JP6207301B2 - 光偏向装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザビームプリンタやデジタル複写機、デジタルFAX等の画像形成装置に用いられる光学走査装置のレーザビームを偏向走査するための光偏向装置に関するものである。
画像形成装置用の光学走査装置の光偏向装置の中には、流体軸受を用いたアウターロータ型モータによって回転多面鏡を回転させるものがある。
このような光偏向装置における、ロータの抜け止め構造として、特許文献1には、モータを支持する鉄製の回路基板部材の一部を曲げ起こして抜け止め部を設け、ロータが抜けようとした際に抜け止め部がロータフレームの外側部分に当接することで、ロータが抜けることを規制する構成が開示されている。また、特許文献2には、モータを支持する基板に、基板とは別部材の抜け止め部材を取り付けることにより、抜け止め部を設けた構成が開示されている。
特開平11−183829 特開2008−39148
しかしながら、特許文献1にように、基板部材の一部を曲げ起こす場合、曲げ起こす工程が必要になるため、組み立て工程が煩雑になる。また、特許文献2のように、別部材の抜け止め部材を取り付ける場合、その取り付け工程が必要になり、組み立て工程が煩雑になり、管理すべき部品点数も増える。このような、組み立て工程の煩雑化や部品点数の増加により、装置の製造コストが増加する虞がある。
そこで本発明は、上記の課題に鑑みて、組み立て工程が煩雑化や部品点数の増加を抑制可能なロータの抜け止め構成を提供することを目的とする。
光を反射する多面鏡、及び、磁石を一体的に備えるロータと、ステータコア、コイル、及び、前記ステータコアと前記コイルとを絶縁する絶縁部材を備えるステータと、を有し、前記コイルに通電することで前記ロータを回転させる光偏向装置において、前記絶縁部材には、前記ロータの回転軸方向に関して、前記ロータが前記ステータから離れることを規制する規制部が一体的に成型されていることを特徴とする。
本発明によれば、組み立て工程が煩雑化や部品点数の増加を抑制したロータの抜け止め構成を提供することができる。
光偏向器の概略断面図 光偏向器の抜け止め部拡大断面図 光偏向器の概略断面図 光偏向器の概略断面図 光偏向器のステータ部の斜視図 光偏向器の組立の様子を示す斜視図 光偏向器の概略断面図 光偏向器の組立の様子を示す斜視図 光偏向器の概略断面図 光偏向器のステータ部の斜視図 光偏向器の組立の様子を示す斜視図 光偏向器の概略断面図 画像形成装置の概略断面図 光学走査装置の概略斜視図
[第1実施形態]
<画像形成装置>
まず画像形成装置101について説明する。図13は画像形成装置101を示す図である。画像形成装置101は、光学走査装置100を備える。光学走査装置100は光学台103に設置されている。光学台103は画像形成装置101の筐体の一部である。画像形成装置101には、その他に記録材(紙)Pを載置する給紙部104、給紙ローラ105、転写手段としての転写ローラ106、定着手段としての定着器107が設けられ、転写ローラ106に対向する位置にプロセスカートリッジ108が配置されている。プロセスカートリッジ108には画像形成手段としての感光ドラム(感光体)12、帯電ローラ(帯電手段)109、及び、現像ローラ(現像手段)111が設けられている。
感光ドラム102は回転しながら帯電ローラにより表面を帯電された後、光学走査装置100によって画像データに基づく静電潜像が形成される。そしてその静電潜像を現像ローラ111によりトナーを付着させて現像し、感光ドラム102上にトナー像を得る。記録材Pは給紙部104から給紙ローラ105によって給送され、転写ローラ106により感光ドラム102上に形成されたトナー像が転写される。その後、定着器107で記録材Pを加熱及び加圧し、トナー像を記録材P上に定着する。トナーが定着した記録材Pは排紙ローラ110によって画像形成装置101の外に出力される。
<光学走査装置>
図14は光学走査装置100の概要を説明する図である。光源としての半導体レーザユニット112から発せられるレーザビームLの光路上にはシリンドリカルレンズ113、光学絞り114、回転可能な多面鏡10の順に配列されている。多面鏡10は流体動圧軸受に軸支されたロータ16に固定されており、レーザビームLを偏向走査する光偏向器1の一部である。
また、多面鏡10で反射したレーザビームLの光路上には、fθレンズ115、感光ドラム102が配列されている。また、感光ドラム102の有効画像領域外のレーザビームLの光路上には結像レンズ116と光センサ117が設けられている。
上述した半導体レーザユニット112や光偏向器1やその他レンズは光学箱118に固定され、光学箱118と蓋(不図示)等により閉ざされた空間に収容される。
画像データに基づいて半導体レーザユニット112から発生させたレーザビームLは、シリンドリカルレンズ113によって多面鏡10上の反射面8に照射され線像を結像し、反射される。そして、このレーザビームLは多面鏡10をスキャナモータ9により回転させることによって偏向され、fθレンズ115によって感光ドラム102上に照射されて結像する。多面鏡10が回転することにより、結像したスポットを感光ドラム102上で主走査方向に移動させ走査が行われる。また、多面鏡10の回転によって感光ドラム102上をレーザビームLが移動することを主走査とし、感光ドラム102がその円筒の軸線まわりに回転駆動されることによって感光ドラム102上をレーザビームLが移動することを副走査とする。これら主走査と副走査により感光ドラム102の表面に2次元的な静電潜像が形成される。
次に光センサ117の役目について説明する。fθレンズ115を通過しないレーザビームLの一部は、結像レンズ116を通過し、受光部としての光センサ(BDセンサ)14上に結像される。多面鏡10が1回転すると、多面鏡10の面数だけ(図14では4面なので1周するごとに4回)光センサ117がレーザビームLを受光し、パルス信号(BD信号)を出力する。その信号の周期(BD周期)を用いて多面鏡10の回転制御を行う。
<光偏向器>
図1は光偏向器1の概略断面図である。光偏向器1は、多面鏡10とそれを回転される駆動モータ部を備える。駆動モータ部は、回転する部分としてのロータ16、光学箱118(図14参照)に固定され、回転しない部分である、ステータ20、固定軸(軸部材)12、及び、回路基板17を備える。
ロータ16は軸受(軸受部材)13、ロータフレーム14を備え、軸受13はロータフレーム14とカシメ等で一体的に結合(固定)されている。軸受13はフランジ部21を備え、軸受13に固定された不図示のバネによって多面鏡(ポリゴンミラー)10がフランジ部21に突き当てられることにより、多面鏡10を軸受13のフランジ部21で位置決め支持している。また、ロータフレーム14はロータマグネット(永久磁石)15が固定されている。このような構成により、多面鏡10、軸受13、ロータフレーム14およびロータマグネット15が一体的に回転する。
回路基板17は鉄製であり、ステータ20、及び、固定軸12を支持する。なお、回路基板17の素材は鉄製に限定されず、例えば、紙フェノールやガラスエポキシ等のプリント基板を金属プレート上に重ねて固定したようなものでも良い。ステータ20は導電性部材を積層することにより構成されたステータコア18、回路基板17の回路と電気的に接続されたコイル19、インシュレータ22を備える。インシュレータ22はステータコア18とコイル19を絶縁するための樹脂製の絶縁部材であり、ステータコア18とコイル19との間に設けられている。インシュレータ22は、ステータコア18の上下を挟み込む構成である。
軸受13と固定軸12との間の隙間にはオイルが充填されており、軸受13の固定軸12と対向する面(軸受13の内周面)にはオイルによる動圧を発生させるための不図示の動圧発生溝が設けられている。回路基板17の回路によってコイル19に通電することにより、ロータ16及び多面鏡10が回転軸Z回りに回転する。
次にロータ16の抜け止め構成について説明する。軸受13の下端部付近の外周部には円環状の溝24が設けられている。インシュレータ22の内周の一部には固定軸12に向かって(回転軸Zに直交する方向)に突出した突起部23が設けられている。突起部23はインシュレータ22の本体部に一体成型され、インシュレータ22の本体部から軸受13に向かって回転軸Z方向に直交する方向に突出している。突起部23はステータコア18よりも回転軸Zに近い位置に設けられている。また、インシュレータ22の、突起部23の径方向(回転軸Zに直交する方向)おける外側には突起部23の軸受13から離れる方向への変形を抑制するための突当面35が設けられている。
光偏向器の組立工程で前述のロータ16をステータ20へ組み付ける際、軸受13を軸12に挿入する。この際、軸受13は突起部23を回転軸Z方向下方に弾性的に変形させながら挿入され、弾性力で復帰した突起部23が多面鏡10側から見たときに溝24内に非接触状態で入り込んだ状態となる。
図2は、光偏向器1の突起部23付近の拡大断面図であり、ロータ16がステータ20から回転軸Z方向に関して離れる方向(抜け方向)に移動した時の突起部23の状態を示す。このような状態は、輸送時等に光偏向器1に振動や衝撃などが加わると発生する場合がある。
ロータ16がステータ20から回転軸Z方向に関して離れる方向(抜け方向)に所定距離移動すると、溝24の面24aが突起部23に当接し、突起部23を押圧する。しかし、突起部23が突当面35に突き当たることにより、突起部23の変形が抑制され、溝24の面24aが突起部23を押しのけてロータ16がステータ20から抜けることが規制される。このように、規制部(抜け止め部)としての突起部23が被規制部としての溝24の面24aの移動を規制することにより、回転軸Z方向に関してロータ16がステータ20から離れることを規制する。このような構成により、ロータ16をステータ20に組み付ける時よりも、ロータ16をステータ20から抜く時の方が、突起部23が変形しにくくなっている。つまり、ロータ16が突起部23を通過する際にロータ16が突起部23から受ける反力は、ロータ16をステータ20から抜く時の方がロータ16をステータ20に組み付ける時よりも大きい。
また、本実施形態の動圧発生溝は、回転軸Z方向に関して溝24と重なる部分には設けられておらず、回転軸Z方向に関して溝24と重ならない領域Aの部分に設けられている。このように、回転軸Z方向に関して溝24と重なる部分に動圧発生溝を設けないことにより、軸受13を軸12に挿入する時に、突起部23からの反力によって軸受13が変形しても動圧発生溝を傷つける虞を低減することができる。
なお、動圧発生溝は軸受13の内周面ではなく固定軸12の外周面に設けられていてもよく、この場合も領域Aの部分に設けることが好ましい。
また、インシュレータ22に一体的に規制部を成型してさえいれば、被規制部の位置はどこでもよい。但し、本実施形態のように、周方向に沿って設けられる被規制部である溝24の面24aをステータコア18よりも回転軸Zに近くに設けることで、被規制部の大型化を抑制してロータ16の慣性モーメントを小さくできる。このため、多面鏡10を所定の回転速度まで加速させるのに必要な時間を短縮することができる。
また、ロータ16がステータ20から抜けようとする力が比較的小さく、突当部23のインシュレータ22の本体部に対する弾性力で十分抜け止め機能を発揮できる場合、必ずしも突当面35は必要ではない。
また、突起部23は、インシュレータ22の内周に複数個、又は、インシュレータ22の内周の全周に設けられていてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、インシュレータ22に突起部23を一体的に成型することにより、突起部23の取り付け工程の削減や、部品点数を削減することができる。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。図3は第2実施形態の光偏向器1の概略断面図である。第1実施形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態が第1実施形態と異なる点は軸受構成である。つまり、第1実施形態では固定軸12に対し軸受13が回転する構成であったが、本実施形態では、回路基板に固定された軸受27に対し、軸25が回転する構成である。軸受27と軸25との間にはオイルが充填されている。
ロータ36は、回転軸(軸部材)25、多面鏡10を支持する座面が設けられた支持部材26、及び、ロータフレーム14を一体的に備える。また、軸受(軸受部材)27は回路基板17に対して垂直に一体的に結合されている。ステータ29は、ステータコア18、コイル19、及び、インシュレータ28を備える。インシュレータ28は突出部23の構成を除いて第1実施形態のインシュレータ22と同様である。
次にロータ36の抜け止め構成について説明する。回転軸25は、軸受27と対向する部分よりも上方(多面鏡10側)の部分で、且つ、支持部材26よりも下方(軸受27側)に円環状の溝29が設けられている。一方、インシュレータ28の上方の溝29と対向する位置には回転軸25に向かって回転軸Zの直交する方向に延びた突起部(規制部)30が設けられている。また、突起部30の径方向(回転軸Zの直交する方向)における外側には突起部30の変形を抑制する突当面37が設けられている。
光偏向器1の組立工程では、回転軸25を軸受27に挿入する際、回転軸25は突起部30を径方向(回転軸Zの直交する方向)に弾性変形させながら挿入し、最終的に弾性力で復帰した突起部30が溝29内に非接触で入り込む。
ロータ36が回転軸Z方向に移動し軸受27から抜けようとした際は、突起部30が被規制部としての溝29の面29aに当接する。そして突起部30が突当面35に突き当たることにより変形が抑制され、面29aの移動を規制することでロータ36が回転軸Z方向に関してステータ29から離れる(抜ける)ことを規制する。
なお、第1実施形態と同様に、突起部30は複数設けられるか、インシュレータ28の内径全周に設けられていてもよい。
このように、ロータとステータのうちの一方が軸受を備え、他方が軸を備えていればよく、本実施形態のように、ロータが軸、ステータが軸受をそれぞれ備えていても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<変形例>
図4は第2実施形態の変形例の光偏向器の概略断面図である。この図に示すように、回転軸25に溝29を設けるのではなく、支持部材26に円環状の溝32を設けてもよい。この構成の場合、ロータ36が回転軸Z方向に移動し軸受27から抜けようとした際は、突起部30が被規制部としての溝32の面32aに当接することで、ロータ36が回転軸Z方向に関してステータ29から離れる(抜ける)ことを規制する。このような構成によっても図3に示した構成と同様の効果を得ることができる。また、このような構成であれば、光偏向器1の組み立て時にロータ36を軸受27に挿入する際、突起部30が回転軸25に当接することを防ぐことができる。
[第3実施形態]
次に第3実施形態について説明する。図5は第3実施形態における光偏向器1のステータ部の斜視図である。図6は光偏向器を組み立てる様子を示す斜視図であり、説明のためロータフレーム14及び多面鏡10の一部を省略している。図7は光偏向器1の概略断面図である。なお、第1実施形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態は抜け止め構成が第1実施形態と異なる。
まず、ステータ50の構成について図5を用いて説明する。回路基板17には固定軸12、ステータコア(積層コア)18、コイル19、インシュレータ51を固定して構成されたステータ50が固定されている。インシュレータ51の内周部にはインシュレータ51の本体部と一体的に成型された係止部(規制部)57が設けられている。係止部57は周方向に関して一部分に切り欠き部であるキー溝52が設けられており、インシュレータ51の開口は鍵穴状になっている。係止部57のキー溝52を除く円形の内径はステータコア18の内径よりも一回り小さく、キー溝52の最外部の内径はステータコア18の内径とほぼ同じである。
次に、ロータ53の構成と、ロータ53のステータ50への組付けについて説明する。図6はロータ53をステータ50に組付けるときの様子を示す。ロータ53は、多面鏡10、多面鏡10を支持する座面56を備えた軸受(軸受部材)54、ロータマグネット15を備えたロータフレーム14とで構成される。これらはカシメ等により締結され、一体的に回転する。軸受54の外周面には突出部55が設けられている。突出部55は軸受54から回転軸Z方向に直交する方向でインシュレータ51に向かって外側に突出している。突出部55は、予め鍛造などにより軸受54に一体的に成型されている
このとき、軸受54の突出部55を除いた外径は係止部57の内径よりも小さいが、軸受54の回転中心を中心とした突出部55の最外部は係止部57の内径よりも大きく、且つ、ステータコア18の内径よりも小さい。また、突出部55の周方向の幅よりもキー溝52の周方向の幅が大きい。
このため、ロータ53をステータ50に組付ける際には、突出部55とキー溝52の回転軸Z回りの回転位相(以降は「位相」とする)を一致させた状態で軸受54をインシュレータ51に挿入する。これにより、突出部55はキー溝52内を通過することができる。つまり、軸受54の外形はインシュレータ51と非接触の状態で、軸受54および固定軸12の径方向に大きな外力を受けることなく、軸受54がインシュレータ51に挿入され、固定軸12が軸受54に挿入される。このように、突出部55とキー溝52との移動が一致している時にのみ、ロータ53をステータ50に対して回転軸Z方向に移動させた際に、突出部55がキー溝52を超えて移動可能となっている。
次に光偏向器組立後の状態について説明する。図7に示すように、軸受54がインシュレータ51に挿入が完了した状態で、突出部55を含む軸受54はインシュレータ51およびステータコア18とは非接触状態が保たれる。この状態では、突出部55とキー溝52の位相が完全に一致しない限り、固定軸12の軸方向から見たときに突出部55は係止部57と重なっている。このため、ロータ53を引き抜く力が働いたとしても突出部55が係止部57に突き当たることにより、ロータ53が回転軸Z方向にステータ50から離れることが規制される。
また、永久磁石(ロータマグネット15)を用いたモータでは積層コア18の極間に隙間が存在することで、非励磁状態(コイル19が非通電状態)でロータ53を動かした際に、ロータ53は磁気的吸引力(コギングトルク)を受ける。このコギングトルクのかかる方向や大小は、ロータの回転角度に依存しており、ロータマグネット15の磁極とステータコア18の位置関係によってはコギングトルクが発生する。このため、ロータ53はコギングトルクが発生する位置には停止せず、コギングトルクの発生しない位置で停止する。そこで本実施形態では、コギングトルクの作用によりロータ53が停止する位置では、突出部55とキー溝52の位相が一致しないように、キー溝52の位相を決めている。つまり、コギングトルクの作用によりロータ53が停止するロータ53の位置とキー溝52と突出部55の位相が一致するロータ53の位置とが異なるようにしている。
また、本実施例では突出部55を軸受に一箇所設けた場合について説明したが、複数の突出部55を軸受54の周方向に等間隔に設け、それに対応する複数のキー溝52を複数の突出部55に対応する位置に設けても良い。これにより、ロータ53の初期バランスを良化することができる。
このように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態では、ロータ53を組み付ける際に突出部55がキー溝52を通過させることにより、組み付け時に突出部55や係止部57に力がかからないようにして、ロータ53やステータ50へのダメージを抑制することができる。
<変形例>
図8は第3実施形態の変形例である光偏向器を組み立てる様子を示す斜視図であり、説明のためロータフレーム14及び多面鏡10の一部を省略している。図9は第3実施形態の変形例である光偏向器の概略断面図である。第3実施形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同様の符号を付し説明は省略する。本変形例では第3実施形態と比較して、突出部と係止部とを設ける部材異なる。つまり、本変形例では突出部をステータコア18に設け、係止部を軸受(軸受部材)54に設けている。
具体的には、ロータ53の軸受54の外周には円環状の溝73が設けられており、溝73の面73aが係止部として機能する。また、軸受54にはキー溝74が設けられ、このキー溝74により面73aの一部を切り欠かいている。一方、ステータ75には、積層コアであるステータコア18の一部に、ステータコア18の本体部と一体的に成型された、内径側に(軸受54に向かって)突出した突出部(規制部)78が設けられている。ロータ53をステータ74に組み付ける際には、キー溝74と突出部78の位相を合わせた状態で挿入することにより、キー溝74内を突出部78が通過し、溝73内に突出部78が非接触で入り込む。
次に、ロータ70がステータ74に組付けられた状態について図9を用いて説明する。図9(a)はキー溝74と突出部78の位相を合わせた状態の概略断面図である。突出部78は回転軸Z方向において、溝73と同じ高さに設けられており、非接触状態で溝73に突出部78が入り込んでいる。この状態では、突出部78とキー溝74の位相が一致しているため、ロータ70はステータ75に対し挿抜自由である。
図9(b)は図9(a)からロータ70を回転軸Z回りに90°回転させた状態の概略断面図である。キー溝74は一部に設けられているため、突出部78と位相が一致していない。このため、回転軸Z方向から見たときに突出部78の先端は軸受54に溝73を設けたことにより形成された係止部としての面73aと重なっている。これにより、回転軸Z方向に関して、ロータ53をステータ75から離す方向(上方向)に移動させると、面73aが突出部78に当接し、それ以上ロータ53とステータ75とが離れることが規制される。このため、ロータ53がステータ75から抜けることを防ぐことができる。
なお、この変形例では軸受54に環状の溝73を設けることにより係止部となる面73aを設けたが、軸受54の外周部にフランジを設け、そのフランジの面を係止部としてもよい。また、突出部78はインシュレータ51本体部に一体的に成型して設けても良い。また、コギングトルクの作用によりロータ53が停止するロータ53の位置と、キー溝74と突出部78の位相が一致するロータ53の位置とが異なるようにしてもよい。また、複数のキー溝74を周方向に等間隔に設け、それに対応する複数の突出部78を複数のキー溝74に対応する位置に設けても良い。これにより、ロータ53の初期バランスを良化することができる。
このような変形例でも第3実施形態と同様の効果を得ることができる。つまり、ロータとステータの一方に突出部を設け、他方に一部がキー溝によって切り欠かれた係止部を設けていれば上述した第3実施形態の効果を得ることができる。
[第4実施形態]
図10は第4実施形態の光偏向器のステータ部の斜視図である。図11は第4実施形態の光偏向器を組み立てる様子を示す斜視図である。なお、説明のためロータフレーム14及び多面鏡10の一部を省略している。図12は第4実施形態の光偏向器の概略断面図である。なお、本実施形態では第2実施形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態が第3実施形態と異なるのは、ロータ36が回転軸(軸部材)25を備え、ステータ29が固定の軸受(軸受部材)27を備える点である。従って、突出部は回転軸25に設けられている。
まず、ステータ29の構成について図10を用いて説明する。インシュレータ28の内周部にはインシュレータ28の本体部に対して一体的に形成された係止部(規制部)66が設けられており、キー溝61によって係止部66の一部が切り欠かれている。キー溝61を除く係止部66の内径はステータコア18の内径よりも一回り小さい。ロータ36の面鏡10を支持する支持部材26の外周部には、突出部64が予め鍛造などにより一体的に成型されている。突出部64はインシュレータ28に向かって突出した形状である。
ロータ36をステータ29に組み付ける際には、図11に示すように、突出部64とインシュレータ28に設けられたキー溝61の位相を合わせた状態で挿入することにより、突出部64がキー溝61を通過する。なお、周方向に関して、キー溝61の幅の方が突出部64の幅よりも大きく、径方向に関して、キー溝の内径の最大径の方が突出部64の最大径よりも大きい。
このため、突出部64とキー溝61の位相を合せながら挿入することで、回転軸25はインシュレータ28と非接触の状態、つまりは回転軸25の径方向に大きな外力を受けることなく、軸受27へ挿入される。
次に組立後の状態について説明する。図12に示すように、組立後、突出部64を含む支持部材26はインシュレータ29やステータコア18とは非接触状態である。突出部64とキー溝61の位相が完全に一致しない限り、回転軸Z方向に関してロータ36をステータ29から離れるように移動させると、突出部64が係止部66に当接することにより、ロータ36をステータ29から離れることが規制される。
なお、第3実施形態と同様に、コギングトルクの作用によりロータ36が停止するロータ36の位置と、キー溝61と突出部64の位相が一致するロータ36の位置とが異なるようにしてもよい。また、複数の突出部64を周方向に等間隔に設け、それに対応する複数のキー溝61を複数の突出部64に対応する位置に設けても良い。これにより、ロータ36の初期バランスを良化することができる。また、突出部とステータ29に係止部をロータ36に設けてもよい。
このような構成により、本実施形態では第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
1 光偏向器
16、36、53 ロータ
20、29、50 ステータ
19 コイル
10 多面鏡
22、28 インシュレータ
23、30 突起部
52、61、74 キー溝
55、64、78 突出部
57、66、73 係止部
100 光学走査装置
101 画像形成装置

Claims (13)

  1. 光を反射する多面鏡、及び、磁石を一体的に備えるロータと、
    ステータコア、コイル、及び、前記ステータコアと前記コイルとを絶縁する絶縁部材を備えるステータと、
    を有し、前記コイルに通電することで前記ロータを回転させる光偏向装置において、
    前記絶縁部材には、前記ロータの回転軸方向に関して、前記ロータが前記ステータから離れることを規制する規制部が一体的に成型されていることを特徴とする光偏向装置。
  2. 前記ロータは、前記ロータの回転軸方向に関して前記ロータが前記ステータから所定距離離れた際に、前記規制部に当接する被規制部を備えることを特徴とする請求項1に記載の光偏向装置。
  3. 前記規制部は前記絶縁部材の本体部に対して弾性変形可能な部分であることを特徴とする請求項1又は2に記載に光偏向装置。
  4. 前記ロータと前記ステータのうち、一方は軸部材を備え、他方は前記軸部材が回転可能に嵌合した軸受部材を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光偏向装置。
  5. 前記軸部材又は前記軸受部材には動圧発生溝が形成されており、前記ロータの回転軸方向に関して、前記動圧発生溝は前記規制部及び前記被規制部に重ならない位置に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の光偏向装置。
  6. 前記ロータは、前記軸部材と、前記軸部材に固定された前記多面鏡を支持する支持部材と、を備え、前記被規制部は前記支持部材に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の光偏向装置。
  7. 前記規制部は前記コイルよりも前記ロータの回転軸に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光偏向装置。
  8. 光を反射する多面鏡、及び、磁石を一体的に備えるロータと、
    ステータコア、及び、コイルを備えるステータと、
    を有し、前記コイルに通電することで前記ロータを回転させる光偏向装置において、
    前記ロータと前記ステータのうち、一方には他方に向かって前記ロータの回転軸に直交する方向に突出した突出部が設けられ、他方には前記突出部に係止することで前記回転軸方向に関して前記ロータが前記ステータから離れることを規制する係止部が設けられ、
    前記係止部の前記回転軸を中心とした周方向に関して一部分に切り欠き部が設けられ、前記ロータが前記周方向に関して所定の位置にある時に、前記突出部に前記切り欠き部を通過させて、前記ロータを前記ステータに対して前記回転軸方向に移動可能であることを特徴とする光偏向装置。
  9. 前記ロータは複数の前記突出部を備え、前記複数の突出部は前記回転軸を中心とした周方向に関して等間隔に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の光偏向装置。
  10. 前記ロータは複数の前記切り欠き部を備え、前記複数の切り欠き部前記回転軸を中心とした周方向に関して等間隔に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の光偏向装置。
  11. 前記所定の位置は、前記コイルが非通電状態におけるコギングトルクの作用により前記ロータが停止する位置と異なることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の光偏向装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の光偏向装置を備え、前記多面鏡により光を走査することを特徴とする光学走査装置。
  13. 請求項12に記載の光学走査装置と、感光体と、を有し、前記感光体を前記光学走査装置によって走査することに画像を形成する画像形成装置。
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