JP6206361B2 - 車両用床下カバー - Google Patents

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Description

本発明は、車両用床下カバーに関する。
車両の床下を保護するアンダーカバーを車両に取り付けるためのクリップの頭部が、凸形状の路面や縁石などの障害物に衝突して破損しないように、アンダーカバーに車体上方側へ凹となる取付部を形成し、その取付部内においてクリップを締結した車両構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−322665号公報
しかしながら、アンダーカバーに車体上方側へ凹となる取付部、換言すれば車体下方側へ開口する袋部が形成されていると、凸形状の路面や縁石などの障害物が、その袋部の開口周縁部に衝突することにより、その袋部を構成する壁部に亀裂や白化等の破損が発生するおそれがあった。
そこで、本発明は、車体下方側へ開口する袋部が形成されていても破損の発生を抑制できる車両用床下カバーを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用床下カバーは、車体の床下を覆うカバー本体と、前記カバー本体に車体下方側へ開口するように上壁及び側壁を有して形成され、前記上壁が前記車体に取り付けられる構成とされた袋部と、少なくとも前記側壁に形成され、前記カバー本体に車体下方側から荷重が入力されたときに、前記カバー本体を車体上方側へ変位させるように、前記側壁の変形を促す変形促進部と、を備え、前記変形促進部は、車体上下方向が長手方向とされた複数のスリット部及び薄肉部の少なくとも一方で構成され、前記スリット部及び前記薄肉部は、それぞれ前記側壁から前記カバー本体に亘って形成されている
請求項1に記載の発明によれば、カバー本体に車体下方側から荷重が入力されたときに、そのカバー本体が車体上方側へ変位するように、少なくとも袋部を構成する側壁に、その変形を促す変形促進部が形成されている。したがって、カバー本体に車体下方側へ開口する袋部が形成されていても、その袋部を構成する側壁や上壁において破損の発生が抑制される。
また変形促進部は、車体上下方向が長手方向とされた複数のスリット部及び薄肉部の少なくとも一方で構成されている。
たがって、カバー本体に入力された荷重を逃がし易く、袋部を構成する側壁の変形が促進される。更に、スリット部や薄肉部の形成位置を調整することにより、側壁の変形箇所を調整することができる。
またスリット部及び薄肉部は、それぞれ側壁からカバー本体に亘って形成されている。
たがって、スリット部及び薄肉部が、それぞれ側壁のみに形成されている構成に比べて、カバー本体に入力された荷重を逃がし易く、袋部を構成する側壁の変形が促進される。そして、スリット部の場合には、袋部を備えた車両用床下カバーの製造がし易くなる。
また、請求項に記載の車両用床下カバーは、請求項に記載の車両用床下カバーであって、前記スリット部及び前記薄肉部は、それぞれ前記袋部の周方向に等間隔で形成されている。
請求項に記載の発明によれば、スリット部及び薄肉部が、それぞれ袋部の周方向に等間隔で形成されている。したがって、スリット部及び薄肉部が、それぞれ袋部の周方向に等間隔で形成されていない構成に比べて、カバー本体に入力された荷重を効率よく逃がすことができ、袋部を構成する側壁の変形が促進される。
また、請求項に記載の車両用床下カバーは、請求項1又は請求項に記載の車両用床下カバーであって、前記袋部は、底面視で円形状に形成されている。
請求項に記載の発明によれば、袋部が底面視で円形状に形成されている。したがって、袋部が底面視で円形状に形成されていない構成に比べて、カバー本体に入力された荷重を逃がし易く、袋部を構成する側壁の変形が促進される。
また、請求項に記載の車両用床下カバーは、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の車両用床下カバーであって、前記袋部の高さは、15mm以上とされている。
請求項に記載の発明によれば、袋部の高さが15mm以上とされている。したがって、袋部の高さが15mm未満とされている構成に比べて、側壁や上壁における破損の発生が特に有効に抑制される。
請求項1に係る発明によれば、車両用床下カバーに車体下方側へ開口する袋部が形成されていても、その車両用床下カバーにおいて破損の発生を抑制することができる。
また、請求項に係る発明によれば、カバー本体に入力された荷重を逃がし易く、袋部を構成する側壁の変形を促進させることができるとともに、その側壁の変形箇所を調整することができる。
また、スリット部の場合には、袋部を備えた車両用床下カバーの製造がし易くなる。
請求項に係る発明によれば、カバー本体に入力された荷重を効率よく逃がすことができ、袋部を構成する側壁の変形を促進させることができる。
請求項に係る発明によれば、カバー本体に入力された荷重を逃がし易く、袋部を構成する側壁の変形を促進させることができる。
請求項に係る発明によれば、側壁や上壁における破損の発生を特に有効に抑制することができる。
第1実施形態に係るアンダーカバーの取付構造を示す断面図である。 第1実施形態に係るアンダーカバーの袋部周辺を示す斜視図である。 第1実施形態に係るアンダーカバーの袋部周辺を示す断面図である。 (A)第1実施形態に係るアンダーカバーを成形する金型の構成を示す断面図である。(B)スリット部が側壁のみに形成されるアンダーカバーを成形する金型の構成を示す断面図である。 第1実施形態に係るアンダーカバーの袋部周辺が弾性変形したときの状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係るアンダーカバーの袋部周辺を示す断面図である。 (A)第3実施形態に係るアンダーカバーの袋部周辺を示す斜視図である。(B)第3実施形態に係るアンダーカバーの端部側の袋部周辺を示す斜視図である。 (A)第4実施形態に係るアンダーカバーの袋部周辺を示す斜視図である。(B)第4実施形態に係るアンダーカバーの端部側の袋部周辺を示す斜視図である。 (A)第5実施形態に係るアンダーカバーの袋部周辺を示す斜視図である。(B)第5実施形態に係るアンダーカバーの端部側の袋部周辺を示す斜視図である。 (A)第6実施形態に係るアンダーカバーの底面視正方形状とされた袋部周辺を示す斜視図である。(B)第6実施形態に係るアンダーカバーの底面視正六角形状とされた袋部周辺を示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印OUTを車幅方向外側とする。また、以下の説明で、特記することなく前後、上下、左右の方向を記載した場合は、車体前後方向の前後、車体上下方向の上下、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態について説明する。図1に示されるように、車両10には、車体の床下を覆う車両用床下カバーとしてのアンダーカバー12が設けられている。アンダーカバー12は、例えばカーボンが含有されたポリプロピレン等の樹脂材で成形された平板状のカバー本体14を有している。そして、アンダーカバー12(カバー本体14)の少なくとも周縁部における複数の適宜位置には、それぞれ車体下方側へ開口する袋部20が形成されている。
袋部20は、その高さH(深さD)が15mm以上とされた断面略ハット型形状の環状体であり、その開口周縁部22及び上壁26は、底面視で円形状に形成されている。そして、袋部20を構成する円形状(円板状)の上壁26の中央部(中心部)には、円形状の貫通孔26Aが形成されており、車体としてのフロア(床)16の適宜位置にも、円形状の貫通孔16Aが形成されている。
したがって、車体下方側から固定具としてのクリップ18を袋部20内に挿入し、更に上壁26の貫通孔26A及びフロア16の貫通孔16Aに嵌合して、そのフロア16に係止させることにより、上壁26を介してアンダーカバー12がフロア16に取り付けられるようになっている。つまり、カバー本体14よりも車体上方側に配置されている上壁26が、アンダーカバー12をフロア16に取り付けるための締結座面になっている。
なお、アンダーカバー12をフロア16に取り付けるための固定具は、クリップ18に限定されるものではなく、例えばフロア16に設けられたウエルドナット(図示省略)と、そのウエルドナットに螺合させるボルト(図示省略)等であってもよい。また、アンダーカバー12(上壁26)は、フロア16に取り付けられる構成に限定されるものではなく、例えばフロア16に設けられた図示しないアンダーリインフォースメントやブラケット、ブレースなどに取り付けられる構成とされていてもよい。
図2、図3に示されるように、少なくとも袋部20を構成する側壁(上壁26とカバー本体14とを連続的に繋ぐ周壁)24には、その側壁24の変形(弾性変形や塑性変形)を促す変形促進部30が形成されている。これにより、凸形状の路面や輪留め・縁石などの障害物によって、カバー本体14(アンダーカバー12)に車体下方側から荷重が入力されたときに、そのカバー本体14を車体上方側へ変位させられるようになっている。
詳細に説明すると、変形促進部30は、車体上下方向が長手方向とされた複数(例えば4個)のスリット部32で構成されており、各スリット部32は、袋部20の周方向に等間隔で形成されている。各スリット部32により、側壁24が脆弱化され、車体下方側から入力される荷重により、その側壁24が変形され易くなる構成になっている。
なお、各スリット部32は、袋部20の周方向に等間隔で形成される構成に限定されるものではなく、積極的に変形させたい部位に偏って形成するなど、変形箇所や数量を調整した不等間隔で形成される構成とされていてもよい。また、各スリット部32は、側壁24からカバー本体14に亘って(側壁24とカバー本体14との間の稜線部28を含んで)形成されることが望ましい。
例えば、各スリット部32が、側壁24のみに形成されていると、図4(B)に示されるように、金型40は、固定側であるコア42と可動側であるキャビティ44とスライドコア46とが必要となるので、アンダーカバー12の生産性を向上させ難い。しかしながら、各スリット部32が、側壁24からカバー本体14に亘って形成されていると、図4(A)に示されるように、金型40は、コア42とキャビティ44だけで済むので、アンダーカバー12の生産性を向上させ易い(アンダーカバー12を製造し易い)。
なお、図3に示されるように、各スリット部32の各コーナー部32Aは、それぞれ円弧状に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば直角形状に形成されていてもよい。但し、各スリット部32の各コーナー部32Aが、それぞれ円弧状に形成されていると、カバー本体14に車体下方側から荷重が入力されたときに、各コーナー部32Aに亀裂や白化等の破損が発生するのを抑制又は防止できる利点がある。
以上のような構成とされた第1実施形態に係るアンダーカバー12において、次にその作用について説明する。
車両10の走行中において、凸形状の路面や輪留め・縁石などの障害物により、アンダーカバー12には、車体下方側から荷重が入力されることがある。特に、袋部20の開口周縁部22に障害物が当たり、その開口周縁部22に車体下方側から車体上方側へ向かう荷重が入力されると、その開口周縁部22の直上には、側壁24が存在しているため、その荷重を逃がし難く(吸収し難く)、荷重を逃がすために、稜線部28や側壁24、上壁26に亀裂や白化等の破損が発生し易い。
しかしながら、本実施形態に係るアンダーカバー12に形成された袋部20の側壁24には、車体下方側から荷重が入力されたときに、カバー本体14を車体上方側へ変位させられるように、その側壁24の変形を促す変形促進部30が形成されている。すなわち、車体上下方向が長手方向とされた複数(例えば4個)のスリット部32が、袋部20の側壁24からカバー本体14に亘って(稜線部28を含んで)、かつ袋部20の周方向に等間隔で形成され、側壁24が脆弱化(変形の自由度が増加)されている。
そのため、袋部20の開口周縁部22に障害物が当たって、その開口周縁部22に車体下方側から車体上方側へ向かう荷重が入力されると、図5に示されるように、側壁24の高さ方向中途部が袋部20の径方向外側へ突出するように容易に弾性変形することができ、その荷重の少なくとも一部を袋部20の周方向に効率よく逃がす(吸収する)ことができる。したがって、稜線部28や側壁24、上壁26に亀裂や白化等の破損が発生するのを抑制又は防止することができる。
なお、袋部20に複数のスリット部32が形成されていると、アンダーカバー12を製造する際の材料費の低減や、車両10の軽量化が図れるとともに、車両10の走行時において、アンダーカバー12(カバー本体14)の上面側に進入した水や泥、石などを、そのスリット部32から排出することができる。
また、変形促進部30が、側壁24からカバー本体14に亘って形成される複数のスリット部32で構成されていると、カバー本体14に入力された荷重を逃がし易くなって側壁24の変形を促進させられるとともに、側壁24の変形箇所を調整することができる。例えば、図示しないが、特定の部位に複数のスリット部32を近接して形成すれば、車体下方側から荷重が入力されたときに、その特定の部位側を積極的に変形させることができる。
また、第1実施形態に係るアンダーカバー12の袋部20は、その高さH(深さD)が15mm以上とされている。ここで、袋部20の高さH(深さD)が15mm未満とされていると、袋部20の開口周縁部22に入力された、車体下方側から車体上方側へ向かう荷重により、側壁24が変形してフロア16に接触する(底付きする)ので、その荷重は、側壁24を介してフロア16によって吸収することができる。したがって、この場合には、稜線部28や側壁24、上壁26に亀裂や白化等の破損が発生し難い。
しかしながら、袋部20の高さH(深さD)が15mm以上とされていると、袋部20の開口周縁部22に車体下方側から車体上方側へ向かう荷重が入力されても、側壁24は、フロア16に接触する(底付きする)まで変形しないので(側壁24が受ける荷重が大きくなるので)、稜線部28や側壁24、上壁26に亀裂や白化等の破損が発生し易くなる。
したがって、袋部20の高さH(深さD)が15mm以上とされている場合に、本実施形態に係るアンダーカバー12の構成が特に有効となる。つまり、本実施形態によれば、袋部20の高さH(深さD)が15mm以上とされていても、稜線部28や側壁24、上壁26に亀裂や白化等の破損が発生するのを抑制又は防止することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図6に示されるように、第2実施形態に係るアンダーカバー12の袋部20には、変形促進部30として、スリット部32の代わりに薄肉部34が形成されている。詳細に説明すると、側壁24の上面からカバー本体14の上面に亘って、スリット部32と同じ形状となる所定深さの凹部33が連続的に形成されている。
このような薄肉部34(凹部33)を側壁24からカバー本体14に亘って形成しても、その側壁24を脆弱化することができるので、車両10の走行時において、袋部20から、アンダーカバー12(カバー本体14)の上面側に進入した水や泥、石などを排出できない点を除き、上記第1実施形態と同等の作用効果が得られる。
なお、図示しないが、例えばスリット部32と薄肉部34とが袋部20の周方向に交互に形成されるなど、袋部20にスリット部32と薄肉部34の両方が設けられる構成とされていてもよい。この場合、車両10の走行時において、スリット部32から、アンダーカバー12(カバー本体14)の上面側に進入した水や泥、石などを排出することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図7(A)に示されるように、第3実施形態に係るアンダーカバー12の袋部20は、スリット部32や薄肉部34を有さずに、その側壁24の高さ方向中途部に屈曲部35を有している。詳細に説明すると、袋部20の側壁24には、側面視で、鉛直方向に延在する下部側壁24Aと、鉛直方向に対して径方向内側に向かって所定の角度で傾斜して延在する上部側壁24Bと、が形成されており、その下部側壁24Aと上部側壁24Bとの境界部分が、屈曲部35とされている。
このような屈曲部35を側壁24に形成しても、その側壁24を脆弱化することができる。すなわち、袋部20の開口周縁部22に障害物が当たって、その開口周縁部22に車体下方側から車体上方側へ向かう荷重が入力されても、屈曲部35が折曲変形することにより、その荷重の少なくとも一部を逃がす(吸収する)ことができる。
したがって、車両10の走行時において、アンダーカバー12(カバー本体14)の上面側に進入した水や泥、石などを排出できない点、及び、変形箇所を調整できない点を除き、上記第1実施形態と同等の作用効果が得られる。
なお、アンダーカバー12(カバー本体14)の端部から車体前後方向外側や車幅方向外側へはみ出すようにして袋部20を形成する必要がある場合には、例えば図7(B)に示されるように、側壁24の一部を切り欠いて構成してもよい。
つまり、車体下方側だけではなく、車体前後方向や車幅方向へも開口する(以下、その部位を「開口部25」という)袋部20としてもよい。この場合、車両10の走行時において、開口部25から、アンダーカバー12(カバー本体14)の上面側に進入した水や泥、石などを排出することができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図8(A)に示されるように、第4実施形態に係るアンダーカバー12の袋部20は、車体上方側に向かって縮むように弾性変形可能な蛇腹状に形成されている。つまり、この袋部20の側壁24には、蛇腹部36のみが形成され、スリット部32や薄肉部34が形成されていない。
したがって、車両10の走行時において、アンダーカバー12(カバー本体14)の上面側に進入した水や泥、石などを排出できない点、及び、変形箇所を調整できない点を除き、上記第1実施形態と同等の作用効果が得られる。
すなわち、袋部20の開口周縁部22に障害物が当たって、その開口周縁部22に車体下方側から車体上方側へ向かう荷重が入力されても、蛇腹部36が車体上方側へ縮むように弾性変形することにより、その荷重の少なくとも一部を逃がす(吸収する)ことができる。よって、稜線部28や側壁24、上壁26に亀裂や白化等の破損が発生するのを抑制又は防止することができる。
なお、アンダーカバー12(カバー本体14)の端部から車体前後方向外側や車幅方向外側へはみ出すようにして袋部20を形成する必要がある場合には、例えば図8(B)に示されるように、側壁24の一部を切り欠いて構成してもよい。つまり、車体下方側だけではなく、車体前後方向や車幅方向へも開口する(開口部25を有する)袋部20としてもよいことは、上記第3実施形態と同様である。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図9(A)に示されるように、第5実施形態に係るアンダーカバー12の袋部20は、スリット部32や薄肉部34を有さずに、その側壁24の高さ方向中途部にゴム部38を有している。詳細に説明すると、袋部20の側壁24における高さ方向中途部には、2色成形等により、円筒状のゴム部38が一体に形成されている。
したがって、車両10の走行時において、アンダーカバー12(カバー本体14)の上面側に進入した水や泥、石などを排出できない点、及び、変形箇所を調整できない点を除き、上記第1実施形態と同等の作用効果が得られる。
すなわち、袋部20の開口周縁部22に障害物が当たって、その開口周縁部22に車体下方側から車体上方側へ向かう荷重が入力されても、ゴム部38が袋部20の径方向外側へ突出するように弾性変形することにより、その荷重の少なくとも一部を袋部20の周方向に逃がす(吸収する)ことができる。よって、稜線部28や側壁24、上壁26に亀裂や白化等の破損が発生するのを抑制又は防止することができる。
なお、アンダーカバー12(カバー本体14)の端部から車体前後方向外側や車幅方向外側へはみ出すようにして袋部20を形成する必要がある場合には、例えば図9(B)に示されるように、側壁24の一部を切り欠いて構成してもよい。つまり、車体下方側だけではなく、車体前後方向や車幅方向へも開口する(開口部25を有する)袋部20としてもよいことは、上記第3実施形態及び第4実施形態と同様である。
<第6実施形態>
最後に、第6実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図10に示されるように、第6実施形態に係るアンダーカバー12の袋部20(開口周縁部22及び上壁26)は、底面視で多角形状に形成されている。例えば、図10(A)に示される袋部20(開口周縁部22及び上壁26)は、底面視で正方形状に形成されており、図10(B)に示される袋部20(開口周縁部22及び上壁26)は、底面視で正六角形状に形成されている。
袋部20が、底面視で多角形状に形成されていると、その側壁24には、車体上下方向に沿った稜線部27が、袋部20の周方向に複数形成される。したがって、上記第1実施形態に比べて、側壁24の高さ方向中途部が袋部20の径方向外側へ突出するように弾性変形し難いが、弾性変形しないことはないので、その荷重の少なくとも一部を袋部20の周方向に逃がす(吸収する)ことができる。
つまり、袋部20が、底面視で多角形状に形成されていても、上記第1実施形態とほぼ同等の作用効果が得られる。なお、図10(B)に示される袋部20では、側壁24を構成する各縦壁に、それぞれスリット部32が形成されているが、スリット部32は、袋部20の周方向に等間隔に6個形成される構成に限定されるものではない。
例えば、図示しないが、袋部20の周方向に等間隔に3個のスリット部32が形成される構成とされていてもよい(袋部20に、スリット部32が形成されない縦壁があってもよい)。また、袋部20には、スリット部32ではなく、薄肉部34(凹部33)が形成される構成とされていてもよいし、スリット部32と薄肉部34(凹部33)の両方が、例えば袋部20の周方向に交互に形成される構成とされていてもよい。
以上、本実施形態に係るアンダーカバー12(車両用床下カバー)について、図面を基に説明したが、本実施形態に係るアンダーカバー12(車両用床下カバー)は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。
例えば、本実施形態に係るアンダーカバー12は、樹脂材で成形される構成に限定されるものではなく、アルミニウムなどの軽量金属材で成形される構成とされていてもよい。つまり、袋部20の側壁24は、弾性変形する構成に限定されるものではなく、塑性変形する構成とされていてもよい。
また、稜線部28や側壁24、上壁26に亀裂や白化等の破損が発生するのを抑制又は防止することができるのであれば、スリット部32及び薄肉部34は、それぞれ側壁24のみに形成される構成とされていてもよい。つまり、スリット部32及び薄肉部34は、それぞれ側壁24からカバー本体14に亘って形成される構成に限定されるものではない。
更に、図7(A)、図8(A)、図9(A)にそれぞれ示される第3実施形態〜第5実施形態に係るアンダーカバー12(袋部20及びカバー本体14)において、スリット部32や薄肉部34が形成される構成とされていてもよい。これによれば、第3実施形態〜第5実施形態に係るアンダーカバー12において、第1実施形態又は第2実施形態と同等の作用効果が得られる。
12 アンダーカバー(車両用床下カバー)
14 カバー本体
16 フロア(車体)
20 袋部
24 側壁
26 上壁
30 変形促進部
32 スリット部
34 薄肉部
35 屈曲部
36 蛇腹部
38 ゴム部

Claims (4)

  1. 車体の床下を覆うカバー本体と、
    前記カバー本体に車体下方側へ開口するように上壁及び側壁を有して形成され、前記上壁が前記車体に取り付けられる構成とされた袋部と、
    少なくとも前記側壁に形成され、前記カバー本体に車体下方側から荷重が入力されたときに、前記カバー本体を車体上方側へ変位させるように、前記側壁の変形を促す変形促進部と、
    を備え
    前記変形促進部は、車体上下方向が長手方向とされた複数のスリット部及び薄肉部の少なくとも一方で構成され、
    前記スリット部及び前記薄肉部は、それぞれ前記側壁から前記カバー本体に亘って形成されている車両用床下カバー。
  2. 前記スリット部及び前記薄肉部は、それぞれ前記袋部の周方向に等間隔で形成されている請求項1に記載の車両用床下カバー。
  3. 前記袋部は、底面視で円形状に形成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用床下カバー。
  4. 前記袋部の高さは、15mm以上とされている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用床下カバー。
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