JP2000041359A - 軸固定型モータ - Google Patents
軸固定型モータInfo
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Abstract
尽きても低コストでリサイクルすることができる軸固定
型モータを提供すること。 【解決手段】 軸固定型モータ1において、回転部材4
に形成された軸孔41の内周面410は固定軸3の外周
面31よりも硬いので、固定軸3の外周面31に動圧発
生溝71、72が形成されていても、軸孔41の内周面
410は摩耗しない。軸孔41の内周面410は滑らか
な面なので、固定軸3の外周面31は摩耗しにくい。従
って、これらの間に構成された動圧軸受け機構7の寿命
を長く保つことができる。また、固定軸3が摩耗して寿
命が尽きても、固定軸3だけをモータフレーム2から取
り外してその他の部材をリサイクルすることができる。
ここで、固定軸3はモータフレーム2に締結ねじ11で
固定されているので、その交換が容易である。
Description
えた偏向走査装置の駆動機構として用いられる軸固定型
モータに関するものである。更に詳しくは、この種のモ
ータにおいて、リサイクルするのに適した構造に関する
ものである。
ータは、例えば、特許第2684744号公報に開示さ
れているように、モータフレームに固定軸の軸端部が嵌
合固定され、この固定軸の外周に回転部材が回転可能に
支持されている。この回転部材の外周面にはロータアセ
ンブリが一体的に組み付けられ、このロータアセンブリ
に対峙する状態にステータアセンブリが配置されてい
る。このステータアセンブリは直接的あるいは間接的に
モータフレームに支持されている。また、固定軸の外周
面には動圧発生溝が形成されており、固定軸の外周面
と、この固定軸が差し込まれるように回転部材に形成さ
れた軸孔の内周面との間に動圧軸受け機構が構成されて
いる。モータを駆動すると、回転部材に取り付けられて
いる光偏向用の回転多面鏡が回転し、入射レーザビーム
が当該回転多面鏡で反射されて所定の方向に偏向され
る。
部材が固定軸に対して回転している間は回転軸の外周面
と軸孔の内周面との間に空気が介在し、両者は離間して
いる。しかし、モータ起動時や停止時には固定軸の外周
面と軸孔の内周面とが接触するので、固定軸の外周面と
軸孔の内周面との凝着を防止するために、固定軸をセラ
ミクス等の硬い材料から形成する一方、回転部材を軟ら
かい材料から形成している。
軸固定型モータでは、硬い方の固定軸の外周面に動圧発
生溝が形成されているので、そのエッジによって、軟ら
かい方の回転部材において軸孔の内周面が削られるの
で、軸孔の内周面の摩耗が激しいという問題点がある。
このため、動圧軸受け機構以外の他の部材はそれほど劣
化していなくても、動圧軸受け機構の寿命が短いので、
その分、モータの寿命が短くなるという問題がある。
ル可能であることが求められている。従来のモータで
も、軸孔の内周面が摩耗してモータの寿命が尽きた場合
には、回転部材のみを新しいものと交換して、モータフ
レームや固定軸等の固定側の部材や回転多面鏡等の他の
部材をリサイクルすることは可能である。しかし、回転
部材の方を交換するには、固定側の部材から回転部材を
取り外した後、その回転部材から回転多面鏡やロータア
センブリを取り外し、次に新しい回転部材にその回転多
面鏡やロータアセンブリを取り付けた後、新しい回転部
材の回転バランスを調整し、しかる後にその回転部材を
固定側の部材に組み付けるという非常に煩雑な作業が必
要である。従って、リサイクルにかかるコストが大きい
という問題がある。
寿命を長く保つことができ、しかも、寿命が尽きても低
コストでリサイクルすることができる軸固定型モータを
提供することにある。
に、本発明は、モータフレームと、該モータフレームに
固定された固定軸と、該固定軸が挿入された軸孔を備え
て前記固定軸に回転可能に支持された回転部材と、前記
固定軸の外周面と前記軸孔の内周面との間に構成された
動圧軸受け機構と、前記回転部材に一体的に構成された
ロータアセンブリと、前記モータフレームに取り付けら
れて前記ロータアセンブリと対向配置されたステータア
センブリとを有する軸固定型モータにおいて、前記固定
軸の外周面は、前記軸孔の内周面との間に前記動圧軸受
け機構を構成するための動圧発生溝を備えると共に、前
記軸孔の内周面よりも硬度が低く形成され、かつ、前記
固定軸は、着脱可能な締結部材によって前記モータフレ
ームに固定されていることを特徴とする。
孔の内周面の硬度は、前記固定軸の外周面の硬度の5倍
以上である。
内周面の方が固定軸の外周面よりも硬く、軟らかい方の
固定軸の外周面に動圧発生溝が形成されているので、固
定軸の外周面に動圧発生溝が形成されているといって
も、軸孔の内周面は摩耗しない。また、硬い軸孔の内周
面は動圧発生溝のない滑らかな面をしているので、固定
軸の外周面も摩耗しにくい。従って、動圧軸受け機構の
寿命を長く保つことができる。また、固定軸の外周面は
軸孔の内周面よりも軟らかいので、僅かずつではあるが
摩耗していずれは寿命が尽きてしまうが、それでも、固
定軸のみを交換すれば他の部材をリサイクルすることが
できる。すなわち、固定軸はモータフレームに対して着
脱可能な締結部材で固定されているので、寿命の尽きた
固定軸を簡単にモータフレームから取り外すことがで
き、新しい固定軸をモータフレームに取り付けることも
簡単である。従って、回転部材の側は分解する必要がな
いので、回転部材に搭載された回転多面鏡およびロータ
アセンブリ等の着脱や回転バランスの調整といった煩雑
な作業が不要であるので、リサイクルにかかるコストを
低く抑えることができる。
滑性フィラーが配合された樹脂から構成され、前記回転
部材に形成された前記軸孔の内周面には硬質被膜が形成
されていることが好ましい。このように構成すると、固
定軸の外周面の潤滑性を高めることができるので、固定
軸の摩耗を低減でき、動圧軸受け機構の寿命を延ばすこ
とができる。また、軸孔の内周面の硬度を充分に高める
ことができるので、軸孔の内周面が殆ど摩耗しない。そ
れ故、回転部材の方は何度でもリサイクルできる。
フレームとは、前記締結部材によって前記固定軸を前記
モータフレームに固定したときに相互に当接して前記固
定軸の姿勢を前記モータフレームの底面部に対して垂直
に規定する基準面を備えていることが好ましい。例え
ば、前記固定軸には、外周面に前記動圧発生溝が形成さ
れた本体胴部と、該本体胴部の端面部に前記本体胴部よ
りも小径に形成された凸部とを構成し、前記モータフレ
ームは前記固定軸の前記凸部が嵌まる貫通孔を形成すれ
ば、前記凸部の外周面と前記貫通孔の内周面を前記基準
面とすることができる。このように構成すると、固定軸
を交換する際に、固定軸およびモータフレームの基準面
同士を当接させるだけで、モータフレームの底面に対し
て固定軸を垂直に立てることができる。従って、固定軸
をモータフレームに取り付ける際に煩雑な角度調整を行
う必要がないので、固定軸の交換が容易である。
部材による締め付け応力を吸収可能なスペーサを介して
前記モータフレームと前記固定軸とを固定していること
が好ましい。このように構成すると、締結部材を締め付
ける際にモータフレームに過大な応力がかからない。従
って、固定軸を何度交換しても、モータフレームに歪み
等が発生しないので、モータフレームを何度でもリサイ
クルすることができる。
適用した軸固定型モータを備えた回転多面鏡型偏向走査
装置について説明する。
多面鏡型偏向器)の半断面図である。この図を参照して
説明すると、本例の偏向走査装置1は、モータフレーム
2として機能するモータ回路基板と、この回路基板2に
対して垂直状態で固着した固定軸3と、この固定軸3の
外周に回転可能に保持された回転部材4と、この回転部
材4に搭載された回転多面鏡5と、回転部材4に一体的
に組付けられたロータアセンブリ6Aと、モータフレー
ム2の側に組み付けられたステータアセンブリ6Bから
構成されている。
した軸孔41との間には、第1および第2の動圧発生溝
71、72を備えた動圧軸受機構7が構成されている。
この実施例では、固定軸3の外周面31に、軸線1aの
方向に所定の間隔をあけて、ヘリングボーン状の第1の
動圧発生溝71および第2の動圧発生溝72が形成され
ている。また、固定軸3の外周面31と回転部材4の軸
孔41の内周面410との間には5〜10ミクロン程度
の極僅かな空隙が形成され、この空隙内には空気などの
流体が介在している。空気を介在させた動圧軸受機構を
採用することにより、回転多面鏡(ポリゴンミラー)5
を1分当たり回転数が数万回転といった超高速でかつ安
定して回転させることが出来る。
筒部42と、この円筒部42の外周面における軸線方向
の略中程の位置から半径方向の外側に向けて環状に張り
出しているミラー載置部分43と、このミラー載置部4
3の外周縁から軸線1aの方向に直角に折れ曲がって延
びている円筒状のフランジ部44とを備えている。
面であり、ここに回転多面鏡5が載置されている。回転
多面鏡5は、ミラー押さえばね8を介して、ミラー押さ
えキャップ9によってミラー載置部43の側に押し付け
られている。このミラー押さえキャップ9は止めねじ1
0によって回転部材4の円筒部42の上端に固定されて
おり、ミラー押さえキャップ9の円筒部42よりも外周
側に張り出した部分が回転多面鏡5を固定するためのク
ランプ部91となっている。
おいて、ミラー載置部43よりも下側には、当該円筒部
42の外周を同心状に取り囲む状態にステータアセンブ
リ6Bが配置されている。ステータアセンブリ6Bはコ
アホルダ61を備え、このコアホルダ61の下端がモー
タフレーム2に固定されている。このコアホルダ61の
上端側の外周部分にはステータコア62が同心状に取り
付けられている。このステータコア62は、周方向に一
定の間隔で形成された複数の突極を備え、これらの突極
にはステータコイル64が巻き付けられている。
上記のステータコア62の外周を同心状に取り囲む状態
に配置した環状の駆動マグネット65を備え、この駆動
マグネット65は、回転部材4に形成したフランジ部4
4の内周面に固着したマグネットヨーク66の内周面に
取り付け固定されている。このように、本例では、ステ
ータコア62と駆動マグネット65が同心状態に配列さ
れた、所謂、周対向型のモータ構造となっている。
5が形成され、この凹部35の内周側面には環状のステ
ータマグネット16が固定されている。一方、回転部材
4の円筒部42の上端部に固定されたミラー押さえキャ
ップ9のうちの内周側91の下面部には、環状のロータ
マグネット14がクリップリング15によって押しつけ
固定されており、このロータマグネット14はステータ
マグネット16と対向配置されている。ここで、ロータ
マグネット14のモータ軸線1aの方向における磁気中
心は、ステータマグネット16のモータ軸線1aの方向
における磁気中心に対して、モータ軸線1aの方向にお
いて固定軸3の側にわずかにずれている。また、ステー
タマグネット16とロータマグネット14とは、同じ極
同士が対向しているので、それらの間に発生する磁気的
な反発力によってスラスト軸受が構成され、回転部材4
のモータ軸線1aの方向のがたの発生を抑制している。
65の下方におけるモータフレーム2(モータ回路基
板)の上面部23には、モータ駆動用IC17等の電子
部品が搭載されている。
部24に対して垂直に固定されており、回転多面鏡5の
ミラー面の倒れを防止している。すなわち、モータフレ
ーム2は、偏向走査装置1が取り付けられるレーザビー
ムプリンタ等の光学機器の本体フレーム(図示せず)に
固定される。この固定の際の基準面としては、モータフ
レーム2の底面部24を用いることができる。固定軸3
がモータフレーム2の底面部24に対して正確に垂直固
定されていれば、モータフレーム2の底面部24を本体
フレームに当接させて固定すると、本体フレームの側に
対して、固定軸3の取り付け角を高精度で所望の角度に
設定できる。その結果、回転多面鏡5のミラー面が傾く
ことなく良好な光走査が可能となる。
3の外周面31と軸孔41の内周面410との間に構成
された動圧軸受け機構7の寿命を長く保つために、次の
ように構成されている。
ルオロエチレン等の潤滑性を有するフィラーが拡散配合
された樹脂から形成されている。この第1および第2の
動圧発生溝71、72が形成された固定軸3の外周面3
1のビッカース硬さHvは40以下である。一方、軸孔
41が形成された回転部材4はアルミニウムから形成さ
れている。軸孔41の内周面410には硬質アルマイト
処理が施されて硬質被膜が形成されている。この軸孔4
1の内周面410のビッカース硬さHvは200〜50
0である。
回転部材4に形成された軸孔41の内周面410の方が
固定軸3の外周面31よりも5倍以上も硬いので、固定
軸3の外周面31に第1および第2の動圧発生溝71、
72が形成されていても、軸孔41の内周面410は殆
ど摩耗しない。特に、軸孔41の内周面410の硬さを
固定軸3の外周面31の硬さの10倍以上にすることに
より、さらに摩耗が防止される。また、軸孔41の内周
面410は動圧発生溝のない滑らかな面をしているの
で、固定軸3の外周面31は軸孔41の内周面410よ
り軟らかいといっても固定軸3の外周面31は摩耗しに
くい。すなわち、硬い部材に動圧発生溝等の凹凸が形成
されている場合には、そのエッジ部分によって軟らかい
部材を削ってしまうので軟らかい部材の摩耗が大きい
が、本例では、逆に、平坦な面(軸孔41の内周面4
1)を硬くして、凹凸(動圧発生溝71、72)が形成
されている面(固定軸3の外周面31)を軟らかくして
あるので、軟らかい部材(固定軸3)の摩耗を非常に少
なくすることができる。しかも、固定軸3の外周面31
は潤滑性フィラーが拡散された樹脂から構成されてお
り、軸孔41の内周面410との潤滑性が高いので、固
定軸3の外周面31と軸孔41の内周面410とのかじ
りによる摩耗も発生しない。それ故、固定軸3の外周面
31が摩耗するといっても、その摩耗は少ないので、固
定軸3の外周面31と軸孔41の内周面411との間に
構成された動圧軸受け機構7の寿命を長く保つことがで
きる。
内周面410よりも軟らかいので、僅かずつではあるが
摩耗して、いずれは固定軸3の寿命が尽きてしまうが、
軸孔4の内周面411には硬質被膜が形成されており、
殆ど摩耗しない。それ故、固定軸3が摩耗しても回転部
材4はリサイクル可能である。また、モータフレーム
2、回転多面鏡5、ロータアセンブリ6Aおよびステー
タアセンブリ6B等の他の部材も消耗することはない。
に説明するように、摩耗した固定軸3のみを交換して、
固定軸3以外の他の部分をリサイクルすることができる
ように構成されている。
および第2の動圧発生溝71、72が形成された本体胴
部32と、この本体胴部24のモータフレーム2側の端
面に形成された円柱状の凸部33を備えている。凸部3
3は本体胴部34よりも小径に形成され、モータ軸線1
aと同軸状に突出している。従って、凸部33の外周面
331はモータ軸線1aに平行に延びている。また、凸
部33よりも外周側で下方を向いて露出した本体胴部3
4の環状端面321には、内周面に雌ねじが切られたね
じ孔34が形成されている。このねじ孔34は、モータ
軸線1aの周りに等角度間隔の3箇所に形成されてお
り、環状端面321からモータ軸線1aに平行に開けら
れている。
定軸3の凸部33が嵌まる円形状の貫通孔21が形成さ
れている。貫通孔21の内周面210はモータフレーム
2の底面部24に対して直角に形成されている。ここ
で、固定軸3の凸部33の外周面331とモータフレー
ム2の貫通孔21の内周面210は相互に当接して固定
軸3のモータフレーム2に対する姿勢を規定する基準面
となっている。すなわち、固定軸3の凸部33がモータ
フレーム2の貫通孔21に差し込まれて、凸部33の外
周面331が貫通孔21の内周面210に当接すると、
固定軸3の姿勢はモータフレーム2の底面部24に対し
て垂直に規定される。
2が貫通している。このねじ止め孔22は固定軸3に形
成されたねじ孔34と一致する位置に形成されている。
これらのねじ止め孔22を通して固定軸3のねじ孔34
に締結ねじ11(締結部材)を螺合させることにより、
固定軸3がモータフレーム2に締結される。
11とモータフレーム2との間にスペーサ12が挟まれ
る。スペーサ12は所定の厚さをもって全体として環状
に形成されたものであり、モータフレーム2の貫通孔2
1と一致する位置に形成された中央孔122と、モータ
フレーム2のねじ止め孔22と一致する位置に形成され
て締結ねじ11が通されるねじ止め孔121を備えてい
る。このスペーサ12は樹脂から形成されており、締結
ねじ11による締め付け力を受けると変形可能である。
従って、スペーサ12は、締結ねじ11をねじ込んだと
きには締結ねじ11の頭部111とモータフレーム2の
底面部24との間において変形し、締結ねじ11による
締め付け応力を吸収可能である。
1は、第1および第2の動圧発生溝71、72が形成さ
れた固定軸3の外周面31よりも軸孔41の内周面41
0を硬くすることにより双方の摩耗を抑えてあるので、
寿命が長い。しかも、交換に手間のかかる回転部材の方
を長寿命に構成し、先に寿命の尽きる固定軸3をモータ
フレーム2に対して締結ねじ11を用いて固定している
ので、締結ねじ11を着脱するだけで、摩耗して先に寿
命の尽きた固定軸3をモータフレーム2から取り外し、
新しい固定軸3をモータフレーム2に取り付けることが
できる。しかも、固定軸3の凸部33の外周面331と
モータフレーム2の貫通孔21の内周面210は、締結
ねじ11によって固定軸3をモータフレーム2に固定し
たときに相互に当接し、固定軸3の姿勢をモータフレー
ム2の底面部24に対して垂直に規定する。従って、固
定軸3を交換する際には、固定軸3の凸部33の外周面
331とモータフレーム2の貫通孔21の内周面210
を当接させるだけでよく、煩雑な固定軸3の角度調整を
行う必要がない。従って、固定軸3を簡単に交換するこ
とができる。また、回転部材4の側は分解する必要がな
いので、回転部材4に搭載された回転多面鏡5やロータ
アセンブリ6A等を着脱したり、回転バランスの調整を
行うといった煩雑な作業が不要である。従って、偏向走
査装置1をリサイクルする際に、固定軸3を交換するだ
けでよく、その交換も容易なので、リサイクルにかかる
コストを低く抑えることができる。
収可能なスペーサ12を介してモータフレーム2と固定
軸3とを固定しているので、締結ねじ11を締め付ける
際にモータフレーム2に過大な応力がかからない。従っ
て、固定軸3を何度交換しても、モータフレーム2に歪
み等が発生しないので、モータフレーム2を何度でもリ
サイクルすることが可能である。
は、固定軸3の全体が潤滑性フィラーの拡散配合された
樹脂から形成されているが、固定軸3をアルミニウムか
ら形成して、固定軸3の外周面31に潤滑性フィラーの
配合された樹脂を積層してもよい。
10に硬質アルマイト処理を施すことにより硬質被膜を
形成しているが、硬質アルマイト処理に限らず、硬質ニ
ッケルメッキ、セラミクスの溶射、或いは粒状ダイヤモ
ンドの塗装等を施して硬質被膜を形成してもよい。
じ11の本数は3本に限らない。また、着脱可能な締結
部材であれば、固定軸3を固定するのは締結ねじ11に
限らない。
モータを回転多面鏡の駆動源として用いた場合の例であ
る。光ディスクや磁気ディスク等の回転駆動する装置に
対して本発明を同様に適用できることは勿論である。
モータにおいては、動圧発生溝が形成された固定軸の外
周面よりも、回転部材に形成された軸孔の内周面の方が
硬いので、軸孔の内周面は摩耗しない。また、硬い方の
軸孔の内周面は動圧発生溝のない滑らかな面をしている
ので、固定軸の外周面も摩耗しにくい。従って、動圧軸
受け機構の寿命を長く保つことができる。また、回転部
材よりも先に寿命の尽きる固定軸はモータフレームに対
して着脱可能な締結部材で固定されているので、固定軸
の寿命が尽きても簡単にモータフレームから取り外すこ
とができると共に、新しい固定軸を簡単にモータフレー
ムに取り付けることができる。しかも、回転部材の側は
分解する必要がないので、回転部材に搭載された回転多
面鏡やロータアセンブリ等を着脱したり、回転バランス
の調整を行うといった煩雑な作業が不要である。従っ
て、リサイクルにかかるコストを低く抑えることができ
る。
(回転多面鏡型光偏向器)の半断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 モータフレームと、該モータフレームに
固定された固定軸と、該固定軸が挿入された軸孔を備え
て前記固定軸に回転可能に支持された回転部材と、前記
固定軸の外周面と前記軸孔の内周面との間に構成された
動圧軸受け機構と、前記回転部材に一体的に構成された
ロータアセンブリと、前記モータフレームに取り付けら
れて前記ロータアセンブリと対向配置されたステータア
センブリとを有する軸固定型モータにおいて、 前記固定軸の外周面は、前記軸孔の内周面との間に前記
動圧軸受け機構を構成するための動圧発生溝を備えると
共に、前記軸孔の内周面よりも硬度が低く形成され、か
つ、 前記固定軸は、着脱可能な締結部材によって前記モータ
フレームに固定されていることを特徴とする軸固定型モ
ータ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記回転部材に形成
された前記軸孔の内周面の硬度は、前記固定軸の外周面
の硬度の5倍以上であることを特徴とする軸固定型モー
タ。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記固定軸
の外周面は潤滑性フィラーが配合された樹脂から構成さ
れている一方、 前記回転部材に形成された前記軸孔の内周面には硬質被
膜が形成されていることを特徴とする軸固定型モータ。 - 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、前
記固定軸と前記モータフレームとは、前記締結部材によ
って前記固定軸を前記モータフレームに固定したときに
相互に当接して前記固定軸の姿勢を前記モータフレーム
の底面部に対して垂直に規定する基準面を備えているこ
とを特徴とする軸固定型モータ。 - 【請求項5】 請求項4において、前記固定軸は、外周
面に前記動圧発生溝が形成された本体胴部と、該本体胴
部の端面部に前記本体胴部よりも小径に形成された凸部
とを備え、 前記モータフレームは前記固定軸の前記凸部が嵌まる貫
通孔を備え、 前記凸部の外周面と前記貫通孔の内周面が前記基準面で
あることを特徴とする軸固定型モータ。 - 【請求項6】 請求項1ないし5の何れかにおいて、前
記締結部材は、該締結部材による締め付け応力を吸収可
能なスペーサを介して前記モータフレームと前記固定軸
とを固定していることを特徴とする軸固定型モータ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016109219A (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-20 | コニカミノルタ株式会社 | 動圧軸受け、それを有する光偏向装置および画像形成装置 |
-
1998
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JP2016109219A (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-20 | コニカミノルタ株式会社 | 動圧軸受け、それを有する光偏向装置および画像形成装置 |
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