JP6203326B1 - 交流回転機の制御装置 - Google Patents

交流回転機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6203326B1
JP6203326B1 JP2016085781A JP2016085781A JP6203326B1 JP 6203326 B1 JP6203326 B1 JP 6203326B1 JP 2016085781 A JP2016085781 A JP 2016085781A JP 2016085781 A JP2016085781 A JP 2016085781A JP 6203326 B1 JP6203326 B1 JP 6203326B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driver
rotating machine
switching element
arithmetic processing
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016085781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017195737A (ja
Inventor
充隆 藤原
充隆 藤原
俊明 伊達
俊明 伊達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2016085781A priority Critical patent/JP6203326B1/ja
Priority to US15/443,124 priority patent/US10135380B2/en
Priority to DE102017106370.6A priority patent/DE102017106370A1/de
Priority to CN201710252196.7A priority patent/CN107306109B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP6203326B1 publication Critical patent/JP6203326B1/ja
Publication of JP2017195737A publication Critical patent/JP2017195737A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/02Providing protection against overload without automatic interruption of supply
    • H02P29/024Detecting a fault condition, e.g. short circuit, locked rotor, open circuit or loss of load
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P27/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage
    • H02P27/04Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage
    • H02P27/06Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage using dc to ac converters or inverters
    • H02P27/08Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage using dc to ac converters or inverters with pulse width modulation
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/02Providing protection against overload without automatic interruption of supply
    • H02P29/024Detecting a fault condition, e.g. short circuit, locked rotor, open circuit or loss of load
    • H02P29/0241Detecting a fault condition, e.g. short circuit, locked rotor, open circuit or loss of load the fault being an overvoltage

Abstract

【課題】プリドライバICが機能を停止した場合に、交流回転機の不安定な状態が継続しないように処置することが可能な交流回転機の制御装置を提供する。【解決手段】ゲートに駆動信号を与えるプリドライバIC20、30の異常状態を検知した演算処理装置10からの遮断信号にもとづき動作して、プリドライバIC20、30から電力変換用のスイッチング素子のゲートに与えられている駆動信号を遮断するプリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23、33と、プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23、33によりプリドライバIC20、30からの駆動信号が遮断されているとき、演算処理装置10からの信号にもとづき導通して電力変換用のスイッチング素子の下アーム素子22U〜22W,32U〜32Wの全てのゲートに電源回路40からの駆動信号を与えるゲートドライバ回路25、35を設けた。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車などの電動車両に搭載されている駆動用モータ等の交流回転機を駆動制御する交流回転機の制御装置に関するものである。
従来の交流回転機の制御装置は、直流電源から供給される交流回転機駆動用の直流電力を交流電力に変換したり、交流回転機が発生した交流電力を直流電源充電用の直流電力に変換したりする電力変換機能を有している。こうした電力変換機能を実現するために、電力変換装置では、ブリッジ接続されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などのスイッチング素子が一般的に使用されている。これらのスイッチング素子はマイクロコンピュータなどの演算処理装置からの指令を受けたプリドライバICによって駆動されるが、このプリドライバICは、スイッチング素子の駆動機能の他、スイッチング素子の短絡故障検出などの多機能が集積化されている。即ち、プリドライバICは、電流検知手段を具備し、プリドライバICが故障した際には、該当回路部の異常電流部分を遮断、かつ、プリドライバICの出力が非活性となるように、プリドライバ回路の出力をLow固定またはHi固定する機能を備えているものが提案されている。(例えば、特許文献1)
国際公開WO2015/104921 A1
従来の交流回転機の制御装置においては、プリドライバICに機能として組み込まれている異常電流などの故障モードが予め想定されていることが前提であり、予め想定していない故障モードが発生した場合に対する処置ができない。また、温度やノイズ等の周辺環境の影響によりプリドライバICが誤作動し機能を停止した場合に、プリドライバICが正常に動作可能になるよう再度設定しないといけないような場合の処置について述べられておらず、対応処置ができないという課題があった。
この発明は以上のような課題を解決するためになされたもので、プリドライバICが予め想定していない故障モードや、温度やノイズ等の周辺環境の影響により誤動作等で異常な状態となり、機能を停止した場合に、交流回転機の不安定な状態が継続しないように処置することが可能な交流回転機の制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る交流回転機の制御装置は、交流回転機の各相に対してブリッジ接続されて上アーム素子と下アーム素子とを構成するスイッチング素子と、前記交流回転機を制御するための制御信号を出力する演算処理装置と、前記演算処理装置から出力された制御信号にもとづき前記スイッチング素子のゲートに駆動信号を与えるプリドライバICと、前記プリドライバICの異常状態を検知した前記演算処理装置からの遮断信号により動作して、前記プリドライバICから前記スイッチング素子のゲートに与えられている駆動信号を遮断するプリドライバIC出力遮断用スイッチング素子と、前記プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子により前記プリドライバICからの駆動信号が遮断されているとき、前記演算処理装置からの信号にもとづき導通して前記スイッチング素子の上アーム素子または下アーム素子のいずれか一方の全アーム素子のゲートに駆動信号を与えるゲートドライバ回路を備え、前記演算処理装置は、前記プリドライバICの異常状態を解除した後、前記プリドライバICから前記スイッチング素子のゲートに与えるPWM駆動信号のデューティ比を直前の異常状態解除中と同じ出力となるよう設定した状態で、前記プリドライバICを通常運転状態に復帰させることを特徴とするものである。
この発明によれば、交流回転機の各相に対してブリッジ接続されて上アーム素子と下アーム素子とを構成するスイッチング素子と、前記交流回転機を制御するための制御信号を出力する演算処理装置と、前記演算処理装置から出力された制御信号にもとづき前記スイッチング素子のゲートに駆動信号を与えるプリドライバICと、前記プリドライバICの異常状態を検知した前記演算処理装置からの遮断信号により動作して、前記プリドライバICから前記スイッチング素子のゲートに与えられている駆動信号を遮断するプリドライバIC出力遮断用スイッチング素子と、前記プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子により前記プリドライバICからの駆動信号が遮断されているとき、前記演算処理装置からの信号にもとづき導通して前記スイッチング素子の上アーム素子または下アーム素子のいずれか一方の全アーム素子のゲートに駆動信号を与えるゲートドライバ回路を備え、前記演算処理装置は、前記プリドライバICの異常状態を解除した後、前記プリドライバICから前記スイッチング素子のゲートに与えるPWM駆動信号のデューティ比を直前の異常状態解除中と同じ出力となるよう設定した状態で、前記プリドライバICを通常運転状態に復帰させることを特徴とするため、プリドライバICが予め想定していない故障モードや、温度やノイズ等の周辺環境の影響により誤動作等で異常な状態となり、機能を停止した場合に、交流回転機の不安定な状態が継続しないように処置することが可能であるとともに、復帰切替え時の変動がなく安定な状態を保つことが出来る交流回転機の制御装置を得ることができる効果がある。

この発明の実施の形態1における交流回転機の制御装置を示す概略構成図である。 この発明の実施の形態1における交流回転機の制御装置の演算処理装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1における交流回転機の制御装置の演算処理装置内の誘起電圧演算手段の動作を説明するフロー図である。 この発明の実施の形態1における交流回転機の制御装置の異常発生時の各部の状態を説明する説明図である。 この発明の実施の形態2における交流回転機の制御装置の演算処理装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2における交流回転機の制御装置の異常発生時の各部の状態を説明する説明図である。 この発明の実施の形態3における交流回転機の制御装置の演算処理装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3における交流回転機の制御装置の演算処理装置内の回転速度演算手段の動作を説明するフロー図である。 この発明の実施の形態3における交流回転機の制御装置の異常発生時の各部の状態を説明する説明図である。
以下、この発明の実施の形態について説明するが、各図において同一、または相当部分については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における交流回転機の制御装置を示す概略構成図、図2はこの発明の実施の形態1における交流回転機の制御装置の演算処理装置の内部構成を示すブロック図、図3はこの発明の実施の形態1における交流回転機の制御装置の演算処理装置内の誘起電圧演算手段の動作を説明するフロー図、図4はこの発明の実施の形態1における交流回転機の制御装置の異常発生時の各部の状態を説明する説明図である。
図1において、電子制御装置1は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車などの電動車両に搭載され、駆動モータおよび発電機として動作する多相(図1では2つの巻線組からなる二重三相モータ)の交流回転機2を制御する。交流回転機2は第一巻線組3と第二巻線組4を有している。電子制御装置1には、交流回転機2の第一巻線組3の各相に対してブリッジ接続され外部の直流電源7からの電力を変換する電力変換用のスイッチング素子21U,21V,21W,22U,22V,22Wと、交流回転機2の第二巻線組4の各相に対してブリッジ接続され外部の直流電源7からの電力を変換する電力変換用のスイッチング素子31U,31V,31W,32U,32V,32Wと、交流回転機2を駆動制御するための制御信号を出力する演算処理装置10と、演算処理装置10から出力された制御信号51U,51V,51W,52U,52V,52Wに基づいてスイッチング素子21U,21V,21W,22U,22V,22Wのゲート端子に駆動信号を出力する第一巻線組プリドライバIC20と、演算処理装置10から出力された制御信号61U,61V,61W,62U,62V,62Wに基づいてスイッチング素子31U,31V,31W,32U,32V,32Wのゲート端子に駆動信号を出力する第二巻線組プリドライバIC30が設けられている。
演算処理装置10には、交流回転機2の回転軸の回転角度を検出する回転角度センサ5で検出した回転角度と、交流回転機2に駆動電力を供給するとともに交流回転機2の発電電力を蓄電する直流電源7の電圧を測定する電圧センサ6で測定した電圧値と、プリドライバICから出力されて、第一巻線組上アーム用のスイッチング素子21U,21V,21Wのゲート端子に与えられている駆動信号26U,26V,26Wと、第一巻線組下アーム用のスイッチング素子22U,22V,22Wのゲート端子に与えられている駆動信号27U,27V,27Wと、第二巻線組上アーム用のスイッチング素子31U,31V,31Wのゲート端子に与えられている駆動信号36U,36V,36Wと、第二巻線組下アーム用のスイッチング素子32U,32V,32Wのゲート端子に与えられている駆動信号37U,37V,37Wが入力されてモニタされている。
また、演算処理装置10と第一巻線組プリドライバIC20および第二巻線組プリドライバIC30との間には、それぞれのプリドライバICの駆動を初期化するため、第一巻線組プリドライバIC20用のイネーブル信号線28と第二巻線組プリドライバIC30用のイネーブル信号線38が接続されており、演算処理装置10からの指令にもとづき通常運転時にHighに設定されているイネーブル信号を一度所定時間Low(例えば10マイクロ秒)にするとプリドライバICが再起動されて初期化される。さらに、演算処理装置10と第一巻線組プリドライバIC20および第二巻線組プリドライバIC30との間には、それぞれのプリドライバICの内部設定や内部状態および異常情報を演算処理装置10とやり取りするための通信(例えばSPI通信)を行うため、第一巻線組プリドライバIC20用の通信路29および第2巻線組プリドライバIC30用の通信路39が設けられている。
第一巻線組プリドライバIC20および第二巻線組プリドライバIC30の後段出力側には、それぞれのプリドライバICの出力を遮断するための第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と、第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33が設けられており、演算処理装置10の指令にもとづき、それぞれのプリドライバICからの出力である上下アーム素子用の全てのスイッチング信号を一括して遮断することが可能である。さらに、プリドライバICを介することなく第一巻線組下アーム用のスイッチング素子22U,22V,22Wおよび、第二巻線組下アーム用のスイッチング素子32U,32V,32Wの全ゲート端子に、電源回路40からの駆動信号を与えるゲートドライバ回路を構成する第一巻線組下アーム全オン用スイッチング素子25と第二巻線組下アーム全オン用スイッチング素子35が設けられており、演算処理装置10からの指令にもとづき導通して、第一巻線組および第二巻線組それぞれで下アーム用のスイッチング素子22U,22V,22W,32U,32V,32Wを、プリドライバICを介することなく一括して全てオンにすることができる。
演算処理装置10の内部構成の一例について図2にもとづき説明する。
演算処理装置10は、回転角度センサ5で検出した回転角度から交流回転機2の回転軸の角速度ω[rad/秒]を演算する回転速度演算手段11と、回転速度演算手段11で演算された角速度ωと予め保有している交流回転機2の電機子鎖交磁束φ[wb]に基づいて誘起電圧Vind[V]をVind=√2×ω×φで演算し、電圧センサ6で測定した電圧値により決定される所定値と比較した結果に基づいて、第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と、第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33と、第一巻線組下アーム全オン用スイッチング素子25および第二巻線組下アーム全オン用スイッチング素子35に対する開閉指令信号を出力する誘起電圧演算手段12と、プリドライバICを任意のオペレーションモードに設定するためのオペレーションモード設定手段13と、プリドライバICにオペレーションモードが正常に設定されているか確認するオペレーションモード演算手段14と、周期的(例えば1ミリ秒毎)に通信路29,39を介してプリドライバICの設定状態や内部状態を確認することで、プリドライバICの異常発生を検知して、異常発生を検知した場合には誘起電圧演算手段12を起動するとともに、イネーブル信号線28,38にイネーブル信号を出力してプリドライバICを起動または再起動するプリドライバIC異常検知手段15と、通常運転時の交流回転機2をPWM制御するための制御信号51U,51V,51W,52U,52V,52W,61U,61V,61W,62U,62V,62Wを生成出力するスイッチング制御信号生成手段16とで構成されている。
次に動作について図4に基づき説明する。図4は横軸方向の時刻における各部の信号状態を示す説明図である。
通常の起動時に演算処理装置10は、イネーブル信号線28,38にHighのイネーブル信号を出力して第一巻線組プリドライバIC20および第二巻線組プリドライバIC30を駆動状態とし、通信路29,39を介して設定を送信することで、スイッチング制御信号生成手段16から出力した制御信号51U,51V,51W,52U,52V,52W,61U,61V,61W,62U,62V,62Wに基づき、第一巻線組プリドライバIC20および第二巻線組プリドライバIC30からブリッジ接続された電力変換用のスイッチング素子21U,21V,21W,22U,22V,22W,31U,31V,31W,32U,32V,32Wのゲート端子にPWM駆動信号を出力する。
図4に示す時刻t11より前のプリドライバICが正常に動作している場合、演算処理装置10は交流回転機2を制御するために必要な上下アーム素子用の制御信号を出力し、プリドライバICを介して出力されるPWM駆動信号によりスイッチング素子をPWM駆動する。この時、第1巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と、第2巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33はオン(導通)状態で、第1巻線組下アーム全オン用スイッチング素子25と第2巻線組下アーム全オン用スイッチング素子35に対してオフを出力し、プリドライバICからスイッチング素子のゲート端子に対して出力される駆動信号を阻害しないようにする。
次に、図4の時刻t11からt15までに示す異常状態の場合について説明する。
時刻t11にて、プリドライバICが温度やノイズ等の周辺環境により誤動作し、意図しないオペレーションモードの遷移が発生すると、演算処理装置10のプリドライバIC異常検知手段15は、プリドライバICとの通信路29,39を介して取得したプリドライバICの内部情報から異常状態を検知するか、または取得した内部情報からオペレーションモード演算手段14を用いてオペレーションモードを推定し、オペレーションモード設定手段13で設定されているオペレーションモードと推定したオペレーションモードとをプリドライバIC異常検知手段15で比較して不一致の場合にプリドライバICの異常を検知する。
プリドライバICの内部状態の異常を検知したプリドライバIC異常検知手段15は、誘起電圧演算手段12とスイッチング制御信号生成手段16に対し、プリドライバICの異常発生を通知するとともに、イネーブル信号線28,38から所定時間Lowのイネーブル信号を出力して、プリドライバICを再起動することにより初期化する。この状態がプリドライバIC初期化要求ありの状態である。
プリドライバICの異常発生通知を受けた誘起電圧演算手段12は、第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33に対しスイッチング素子オフ(遮断)を指令して、プリドライバICから出力され電力変換用のスイッチング素子のゲート端子に与えられているPWM駆動信号を遮断するとともに、所定時間間隔で図3に示すフロー図の動作を実行することで交流回転機2を安定した状態に保つ。
また、プリドライバICの異常発生通知を受けたスイッチング制御信号生成手段16は制御信号の生成出力を停止する。
ここで、誘起電圧演算手段12の動作について、図3にもとづき説明する。
ステップS101において、誘起電圧演算手段12は、電圧センサ6を用いて直流電源7の電圧Vpnを計測して所定値を決定する。ここでは電圧Vpnを所定値とし、図4に破線で示す48Vがこれに相当する。
ステップS102において、回転角度センサ5の計測値を用いて回転速度演算手段11で角速度ωを演算して誘起電圧演算手段12に入力する。
ステップS103において、誘起電圧演算手段12は、回転速度演算手段11で演算された角速度ωと予め保有している交流回転機2の電機子鎖交磁束φに基づいて誘起電圧Vindを演算してステップ104に進む。
ステップS104において、誘起電圧演算手段12は、演算した誘起電圧Vindと所定値の電源電圧Vpnとの大小関係を比較して、誘起電圧Vindが電源電圧Vpnより大きいと判断される場合にはステップS105に進み、誘起電圧Vindが電源電圧Vpnより小さいと判断される場合にはステップS106に進む。
ステップS105において、誘起電圧演算手段12は、第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33はスイッチング素子オフ状態のままで、第一巻線組下アーム全オン用スイッチング素子25と第二巻線組下アーム全オン用スイッチング素子35に対する駆動指令をオン(導通)にすることで、第一巻線組下アーム用のスイッチング素子22U,22V,22Wおよび、第二巻線組下アーム用のスイッチング素子32U,32V,32Wの全ゲート端子に、電源回路40からの駆動信号を与える。この結果、上アームのゲート端子電圧は全てオフとなり、下アームのゲート端子電圧は全てオンとなる。このため下アーム用のスイッチング素子が全て導通して交流回転機2は三相短絡状態となり、発電されなくなるため電力が直流電源7に流れ込むことがなく、交流回転機2も安定した状態となる。この状態は図4に示す電源電圧Vpnよりも誘起電圧Vindの値が大きい時刻t12からt13の範囲である。
ステップS106において、誘起電圧演算手段12は、第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33はスイッチング素子オフ状態のままで、第一巻線組下アーム全オン用スイッチング素子25と第二巻線組下アーム全オン用スイッチング素子35に対する駆動指令をオフ(遮断)にする。この結果、上アームのゲート端子電圧は全てオフとなり、下アームのゲート端子電圧も全てオフとなる。このため、交流回転機2と直流電源7の接続は全て遮断状態となり、交流回転機2で発電された電力が直流電源7に流れ込むことがなく、交流回転機2も安定した状態となる。この状態は図4に示す時刻t11からt12の範囲、および再度誘起電圧Vindが低下した時刻t13からt14の範囲である。
なお、上記説明では電圧の所定値が電源電圧Vpnの場合について説明したが、誘起電圧と所定値電圧との比較はハンチングを防止するため、所定値電圧にヒステリシスを設けてもよい。
次に、図4の時刻t14にて、演算処理装置10は、通信路29,39を介して取得したプリドライバICの内部情報から、オペレーションモード演算手段14を用いてオペレーションモードを推定し、オペレーションモード設定手段13で設定されているオペレーションモードと一致した場合、再起動による初期化が完了してプリドライバICが正常動作可能になったと判定し、プリドライバIC初期化要求を要求なしに変更する。
また、演算処理装置10は、復帰前に第一巻線組プリドライバIC20および第二巻線組プリドライバIC30の設定を、第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と、第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33、第一巻線組下アーム全オン用スイッチング素子25、第二巻線組下アーム全オン用スイッチング素子35によって出力されている直前のゲート駆動状態と一致させてから、第一巻線組下アーム全オン用スイッチング素子25と第二巻線組下アーム全オン用スイッチング素子35がオフの状態で、第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33をオン(導通)して、プリドライバICからゲート端子に対して出力される駆動信号を阻害しないようにする。
具体的には、例えば図4の場合には、時刻t14の直前において全上下アームのスイッチング素子のゲート端子電圧は全てオフの状態であるから、プリドライバICにおいてPWM駆動する場合のデューティ比を全て零%に設定した状態で、時刻t14において復帰させるものである。
また、仮に復帰時点の直前の状態が、図4のt12からt13の間のように、全上アームのスイッチング素子のゲート端子電圧は全てオフで、全下アームのスイッチング素子のゲート端子電圧は全てオンであった場合には、PWM駆動する場合のデューティ比を上アーム用は全て零%に設定し、下アーム用は全て100%に設定した状態で、復帰させるものである。
このようにすることで復帰切替え時の変動がなく、安定な状態を保つことが出来る。
次に、図4の時刻t15において、プリドライバICが正常動作に復帰後、演算処理装置10は、スイッチング制御信号生成手段16から交流回転機2を制御するために必要な上下アームの制御信号を出力し、プリドライバICを介して出力されるPWM駆動信号をブリッジ接続された電力変換用のスイッチング素子のゲート端子に与えることによりスイッチング素子を駆動する。時刻t15以降は正常に運転されている状態である。
以上説明したように、プリドライバICがあらかじめ想定していない故障モードや、温度やノイズ等の周辺環境の影響により誤動作し、ゲート端子への出力機能を停止した場合であっても、交流回転機を安定した状態に遷移および保持し、その間にプリドライバICの再設定を実施することで、交流回転機の不安定な状態が継続することなく、安定した状態を保持することが可能となる。また、安定した状態を保持している間に、プリドライバICを初期化、再設定することにより正常な動作に復帰させることができるため、ドライバビリティの悪化も防止できる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2における交流回転機の制御装置の演算処理装置の内部構成を示すブロック図、図6はこの発明の実施の形態2における交流回転機の制御装置の異常発生時の各部の状態を説明する説明図である。
上記実施の形態1では、プリドライバIC異常検知手段15は、プリドライバICとの通信路29,39を介して取得したプリドライバICの内部情報からプリドライバICの異常を検知する場合について説明したが、実施の形態2では、図5に示すようにプリドライバIC異常検知手段15が、周期的にモニタしたプリドライバICの出力信号26U,26V,26W,27U,27V,27W,36U,36V,36W,37U,37V,37Wと、スイッチング制御信号生成手段16で生成されてプリドライバICに与えられている制御信号51U,51V,51W,52U,52V,52W,61U,61V,61W,62U,62V,62Wを比較して、不一致のときプリドライバICの異常を検知する構成の場合について説明する。
なお、他の部分については、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
次に実施の形態2の場合の動作について図6に基づき説明する。
図6に示す時刻t21より前のプリドライバICが正常に動作している場合については、実施の形態1の時刻t11より前と同様の動作であるため、説明を省略する。
時刻t21にて、プリドライバICが温度やノイズ等の周辺環境により誤動作し、意図しないオペレーションモードの遷移が発生すると、演算処理装置10のプリドライバIC異常検知手段15は、周期的にモニタしたプリドライバICの出力信号26U,26V,26W,27U,27V,27W,36U,36V,36W,37U,37V,37Wと、スイッチング制御信号生成手段16で生成されてプリドライバICに与えられている制御信号51U,51V,51W,52U,52V,52W,61U,61V,61W,62U,62V,62Wを比較して、不一致のときプリドライバICの異常を検知する。
プリドライバICの出力信号の異常を検知したプリドライバIC異常検知手段15は、誘起電圧演算手段12とスイッチング制御信号生成手段16に対し、プリドライバICの異常発生を通知するとともに、イネーブル信号線28,38から所定時間Lowのイネーブル信号を出力して、プリドライバICを再起動することにより初期化する。この状態がプリドライバIC初期化要求ありの状態である。
プリドライバICの異常発生通知を受けた誘起電圧演算手段12は、第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33に対しスイッチング素子オフ(遮断)を指令して、プリドライバICから出力され電力変換用のスイッチング素子のゲート端子に与えられているPWM駆動信号を遮断するとともに、所定時間間隔で図3に示すフロー図の動作を実行することで交流回転機2を安定した状態に保つ。
また、プリドライバICの異常発生通知を受けたスイッチング制御信号生成手段16は制御信号の生成出力を停止する。
以下、図6の時刻t21以降の動作については、実施の形態1の図4における時刻t11以降の動作と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、実施の形態2では、プリドライバICがあらかじめ想定していない故障モードや、温度やノイズ等の周辺環境の影響により誤動作した場合には、プリドライバICの内部情報を通信路等から取得することなく、プリドライバICの出力からプリドライバICの異常を検知することが可能となる。
その他の効果については、実施の形態1の効果と同様のため、説明を省略する。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3における交流回転機の制御装置の演算処理装置の内部構成を示すブロック図、図8はこの発明の実施の形態3における交流回転機の制御装置の演算処理装置内の回転速度演算手段の動作を説明するフロー図、図9はこの発明の実施の形態3における交流回転機の制御装置の異常発生時の各部の状態を説明する説明図である。
上記実施の形態1では、誘起電圧演算手段12で演算した誘起電圧が電圧センサ6で検出した直流電源7の電圧にもとづく設定電圧よりも大きい場合に、第一巻線組下アーム全オン用スイッチング素子25と第二巻線組下アーム全オン用スイッチング素子35に対する駆動指令をオン(導通)にする場合について説明したが、実施の形態3では、図7に示すように、回転速度演算手段11が回転角度センサ5により周期的(例えば100マイクロ秒毎)に検出した回転角度から交流回転機2の回転数Spdを演算し、予め試験により求めた誘起電圧に基づき設定された回転数の設定値Spd_thよりも演算した回転数Spdが大きい場合に、第一巻線組下アーム全オン用スイッチング素子25と第二巻線組下アーム全オン用スイッチング素子35に対する駆動指令をオン(導通)にする場合について説明する。
なお、他の部分については、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
次に実施の形態3の場合の動作について図9に基づき説明する。
図9に示す時刻t31より前のプリドライバICが正常に動作している場合については、実施の形態1の時刻t11より前と同様の動作であるため、説明を省略する。
図9の時刻t31からt35までに示す異常状態の場合について説明する。
時刻t31にて、プリドライバICが温度やノイズ等の周辺環境により誤動作し、意図しないオペレーションモードの遷移が発生すると、演算処理装置10のプリドライバIC異常検知手段15は、プリドライバICとの通信路29,39を介して取得したプリドライバICの内部情報から異常状態を検知するか、または取得した内部情報からオペレーションモード演算手段14を用いてオペレーションモードを推定し、オペレーションモード設定手段13で設定されているオペレーションモードと推定したオペレーションモードとをプリドライバIC異常検知手段15で比較して不一致の場合にプリドライバICの異常を検知する。
プリドライバICの内部状態の異常を検知したプリドライバIC異常検知手段15は、回転速度演算手段11とスイッチング制御信号生成手段16に対し、プリドライバICの異常発生を通知するとともに、イネーブル信号線28,38から所定時間Lowのイネーブル信号を出力して、プリドライバICを再起動することにより初期化する。この状態がプリドライバIC初期化要求ありの状態である。
プリドライバICの異常発生通知を受けた回転速度演算手段11は、第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33に対しスイッチング素子オフ(遮断)を指令して、プリドライバICから出力され電力変換用のスイッチング素子のゲート端子に与えられているPWM駆動信号を遮断するとともに、所定時間間隔で図8に示すフロー図の動作を実行することで交流回転機2を安定した状態に保つ。
また、プリドライバICの異常発生通知を受けたスイッチング制御信号生成手段16は制御信号の生成出力を停止する。
ここで、回転速度演算手段11の動作について、図8にもとづき説明する。
ステップS301において、回転速度演算手段11は、回転角度センサ5により周期的(例えば100マイクロ秒毎)に検出した回転角度から交流回転機2の回転数Spdを演算する。
ステップS302において、回転速度演算手段11は、予め試験により求めた誘起電圧に基づき設定された回転数Spd_thを読み出す。例えば回転数Spd_thは、試験により求めた誘起電圧が直流電源7の電圧になる回転数に設定されるものであり、図9の一番上に破線で示す1500rpmに設定されている。
ステップS303において、回転速度演算手段11は、演算した回転数Spdと設定された回転数Spd_thとの大小関係を比較して、演算した回転数Spdが設定された回転数Spd_thより大きいと判断される場合にはステップS304に進み、演算した回転数Spdが設定された回転数Spd_thより小さいと判断される場合にはステップS305に進む。
ステップS304において、回転速度演算手段11は、第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33はスイッチング素子オフ状態のままで、第一巻線組下アーム全オン用スイッチング素子25と第二巻線組下アーム全オン用スイッチング素子35に対する駆動指令をオン(導通)にすることで、第一巻線組下アーム用のスイッチング素子22U,22V,22Wおよび、第二巻線組下アーム用のスイッチング素子32U,32V,32Wの全ゲート端子に、電源回路40からの駆動信号を与える。この結果、上アームのゲート端子電圧は全てオフとなり、下アームのゲート端子電圧は全てオンとなる。このため下アーム用のスイッチング素子が全て導通して交流回転機2は三相短絡状態となり、発電されなくなるため電力が直流電源7に流れ込むことがなく、交流回転機2も安定した状態となる。この状態は図9に示す設定回転数Spd_thよりも演算した回転数Spdが大きい時刻t32からt33の範囲である。
ステップS305において、回転速度演算手段11は、第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33はスイッチング素子オフ状態のままで、第一巻線組下アーム全オン用スイッチング素子25と第二巻線組下アーム全オン用スイッチング素子35に対する駆動指令をオフ(遮断)にする。この結果、上アームのゲート端子電圧は全てオフとなり、下アームのゲート端子電圧も全てオフとなる。このため、交流回転機2と直流電源7の接続は全て遮断状態となり、交流回転機2で発電された電力が直流電源7に流れ込むことがなく、交流回転機2も安定した状態となる。この状態は図9に示す時刻t31からt32の範囲、および再度回転速度が低下した時刻t33からt34の範囲である。
なお、上記説明では設定された回転数Spd_thが一定の場合について説明したが、演算した回転数Spdと設定された回転数Spd_thとの比較はハンチングを防止するため、設定された回転数Spd_thにヒステリシスを設けてもよい。
次に、図9の時刻t34以降の動作については、実施の形態1の図4の時刻t14以降での説明と同様のため説明を省略する。
以上説明したように、実施の形態3では、プリドライバICがあらかじめ想定していない故障モードや、温度やノイズ等の周辺環境の影響により誤動作し、ゲート端子への出力機能を停止した場合であっても、実施の形態1のように誘起電圧を求めることなく、回転速度演算手段11で回転数を求めて、交流回転機を安定した状態に遷移および保持し、その間にプリドライバICの再設定を実施することで、交流回転機の不安定な状態が継続することなく、安定した状態を保持することが可能となるため、演算処理装置10の内部構成が実施の形態1の図2から実施の形態3では図7に示すように簡易な構成にすることが可能となる。また、安定した状態を保持している間に、プリドライバICを初期化、再設定することにより正常な動作に復帰させることができるため、ドライバビリティの悪化も防止できる。
なお、この発明は、その発明の範囲内において各実施の形態を自由に組み合わせたり、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能であり、上記実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、上記実施の形態の説明においては、交流回転機2が多相で二組の巻線組を有する場合について説明したが、交流回転機2は、単相あるいはより多くの相を有しているものであってもよく、巻線組も一組あるいは複数の巻線組の場合であってもよい。また、複数の巻線組のそれぞれに対応するプリドライバICを搭載している場合、全てを同時に同一の制御を行う必要はなく、異常を検知したプリドライバIC毎に異常時の制御を実施してもよい。
さらに、上記実施の形態では、三相短絡を下アーム素子により実現する場合について説明したが、三相短絡は上アーム素子により実現してもよい。
また、プリドライバICがあらかじめ想定していない故障モードや、温度やノイズ等の周辺環境の影響により誤動作し、ゲートドライバ回路への出力機能を停止した場合に、プリドライバICの出力がプリドライバICの保有する機能で上下アームともに全てオフにできる場合には、上記実施形態で説明した第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子23と、第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子33を設けなくてもよい。
1 電子制御装置、2 交流回転機、3 第一巻線組、4 第二巻線組、5 回転角度センサ、6 電圧センサ、7 直流電源、10 演算処理装置、11 回転速度演算手段、12 誘起電圧演算手段、13 オペレーションモード設定手段、14 オペレーションモード演算手段、15 プリドライバIC異常検知手段、16 スイッチング制御信号生成手段、20 第一巻線組プリドライバIC、21U スイッチング素子、21V スイッチング素子、21W スイッチング素子、22U スイッチング素子、22V スイッチング素子、22W スイッチング素子、23 第一巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子、25 第一巻線組下アーム全オン用スイッチング素子、28 イネーブル信号線、29 通信路、30 第二巻線組プリドライバIC、31U スイッチング素子、31V スイッチング素子、31W スイッチング素子、32U スイッチング素子、32V スイッチング素子、32W スイッチング素子、33 第二巻線組プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子、35 第二巻線組下アーム全オン用スイッチング素子、38 イネーブル信号線、39 通信路、40 電源回路

Claims (10)

  1. 交流回転機の各相に対してブリッジ接続されて上アーム素子と下アーム素子とを構成するスイッチング素子と、前記交流回転機を制御するための制御信号を出力する演算処理装置と、前記演算処理装置から出力された制御信号にもとづき前記スイッチング素子のゲートに駆動信号を与えるプリドライバICと、前記プリドライバICの異常状態を検知した前記演算処理装置からの遮断信号により動作して、前記プリドライバICから前記スイッチング素子のゲートに与えられている駆動信号を遮断するプリドライバIC出力遮断用スイッチング素子と、前記プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子により前記プリドライバICからの駆動信号が遮断されているとき、前記演算処理装置からの信号にもとづき導通して前記スイッチング素子の上アーム素子または下アーム素子のいずれか一方の全アーム素子のゲートに駆動信号を与えるゲートドライバ回路を備え、前記演算処理装置は、前記プリドライバICの異常状態を解除した後、前記プリドライバICから前記スイッチング素子のゲートに与えるPWM駆動信号のデューティ比を直前の異常状態解除中と同じ出力となるよう設定した状態で、前記プリドライバICを通常運転状態に復帰させることを特徴とする交流回転機の制御装置。
  2. 前記演算処理装置は、前記交流回転機の誘起電圧を演算する誘起電圧演算手段を有しており、前記誘起電圧演算手段で演算された誘起電圧が所定値よりも大きい場合に前記ゲートドライバ回路を導通させることを特徴とする請求項1に記載の交流回転機の制御装置。
  3. 前記誘起電圧演算手段で使用される電圧の所定値は、前記交流回転機に前記スイッチング素子を介して接続された直流電源の電圧にもとづき設定されていることを特徴とする請求項2に記載の交流回転機の制御装置。
  4. 前記演算処理装置は、前記交流回転機の回転速度を演算する回転速度演算手段を有しており、前記回転速度演算手段で演算された回転速度が所定値よりも大きい場合に前記ゲートドライバ回路を導通させることを特徴とする請求項1に記載の交流回転機の制御装置。
  5. 前記回転速度演算手段で使用される回転速度の所定値は、予め試験して求めた前記交流回転機の誘起電圧が前記交流回転機に前記スイッチング素子を介して接続された直流電源の電圧になる回転数にもとづき設定されていることを特徴とする請求項4に記載の交流回転機の制御装置。
  6. 前記交流回転機は複数の巻線組を有しており、前記複数の巻線組ごとに前記スイッチング素子と、前記プリドライバICと、前記プリドライバIC出力遮断用スイッチング素子と、前記ゲートドライバ回路が設けられており、前記演算処理装置は前記巻線組ごとのプリドライバICの異常状態を別々に検知することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の交流回転機の制御装置。
  7. 前記演算処理装置は、通信線を介して入力したプリドライバICの内部情報が異常なときに、プリドライバICの異常状態を検知するプリドライバIC異常検知手段を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の交流回転機の制御装置。
  8. 前記演算処理装置は、前記プリドライバICに対して設定指示したオペレーションモードと前記プリドライバICに設定されたオペレーションモードを比較して不一致のときに前記プリドライバICが異常状態であると検知するプリドライバIC異常検知手段を備えていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の交流回転機の制御装置。
  9. 前記演算処理装置は、前記交流回転機を制御するために出力した制御信号と前記プリドライバICから出力され前記スイッチング素子のゲートに与えられている駆動信号を比較して不一致のときに前記プリドライバICが異常状態であると検知するプリドライバIC異常検知手段を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の交流回転機の制御装置。
  10. 前記演算処理装置は、前記プリドライバICを再起動する初期化手段を備えていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の交流回転機の制御装置。
JP2016085781A 2016-04-22 2016-04-22 交流回転機の制御装置 Active JP6203326B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016085781A JP6203326B1 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 交流回転機の制御装置
US15/443,124 US10135380B2 (en) 2016-04-22 2017-02-27 AC rotary machine control apparatus
DE102017106370.6A DE102017106370A1 (de) 2016-04-22 2017-03-24 Wechselstromrotationsmaschinensteuervorrichtung
CN201710252196.7A CN107306109B (zh) 2016-04-22 2017-04-18 交流旋转电机的控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016085781A JP6203326B1 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 交流回転機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6203326B1 true JP6203326B1 (ja) 2017-09-27
JP2017195737A JP2017195737A (ja) 2017-10-26

Family

ID=59969365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016085781A Active JP6203326B1 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 交流回転機の制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10135380B2 (ja)
JP (1) JP6203326B1 (ja)
CN (1) CN107306109B (ja)
DE (1) DE102017106370A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101988333B1 (ko) * 2017-12-05 2019-06-12 장남철 단일제어기가 구비되는 듀얼 bldc 모터
WO2020054234A1 (ja) 2018-09-13 2020-03-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 インジェクタ制御装置
CN109450339B (zh) * 2018-11-22 2020-07-07 阳光电源股份有限公司 一种电机控制器
DE102022103373A1 (de) 2022-02-14 2023-08-17 Hanon Systems Verfahren zur Überwachung eines Elektromotors

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2878012B2 (ja) 1992-01-24 1999-04-05 日本電気株式会社 フレーム同期回路
US5650709A (en) * 1995-03-31 1997-07-22 Quinton Instrument Company Variable speed AC motor drive for treadmill
US5747955A (en) * 1995-03-31 1998-05-05 Quinton Instrument Company Current sensing module for a variable speed AC motor drive for use with a treadmill
JPH10336246A (ja) 1997-06-05 1998-12-18 Oki Electric Ind Co Ltd 光パケット同期回路
JP2001063492A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Nec Corp 車両安全制御装置の電子制御装置
JP2002064984A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Yaskawa Electric Corp インバータ制御回路
US8953292B2 (en) * 2007-05-30 2015-02-10 Infineon Technologies Ag Bus interface and method for short-circuit detection
CN101425776B (zh) * 2008-08-05 2010-06-30 东南大学 一种双凸极永磁电机的容错控制方法
JP2010279122A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Sanken Electric Co Ltd スイッチング装置及びその制御方法
JP2012124716A (ja) 2010-12-08 2012-06-28 Canon Inc データ受信装置、データ送信装置、制御方法
US9509208B2 (en) * 2011-05-27 2016-11-29 Rohm Co., Ltd. Load driving device and electronic device using same
JP5849735B2 (ja) * 2012-01-31 2016-02-03 株式会社デンソー 駆動対象スイッチング素子の駆動装置
JP5908754B2 (ja) * 2012-03-13 2016-04-26 シャープ株式会社 インバータ装置、パワーコンディショナ、及び太陽光発電システム
JP5725047B2 (ja) * 2013-01-17 2015-05-27 株式会社デンソー 多重巻線回転機の制御装置
JP6064657B2 (ja) * 2013-02-18 2017-01-25 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機駆動装置
CN104052373B (zh) * 2013-03-14 2017-04-12 通用电气公司 电机故障保护系统和方法
JP5790733B2 (ja) * 2013-10-22 2015-10-07 株式会社デンソー 電源電流監視装置
JPWO2015104921A1 (ja) 2014-01-09 2017-03-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載用電子制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE102017106370A1 (de) 2017-10-26
CN107306109A (zh) 2017-10-31
US20170310267A1 (en) 2017-10-26
CN107306109B (zh) 2019-12-24
US10135380B2 (en) 2018-11-20
JP2017195737A (ja) 2017-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6203326B1 (ja) 交流回転機の制御装置
JP5436592B2 (ja) モータ制御装置、モータ制御装置に適用される電流制御方法、およびモータ制御装置を用いた電動パワーステアリング装置
WO2015125541A1 (ja) 電動モータの駆動制御装置及び駆動制御方法
JP6408938B2 (ja) インバータの故障診断装置及び故障診断方法
JP6487879B2 (ja) モータ制御回路、モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法
CN104969463A (zh) 电动机驱动装置
US20150084557A1 (en) Motor driving control device and control method of motor driving control device
JPWO2018179197A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
US20150097510A1 (en) Motor driving device and control method of motor driving device
JP7086505B1 (ja) 交流回転電機の制御装置
WO2021161794A1 (ja) 電力変換器の制御回路
Catuogno et al. Fault-tolerant inverter for power flow control in variable-speed four-wire permanent-magnet generators
JP2006352957A (ja) 同期モータの制御装置
JP2010041868A (ja) 同期電動機のロータ回転監視装置および制御システム
JP7363681B2 (ja) 電力変換器の制御回路
JP2019208329A (ja) センサレスベクトル制御装置及びセンサレスベクトル制御方法
JP2011183460A (ja) ロボットの制御装置及びロボットの接続不良判定方法
US10826416B2 (en) Motor device and motor drive control method
JP6710188B2 (ja) モータ駆動制御装置及びモータの駆動制御方法
JP7479272B2 (ja) 電力変換装置
JP2019062686A (ja) モータ駆動回路
JP7271735B2 (ja) 交流回転電機の制御装置
JP7182641B2 (ja) 駆動システム及び制御方法
CN108575112B (zh) 用于控制电机的设备和方法
JP2012223026A (ja) 駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170829

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6203326

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250