液圧発生装置A1のマスタシリンダ10で発生した液圧がディスクブレーキ機構30a〜30dのホイールシリンダ32FL,32RR,32RL,32FRに伝達されることはない。
このとき、マスタシリンダ10の第一圧力室19aで発生した液圧は、分岐液圧路3および弁開状態にある第三遮断弁6を経由してストロークシミュレータ20の液圧室21に伝達される。この液圧室21に伝達された液圧によってシミュレータピストン24が第一リターンスプリング22および第二リターンスプリング23のばね力に抗して変位することにより、ブレーキペダルPのストロークが許容されるとともに擬似的なペダル反力が発生され、これがブレーキペダルPに付与される。この結果、運転者にとって違和感のないブレーキフィーリングが得られる。
このようなシステム状態において、制御手段150は、運転者によるブレーキペダルPの踏み込みを検出すると、スレーブシリンダ装置A2の電動モータ50を駆動させてアクチュエータ機構60を付勢し、第一リターンスプリング78およびスプリング86のばね力に抗してこれらを図1中の矢印X1方向(前方向)に向かって変位させる。この変位によって第一液圧室70aおよび第二液圧室70b内のブレーキ液がバランスするように加圧されて所望のブレーキ液圧が発生する。
具体的に、制御手段150は、ペダルストロークセンサStの計測値に応じてブレーキペダルPの踏み込み操作量を算出し、この踏み込み操作量(ブレーキ操作量)に基づいて、回生制動力を考慮した上で目標となるブレーキ液圧(目標液圧)を設定し、設定したブレーキ液圧をスレーブシリンダ装置A2に発生させる。
そして、スレーブシリンダ装置A2で発生したブレーキ液圧が導入ポート101,102から液圧制御装置A3に供給される。つまり、スレーブシリンダ装置A2は、ブレーキペダルPが操作されたときに電気信号で回転駆動する電動モータ50の回転駆動力で第一スレーブピストン73および第二スレーブピストン74を駆動し、ブレーキペダルPの操作量に応じたブレーキ液圧を発生させて液圧制御装置A3に供給する。
また、本実施形態における電気信号は、例えば、電動モータ50を駆動する電力や電動モータ50を制御するための制御信号である。
なお、制御手段150は、例えば、いずれも図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されるマイクロコンピュータおよび周辺機器からなる。そして、制御手段150は、あらかじめROMに記憶されているプログラムをCPUで実行し、車両用ブレーキシステムAを制御するように構成される。
スレーブシリンダ装置A2における第一液圧室70aおよび第二液圧室70bのブレーキ液圧は、液圧制御装置A3の弁開状態にある第一、第二インバルブ121,123を介してディスクブレーキ機構30a〜30dのホイールシリンダ32FL,32RR,32RL,32FRに伝達され、これらが作動することにより各車輪に所望の制動力が付与される。
換言すると、本実施形態に係る車両用ブレーキシステムAでは、スレーブシリンダ装置A2やバイ・ワイヤ制御する制御手段150等が作動可能な正常時において、運転者がブレーキペダルPを踏むことで液圧を発生するマスタシリンダ10と各車輪を制動するディスクブレーキ機構30a〜30dとの連通を第一遮断弁4および第二遮断弁5で遮断した状態で、スレーブシリンダ装置A2が発生するブレーキ液圧でディスクブレーキ機構30a〜30dを作動させるという、いわゆるブレーキ・バイ・ワイヤ方式のブレーキシステムがアクティブになる。このため、本実施形態では、例えば、電気自動車等のように、旧来から用いられていた内燃機関による負圧が存在しない車両に好適に適用することができる。
また、スレーブシリンダ装置A2等が作動不能となる異常時では、第一遮断弁4および第二遮断弁5を弁開状態、第三遮断弁6を弁閉状態とし、マスタシリンダ10で発生する液圧をディスクブレーキ機構30a〜30dにブレーキ液圧として伝達し、これらを作動させるという、いわゆる旧来の油圧式のブレーキシステムがアクティブになる。
例えば、走行用電動機(走行モータ)を備えるハイブリッド自動車や電気自動車には、走行用電動機で回生発電して制動力を発生する回生ブレーキを備えることができる。このような車両において回生ブレーキを作動させる場合には、制御手段150が、少なくとも前後いずれかの車軸と結合された走行モータを発電機として動作させ、ブレーキペダルPのブレーキ操作量などに応じて回生ブレーキによる制動力(回生制動力)を発生させる。そして、ブレーキペダルPのブレーキ操作量(運転者が要求する制動力)に対して回生制動力では不足する場合、制御手段150は電動モータ50を駆動してスレーブシリンダ装置A2によって制動力を発生させる。つまり、制御手段150は、回生ブレーキと油圧ブレーキ(スレーブシリンダ装置A2)とによる回生協調制御を行う。この場合に制御手段150は、公知の方法を用いてスレーブシリンダ装置A2の作動量を決定するように構成できる。
例えば、ブレーキペダルPのブレーキ操作量に対応して決定される制動力(総制動力)から回生制動力を減じた制動力をスレーブシリンダ装置A2で発生させるためのブレーキ液圧を目標液圧に設定したり、総制動力に対して所定の比率の制動力をスレーブシリンダ装置A2で発生させるためのブレーキ液圧を目標液圧に設定して、制御手段150がスレーブシリンダ装置A2の作動量を決定する構成とすればよい。
<実施形態>
続いて、本発明の一実施形態に係るスレーブシリンダ装置A2のシリンダ機構70に備わる規制機構80について、図2から図7を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、シリンダ本体71の底部70c側(図2参照)を前方とし、シリンダ本体71の開口側(ブレーキペダルP側、図1参照)を後方とする。
規制機構80は、第一スレーブピストン(前部ピストン)73と第二スレーブピストン(後部ピストン)74との間に介設されている。規制機構80は、前記のように、第一スレーブピストン73と第二スレーブピストン74との最大ストローク(最大変位距離)と最小ストローク(最小変位距離)とを規制するものである。
規制機構80は、リテーナ81と、ボルト84と、ばね座部材85と、スプリング86と、を備える。
リテーナ81は、有底円筒状を呈しており、図2に示すように、円筒部82と、底部83とを備えている。円筒部82は、肉厚部82aと、肉厚部82aに連続する肉薄部82bとを備えている。肉厚部82aと肉薄部82bとの内径は同一に形成されている。肉厚部82aは、第一スレーブピストン73の後部に形成された円柱状の軸部73bに外嵌される部位である。第一スレーブピストン73の軸部73bには、連結ピン73cが挿入される挿入孔73dが形成されており、肉厚部82aには、この連結ピン73cが挿通される図示しない連結孔が形成されている。リテーナ81は、この連結孔を通じて挿入孔73dに連結ピン73cを挿入することで軸部73bに連結固定されている。円筒部82の外周面において肉厚部82aと肉薄部82bとの境界部分には、スプリング86の前端部を受ける段差面82cが形成されている。段差面82cには、縮設されたスプリング86の前端部が当接される。
底部83には、ボルト84の胴部84bが摺動可能に挿通されるボルト挿通孔83aが形成されている。底部83の内面には、ボルト84の頭部84aが当接される。
ボルト84は、図2に示すように、リテーナ81を介して第一スレーブピストン73と第二スレーブピストン74とを連結する部材であり、リテーナ81に対するばね座部材85の移動(第一スレーブピストン73に対する第二スレーブピストン74の移動)を案内する。また、ボルト84は、リテーナ81がそれ以上ばね座部材85から離間しようとするのを(第一スレーブピストン73と第二スレーブピストン74とがそれ以上離間しようとするのを)規制する。ボルト84は、図4(b)に示すように、頭部84aと、胴部84bと、雄ねじ部84cと、先端部84dとを備えている。頭部84aの前端には、締付用のレンチ穴84a1が形成されている(図4(a)参照)。頭部84aは、リテーナ81の内側においてリテーナ81の内周面との間に軸方向に摺動可能な隙間を有して配置される。胴部84bは、リテーナ81の底部83の挿入孔73dに対して摺動可能(非固定状態)に挿入される。雄ねじ部84cは、第二スレーブピストン74の前端部に形成される螺合穴74aに螺合可能である。
胴部84bと雄ねじ部84cとの境界部分には、図4(b)(c)に示すように、環状の凹部84fが形成されている。凹部84fは、螺合穴74aの開口部の内側において、図3に示すように、ばね座部材85の突出部85e(挿通孔85b)に非固定状態で挿通されている。
先端部84dは、雄ねじ部84cに連続して形成されている。先端部84dは、雄ねじ部84cの外径よりも小径(螺合穴74aの内径よりも小径)に形成されている。ボルト挿入方向先端部(反頭部側)となる先端部84dの先端面84eは、ボルト84の軸に直交する平らな面(直交面)に形成されている。
一方、第二スレーブピストン74の螺合穴74aは、図3に示すように、ボルト84のねじ部84cが螺合される雌ねじ部74cと、雌ねじ部74cに連続して形成されたストレート部74dと、を備えている。ストレート部74dは、雌ねじ部74cの内径よりも小径とされている。ストレート部74dには、ボルト84の先端部84dが挿入される。螺合穴74aの底部74eは、ボルト84の軸に直交する平らな面(直交面)に形成されている。螺合穴74aにボルト84を螺合して締め付けることによって、底部74eには、ボルト84の先端部84dの先端面84eが圧接される。
また、螺合穴74aの開口部には、図3に示すように、雄ねじ部74cの内径よりも大径とされた拡径部74bが形成されている。拡径部74bは、ばね座部材85の後記する突出部85eが挿入配置されるスペースとして機能する。
ばね座部材85は、図2,図3に示すように、第二スレーブピストン74の前端部に配置される部材であり、略円環状(図5(a)参照)を呈している。ばね座部材85は、図5(a)〜(c)、図6(a)(b)に示すように、板部85aと、挿通孔85bと、複数の(計4個の)スプリング受部85cと、複数の(計4個の)カップシール保持部85dと、突出部85eと、を備えている。
挿通孔85bは、板部85aの中央に形成されており、円形状を呈している。挿通孔85bは、ボルト84の胴部84bおよびねじ部84cの外径より大きい内径に形成されている。つまり、挿通孔85bは、ボルト84の胴部84bおよびねじ部84cに対してこれらを挿入可能とするクリアランスを有している。
スプリング受部85cは、延在部85c1と、延在部85c1に連続する外側リブ85c2と、を備えている。延在部85c1は、板部85aの外縁から径方向外側に延在している。本実施形態では、4個の延在部85c1が、周方向となるばね座部材85の中心周りに90度間隔で配置されている。延在部85c1には、スプリング86の後端部が当接される。
外側リブ85c2は、延在部85c1の外側端部からリテーナ81側(図2参照)に屈曲するように延設されたリブである。外側リブ85c2の幅は、図5(a)に示すように、延在部85c1の幅と同一の幅に設定されている。ばね座部材85の中心から外側リブ85c2の基端部までの距離は、スプリング86の後端部の外径よりも大きくなっている。これによって、各外側リブ85c2の内側にスプリング86の後端部が好適に保持されるようになっている。
カップシール保持部85dは、板部85aの外縁部からスレーブカップシール75c側(図3参照、リテーナ81側と反対側)に屈曲するように延設されたリブからなる。本実施形態では、4個のカップシール保持部85dが、周方向となるばね座部材85の中心周りに90度間隔で配置されている。ばね座部材85の中心からカップシール保持部85dまでの距離は、スレーブカップシール75cの中心からスレーブカップシール75cの溝部75c1までの距離と略同じに設定されている。これによって、カップシール保持部85dが、溝部75c1内に挿入されるように構成されている。カップシール保持部85dは、スレーブカップシール75cを前側(第二スレーブピストン74の前端側)から脱落不能に位置決めするようになっている。
スプリング受部85cとカップシール保持部85dとは、ばね座部材85の中心周りに交互に並設されている。すなわち、隣り合うスプリング受部85cおよびカップシール保持部85dは、45度間隔で配置されている。
突出部85eは、挿通孔85bの口縁部をリテーナ81側と反対側に折り返して形成され、円筒状を呈している。突出部85eは、例えば、バーリング加工を行って形成される。突出部85eは、第二スレーブピストン74の前端部にばね座部材85を装着した際に、第二スレーブピストン74の螺合穴74aの拡径部74bに挿入される。拡径部74bの内側において、挿通孔85bとボルト84との間には、前記したようにクリアランスが設定されている。つまり、ボルト84がばね座部材85に干渉せず、ボルト84の螺合によって、ばね座部材85がボルト84や第二スレーブピストン74に対して固定されない構造となっている。なお、第二スレーブピストン74の前端部にばね座部材85を装着し、ボルト84を螺合穴74aに締め付けた状態で、突出部85eは、ボルト84の凹部84fの周りに対向配置される。つまり、突出部85eの内側に凹部84fが位置する配置関係によって、突出部85e(挿通孔85b)とボルト84とのクリアランスが確実に確保されるようになっている。
ここで、スプリング受部85cとカップシール保持部85dとが前後逆向きとなる誤組み付け時には、突出部85eがリテーナ81の底部83に対向するように配置される(図7(b)参照)。つまり、第二スレーブピストン74のストローク時には、突出部85eがリテーナ81の底部83に当接する位置関係となる。
以上のような規制機構80において、ばね座部材85を組み付ける際には、ばね座部材85の前後の向きを確認して第二スレーブピストン74の前端部にばね座部材85を装着する。すなわち、ばね座部材85に設けられる突出部85eの向きを確認し、突出部85eが螺合穴74a(第二スレーブピストン74の前端部)に対向するようにばね座部材85を第二スレーブピストン74の前端部に近づけ、突出部85eを螺合穴74aの拡径部74bに挿入するようにして第二スレーブピストン74の前端部にばね座部材85を装着する。そうすると、ばね座部材85の各カップシール保持部85dがスレーブカップシール75cの溝部75c1に挿入され、カップシール75cが各カップシール保持部85dで押えられた状態となる。
一方、ばね座部材85のスプリング受部85cは、リテーナ81側に突出した状態となり、スプリング受部85cでスプリング86の後端部を保持可能な状態となる。
その後、ばね座部材85とリテーナ81との間にスプリング86を介在させ、リテーナ81の底部83のボルト挿通孔83aにボルト84を挿通して、これを第二スレーブピストン74の螺合穴74aに螺合する。この場合、螺合穴74aの拡径部74bには、ばね座部材85の突出部85eが挿入されているので、突出部85e(挿通孔85b)がボルト84を螺合する際の挿入ガイドとして機能する。これによって、螺合穴74a内にスムーズにボルト84の先端部84dを挿入することができる。
その後、締付用のレンチを用いてボルト84を螺合穴74aに螺合する。この場合、ボルト84の先端部84dは、螺合穴74aの雌ねじ部74cの内径より小径とされているので、螺合に際して雌ねじ部74cの内側を通り抜けて螺合穴74aのストレート部74dに至る。そして、ボルト84を締め付けることで、ボルト84の先端部84dの先端面84eが螺合穴74aの底部74eに圧接する状態で第二スレーブピストン74にボルト84が固定される。
なお、ボルト84は、クリアランスを介してばね座部材85の挿通孔85bに挿通されるので、ボルト84の締め付け力がばね座部材85に作用することがない。したがってばね座部材85がボルト84の締め付けによって変形するおそれがない。
このように組み付けられた規制機構80において、ばね座部材85の板部85aとリテーナ81の底部83とが対向配置されているので、第二スレーブピストン74をストロークさせると、図7(a)に示すように、ばね座部材85の板部85aがリテーナ81の底部83に当接する状態となる。つまり、ばね座部材85の板部85aがリテーナ81の底部83に当接する状態となるまで第二スレーブピストン74のストローク(フルストローク)が確保される。
これに対して、図7(b)に示すように、仮にばね座部材85が前後逆に誤組み付けされた状態では、複数のスプリング受部85cがカップシール75c側に向いた状態となるとともに、複数のカップシール保持部85dがスプリング86側に向いた状態となる。また、ばね座部材85の突出部85eがリテーナ81側に突出配置された状態となり、突出部85eがリテーナ81の底部83に対向配置される。このため、誤組み付けされた状態で第二スレーブピストン74をフルストロークさせると、ばね座部材85の突出部85eがリテーナ81の底部83に当接し、突出部85eの突出量S1だけ第二スレーブピストン74のストロークが短くなってしまう。したがって、組立後に第二スレーブピストン74をフルストロークさせてそのストローク量を測定することによって、ばね座部材85の組み付けが正常であるか否か(誤組み付けされているか否か)を検知することができる。
以上説明した本実施形態のシリンダ装置によると、規制機構80のばね座部材85は、突出部85eによって組み付け方向を容易に確認することができるので、ばね座部材85を組み付ける際の方向性が認識し易い。したがって、ばね座部材85の誤組み付けを好適に防止することができる。また、組立後に、第二スレーブピストン74をストロークさせ、突出部85eとリテーナ81とが当接することで(当接するか否かで)ストローク量が変化するか否かを測定することで、ばね座部材85が誤組み付けされたか否かを容易に検知することができる。
また、ばね座部材85の突出部85eは、挿通孔85bの口縁部を折り返して形成されるので、形成が容易である。また、突出部85eを円周状(円筒状)に形成することも容易である。なお、突出部85eは、例えば、拡径部74bに挿入される形状であれば、円周状(円筒状)に形成されたものに限られず、舌片状に形成してもよい。
また、螺合穴74aの開口部に拡径部74bが形成され、突出部85eが拡径部74bに挿入されるので、ばね座部材85を組み付ける際に突出部85eが位置決め機能を兼ね備え、組み付け性が向上される。
また、ばね座部材85の挿通孔85bとボルト84との間にクリアランスが設定され、螺合によりボルト84の先端部84dが螺合穴74aの底部74eに圧接するので、第二スレーブピストン74に対してボルト84が圧縮軸方向に固定される。このため、圧縮軸方向の軸力出しを、ばね座部材85に影響を与えることなく(ばね座部材85でボルト84の軸力を受けることなく)、好適に得ることができる。したがって、ばね座部材85の変形を防止しつつ、ボルト84の連結強度を高めることができる。ボルト84の連結強度が高められるので、第一スレーブピストン73と第二スレーブピストン74とが離間する方向に圧力が作用する場合にも、ボルト84によって第一スレーブピストン73と第二スレーブピストン74とを好適に保持することができる。
また、螺合穴74aが、雌ねじ部74cと、雌ねじ部74cの底部74e側に形成されたストレート部74dと、を備え、ボルト84が、雄ねじ部84cと、ストレート部74dに挿入される先端部84dと、を備えるので、雄ねじ部84cと雌ねじ部74cとの螺合部分よりも螺合穴74aの底部74e側において安定して圧縮軸方向の軸力出しを行うことができる。したがって、安定した連結強度を確保することができる。
また、車両用ブレーキシステムAにおけるスレーブシリンダ装置A2に本発明を適用すると好適である。
前記実施形態では、スプリング受部85cおよびカップシール保持部85dをそれぞれ4個づつ形成したが、これに限られることはなく、そおれぞれ2個以上設けられていればよい。
また、ばね座部材85の形状は、任意の形状を採用することができる。ばね座部材85は、スプリング受部85c、カップシール保持部85dおよび突出部85eに相当するものが形成されていればよく、各部を任意の形状とすることができる。
また、前記実施形態では、スレーブシリンダ装置A2のシリンダ装置70に対して本発明を適用したが、これに限られることはなく、ブレーキ液圧発生装置A1に対して適用してもよい。
また、前記実施形態では、ボルト挿入方向先端部となる先端面84eを、ボルト84の軸に直交する平らな面(直交面)としたが、これに限られることはなく、テーパー形状や球面形状としてもよい。
また、螺合穴74aの底部74eは、ボルト84の軸に直交する平らな面(直交面)としたが、これに限られることはなく、テーパー形状や球面形状としてもよい。
70 シリンダ装置
71 シリンダ本体(シリンダ穴)
73 第一スレーブピストン(プライマリピストン)
74 第二スレーブピストン(セカンダリピストン)
74a 螺合穴
74b 拡径部
74e 底部
80 規制機構
81 リテーナ
84 ボルト
84a 頭部
84e 先端面(ボルト挿入方向先端部)
85 ばね座部材
85b 挿通孔
85c スプリング受部
85d カップシール保持部
85e 突出部
86 スプリング
A 車両用ブレーキシステム
A1 ブレーキ液圧発生装置
A2 スレーブシリンダ装置
A3 液圧制御装置

Claims (5)

  1. 有底のシリンダ穴の底部側である前部側に配置される前部ピストンと、
    前記シリンダ穴の後部側に配置される後部ピストンと、
    前記前部ピストンと前記後部ピストンとの間に設けられ、前記前部ピストンと前記後部ピストンとの離間距離を規制する規制機構と、を備えるシリンダ装置であって、
    前記規制機構は、
    前記前部ピストンに取り付けられるリテーナと、前記リテーナに頭部が係合されるとともに前記後部ピストンに設けられた螺合穴に螺合されるボルトと、前記後部ピストンに装着されるばね座部材と、前記リテーナと前記ばね座部材との間に縮設されるスプリングと、を備え、
    前記ボルトは、
    前記ばね座部材に設けられた挿通孔にクリアランスを介して挿通され前記後部ピストンに設けられた螺合穴へ締め付けられることで、ボルト挿入方向先端部が前記螺合穴の底部に圧接することを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記螺合穴は、開口側に形成された雌ねじ部と、前記雌ねじ部に連続して底部側に形成されたストレート部と、を備え、
    前記ボルトは、前記雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に連続して形成され前記ストレート部に挿入される先端部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
  3. 前記ばね座部材は、誤組付け時に、前記後部ピストンのフルストロークで前記リテーナと当接する突出部を備えており、前記突出部は、前記挿通孔の口縁部を前記リテーナ側の反対側に折り返して形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリンダ装置。
  4. 前記螺合穴の開口部には、前記突出部が挿入される拡径部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のシリンダ装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシリンダ装置を備えた車両用ブレーキシステムであって、
    前記シリンダ装置は電動アクチュエータを駆動させて液圧を発生させるスレーブシリンダ装置であり、
    運転者からの入力によって液圧を発生させるブレーキ液圧発生装置と、
    前記スレーブシリンダ装置から出力されるブレーキ液圧を用いてブレーキ制御を行う液圧制御装置と、
    を備えたことを特徴とする車両用ブレーキシステム。
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