JP6199582B2 - 保護膜形成装置 - Google Patents
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Description
また、レーザー加工機に保護膜形成装置が組み込まれていない場合には、独立した保護膜形成装置によって環状のフレームにダイシングテープを介して支持された被加工物に保護膜を形成した後、被加工物は環状のフレームにダイシングテープを介して支持された状態でカセットに収容されてレーザー加工機に搬送されるが、レーザー加工機を構成する搬出手段によってカセットから搬出する際に、環状のフレームの上面および外周側面等に残存している液状樹脂が搬出手段に付着したり、搬出手段によって被加工物が搬出された仮置き手段に環状のフレームに残存している液状樹脂が付着して搬送トラブルが生ずるという問題がある。
環状のフレームの内周より大きく外周より小さい外径を有する保持面を備えたスピンナーテーブルと、
該スピンナーテーブルを回転駆動する回転駆動手段と、
該スピンナーテーブルに保持された被加工物の加工面に液状樹脂を供給する液状樹脂供給手段と、
該スピンナーテーブルに保持された環状のフレームに付着した液状樹脂を洗浄する洗浄水を上方からフレームに向けて噴射する洗浄水噴射手段と、
該スピンナーテーブルに保持された環状のフレームの上面にエアーを噴射する上部エアーブロー手段と、
該スピンナーテーブルに保持された環状のフレームの外周部下面にエアーを噴射する下部エアーブロー手段と、を具備し、
該洗浄水噴射手段から該フレームの上面に噴射された洗浄水を、該上部エアーブロー手段と、該下部エアーブロー手段とにより、該環状のフレームから除去するものであって、
該環状のフレームの外周部には、洗浄水で薄められた液状樹脂の除去を促進するための凹部、又は凸部が形成されている、
ことを特徴とする保護膜形成装置が提供される。
図1に示すレーザー加工機は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。この装置ハウジング2内には、被加工物を保持する被加工物保持手段としてのチャックテーブル3が切削送り方向である矢印Xで示す方向に移動可能に配設されている。チャックテーブル3は、吸着チャック支持台31と、該吸着チャック支持台31上に装着された吸着チャック32を具備しており、該吸着チャック32の表面である載置面上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。また、チャックテーブル3は、図示しない回転機構によって回動可能に構成されている。このように構成されたチャックテーブル3の吸着チャック支持台31には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ34が配設されている。
図示の実施形態における保護膜形成装置7は、スピンナーテーブル機構71と、該スピンナーテーブル機構71を包囲して配設された洗浄水受け手段72を具備している。スピンナーテーブル機構71は、スピンナーテーブル711と、該スピンナーテーブル711を回転駆動する電動モータ712と、該電動モータ712を上下方向に移動可能に支持する支持機構713を具備している。スピンナーテーブル711は多孔性材料から形成された上面が被加工物を保持する保持面となる吸着チャック711aを具備しており、この吸着チャック711aが図示しない吸引手段に連通されている。従って、スピンナーテーブル711は、吸着チャック711aに被加工物であるウエーハを載置し図示しない吸引手段により負圧を作用せしめることにより吸着チャック711上にウエーハを保持する。なお、スピンナーテーブル711は、後述する環状のフレームの内周より大きく外周より小さい外径に形成されており、従って、後述する環状のフレームがスピンナーテーブル711の上面に保持されると、環状のフレームの外周部がスピンナーテーブル711の外周から外側に突出された状態となる。上記電動モータ712は、その駆動軸712aの上端に上記スピンナーテーブル711を連結する。上記支持機構713は、複数本(図示の実施形態においては3本)の支持脚713aと、該支持脚713aをそれぞれ連結し電動モータ712に取り付けられた複数本(図示の実施形態においては3本)のエアシリンダ713bとからなっている。このように構成された支持機構713は、エアシリンダ713bを作動することにより、電動モータ712およびスピンナーテーブル711を図3に示す上方位置である被加工物搬入・搬出位置と、図4に示す下方位置である作業位置に位置付ける。
図1に示すように環状のフレーム11にダイシングテープ12を介して支持された加工前の半導体ウエーハ10(以下、単に半導体ウエーハ10という)は、加工面である表面10aを上側にしてカセット13の所定位置に収容されている。カセット13の所定位置に収容された加工前の半導体ウエーハ10は、図示しない昇降手段によってカセットテーブル131が上下動することにより搬出位置に位置付けられる。次に、被加工物搬出・搬入手段15が進退作動して搬出位置に位置付けられた半導体ウエーハ10を仮置き部14aに配設された仮置き手段14に搬出する。仮置き手段14に搬出された半導体ウエーハ10は、仮置き手段14によって所定の位置に位置合せされる。次に、仮置き手段14によって位置合わせされた加工前の半導体ウエーハ10は、第1の被加工物搬送手段16の旋回動作によって保護膜形成装置7を構成するスピンナーテーブル711の吸着チャック711a上に搬送され、該吸着チャック711aに吸引保持される(ウエーハ保持工程)。このとき、スピンナーテーブル711は図3に示す被加工物搬入・搬出位置に位置付けられており、樹脂液供給手段74の樹脂供給ノズル741と洗浄水噴射手段75の洗浄水ノズル751および上部エアーブロー手段76のエアーノズル761は図2および図3に示すようにスピンナーテーブル711の上方から離隔した待機位置に位置付けられている。
なお、上述した液状樹脂除去工程において、スピンナーテーブル711を例えば2000rpmで高速回転することで環状のフレーム11に付着している洗浄水で薄められた液状樹脂100は遠心力で飛ばされるが、半導体ウエーハ10の表面10aに被覆された保護膜110も飛散するので、スピンナーテーブル711の回転速度は100rpm程度が好ましい。
レーザー光線の光源 :YVO4レーザーまたはYAGレーザー
波長 :355nm
繰り返し周波数 :50kHz
出力 :4W
集光スポット径 :9.2μm
加工送り速度 :200mm/秒
3:チャックテーブル
4:レーザー光線照射手段
41:レーザー光線発振手段
42:集光器
5:撮像手段
6:表示手段
7:保護膜形成装置
71:スピンナーテーブル機構
711:スピンナーテーブル
712:電動モータ
72:洗浄水受け手段
74:樹脂液供給手段
741:樹脂液供給ノズル
75:洗浄水噴射手段
751:洗浄水ノズル
76:上部エアーブロー手段
761:エアーノズル
77:下部エアーブロー手段
771:エアーノズル
10:半導体ウエーハ
101:ストリート
102:デバイス
110:保護膜
11:環状のフレーム
12:ダイシングテープ
13:カセット
14:仮置き手段
15:被加工物搬出・搬入手段
16:第1の被加工物搬送手段
17:第2の被加工物搬送手段
Claims (1)
- 開口部を有する環状フレームの開口部に配設され環状のフレームとともにダイシングテープに貼着された被加工物の加工面に液状樹脂を被覆する保護膜形成装置であって、
環状のフレームの内周より大きく外周より小さい外径を有する保持面を備えたスピンナーテーブルと、
該スピンナーテーブルを回転駆動する回転駆動手段と、
該スピンナーテーブルに保持された被加工物の加工面に液状樹脂を供給する液状樹脂供給手段と、
該スピンナーテーブルに保持された環状のフレームに付着した液状樹脂を洗浄する洗浄水を上方からフレームに向けて噴射する洗浄水噴射手段と、
該スピンナーテーブルに保持された環状のフレームの上面にエアーを噴射する上部エアーブロー手段と、
該スピンナーテーブルに保持された環状のフレームの外周部下面にエアーを噴射する下部エアーブロー手段と、を具備し、
該洗浄水噴射手段から該フレームの上面に噴射された洗浄水を、該上部エアーブロー手段と、該下部エアーブロー手段とにより、該環状のフレームから除去するものであって、
該環状のフレームの外周部には、洗浄水で薄められた液状樹脂の除去を促進するための凹部、又は凸部が形成されている、
ことを特徴とする保護膜形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2013046727A JP6199582B2 (ja) | 2013-03-08 | 2013-03-08 | 保護膜形成装置 |
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JP2013046727A JP6199582B2 (ja) | 2013-03-08 | 2013-03-08 | 保護膜形成装置 |
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Family Applications (1)
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JP2013046727A Active JP6199582B2 (ja) | 2013-03-08 | 2013-03-08 | 保護膜形成装置 |
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- 2013-03-08 JP JP2013046727A patent/JP6199582B2/ja active Active
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