JP6198185B2 - カム駆動アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、従動軸に、所定のカム溝が形成されたカム部を設け、フロントケーシングの内周面側に突設された係合片をカム溝に係合させて、従動軸を、カム溝に沿って進退移動可能に従動するよう構成してなるカム駆動アクチュエータに関する。
従来、機械カム手段には、主軸(モータ出力軸)を備えるモータ駆動手段と、カム部及び従動軸(従節)を備えるカム手段とから構成され、カム部を、回転運動を直線運動に変える一つの手段として、1回転中における所望の動作カーブ(変位曲線)に対応したカム面を形成し、このカム部を従動軸に設け、ケーシング内に突設されたカム面に係合する係合片を介して、従動軸を回転させることで進退移動変位に変換してカム駆動させるもの(特許文献1)や、カム面の周上に、カム面に係合する係合片を有する従動軸を配設し、カム部を回転させることで従動軸の進退移動変位に変換してカム駆動させるものが知られている(特許文献2参照)。
したがって、これらのものは、それぞれ主軸と切り離されて単体で可動する従動軸に対する軸受構造を採用する必要がある。
すなわち、特許文献1のものでは、回転軸(12)に被嵌連結された筒カム(17)の外周に配設されて、回転軸(13)に固定された回転ブラケット(16)と固定ブラケット(14)の一側に、それぞれ固着された駆動側と固定側のカムフォロア(18,19)をそれぞれカム溝(21、22)に係合し、回転軸(13)と円筒カム(17)との間のカム溝(21、22)間の一カ所に設けられた軸受(20)によって軸受し、筒カム(17)自体を、従動軸に兼用した構成となっているため、カム溝(21、22)の形成領域で軸受することができず、カム形状や従動範囲が短尺に規制されて、単純なカム形状による短いストロークのカム駆動しか行えないばかりか、その構造上、サイドロードによる負荷を回避して、任意のワーク体に連動連結される一般の細軸のモータ出力軸に採用することが実質的にできないという問題点を有している。
一方、特許文献2のものは、上述の問題点を解消すべく、細軸の従動軸(6)を、先端側の軸受部(222)と、基端側の軸受部(8a、81b)とにより2点間で軸受する構成として、従動軸(6)が軸受部(222)から外部へ出没する、所謂ワーク体に連動連結されるモータ出力軸として機能できるようにしたものとなっている。
しかしながら、このものは、カム体(5)の回転運動を従動軸(6)に伝達しすることで従動軸(6)を直線運動に変換する、所謂2系統によりカム駆動する構成となっているため、基端側の軸受部(8a、81b)は、カム体(5)の回転と従動軸(6)の進退移動とを許容する軸受構成としなければならず、その配設構成に制約を受け、また、カム体(5)をモータ軸(6a)に直結するなどして構成されているため、カム体(5)とモータ軸(6a)とを連結する際に、軸芯ズレが生じ易く同軸度の確保が難しいばかりか、カム体(5)は、高速回転させるとブレを発生し易いという要因を有しており、この回転ブレは小型のものでは許容されるが大型のものでは許容することができない。
つまり、回転するカム面(53)上を摺接する係合片(61)との間に負荷荷重が加わるため、このものでは、カム部(5)の外周面を保持体(72)により摺接支持することで回転ブレを抑止できるものであるが、従動軸(6)に大きな駆動力を必要とするワーク体を連動連結させた際には、カム部(5)の外周面を保持体(72)により高精度に軸受させる必要が生じるなど、各部材の組付けや製作が難しくなり、当該構造を大型のカム装置にそのまま採用することへの困難性を有している。
特開2001−349405号公報 特開2009−144741号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、従動軸側に設けられたカム部のカム溝に、ケーシング内に突設された係合片を係合させて、従動軸を、カム溝に沿ってカム駆動するものでありながら、回転子は、従動軸に同期従動して移動ストローク域を回転しつつ進退移動するので、殊更、その両端側にストッパを配設する必要がなく一方向回転のみの連続往復駆動が行え、従動軸は、回転子の回転軸自体をフロントケーシング側に延出した一本の軸体として形成され、モータ駆動手段とカム手段との一体化を図ることができるようにすることで、本来回転軸を支持するためにフロントケーシング側に配設される軸受部材を、従動軸の軸受部材として兼用することが可能となり、エンドケーシング側に配設される回転軸の軸受部材との二点間で回転自在かつ軸方向移動自在に分担支持する軸受構造とすることができ、従来の如く主軸と切り離された従動軸を二点間で支持する構造や、スプライン等を介して連結する構造を排除して、製作時における軸芯ズレ規制や同軸度の確保が容易に行え、部品点数の削減や各部材の組付け構成が簡素化されて製作の容易化と、構造の簡略化を図ると共に、従動軸の軸芯ブレや回転振動などの発生が回避された最適なカム駆動アクチュエータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、ケーシング本体内に、励磁コイルが設けられたステータと、該ステータの内側に前記コイルの励磁によって回動可能に配設された回転子と、該回転子の中心に固定された回転軸とを備えたモータ駆動手段と、該モータ駆動手段の回動に連動して回転可能に設けられた従動軸に、所定のカム溝が形成されたカム部を設け、フロントケーシングの内周面側に突設された係合片を前記カム溝に係合させて、従動軸を、前記カム溝の起伏に沿って従動せしめて進退移動すべく構成されたカム手段とからなるカム駆動アクチュエータであって、前記従動軸は、前記回転子に固定された回転軸をフロントケーシング側に延出させたモータ駆動手段の出力軸部として機能すべく、回転軸と一体形成し、かつ、回転軸よりも太径に形成する一方、前記一体となった回転軸と従動軸とを、それぞれエンドケーシングとフロントケーシングの基端側に配設した軸受部材の二点間で回転自在かつ軸方向移動自在に分担支持して軸受することで、従動軸の軸受部材を回転軸の軸受部材と兼用可能に構成すると共に、前記ステータを、前記回転子の幅よりも広幅に設定して、ケーシング本体内に回転子の移動ストローク域を設け、前記回転子を、該回転子の回動と一体して回転しつつ、前記カム溝の起伏に沿って進退移動する従動軸のカム駆動に同期従動して、前記移動ストローク域を前記カム溝の起伏に沿って回転しつつ進退移動が行われるよう構成め、さらに、前記係合片は、前記カム溝が前記従動軸の軸受部材内に入り込まない位置となるフロントケーシングの前面部外周面に穿設せしめた取付け孔に対して、当該フロントケーシングをケーシング本体に組付けした後に挿入取着可能に構成されていることを特徴とするカム駆動アクチュエータ。
本発明におけるカム駆動アクチュエータは、従動軸側に設けられたカム部のカム溝に、フロントケーシング内に突設された係合片を係合させて、従動軸を、カム溝に沿ってカム駆動するものでありながら、回転子は、従動軸に同期従動して移動ストローク域を回転しつつ進退移動するので、殊更、その両端側にストッパを配設する必要がなく一方向回転のみの連続往復駆動が行え、従動軸は、回転子の回転軸自体をフロントケーシング側に延出した一本の軸体として形成され、モータ駆動手段とカム手段との一体化を図ることができ、本来フロントケーシング側に回転軸を支持するために配設される軸受部材を、従動軸の軸受部材として兼用することが可能となり、エンドケーシング側に配設される回転軸の軸受部材との二点間で回転自在かつ軸方向移動自在に分担支持する軸受構造とすることができ、従来の如く主軸となる回転軸と切り離された従動軸を別途二点間で支持する構造や、スプライン等を介して連結する構造を不必要なものとし得る。
しかも、フロントケーシングは、ケーシング本体に対して、一般的なモータと同様の組み付け手段によって行え、組付け後に係合片を装着させるだけなので、製作時における軸芯ズレ規制や同軸度の確保が容易に行え、部品点数の削減や各部材の組付け構成が簡素化されて製作の容易化と、構造の簡略化を図ることができると共に、軸受構成などに影響を与えることなく、係合片側を用途に応じて別途単体で形成して取着することができ、従動軸に大きな推力を要するワーク体への連動連結や、従動軸を高速回転させるなどの大型化を伴う高精度の軸受構造を必要とするカム装置であっても、従動軸の軸芯ブレや回転振動などの発生が回避された最適なものとして提供することができる。
また、係合片は、カム溝が軸受部材内に入り込まない位置よりも先端側のフロントケーシング内に配設できるので、フロントケーシングの前面部が軸受部材などが配設されない自由域として利用でき、フロントケーシングの分割形成や、カム溝を前面から露出させて出没させたり、カム溝を長くしてスパイラル状に周回する長ストロークのカム面の形成も容易に行うことが可能となり、従動軸のカム部から延出する先端長さを短く設定できるだけでなく、カム部を出力軸の一部として利用でき、或いは、従動軸とのシーリング構造や係合片の密封取着なども容易に採用し得て、回転軸と従動軸を二重輪状に並設した軸受構造を必要としないため、ロングノーズ化した細筒形状に形成できるなど、フロントケーシング単体による製作の自由度を高めることができる。
カム駆動アクチュエータの縦断全体構成図である。 カム手段側となるカム駆動アクチュエータの前側面図である。 モータ駆動手段側となるカム駆動アクチュエータの後側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、好適な実施の形態として例示するカム駆動アクチュエータを図面に基づいて詳細に説明する。
図1はカム駆動アクチュエータの縦断全体構成図、図2は前側面図、図3は後側面図である。これら図に示すように、1はカム駆動アクチュエータであって、該カム駆動アクチュエータ1は、ハイブリッド型ステッピングモータ、DCブラシレスモータ等のモータ駆動手段1aと、カム手段1bとにより一体的に構成される。
本実施例におけるモータ駆動手段1aは、励磁コイル22(捲線)を備える筒状胴部としてのステータ2(固定子)と、ステータ2の内周側に配設され、永久磁石31を挟持し軸方向に磁化された回転子3とを備えたケーシング本体11と、ケーシング本体11の両側に配設されたエンドケーシング111、フロントケーシング112とからなり、回転子3は、その中心(軸芯)に円柱状の回転軸32を備え、コイル22の励磁によって回転駆動する、所謂、ハイブリッド型ステッピングモータにて構成される。
ケーシング本体11内には、ステータ2を、回転子3の幅よりも広幅に設定して、後述する従動軸6のカム駆動に連動して回転子3が進退移動するための移動ストローク域Sが、カム起伏幅よりも広幅の領域をもって形成されている。
カム手段1bは、円柱状の従動軸6と、該従動軸6の外周面に所定環状のカム溝531が形成されたカム部5と、フロントケーシング112の内周面側にカム溝531に係合するよう突設された係合片63とを備えて、フロントケーシング112内に収容される。
従動軸6は、回転子3に固定された回転軸32をフロントケーシング112側に延出させたモータ駆動手段1aの出力軸部として機能するように回転軸32と一体に形成され、かつ、回転軸32よりも太径に形成されている。この一体となった回転軸32と従動軸6は、それぞれエンドケーシング111とフロントケーシング112に配設した軸受部材4a、4b(ベアリング部材)の二点間で、回転自在かつ軸方向移動自在に分担支持して軸受するようになっている。
この様に、従動軸6を、回転子3の回転軸32自体をフロントケーシング112側に延出した一本の軸体として形成し、モータ駆動手段1aとカム手段1bとの一体化を図ることで、本来フロントケーシング112側に回転軸32を支持するために配設される軸受部材4aを、従動軸6の軸受部材4bとして兼用した構成とすることができ、従来の如く回転軸32(主軸)と切り離された従動軸6を別途二点間で支持する構造や、スプライン等を介して連結する構造を排除することができ、構造を簡略化することができる。また、フロントケーシング112は、ケーシング本体11に対して、一般的なモータと同様の組み付け手段によって行え、組付け後に係合片63を装着させるだけなので、製作作業の容易化を図ることができるだけでなく、軸受部材4bと係合片63との領域間での分割化が可能となり、軸受構成などに影響を与えることなく、係合片63側を用途に応じて別途単体で形成して取着することができる。
カム部5は、所定の間隔を存して対向離間する上カム面53aと下カム面53bとのカム面53をもって、係合片63が周回できるよう所定の起伏形状を有する環状のカム溝531が従動軸6の外周面に直接的に刻設されている。なお、外周の長いカム溝531を形成したい場合には、太径のリング状カム筒部材を別途用意してD型形状の従動軸6に挿着するようにしても良い。
係合片63は、先端にカム面53上を転動するローラ63aを有する軸部(スタッド)よりなるカムフォロアとして形成され、従動軸6の軸受部材4bの近しい位置、即ち、カム溝531が軸受部材4b内に入り込まない位置に配設されることが好適であり、フロントケーシング112の外周面に穿設された取付け孔(ネジ孔)に螺入され片持ち配置させて取着されている。なお、係合片63を対向配置させても良いことは勿論である。
これにより、回転軸32と一本の軸体として形成された従動軸6は、軸受部材4aと4bの二点間で分担支持され、回転自在かつ軸方向移動自在に高精度に両端支持する軸受構造によって案内されながら、回転子3(回転軸32)の回動と一体して回転しつつ、カム面53の起伏形状に沿ってローラ63aが転動しながら係合する係合片63を介して進退移動して従動し、回転子3は、従動する従動軸6のカム駆動に同期して移動ストローク域Sを回転しつつ進退移動することで、従動軸6がフロントケーシング112の前面より外部へ出没する、所謂ワーク体に連動連結されるモータ出力軸として機能するようになっている。つまり、従動軸6は、モータ駆動手段1aの駆動制御により、カム起伏が上り勾配となる場合には下カム面53b上を、下り勾配となる場合には上カム面53a上を、それぞれ係合片63にガイドされながら周回し、これに同期従動して回転子3が移動ストローク域S内を一方向回転(正転又は逆転)に連続した進退移動をもって駆動し、従動軸6をモータ駆動手段1aの出力軸としてカム駆動するようになっている。
叙述の如く構成された本発明の実施例の形態において、いま、従動軸6に設けられたカム部5のカム溝531に、フロントケーシング112の内周面側に突設された係合片63を係合させて、従動軸6を、カム溝531に沿ってカム駆動させるのであるが、本発明におけるカム駆動アクチュエータ1は、従動軸6を、回転子3に固定された回転軸32がフロントケーシング112側に延出されたモータ駆動手段1aの出力軸部として機能するように、回転軸32と一体形成し、かつ、回転軸32よりも太径に形成され、この一体となった回転軸32と従動軸6とを、それぞれエンドケーシング111とフロントケーシング112の基端側に配設した軸受部材4a、4bの二点間で回転自在かつ軸方向移動自在に分担支持して軸受することで、従動軸6の軸受部材4bを回転軸32の軸受部材4aと兼用可能に構成すると共に、ステータ2を、回転子3の幅よりも広幅に設定して、ケーシング本体11内に回転子3の移動ストローク域Sを形成することで、回転子3を、該回転子3の回動と一体して回転しつつ進退移動する従動軸6のカム駆動に同期従動して、移動ストローク域Sをカム溝531の起伏に沿って回転しつつ進退移動が行われるよう構成め、さらに、係合片63は、カム溝531が従動軸6の軸受部材4b内に入り込まない位置となるフロントケーシング112の前面部外周面に穿設せしめた取付け孔に対して、当該フロントケーシング112をケーシング本体11に組付けした後に挿入取着可能に構成にされる。
この様に構成すると、従動軸6側に設けられたカム部5のカム溝531に、フロントケーシング112内に突設された係合片63を係合させて、従動軸6を、カム溝531に沿ってカム駆動するものでありながら、回転子3は、従動軸6に同期従動して移動ストローク域Sを回転しつつ進退移動するので、殊更、その両端側にストッパを配設する必要がなく一方向回転(正転又は逆転)のみの連続往復駆動が行え、従動軸6が、回転子3の回転軸32自体をフロントケーシング112側に延出した一本の軸体として形成され、モータ駆動手段1aとカム手段1bとの一体化を図ることができ、本来回転軸32を支持するためにフロントケーシング112側に配設される軸受部材4aを、従動軸6の軸受部材4bとして兼用することが可能となり、エンドケーシング111側に配設される回転軸32の軸受部材4aとの二点間で回転自在かつ軸方向移動自在に分担支持する軸受構造とすることができ、従来の如く主軸となる回転軸32と切り離された従動軸6を別途二点間で支持する構造や、スプライン等を介して連結する構造を不必要なものとし得る。
しかも、フロントケーシング112は、ケーシング本体11に対して、一般的なモータと同様の組み付け手段によって行え、組付け後に係合片63を装着させるだけなので、製作時における軸芯ズレ規制や同軸度の確保が容易に行え、部品点数の削減や各部材の組付け構成が簡素化されて製作の容易化と、構造の簡略化を図ることができると共に、軸受構成などに影響を与えることなく、係合片63側を用途に応じて別途単体で形成して取着することができ、従動軸6に大きな推力を要するワーク体への連動連結や、従動軸6を高速回転させるなどの大型化を伴う高精度の軸受構造を必要とするカム装置であっても、従動軸6の軸芯ブレや回転振動などの発生が回避された最適なものとして提供することができる。
また、従動軸6の軸受部材4bを、カム部5よりも回転子3側となるフロントケーシング112の基端側に設け、係合片63を、軸受部材4bと近しいカム溝531が入り込まない位置のフロントケーシング112周面に配設可能に構成したので、フロントケーシング112を軸受部材4bと係合片63との領域間で分割形成することができるばかりか、フロントケーシング112の前面部が軸受部材などが配設されない自由域として利用でき、太径のリング状カム筒部材を容易に別途挿着することや、カム溝531を前面部から露出させて出没させることも可能となり、従動軸6のカム部5から延出する先端長さを短く設定できるだけでなく、カム部5を出力軸の一部として利用したり、カム溝531を長くしてスパイラル状に周回する長ストロークのカム面53の形成も容易に行え、或いは、従動軸6との一般的なyパッキンなどによるシーリング構造や係合片63の密封取着などもも容易に採用し得て、回転軸32と従動軸6を二重輪状に並設した軸受構造を必要としないため、ロングノーズ化した細筒形状に形成でき、ガス等の流体が導入された流路内に挿入できるようにするなど、フロントケーシング112単体による製作の自由度を高めることができる。
しかも、従動軸6は、カム部5が回転するカム面53の全幅を走行案内面として、カム面53上を係合片63に対して均等に面接させながら係合(摺接、転動)案内され、係合負荷や軸芯ズレを生じることなく、直角度を維持した最適な係合案内関係が確保された状態で、係合片63を片持ち配置させても常に安定した推力をもって案内従動させることができ、従動軸6に大きな推力を要するワーク体への連動連結や、従動軸6を高速回転させるなどの大型化を伴う高精度の軸受構造を必要とするカム装置であっても、従動軸6の軸芯ブレや回転振動などの発生が回避された最適なものとして提供することができる。
また、カム部5は、そのカム溝531が太径の従動軸6の外周面に直接的に形成されているので、カム面53の起伏が緩やかなスロープ状である場合、例えば起伏幅が5mm程度の小さなストロークによる往復従動の場合には、特に、太径のリング状カム筒部材を従動軸6に別途挿着する必要をなくし、カム溝531の外径を大きくすることなく形成することができ、カム手段1bのコンパクト化を図ることができるだけでなく、上述のガス等の流体が導入された流路内に挿入できるよう、ロングノーズ化した細筒形状への形成をより容易化できる。
また、係合片63は、その先端にカム溝531に係合して、カム面53上を転動するローラ63aを備え、フロントケーシング112に穿設した取付け孔に挿入されて取着されているので、係合片63を片持ち配置させた際にサイドロードによる負荷が加わっても、カム部5が、ローラ63aの転動面に対しカム面53の全幅を走行案内面として、カム面53上を均等に面接させながら転動(係合、摺接)負荷や軸芯ズレを生じることなくガイドされ、常に安定した推力をもって案内従動することができるばかりか、カム面53への係合(摺接、転動)による滑り抵抗を軽減することができる。
従動軸6に、カム溝531が形成されたカム部5を設け、フロントケーシング112の内周面側に突設された係合片63をカム溝531に係合させて、従動軸6を、カム溝531に沿って進退移動可能に従動するものでありながら、回転軸32と従動軸6とが一本の軸体として形成され、それぞれを2点間で分担支持する軸受構造とでき、回転子3は、従動軸6に同期従動して移動ストローク域Sを回転しつつ進退移動するので、その両端側にストッパを配設することなく一方向回転のみの連続往復駆動が行え、部品点数の削減や各部材の組付け構成が簡素化されて製作の容易化と構造の簡略化が図られ、従動軸6を高精度の軸受構造を必要とするワーク体に連動連結されるモータ出力軸として利用することができる。
1 カム駆動アクチュエータ
1a モータ駆動手段
1b カム手段
11 ケーシング本体
111 エンドケーシング
112 フロントケーシング
2 ステータ
22 励磁コイル
3 回転子
31 永久磁石
32 回転軸
4 軸受部材
4a 軸受部材
4b 軸受部材
5 カム部
53 カム面
53a 上カム面
53b 下カム面
531 溝カム
6 従動軸
63 係合片
63a ローラ
S 移動ストローク域

Claims (3)

  1. ケーシング本体内に、励磁コイルが設けられたステータと、該ステータの内側に前記コイルの励磁によって回動可能に配設された回転子と、該回転子の中心に固定された回転軸とを備えたモータ駆動手段と、
    該モータ駆動手段の回動に連動して回転可能に設けられた従動軸に、所定のカム溝が形成されたカム部を設け、フロントケーシングの内周面側に突設された係合片を前記カム溝に係合させて、従動軸を、前記カム溝の起伏に沿って従動せしめて進退移動すべく構成されたカム手段とからなるカム駆動アクチュエータであって、
    前記従動軸は、前記回転子に固定された回転軸をフロントケーシング側に延出させたモータ駆動手段の従動軸として機能すべく、回転軸と一体形成し、かつ、回転軸よりも太径に形成する一方、
    前記一体となった回転軸と従動軸とを、それぞれエンドケーシングとフロントケーシングの基端側に配設した軸受部材の二点間で回転自在かつ軸方向移動自在に分担支持して軸受することで、従動軸の軸受部材を回転軸の軸受部材と兼用可能に構成すると共に、
    前記ステータを、前記回転子の幅よりも広幅に設定して、ケーシング本体内に回転子の移動ストローク域を設け、
    前記回転子を、該回転子の回動と一体回転しつつ進退移動する従動軸のカム駆動に同期従動させることで、前記移動ストローク域を前記カム溝の起伏に沿って回転しつつ進退移動が行われるよう構成め、
    さらに、前記係合片は、前記カム溝が前記従動軸の軸受部材内に入り込まない位置となるフロントケーシングの前面部外周面に穿設せしめた取付け孔に対して、当該フロントケーシングをケーシング本体に組付けした後に挿入取着可能に構成されていることを特徴とするカム駆動アクチュエータ。
  2. 請求項1において、前記カム部は、そのカム溝が前記従動軸の外周面に直接的に刻設して形成されていることを特徴とするカム駆動アクチュエータ。
  3. 請求項1または2において、前記係合片は、その先端に前記カム溝に係合して、カム面上を転動するローラを備えることを特徴とするカム駆動アクチュエータ。
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