JP6201912B2 - ディスク装置、及び、そのディスク判別方法 - Google Patents
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Description
解放位置から前記ロード位置にあるディスクの挟持位置に移動可能なターンテーブルと、
前記挟持位置に到達する前に前記ターンテーブルを予め回転状態にする事前回転手段と、
前記ターンテーブルの回転数を検出する回転数検出手段と、
前記ターンテーブルが回転状態になった後に検出された回転数に基づいてディスクの有無とディスクのサイズの少なくとも一方を判別するディスク判別手段とを備えた、態様を有する。
前記挟持位置に到達する前に前記ターンテーブルを予め回転状態にし、
前記ターンテーブルの回転数を検出し、
前記ターンテーブルが回転状態になった後に検出された回転数に基づいてディスクの有無とディスクのサイズの少なくとも一方を判別する、態様を有する。
請求項2,7に係る発明では、ディスク判別精度を向上させることができる。
請求項3,4に係る発明では、ディスクの有無及びディスクのサイズを速やかに判別することが可能なディスク装置を提供することができる。
請求項5,6に係る発明では、ディスクの有無をさらに速やかに判別することが可能となる。
請求項8に係る発明では、ディスクの有無とディスクのサイズの少なくとも一方を速やかに判別することが可能なディスク装置のディスク判別方法を提供することができる。
まず、図1〜12を適宜参照して、ディスク装置、及び、そのディスク判別方法の概要を説明する。
ディスク装置100は、基本要素として、引き込み手段U1、ターンテーブル71、事前回転手段U2、回転数検出手段U3、及び、ディスク判別手段U4を備える。引き込み手段U1は、ディスクDKをロード位置P1に引き込む。ターンテーブル71は、解放位置P3から前記ロード位置P1にあるディスクDKの挟持位置P4に移動可能である。事前回転手段U2は、前記挟持位置P4に到達する前に前記ターンテーブル71を予め回転状態にする。回転数検出手段U3は、前記ターンテーブル71の回転数を検出する。ディスク判別手段U4は、前記ターンテーブル71が回転状態になった後に検出された回転数Ndに基づいてディスクDKの有無とディスクDKのサイズの少なくとも一方を判別する。
尚、ディスクには、BD(ブルーレイディスク)、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、等が含まれる。ディスク装置には、ディスクに対して記録及び再生を行うことが可能なディスク記録再生装置、ディスクに対して再生のみ行うディスク再生装置、表示装置といった別の装置と一体化されたディスク装置、等が含まれる。むろん、ディスク装置は、車載用でもよいし、車載用でなくてもよい。
前記事前回転手段U3は、前記挟持位置P4に到達する前に前記ターンテーブル71の回転数を目標回転数Ntにしてもよい。前記ディスク判別手段U4は、前記ターンテーブル71の回転数が目標回転数Ntに達した後に検出された回転数Ndに基づいてディスクDKの有無とディスクDKのサイズの少なくとも一方を判別してもよい。
前記ディスク判別手段U4は、前記ターンテーブル71が前記挟持位置P4に到達した時に検出された回転数Ndに基づいてディスクDKの有無とディスクDKのサイズの少なくとも一方を判別してもよい。ターンテーブル71が挟持位置P4に到達した時にはターンテーブル71の回転数が目標回転数Ntに達しているので、検出される回転数Ndの精度が向上する。従って、本態様は、ディスク判別精度を向上させることができる。
前記ディスク判別手段U4は、前記検出された回転数Ndが第一所定値THn1以上である場合にディスクDKが無いと判別し、前記検出された回転数Ndが前記第一所定値THn1よりも小さい第二所定値THn2以上、且つ、前記第一所定値THn1未満である場合に第一のディスク(例えば8cmディスク)があると判別し、前記検出された回転数Ndが前記第二所定値THn2未満である場合に前記第一のディスクよりも大きい第二のディスク(例えば12cmディスク)が有ると判別してもよい。この態様は、ディスクの有無及びディスクのサイズを速やかに判別することが可能なディスク装置を提供することができる。
尚、第一所定値THn1よりもごく僅かに小さい値をTHn1’とするとき、Nd>THn1’であることはNd≧THn1と同じであり、Nd≦THn1’であることはNd<THn1と同じであり、いずれの場合も上記態様に含まれる。また、第二所定値THn2よりもごく僅かに小さい値をTHn2’とするとき、Nd>THn2’であることはNd≧THn2と同じであり、Nd≦THn2’であることはNd<THn2と同じであり、いずれの場合も上記態様に含まれる。以下、類似する場合も、同じことが言える。
前記ディスク判別手段U4は、前記検出された回転数Ndの減少量DNが第一所定量THd1以上である場合に第一のディスクが有ると判別し、前記検出された回転数Ndの減少量DNが前記第一所定量THd1よりも小さい第二所定量THd2以上、且つ、前記第一所定量THd1未満である場合に前記第一のディスクよりも小さい第二のディスクが有ると判別し、前記検出された回転数Ndの減少量DNが前記第二所定量THd2未満である場合にディスクDKが無いと判別してもよい。この態様も、ディスクの有無及びディスクのサイズを速やかに判別することが可能なディスク装置を提供することができる。
尚、回転数の減少量DNには、目標回転数Ntと前記検出された回転数Ndとの差、目標回転数Ntに対する前記差の比、等が含まれる。
前記ディスク判別手段U4は、前記ターンテーブル71が前記挟持位置P4に到達するまで前記検出される回転数Ndの減少量DNが所定量(THd1)以上になるか否かを判断し、前記検出された回転数Ndの減少量DNが前記所定量(THd1)以上になった場合にはディスクDKが有ると判別し、前記検出された回転数Ndの減少量DNが前記所定量(THd1)未満のまま前記ターンテーブル71が前記挟持位置P4に到達した場合にはディスクDKが無いと判別してもよい。この態様は、ディスクDKが有る場合にはターンテーブル71の挟持位置P4への到達を待たずにディスク有りと判別することができるので、ディスクの有無をさらに速やかに判別することが可能となる。
前記ディスク判別手段U4は、前記ターンテーブル71が前記挟持位置P4に到達するまで前記検出される回転数Ndが所定値(THn1)以下になるか否かを判断し、前記検出された回転数Ndが前記所定値(THn1)以下になった場合にはディスクDKが有ると判別し、前記検出された回転数Ndが前記所定値(THn1)よりも大きいまま前記ターンテーブル71が前記挟持位置P4に到達した場合にはディスクDKが無いと判別してもよい。この態様も、ディスクDKが有る場合にはターンテーブル71の挟持位置P4への到達を待たずにディスク有りと判別することができるので、ディスクの有無をさらに速やかに判別することが可能となる。
前記事前回転手段U2は、ディスクDKから情報を再生する場合の前記ターンテーブル71の回転数よりも少ない回転数、且つ、ディスクDKから情報を再生する場合の前記ターンテーブル71の回転トルクよりも小さい回転トルクで前記ターンテーブル71を回転させてもよい。この態様は、検出される回転数Ndの精度が向上するので、ディスク判別精度を向上させることができる。
上記態様1〜7のいずれかのディスク判別を行う方法の態様も、上述した効果を奏する。
まず、後述する各種の例に共通のディスク装置構成の例を説明する。
図1は、ディスク装置100の各種状態の例を模式的に示している。図2は、ディスク装置100の例を分解して示している。図3は、チャッキング機構70の縦断面の例を模式的に示している。図4は、ディスク装置100の電気回路構成の例を模式的に示している。むろん、図1〜4に示す構成はあくまでも当業者が実施可能なように示した一例に過ぎず、ディスク装置の構成は図1〜4に示す構成に限定されない。
図5は、主制御部90が主体となって行うディスク判別処理の第一の例を示している。図6(a)は、検出回転数Ndの閾値を用いてディスク判別処理を行う例を模式的に示している。
図5に示す処理は、図1に示すようなオープン状態になったときに行われる。図8〜12に示す処理も、同様である。尚、ステップS104の処理を行う主制御部90は事前回転手段U2に対応し、ステップS108〜S120の処理を行う主制御部90はディスク判別手段U4に対応している。以下、「ステップ」の記載を省略する。
ディスクDKから映像(情報)を再生する場合のターンテーブル71の回転数(Npとする。)は通常、数千rpmであるが、ディスク判別処理を行うときのターンテーブル71の目標回転数NtはNpよりも1桁程度以上小さくすることが好ましい。そこで、本具体例では、目標回転数NtをディスクDKから映像を再生する場合の回転数Npよりも少ない専用回転数(例えば50〜500rpm程度)に設定している。また、ディスク判別処理を行うときにスピンドルモータ84に供給する電流の目標電流値(Itとする。)は、ディスクDKから映像を生成する場合にモータ84に供給する電流の値(Ipとする。)よりも小さくすることが好ましい。尚、モータ84への電流値は、モータ84が発生させるトルクに対応している。そこで、本具体例では、目標のトルク(目標電流値It)をディスクDKから映像を再生する場合のトルク(電流値Ip)よりも少ない専用トルクに設定している。
図7(b)は、ディスクトレイ20に12cmディスクが有る場合のセンサSR1,SR2の出力信号の例を模式的に示している。この場合、チャッキングセンサSR2がオン(ON)からオフ(OFF)に切り換わる前に、すなわち、ターンテーブル71が挟持位置P4に到達する前にFGセンサSR1からパルス状信号が出力されなくなり、ターンテーブル71の回転が停止したことが示されている。
図8は、主制御部90が主体となって行うディスク判別処理の第二の例を示している。図6(b)は、回転数減少量DNの閾値を用いてディスク判別処理を行う例を模式的に示している。
図8に示す処理は、図5で示したS112,S116の代わりにS204,S206があり、S202が追加されている。図5で示した処理と同様の箇所は、同じ符号を付して説明を省略する。図9〜12の説明を行うときも、同様である。
ディスクトレイ20にディスクDKが有れば、チャッキング完了を待たなくても図6(a),(b)に示すようにターンテーブル71の回転数が減少する。そこで、ターンテーブル71が挟持位置P4に到達する前に検出回転数Ndに基づいてディスク判別処理を行ってもよい。
図9は、主制御部90が主体となって行うディスク判別処理の第三の例を示している。図9に示す処理は、図8で示したS102〜S106があり、残りがS302〜S318となっている。
図10は、主制御部90が主体となって行うディスク判別処理の第四の例を示している。図10に示す処理は、図9で示したS306,S308の代わりにS402,S404があり、S304が削除されている。
本技術は、ディスクDKのサイズを判別しないことも含む。
図11は、主制御部90が主体となって行うディスク判別処理の第五の例を示している。図11に示す処理は、図5で示したS116〜S120の代わりにS502がある。
本具体例は、挟持位置P4に到達する前にターンテーブル71が予め回転状態になった後に検出された回転数Ndに基づいてディスクDKの有無が判別される。従って、本ディスク装置は、ディスクの有無を速やかに判別可能である。尚、第二、第三、及び、第四の例についても、ディスクDKのサイズを判別せずディスクDKの有無を判別する変形例を実施可能である。
本技術は、ディスクDKの有無を判別しないことも含む。
図12は、主制御部90が主体となって行うディスク判別処理の第六の例を示している。図12に示す処理は、図5で示したS112〜S114が削除されている。
本具体例は、挟持位置P4に到達する前にターンテーブル71が予め回転状態になった後に検出された回転数Ndに基づいてディスクDKのサイズが判別される。従って、本ディスク装置は、ディスクのサイズを速やかに判別可能である。尚、第二、第三、及び、第四の例についても、ディスクDKの有無を判別せずディスクDKのサイズを判別する変形例を実施可能である。
スピンドルモータ(ディスクモータ)の回転数検知は、いわゆるFGシステムと呼ばれる回転数検出システムだけでなく、DCモータの逆起電圧から回転数を検出する方法を用いてもよい。
上述した処理の各ステップの順番は、適宜、変更可能である。例えば、図5の処理において、スピンドルモータ84を回転駆動するS104の処理の前にディスクトレイ20の引き込みを開始するS106の処理を行ってもよい。
ディスクのサイズは、2種類に限定されず、3種類以上でもよい。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、ディスクの有無とディスクのサイズの少なくとも一方を速やかに判別することが可能な技術等を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
・前記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材及び構成等を置換して適用すること
・前記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって前記実施例の中で開示した部材及び構成等と相互に置換可能な部材及び構成等に置換すること
・前記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が前記実施例の中で開示した部材及び構成等の代用として想定し得る部材及び構成等に置換すること
は、いずれも実施可能である。これらの置換した態様も、本発明に含まれる。
20…ディスクトレイ、22…ディスク受け部、51…昇降制御機構、
70…チャッキング機構、71…ターンテーブル、72…クランパー、
80…光ピックアップ(OPU)、81…対物レンズ、
90…主制御部、100…ディスク装置、
DK…ディスク、DT1…半径方向、
P1…ロード位置、P2…アンロード位置、P3…解放位置、P4…挟持位置、
SR1…FGセンサ、SR2…チャッキングセンサ、
U1…引き込み手段、U2…事前回転手段、U3…回転数検出手段、
U4…ディスク判別手段。
Claims (8)
- ディスクをロード位置に引き込む引き込み手段と、
解放位置から前記ロード位置にあるディスクの挟持位置に移動可能なターンテーブルと、
前記挟持位置に到達する前に前記ターンテーブルを予め回転状態にする事前回転手段と、
前記ターンテーブルの回転数を検出する回転数検出手段と、
前記ターンテーブルが回転状態になった後に検出された回転数に基づいてディスクの有無とディスクのサイズの少なくとも一方を判別するディスク判別手段とを備えた、ディスク装置。 - 前記ディスク判別手段は、前記ターンテーブルが前記挟持位置に到達した時に検出された回転数に基づいてディスクの有無とディスクのサイズの少なくとも一方を判別する、請求項1に記載のディスク装置。
- 前記ディスク判別手段は、前記検出された回転数が第一所定値以上である場合にディスクが無いと判別し、前記検出された回転数が前記第一所定値よりも小さい第二所定値以上、且つ、前記第一所定値未満である場合に第一のディスクがあると判別し、前記検出された回転数が前記第二所定値未満である場合に前記第一のディスクよりも大きい第二のディスクが有ると判別する、請求項1又は請求項2に記載のディスク装置。
- 前記ディスク判別手段は、前記検出された回転数の減少量が第一所定量未満である場合にディスクが無いと判別し、前記検出された回転数の減少量が前記第一所定量以上、且つ、該第一所定量よりも大きい第二所定量未満である場合に第一のディスクが有ると判別し、前記検出された回転数の減少量が前記第二所定量以上である場合に前記第一のディスクよりも大きい第二のディスクが有ると判別する、請求項1又は請求項2に記載のディスク装置。
- 前記ディスク判別手段は、前記ターンテーブルが前記挟持位置に到達するまで前記検出される回転数の減少量が所定量以上になるか否かを判断し、前記検出された回転数の減少量が前記所定量以上になった場合にはディスクが有ると判別し、前記検出された回転数の減少量が前記所定量未満のまま前記ターンテーブルが前記挟持位置に到達した場合にはディスクが無いと判別する、請求項1に記載のディスク装置。
- 前記ディスク判別手段は、前記ターンテーブルが前記挟持位置に到達するまで前記検出される回転数が所定値以下になるか否かを判断し、前記検出された回転数が前記所定値以下になった場合にはディスクが有ると判別し、前記検出された回転数が前記所定値よりも大きいまま前記ターンテーブルが前記挟持位置に到達した場合にはディスクが無いと判別する、請求項1に記載のディスク装置。
- 前記事前回転手段は、ディスクから情報を再生する場合の前記ターンテーブルの回転数よりも少ない回転数、且つ、ディスクから情報を再生する場合の前記ターンテーブルの回転トルクよりも小さい回転トルクで前記ターンテーブルを回転させる、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のディスク装置。
- ディスクをロード位置に引き込む引き込み手段と、解放位置から前記ロード位置にあるディスクの挟持位置に移動可能なターンテーブルと、を備えたディスク装置のディスク判別方法であって、
前記挟持位置に到達する前に前記ターンテーブルを予め回転状態にし、
前記ターンテーブルの回転数を検出し、
前記ターンテーブルが回転状態になった後に検出された回転数に基づいてディスクの有無とディスクのサイズの少なくとも一方を判別する、ディスク装置のディスク判別方法。
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