JP6197272B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は,画像形成装置に関する。さらに詳細には,画像転写前のシートの通過を検知し,シートの通過タイミングに基づいて露光タイミングを制御する画像形成装置に関するものである。
従来から,電子写真方式の画像形成装置は,シート搬送路上の転写位置よりも上流側に,シートの通過を検知するセンサを配置し,シート先端の検知タイミングに基づいて露光を開始し,シート後端の検知タイミングに基づいて露光を終了する。
シートの通過タイミングに基づいて露光の開始タイミングないし終了タイミングを調整する技術としては,例えば特許文献1がある。特許文献1には,シート搬送路上のレジストローラよりも上流側に,シートの通過を検知するセンサを配置し,当該センサよりもさらに上流側であって手差し台から挿入されたシートを搬送する搬送路上にもシートの通過を検知するセンサを配置し,上流側のセンサがシートの後端を検知してから所定時間経過後に露光を終了する技術が開示されている。
特開平6−161188号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置には,次のような問題があった。すなわち,近年,装置の小型化が進んでおり,センサから転写位置までの距離が短くなる傾向にある。そのため,センサがシート後端の通過を検知したことを契機に露光を終了したとしても,シートからはみ出す長さまで露光してしまうことがある。
特許文献1のように転写位置までの距離を十分に確保できる場所に配置したセンサを利用すると,上述の問題は生じ難くなる。しかし,センサの検知位置から転写位置までの距離が長いと,センサの検知位置から転写位置までの間での搬送時間のばらつきが生じるリスクが高くなる。また,小型の装置では搬送路に占めるカーブの割合が多くなるが,搬送路のカーブ付近にセンサを配置すると,搬送速度やシートのこし(厚みや硬さ)によってセンサの検知タイミングのばらつきが大きくなる。そのため,転写位置から遠く離れた位置にあるセンサに基づいて露光の終了タイミングを高精度に制御することは難しい。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,露光の終了タイミングを高精度に制御することが期待できる画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,像担持体と,搬送路に沿ってシートを搬送する搬送手段と,前記像担持体に対して露光を行い,前記像担持体の外周面に静電潜像を形成する露光手段と,前記搬送路上,前記静電潜像が前記シートに転写される転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する上流検知手段と,前記搬送路上,前記上流検知手段よりも下流側でかつ前記転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する下流検知手段と,前記上流検知手段が前記シートの先端から後端までの通過を検知している時間長である上流側通過時間を計時する計時手段と,前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させる制御手段とを備えることを特徴としている。
本明細書で開示される画像形成装置は,搬送路上,転写位置よりも上流側に,シートの通過検知用の検知手段として上流検知手段と下流検知手段との2つの検知手段を備えている。そして,画像形成装置は,シートを搬送する際,上流検知手段がそのシートの先端から後端までの通過を検知している時間長である上流側通過時間を計時する。さらに,画像形成装置は,露光を開始した後,下流検知手段がそのシートの先端を検知してから,上述した上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,露光を終了させる。なお,露光の開始は,例えば上流検知手段がシートの先端を検知したタイミングに基づいて行う。また,下流検知手段のシートの先端の通過を検知する位置が,搬送路上の露光位置に相当する位置より上流にあれば,下流検知手段がシートの先端を検知したタイミングに基づいて行ってもよい。
すなわち,本明細書で開示される画像形成装置では,上流検知手段がシートを検知していた時間長(上流側通過時間)を計測する。この上流側通過時間からシート長を特定できる。そして,その上流側経過時間を,下流検知手段がシートの先端を検知してからの経過時間に反映することで,シートの後端が下流検知手段を通過するタイミングが求められる。そのため,上流検知手段よりも転写位置に近い下流検知手段でのシートの先端の通過タイミングに基づいて露光を終了させることができ,その結果として露光の終了タイミングが高精度になる。
また,前記搬送手段は,前記シートが前記上流検知手段を通過する際には第1搬送速度で前記シートを搬送し,前記シートが前記下流検知手段を通過する際には前記第1搬送速度とは異なる速度である第2搬送速度で前記シートを搬送し,前記制御手段は,前記第1搬送速度と前記第2搬送速度との差に基づいて,前記上流側通過時間を補正し,前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから,補正された前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させるとよい。搬送速度の差を上流側経過時間に反映させることで,より正確に露光を終了させることが期待できる。
また,前記上流検知手段が前記シートの先端を検知してから前記下流検知手段が前記シートの先端を検知するまでの時間長である実移動時間を計時する移動計時手段と,前記シートの搬送速度と,前記上流検知手段が前記シートの先端の通過を検知する位置から前記下流検知手段が前記シートの先端の通過を検知する位置までの前記シートの搬送距離とから求められる設計移動時間を取得する取得手段とを備え,前記制御手段は,前記移動計時手段にて計時された実移動時間と前記取得手段にて取得した設計移動時間との差に基づいて,前記上流側通過時間を補正し,前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから,補正された前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させるとよい。設計上のシートの移動時間と移動時間の実測値との差を上流側経過時間に反映させることで,より正確に露光を終了させることが期待できる。
また,本明細書に開示される画像形成装置は,シートを給紙する給紙手段と,前記下流検知手段が前記シートの先端から後端までの通過を検知している時間長である下流側通過時間を計時する第2計時手段とを備え,前記制御手段は,前記給紙手段から搬送された1枚目のシートについては,前記下流検知手段が前記1枚目のシートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させ,前記1枚目のシートに後続する前記給紙手段から搬送されたN枚目(Nは2以上)のシートについては,前記下流検知手段が前記N枚目のシートの先端を検知してから前記下流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させるとよい。同じ給紙手段から給紙されるN枚目のシートについては,先行した1枚目の搬送によって下流検知手段でのシートの通過時間(下流側通過時間)を把握できる。そのため,2枚目以降のシートについてはその下流側通過時間を利用することで,より正確に露光を終了させることが期待できる。
上記の画像形成装置は,前記給紙手段の開閉を検知する開閉検知手段を備え,前記制御手段は,前記開閉検知手段が前記給紙手段の開閉を検知した後に当該給紙手段から最初に搬送されるシートを前記1枚目のシートとするとよい。給紙手段の開放中は,シートの入れ替えが行われる可能性が高い。そのため,給紙手段の開閉が検知された後に最初に搬送されるシートを1枚目とすることが望ましい。なお,開閉検知手段は,給紙手段が開かれて閉じられたことを検知できればよく,給紙手段の開と閉との少なくとも一方を検知すればよい。
また,前記制御手段は,電源が投入された後に最初に搬送されるシートを前記1枚目のシートとするとよい。電源オフ中は,シートの入れ替えが行われる可能性が高い。そのため,電源が投入された後に最初に搬送されるシートを1枚目とすることが望ましい。
また,前記制御手段は,前回搬送されたシートの搬送速度と今回搬送されるシートの搬送速度とが異なる場合には,当該今回搬送されるシートを前記1枚目のシートとするとよい。前回と今回とで搬送速度が異なる場合は,前回搬送されたシートに基づく下流側通過時間の信頼性が低い。そのため,今回搬送されるシートを1枚目とすることが望ましい。なお,搬送速度が異なる場合としては,例えばシート種別が異なる場合や,半速設定や静音設定を変更した場合が該当する。
また,本明細書で開示される画像形成装置は,シートを給紙する給紙手段を複数備え,前記制御手段は,前回搬送されたシートを給紙した給紙手段と今回搬送されるシートを給紙する給紙手段とが異なる場合には,当該今回搬送されるシートを前記1枚目のシートとするとよい。前回と今回とで給紙手段が異なる場合は,シート長が異なる可能性が高い。そのため,今回搬送されるシートを1枚目とすることが望ましい。
また,本明細書で開示される画像形成装置は,シートを反転搬送する反転搬送機構と,前記下流検知手段が前記シートの先端から後端までの通過を検知している時間長である下流側通過時間を計時する第2計時手段とを備え,前記制御手段は,シートの1面目については,前記下流検知手段が当該シートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させ,当該シートの前記1面目の裏面である2面目については,前記下流検知手段が当該シートの先端を検知してから前記下流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させるとよい。両面印刷では,1回目(1面目)に印刷が行われたシートと2回目(2面目)に印刷が行われたシートとが同じシートであり,1回目の搬送によって下流検知手段でのシートの通過時間(下流側通過時間)を把握できる。そのため,2面目についてはその下流側搬送時間を利用する方が,より正確に露光を終了させることが期待できる。
また,本明細書で開示される画像形成装置は,前記像担持体の下流側に,他の像担持体を少なくとも1つ備え,前記制御手段は,最上流に位置する前記像担持体については,前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記像担持体への露光を終了させ,前記他の像担持体については,前記下流検知手段が前記シートの後端を検知したタイミングに基づいて,各像担持体への露光を終了させるとよい。最上流以外の像担持体である他の像担持体への露光については,下流検知手段から転写位置までの距離が長く,下流検知手段によるシートの検知タイミングを利用できる可能性が高い。そのため,他の像担持体への露光の終了タイミングについては下流検知手段によるシートの後端検知タイミングを利用する方が,より正確に露光を終了させることが期待できる。
また,本明細書では,前記シートを挟持し,前記シートを前記転写位置に搬送するレジストローラを備え,前記上流検知手段は,前記レジストローラよりも上流に位置し,前記下流検知手段は,前記レジストローラよりも下流に位置する画像形成装置が開示されている。
また,本明細書では,前記上流検知手段は,前記シートの先端の通過を検知する位置から前記転写位置までの前記シートの搬送距離が,前記露光手段の露光位置から前記転写位置までの前記静電潜像の搬送距離である基準距離よりも長い位置にあり,前記下流検知手段は,前記シートの先端の通過を検知する位置から前記転写位置までの前記シートの搬送距離が,前記基準距離よりも長く,かつ前記シートの後端の通過を検知する位置から前記転写位置までの前記シートの搬送距離が,前記基準距離よりも短い位置にある画像形成装置が開示されている。
本発明によれば,露光の終了タイミングを高精度に制御することが期待できる画像形成装置が実現される。
実施の形態にかかるプリンタの概略構成を示す斜視図である。 図1に示したプリンタの内部構成を示す概念図である。 レジ前センサOFF状態を示す図である。 レジ前センサON状態を示す図である。 シート搬送路上の各ポイント間の搬送距離を示す図である。 図1に示したプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 第1の形態にかかる露光制御処理の手順を示すフローチャートである。 第2の形態にかかる露光制御処理の手順を示すフローチャートである。 第3の形態にかかる露光制御処理の手順を示すフローチャートである。 第4の形態にかかる露光制御処理の手順を示すフローチャートである。 具体例に規定する数値の一覧を示す図である。
以下,本発明にかかる印刷装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,電子写真方式のカラープリンタに本発明を適用したものである。
[プリンタの全体構成]
実施の形態のプリンタ100(画像形成装置の一例)は,図1に示すように,シートに画像を形成する画像形成部10と,画像形成部10の上面に位置し,液晶ディスプレイからなる表示部41と,スタートキー,ストップキー,テンキー等から構成されるボタン群42とを備えた操作パネル40が設けられ,この操作パネル40により動作状況の表示やユーザによる入力操作が可能になっている。
[プリンタの内部構成]
図2は,プリンタ100の内部構成を示している。プリンタ100は,図2に示すように,周知の電子写真方式によってトナー像を形成するプロセス部50と,トナー像をシートに定着させる定着装置8と,印刷前のシートを載置する給紙トレイ91,92(給紙手段の一例)と,印刷後のシートを載置する排紙トレイ96と,シートを搬送する各種のローラ71,72,73,74,77(搬送手段の一例)およびベルト7(搬送手段の一例)と,シートの通過を検知するセンサ63,64とを備えている。
また,画像形成部10内には,底部に位置する給紙トレイ91(あるいは給紙トレイ92)に収容されたシートが,給紙ローラ71(あるいは給紙ローラ72),搬送ローラ73,レジストローラ74,プロセス部50,定着装置8を通り,排紙ローラ77を介して上部の排紙トレイ92への導かれるように,略S字形状の搬送路11(図2中の一点鎖線)が設けられている。
また,プロセス部50は,カラー画像の形成が可能であり,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色に対応する感光体1Y,1M,1C,1K(像担持体の一例)を並列に配置している。なお,感光体の順番はこれに限定するものではない。また,プロセス部50は,各感光体に対して露光を行って各感光体上に静電潜像を形成する露光装置3Y,3M,3C,3K(露光手段の一例)を備えている。
プロセス部50では,各感光体1Y,1M,1C,1Kの表面が不図示の帯電装置によって一様に帯電される。その後,露光装置3Y,3M,3C,3Kから照射される光によって露光が行われ,シートに形成すべき画像の静電潜像が各感光体1Y,1M,1C,1Kの表面に形成される。次いで,不図示の現像装置を介して,トナーが各感光体1Y,1M,1C,1Kに供給される。これにより,感光体1Y,1M,1C,1K上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。
画像形成部10は,給紙トレイ91(あるいは給紙トレイ92)に載置されているシートを1枚ずつ取り出し,そのシートを搬送路11に搬送する。そして,プロセス部50にて形成されたトナー像をそのシートに転写する。このとき,カラー印刷では,各感光体1Y,1M,1C,1Kにそれぞれトナー像が形成され,シート上で各トナー像が重ね合わせられる。一方,モノクロ印刷では,感光体1K上にのみトナー像が形成され,シートに転写される。その後は,トナー像が転写されたシートを定着装置8に搬送し,トナー像をそのシートに熱定着させる。そして,定着後のシートを排紙トレイ96に排出する。
また,プリンタ100内には,両面印刷を行うための再搬送路12(図2中の二点鎖線)が設けられている。再搬送路12は,一方の面に印刷が行われたシートの,その裏面にも印刷が行われるように,シートを反転してプロセス部50に再搬送するための搬送経路である。再搬送路12は,プロセス部50よりもシートの搬送方向の下流側であって排紙ローラ77の上流側の位置の分岐点15で,搬送路11から分岐している。そして,分岐点15からプロセス部50と給紙トレイ91との間を通り,搬送路11のプロセス部50よりも上流側の合流点16で,搬送路11と合流する経路を構成している。
具体的に,プリンタ100による両面印刷では,次のような手順でシートを反転させる。まず,搬送路11を経由して一方の面に画像が形成されたシートを,排紙ローラ77まで搬送する。シートの後端が分岐点15を通過した後,排紙ローラ77がシートを挟持した状態で一旦停止する。その後,排紙ローラ77の回転方向を切り換え,シートの搬送方向を反転させてシートを再搬送路12に搬入する。そして,そのシートを,搬送路11の合流点16で,搬送路11に戻す。これにより,シートの表裏が反転され,もう一方の面に印刷されることになる。
また,ベルト7は,ローラ75,76に巻回された無端状のベルト部材である。また,ローラ76は,駆動モータ79によって回転駆動される駆動ローラである。ベルト7は,ローラ76が回転駆動されることにより,紙面時計回りに循環移動する。これにより,その上面に載置されたシートを,レジストローラ74側から定着装置8側に搬送する。また,ローラ75は,ベルト7の移動に従動して回転する。
センサ63(上流検知手段の一例)は,シートの搬送方向における搬送ローラ73よりも下流であってレジストローラ74よりも上流に位置する。また,センサ64(下流検知手段の一例)は,シートの搬送方向におけるレジストローラ74よりも下流であって感光体1Yよりも上流に位置する。以下,本形態の説明では,センサ63を「レジ前センサ63」とし,センサ64を「レジ後センサ64」とする。
レジ前センサ63は,図3に示すように,発光素子と受光素子とから構成されるセンサ部66と,回動可能に設けられたアクチュエータ67とを備えている。アクチュエータ67は,シートが通過していない状態では,図3に示したように搬送路11を跨ぐ位置にある。さらに,アクチュエータ67は,センサ部66の発光素子と受光素子との間に配置され,発光素子からの光を遮断する。すなわち,レジ前センサ63は,シートが検知位置を通過していない間は,図3に示したようにアクチュエータ67が遮光位置にあり,出力がオフとなる。
一方,シートSがレジ前センサ63の検知位置を通過する際には,シートSがアクチュエータ67を押し出して回動させる。そのため,アクチュエータ67は,図4に示すように,発光素子からの光を遮断しない位置に変位する。すなわち,レジ前センサ63は,シートが検知位置を通過している間は,図4に示したようにアクチュエータ67が非遮光位置にあり,出力がオンとなる。レジ後センサ64もレジ前センサ63と同様の構成になっている。
図5は,搬送路11上の,各要素の配置と搬送距離とを示している。図5中,左側が上流で右側が下流である。図5に示すように,レジ前センサ63は,オフ状態からオン状態への変化を検知する「レジ前ON」の位置と,オン状態からオフ状態への変化を検知する「レジ前OFF」の位置とが異なる。
前述したようにレジ前センサ63は,シートの先端が通過する際にはアクチュエータ67を下流側に押し出すことになる。そのため,オフ状態からオン状態への変化を検知する場合には,アクチュエータ67がオフ状態の位置(図3の位置)から移動した段階,すなわち押し出し始めの段階で直ぐにオンになる。この押し出し始めの位置が「レジ前ON」の位置となる。一方,オン状態からオフ状態への変化を検知する場合には,シートによってアクチュエータ67が下流側に押し出されているオン状態の位置(図4の位置)から移動した段階,すなわちシートの後端がアクチュエータ67から外れた段階でオフになる。このアクチュエータ67から外れた位置が「レジ前OFF」の位置となる。従って,レジ前OFFの位置が,レジ前ONの位置よりも僅かに下流になる。具体的にプリンタ100では,レジ前OFFの位置とレジ前ONの位置とに10mmの差がある。以下,この差を「レジ前センサ63のオンオフのずれ分」とする。
また,レジ後センサ64もレジ前センサ63と同様の構成になっている。そのため,オン状態からオフ状態への変化を検知する「レジ後OFF」の位置が,オフ状態からオン状態への変化を検知する「レジ後ON」の位置よりも僅かに下流になっている。具体的にプリンタ100では,レジ後OFFの位置とレジ後ONの位置とに15mmの差がある。以下,この差を「レジ後センサ64のオンオフのずれ分」とする。
また,図5中の「Y露光位置」は,露光装置3Yでの露光を開始する位置を示している。すなわち,Y露光位置は,露光装置3Yによって静電潜像が形成されてからその静電潜像がY転写位置に到達するまでの時間と,シートをY転写位置まで搬送するまでにかか
る時間とが同じになる場所である。その他,「M露光位置」,「C露光位置」,「K露光位置」も,それぞれ対応する色の露光装置での露光を開始する位置を示している。なお,静電潜像を搬送する感光体の回転速度と,露光位置から転写位置までの間のシートの搬送速度が同じであれば,感光体上の露光装置によって露光を受ける位置から転写位置までの搬送距離と,図5に示した搬送路11上の露光位置から転写位置までの搬送距離とは,等しくなる。
本形態のプリンタ100は,Y露光位置がレジ後ONの位置よりも下流であってレジ後OFFの位置よりも上流にある。言い換えると,レジ後ONの位置からY転写位置までのシートの搬送距離が,Y露光位置からY転写位置までのシートの搬送距離(基準距離の一例)よりも長く,レジ後OFFの位置からY転写位置までのシートの搬送距離が,Y露光位置からY転写位置までのシートの搬送距離よりも短い。そのため,レジ後センサ64のオンに基づいて露光タイミングを制御する場合には,Y露光位置までの距離が確保されていることから制御可能である。しかしながら,レジ後センサ64のオフに基づいて露光タイミングを制御する場合には,Y露光位置までの距離が確保されていないことから制御困難になる。つまり,Y色については,レジ後センサ64のオンに基づく露光の開始タイミングの制御は可能であるが,レジ後センサ64のオフに基づく露光の終了タイミングの制御は困難である。露光のタイミングの制御の詳細については後述する。
[プリンタの電気的構成]
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は,図6に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34とを備えた制御部30を備えている。また,制御部30は,画像形成部10,操作パネル40,ネットワークインターフェース36等と電気的に接続されている。また,プリンタ100は,給紙トレイ91が開閉されたことを検知する開閉センサ61(開閉検知手段の一例)と,給紙トレイ92が開閉されたことを検知する開閉センサ62(開閉検知手段の一例)とを備え,開閉センサ61,62も制御部30と電気的に接続されている。
ROM32には,プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31(計時手段,制御手段の一例)は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサ61,62,63,64から送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素(例えば,露光装置3Y,3M,3C,3Kや,搬送路11や再搬送路12を構成する各種ローラの駆動モータ79)を制御する。
ネットワークインターフェース36は,LAN等のネットワークに接続され,プリンタ100用のプリンタドライバが組み込まれた外部装置との接続を可能にしている。プリンタ100は,ネットワークインターフェース36を介して印刷ジョブの受け渡しを行うことができる。
[露光の実行タイミングの制御]
[第1の形態]
続いて,画像形成を行う際の,露光の開始タイミングと終了タイミングとを制御する露光制御処理について,図7のフローチャートを参照しつつ説明する。露光制御処理は,画像形成部10にて印刷を開始したこと,すなわち給紙トレイ91(あるいは給紙トレイ92)からの給紙を開始したことを契機に,CPU31によって実行される。
露光制御処理では,先ず,レジ前センサ63がオンか否かを判断する(S101)。すなわち,シートの先端がレジ前ONの位置(図5参照)に到達したか否かを判断する。レジ前センサ63がオフの場合には(S101:NO),シートが未到達であり,オンが検知されるまで待機する。
レジ前センサ63がオンの場合には(S101:YES),そのことを契機に時間T1の計時を開始する(S102,計時手段の一例)。この時間T1は,シートの後端がレジ前OFFの位置を通過するまで計時される。つまり,時間T1は,レジ前センサ63がシートの通過を検知している時間である。
S102の後,レジ後センサ64がオンか否かを判断する(S103)。すなわち,シートの先端がレジ後ONの位置(図5参照)に到達したか否かを判断する。レジ後センサ64がオフの場合には(S103:NO),シートが未到達であり,オンが検知されるまで待機する。
レジ後センサ64がオンの場合には(S103:YES),そのことを契機に時間T2の計時を開始する(S104,第2計時手段の一例)。この時間T2は,シートの後端がレジ後OFFの位置を通過するまで計時される。つまり,時間T2は,レジ後センサ64がシートの通過を検知している時間である。
さらに,レジ後センサ64がオンの場合には,そのオンの検知タイミングに基づいて各露光装置に露光を開始させる(S105)。すなわち,レジ後ONの位置から各色の露光位置までの距離と,シートの搬送速度とに基づいて,シートの先端が各色の露光位置に到達する時間が推測できることから,色ごとにシートが露光位置まで移動する時間分を待機した後,各色の露光装置に露光を開始させる。なお,シートの上流端に余白が設定されている場合には,その余白分の移動時間を待機時間に追加する。
S105の後,レジ前センサ63がオフか否かを判断する(S106)。すなわち,シートの後端がレジ前OFFの位置(図5参照)に到達したか否かを判断する。レジ前センサ63がオンの場合には(S106:NO),オフが検知されるまで待機する。
レジ前センサ63がオフの場合には(S106:YES),時間T1の計時を終了する(S107)。その後,時間T1に対して補正を行う(S108)。S108では,レジ前センサ63のオンオフのずれ分に相当する移動時間を時間T1から差し引く。また,例えばシートの下流端に余白が設定されている場合には,その余白分に相当する移動時間を時間T1から差し引く。また,各搬送手段の搬送速度差に伴う補正や,シートの斜行に伴う補正を行ってもよい。なお,以下の説明では,図7中の点線枠で囲まれたS101からS108までの制御を「第1制御」とする。
S108の後,時間T2がS108によって補正された時間T1に達したか否かを判断する(S121)。時間T1は,レジ前センサ63がシートの先端から後端までを検知している時間,すなわちシートの通過時間であり,時間T2が時間T1となった場合には,シートの後端がレジ後ONの位置まで到達したものと推測できる。そのため,時間T2が時間T1に達していない場合には(S121:NO),シートの後端がレジ後ONの位置に到達していないと判断でき,時間T2が時間T1に達するまで待機する。
一方,時間T2が時間T1に達している場合には(S121:YES),その達したと判断したタイミングに基づいて各露光装置に露光を終了させる(S122,制御手段の一例)。すなわち,時間T2が時間T1に達したと判断したタイミングが,シートの後端がレジ後ONの位置を通過するタイミングと推測できることから,そのタイミングを起点として,例えばシートの後端がレジ後ONの位置からY露光位置まで移動する時間分待機した後,露光装置3Yの露光を終了させる。他の露光装置についても,シートの後端がレジ後ONの位置から露光位置まで移動する時間分待機した露光装置から順次に,露光を終了させる。
その後,レジ後センサ64がオフか否かを判断する(S123)。すなわち,シートの後端がレジ後OFFの位置(図5参照)に到達したか否かを判断する。レジ後センサ64がオンの場合には(S123:NO),オフが検知されるまで待機する。
レジ後センサ64がオフの場合には(S123:YES),時間T2の計時を終了する(S124)。これにより,シート1枚分の印刷を終了する。このシート1枚分の露光制御を,全ページの印刷が完了するまで繰り返す。
すなわち,第1の形態の露光制御処理では,レジ後ONの位置がY露光位置よりも上流にあることから,先ず,レジ後センサ64のオンの検知タイミングに基づいて露光を開始させる。レジ後センサ64のオンを検知する際には,安定搬送可能なレジストローラ74によってシートが挟持されており,検知精度が高い。そのため,露光の開始タイミングも高精度になる。
一方,レジ後OFFの位置がY露光位置よりも下流にあることから,レジ後センサ64のオフの検知タイミングまで待つと,シートの後端がY露光位置を通り過ぎてしまう。そこで,レジ前センサ63によってシート1枚分の通過時間(時間T1)を計時し,さらにシートの先端がレジ後ONの位置を通過した時点で計時を開始し,その計時時間が時間T1となるタイミングを求める。時間T1がシート1枚分の通過時間であることから,当該タイミングはレジ後ONの位置をシートの後端が通過するタイミングと推測できる。そのため,そのタイミングでは,シートの後端がY露光位置よりも上流にあり,そのタイミングに基づいて露光を終了させることができる。
このタイミングを求める際の計時の起点は,レジストローラ74よりも下流であって転写位置に近い位置にあるレジ後センサ64のオン検知であり,搬送時間のばらつきの影響は少ない。また,時間T1の計時について,レジ前センサ63のオンの検知時,シートがレジストローラ74に挟持されておらず,シートのこしの違いによってアクチュエータ67のはじき方にばらつきが生じるため,レジ前センサ63のオンの検知タイミングの精度は高くない。しかし,レジ前ONあるいはレジ前OFFの位置にばらつきがあったとしても,シート1枚分の通過時間(時間T1)のばらつきは少ない。つまり,シートの違いによるばらつきは少ない。よって,露光の終了タイミングの精度への影響も少ない。
[第2の形態]
続いて,露光制御処理の第2の形態について,図8のフローチャートを参照しつつ説明する。第2の形態の露光制御処理は,先行シートで計時された時間T2を,後続シートの露光の終了タイミングに利用する。この点,先行シートで計時された時間T2を後続シートの露光タイミングに利用しない第1の形態と異なる。なお,第2の形態の露光制御処理では,第1の形態と同じ処理については同じ符号を付して説明を省略する。
第2の形態の露光制御処理では,先ず,時間T2のリセット条件を満たしているか否かを判断する(S200)。第2の形態では,プリンタ100は,NVRAM34に,時間T2を記憶する保存領域を有している。そして,時間T2を計時し終える度に,後述するS225において時間T2が保存領域に保存される。
この保存領域に記憶される時間T2は,シートの種別によって搬送時間が異なるため,シートの種別が同じでなければ利用できない。そのため,例えばシートが入れ替えられた可能性があることがリセット条件に該当する。具体的にシートが入れ替えられた可能性がある場合としては,電源がオフされた場合がある。この場合,電源投入後の最初の印刷であることがリセット条件になる。この他,シートが入れ替えられた可能性がある場合としては,給紙トレイ91(もしくは給紙トレイ92)が開閉された場合がある。この場合,開閉センサ61(もしくは開閉センサ62)が給紙トレイの開閉を検知した後の最初の印刷であることがリセット条件になる。なお,時間T2は,給紙トレイごとに保存されていてもよく,その場合,給紙対象となる給紙トレイが切り替えられたことがリセット条件を満たすか否かを判断する。また,上述したように時間T2は,シートの搬送速度が同じでなければ利用できない。そのため,例えばシートの搬送速度が先行シートと異なることもリセット条件に該当する。例えば,半速印刷や静音印刷の設定が変更されたこともリセット条件になる。
リセット条件を満たしている場合には(S200:YES),保存領域に保存されている時間T2を0に初期化する(S211)。給紙トレイごとに時間T2を保存している場合には,リセット条件を満たしている給紙トレイに対応する時間T2を初期化する。
S211の後,あるいはリセット条件を満たしていない場合には(S200:NO),保存領域から時間T2を読み出す(S201)。給紙トレイごとに時間T2を記憶している場合には,給紙を行う給紙トレイに対応する時間T2を読み出す。
次に,読み出した時間T2が0か否かを判断する(S202)。前述したようにリセット条件を満たしていた場合には,時間T2が0に初期化される。時間T2が0の場合には(S202:YES),第1の形態で説明した第1制御(図7参照)を実行する(S220)。
S220の後,時間T2が時間T1に達したか否かを判断し(S121),時間T2が時間T1に達していない場合には(S121:NO),時間T2が時間T1に達するまで待機する。時間T2が時間T1に達している場合には(S121:YES),その達したと判断したタイミングに基づいて各露光装置に露光を終了させる(S122)。
その後,レジ後センサ64がオフか否かを判断し(S123),レジ後センサ64がオフの場合には(S123:YES),時間T2の計時を終了する(S124)。そして,計時された時間T2を保存領域に保存する(S225)。
なお,S225では,保存されている時間T2を今回に計時した時間T2に更新してもよいし,S201で読み出される時間T2とは別に,今回に計時された時間T2を記憶してもよい。複数の時間T2を記憶している場合には,今回計時した時間T2を含めて平均値を算出し,その平均値をS201で読み出してもよい。また,給紙トレイごとに時間T2を保存している場合には,今回給紙した給紙トレイに対応する保存領域に時間T2を保存する。あるいはシートの種別ごと,シートの搬送速度ごとに時間T2を保存している場合にも,今回の露光に対応する保存領域に時間T2を保存する。
一方,時間T2が0以外の場合,すなわちS225によって保存された時間T2がある場合には(S202:NO),S201で読み出した時間T2に対して補正を行う(S203)。具体的にS203では,レジ後センサ64のオンオフのずれ分に相当する移動時間を時間T2から差し引く。また,例えばシートの下流端に余白が設定されている場合には,その余白分に相当する移動時間を時間T2から差し引く。S203の後は,補正後の時間T2を時間T1に設定する(S204)。
S204の後,レジ後センサ64がオンか否かを判断し(S103),レジ後センサ64がオンしていない場合には(S103:NO),オンが検知されるまで待機する。レジ後センサ64がオンした場合には(S103:YES),再び時間T2の計時を開始する(S104)。さらに,レジ後センサ64がオンした場合には,そのオンの検知タイミングに基づいて各露光装置に露光を開始させる(S105)。なお,以下の説明では,図8中の点線枠で囲まれたS203からS105までの制御を「第2制御」とする。その後,S121に移行する。S121以降の処理は,S220からS121に移行した後の処理と同様である。
すなわち,第2の形態の露光制御処理では,先行シートによって時間T2を計時して保存した後は,その保存した時間T2を時間T1に置き換えて後続シートの露光の終了タイミングを決定している。時間T1は,レジ前センサ63の検知時間であり,レジ後センサ64の検知時間ではない。そのため,シートがレジ後ONの位置を通過するタイミングを推測する上では,時間T1よりも時間T2の方が高精度である。そこで,先行シートで計時した時間T2を保存し,後続シートではその時間T2を利用することで,より高精度に露光の終了タイミングを決定できる。
なお,第2の形態では,露光制御処理の開始直後に,保存領域の時間T2を初期化するか否かを判断しているが,保存領域の時間T2の初期化タイミングは,これに限るものではない。例えば,電源オフをリセット条件にする場合には,電源投入直後に保存領域の時間T2を初期化してもよい。また,給紙トレイの開閉をリセット条件にする場合には,給紙トレイの開閉の検知を契機に,直ちに保存領域の時間T2を初期化してもよい。
[第3の形態]
続いて,露光制御処理の第3の形態について,図9のフローチャートを参照しつつ説明する。第3の形態の露光制御処理は,両面印刷を行う場合であって,シートの1面目の露光で計時されたレジ後センサ64を通過する時間T2を,その裏面である2面目の露光の終了タイミングに利用する。なお,第3の形態の露光制御処理では,第1の形態あるいは第2の形態と同じ処理については同じ符号を付して説明を省略する。また,第3の形態では,第2の形態と同様に,時間T2を保存領域に記憶している。
第3の形態の露光制御処理では,保存領域から時間T2を読み出し(S201),読み出した時間T2が0か否かを判断する(S202)までは,第2の形態と同様である。さらに,時間T2が0の場合(S202:YES),第1の形態で説明した第1制御(図7参照)を実行し(S220),計時した時間T2を保存領域に保存する(S225)までは,第2の形態と同様である。
S225の後は,今回の露光が両面印刷の1面目か否かを判断する(S326)。両面印刷の1面目であれば(S326:YES),S202に移行して,2面目の制御を行う。両面印刷の1面目でなければ(S326:NO),シート1枚分の印刷を終了する。
一方,時間T2が0以外の場合,すなわち先行シートによる露光があった場合や1面目の露光があった場合には(S202:NO),第2の形態で説明した第2制御(図8参照)を実行する(S302)。
S302の後は,今回の露光が両面印刷の2面目か否かを判断する(S303)。両面印刷の2面目でなければ(S303:NO),S121に移行する。一方,両面印刷の2面目であれば(S303:YES),時間T1を補正する(S304)。S304では,特に定着装置8を通過する際に生じたカール,縮み等,反転搬送中に生じた斜行を補正する。S304の後は,S121に移行する。
すなわち,第3の形態の露光制御処理では,少なくとも1面目の制御によって時間T2が保存される。そして,2面目以降の制御では,その時間T2を時間T1に置き換えて露光の終了タイミングを決定している。このように2面目以降では時間T2を利用することで,より高精度に露光の終了タイミングを決定できる。
[第4の形態]
続いて,露光制御処理の第4の形態について,図10のフローチャートを参照しつつ説明する。第4の形態の露光制御処理は,色ごとに露光の終了タイミングの制御が異なる。この点,色の区別なく露光の終了タイミングを制御する第1の形態と異なる。なお,第4の形態の露光制御処理では,第1の形態と同じ処理については同じ符号を付して説明を省略する。
第4の形態の露光制御処理では,先ず,第1制御を行う(S220)。その後,各色の露光制御については色ごとに行う。すなわち,色ごとに,レジ後センサOFFの位置より露光位置が上流か否かを判断する(S420)。プリンタ100では,最上流に位置するY露光位置のみがレジ後センサOFFの位置より上流になり,それ以外の露光位置(M露光位置,C露光位置,K露光位置)については下流になる。
レジ後センサOFFの位置より露光位置が上流の場合には(S420:YES),第1の形態と同様に,時間T2が時間T1に達したか否かを判断し(S121),時間T2が時間T1に達していない場合には(S121:NO),時間T2が時間T1に達するまで待機する。時間T2が時間T1に達している場合には(S121:YES),レジ後センサOFFの位置より露光位置が上流にある露光装置(本形態では露光装置3Y)に露光を終了させる(S122)。
その後,レジ後センサ64がオフしたか否かを判断し(S123),レジ後センサ64がオフしていない場合には(S123:NO),オフするまで待機する。レジ後センサ64がオフした場合には(S123:YES),そのことを契機に時間T2の計時を終了する(S124)。
一方,レジ後センサOFFの位置より露光位置が下流の場合には(S420:NO),レジ後センサ64がオフしたか否かを判断し(S441),レジ後センサ64がオフしていない場合には(S441:NO),オフするまで待機する。
レジ後センサ64がオフした場合には(S441:YES),時間T2の計時を終了する(S442)。さらに,レジ後センサ64のオフを検知してから,レジ後OFFの位置から露光位置までの距離をシートが移動する時間に相当する時間分,待機する(S443)。S443による待機後,レジ後センサOFFの位置より露光位置が下流にある露光装置(本形態では露光装置3M,露光装置3C,露光装置3K)に露光を終了させる(S444)。
すなわち,第4の形態の露光制御処理では,レジ後センサOFFの位置より露光位置が上流の色については第1の形態と同様の制御が行われる。つまり,レジ前センサ63によって得られたシートの通過時間である時間T1を利用して露光の終了タイミングが決定される。一方,レジ後センサOFFの位置より露光位置が下流の色については,レジ後センサ64のオフの検知に基づいて露光の終了タイミングを制御できるため,時間T1を利用せず,レジ後センサ64のオフの検知に基づいて露光の終了タイミングを決定する。つまり,レジ後センサ64のオフの検知に基づいて露光の終了タイミングを制御できない色の制御にのみ,時間T1を利用する。このように露光位置によって露光タイミングの制御を区別することで,より高精度に露光の終了タイミングを決定できる。
なお,第4の形態は,第1の形態の変形例であるが,第2の形態や第3の形態にも適用可能である。すなわち,第2の形態や第3の形態であっても,レジ後センサOFFの位置より露光位置が上流の場合には(S420:YES),第2の形態や第3の形態の制御を適用し,レジ後センサOFFの位置より露光位置が下流の場合には(S420:NO),S441以降の制御を適用すればよい。
[具体例]
続いて,露光の終了タイミングの具体例について説明する。本具体例では,搬送対象のシートの種別をレター(シート長:280mm)とする。また,プリンタ100の各種搬送手段の搬送速度,搬送路11中の各地点間の搬送距離,およびシートの通過時間の実測値は,図11に示す通りとする。なお,図11に記載された区間に付された符号は,図5中の符号に示す区間に相当する。
また,図11に記載された時間T1は,S107で計時される時間である。図11に記載された時間T2は,S124で計時される時間である。時間T1と時間T2とは同じシートの搬送時間を計測したものであるが,搬送手段の搬送速度差,各センサのオンオフのずれ分の差等によって多少の差が生じる。
以下,S108での時間T1の補正について説明する。本形態のレジ前センサ63には,図5に示したように10mmのオンオフのずれ分があり,計時した時間T1はシート長+10mm分の移動時間に相当する。そのため,シート1枚分の移動時間に補正する必要がある。さらに,本具体例では,後端4mm分の余白が設定されているものとする。その場合,補正後の時間T1である時間T1’が次のように求められる。
オンオフのずれ分の移動時間 (10/125)×1000=80ms
余白分の通過時間 (4/125)×1000=32ms
時間T1−(オンオフのずれ分+余白通過時間) =時間T1’
2200−(80+32)=2088ms
また,レジ前センサ63とレジ後センサ64とでは,搬送手段の速度差によって誤差が生じる。そのため,S108にて速度差に伴う補正量が次のように求められる。
レジ前センサ63の設計上の検知時間(区間A+区間B+区間C)
区間A (50/135)×1000=370ms
区間B (40/130)×1000=308ms
区間C ((190+10)/125)×1000=1520ms
合計 =2198ms
レジ後センサ64の設計上の検知時間(区間D+区間E)
区間D (20/130)×1000=154ms
区間E (260/125)×1000=2080ms
合計 =2234ms
レジ後センサ64の検知時間−レジ前センサ63の検知時間=補正量
2234−2198=36ms
なお,区間Cの検知時間を求める際には,区間Cの搬送距離にレジ前センサ63のオンオフのずれ分(10mm)も追加して算出している。
前述した搬送速度差に伴う補正量は設計上の数値から求められる値であり,あらかじめ補正量をシートの種別ごとにROM32に記憶しておき,S108では搬送対象のシートの種別に合致した補正値を読み出して補正する。
また,シートがレジストローラ74に挟持される際,斜行が生じることがある。そのため,S108にて斜行に伴う補正量が次のように算出される。
レジ前ONからレジ後ONまでの設計上の搬送時間(区間A+区間F)
区間A (50/135)×1000=370ms
区間F (20/130)×1000=77ms
合計 =447ms
レジ前ONからレジ後ONまでの実測時間 =460ms
レジ前ONからレジ後ONまでの実測時間−設計上の搬送時間=補正量
460−447=13ms
上述したレジ前ONからレジ後ONまでの設計上の搬送時間が設計移動時間の一例であり,レジ前ONからレジ後ONまでの実測時間が実移動時間の一例である。
これまでの補正量を踏まえると,S108で補正される時間T1は,次のようになる。
時間T1’−(速度差の補正量+斜行の補正量)=補正後の時間T1
2088−(36+13)=2039ms
プリンタ100は,S121にてレジ後センサ64のオンが検知されてからの経過時間(時間T2)が,補正後の時間T1に達したことを契機に,その達したタイミングに基づいて露光の終了タイミングを決定する。
以上詳細に説明したように本形態のプリンタ100は,上流側に位置するレジ前センサ63がシートを検知していた時間T1(上流側通過時間)を計測している。この時間T1からシート長を特定できる。そして,その時間T1を,下流側に位置するレジ後センサ64がシートの先端を検知してからの経過時間に反映することで,シートの後端がレジ後センサ64を通過するタイミングが求められる。そのため,レジ前センサ63よりも転写位置に近いレジ後センサ64でのシートの後端の通過タイミングに基づいて露光を終了させることができ,その結果として露光の終了タイミングが高精度になる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,画像形成装置は,プリンタに限らず,複合機,コピー機,FAX装置等,印刷機能を備えるものであれば適用可能である。また,カラー画像の形成が可能であっても,モノクロ画像専用であってもよい。
また,実施の形態のレジ前センサ63は,シートがアクチュエータ67に直接接触して変位させる構成であるが,他の部材を介して間接的に変位させる構成であってもよい。また,シートが検知位置を通過していない間がオン,通過している間がオフとなる構成であってもよい。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
1Y 感光体
3Y 露光装置
11 搬送路
50 プロセス部
63 レジ前センサ
64 レジ後センサ
73 搬送ローラ
74 レジストローラ
100 プリンタ

Claims (12)

  1. 像担持体と,
    搬送路に沿ってシートを搬送する搬送手段と,
    前記像担持体に対して露光を行い,前記像担持体の外周面に静電潜像を形成する露光手段と,
    前記搬送路上,前記静電潜像が前記シートに転写される転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する上流検知手段と,
    前記搬送路上,前記上流検知手段よりも下流側でかつ前記転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する下流検知手段と,
    前記上流検知手段が前記シートの先端から後端までの通過を検知している時間長である上流側通過時間を計時する計時手段と,
    前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させる制御手段と,
    を備え,
    前記搬送手段は,前記シートが前記上流検知手段を通過する際には第1搬送速度で前記シートを搬送し,前記シートが前記下流検知手段を通過する際には前記第1搬送速度とは異なる速度である第2搬送速度で前記シートを搬送し,
    前記制御手段は,前記第1搬送速度と前記第2搬送速度との差に基づいて,前記上流側通過時間を補正し,前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから,補正された前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体と,
    搬送路に沿ってシートを搬送する搬送手段と,
    前記像担持体に対して露光を行い,前記像担持体の外周面に静電潜像を形成する露光手段と,
    前記搬送路上,前記静電潜像が前記シートに転写される転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する上流検知手段と,
    前記搬送路上,前記上流検知手段よりも下流側でかつ前記転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する下流検知手段と,
    前記上流検知手段が前記シートの先端から後端までの通過を検知している時間長である上流側通過時間を計時する計時手段と,
    前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させる制御手段と,
    前記上流検知手段が前記シートの先端を検知してから前記下流検知手段が前記シートの先端を検知するまでの時間長である実移動時間を計時する移動計時手段と,
    前記シートの搬送速度と,前記上流検知手段が前記シートの先端の通過を検知する位置から前記下流検知手段が前記シートの先端の通過を検知する位置までの前記シートの搬送距離とから求められる設計移動時間を取得する取得手段と,
    を備え,
    前記制御手段は,前記移動計時手段にて計時された実移動時間と前記取得手段にて取得した設計移動時間との差に基づいて,前記上流側通過時間を補正し,前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから,補正された前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 像担持体と,
    搬送路に沿ってシートを搬送する搬送手段と,
    前記像担持体に対して露光を行い,前記像担持体の外周面に静電潜像を形成する露光手段と,
    前記搬送路上,前記静電潜像が前記シートに転写される転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する上流検知手段と,
    前記搬送路上,前記上流検知手段よりも下流側でかつ前記転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する下流検知手段と,
    前記上流検知手段が前記シートの先端から後端までの通過を検知している時間長である上流側通過時間を計時する計時手段と,
    前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させる制御手段と,
    シートを給紙する給紙手段と,
    前記下流検知手段が前記シートの先端から後端までの通過を検知している時間長である下流側通過時間を計時する第2計時手段と,
    を備え,
    前記制御手段は,前記給紙手段から搬送された1枚目のシートについては,前記下流検知手段が前記1枚目のシートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させ,前記1枚目のシートに後続する前記給紙手段から搬送されたN枚目(Nは2以上)のシートについては,前記下流検知手段が前記N枚目のシートの先端を検知してから前記下流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載する画像形成装置において,
    前記給紙手段の開閉を検知する開閉検知手段を備え,
    前記制御手段は,前記開閉検知手段が前記給紙手段の開閉を検知した後に当該給紙手段から最初に搬送されるシートを前記1枚目のシートとすることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載する画像形成装置において,
    前記制御手段は,電源が投入された後に最初に搬送されるシートを前記1枚目のシートとすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記制御手段は,前回搬送されたシートの搬送速度と今回搬送されるシートの搬送速度とが異なる場合には,当該今回搬送されるシートを前記1枚目のシートとすることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項3から請求項6のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    シートを給紙する給紙手段を複数備え,
    前記制御手段は,前回搬送されたシートを給紙した給紙手段と今回搬送されるシートを給紙する給紙手段とが異なる場合には,当該今回搬送されるシートを前記1枚目のシートとすることを特徴とする画像形成装置。
  8. 像担持体と,
    搬送路に沿ってシートを搬送する搬送手段と,
    前記像担持体に対して露光を行い,前記像担持体の外周面に静電潜像を形成する露光手段と,
    前記搬送路上,前記静電潜像が前記シートに転写される転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する上流検知手段と,
    前記搬送路上,前記上流検知手段よりも下流側でかつ前記転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する下流検知手段と,
    前記上流検知手段が前記シートの先端から後端までの通過を検知している時間長である上流側通過時間を計時する計時手段と,
    前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させる制御手段と,
    シートを反転搬送する反転搬送機構と,
    前記下流検知手段が前記シートの先端から後端までの通過を検知している時間長である下流側通過時間を計時する第2計時手段と,
    を備え,
    前記制御手段は,シートの1面目については,前記下流検知手段が当該シートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させ,当該シートの前記1面目の裏面である2面目については,前記下流検知手段が当該シートの先端を検知してから前記下流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 像担持体と,
    搬送路に沿ってシートを搬送する搬送手段と,
    前記像担持体に対して露光を行い,前記像担持体の外周面に静電潜像を形成する露光手段と,
    前記搬送路上,前記静電潜像が前記シートに転写される転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する上流検知手段と,
    前記搬送路上,前記上流検知手段よりも下流側でかつ前記転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する下流検知手段と,
    前記上流検知手段が前記シートの先端から後端までの通過を検知している時間長である上流側通過時間を計時する計時手段と,
    前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させる制御手段と,
    を備え,さらに,
    前記像担持体の下流側に,他の像担持体を少なくとも1つ備え,
    前記制御手段は,最上流に位置する前記像担持体については,前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記像担持体への露光を終了させ,前記他の像担持体については,前記下流検知手段が前記シートの後端を検知したタイミングに基づいて,各像担持体への露光を終了させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記シートを挟持し,前記シートを前記転写位置に搬送するレジストローラを備え,
    前記上流検知手段は,前記レジストローラよりも上流に位置し,
    前記下流検知手段は,前記レジストローラよりも下流に位置することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記下流検知手段は,
    前記シートが通過していない状態では第1の位置にあり,前記シートが通過している状態では前記第1の位置よりも下流の第2の位置にあるアクチュエータを有し,
    前記シートの先端が通過する際に前記アクチュエータが前記シートに押し出されて前記第1の位置から外れて前記第2の位置に変位することで前記シートの先端を検知し,
    前記シートの後端が通過する際に前記アクチュエータが前記シートから外れて前記第2の位置から前記第1の位置に変位することで前記シートの後端を検知し,
    前記上流検知手段は,
    前記シートの先端の通過を検知する位置から前記転写位置までの前記シートの搬送距離が,前記露光手段の露光位置から前記転写位置までの前記静電潜像の搬送距離である基準距離よりも長い位置にあり,
    前記下流検知手段は,
    前記シートの先端の通過を検知する位置から前記転写位置までの前記シートの搬送距離が,前記基準距離よりも長く,かつ前記シートの後端の通過を検知する位置から前記転写位置までの前記シートの搬送距離が,前記基準距離よりも短い位置にある,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 像担持体と,
    搬送路に沿ってシートを搬送する搬送手段と,
    前記像担持体に対して露光を行い,前記像担持体の外周面に静電潜像を形成する露光手段と,
    前記搬送路上,前記静電潜像が前記シートに転写される転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する上流検知手段と,
    前記搬送路上,前記上流検知手段よりも下流側でかつ前記転写位置よりも上流側に位置し,前記シートの通過を検知する下流検知手段と,
    前記上流検知手段が前記シートの先端から後端までの通過を検知している時間長である上流側通過時間を計時する計時手段と,
    前記下流検知手段が前記シートの先端を検知してから前記上流側通過時間が経過したタイミングに基づいて,前記露光手段による露光を終了させる制御手段と,
    を備え,さらに,
    前記上流検知手段は,
    前記シートの後端の通過を検知する位置から前記転写位置までの前記シートの搬送距離が,前記露光手段の露光位置から前記転写位置までの前記静電潜像の搬送距離である基準距離よりも長い位置にあり,
    前記下流検知手段は,
    前記シートの後端の通過を検知する位置から前記転写位置までの前記シートの搬送距離が,前記基準距離よりも短い位置にあり,
    前記シートが通過していない状態では第1の位置にあり,前記シートが通過している状態では前記第1の位置よりも下流の第2の位置にあるアクチュエータを有し,
    前記シートの先端が通過する際に前記アクチュエータが前記シートに押し出されて前記第1の位置から外れて前記第2の位置に変位することで前記シートの先端を検知し,
    前記シートの後端が通過する際に前記アクチュエータが前記シートから外れて前記第2の位置から前記第1の位置に変位することで前記シートの後端を検知し,
    前記シートの先端の通過を検知する位置から前記転写位置までの前記シートの搬送距離が,前記基準距離よりも長い位置にある,
    ことを特徴とする画像形成装置。
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