JP6201717B2 - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1に記載の定着装置には、エンドレスベルトが備えられており、加圧部材によってエンドレスベルトの裏面からエンドレスベルトを定着部材に向けて押圧するようになっている。そして、加圧部材とエンドレスベルトの裏面との間には、シート状部材が配置されている。
特開2003−195664号公報
本発明の課題は、無端部材の摺動性が低下するのを抑制することである。
請求項1に係る定着装置は、画像が転写された記録媒体を回転しながら搬送し、画像を記録媒体に定着させる定着部材と、回転する前記定着部材に表面が接触し、周回する無端状の無端部材と、前記無端部材の裏面側から前記無端部材を前記定着部材に押し付ける押付部材と、前記押付部材と前記無端部材との間に配置され、前記無端部材側に潤滑剤を保持する保持部材と、前記無端部材の裏面から複数球状に突出し、前記定着部材の回転軸方向において同一の位置には複数配置されず、前記回転軸方向から見て周方向で同一の位置に配置されておらず、前記回転軸方向の夫々の間隔をP、曲率半径をR、高さをHとした際に下記数値を満足する突出部と、を備えることを特徴とする。
P=1〔mm〕以上 20〔mm〕以下
R=0.15〔mm〕以上 0.5〔mm〕以下
H=50〔μm〕以上 250〔μm〕以下
請求項2に係る定着装置は、請求項1に記載の定着装置において、複数の前記突出部は、前記回転軸方向から見て、前記無端部材の周方向において同様の間隔で配置されることを特徴とする。
請求項3に係る画像形成装置は、記録媒体にトナー画像を転写する転写部材と、前記転写部材によって記録媒体に転写された画像を記録媒体に定着させる請求項1又は2に記載の定着装置と、を備えることを特徴とする。
請求項1の定着装置によれば、無端部材の裏面から複数球状に突出に突出する突出部の回転軸方向の間隔が20〔mm〕より大きい場合と比して、無端部材の摺動性が低下するのを抑制することができる。
請求項2の定着装置によれば、突出部が、回転軸方向から見て、無端部材の周方向において同様の間隔で配置されていない場合と比して、無端部材の摺動性が低下するのを効果的に抑制することができる。
請求項3の画像形成装置によれば、請求項1又は2に記載の定着装置が備えられていない場合と比して、無端部材の裏面から複数球状に突出に突出する突出部の回転軸方向の間隔が20〔mm〕より大きい場合と比して、無端部材の摺動性が低下するのを抑制した定着装置を採用して画像が形成される。
本発明の実施形態に係る定着装置に用いられる加圧ベルト等を示した拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置に用いられる加圧ベルトを示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の評価結果を表で示した図面である。 本発明の実施形態に係る定着装置に用いられる加圧部材を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る定着装置に用いられる加圧部材を示した分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。
本発明の実施形態に係る定着装置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置の一例を図1〜図7に従って説明する。なお図中に示す矢印Vは、鉛直方向であって装置上下方向を示し、矢印Hは水平方向であって装置幅(装置左右)方向を示し、矢印Dは水平方向であって装置奥行方向を示す。
(全体構成)
画像形成装置10は、図7に示されるように、各構成部品が内部に収容される装置本体10Aを備えている。この装置本体10Aの内部には、記録媒体としてのシート部材Pが収容される収容部12と、収容部12に収容されたシート部材Pを搬送する搬送部16と、搬送されるシート部材Pにトナー画像を形成する画像形成部14と、画像形成部14によってシート部材Pに形成されたトナー画像をシート部材Pに定着させる定着部18と、画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部20と、が備えられている。
また、装置本体10Aの上部には、定着部18によって画像が定着されたシート部材Pが排出される排出部22が形成されている。
〔画像形成部〕
画像形成部14は、装置本体10A内の装置上下方向の中央側に配置されている。そして、この画像形成部14は、画像を保持する像保持体24を備えている。
像保持体24は、円柱状とされ、一方向(図7における反時計回り方向)へ回転するようになっている。この像保持体24の周囲には、像保持体24の回転方向の上流側から順に、像保持体24を帯電させる帯電ロール26と、帯電ロール26によって帯電した像保持体24を露光して像保持体24に静電潜像を形成する露光装置30と、露光装置30によって形成された静電潜像を現像して例えば黒色のトナー画像とする現像装置32と、現像装置32によって像保持体24に形成された黒色のトナー画像をシート部材Pに転写する転写ロール34と、が配置されている。
転写ロール34は、像保持体24に対向して配置されており、像保持体24との間でシート部材Pを挟んで回転することで、シート部材Pを上方へ搬送するようになっている。この転写ロール34と像保持体24との間が、像保持体24に形成されたトナー画像がシート部材Pに転写される転写位置Tとされている。
また、露光装置30の上方には、トナーが収容されているトナーカートリッジ38が配置されている。さらに、このトナーカートリッジ38に収容されたトナーを現像装置32に向けて搬送するための図示せぬ搬送管が、画像形成部14に備えられている。
〔収容部〕
収容部12は、画像形成部14の下方に配置されている。そして、収容部12は、上下方向に並べられると共にシート部材Pが積載される積載部材12A、12B、12Cを備えている。夫々の積載部材12A、12B、12Cは、装置奥行方向における装置手前側に引き出し可能とされており、積載部材12A、12B、12Cが装置手前側に引き出されることで、積載部材12A、12B、12Cにシート部材Pを補充することができるようになっている。
〔搬送部〕
搬送部16は、収容部12及び画像形成部14の側方に配置されている。そして、搬送部16は、夫々の積載部材12A、12B、12Cに積載された最上位のシート部材Pを送り出す送出ロール46と、送出ロール46によって送り出されたシート部材Pをシート部材Pの搬送路48に沿って搬送する複数の搬送ロール50と、を備えている。
さらに、搬送部16は、定着部18によってトナー画像が定着されたシート部材Pを排出部22へ排出する排出ロール52を備えている。
また、搬送部16は、片面(表面)にトナー画像が定着されたシート部材Pの表裏を反転させて再び転写位置Tへ送り込むため、反転搬送路56に沿ってシート部材Pを搬送する搬送ロール58を備えている。
反転搬送路56は、転写ロール34に対して像保持体24とは反対側に配置されている。シート部材Pの両面に画像を形成する際には、片面にトナー画像が定着されたシート部材Pが、排出ロール52によりスイッチバックされて反転搬送路56に導かれる。また、導かれたシート部材Pは、搬送ロール58によって反転搬送路56に沿って搬送されることで表裏が反転される。そして、シート部材Pが、転写位置Tへ再度送り込まれるようになっている。
〔定着部〕
定着部18は、画像形成部14の上方に配置されている。そして、定着部18は、定着装置60を備えている。この定着装置60は、図示せぬモータから回転力が伝達されることで回転しながらシート部材Pに転写されたトナー画像を加熱することでトナー画像をシート部材Pに定着する定着部材の一例としての加熱部材62と、回転する加熱部材62と接触して従動して回転(周回)することで加熱部材62との間でシート部材Pを搬送する加圧部材64と、を備えている。なお、定着装置60については、詳細を後述する。
(全体構成の作用)
次に、シート部材Pへ画像を形成する画像形成動作について説明する。
収容部12及び搬送部16では、いずれかの積載部材12A、12B、12Cから送出ロール46によって送り出されたシート部材Pが、複数の搬送ロール50によって転写位置Tへ送り込まれる。
一方、画像形成部14では、像保持体24が帯電ロール26によって帯電された後、露光装置30によって露光されて、像保持体24に静電潜像が形成される。この静電潜像が現像装置32によって現像されて像保持体24に黒色のトナー画像が形成される。この黒色のトナー画像が、転写ロール34によって、転写位置Tに搬送されてきたシート部材Pに転写される。
トナー画像が転写されたシート部材Pは定着装置60へ搬送され、シート部材Pに転写されたトナー画像は定着装置60によってシート部材Pに定着される。シート部材Pの片面のみに画像を形成する場合は、トナー画像がシート部材Pに定着された後、シート部材Pは排出ロール52により排出部22へ排出される。
これに対して、シート部材Pの両面に画像を形成する場合には、シート部材Pの片面(表面)にトナー画像が定着された後、シート部材Pは、排出ロール52によりスイッチバックされて反転搬送路56へ送り込まれる。搬送ロール58が反転搬送路56に沿ってシート部材Pを搬送することで、シート部材Pの表裏が反転される。そして、このシート部材Pは、反転搬送路56から再び転写位置Tへ送り込まれ、トナー画像が記録されていないシート部材Pの裏面に、表面と同様にトナー画像が形成され、排出ロール52により排出部22へ排出される。以上のように、一連の画像形成動作が行われる。
(要部構成)
次に、定着装置60について説明する。
定着装置60は、装置本体10Aに対して着脱可能とされ、図7に示されるように、定着装置60は、装置本体10Aに備えられたメンテナンスドア28を開くことで(図中二点鎖線参照)、装置本体10Aに対して着脱されるようになっている。
この定着装置60は、図2に示されるように、前述した加熱部材62(定着部材の一例)と、前述した加圧部材64と、を備えている。
〔加熱部材〕
加熱部材62は、装置奥行方向に延びる円筒状の円筒体62Aと、円筒体62Aの内部に配置された発熱体62Bと、装置奥行方向において円筒体62Aの両端側に配置された一対のベアリング(図示省略)と、を備えている。そして、加熱部材62は、図示せぬモータから回転力が伝達され、図2に示す矢印M方向に回転するようになっている。
〔加圧部材〕
加圧部材64は、図2、図5に示されるように、装置奥行方向に延びる無端状(環状)の無端部材の一例としての加圧ベルト82(図5では二点鎖線)と、加圧ベルト82の内部に配置されると共に加圧ベルト82を回転可能(周回可能)に支持する支持機構84と、装置奥行方向において加圧ベルト82の両端部に配置されると共に加圧ベルト82の両端の開口を閉止する一対の閉止カバー86(図5の二点鎖線)と、を備えている。
[加圧ベルト]
加圧ベルト82は、周長94〔mm〕、厚み80〔μm〕、幅324〔mm〕の環状の熱硬化ポリイミド樹脂を基材とし、この基材の表面(外周面)にテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)を厚さ30〔μm〕でコーティングしたものである。
そして、加圧ベルト82は、加熱部材62と接触し、回転する加熱部材62に従動して回転(周回)し、加熱部材62との間でシート部材Pを挟んで搬送するようになっている。
[支持機構]
支持機構84は、図6に示されるように、板金を折り曲げて成形され、装置奥行方向に延びると共に長手方向に交差する方向の断面がL字状とされたフレーム78を備えている。詳細には、フレーム78の板面は、上下方向に向いており、フレーム78の基端側(加熱部材62が配置される側とは反対側)は、鉛直方向の下方に屈曲されている。そして、フレーム78の基体側には、屈曲部78Bが形成されている。
フレーム78において板面が鉛直方向を向いた部分の装置奥行方向の両端には、閉止カバー86を通して外部に突出する突出部78Cが形成されている。
さらに、支持機構84は、保持部材88と、押付部材90とを備えている。保持部材88は、樹脂材料で成形され、装置奥行方向に延びると共にフレーム78の先端に嵌め込まれる凹部位88Aが基端に形成されている。また、押付部材90は、装置奥行方向に延びると共に保持部材88の先端に取り付けられるゴム材料で成形された断面矩形状とされている。
詳細には、保持部材88の先端には、装置奥行方向に延び装置幅方向を向いた取付面88Bと、取付面88Bを囲むように取付面88Bの端部から突出する側壁88Cとが形成され、押付部材90は、この取付面88Bに図示せぬ接着剤等で取り付けられている。
そして、この押付部材90によって加圧ベルト82の裏面側から加圧ベルト82が加熱部材62に向けて押し付けられるようになっている(図2参照)。
また、加圧ベルト82の裏面と押付部材90との間には、図2、図6に示されるように、加圧ベルト82側に摺動オイル(潤滑剤の一例)を保持する保持部材の一例としてのシート状の摺動シート96が配置されている。そして、摺動シート96の下側部分が、側壁88Cの下側に接着剤等で取り付けられている。
詳細には、摺動シート96は、例えばエンボス加工されたシート部材であって、摺動シート96の加圧ベルト82側は、凹凸状とされ、摺動オイル(例えば、シリコーンオイル)が凹部に保持される。そして、摺動シート96は、単層のフッ素樹脂(例えば、ポリテトラフロオロエチレン(PTFE))で形成され、厚さ100〔μm〕とされている。
さらに、支持機構84は、前述した屈曲部78Bに取り付けられると共に装置奥行方向に延びるフェルト92を備えている。このフェルト92には、摺動オイルが染み込んでおり、回転(周回)する加圧ベルト82の裏面に摺動オイルが塗布されるようになっている。
また、支持機構84は、樹脂材料で成形され、装置奥行方向に延びると共にフレーム78の上方に配置され、回転する加圧ベルト82の裏面を支持する半円筒状の半円筒部材94を備えている。そして、装置奥行方向における半円筒部材94の両端には、装置奥行方向に突出すると共に、閉止カバー86に形成された後述する円筒部位86Cの内部に挿入される突出部94Cが夫々形成されている。
さらに、支持機構84は、樹脂材料で成形され、装置奥行方向に延びると共にフレーム78の下方に配置され、回転する加圧ベルト82の裏面を支持する半円筒状の半円筒部材98を備えている。そして、装置奥行方向における半円筒部材98の両端には、装置奥行方向に突出すると共に、閉止カバー86に形成された後述する円筒部位86Cの内部に挿入される突出部98Fが夫々形成されている。
[閉止カバー]
加圧ベルト82の両端部に配置される閉止カバー86は、図6に示されるように、板面が装置奥行方向を向いた板状の部材とされている。
この閉止カバー86における加熱部材62(図2参照)と対向する側には、加熱部材62との干渉を回避するために、円弧状に切り欠かれた円弧部位86Aが形成されている。また、閉止カバー86の内側面86B(加圧ベルト82側を向いた面)には、円筒形状とされた円筒部位86Cが加圧ベルト82側に突出するように形成されている。この円筒部位86Cの内部に前述した突出部94C及び突出部98Fが挿入されることで、半円筒部材94及び半円筒部材98の位置決めがされるようになっている。
さらに、閉止カバー86における円筒部位86Cに囲まれた部位には、閉止カバー86の表裏を貫通すると共に前述したフレーム78の突出部78Cが貫通する矩形状の貫通孔86Dが形成されている。
そして、貫通孔86Dから露出した突出部78Cを図示せぬ付勢手段を用いて加熱部材62側に付勢することで、前述したように、押付部材90によって加圧ベルト82の裏面側から加圧ベルト82が加熱部材62に向けて押し付けられるようになっている(図2参照)。例えば、付勢手段には、コイルバネ等が用いられ、コイルバネの一端が突出部78Cに取り付けられ、コイルバネの他端が、定着装置60の筐体(図示省略)に取り付けられている。
[その他]
次に、加圧ベルト82の裏面から球状に突出し、加圧ベルト82と一体的に形成される複数の突出部100について説明する。
夫々の突出部100は、図3に示されるように、装置奥行方向(加熱部材62の回転軸方向)において同様の位置には複数配置されておらず、図1に示されるように、装置奥行方向から見て、加圧ベルト82の周方向で同一の位置に配置されていない。
また、突出部100の装置奥行方向の夫々の間隔をP(図3参照)、突出部100の曲率半径をR(図1参照)、突出部100の高さをH(図1参照)とした際に下記数値を満足するように、夫々の突出部100が形成されている。
P=1〔mm〕以上 20〔mm〕以下
R=0.15〔mm〕以上 0.5〔mm〕以下
H=50〔μm〕以上 250〔μm〕以下
この構成において、加圧ベルト82が、回転する加熱部材62に従動して回転することで、加圧ベルト82の裏面と摺動シート96とが摺動する。加圧ベルト82の裏面と摺動シート96とが摺動することで、摺動シート96の加圧ベルト82側には、突起部100によって、傷が付けられる(凹部が形成される)。このように、摺動シート96に傷が付けられることで、加圧ベルトに突出部が形成されていない場合と比して、摺動シート96と加圧ベルト82とが摺動することによる摺動シート96の平坦化が抑制されるようになっている。そして、摺動シート96の平坦化が抑制されることで、摺動シート96における摺動オイルの保持性の低下が抑制されるようになっている。
ここで、突出部100の配置、形状等について詳細に説明する。
突出部100の高さHについては、前述したように、H=50〔μm〕以上250〔μm〕以下とされている。高さHが、50〔μm〕より低いと、摺動シート96と突出部100とが摺動しても摺動シート96に傷が付かない(凹凸が確保されない)。このため、突出部100の高さHについては、H=50〔μm〕以上とされている。
一方、突出部100の高さHが、250〔μm〕より高いと、摺動シート96の傷(凹凸度合)が大きくなり、摺動シート96の形状が保てなくなる。このため、突出部100の高さHについては、H=250〔μm〕以下とされている。
また、夫々の突出部100の配置については、前述したように、装置奥行方向から見て、加圧ベルト82の周方向で異なる位置とされている(ランダム配置)。突出部100を周方向において同様の位置に配置すると、突起部100と摺動シート96とが摺動する際に生じる振動が大きくなり、出力画像の画像品質が低下するからである。
なお、この突出部100については、外周面に複数の凹部が形成された円柱状の金型に基材を塗布し、基材を硬化させることで、加圧ベルト82と一体的に形成されるようになっている。つまり、突出部100は、基材と同様の材料により形成されるようになっている。
また、突出部100の曲率半径Rについては、前述したように、0.15〔mm〕以上0.5〔mm〕以下とされている。曲率半径Rが0.15〔mm〕より小さいと、摺動シート96と突出部100とが摺動しても摺動シート96に傷が付かない(凹凸が確保されない)。このため、曲率半径Rについては、0.15〔mm〕以上とされている。
一方、曲率半径Rが0.5〔mm〕より大きいと、摺動シート96の傷(凹凸度合)が大きくなり、摺動シート96の形状が保てなくなる。このため、曲率半径Rについては、0.5〔mm〕以下とされている。
また、夫々の突起部100の装置奥行方向の間隔Pについては、前述したように、1〔mm〕以上20〔mm〕以下とされている。間隔Pが1〔mm〕より短いと、突出部100との摺動によって生じる摺動シート96の傷が装置奥行方向で一体化される。これにより、押付部材90によって加圧ベルト82が加熱部材62に向けて押し付けられる押付力が部分的に低下する。このため、間隔Pについては、1〔mm〕以上とされている。
一方、間隔Pが20〔mm〕より長いと、突出部100との摺動によって付けられる摺動シート96の傷が装置奥行方向で離れてしまい。摺動オイルが保持性されない範囲(傷と傷との間)が長くなる。このため、間隔Pについては、20〔mm〕以下とされている。
なお、突出部100の配置、形状等の測定については、加圧ベルト82を軸方向に切って展開し、粗さ測定器等を用いて測定することができる。
(評価)
次に、実施例に係る加圧ベルト82と、比較例に係る加圧ベルトとを評価した評価方法、及び評価結果等を、図4に示される表を用いて説明する。
〔評価した加圧ベルトの構成〕
加圧ベルトについては、周長94〔mm〕、厚み80〔μm〕、幅324〔mm〕の熱硬化ポリイミド樹脂を基材とし、この基材の表面(外周面)にテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)を厚さ30〔μm〕でコーティングしたものを用いた。さらに、加圧ベルトの裏面に下記突出部を形成させた。
1.実施例1:曲率半径R=0.15〔mm〕、高さH=50〔μm〕、間隔P=10〔mm〕とし、装置奥行方向から見て、突出部100を加圧ベルト82の周方向で異なる位置に配置した(ランダム配置)。
2.実施例2:曲率半径R=0.5〔mm〕、高さH=50〔μm〕、間隔P=10〔mm〕とし、装置奥行方向から見て、突出部100を加圧ベルト82の周方向で異なる位置に配置した(ランダム配置)。
3.実施例3:曲率半径R=0.5〔mm〕、高さH=220〔μm〕、間隔P=10〔mm〕とし、装置奥行方向から見て、突出部100を加圧ベルト82の周方向で異なる位置に配置した(ランダム配置)。
4.比較例1:曲率半径R=0.1〔mm〕、高さH=30〔μm〕、間隔P=10〔mm〕とし、装置奥行方向から見て、突出部100を加圧ベルト82の周方向で異なる位置に配置した(ランダム配置)。
5.比較例2:曲率半径R=0.75〔mm〕、高さH=300〔μm〕、間隔P=10〔mm〕とし、装置奥行方向から見て、突出部100を加圧ベルト82の周方向で異なる位置に配置した(ランダム配置)。
6.比較例3:曲率半径R=0.15〔mm〕、高さH=50〔μm〕、間隔P=10〔mm〕とし、装置奥行方向から見て、突出部100を加圧ベルト82の周方向で同じ位置に配置した(直線配置)。
7.比較例4:曲率半径R=0.75〔mm〕、高さH=220〔μm〕、間隔P=25〔mm〕とし、装置奥行方向から見て、突出部100を加圧ベルト82の周方向で異なる位置に配置した(ランダム配置)。
8.比較例5:曲率半径R=0.15〔mm〕、高さH=50〔μm〕、間隔P=0.5〔mm〕とし、装置奥行方向から見て、突出部100を加圧ベルト82の周方向で異なる位置に配置した(ランダム配置)。
〔評価した摺動シートの構成〕
全ての評価において、単層のフッ素樹脂で形成され、厚さ100〔μm〕とされる摺動シートを用いた。
〔評価方法〕
前述した加圧ベルト、及び摺動シートを、富士ゼロックス製 DocuPrint C3350に取り付けた。そして、A4サイズの富士ゼロックス社製カラーペーパー(J紙)用いて文字情報を印字した通紙試験を20万枚出力した。通紙試験の前後にエリアカバレッジ100%の画像を20枚連続通紙し、20枚目の画像について下記評価を行った。
〔評価項目〕
1.画質評価
目視で出力画像を評価し、出力画像の画像品質に問題がない場合を「○」、軽微な画像乱れがあるが、商品性上問題無い場合を「△」、商品性上問題がある画像乱れ、グロスムラ等が発生した場合を「×」とした。
2.紙しわ評価
目視で通紙後の紙しわを評価し、紙しわに問題がない場合を「○」、軽微な紙しわが発生したが、商品性上問題無い場合を「△」、商品性上問題がある紙しわが発生した場合を「×」とした。
〔評価結果〕
図4に示される評価結果から分かるように、実施例1〜3については、画質評価、及び紙しわ評価共に、商品性上問題ないことが分かる。
一方、比較例1〜5については、画質評価、及び紙しわ評価の少なくとも一方で、商品性上問題あることが分かる。
(まとめ)
以上の評価結果からも分かるように、突出部100が形成された加圧ベルト82を備える本実施形態に係る定着装置60では、20万枚の通紙試験を行った後も、画質評価、及び紙しわ評価共に、商品性上問題ない。つまり、加圧ベルト82に突出部100を形成させることで、加圧ベルト82の摺動性の低下が抑制され、定着装置60の定着性能の低下が抑制される。
また、画像形成装置10においては、定着装置60を備えることで、出力画像の画像品質の低下が抑制される。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、特に説明しなかったが、複数の突出部100は、装置奥行方向(回転軸方向)から見て、加圧ベルト82の周方向において同様の間隔で配置されてもよい、このように同様の間隔で配置することで、突起部100と摺動シート96とが摺動する際に生じる振動の発生タイミングが規則的(一定間隔)となり、定着装置60の定着性能の低下が効果的に抑制される。
また、上記実施形態では、間隔Pは、一つの加圧ベルト82において、一定間隔であったが、一つの加圧ベルト82において、複数の間隔Pが存在してもよい。
また、上記実施形態では、加圧ベルト82に突出部100を一体的に形成させたが、別体であってもよい。
10 画像形成装置
34 転写ロール(転写部材の一例)
60 定着装置
62 加熱部材(定着部材の一例)
82 加圧ベルト(無端部材の一例)
90 押付部材
96 摺動シート(保持部材の一例)
100 突出部

Claims (3)

  1. 画像が転写された記録媒体を回転しながら搬送し、画像を記録媒体に定着させる定着部材と、
    回転する前記定着部材に表面が接触し、周回する無端状の無端部材と、
    前記無端部材の裏面側から前記無端部材を前記定着部材に押し付ける押付部材と、
    前記押付部材と前記無端部材との間に配置され、前記無端部材側に潤滑剤を保持する保持部材と、
    前記無端部材の裏面から複数球状に突出し、前記定着部材の回転軸方向において同一の位置には複数配置されず、前記回転軸方向から見て周方向で同一の位置に配置されておらず、前記回転軸方向の夫々の間隔をP、曲率半径をR、高さをHとした際に下記数値を満足する突出部と、
    P=1〔mm〕以上 20〔mm〕以下
    R=0.15〔mm〕以上 0.5〔mm〕以下
    H=50〔μm〕以上 250〔μm〕以下
    を備える定着装置。
  2. 複数の前記突出部は、前記回転軸方向から見て、前記無端部材の周方向において同様の間隔で配置される請求項1に記載の定着装置。
  3. 記録媒体にトナー画像を転写する転写部材と、
    前記転写部材によって記録媒体に転写された画像を記録媒体に定着させる請求項1又は2に記載の定着装置と、
    を備える画像形成装置。
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