JP3391954B2 - 高速回転体及びその回転体を有する動圧空気軸受型ポリゴンスキャナ - Google Patents

高速回転体及びその回転体を有する動圧空気軸受型ポリゴンスキャナ

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JP3391954B2 JP25743595A JP25743595A JP3391954B2 JP 3391954 B2 JP3391954 B2 JP 3391954B2 JP 25743595 A JP25743595 A JP 25743595A JP 25743595 A JP25743595 A JP 25743595A JP 3391954 B2 JP3391954 B2 JP 3391954B2
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  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
デジタル複写機、レーザファクシミリ等に用いられる高
速回転体及びその回転体を有する動圧空気軸受型ポリゴ
ンスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ書き込み系を用いたデジタル複写
機、レーザファクシミリ、レーザプリンタ等の電子写真
方式の記録装置は、印字品質が高い、プリント速度が速
い、低騒音であるなどの優れた特徴と、低価格化により
急速に普及している。ところで、これらの記録装置のレ
ーザ書き込み系の構成部品であるポリゴンスキャナに
は、記録装置のプリント速度、画素密度に応じた回転速
度が要求される。 しかしながら、近年、これらの記録
装置のプリント速度の高速化、及び、画素密度の高密度
化に伴い、そのレーザ書き込み系のポリゴンスキャナに
は、15,000〜20,000(rpm)以上の高速
回転が要求されるため、従来の玉軸受タイプのポリゴン
スキャナでは、軸受の寿命や騒音等の面で、その要求を
満足できない状況になっている。
【0003】このため、この種の記録装置における高速
回転用のポリゴンスキャナとしては、従来の玉軸受タイ
プのものに替わって、溝付きの動圧空気軸受を用いたも
のが実用化されつつある。このような高速回転体及び動
圧空気軸受型のポリゴンスキャナの例としては、特開平
5−316707号公報記載の「面対向型モータ」や、
特公平4−25522号公報記載の「回転多面鏡走査装
置」などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
高速回転型のポリゴンスキャナは、記録装置の小型・軽
量化、及び、低コスト化に伴って、低コストな樹脂成形
品からなる構造体に取付けられることが多く、高速回転
による回転体の不釣合(アンバランス)振動が他の部品
に伝わり易い。このポリゴンスキャナが加振源となっ
て、その振動が周囲の部品に伝わると、その構造体が振
動して騒音を発生したり、そのレーザ書き込み系の光学
部品が振動して記録装置の印字品質を劣化させることに
なる。
【0005】そのため、この種の高速回転型のポリゴン
スキャナでは、その高速回転による回転体の不釣合(ア
ンバランス)振動が非常に小さいレベルになるように、
回転体のバランス修正が行なわれている。ところが、こ
のような高速回転型のポリゴンスキャナでは、高速回転
による自己発熱の増加や、記録装置の小型・低コスト化
による放熱効率の低下によって、それ自体が高温になる
と、その回転体のバランスが悪化して振動を生じる不具
合があった。
【0006】この不具合を解消する方法としては、前記
の特開平5−316707号公報に開示されている高速
回転型のポリゴンスキャナのように、ロータマグネット
の外径部を線膨張係数の小さいロータヨークで保持し
て、回転体の不釣合が大きくなるのを防止する構造とす
ることが望ましい。しかしながら、この高速回転型のポ
リゴンスキャナでは、更に高速回転になってその自己発
熱が大きくなると、そのロータヨークと回転軸の線膨張
係数の違いから、それらの接着層に剪断力が働いて、ロ
ータヨークが回転軸の軸心に対してずれを生じる結果、
回転体のバランスに崩れを生じるという問題があった。
請求項1記載の発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、高速回転や環境条件によって使
用温度範囲が広くなることによるバランス変化が小さ
く、信頼性が高い回転構造体を提供することにあり、特
に、高速回転によって回転体の温度が上昇しても、ロー
タヨークが回転軸の軸心に対してずれてバランスが崩れ
ることのない信頼性の高い高速回転体を提供することに
ある。
【0007】この請求項1記載の発明の目的は、回転軸
中心に対して直交する水平なリング面及び同軸な嵌合部
が一体的に形成された回転軸と、該回転軸のリング面に
突き当てて該嵌合部に嵌合固定される嵌合穴が形成され
たロータヨークとを有する回転体において、上記ロータ
ヨークの嵌合穴の円周上に等間隔に配置した3個以上の
突起部により、上記回転軸の嵌合部の外径よりも小さな
内径の嵌合穴を形成して、上記回転軸に上記ロータヨー
クを圧入固定することにより達成できる。
【0008】しかしながら、この請求項1記載の高速回
転体におけるロータヨークの嵌合穴の内周面が、回転軸
の外周面に対して隙間なく嵌合する垂直面で形成されて
いる場合には、このロータヨークを上記回転軸の嵌合部
に圧入する際に、このロータヨークの嵌合穴の内周面
(上記突起部の内周端面)で上記回転軸の嵌合部が傷つ
けられることにより発生したバリが、上記回転軸のリン
グ面上に残ることがあるため、このリング面にロータヨ
ークを突き当てた状態で、このロータヨークが回転軸中
心に対して傾斜して嵌合固定される不具合がある。ま
た、上述のような形状の嵌合穴を持ったロータヨークで
は、このロータヨークを上記回転軸の嵌合部に圧入する
際に、必要以上に大きな力が加わって回転軸に疵をつけ
ることがあり、更に、圧入時における突起部の塑性変形
位置が不定なため、圧入固定されたロータヨークの不要
な部位に反りが生じたりする不具合がある。請求項2記
載の発明は、上述の点に鑑みてなされたものであって、
その目的は、回転軸の嵌合部に対して傾斜したり反りを
生じたりすることなくロータヨークを適正に圧入固定す
ることのできる請求項1記載の高速回転体を提供するこ
とにある。
【0009】この請求項2記載の発明の目的は、上記ロ
ータヨークの各突起部によって形成される嵌合穴の内径
を、上記リング面側部分に向けて上記回転軸の嵌合部の
外径よりも次第に大きくなるように形成し、上記回転軸
に上記ロータヨークを圧入固定する際に該嵌合穴に加わ
る負荷の応力集中部を該突起部の周辺に形成して、該負
荷による該突起部の変形を容易にすることにより達成で
きる。
【0010】しかしながら、この請求項2記載の高速回
転体におけるロータヨークでは、このロータヨークを上
記回転軸の嵌合部に圧入する際の応力により、その嵌合
穴を形成する各突起部がそれぞれ均等に塑性変形する保
証がないため、このロータヨークの回転中心軸が上記回
転軸の回転中心軸に対して僅かにずれる可能性があり、
このずれが回転体の振動の発生源となる虞れがある。請
求項3記載の発明は、上述の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、ロータヨークの回転軸の嵌合部へ
の圧入時に、その嵌合穴を形成する各突起部をそれぞれ
均等に塑性変形させることのできる請求項2記載の高速
回転体を提供することにある。
【0011】ところで、特開平5−316707号公報
記載の「面対向型モータ」や、特公平4−25522号
公報記載の「回転多面鏡走査装置」には、ロータヨーク
(磁界マグネット支持鍔)の外径部に設けたロータマグ
ネット嵌合部(折曲部)で、ロータマグネット(磁界マ
グネット)を嵌合保持する構造が開示されている。しか
しながら、このような構造では、ロータヨーク(磁界マ
グネット支持鍔)の外径部に設けたロータマグネット嵌
合部(折曲部)と、ロータマグネット(磁界マグネッ
ト)の外周部との間に、僅かでも隙間があると、高速回
転により回転体が温度上昇して、ロータヨーク(磁界マ
グネット支持鍔)とロータマグネット(磁界マグネッ
ト)が径方向に熱膨張した場合に、ロータヨーク(磁界
マグネット支持鍔)が回転軸心に対してずらされて、回
転体のバランスが崩れる不具合がある。請求項4記載の
発明は、上述の点に鑑みてなされたものであって、その
目的は、ロータヨーク及びロータマグネットの熱膨張に
より回転体のバランスが崩れることのない請求項1乃至
請求項3の何れか1つに記載の高速回転体を提供するこ
とにある。
【0012】この請求項4記載の発明の目的は、上記ロ
ータヨークを強磁性体で形成すると共に、該ロータヨー
クの外径部に、モータ用のロータマグネットの外周部に
対して隙間なく圧入嵌合して該ロータマグネットを保持
するカップ状のロータマグネット保持部を形成すること
により達成できる。
【0013】しかしながら、この請求項4記載の高速回
転体では、ロータヨークの外径部のロータマグネット保
持部にロータマグネットの外周部を圧入嵌合した際に、
ロータヨークの外径部により、ロータマグネットの外周
部が僅かに削り落されるため、この削り落された磁性粉
を取り除く作業が必要となり、その組立作業に煩わしさ
が伴う。請求項5記載の発明は、上述の点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、ロータヨークとロータ
マグネットとの圧入嵌合時に磁性粉を生じることのない
請求項4記載の高速回転体を提供することにある。
【0014】ところで、上記のロータヨークは、回転軸
に嵌合された後、回転軸のリング面に接着剤により接着
されて固定されるが、このような回転体では、高速回転
により回転体の温度が上昇して回転軸とロータヨークが
径方向に熱膨張したときに、このロータヨークとリング
面との間のフィルム状の平面的な接着層に剪断力が加わ
って、この接着層が剪断破壊を起すため、ロータヨーク
が回転軸心に対してずらされて回転体のバランスが崩れ
ることがある。図8に示す高速回転体は、上述の点に鑑
みてなされたものであって、その目的は、ロータヨーク
とリング面との間の接着層に加わる剪断力を緩和して、
接着層の剪断破壊を防止できる回転バランスのよい高速
回転体を提供することにある。
【0015】ここで明らかなように、上述の請求項1乃
請求項5の何れか1つに記載の発明によれば、高速回
転や環境条件によって使用温度範囲が広くなることによ
るバランス変化が小さく、信頼性が高い、特に、高速回
転によって回転体の温度が上昇しても、ロータヨークが
回転軸の軸心に対してずれてバランスが崩れることのな
い信頼性の高い高速回転体を実現できる。従って、この
請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の高速回転体
を、高速回転型のポリゴンスキャナの回転体として使用
することにより、ポリゴンスキャナが加振源となって騒
音を発生したり、光学部品を振動させて印字品質を劣化
させることがないレーザ書き込み系を用いた電子写真方
式の記録装置を提供することができる。請求項6記載の
発明は、上述の点に鑑みてなされたものであって、その
目的は、高速回転型のポリゴンスキャナの回転体を、請
求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の高速回転体で
構成した動圧空気軸受型ポリゴンスキャナを提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上述の課題を解決するために、回転軸中心に対して直交
する水平なリング面及び同軸な嵌合部が一体的に形成さ
れた回転軸と、該回転軸のリング面に突き当てて該嵌合
部に嵌合固定される嵌合穴が形成されたロータヨークと
を有する回転体において、上記ロータヨークの嵌合穴の
円周上に等間隔に配置した3個以上の突起部により、上
記回転軸の嵌合部の外径よりも小さな内径の嵌合穴を形
成して、上記回転軸に上記ロータヨークを圧入固定した
構成とする。
【0017】請求項2記載の発明は、上述の課題を解決
するために、上記ロータヨークの各突起部によって形成
される嵌合穴の内径を、上記リング面側部分に向けて上
記回転軸の嵌合部の外径よりも次第に大きくなるように
形成し、上記回転軸に上記ロータヨークを圧入固定する
際に該嵌合穴に加わる負荷の応力集中部を該突起部の周
辺に形成して、該負荷による該突起部の変形を容易にす
る構成とする。
【0018】請求項3記載の発明は、上述の課題を解決
するために、上記各突起部の少なくとも一方の側面上に
形成した上記嵌合穴の同心円の一部をなす円弧状の溝に
より、上記応力集中部を形成した構成とする。
【0019】請求項4記載の発明は、上述の課題を解決
するために、上記ロータヨークを強磁性体で形成すると
共に、該ロータヨークの外径部に、モータ用のロータマ
グネットの外周部に対して隙間なく圧入嵌合して該ロー
タマグネットを保持するカップ状のロータマグネット保
持部を形成した構成とする。
【0020】請求項5記載の発明は、上述の課題を解決
するために、上記ロータヨークのロータマグネット保持
部に、該ロータヨークの回転中心軸に対して平行な複数
のスリットを形成した構成とする。
【0021】請求項6記載の発明は、上述の課題を解決
するために、固定軸と中空回転軸との間に形成されるラ
ジアル動圧空気軸受と、該中空回転軸に固定されるポリ
ゴンミラーと、該ポリゴンミラーを回転させるためのモ
ータと、上記の中空回転軸,ポリゴンミラー,モータの
回転部が一体となって構成される回転体と、該回転体を
軸方向に支持するアキシャル軸受と、該固定軸及び該モ
ータの非回転部が固定されるハウジングと、該回転体を
囲むカバーとからなり、上記モータは駆動コイルとロー
タマグネットが軸方向に対向した直流ブラシレスモータ
であって、このモータのロータヨークは上記中空回転軸
に固定されて上記の回転体を構成する動圧空気軸受型ポ
リゴンスキャナにおいて、上記回転体を、請求項1乃至
請求項5の何れか1つに記載の高速回転体で構成する。
【0022】
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。先ず、図1を参照して、本発明が実施される
ラジアル軸受に動圧空気軸受を用いたポリゴンスキャナ
の一例を示す。図1において、ハウジング1には、光学
ハウジング(図示せず)への取り付け基準面1aが鍔状
に形成されている。このハウジング1の内部には、モー
タ部を構成するプリント基板3が、ネジまたは接着剤に
よって配置固定されている。プリント基板3の裏側に
は、コネクタ6とパターン配線された巻線コイル4及び
ホール素子5が取り付けられている。このモータは、回
転体7に取り付けられた扁平なロータマグネット8と、
巻線コイル4とが軸方向に対向したコアレスのブラシレ
スモータで構成されており、ハウジング1の下方に一体
的に設けられた駆動回路17が、ハーネス18によりプ
リント基板3と接続され、ホール素子5の位置検出信号
に従って、順次、巻線コイル4への通電を切り替えて回
転体7を回転させることにより定速制御されるようにな
っている。
【0024】ハウジング1の中央には、動圧空気軸受を
構成する固定軸9が、圧入あるいは焼きばめによって堅
固に固定されている。固定軸9の円筒表面には、動圧空
気軸受を構成するための上下2対のヘリングボーン溝9
aが形成されている。図1において、固定軸9は、回転
体7が回転を開始すると、中空回転軸10と固定軸9の
隙間の圧力が高まって動圧軸受を構成し、非接触でラジ
アル方向に回転体7を支持する。また、カバー12に固
定された磁石11aは、回転体7に取付けられた磁石1
1b,11c及び振動減衰用の微細穴13とともに、回
転体7を軸方向に支持する上下反発型の磁気軸受を構成
している。
【0025】回転体7の中空回転軸10(以下、単に回
転軸という)の中ほどに形成されたフランジ部10aの
上面には、ミラー押え15を挾んでネジを回転軸10に
螺合することにより、ポリゴンミラー14が係止固定さ
れている。また、回転軸10のフランジ部10aの下側
のリング面10bには、ロータヨーク20が接着固定さ
れ、更に、このロータヨーク20の下面には、モータ用
のロータマグネット8が接着固定されている。
【0026】ここで、ロータマグネット8は、その材質
がプラスチックマグネットで形成されているため、その
線膨張係数が金属に比べると大きく、機械的強度が小さ
い。そこで、本実施例では、ロータヨーク20の外径部
をカップ状に形成し、このカップ状の外径部でロータマ
グネット8の外周部を保持することで、高速回転による
遠心力や発熱による熱膨張により、ロータマグネット8
が半径方向に膨張するのを抑えて、回転体7のバランス
が崩れたり、ロータマグネット8が破壊したりしないよ
うに構成している。また、本実施例では、ロータヨーク
20を強磁性体で構成してモータの磁路を閉じることに
より、磁束漏洩を防止してモータ効率を上げている。こ
のロータヨーク20の具体的な材料としては、鉄鋼やス
テンレス鋼などの板材が使用される。
【0027】このポリゴンスキャナの上部には、固定軸
9に回転自在に嵌合された回転体7を囲むように内部が
くりぬかれたカバー12が、ハウジング1にネジで固定
されて配設されている。このカバー12には、図示しな
い半導体レーザからのレーザ光の入出射用の開口部が形
成されており、この開口部は、ガラスが両面テープある
いは接着剤等で固定されることにより密閉されている。
【0028】また、このポリゴンスキャナの回転軸10
と固定軸9には、その軽量化と高速回転化のために、比
重の小さいアルミ合金が使用されており、更に、それら
の起動時及び停止時の摩耗を防止するために、それぞれ
の軸受部の表面に無電界復合ニッケルめっきの表面処理
が施されている。
【0029】一方、回転体7は、その不釣合(アンバラ
ンス)振動が非常に小さいレベルになるように、その上
下2ヵ所の修正面19a,19bでバランス修正が行わ
れている。このバランス修正作業を容易且つ効率的に行
うには、回転体7の初期的な不釣合が小さい方がよいの
で、この回転体7の各構成部品であるロータマグネット
8、回転軸10、ポリゴンミラー14、ミラー押え1
5、ロータヨーク20、及び、磁石11b,11cは、
それらの経済性を考慮した加工精度範囲で、回転軸心に
対する偏心量ができるだけ小さくなるようにそれぞれ製
作されている。例えば、この回転体7の構成部品の1つ
であるロータヨーク20は、回転軸10の嵌合部10c
に、比較的小さな嵌合隙間で位置決めされて接着固定さ
れている。
【0030】しかしながら、回転軸10とロータヨーク
20とのそれぞれの材質の線膨張係数には、(ロータヨ
ーク:鉄鋼もしくはステンレス鋼の線膨張係数)<(回
転軸:アルミ合金の線膨張係数)という関係があるた
め、高速回転により回転体7の温度が上昇して、回転軸
10とロータヨーク20が径方向にそれぞれ熱膨張する
と、この回転軸10とロータヨーク20との嵌合隙間が
小さくなる。このとき、回転軸10の嵌合部10cに対
して、ロータヨーク20の嵌合穴21が、初期状態にお
いて偏心して接着固定されていると、それぞれの熱膨張
により、偏心方向で嵌合部10cと嵌合穴21との接触
が始まり、この接触によって、回転軸10の嵌合部10
cの中心に対して、ロータヨーク20の嵌合穴21の中
心を一致させる方向(偏心を修正しようとする方向)の
力が、嵌合部10cと嵌合穴21との接触部に作用す
る。この結果、上述のような構造の回転体7では、高速
回転により回転体7の温度が上昇して回転軸10とロー
タヨーク20が径方向に熱膨張したときに、このロータ
ヨーク20と回転軸10のフランジ部10aの下側のリ
ング面10bとの間のフィルム状の平面的な接着層に剪
断力が加わって、この接着層が剪断破壊を起すため、ロ
ータヨーク20が回転軸心に対してずらされて回転体7
のバランスが崩れるという問題があった。
【0031】また、これと同様に、従来のロータマグネ
ット8は、ロータヨーク20のカップ状の外径部に対し
て僅かな隙間で接着固定されていたため、回転軸10と
ロータヨーク20との嵌合部の場合と同様な原理で、ロ
ータヨーク20あるいはロータマグネット8が回転軸心
に対してずらされて回転体7のバランスが崩れるという
問題があった。
【0032】この問題は、以下の実施例に示すような構
成の高速回転体を用いることにより解消される。
【0033】先ず、本発明の請求項1記載の高速回転体
の構成及び作用について説明する。この高速回転体は、
図2乃至図4に示すように、ロータヨーク20の嵌合穴
21の円周上に等間隔に配置した3個以上の突起部20
bにより、回転軸10の嵌合部10cの外径よりも小さ
な内径の嵌合穴21を形成し、このロータヨーク20を
回転軸10に圧入固定して構成される。すなわち、この
高速回転体のロータヨーク20には、その中心に回転軸
10の嵌合部10cの外径よりも僅かに小さい内径の嵌
合穴21が穿たれており、この嵌合穴21の内周部を複
数(3個以上)の円弧状に分離するように、中心から放
射状の等間隔の切欠き20aが形成されることによっ
て、この嵌合穴21の円周上に等間隔に3個以上の突起
部20bが形成されている。
【0034】このロータヨーク20は、回転軸10の下
方より挿入されて、その嵌合穴21内径よりも僅かに大
きな径に形成された回転軸10の嵌合部10cに、その
突起部20bが圧入されて固定される。このとき、ロー
タヨーク20の突起部20bは、回転軸10の嵌合部1
0cへの圧入により塑性変形し、回転軸10のフランジ
部10aのリング面10bに突き当てられて、回転軸1
0に弾性的に固定される。従って、本実施例におけるロ
ータヨーク20は、回転軸10のリング面10bに接着
剤を塗布しなくても回転軸10に固定することができる
が、接着剤を用いることによってより確実に固定するこ
とができる。また、図4に示すように、本実施例では、
嵌合穴21の円周上に12個の突起部20bを配置した
例を示しているが、この突起部20bの個数は12個に
限定されるものではなく、ロータヨーク20の嵌合穴2
1の円周上に3個以上の突起部20bが等間隔に配置さ
れていればよい。
【0035】このような構成のロータヨーク20は、そ
の嵌合穴21の内周部(突起部20bの先端部)が、回
転軸10の嵌合部10cの外周に均等に接触して固定さ
れるので、ロータヨーク20の嵌合穴21と回転軸10
の嵌合部10cとの間に隙間が生じることがない。従っ
て、本実施例の高速回転体によれば、高速回転により回
転体7の温度が上昇して、回転軸10とロータヨーク2
0が径方向に熱膨張しても、ロータヨーク20が回転軸
心に対してずらされて回転体7のバランスがくずれると
いうことがない。
【0036】次に、本発明の請求項2記載の高速回転体
の構成及び作用について説明する。この高速回転体は、
図2乃至図4に示すように、ロータヨーク20の各突起
部20bによって形成される嵌合穴21の内径を、回転
軸10のリング面側部分に向けて回転軸10の嵌合部1
0cの外径よりも次第に大きくなるように形成し、回転
軸10にロータヨーク20を圧入固定する際に嵌合穴2
1に加わる負荷の応力集中部20cを突起部20bの周
辺に形成して、該負荷による突起部20bの変形を容易
にした構成とする。
【0037】すなわち、本実施例におけるロータヨーク
20の各突起部20bによって形成される嵌合穴21
は、その回転軸10のフランジ部10a側の内径d1が
転軸10の嵌合部10cの外径よりも大きく、ロータ
マグネット8側の内径d2が回転軸10の嵌合部10c
の外径よりも小さくなるように、回転軸10のリング面
10b側部分に向けて次第に大きくなるテーパ状に形成
されている。従って、ロータヨーク20の嵌合穴21の
内周面が、回転軸10の外周面に対して隙間なく嵌合す
る垂直面で形成されている場合には、前述したように、
ロータヨーク20を回転軸10の嵌合部10cに圧入す
る際に、ロータヨーク20の嵌合穴21の内周面(突起
部20bの内周端面)で回転軸10の嵌合部10cが傷
つけられることにより発生したバリが、回転軸10のリ
ング面10b上に残ることにより、リング面10bにロ
ータヨーク20を突き当てた状態で、ロータヨーク20
が回転軸中心に対して傾斜して嵌合固定されることがあ
るが、本実施例のロータヨーク20は、その嵌合穴21
の内周面がテーパ状に形成されているので、上記のよう
な不具合を生じることがなく、回転軸10に対してロー
タヨーク20を水平に固定できる。
【0038】また、従来の垂直形状の嵌合穴21を持っ
たロータヨーク20では、ロータヨーク20を回転軸1
0の嵌合部10cに圧入する際に、必要以上に大きな力
が加わって回転軸10に疵をつけることがあり、更に、
圧入時における突起部の塑性変形位置が不定なため、圧
入固定されたロータヨーク20の不要な部位に反りが生
じたりする不具合がある。これに対し、本実施例のロー
タヨーク20は、回転軸10にロータヨーク20を圧入
固定する際に嵌合穴21に加わる負荷の応力集中部20
cが突起部20bの周辺に形成されているので、圧入時
の負荷による突起部20bの変形が容易となり、圧入時
に必要以上に大きな力が加わって回転軸10を傷つける
こともなく、適正な圧入力によって回転軸10にロータ
ヨーク20を固定することができる。また、本実施例の
ロータヨーク20は、各突起部20bの塑性変形位置が
一定になるので、ロータヨーク20の不必要な位置に反
りを生じたりすることもない。
【0039】次に、本発明の請求項3記載の高速回転体
の構成及び作用について説明する。この高速回転体は、
請求項2記載のロータヨーク20の各突起部20bの少
なくとも一方の側面上に形成した、嵌合穴21の同心円
の一部をなす円弧状の溝20dにより、応力集中部20
cを形成して構成される。すなわち、請求項2記載の高
速回転体におけるロータヨーク20では、ロータヨーク
20を回転軸10の嵌合部10cに圧入する際の応力に
より、嵌合穴21を形成する各突起部20bがそれぞれ
均等に塑性変形する保証がないため、ロータヨーク20
の回転中心軸が回転軸10の回転中心軸に対して僅かに
ずれる可能性があり、このずれが回転体7の振動の発生
源となる虞れがある。これに対し、本実施例のロータヨ
ーク20は、その回転軸10の嵌合部10cへの圧入時
に、円弧状の溝20dにより形成した応力集中部20c
によって、その嵌合穴21を形成する各突起部20bを
それぞれ均等に塑性変形させることができるので、ロー
タヨーク20の回転中心軸が回転軸10の回転中心軸に
対してずれることがなく、このずれによる回転体7の振
動の発生もない。
【0040】次に、本発明の請求項4記載の高速回転体
の構成及び作用について説明する。この高速回転体は、
ロータヨーク20を強磁性体で形成すると共に、このロ
ータヨークの外径部20fに、モータ用のロータマグネ
ット8の外周部に対して隙間なく圧入嵌合してロータマ
グネット8を保持するカップ状のロータマグネット保持
部を形成して構成される。すなわち、特開平5−316
707号公報記載の「面対向型モータ」や、特公平4−
25522号公報記載の「回転多面鏡走査装置」には、
ロータヨークの外径部に設けたロータマグネット嵌合部
で、ロータマグネットを嵌合保持する構造が開示されて
いるが、このような構造では、ロータヨークの外径部に
設けたロータマグネット嵌合部と、ロータマグネットの
外周部との間に、僅かでも隙間があると、高速回転によ
り回転体が温度上昇して、ロータヨークとロータマグネ
ットが径方向に熱膨張した場合に、ロータヨークが回転
軸心に対してずらされて、回転体のバランスが崩れる不
具合がある。これに対し、本実施例では、ロータマグネ
ット8の外周部が、ロータヨークの外径部20fに、隙
間なく圧入嵌合して保持されるので、高速回転により回
転体が温度上昇して、ロータヨーク20とロータマグネ
ット8が径方向に熱膨張しても、ロータヨーク20が回
転軸心に対してずらされて、回転体7のバランスが崩れ
るということがない。
【0041】次に、本発明の請求項5記載の高速回転体
の構成及び作用について説明する。この高速回転体は、
図5乃至図7に示すように、モータ用のロータマグネッ
ト8の外周部に対して隙間なく圧入嵌合してロータマグ
ネット8を保持するロータヨーク20の外径部20fに
設けたカップ状のロータマグネット保持部に、ロータヨ
ーク20の回転中心軸に対して平行な複数のスリット2
0eを形成して構成される。すなわち、請求項4記載の
高速回転体では、ロータヨーク20の外径部20fのロ
ータマグネット保持部にロータマグネット8の外周部を
圧入嵌合した際に、ロータヨーク20の外径部20fに
より、ロータマグネット8の外周部が僅かに削り落され
るため、この削り落された磁性粉を取り除く作業が必要
となり、その組立作業に煩わしさが伴う。これに対し、
この実施例では、ロータヨーク20の外径部20fのロ
ータマグネット保持部に形成されたスリット20eによ
り、ロータヨーク20の外径部20fのロータマグネッ
ト保持部へのロータマグネット8の外周部の圧入嵌合が
弾力的に行われるので、この圧入時にロータマグネット
8の外周部が削り落されたりすることがなく、削り落さ
れた磁性粉を取り除くなどの煩わしい作業が不要とな
る。
【0042】次に、別の高速回転体の構成及び作用につ
いて説明する。この高速回転体は、図8に示すように、
回転軸10に嵌合固定されたロータヨーク20とリング
面10bの外周部との境界部分に、接着剤22を盛り上
げるように塗付して、ロータヨーク20とリング面10
bの外周部とを接合して構成される。すなわち、従来の
ロータヨークは、回転軸に嵌合された後、回転軸のリン
グ面に接着剤により接着されて固定されるが、このよう
な回転体では、高速回転により回転体の温度が上昇して
回転軸とロータヨークが径方向に熱膨張したときに、こ
のロータヨークとリング面との間のフィルム状の平面的
な接着層に剪断力が加わって、この接着層が剪断破壊を
起すため、ロータヨークが回転軸心に対してずらされて
回転体のバランスが崩れることがある。これに対し、本
実施例の回転体7は、高速回転により回転体7の温度が
上昇して回転軸10とロータヨーク20が径方向に熱膨
張したときに、接着剤22の盛り上がりによって、この
ロータヨーク20とリング面10bとの間のフィルム状
の平面的な接着層に加わる剪断力が緩和されて、この接
着層の剪断破壊が防止されるので、ロータヨーク20が
回転軸心に対してずらされて回転体7のバランスが崩れ
るということがない。また、この実施例によれば、回転
体7の使用環境が低温になった場合でも、回転軸10に
圧入されているロータヨーク20が回転軸10から脱落
するのを防止することができる。ここで、接着剤22の
盛り上がりは、ロータヨーク20を接着あるいは圧入固
定する際に、それらの接合面に接着剤22を予め多く塗
布しておくことにより、圧入時の接着剤22のはみ出し
により形成することもできるが、圧入後に塗布形成する
ことによって、より大きく形成できる。
【0043】次に、本発明の請求項6記載の動圧空気軸
受型ポリゴンスキャナの構成及び動作について説明す
る。この動圧空気軸受型ポリゴンスキャナは、図1に示
すように、固定軸9と中空回転軸10との間に形成され
るラジアル動圧空気軸受と、中空回転軸10に固定され
るポリゴンミラー14と、このポリゴンミラー14を回
転させるためのモータと、上記の中空回転軸10,ポリ
ゴンミラー14,モータの回転部が一体となって構成さ
れる回転体7と、この回転体7を軸方向に支持するアキ
シャル軸受と、固定軸9及びモータの非回転部が固定さ
れるハウジング1と、回転体7を囲むカバー12とから
なり、上記のモータは駆動コイル4とロータマグネット
8が軸方向に対向した直流ブラシレスモータであって
のモータのロータヨーク20は中空回転軸10に固定
されて回転体7を構成する動圧空気軸受型ポリゴンスキ
ャナにおいて、上記の回転体7が、請求項1乃至請求項
の何れか1つに記載の高速回転体で構成されている。
すなわち、上述の請求項1乃至請求項5の何れか1つに
記載の高速回転体によれば、高速回転や環境条件によっ
て使用温度範囲が広くなることによるバランス変化が小
さく、信頼性が高い。特に、高速回転によって回転体の
温度が上昇しても、ロータヨーク20が回転軸10の軸
心に対してずれてバランスが崩れることがない。従っ
て、本実施例によれば、この請求項1乃至請求項5の何
れか1つに記載の高速回転体を、高速回転型のポリゴン
スキャナの回転体7として使用しているので、ポリゴン
スキャナが加振源となって騒音を発生したり、光学部品
を振動させて印字品質を劣化させることがないレーザ書
き込み系を用いた電子写真方式の記録装置を提供するこ
とができる。
【0044】
【発明の効果】上述したように、請求項1記載の発明に
よれば、ロータヨークの嵌合穴が回転軸の嵌合部の外周
に均等に接触して固定され、ロータヨークの嵌合穴と回
転軸の嵌合部との間に隙間が生じることがないので、高
速回転により回転体の温度が上昇して、回転軸とロータ
ヨークが径方向に熱膨張しても、ロータヨークが回転軸
心に対してずらされて回転体のバランスがくずれるとい
うことがない。
【0045】請求項2記載の発明によれば、ロータヨー
クの嵌合穴の内周面がテーパ状に形成されているので、
ロータヨークの圧入時に突起部の先端で回転軸の嵌合部
を傷つけることにより生じたバリが回転軸のリング面に
残って、このリング面に対してロータヨークが傾斜して
固定されるような不具合を生じることがなく、回転軸に
対してロータヨークを水平に固定できる。また、回転軸
にロータヨークを圧入固定する際に嵌合穴に加わる負荷
の応力集中部が突起部の周辺に形成されているので、圧
入時の負荷による突起部の変形が容易となり、圧入時に
必要以上に大きな力が加わって回転軸を傷つけることも
なく、適正な圧入力によって回転軸にロータヨークを固
定することができる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、回転軸の嵌
合部への圧入時に、円弧状の溝により形成した応力集中
部によって、その嵌合穴を形成する各突起部をそれぞれ
均等に塑性変形させることができるので、ロータヨーク
の回転中心軸が回転軸の回転中心軸に対してずれること
がなく、このずれによる回転体の振動の発生もない。
【0047】請求項4記載の発明によれば、ロータマグ
ネットの外周部が、ロータヨークの外径部に、隙間なく
圧入嵌合して保持されるので、高速回転により回転体が
温度上昇して、ロータヨークとロータマグネットが径方
向に熱膨張しても、ロータヨークが回転軸心に対してず
らされて、回転体のバランスが崩れるということがな
い。
【0048】請求項5記載の発明によれば、ロータヨー
クの外径部のロータマグネット保持部に形成されたスリ
ットにより、ロータヨークの外径部のロータマグネット
保持部へのロータマグネットの外周部の圧入嵌合が弾力
的に行われるので、この圧入時にロータマグネットの外
周部が削り落されたりすることがなく、削り落された磁
性粉を取り除くなどの煩わしい作業が不要となる。
【0049】請求項6記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項5の何れか1つに記載の高速回転体を、高速回
転型のポリゴンスキャナの回転体として使用しているの
で、ポリゴンスキャナが加振源となって騒音を発生した
り、光学部品を振動させて印字品質を劣化させることが
ないレーザ書き込み系を用いた電子写真方式の記録装置
を提供することができる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施される高速回転体を有するポリゴ
ンスキャナの構造を示す断面図である。
【図2】本発明の請求項1乃至請求項4記載の高速回転
体におけるロータヨークの断面図である。
【図3】本発明の請求項1乃至請求項4記載の高速回転
体におけるロータヨークの突起部の拡大断面図である。
【図4】本発明の請求項1乃至請求項4記載の高速回転
体におけるロータヨークの底面図である。
【図5】本発明の請求項5記載の高速回転体におけるロ
ータヨークの断面図である。
【図6】本発明の請求項5記載の高速回転体におけるロ
ータヨークの突起部の拡大断面図である。
【図7】本発明の請求項5記載の高速回転体におけるロ
ータヨークの底面図である。
【図8】本発明の請求項6記載の高速回転体の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 取り付け基準面 3 プリント基板 4 巻線コイル 5 ホール素子 6 コネクタ 7 回転体 8 ロータマグネット 9 固定軸 9a ヘリングボーン溝 10 中空回転軸 10a フランジ部 10b リング面 10c 嵌合部 11a,11b,11c 磁石 12 カバー 13 微細穴 14 ポリゴンミラー 15 ミラー押え 19a,19b 修正面 20 ロータヨーク 20a 切欠き 20b 突起部 20c 応力集中部 20d 円弧状の溝 20e スリット 20f 外径部 21 嵌合穴 22 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02K 21/24 H02K 21/24 M H04N 1/113 H04N 1/04 104A (56)参考文献 特開 平5−316707(JP,A) 特開 平6−237563(JP,A) 実開 昭58−118871(JP,U) 実開 平2−91454(JP,U) 実開 昭62−154413(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 29/00 F16C 17/02 G02B 26/10 102 H02K 5/16 H02K 15/16 H02K 21/24 H04N 1/113

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸中心に対して直交する水平なリング
    面及び同軸な嵌合部が一体的に形成された回転軸と、該
    回転軸のリング面に突き当てて該嵌合部に嵌合固定され
    る嵌合穴が形成されたロータヨークとを有する回転体に
    おいて、上記ロータヨークの嵌合穴の円周上に配置した
    3個以上の突起部により、上記回転軸の嵌合部の外径よ
    りも小さな内径の嵌合穴を形成して、上記回転軸に上記
    ロータヨークを圧入固定したことを特徴とする高速回転
    体。
  2. 【請求項2】上記ロータヨークの各突起部によって形成
    される嵌合穴の内径を、上記リング面側部分に向けて上
    記回転軸の嵌合部の外径よりも次第に大きくなるように
    形成し、上記回転軸に上記ロータヨークを圧入固定する
    際に該嵌合穴に加わる負荷の応力集中部を該突起部の周
    辺に形成して、該負荷による該突起部の変形を容易にす
    ることを特徴とする請求項1記載の高速回転体。
  3. 【請求項3】上記各突起部の少なくとも一方の側面上に
    形成した上記嵌合穴の同心円の一部をなす円弧状の溝に
    より、上記応力集中部を形成したことを特徴とする請求
    項2記載の高速回転体。
  4. 【請求項4】記ロータヨークを強磁性体で形成すると
    共に、該ロータヨークの外径部に、モータ用のロータマ
    グネットの外周部に対して隙間なく圧入嵌合して該ロー
    タマグネットを保持するカップ状のロータマグネット保
    持部を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    の何れか1つに記載の高速回転体。
  5. 【請求項5】上記ロータマグネット保持部に、該ロータ
    ヨークの回転中心軸に対して平行な複数のスリットを形
    成したことを特徴とする請求項4記載の高速回転体。
  6. 【請求項6】固定軸と中空回転軸との間に形成されるラ
    ジアル動圧空気軸受と、該中空回転軸に固定されるポリ
    ゴンミラーと、該ポリゴンミラーを回転させるためのモ
    ータ と、上記の中空回転軸,ポリゴンミラー,モータの
    回転部が一体となって構成される回転体と、該回転体を
    軸方向に支持するアキシャル軸受と、該固定軸及び該モ
    ータの非回転部が固定されるハウジングと、該回転体を
    囲むカバーとからなり、上記モータは駆動コイルとロー
    タマグネットが軸方向に対向した直流ブラシレスモータ
    であって、このモータのロータヨークは上記中空回転軸
    に固定されて上記の回転体を構成する動圧空気軸受型ポ
    リゴンスキャナにおいて、上記回転体を、請求項1乃至
    請求項5の何れか1つに記載の高速回転体で構成したこ
    とを特徴とする動圧空気軸受型ポリゴンスキャナ。
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