JP6199146B2 - 電動アシスト自転車 - Google Patents

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本発明は、立パイプと後車輪との間に着脱自在にバッテリボックスを装着した電動アシスト自転車に関する。特に、バッテリボックスを車体に装着する際のロック機構の改良に関する。
従来、自転車においてはペダル踏動により駆動力を得ているが、登坂路を長時間にわたりペダル踏動にて走行する場合や、平坦な路であっても荷物を帯同してのペダル踏動は大きな労力を必要とし、特に、老人あるいは婦女子にとっては大変体力を消耗するものであった。そのようなことから、近年では、あまり体力を必要としない電動自転車や電動アシスト自転車が普及してきた。そして、このような主動力あるいは補助動力として自転車の動力の電源供給に供される比較的容量の大きいバッテリを収納するバッテリボックスは、充電のために頻繁に車体への着脱が行われる。そして、これらのバッテリボックスの車体への装着に関しては盗難防止や脱落防止の観点から、着脱が容易でありながら、意図しない取外しが容易に行えないようにロック機構を装備するように構成されている。
そのようなバッテリボックスの装着機構におけるロック機構として下記特許文献1に記載されたような第1従来例としての電気自転車が提案された。そのような従来の電気自転車を図8を用いて説明すると、車輪を駆動する電動機と、該電動機の駆動電源としてのバッテリ部111とを備え、該バッテリ部111が立パイプ102と後車輪105との間に着脱自在に配置されてなる電気自転車であって、前記バッテリ部111の一端部を着脱自在にロックするためのロック機構を備えたキーユニット132が、前記立パイプ102の前方に位置するように設けたものである。
このような構成により、バッテリ部111が立パイプ102と後車輪105との間に配置されながら、バッテリ部111のロックを行うキーユニット132が、バッテリ部111の上部ではなく、立パイプ102の前部側に配設されているので、サドル107の最低高さをより低くすることが可能となり、足つき性を向上させて安定した停止が可能となり安全である上、キーユニット132の配置が前方にあるため、搭乗中でも電動スイッチのオン・オフ操作が容易となる利点がある。
また、同様に補助動力を使用する自転車として、下記特許文献2に記載されたような第2従来例としての電動アシスト自転車が提案された。そのような従来の電動アシスト自転車を図9を用いて説明すると、後部バッテリケース57の上部の取付フレーム(立パイプ)52a近傍の突出部57aに凹部57bを設け、キー38を回したとき、フレーム52aにブラケット56を介して固設してあるロックキー55の突出し部が、前記凹部57bに嵌入してバッテリケース57の抜止めとなるように構成したものである。
このような構成により、バッテリを自転車の重心位置に搭載しながらバッテリをロックできて盗難が防止される。
特開平10−230881号公報(要約書等参照) 特開平11−105759号公報(段落〔0030〕等参照)
しかしながら、前記第1従来例の電気自転車では、図8(B)にて明瞭に理解されるように、バッテリ部111のロックの施錠・解錠を行うキーユニット132の、特に電源スイッチを兼用するロックキー138は平面視においてサドル107の平面部と重なってしまい、挿入すべきキー挿入口を見失って、その操作はサドル107の下部に迂回させて手指を差し込んで行わなければならず、煩わしいものとなった。また、前記第2従来例の電動アシスト自転車では、バッテリケース57を立パイプであるフレーム52aの前側に振り分け配置したことで、自転車の重心対策では有利となったものの、バッテリケース57のロックキー55は依然としてサドルの下方後部に位置しており、前記第1従来例のものと同様に、平面視においてサドルの平面部と重なってしまい、挿入すべきキー挿入口を見失って、その操作はサドルの下方後部に迂回させて手指を差し込んで行わなければならず、煩わしいものであった。また、リヤキャリアやリヤチャイルドシートを装着した場合には、操作がより煩雑なものになっていた。
そこで本発明では、前記従来の電動アシスト自転車等のロック機構おける諸課題を解決して、ペダリングの邪魔にもならず、キー操作が円滑にでき、バッテリボックスの不用意な外れも防止できるロック機構を備えた電動アシスト自転車を提供することを目的とする。
このため本発明は、立パイプと後車輪との間に着脱自在にバッテリボックスを装着した電動アシスト自転車において、前記バッテリボックスを車体に係止してロックするロック機構における施錠/解錠を操作するキーのキー挿入口を、前記立パイプ表面の車幅方向左側で、かつ、上方に向けて配置するとともに、前記キー挿入口を、立パイプ後端部より前側に配置することにより、前記キー挿入口をサドルの平面部と重ならず、上方から視認する位置に配置したことを特徴とする。また本発明は、前記キーが挿入されるキーシリンダは、ほぼ立パイプに沿って配設されたことを特徴とする。また本発明は、前記ロック機構にあって、キー解錠状態では、バッテリボックスに対する係止部の係止位置を保持するように構成し、バッテリボックスの取外し動作に応じて係止部の係止が外れることを特徴とする。また本発明は、前記ロック機構におけるキーと、立パイプの後部の後車輪を回転阻止するリヤサークル錠におけるキーとを共通にするとともに、前記ロック機構におけるキー抜き挿し方向と前記リヤサークル錠におけるキー抜き挿し方向とを、車体面にほぼ沿う方向に配向させたことを特徴とする。
本発明によれば、請求項1に記載の構成要件である、立パイプと後車輪との間に着脱自在にバッテリボックスを装着した電動アシスト自転車において、前記バッテリボックスを車体に係止してロックするロック機構における施錠/解錠を操作するキーのキー挿入口を、前記立パイプ表面の車幅方向左側で、かつ、上方に向けて配置するとともに、前記キー挿入口を、立パイプ後端部より前側に配置することにより、前記キー挿入口をサドルの平面部と重ならず、上方から視認する位置に配置したことにより、左側通行である故に車体の左側から乗降することが殆どの搭乗者にとって、乗車前および降車後に搭乗者の視線を変えることなく、容易にロック機構におけるキー挿入口を視認することができて、いつでもバッテリボックスの着脱のためのキー操作に備えることができる上に、搭乗者の降車起立位置から容易に視認できるキー挿入口に、立パイプに沿って上方から迅速にキーを挿入することができる。しかも、通常はサドル高を最も下げた状態でサドル前後方向のほぼ中心部に位置するところの、後傾する立パイプの上端部より少なくとも前側にロック機構のキー挿入口が配置されることになるので、立パイプの延長線上に位置し前方に漸減するサドルの平面部がキー挿入口と重ならず、サドルの上下位置にかかわらず、上方から視認することができ、手指をサドルの下側に迂回させて差し込む必要がなく、サドルの狭幅部を通じてそのまま上方からストレス無く円滑にキー挿入口にキーを挿入することができる。
また、請求項2に記載の構成要件である、前記キーが挿入されるキーシリンダが、ほぼ立パイプに沿って配設された場合は、立パイプに沿うガイド動作によってキーをキー挿入口に円滑に挿入できる上に、ロック機構におけるキーシリンダが立パイプから車体の左右方向にあまり突出しないので、搭乗者のペダリング時に脚部の内側と干渉する虞れがない。
さらにまた、請求項に記載の構成要件である、前記ロック機構にあって、キー解錠状態では、バッテリボックスに対する係止部の係止位置を保持するように構成し、バッテリボックスの取外し動作に応じて係止部の係止が外れる場合は、前述したように、降車時等において体勢をあまり変えることなく簡便にバッテリボックス取外しのためのキー解錠操作が可能になったが故に陥りがちな、バッテリボックス取外しの体勢をとる前にバッテリボックスの係止が解かれることを有効に防止できるので、妄りにバッテリボックスが脱落することがない。また、請求項に記載された構成要件である、前記ロック機構におけるキーと、立パイプの後部の後車輪を回転阻止するリヤサークル錠におけるキーとを共通にするとともに、前記ロック機構におけるキー抜き挿し方向と前記リヤサークル錠におけるキー抜き挿し方向とを、車体面にほぼ沿う方向に配向させた場合は、1つのキーでバッテリボックスにおけるロック機構と、リヤサークル錠を操作することができる上に、それらのキー抜き挿し方向が車体面にほぼ沿う方向に配向させてあることにより、互いに近接配置されるそれらのキー挿入口間でのキーの抜き挿しを、視線や手の移動を同一面内での最小限に抑えて迅速かつ円滑に行えることとなる。
本発明の電動アシスト自転車におけるロック機構の取付状態を示す説明図である。 本発明の電動アシスト自転車に採用されるバッテリボックスのロック機構を例示するもので、電動アシスト自転車にバッテリボックスが装着されつつある状態の要部斜視図とロック機構の要部斜視図である。 同、バッテリボックスを装着する前の電動アシスト自転車の立パイプ近傍の要部斜視図である。 同、バッテリボックスが装着された状態の電動アシスト自転車の立パイプ近傍の要部斜視図およびロック機構における係止部近傍の横断面図である。 同、係止部が収納されるベース部の説明斜視図である。 同、解錠(開錠)状態および施錠状態における係止部が収納されるベース部の被規制部とキーシリンダにおける規制部との関連動作を説明する斜視図である。 同、キーシリンダケーシング内での係止部を収納したベース部の挙動を説明する各横断面図である。 特許文献1に開示された第1従来例の電気自転車の説明図である。 特許文献2に開示された第2従来例の電動アシスト自転車の説明図である。
以下、本発明の電動アシスト自転車を図面に基づいて説明する。なお、後述での、前、後、左、右、上、下の向きは、自転車の進行方向を前方とした向きを基準としている。本発明の電動アシスト自転車は、図1に示すように、立パイプ10と後車輪15との間に着脱自在にバッテリボックス1を装着した電動アシスト自転車において、前記バッテリボックス1を車体に係止してロックするロック機構4における施錠/解錠(開錠)を操作するキーのキー挿入口5Aを、前記立パイプ10表面の車幅方向左側で、かつ、上方に向けて配置するとともに、前記キー挿入口5Aを、立パイプ10後端部より前側に配置することにより、前記キー挿入口5Aをサドル9の平面部と重ならず、上方から視認する位置に配置したことを特徴とする。
図1は本発明の電動アシスト自転車における第1実施例のロック機構の取付状態を示す説明図であり、図2から図7は本発明の電動アシスト自転車に採用されるバッテリボックスのロック機構を例示するものである。図1に示すように、本発明の電動アシスト自転車では、立パイプ10と後車輪15との間に着脱自在にバッテリボックス1を装着し、前記バッテリボックス1を車体に係止してロックするロック機構4における施錠/解錠を操作するキーのキー挿入口5Aを、前記立パイプ10表面の車幅方向左側で、かつ、上方に向けて配置したものである。本願の課題および図面からも明らかなように、立パイプ10表面の車幅方向左側とは、車幅方向から見て、キーシリンダのキー挿入口5Aが、立パイプ10の投影面内に一致することを意味している。これにより、左側通行である故に車体の左側から乗降することが殆どの搭乗者にとって、乗車前および降車後に搭乗者の視線を変えることなく、容易にロック機構4におけるキー挿入口5Aを視認することができて、いつでもバッテリボックス1の着脱のためのキー操作に備えることができる上に、搭乗者の降車起立位置から容易に視認できるキー挿入口5Aに、立パイプ10に沿って上方から迅速にキーを挿入することができる。
また、図1(B)(C)に示すように、前記キー挿入口5Aを、同じ高さ位置での立パイプ10の後端部より前側に配置(図4(B)も参照)することによって、通常はサドル9の高さを最も下げた状態でサドル前後方向のほぼ中心部に位置するところの、後傾する立パイプ10の上端部より少なくとも前側にロック機構4のキー挿入口5Aが配置されるので、キー挿入口5Aが前方に漸減する平面形状のサドル9の平面部と重ならずに、上方から視認することができ、手指をサドルの下側に迂回させて差し込む必要がなく、サドルの狭幅部を通じてそのまま上方からストレス無く円滑にキー挿入口にキーを挿入することができる。図4(B)では後述するところの、ロック機構4における係止部3が収納されるベース部7の支軸22よりやや前方にキーシリンダ(5)におけるキー挿入口5Aが位置する(図2、図7も参照)。
さらに、図3に示すように、前記キーが挿入されるキーシリンダ5は、ほぼ立パイプ10に沿って配設され、立パイプ10に沿う動作によってキーをキー挿入口5Aに円滑に挿入できる上に、ロック機構4におけるキーシリンダ5が立パイプ10から車体の左右方向にあまり突出しないので、搭乗者のペダリング時に脚部の内側と干渉する虞れがない。さらにまた、詳細は後述するように、前記ロック機構4にあって、キー解錠状態では、バッテリボックス1に対する係止部3の係止位置を保持するように構成し、バッテリボックス1の取外し動作に応じて係止部3の係止が外れるように構成して、降車時等において体勢をあまり変えることなく簡便にバッテリボックス1の取外しのためのキー解錠操作が可能になったが故に陥りがちな、バッテリボックス1の取外しの体勢をとる前にバッテリボックス1の係止が解かれることを有効に防止できるので、妄りにバッテリボックス1が脱落することがない。
また、図1(B)(C)に示すように、前記ロック機構4の挿入口5Aに挿入されるキー32と、立パイプ10の後部の後車輪を回転阻止するリヤサークル錠17のキー挿入口18Aに挿入されるキー32とを共通にするとともに、前記ロック機構4におけるキーの抜き挿し方向と前記リヤサークル錠17におけるキーの抜き挿し方向とを、車体面にほぼ沿う方向に配向させて、1つのキー32でバッテリボックス1におけるロック機構4と、リヤサークル錠17を操作することができる上に、それらのキー挿入口5A、18Aが車体面にほぼ沿う方向に配向させてあることにより、互いに近接配置されるそれらのキー挿入口5A、18A間でのキー32の挿入を、視線や手の移動を同一面内での最小限に抑えて迅速かつ円滑に行えることとなる。
図2(A)は電動アシスト自転車にバッテリボックスが装着されつつある状態の要部斜視図で、図2(B)はケーシングが省略されたロック機構の要部斜視図である。図3はバッテリボックスを装着する前の電動アシスト自転車の立パイプ近傍の要部斜視図である。図示は省略されているが、車体フレームの後ホーク(シートステー)16の下端部とチェーンステー14の後端部との接合部には後車輪15のハブ部が軸支されており、該後ホーク16には後車輪15の回転をロックするリヤサークル錠17が配設され、キーシリンダ18を備える。車体フレームのヘッドパイプから後下方に延びる下部のダウンチューブの下端部と、上部にサドル9を支持する立パイプ(シートチューブ)10の下端部との接合部には、ペダル踏力検出機構およびペダルクランク軸等が組み付けられたハンガー部11が溶接等により接合される。
前記ハンガー部11の後部、すなわちハンガー部11と後端部に後車輪15を軸支するチェーンステー14の前端部との間には、図示しないブラケットが溶接等により接合されて配設され、該ブラケットの上面部にはバッテリ載置部13が固定される。該バッテリ載置部13の上部であって、立パイプ10の後部と後車輪15の前部との間の空間にバッテリを収納したバッテリボックス1が、図2に示したように、その下端部を中心とした揺動動作によって起立位置に装着される。図3におけるバッテリ載置部13の上面の車体の僅か左側の溝29にバッテリボックス1の下端部の適宜の凸部を挿入してバッテリボックス1が傾動装着に到ると、バッテリボックス1の下端部に露出せる補助動力駆動部への電源の供給や各種検出信号の接続線のコネクタ端子が、バッテリ載置部13の上面の対応位置に配列されたコネクタ端子30と整合して接続されることになる。
バッテリ載置部13に載置して装着されるバッテリボックス1の上部側面には、ロック機構4におけるフック等の係止部3に対応して被係止部2が形成される。ロック機構4は図2(B)に示すような、キー挿入口5Aを上端部に備えるキーシリンダ5と、これに組み合わされたフック等の係止部3が斜線矢印のように直線移動自在にフックホルダを構成するベース部7に収納され、かつベース部7が支軸22に対して解錠方向である白矢印のように揺動自在に配設されている。そして、詳細は後述するが、ベース部7はキーシリンダ5のキー操作に基づく規制部6によってその揺動が規制自在に構成される。そして、ロック機構4は、前記バッテリボックス1の被係止部2に対応する立パイプ10の好適には左側面の対応する位置に設置される。通常、左側通行の車両である自転車にあっては車体の左側に搭乗者が立ってロック機構4等を操作することが多いからである。
図4(A)はバッテリボックスが装着された状態の電動アシスト自転車の立パイプ近傍の要部斜視図であり、図4(B)はロック機構における係止部近傍の横断面図である。図4(A)では、キーシリンダ5のケーシングが図示省略されている。図2(A)(B)の黒矢印のようにして、バッテリボックス1における被係止部2がロック機構4におけるフックである係止部3を押圧すると、図4(B)に示すように、バッテリボックス1の装着に伴って被係止部2の先行側斜面31がロック機構4における係止部3の傾斜面26に作用して、直線移動の復元ばね24の復元力に抗して係止部3を後退させた後、バッテリボックス1の被係止部2がロック機構4におけるフック等の係止部3と復元ばね24の付勢力によって係止されることが理解される。
図5は係止部が収納されるベース部の説明斜視図である。図5(A)に示すように、ロック機構4におけるフック等から構成される係止部3は、支軸22(図2、図6および図7参照)の周りに揺動自在に支持されたフックホルダを構成するベース部7におけるフック収納部19内に矢印のように直線移動自在に収納される。ベース部7はそのフック収納部19の係止部3の移動方向にほぼ直交して延設される一対のアーム部20、20を有し、これらの先端近傍に各支軸孔21が穿設される。これらの各支軸孔21には、後述する図6に示すように、キーシリンダケーシング25に植設される支軸22が挿入され、キーシリンダケーシング25に対してベース部7すなわち係止部3がコイルばね23によって復元可能に揺動自在に配設されることになる。図5(B)はベース部7を下方から見た図である。図5(C)は係止部3がフック収納部19内に収納されて組み立てられた状態の斜視図である。なお、フック収納部19の上面には、後述するところの、ベース部7の揺動動作が規制される被規制部8が突出形成されている。
図6は解錠(開錠)状態および施錠状態における係止部が収納されるベース部の被規制部とキーシリンダにおける規制部との関連動作を説明する斜視図である。先ず、係止部3が収納されるベース部7の施錠状態について説明する。それに先立って、図7(B)(C)によって、バッテリボックス1の装着動作に伴い係止部3の係止動作を説明すると、バッテリボックス1の装着動作によりバッテリボックス1における被係止部2の先行側傾斜面31(図4(B))が係止部3の傾斜面26に当接することにより、ベース部7におけるフック収納部19内に係止部3を復元ばね24の復元力に抗して押し戻して、図7(B)の状態にした後、係止部3が復元ばね24の復元力により図7(C)と同様の状態に戻って、バッテリボックス1における被係止部2と係止部3とが係合してロックされる。
図6(C)(D)の施錠状態にては、キーシリンダ5の下部の規制部6は図の規制位置にある。このとき、図6(C)に示すように、支軸22を以てキーシリンダケーシング25に対して揺動自在に組み合わされた係止部3を収納するベース部7における被規制部8と前記キーシリンダ5の下部の規制部6とは干渉規制される関係にある。つまり、ベース部7はフック収納部19の上面に形成された被規制部8の揺動軌跡にキーシリンダ5の下部の規制部6が位置することによりその揺動動作が規制されている。次いで、キーがキーシリンダ5に挿入されて回動されて解錠操作が行われると、キーシリンダ5(図2(B)参照)の回動動作に連動する規制部6が回動して図6(B)の非規制位置に位置する。つまり、規制部6が図6(C)における図面奥に移動し、ベース部7における被規制部8の揺動軌跡から退避するので、図6(A)の状態のように、ベース部7すなわち係止部3はコイルばねから構成される復元ばね23の復元力に抗して解錠方向(白矢印)に揺動することができる。
図7は、フックから構成される係止部3が収納されるベース部7部における断面図を含み、その断面からキーシリンダ側を見上げた図であり、キーシリンダ側の規制部6を見ることができる。図7(B)(C)は、ベース部7の揺動が規制され係止部3の直線移動のみが可能な状態で解錠および施錠状態にある。キー操作に基づくキーの解錠操作によって、規制部6がベース部7における被規制部8の揺動軌跡から退避するに到る。しかし、そのままでは、コイルばね23の比較的大きな復元力によってベース部7の揺動は開始しない。人力によるバッテリボックス1の取外しすなわち解錠動作によって初めて、バッテリボックス1における被係止部2がロック機構4における係止部3の傾斜面26と反対側の面を揺動方向に押圧する。これによって、図7(A)に示すように、係止部3すなわちベース部7が支軸22を中心としてコイルばね23の復元力に抗して揺動するに到り、恰も、係止部3が直線的に後退した図7(B)の状態と同様となり、係止部3がバッテリボックス1の被係止部2から離脱するので、バッテリボックス1を取り外して充電等に供することができる。かくして、バッテリボックス1の装着時における係止部3のベース部7内での直線移動による摺動方向と、バッテリボックス1の取外し時における係止部3およびベース部7の揺動による摺動方向とが異なるので、それらの摺動部間における各作動耐久性が向上する。
なお、図7(C)に明示されるように、フック等から構成される係止部3の傾斜面26は、好適には支軸22を中心とする半径R上に一致するような円弧状に構成される。このように構成することによって、係止部3がキーシリンダケーシング25内において揺動する際に、前記ケーシング内との干渉隙間を最小限に抑制できるとともに、係止部3がキーシリンダケーシング25から出没するためのフック孔28との揺動干渉も最小限にすることができる。つまり、フック孔28の開口面積を必要最小限にすることができるのである。
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、ロック機構の立パイプへの取付形態、リヤサークル錠の形状、形式およびその取付部位ならびに取付形態、バッテリボックスの形状(図示の実施例のようなボックス形状の他、枠体形状でもよい)、形式、およびその被係止部の形状(バッテリボックスの装着時の被係止部の先行側に係止部前面の傾斜面に作用する傾斜面があり、係止部を適正にロックできれば、バッテリボックスの適宜部位に適宜の形状に形成できる)、バッテリボックスの装着形態(実施例のように、バッテリボックスの下端部を揺動中心とする揺動形態の他、ロック機構への水平方向の横移動形態(例えば、バッテリボックス載置部への横移動によるバッテリボックス底部のワンタッチ装着と、バッテリボックス上部における被係止部と係止部を有するロック機構への横移動による装着によるものでも可能である。その場合の、バッテリボックス載置部に設けられる配線のためのコネクタ端子等は横方向での接続形態とされる。また、設計上、シートステーとの干渉が回避できるなら、バッテリボックスの上方からの装着形態も考慮される。その場合は、ロック機構における係止部とバッテリボックスにおける被係止部との係合は、実施例の揺動係合に代えて上下方向の係合とされる。その場合でも、係止部を収納するベース部の上下方向の揺動を規制する規制部を形成したキーシリンダは、好適には図示の実施例のようにほぼ鉛直方向を向くように構成されるが、場合によっては、実施例のようなキーシリンダおよびベース部の組合せをそのまま採用するなら、キーシリンダをほぼ水平方向に配置することを妨げるものではない)、キーシリンダにおける規制部の形状および形成形態ならびに形成部位、ベース部における被規制部の形状および形成形態ならびに形成部位、係止部のベース部における収納形態およびその復元ばねによる復元形態、ベース部の解錠動作時の揺動形態(実施例では、バッテリボックスの解錠動作である取外し動作によって、コイルばねの復元力に抗してベース部を揺動させるが、ベース部の外周の適宜部位とこれに対応するキーシリンダケーシング内周の適宜部位との間にて、例えば、ばねとボールおよび突起群との組合せによる節度機構を設けて、バッテリボックスの取外しに節度感を持たせて安全に取り外すことができるように構成することもできる)、支軸を介したベース部のキーシリンダケーシングにおける支持形態(例えば、前記節度機構を支軸と支軸孔との間に形成してもよい)、本バッテリボックスのロック機構が適用される電動アシスト自転車の形式等については適宜採用できる。また、実施例に記載の諸元はあらゆる点で単なる例示に過ぎず限定的に解釈してはならない。
本発明のバッテリボックスのロック機構は、好適には電動アシスト自転車等の補助動力駆動部に電源を供給するバッテリの車体への装着の際のロック機構に適用されるが、電動アシスト自転車に限定されることなく、自動二輪車等のバッテリ装着車両や補助動力が必要な運搬車両等における電源としてのバッテリボックスの装着におけるロック機構としても適用が可能である。
1 バッテリボックス
4 ロック機構
5 キーシリンダ
5A キー挿入口
9 サドル
10 立パイプ(シートチューブ)
13 バッテリ載置部
14 チェーンステー
15 後車輪
16 後ホーク(シートステー)
17 リヤサークル錠
18 キーシリンダ
18A キー挿入口
32 キー

Claims (4)

  1. 立パイプと後車輪との間に着脱自在にバッテリボックスを装着した電動アシスト自転車において、前記バッテリボックスを車体に係止してロックするロック機構における施錠/解錠を操作するキーのキー挿入口を、前記立パイプ表面の車幅方向左側で、かつ、上方に向けて配置するとともに、前記キー挿入口を、立パイプ後端部より前側に配置することにより、前記キー挿入口をサドルの平面部と重ならず、上方から視認する位置に配置したことを特徴とする電動アシスト自転車。
  2. 前記キーが挿入されるキーシリンダは、ほぼ立パイプに沿って配設されたことを特徴とする請求項1に記載の電動アシスト自転車。
  3. 前記ロック機構にあって、キー解錠状態では、バッテリボックスに対する係止部の係止位置を保持するように構成し、バッテリボックスの取外し動作に応じて係止部の係止が外れることを特徴とする請求項1または2に記載の電動アシスト自転車。
  4. 前記ロック機構におけるキーと、立パイプの後部の後車輪を回転阻止するリヤサークル錠におけるキーとを共通にするとともに、前記ロック機構におけるキー抜き挿し方向と前記リヤサークル錠におけるキー抜き挿し方向とを、車体面にほぼ沿う方向に配向させたことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の電動アシスト自転車。
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