JP6208170B2 - 軸型トルク変換器 - Google Patents

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本発明は、例えば自動車部品の検査設備や、発電機やモータ等のトルク測定に用いる軸型トルク変換器に関する。
例えば自動車部品の検査設備や、発電機やモータのトルク測定に用いる軸型のトルク変換器は従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、この特許文献1に記載の軸型のトルク変換器の構成は、ひずみゲージからの電気信号を処理して検出信号として赤外線通信で送信する検出回路と、筐体に固定した基板上に設けられて検出回路からの検出信号を受信して外部に出力する出力回路を備えている。
特開2014−098718号公報
特許文献1に記載されたような軸型のトルク変換器を用いてトルク測定を行うに際して、回転軸を例えば25,000rpmという非常に高速で回転させる場合がある。この場合、回転軸と回転軸固定部(ステータ)とが互いにベアリングでしっかりと固定されると共に、回転軸で検出される常に変動するトルク信号を回転軸固定部に間断なく常時正確に伝えるための非接触の信号伝達構造が必要となる。
これに伴って、軸型トルク変換器の場合、回転軸にトルク検出用のひずみゲージのみならずこのひずみゲージから得られたわずかな出力信号を増幅して回転固定部に常時伝達するための様々な電子部品や電気部品を回転軸に実装することが必要不可欠となる。
その理由は、発電機やモータのトルクを測定する際にはトルクが短い時間で急激に変化するので、出力信号の伝達がわずかな時間でも途切れると、この部分の出力信号を固定側で得ることができなくなり、この欠落した出力信号を予測演算することは極めて困難になる。伝達できなかった出力信号の一部についてこの出力信号を推定したのでは実際のトルク特性値と合致しなくなるためである。
特許文献1に記載の軸型のトルク変換器では、回転軸に設けられた円板状の基板に上述の電子部品や電気部品を実装しているが、上述のような高速回転で回転する回転軸に備わるひずみゲージからの出力信号を常時継続的に回転固定部に伝達する構成については何ら言及していない。
本発明の目的は、高速回転する回転軸に作用するトルクを間断なく常時継続的に正確に測定可能な軸型トルク変換器を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の軸型トルク変換器は、
回転軸に作用するトルクを出力信号に変換する軸型トルク変換器において、
トルクが作用する回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する軸支持部と、前記回転軸に作用するトルクを検出すると共に検出信号を伝達するトルク検出部とを備え、
前記トルク検出部は、前記回転軸のトルクを検出するトルク検出素子と、前記トルク検出素子から得られたトルク値を光信号として発光する発光部と、該発光部からの前記光信号を導光する導光部と、該導光部から照射された前記光信号を受光する受光部とを備え、
前記導光部は、前記回転軸の回転中に、前記発光部からの光信号を前記受光部へ常に伝達することができるように配置され、
前記発光部は回転側に配置され、前記受光部は固定側に配置され、
前記導光部は、前記回転軸に取り付けられた支持板に設けられ、前記発光部は、前記導光部の光入射面に対向するように前記支持板に配置され、かつ
前記導光部は、前記支持板の外周に取り付けられ、前記発光部から光信号が発光されると、当該光信号が前記導光内を伝わり、前記導光の外周面をなす発光面全体から外方に照射されるようになっていることを特徴としている。
また、本発明の請求項2に記載の軸型トルク変換器は、
回転軸に作用するトルクを出力信号に変換する軸型トルク変換器において、
トルクが作用する回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する軸支持部と、前記回転軸に作用するトルクを検出すると共に検出信号を伝達するトルク検出部とを備え、
前記トルク検出部は、前記回転軸のトルクを検出するトルク検出素子と、前記トルク検出素子から得られたトルク値を光信号として発光する発光部と、該発光部からの前記光信号を導光する導光部と、該導光部から照射された前記光信号を受光する受光部とを備え、
前記導光部は、前記回転軸の回転中に、前記発光部からの光信号を前記受光部へ常に伝達することができるように配置され、
前記発光部は回転側に配置され、前記受光部は固定側に配置され、かつ
前記導光部は、前記回転軸に取り付けられた支持板に設けられ、前記発光部は、前記導光部の光入射面に対向するように前記支持板に配置され、
前記導光部は、その外周において円筒形状の固定部材に固定されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項3に記載の軸型トルク変換器は、請求項2に記載の軸型トルク変換器において、
前記支持板は板部材をなし、この外周に前記固定部材を備え、前記固定部材は、透光性材料でできており、前記導光の外周面側に固定され、
前記発光部から光信号が発光されると、当該光信号が前記導光内を伝わり、前記導光の外周面をなす発光面全体から外方に照射されるようになっていることを特徴としている。
また、本発明の請求項4に記載の軸型トルク変換器は、
回転軸に作用するトルクを出力信号に変換する軸型トルク変換器において、
トルクが作用する回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する軸支持部と、前記回転軸に作用するトルクを検出すると共に検出信号を伝達するトルク検出部とを備え、
前記トルク検出部は、前記回転軸のトルクを検出するトルク検出素子と、前記トルク検出素子から得られたトルク値を光信号として発光する発光部と、該発光部からの前記光信号を導光する導光部と、該導光部から照射された前記光信号を受光する受光部とを備え、
前記導光部は、前記回転軸の回転中に、前記発光部からの光信号を前記受光部へ常に伝達することができるように配置され、
前記発光部は回転側に配置され、前記受光部は固定側に配置され、
前記導光部は、前記固定側に備わり、前記回転側に取り付けられる支持板を囲うように配置され、
前記支持板の周囲にはその両端部が円周方向に一定の間隔だけ離れた隙間が形成された状態で前記導光部が前記固定側に固定され、
前記隙間には前記受光部が配置されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項5に記載の軸型トルク変換器は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の軸型トルク変換器において、
前記発光部は、少なくとも1つの発光素子からなり、前記導光部は、少なくとも1つの導光板からなることを特徴としている。
本発明によると、高速回転する回転軸に作用するトルクを間断なく常に継続的に正確に測定可能な軸型トルク変換器を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る軸型トルク変換器を部分的に断面で示す図である。 図1に示したトルク検出部を示す斜視図である。 図1に示したトルク検出部の一方の板部材を取り外した導光板回りを部分的に示す詳細図である。 図1に示した軸型トルク変換器の回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る軸型トルク変換器を部分的に断面で示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る軸型トルク変換器を部分的に断面で示す図である。 図6に示したトルク検出部とハウジングを示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る軸型トルク変換器1を部分的に断面で示す図である。また、図2は、図1に示したトルク検出部300を示す斜視図である。また、図3は、図1に示したトルク検出部300の一方の板部材500bを取り外した導光板回りを部分的に示す詳細図である。
なお、図1において、各構成要素の電気的な接続関係に関しては図示を省略している。また、以下の説明において、回転側とは、回転軸100や支持板500などいわゆる回転する部分を総称して言い、固定側とは、軸支持部200やハウジング400、これに備わる回路基板615などいわゆる回転することのない固定された部分を総称して言う。
軸型トルク変換器1は、図1に示すように、回転軸100と、軸支持部200と、トルク検出部300と、ハウジング400とを備えている。そして、トルク検出部300は、回転軸100のトルクを検出するトルク検出素子310と、トルク検出素子310から得られたトルク値を光信号αとして発光する発光部330と、発光部330からの光信号αを導光する導光部340と、導光部340から照射された光信号αを受光する受光部350とを備える。
回転軸100は、金属製のシャフトからなり、測定対象物である自動車部品の検査設備や、発電機やモータ等を作動させた際にトルクが作用する。回転軸100には、一部に回転軸100よりも小径の外径寸法を有するトルク検出軸部110が形成され、トルク検出軸部110にトルク検出素子310が取り付けられている。また、回転軸100には、後述する回転側コイル603が固定されている。
軸支持部200は、軸受210を備えており、回転軸100を回転可能に固定する。
トルク検出部300は、トルク検出素子310と、発光部330と、導光部340と、受光部350を備えている。回転軸100に作用するトルクをこのトルク検出部300で検出し、この検出信号を固定側検出回路700に伝達し、トルクに応じた出力信号を取り出す。
トルク検出素子310は、回転軸100に形成されたトルク検出軸部110の周方向に配置されている。トルク検出素子310は、ひずみゲージで構成されたホイートストンブリッジ回路であって、ここでは詳細な構成については図示しないが、ひずみゲージは、例えばポリイミド樹脂等でできた可撓性を有するシートと、このシートの上に幅の狭い銅箔パターンを互いに間隔を狭めて九十九(つづら)折り状に複数折り返して形成したひずみゲージ素子と、ひずみゲージ素子の両端から各素子の延在方向と同一方向に伸びたパターン延在部と、各パターン延在部とそれぞれ繋がって形成された矩形状のハンダタブとを有している。
発光部330は、発光ダイオード等の発光素子(以下、「発光素子330」とする)からなる。発光素子330は、トルク検出素子310の出力に応じて発光する。本実施形態の場合、発光素子330は、後述する支持板500に取り付けられている。
支持板500は、略同一型の円板状の板部材500a,500bと、これらより小径で板部材500a,500bの間に挟まれた厚みのある円板部材500cによって構成される。具体的には、板部材500aは、例えば所定の厚み及び直径を有して円盤状に形成されたいわゆるPCBと呼ばれる印刷回路基板からなる。また、板部材500bは、例えば所定の厚み及び直径を有して円盤状に形成された印刷回路基板又は樹脂等で形成された板からなる。また、円板部材500cは樹脂等で形成された部材からなり、これらの部材が、接着剤等を用いて結合して、回転軸100と一体となって回転する。この支持板500の円板部材500cの周囲には、後述する導光部340が巻かれて固定されている。円板部材500cは、板部材500a,500bよりも小径のため、導光部340を巻き付けるとき、板部材500aと500bとの間に沿って配置させることができるため、容易に取り付けることができる。また、板部材500bが樹脂で形成される場合、円板部材500cと一体で成形しても良い。
支持板500の板部材500aには、回転側制御回路600の部品が実装されている。回転側制御回路600は、回転軸100が高速回転した際に、支持板500にブレを生じないように回転軸100の中心軸線回りにバランス良く均等に配置されている。また、支持板500には、ここでは図示しない回路パターンが形成されていて、回転側制御回路600と発光素子330が電気的に接続されている。なお、板部材500bも印刷回路基板で形成した場合、板部材500aと同様に回転側制御回路600の部品を実装しても良い。
導光部340(以下、「導光板340」とする)は、細長で薄板状のポリカーボネート等の樹脂で形成された導光部材で、発光面340aと光入射面340bを有している。光入射面340bより入射した光は、導光部340の内部で光路が変更され、発光面340aより出射する導光部材である。この導光部材について具体的に説明すると、発光面340aの反対の面に溝やドットが形成され、また光を反射する光反射面が形成されていて、入射した光がこれらの溝やドットで光路が変更され、また、発光面340aの反対の面に向かった光が反射することで発光面340aから光は出射する。
導光板340は、支持板500の外周に取り付けられている。具体的には、導光板340は、外周面が発光面340aとなるように導光板340の長辺が支持板500の円板部材500cに巻き付けた状態で接着剤等によって固定されている。そして、導光板340の光入射面340bに対向するように発光素子330が配置されており、発光素子330から光信号αが発光すると、導光板340内を伝わり、導光板340の外周面をなす発光面340a全体から周方向均一な照度で外方に照射される。即ち、導光部340は、発光素子330からの光信号αを後述する固定側の受光部350へと非接触で伝達する。本実施形態の場合、導光板340を支持板500の円板部材500cに巻き付けると、円周方向に一定の距離の隙間が形成される。そして、この隙間に発光素子330が配置されている。
なお、図1乃至図3においては、発光素子330は、導光板340の一方の光入射面340bにのみ向けられた一つの発光ダイオードからなるが、発光素子330を2つ用意してもう一方の発光素子を導光板340の他方の光入射面に向けて配置しても良い(図3における二点鎖線で示す発光素子330a参照)。
受光部350は、固定側にある回路基板615に取り付けられ、本実施形態の場合、例えばフォトダイオードやフォトトランジスタからなる単一の受光素子(以下、「受光素子350」とする)からなり、導光板340の発光面340aから照射された光信号αを受光し電気信号に変換する。
ハウジング400は、例えば金属でできており、その両側部401a,401bに軸支持部200を介して軸受210をそれぞれ備えており、円筒状の上部402と平板状の底部403(図7参照)との間に、後述する電磁コイル601の固定側コイル602を固定している。そして、固定側コイル602と回転側コイル603との組み合わせで電磁誘導により固定側から回転側に電力を供給する。このハウジング400は、軸支持部200と組み合わさって密閉空間を形成しているために、外部に存在する外乱光が内部、特に受光素子350に入射しないように遮光する機能を有する。なお、ハウジング400の形状について、円筒状の上部402と平板状の底部403と説明したが、底部403を円筒状にし、全体的に見てハウジング400を円筒形状としても良く、また、その逆に上部402を平板状にして、全体的に見てハウジング400を直方体形状としても良い。
回路基板615は、受光素子350と固定側検出回路700が取り付けられて、固定側に配置されている。固定側検出回路700は、リード線350aによってハウジング400の上部402の外側に配置されたコネクタ616に電気的に接続されている。コネクタ616は、外部との信号の入出力を行う。
図4は、図1に示した軸型トルク変換器1の回路図である。軸型トルク変換器1は、同図に示すように、ロータリートランスを形成する電磁コイル601と、回転側制御回路600及び固定側検出回路700を備えている。
電磁コイル601の回転側コイル603には、対向した電磁コイル601の固定側コイル602から電力が伝達され、固定側コイル602には、電源703を電源とした発振回路702で、例えば、15〜20kHz程度の周波数の交流電圧を発振させて電力を印加する。
回転側制御回路600は、平滑回路604、安定化電源回路605、ひずみゲージ電源回路606、ホイートストンブリッジ回路607、増幅器608、フィルタ回路609、電圧/周波数変換器610等を備えている。
固定側検出回路700は、増幅器701、発振回路702、電源703、AGC回路704、波形整形回路705、周波数/電圧変換回路706、ローパスフィルタ回路707、出力バッファ回路708、出力端子709等を備えている。
回転側制御回路600及び固定側検出回路700において、ひずみゲージで構成されるホイートストンブリッジ回路607の電源は、電磁コイル601の回転側コイル603に誘起した交流電圧を整流、平滑する平滑回路604により、リップル電圧が少ない直流電源とし、更に安定化電源回路605により電源電圧の変動を極力少なくし、ホイートストンブリッジ回路607に必要な電圧としたひずみゲージ電源回路606から得る。
ホイートストンブリッジ回路607の出力は、増幅器608で増幅され、フィルタ回路609によって余分な周波数成分の雑音を除去した後、以降に用いる発光素子330、受光素子350の非線形の影響を除くために、電圧の大きさを周波数の高低に変換する電圧/周波数変換器(V/F変換)610により、周波数変調された信号に変換する。
そして、発光素子330が発光した光信号αは、導光板340によって伝達されて受光素子350で受光する。このとき、受光素子350の受信した電気信号は、振幅が小さいので、AGC回路(Automatic Gain control Circuit)704によって振幅変動を調整すると共に、振幅をロジックレベルまで増幅する。増幅した信号は波形整形回路705を通して、周波数/電圧変換回路(F/V変換)706により、周波数変動を電圧変動に変換した後に、更に不要なノイズ成分をローパスフィルタ回路707で取り除く。
ローパスフィルタ回路707は、例えば、公知の二次、または三次のバターワースフィルタ等を用いる。そして、ローパスフィルタ回路707は、出力バッファ回路708に接続され、出力端子709にトルクの測定値が与えられる。
なお、以上ではホイートストンブリッジ回路からの出力信号をアナログのまま周波数変調して伝送する例を示したが、A/D変換してデジタル信号とし、必要ならばさらに変調をかけて伝送しても良い。その場合、固定側で受信した信号は、デジタル信号として出力しても良く、D/A変換しアナログ信号として出力しても良い。
以上説明したように、軸型トルク変換器1において、トルク検出素子310によって検出された回転軸100のトルク情報は、発光素子330によって発光され、発光素子330からの光信号αを導光板340の光入射面340bから導光板340内を伝達しながら、その外周面である発光面340aから外方に均一に照射され、受光素子350によって受光される。即ち、回転軸100の回転中は、光信号αを発光素子330から受光素子350に間断なく常に伝達することができ、高速回転する回転軸100に作用するトルクを常に継続的に正確に測定することを可能とする。
なお、上述の実施形態に係る軸型トルク変換器1によれば、発光素子330の個数は1個であり、導光板340の枚数は1枚であるため、生産性の向上及びコスト低減を図ることができる。しかしながら、上述したように発光素子330を導光板340の両端の光入射面にそれぞれ1個ずつ対向配置しても良い。これにより、導光板340の発光面340aの照度をより高めることができ、また、照度ムラが発生しにくくなる。その結果、導光板340の発光面340aに汚れ等が多少付着しても、測定精度に影響を与えることがなく、長期に亘ってトルクを正確に検出できる。
続いて、本発明の第2の実施形態に係る軸型トルク変換器2について図面に基づいて説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る軸型トルク変換器2を部分的に断面で示す図である。なお、以下の説明において、上述した第1の実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
本実施形態の軸型トルク変換器2は、支持板500の板部材500aの外周に円筒部材510を備えている。円筒部材510は、例えばポリカーボネート等の透明の樹脂を円筒形状に形成しており、導光板340の外周面側に固定されている。円筒部材510の厚みは、例えば0.5mm程度と薄いため、導光板340の発光面340aから出射した光信号αは、減衰されずに受光素子350へ伝達させることができる。
以上説明したように、軸型トルク変換器2において、トルク検出素子310によって検出された回転軸100のトルク情報は、発光素子330によって発光され、発光素子330からの光信号αを導光板340の光入射面340bから導光板340内を伝達しながらその外周面である発光面340aから更に円筒部材510を通じて外方に均一に照射し、受光素子350によって受光される。
本実施形態においては、円筒部材510の内側に導光板340が配置されているので、第1の実施形態の効果に加えて、回転軸100が高速回転して導光板340に大きな遠心力が作用しても、その外側にある円筒部材510によってしっかりと抑えられるので、回転軸100が高速回転しようともこれに対する導光板340の同心度を常に確保することができる。その結果、回転軸の回転位置が如何なる回転位置にあろうとも、導光板340の発光面340aと受光素子350との間隔を一定に保つことができ、長期にわたって正確なトルク検出を確保することができる。また、第1の実施形態では、支持板500と導光板340を接着剤等で固定する必要があったが、第2の実施形態では、接着剤は不要、もしくは、仮止め程度の接着剤を使用することで導光板340を支持板500に固定することができる。
続いて、本発明の第3の実施形態に係る軸型トルク変換器3について図面に基づいて説明する。図6は、本発明の第3の実施形態に係る軸型トルク変換器3を部分的に断面で示す図である。図7は、図6に示したトルク検出部300とハウジング400を示す斜視図である。
本実施形態に係る軸型トルク変換器3は、導光板340が固定側に配置されている。具体的に説明すると、ハウジング400の内部において、支持板500が配置される周囲に一定の間隔を保った内周面を有する凸部405が形成されている。そして、凸部405の内周面には導光板341が固定されている。即ち、導光板341は、固定側に備わり、回転側に取り付けられる支持板500aを囲うように配置されている。導光板341は、その両端部が円周方向に一定の間隔だけ離れた隙間が形成され、凸部405の内周面に固定されている。
そして、この隙間にはハウジング400に固定された回路基板615に電気的に接続されている受光素子350が配置されている。受光素子350の受光面は導光板341の一方の端面(光出射面)341cと対向している。また、支持板500aの外周縁近傍に3つの発光素子330が周方向等間隔で、外側に向けて照射できるように配置されている。これによって、トルク検出素子310によって検出された回転軸100のトルク情報は、発光素子330によって発光され、発光素子330からの光信号αを導光板341の光入射面341bから入射し、導光板341内を伝達しながら光出射面341cから出射し、光信号αは受光素子350によって受光され、光信号αが確実に伝達されるようになっている。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る導光板341は、上述の実施形態に係る導光板340とは異なり、その外周面が発光する代わりに、その内周面全体からなる入射面341bからの光信号αを導光板341内部に伝達し、集約された光信号αが光出射面341cから照射され、受光素子330で常に受光するようになっている。
本実施形態においては、第1の実施形態の効果に加えて、導光板341を固定側に配置することができるため、支持板500に搭載される部品の点数が減り、小型化、軽量化を図ることができる。その結果、回転軸100の回転に伴う慣性重量や空気抵抗を低減でき、回転軸100の回転中の支持板500のブレの発生を確実に防止できる。
以上説明したように、本発明に係る軸型トルク変換器によれば、高速回転する回転軸に作用するトルクを、回転側から固定側に光信号として非接触で間断なく確実に伝達できるので、トルク検出部で検出されたトルクを常に継続的に正確に測定することができる。
なお、上述した各実施形態に記載した各構成要素の形状、寸法、材質等についてはあくまで一例を示したものに過ぎない。従って、本発明の効果を発揮し得る範囲内でそれらの形状、寸法、材質等を適宜変更可能なことは言うまでもない。
1,2,3 軸型トルク変換器
100 回転軸
200 軸支持部
210 軸受
300 トルク検出部
310 トルク検出素子
330 発光素子(発光部)
340,341 導光板(導光部)
350 受光素子(受光部)
400 ハウジング
500(500a) 支持板

Claims (5)

  1. 回転軸に作用するトルクを出力信号に変換する軸型トルク変換器において、
    トルクが作用する回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する軸支持部と、前記回転軸に作用するトルクを検出すると共に検出信号を伝達するトルク検出部とを備え、
    前記トルク検出部は、前記回転軸のトルクを検出するトルク検出素子と、前記トルク検出素子から得られたトルク値を光信号として発光する発光部と、該発光部からの前記光信号を導光する導光部と、該導光部から照射された前記光信号を受光する受光部とを備え、
    前記導光部は、前記回転軸の回転中に、前記発光部からの光信号を前記受光部へ常に伝達することができるように配置され、
    前記発光部は回転側に配置され、前記受光部は固定側に配置され、
    前記導光部は、前記回転軸に取り付けられた支持板に設けられ、前記発光部は、前記導光部の光入射面に対向するように前記支持板に配置され、かつ
    前記導光部は、前記支持板の外周に取り付けられ、前記発光部から光信号が発光されると、当該光信号が前記導光内を伝わり、前記導光の外周面をなす発光面全体から外方に照射されるようになっていることを特徴とする軸型トルク変換器。
  2. 回転軸に作用するトルクを出力信号に変換する軸型トルク変換器において、
    トルクが作用する回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する軸支持部と、前記回転軸に作用するトルクを検出すると共に検出信号を伝達するトルク検出部とを備え、
    前記トルク検出部は、前記回転軸のトルクを検出するトルク検出素子と、前記トルク検出素子から得られたトルク値を光信号として発光する発光部と、該発光部からの前記光信号を導光する導光部と、該導光部から照射された前記光信号を受光する受光部とを備え、
    前記導光部は、前記回転軸の回転中に、前記発光部からの光信号を前記受光部へ常に伝達することができるように配置され、
    前記発光部は回転側に配置され、前記受光部は固定側に配置され、かつ
    前記導光部は、前記回転軸に取り付けられた支持板に設けられ、前記発光部は、前記導光部の光入射面に対向するように前記支持板に配置され、
    前記導光部は、その外周において円筒形状の固定部材に固定されていることを特徴とする軸型トルク変換器。
  3. 前記支持板は板部材をなし、この外周に前記固定部材を備え、前記固定部材は、透光性材料でできており、前記導光の外周面側に固定され、
    前記発光部から光信号が発光されると、当該光信号が前記導光内を伝わり、前記導光の外周面をなす発光面全体から外方に照射されるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の軸型トルク変換器。
  4. 回転軸に作用するトルクを出力信号に変換する軸型トルク変換器において、
    トルクが作用する回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する軸支持部と、前記回転軸に作用するトルクを検出すると共に検出信号を伝達するトルク検出部とを備え、
    前記トルク検出部は、前記回転軸のトルクを検出するトルク検出素子と、前記トルク検出素子から得られたトルク値を光信号として発光する発光部と、該発光部からの前記光信号を導光する導光部と、該導光部から照射された前記光信号を受光する受光部とを備え、
    前記導光部は、前記回転軸の回転中に、前記発光部からの光信号を前記受光部へ常に伝達することができるように配置され、
    前記発光部は回転側に配置され、前記受光部は固定側に配置され、
    前記導光部は、前記固定側に備わり、前記回転側に取り付けられる支持板を囲うように配置され、
    前記支持板の周囲にはその両端部が円周方向に一定の間隔だけ離れた隙間が形成された状態で前記導光部が前記固定側に固定され、
    前記隙間には前記受光部が配置されていることを特徴とする軸型トルク変換器。
  5. 前記発光部は、少なくとも1つの発光素子からなり、前記導光部は、少なくとも1つの導光板からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の軸型トルク変換器。
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