JP5013265B2 - 出力軸を備えたカム装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カム体のカム面の形状に沿って従動する進退移動可能な出力軸を備えたカム装置に関する。
一般に、機械カム手段には、主軸(モータ出力軸)、カム体及び従動軸(従節)から構成され、カム体を、回転運動を直線運動に変える一つの手段として、1回転中における所望の動作カーブ(変位曲線)に対応したカム面の周上に従動軸を配設し、カム体を回転させることで所望の直線運動を得ることにより、主軸の回転を機械的に従動軸の進退移動変位に変換するものが知られている。
ところで従来、特許文献1に示す如く、円盤形状の底部外周から軸線方向に向けて延出するカム面が形成された、所謂溝カムと称される筒状(キャップ状)のカム体(19)を、主軸としてのモータ出力軸(18)に連結し、押圧棒(24)をカム面(23)に係合させて、弁体(12)として一体形成した案内ロッド(15)を従動軸として進退移動させるようにしたものがある。この様な筒状のカム体は、所謂板カムと称されるものに比し、従動軸を主軸と同軸線上に配することができる利点を有している。
しかしながら、このものはカム体(19)がモータの出力軸(18)に直結され、従動軸としての案内ロッド(15)は、その基端部側をカム体(19)の内域で支持することなく、専らその先端部側のみを、カム体(19)が収容された弁本体ブロック(1a)に隣接して設けたブッシュ(10)だけで、摺動自在に案内支持させた構成となっている。
このため、案内ロッド(15)単独では、押圧棒(24)をカム面に対して片持ち状に係合すると、ブッシュ(10)にサイドロードによる負荷や、カム面への係合(摺接)負荷がかかり、両端係合による半周しか利用できない対称形状としなければ従動させることができず、カム面の全周を利用したカム駆動を行えないばかりか、単純なカム駆動しか行えないカム形状としなければならないと共に、カム体(19)の直径を大きくして、押圧棒(24)のカム面への係合が案内ロッド(15)の軸芯から遠ざかると、軸芯ズレによる負荷が大きくなってしまうため、カム体の直径を軸芯に近づけて小さくし、そのカム形状も小さな従動ストロークとしなければ緩やかなスロープ形状にできないなどの製作上の制限があった。その結果、弁体として機能するに必要な従動ストロークを得ようとすると、必然的にスロープが急勾配となり、押圧棒(24)に対し、その摺接抵抗が大きく加わって回転がスムーズに伝達されず、空回りさせる構成としなければならず、しかも、ブッシュ(10)での支持に加え、弁本体ブロック(1b)内において弁部(13)の先端部を底板(8)で案内支持させるなど、従動軸を他のワーク体と一体結合して2点間支持構成とする必要があり、そのカム機構も、密封した弁本体ブロック(1a、1b)内に案内ロッド(15)を介して弁体をカム駆動する流量制御弁装置を構成するために採用され、従動軸を直動モータのネジ軸のような独立した出力軸として採用することができないものであった。

実開昭60−126771号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、筒状のカム体により従動軸をカム駆動させるものでありながら、従動軸を、連結される駆動モータの回転出力軸に換わって最適にカム駆動する出力軸として機能することのできる出力軸を備えたカム装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、連結されるモータ駆動手段の回動に連動して回転可能に設けられ、底部から軸線方向に向けて延出する筒部に所定のカム面が形成されたカム体と、該カム体内の中心に配置され、カム体の回転によって所定の案内手段に案内されながら、前記カム面に沿って摺接係合する係合片を介して従動する進退移動可能な従動軸とを備えたカム手段であって、該カム手段は、前記底部と、内周壁面のカム面が従動軸から所定距離を存する筒径の円筒状筒部とで断面視略コ字状に形成し、前記底部の背面側を介してその軸芯上に配設させたモータ駆動手段の回動に連結可能にケーシング内に収容させ、前記従動軸、その基端側に、従動軸とカム面との筒内空間に形成される円柱状の基盤と、該基盤に設けられて、基盤とカム面との筒内空間を存して前記カム溝に係合する前記係合片、基盤中心で一体的に取着して、前記筒部の中心に配設せしめ、先端側をケーシング前面より出没可能に構成せしめると共に、前記案内手段は、前記従動軸の先端側に設けた軸受部と、カム体内部側に設けた軸受部とで、前記従動軸を進退移動方向に案内支持するよう構成し、前記基盤によって、前記係合片を、前記カム体のカム面と軸芯間の距離に応じて、その負荷を分散軽減すべくカム溝までの長さを短く設定せしめて、前記従動軸を、前記連動連結されるモータ駆動手段の出力軸としてカム駆動すべく構成したことを特徴とするものである。
本発明における出力軸を備えたカム装置は、筒状のカム体により従動軸をカム駆動させるものでありながら、カム体の筒径が大きくなりカム面が軸芯からの距離を要する場合であっても、基盤からカム面までの筒内空間を短い係合片によって、カム溝への係合負荷を分散軽減して摺接係合することができ、カム体の回転をスムーズに従動軸の進退移動変位に変換することができるばかりか、基盤を利用して、筒内部の基盤とカム面間やフロントキャップ間に、従動軸の基端側を軸受する軸受部を設けることが可能となり、しかも、カム体の底部背面側でモータ駆動手段連動連結することが、従動軸を連結されるモータ駆動手段の回転出力軸に換わって、任意のワーク体に連動連結し得るカム駆動モータの出力軸として機能させることができる。さらに、従動軸は、ケーシングの前面側のみならずカム体内部側で軸受する2点間支持されるので、従動軸の基端側は、従動するカムストローク域において常に案内支持することができ、サイドロードによる負荷が加わっても、基盤による負荷の分散軽減機能と相まって、基盤に取着された係合片に対して、カム面への係合(摺接)負荷や軸芯ズレを生じることなく、最適な摺接係合が確保され、カム体の回転を係合片を介して常に安定した推力として従動軸に伝達させながら従動案内することができる。その結果、カム面に対して片持ち係合片を用いて係合案内することを可能とし得るばかりか、カム体の外径を大きく、溝カムの筒部を長くして長ストロークのカム面を形成するなど、種々のバリエーション化の図られたカム形状のものを採用することができ、ワーク体の要求に応じて最適なカム駆動を適用することができる。
以下、本発明の実施の形態を、好適な実施の形態として例示するカム装置を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はカム駆動モータの縦断全体構成図、図2は前側面図、図3は後側面図である。図に示すように、1はカム駆動モータであって、該カム駆動モータ1は、本発明の出力軸を備えたカム装置としてのカム手段1aと、PM型ステッピングモータ構造のモータ駆動手段1bとを一体的に構成させたものである。モータ駆動手段1bは、ケーシング2を構成する筒状胴部とエンド側部とが一体的(別体でも良い)に形成された断面視略コ字状の円筒ケーシング本体21の内部に、ケーシング本体21の胴部を構成する筒状ヨーク(ステータ)3と、該ヨーク3の内側に回転可能に嵌挿される多極着磁された回転子4を備えて構成される。
前記ヨーク3は、1組のヨークブロック31、31からなり、それぞれコイルボビン32、励磁コイル33を備えて構成される。前記ケーシング本体21は、鉄、磁性ステンレス等により形成され、ヨークブロック31の内周面に回転子4の磁極間隔に対応して複数の凹凸状極歯(図示しない)が定ピッチに形成され、所謂2相のコイルユニットを構成し、前記ヨークブロック31、31同士は、それぞれの極歯がステップ角だけ位置ズレさせて組付けられている。
前記回転子4は、その軸芯領域に形成した挿通孔41を有する樹脂製、黄銅、銅またはアルミ等の金属製の円柱(円筒)型のロータカラー42と、該ロータカラー42の外周面に配設されたS極とN極を交互に多極磁着したリング状磁石43とにより構成され、その後端側で、前記ケーシング本体21のエンド側部の中心部に設けられたブッシュ71に回転可能に軸支され、その前端側で、後述するカム体5を保持する筒状の保持体72によって回転可能に保持されている。
前記カム手段1aは、カム装置としてのケーシングをモータ駆動手段1bのケーシング本体21の胴部を延出形成させ、この延出胴部内に、嵌挿されるカム体5と、モータ駆動手段1bと兼用させたフロントキャップ22のケーシング前面より出没する従動軸6が収容されている。
カム体5は、樹脂製(金属製であっても良い)で、円盤形状の底部51と、その外周から軸線方向に向けて延出するカム面53が形成された筒部52とによって、断面視コ字状(凹状)の円筒形状に成形され、回転子4の回動に連動して一体回転可能に設けられている。つまり、このカム体5を回転子4に隣設して連結するにあたり、カム体5とロータカラー42とを底部51で連結させた一体成形品(別体のものを連結しても良い)として同一材質で構成しており、両者が一体回動するよう連結された状態で、カム体5の外周面を樹脂製の保持体72によって摺接回転可能に支持することで、回転子4は、その先端側を保持体72に、基端側をブッシュ71に軸架した構成で回転可能に支持される。この様に、カム体5は、多極磁着したリング状磁石が外装されるロータカラー42と一体成形されているので、軸芯出しが成された成型品として製作することができる。
なお、カム体5をロータカラー42ではなく、従来のモータ駆動手段1bが備える回転出力軸6aを連結部材として底部51と連結させても良く、また、カム体5自体を軸受することで回転子4の軸受構成に兼用したが、保持体72の筒部を不要とした場合などにはロータカラー42自体を保持体72の基部側で軸受するようにしても良く、保持体72の筒部をカム体5が配設される領域のケーシング2胴部として、モータ駆動手段1bが配設されるケーシング本体21に隣設させて構成しても良い。
また、カム体5の中心部には、カム体5の回転によって所定の案内手段に案内されながらカム面53の起伏形状に沿って従動する進退移動可能な従動軸6が備えられている。
従動軸6は、円柱軸の外周対向面をD字状(円弧状)に2面切欠きした断面視太鼓状に形成されており、その先端側をケーシング2のフロント側部を構成するフロントキャップ22(モータ駆動手段1bと兼用)に設けられた軸受部材221の軸受部222に廻り止めされて進退移動可能に案内支持される。軸受部222は、従動軸6の廻り止め形状に適合した軸孔形状のブッシュにより構成される。一方、従動軸6の基端側は、円柱状の基盤62中心にしっかりと嵌着されており、基盤62を介してカム面53に両端係合する係合片61、61が設けられている。基盤62は、カム体5の直径が大きくなりカム面53が軸芯からの距離を要する場合に、係合片61の長さを短く設定し、負荷を分散軽減するためのものであり、係合片61、61は、従動軸6の移動時にその先端部が保持体72の筒部内壁面に当接し、軸受によらないブレ防止片として機能する。これにより、従動軸6は、先端側の軸受部222と、基端側の係合片61をブレ規制する保持体72とにより構成される案内手段に案内されながら、カム体5の回転に伴ってカム面53の起伏形状に沿って従動し、従動軸6が軸受部222から外部へ出没する、所謂ワーク体に連動連結されるモータ出力軸として機能するようになっている。

次に、従動軸6の基端側に適用される案内手段の軸受構成にかかる実施例について説明する。
図1に示す実施例では、従動軸6の基端側は、先端側の軸受部222と共に案内手段を構成すべく設けられた軸受部8によってスライド可能に案内支持されている。この軸受部8は、基端部がヨーク3の筒孔中心となるケーシング2の後面に固定され、先端側部が回転子4の軸芯に形成した挿通孔41を非接触で貫通し、カム体5の筒内にまで達する長さの案内軸81と、該案内軸81に挿入される従動軸6の基端側となる軸芯に形成した案内孔82とで構成される。案内軸81は、案内孔82に対してスライド可能に案内支持されるよう挿入され、その挿入長さは、カム面53の起伏による最大移動ストローク量を超えても、嵌挿解離されない長さに設定されている。なお、案内軸81は、その基端部をケーシング2の後面に固定させて立設したが、カム体底部51の軸芯に直接立設させて案内孔82内に挿入するようにしても良い。
この様に構成すると、従動軸6の案内孔82内に案内軸81の案内ストロークを形成することができ、従動軸6は、基端側において、係合片61、61の先端を保持体72の内壁面に当接させてブレ規制片として案内手段に構成する必要がない。
また、案内軸81は、ブッシュ71を固定する固定部材にも兼用されている。なお、案内軸81は円柱の軸体を用いたが、従動軸6と同様に断面視太鼓状の軸体を用いて、これに対応した案内孔82内に回り止め挿入すれば、従動軸6を円柱の軸体として形成できる。
図4はカム駆動モータ1に適用される従動軸6の基端側軸受構成にかかる他の実施例を示すカム駆動モータの縦断全体構成図である。この図に示すように、従動軸6の基端側は、先端側の軸受部222と共に案内手段を構成すべく設けられた軸受部8aによって案内支持されている。この軸受部8aは、従動軸6の基端側に回転子4の挿通孔41に非接触で挿入すべく延出形成した案内軸81aと、該案内軸81aを案内支持すべくカム体5の底部51の軸芯に設けたリング状ブッシュ82aとで構成される。案内軸81aとブッシュ82aとの軸受公差は任意であり、案内軸81aの挿通孔41内への挿入長さは、カム面53の起伏による最大移動ストローク量を超えても、嵌挿解離されない長さに設定されている。
この様に構成すると、回転子4の挿通孔41内に案内軸81aの案内ストロークを形成することができ、従動軸6は、基端側において、係合片61、61の先端を保持体72の内壁面に当接させてブレを規制する案内手段として機能させる必要がない。
図5は回転出力軸6aを有する市販のモータ(モータ駆動手段1b)に対して、カム手段1a(カム装置)を適用した従動軸6の基端側軸受構成にかかる他の実施例を示す縦断全体構成図である。この図に示すように、カム手段1aは、モータ駆動手段1bに対して別体で構成され、カム体5の底部51背面側の軸芯に設けた連結軸孔部51aに、モータ駆動手段1bの主軸となる回転出力軸6aを嵌着させて一体的に連結されている。
カム体5は、その外周面を保持体72によって摺接回転可能に保持されており、カム溝53aにより形成される対面カム形状のカム体5cで図示されており、係合片61は片持ちで係合されるものである。
すなわち、従動軸6の基端側は、先端側の軸受部222と共に案内手段を構成すべく設けられた軸受部8bによって案内支持されている。この軸受部8bは、筒部52の内周壁と、従動軸6の基端部側に装着されて筒部52の内周壁面に摺接する樹脂製のリング部材81bとで構成される。リング部材81bは、半部に示すカム体5cが使用される際には、基盤62に被嵌して装着されるよう断面視コ字状に形成され、外周の摺接面が、カム溝53aの幅より幅広に形成され、係合片61よりもカム体底部51側の筒部52の内周壁面に摺接するよう、カム体底部51側に係合片61に挿入されるU字状の廻り止め切欠き溝83が設けられている。この様に構成すると、係合片61の先端をカム溝53aに挿入させて従動軸6をセットした後に、リング部材81bを基盤62に被嵌して組付けることができる。
一方、モータ駆動手段1bのカム手段1aへの連結は、ケーシング本体21のエンド(後)側部に設けられた連結キャップ23のリング状の連結カラー23aに対して、モータ駆動手段1bのフロントキャップとしての軸受部22aを挿入すると、連結カラー23aに設けたテーパー内周面に案内されながら軸芯位置決めがなされた状態で、回転出力軸6aが連結軸孔部51aに挿入される。その後、ケーシング本体21のビス取付け孔から連結軸孔部51aに形成したネジ孔に予めセットされたビス9を、Dカットされた回転出力軸6aに対して締め付け固定してビス孔キャップ91を装着すると共に、連結キャップ23をモータ駆動手段1bのフロントキャップにビス止め固定することにより行われる。なお、連結カラー23aは、連結されるモータの軸受部22aの大きさに適合した内径ものが好ましく、種類に応じて数種用意し、連結キャップ23に対して取り替え可能に構成しておくと都合がよい。また、フロントキャップ22は、連結されたモータ駆動手段1bのフロントキャップとして機能する。
図6は実施例3と同様に、回転出力軸6aを有する市販のモータ(モータ駆動手段1b)に対して、カム手段1aを適用した従動軸6の基端側軸受構成にかかる他の実施例を示す縦断全体構成図である。この図に示すように、カム手段1aは、モータ駆動手段1bに対して別体で構成され、カム体5の底部51背面側の軸芯に設けた連結軸孔部51aに、モータ駆動手段1bの主軸となる回転出力軸6aを挿着させて一体的に連結されており、その連結構成は実施例3と同様である。
従動軸6の基端側は、先端側の軸受部222と共に案内手段を構成すべく設けられた軸受部8cによって案内支持されている。この軸受部8cは、基盤62に穿設した一対の案内孔82c、82cと、この案内孔82c、82cの対応位置に、一端側が先端側の軸受部222(フロントキャップ22を含む)のリング状ライナー部材に固着され、他端側が案内孔82cに挿入される一対の案内軸81c、81cとで構成される。案内軸81cの案内孔82c内への挿入長さは、カム面53の起伏による最下面よりも長く設定し、嵌挿解離されないようになっている。なお、案内軸81cと案内孔82cはそれぞれ2つを組とした一対のもので構成したが、必要に応じて1つ以上のもので構成されていれば、形状等任意に設定できる。
次に、カム手段1aに適用されるカム体5について説明する。図7はカム体5の筒部52に施されたカム面53のカム形状を示す展開図であり、カム面53は、筒部52の内周壁面に対して所定のカム溝53aを形成することにより、押動側カム面531と引動側カム面532とが対面する蛇行状のカム形状で構成されるカム体を例示している。つまり、このカム体5は、係合片61をカム溝53aの形状に沿って案内する案内溝として機能させ、筒部52の長さを可変することにより、カム溝53aの面域、即ち、カム面53の長さを拡張することができるものであり、カム溝53aは、筒部52を軸線方向に延設させて、幾周ものスパイラル状とするなど任意に形成できるようになっている。また、カム溝53aは、全てのカム面域で係合片61の案内できる幅に形成する必要はなく、係合片61の幅よりも広幅に形成し、或いは、押動側と引動側カム面の帯状溝の一部面域に、例えば一方が平滑面で他方が湾曲面として異なしめて対面させても良い。この様に構成すると、帯状溝の全部または一部分に広幅なカム溝53aが形成され、広幅なカム溝53a部分において、係合片61の先端を挿入させての従動軸6のセット作業が容易に行えると共に、連結されたワークが従動軸6の従動から解離され、ワーク側で自由に動作が行える領域として機能することができる。
図7(A)は、本実施例のカム面53のカム溝形状を示すもので、相似形のカム形状を組として2本のカム溝53a、53aを対称に対向せしめて切り抜き穿設して形成したカム体5aであり、一対の係合片61、61が、それぞれのカム面に両端係合されて摺接案内するようになっている。この2本のカム溝53aは、筒部52の内周壁面の約3/4(270゜)の円周域に対して、始部(カム起伏の底部)から緩やかなスロープ部を介して終部(カム起伏の平滑頂部)に至るカム形状として、一方のカム溝53aの始部域と他方のカム溝53aの終部域が同じ周域を重合する態様で形成されている。なお、この重合域の長さは任意に設定でき、重合させないことも任意であることは勿論である。
図7(B)は、カム溝形状の他の実施例を示すもので、図5、図8に示す係合片61のように1本のカム面53に対して片持ち係合(両端係合の場合は図(A)の様に対向する2つのカム溝で構成する)させたものに適用されカム体5bである。このカム体5bは、カム面53が、押動側カム面531を、始部から終部間において下り勾配の無いカム形状とし、引動側カム面532を、終部から始部間において登り勾配の無いカム形状として形成され、係合片61を、前記始部から終部までの区間において、カム体5bの正転回動では押動側カム面531を往路とし、逆転回動では引動側カム面532を復路として往復移動すべく構成されている。つまり、カム面53は、筒部52の内周壁面を2周する720゜の円周域に対して、始部(カム起伏の底部)から270゜までの緩やかな第1スロープ部、540゜までの平滑部、第1スロープ部の約2倍の傾斜角に設定された690゜までの第2スロープ部、平滑部を介して終部(カム起伏の頂部)に至るスパイラル状のカム形状として、係合片61が案内される態様で形成されている。なお、上昇スロープ部だけでなく下降スロープ部の設定や、平滑部との組合せなど、スパイラル状のカム面53を種々の起伏形状のカム溝曲線に設定することは任意であり、また、カム体5aのように対向配置させることも任意である。
図7(C)は、カム形状の他の実施例を示すもので、係合片61を片持ち係合と両端係合の何れにもそのカム形状により対応して適用されるが、本実施例においては片持ち係合に適用したカム形状のカム体5cとなっている。つまり、このカム体5cは、カム溝53aを、筒部52の外周壁面を残した内周壁面に対して凹状溝に切欠きや型抜き等で形成、或いは、カム体5a、5bのものに筒部材を嵌挿させる等により形成せしめ、係合片61がカム溝53aを周回できるよう環状(リング状)に形成されている。カム面53は、360゜のカム溝53aのうち180゜までのカムストローク域に、平滑部から90゜分を緩やかに立上るスロープ溝を存して円弧状の頂部に至り、該頂部から40゜分の下りスロープ溝を経て平滑部に至る登り勾配と下り勾配からなる起伏部形状に形成され、さらに180゜から360゜までの平滑部が形成されている。なお、係合片61を両端係合させる場合には、0゜から180゜のカムストローク域に形成したカム形状と同じものを、180゜から360゜のカムストローク域に形成させればよい。
このように、モータ駆動手段1bの回動に連動して回転可能に設けられたカム手段1aの従動軸6は、カム体5の回転に伴って、係合片61がカム面に案内されることによりカム駆動し、フロントキャップ22のケーシング前面となる軸受部222より出没する。図7(A)、(B)に示す始部と終部よりなるカム溝53aが形成されたカム体5a、5bよって従動軸6をカム駆動する場合には、係合片61が始部から終部間を往復駆動する。つまり、モータ駆動手段1bの正逆駆動で制御により、正転駆動時には往路となる押動側カム面531上を、逆転駆動時には復路となる引動側カム面532上を、それぞれ係合片61が従動案内されながら往復移動して、従動軸6をモータ駆動手段1bの出力軸としてカム駆動させる。
図7(A)に示す単純なカム形状が施されたカム体5aを用いる場合には、係合片61が始部から終部までを単純に往復移動を繰り返すカム駆動がなされ、例えば、開閉、出没などの動作を行うワークに適している。
また、図7(B)に示す複合的な形状のカム溝53aが施されたカム体5bを用いる場合には、係合片61が始部から終部までを単純に往復駆動を繰り返す制御は勿論であるが、始部0゜から終部720゜に至る中間域に形成された平滑部を中間点として、始部0゜から平滑部360゜間に形成されるカム溝53aを利用した第1のカム駆動域と、平滑部360゜から終部720゜間に形成されるカム溝53aを利用した第2のカム駆動域との組合せによって、従動軸6を進退駆動制御することができる。例えば、弁開閉制御などのワークにおいて、従動軸6に連動連結される弁体を、併設された2つの流口A・Bをそれぞれ開閉制御する際に、係合片61が始部に位置する場合には流口A・B共に開とし、第1のカム駆動域では流口Aを閉、流口Bを開とし、これを平滑部360゜部でモータ停止して位置決め保持し、その後、第2のカム駆動域により前記流口Aの閉を開、流口Bの開を閉とし、これを平滑部720゜部(終部)でモータ停止し位置決めするなどの複雑なカム駆動制御を可能としている。なお、平滑部におけるモータ停止による位置決め保持は、非通電(無励磁)状でも従動軸6の自己保持ができるものである。
また、図7(C)に示す形状のカム溝53aが施されたカム体5cを用いる場合には、係合片61がカム溝53aを周回動作し、或いは、係合片61を往復移動することにより、起伏部の形状に沿った従動を平滑部を経て間欠的に繰り返すカム駆動がなされ、例えば、開閉、出没などの間欠動作を伴うワークに適している。この点は、次説のカム体5dを使用した場合も同様である。
図8は、図6に示すカム面53が対面するカム体5cと押動側カム面531のみによる片面のカム体5dのうち、カム体5dを適用した説明図であり、カム体5dは、筒部52のカム面53上方の内周壁面を所定のカム形状に切断させた形態となっている。カム駆動モータ1は、回転規制された従動軸6が、コイルバネ63によって常時後退方向に弾発付勢され、係合片61がカム面53に対して常に当接される状態となっており、モータ駆動手段1bの回転駆動により回転するカム面531上を、係合片61が片持ち係合しながら周回動作させ、或いは、係合片61を往復移動させることで、従動軸6を従動させてカム駆動するように構成される。この片持ち係合による係合片61は、従動軸6の基端側を、先端側の軸受部222と共に軸受けする実施例1〜4の案内支持構成により実現される。
なお、カム体5cを用いる場合には、コイルバネ63は不要であり、係合片61は、回転するカム体5cのカム溝53aに沿って片持ち係合しながら周回動作することで、回転規制された従動軸6を従動させてカム駆動するように構成される。つまり、従動軸6は、モータ駆動手段1bの回転駆動で、起伏部形状の登り勾配となる押動側カム面531に沿って係合片61が突出方向に押動され、下り勾配となる引動側カム面532に沿って係合片61が没入方向に引き動され、平滑部では押動側カム面531と引動側カム面532間に案内されながら、モータ駆動手段1bの出力軸としてカム駆動される。
叙述の如く構成された本発明の実施例の形態において、いま、カム手段1aを構成する従動軸6は、連結されたモータ駆動手段1bの回動に連動してカム体5の回転が係合片61を介して推力として伝達され、カム体5に形成されたカム面53に沿って従動しながら進退移動するのであるが、本発明における出力軸を備えたカム装置(カム手段1a)は、底部51と、内周壁面のカム面53が従動軸6から所定距離を存する筒径の円筒状筒部52とで断面視略コ字状に形成し、底部51の背面側を介してその軸芯上に配設させたモータ駆動手段1bの回動に連結可能にケーシング2内に収容させ、従動軸6、その基端側に、従動軸6とカム面53との筒内空間に形成される円柱状の基盤62と、該基盤62に設けられて、基盤62とカム面53との筒内空間を存して前記カム溝53aに係合する係合片61、基盤62中心で一体的に取着して、筒部52の中心に配設させることにより、先端側をケーシング前面(フロントキャップ22の軸受部222前面)より出没可能に構成せしめると共に、従動軸6の先端側に設けた軸受部222と、基端側に設けた軸受部8(8a、8b、8c)とで、前記従動軸を進退移動方向に案内支持するよう構成し基盤62によって、係合片61を、カム体5のカム面53と軸芯間の距離に応じて、その負荷を分散軽減すべくカム溝53aまでの長さを短く設定せしめて、従動軸が、連動連結されるモータ駆動手段1bの出力軸としてカム駆動すべく構成されている。
そのため、筒状のカム体5により従動軸6をカム駆動させるものでありながら、モータ駆動手段1bに連動連結するだけで、従動軸6を連結されるモータ駆動手段1bの回転出力軸6aに換わって、任意のワーク体に連動連結し得る進退移動可能なカム駆動モータ1の出力軸として機能させることがてき、しかも、従動軸6は、ケーシング2の前面側のみならずカム体5内部側で軸受する2点間支持されるので、従動軸6の基端側は、従動する全てのカムストローク域において常に案内支持することができ、サイドロードによる負荷が加わっても、係合片61のカム面53への係合(摺接)負荷や軸芯ズレを生じることなく、最適な摺接係合が確保され、カム体5の回転を係合片61を介して常に安定した推力として従動軸6に伝達させながら従動案内することができる。その結果、係合片61の先端を保持体72の内壁面に当接させてブレを規制するようにした案内手段を採用する必要が無くなり、カム面53に対して片持ち係合片61を用いて係合案内することを可能とし得るばかりか、カム体5の外径を大きく、溝カムの筒部を長くしてスパイラル状に周回する長ストロークのカム面を形成したり、従動軸6の軸架間の長さを容易に変更することができるなど、種々のバリエーション化の図られたカム形状のものを採用することができ、ワーク体の要求に応じて最適なカム駆動を適用することができる。
また、前記基端側の軸受部8は、カム体5内の中心部に配設されてカム体底部51からケーシング2の前面(フロントキャップ22)側に延出する案内軸81と、該案内軸81に挿入すべく従動軸6の軸芯に形成した案内孔82とで構成されているので、従動軸6内を移動可能なストローク域として利用できる。
つまり、図1、図4に示すように、回転子4とカム体5とを、回転子4に隣設して一体回動すべく連結せしめたカム駆動モータ1として構成する場合には、案内軸81を、その後端側部がモータ駆動手段1bのケーシング後面に固定され、先端側部が回転子4の軸芯に形成した挿通孔41を通してカム体内に達するよう構成して案内孔82内に挿入することができる。この様に構成すると、従動軸6は、自身に形成された案内孔82内を案内軸81の案内ストローク域として、回転子4の回転とは切り離された移動可能な回転しない案内軸81による案内支持構造を実現することができるばかりか、回転子4内の軸芯領域に形成された挿通孔41を、回転子4の回転とは切り離された回動伝達されない領域として利用でき、案内軸81を、ブッシュ71を固定する固定部材として兼用することができる。
また、図5に示すように、回転出力軸6aを介してモータ(モータ駆動手段1b)をカム手段1aに連結させる場合には、案内軸81を、カム体底部51の軸芯に直接立設(図示しない)させて案内孔82内に挿入することができる。この様に構成すると、回転する案内軸81が非回転の案内孔82内に挿入されるので、軸芯出しが図られると共に、モータ駆動手段1bに連結すると否とに拘わらずカム手段1a自身の構成をもって軸受構造を実現することができる。
また、図1、図4に示すように、回転子4とカム体5とを、回転子4に隣設して一体回動すべく連結せしめたカム駆動モータ1として構成する場合には、基端側の軸受部8aを、従動軸6の基端側に回転子4の軸芯に形成した挿通孔41に挿入すべく延出形成した案内軸81aと、該案内軸81aを案内支持すべくカム体5の軸芯に設けたリング状のブッシュ82aとで構成することができるので、回転子4内の軸芯領域に形成された挿通孔41を、案内軸81aのストローク領域として利用でき、非回転の案内軸81aが回転するブッシュ82a内に挿入されるので、軸芯出しが図られた軸受構造を実現することができる。
また、前記基端側の軸受部8bを、カム体筒部52の内周壁面に摺接するよう、従動軸6の基端部側に装着させたリング部材81bとで構成したことにより、非回転のリング部材81bが回転するカム体5の内周壁に摺接するので、軸芯出しが図られると共に、カム体5の筒長域をリング部材81bが移動可能なストローク域として利用でき、モータ駆動手段1bに連結すると否とに拘わらずカム手段1a自身の構成をもって軸受構造を実現することができるばかりか、実施例1、2、4の軸受構成と併用して適用できる利点がある。
しかも、リング部材81bは、係合片61よりもカム体底部51側の筒部内周壁面に摺接すべく、カム体底部51側に係合片61に挿入される切欠き溝83が設けられているので、リング部材81bを係合片61に廻り止め状態で装着できるばかりか、押動側カム面531よりも底部51側(後側)での摺接を可能とし、カム体5a〜5cが用いられる際に、カム溝53aよりも広幅に設定でき、安定した摺接案内を行うことができる。
また、前記従動軸6は、その基端部側が円柱状の基盤62に嵌着され、該基盤62にカム面53に摺接係合する係合片61が設けられているので、カム体5の直径が大きくなりカム面53が軸芯からの距離を要する場合に、係合片61の長さを短く設定して、負荷を分散軽減することができ、カム体5の回転をスムーズに従動軸6の進退移動変位に変換することができる。
しかも、基盤62を利用して、基端側の軸受部8cを、基盤62に穿設した案内孔82cと、一端側が先端側の軸受部222(フロントキャップ22を含む)に固着され、他端側が案内孔82cに挿入される案内軸81cとで構成することが可能となり、フロントキャップ22をケーシング本体21に取付ける際に、予めフロントキャップ22に設けられた案内軸81cを案内孔82cに挿入するだけで組付できる。
また、前記カム手段1aがモータ駆動手段1bとは別体で構成されるものにおいて、カム手段1aは、モータ駆動手段1bのフロントキャップ前面側に突出する回転出力軸6aとその軸受部22aとを挿入するよう、カム体5の底部51の背面側軸芯位置に設けられた回転出力軸6aを挿着するための連結軸孔部51aと、ケーシング2の後面側に設けられた軸受部22aを挿入するためのリング状の連結カラー23aを有する連結キャップ23を備えて構成されるので、連結カラー23aに対して、回転出力軸6aとその軸受部22aを挿入するだけでワンタッチで仮組付けすることがてき、しかも、組付け後のフロントキャップ22は、連結されたモータ駆動手段1bのフロントキャップとして機能し、従動軸6を回転出力軸6aに換わるモータ出力軸として機能することができる。
また、カム体5は、ロータカラー42とが一体成形されたカム駆動モータ1として構成されているので、回転子4の軸芯に、従来配設されていた回転伝達用の出力軸(主軸)を殊更設ける必要が無く不要とし得る結果、その軸芯領域に形成した挿通孔41を、回転子4の回転とは切り離された回動伝達されない領域として利用できるようになり、案内軸81の配設や、係合片61を配設して従動軸6の移動ストローク域として設定するなど、様々な構成で従動軸6の基部側を案内支持することを可能ならしめると共に、カム手段1aとモータ駆動手段1bとの連動連結構造が簡素化され、カム面の全周利用は勿論、種々のカム形状に追随した長ストロークのカム駆動を実現できる。
さらに、回転子4とカム体5とが一体的に連結されているので、回転子4は、その基端側とカム体5が連結された先端側をそれぞれ回転可能に支持する構成、即ち、回転子4の基端側をブッシュ71を回転可能に支持し、先端側を、連結されたカム体5の外周面を摺接する保持体72を介して回転可能に支持する構成として、カム体5自体を回転子4の一部として軸架することができる。
カム手段とモータ駆動手段とが一体化されたカム駆動モータの縦断全体構成図である。 同じくカム駆動モータの前側面図である。 同じくカム駆動モータの後側面図である。 案内手段の他の実施例を示すカム駆動モータの縦断全体構成図。 案内手段の他の実施例を示すカム手段の縦断全体構成図。 案内手段の他の実施例を示すカム手段の縦断全体構成図。 (A)は対向する相似形のカム形状を示す展開図、(B)はスパイラル状のカム形状を示す展開図、(C)環状のカム形状を示す展開図である。 片面のカム面で構成されたカム体を用いた実施例を示すカム駆動モータの一部破断説明斜視図である。
符号の説明
1 カム駆動モータ
1a カム手段
1b モータ駆動手段
2 ケーシング
21 ケーシング本体
22 フロントキャップ
22a 軸受部
221 軸受部材
222 軸受部
23 連結キャップ
23a 連結カラー
3 ヨーク
31 ヨークブロック
32 コイルボビン
33 励磁コイル
4 回転子
41 挿通孔
42 ロータカラー
43 リング状磁石
5 カム体
51 底部
51a 連結軸孔部
52 筒部
53 カム面
531 押動側カム面
532 引動側カム面
53a カム溝
6 従動軸
61 係合片
62 基盤
63 コイルバネ
6a 回転出力軸
71 ブッシュ
72 保持体
8 軸受部
81 案内軸
82 案内孔
8a 軸受部
81a 案内軸
82a ブッシュ
8b 軸受部
81b リング部材
83 切欠き溝
8c 軸受部
81c 案内軸
82c 案内孔
9 ビス
91 ビス孔キャップ

Claims (8)

  1. 連結されるモータ駆動手段の回動に連動して回転可能に設けられ、底部から軸線方向に向けて延出する筒部に所定のカム面が形成されたカム体と、該カム体内の中心に配置され、カム体の回転によって所定の案内手段に案内されながら、前記カム面に沿って摺接係合する係合片を介して従動する進退移動可能な従動軸とを備えたカム手段であって、
    該カム手段は、前記底部と、内周壁面のカム面が従動軸から所定距離を存する筒径の円筒状筒部とで断面視略コ字状に形成し、前記底部の背面側を介してその軸芯上に配設させたモータ駆動手段の回動に連結可能にケーシング内に収容させ、
    前記従動軸、その基端側に、従動軸とカム面との筒内空間に形成される円柱状の基盤と、該基盤に設けられて、基盤とカム面との筒内空間を存して前記カム溝に係合する前記係合片、基盤中心で一体的に取着して、前記筒部の中心に配設させることにより、先端側をケーシング前面より出没可能に構成せしめると共に、
    前記案内手段は、前記従動軸の先端側に設けた軸受部と、カム体内部側に設けた軸受部とで、前記従動軸を進退移動方向に案内支持するよう構成し、
    前記基盤によって、前記係合片を、前記カム体のカム面と軸芯間の距離に応じて、その負荷を分散軽減すべくカム溝までの長さを短く設定せしめて、
    前記従動軸を、前記連動連結されるモータ駆動手段の出力軸としてカム駆動すべく構成したことを特徴とする出力軸を備えた出力軸を備えたカム装置。
  2. 請求項1において、前記モータ駆動手段は、励磁コイルと、該コイルの励磁によって回動可能に配設された軸芯に挿通孔を有する回転子とをケーシング内に備え、前記カム体を、前記回転子の回動に連結せしめてケーシング内に一体的に収容すると共に、前記カム体内部側の軸受部前記従動軸の基端側を、前記回転子の挿通孔内に非接触で挿入される案内軸を介して案内支持すべく構成されていることを特徴とする出力軸を備えたカム装置。
  3. 請求項2において、前記従動軸基端側の軸受部は、その基端側軸芯に形成した案内孔と、その後端側部が前記モータ駆動手段のケーシング後面に固定され、先端側部が前記挿通孔を通して前記案内孔内に挿入される案内軸とで構成されることを特徴とする出力軸を備えたカム装置。
  4. 請求項2において、前記カム体内部側の軸受部を、従動軸の基端側に前記回転子の軸芯に形成した挿通孔に挿入すべく延出形成した案内軸と、該案内軸を案内支持すべく前記カム体の軸芯に設けたリング状ブッシュとで構成したことを特徴とする出力軸を備えたカム装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、前記カム体内部側の軸受部を、前記筒部の内周壁面に摺接するよう、前記基盤に装着させたリング部材で構成したことを特徴とする出力軸を備えたカム装置。
  6. 請求項5において、前記リング部材は、前記係合片よりもカム体底部側の筒部内周壁面に摺接すべく、前記カム体底部側に前記係合片に挿入される切欠き溝が設けられていることを特徴とする出力軸を備えたカム装置。
  7. 請求項1乃至4の何れかにおいて、前記カム体内部側の軸受部を、前記基盤に穿設した案内孔と、一端側が前記先端側の軸受部に固着され、他端側が前記案内孔に挿入される案内軸とで構成したことを特徴とする出力軸を備えたカム装置。
  8. 請求項1乃至の何れかにおいて、前記カム手段が前記モータ駆動手段とは別体で構成されるものにおいて、該カム手段は、モータ駆動手段のフロントキャップ前面側に突出する回転出力軸とその軸受部とを挿入するよう、前記カム体の底部背面側の軸芯位置に設けられた前記回転出力軸を挿着するための連結軸孔部と、前記ケーシング後面側に設けられた前記軸受部を挿入するためのリング状の連結カラーを有する連結キャップとを備えることを特徴とする出力軸を備えたカム装置。
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