JP6195514B2 - 配線基板およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、配線基板に関する。
配線基板として、ICパッケージ基板やインターポーザーとして利用されるビルドアップ基板が知られている(下記特許文献1等)。ビルドアップ基板は、多層構造を有しており、支持基板であるコア基板の片面または両面に絶縁層と配線層とが交互に積層されたビルドアップ層が形成されている。
特開2005−191243号公報
ビルドアップ基板は、温度変化が著しい使用環境下におかれたときに、コア基板とビルドアップ層との間の熱膨張量の差に起因して層間剥離(デラミネーション)などの不具合が発生してしまう場合があった。特許文献1には、コア基板の外縁部に金属製補強体を設けて、デラミネーションの発生を抑制する技術が開示されている。特許文献1の技術であれば、金属製補強体によって、基板面に沿った方向におけるコア基板とビルドアップ層との熱膨張量の差に起因する応力が緩和される。しかしながら、特許文献1の金属製補強体はコア基板の基板面に平行に延びている平板状であるため、コア基板とビルドアップ層の積層方向への剥離が十分に抑制されない可能性がある。このように、ビルドアップ基板などの多層構造を有する配線基板においては、デラミネーションの発生を抑制することについて依然として改良の余地があった。そのほか、ビルドアップ基板においては、その小型化や、耐久性の向上、製造の容易化、使い勝手の向上、低コスト化、省資源化等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[1]本発明の一形態によれば、配線基板が提供される。この配線基板は、コア基板と、前記コア基板の少なくとも一方の面に積層される樹脂層と、少なくとも前記樹脂層の表面に配置される配線層と、を備えて良い。また、前記配線層よりも外周側に設けられている金属膜であって、前記コア基板の外周縁部の表面に面接触する部位と、前記樹脂層の厚み方向に平行な部位と、を有し、前記樹脂層の外周に沿って線状または帯状に延びている金属膜を備えて良い。この形態の配線基板によれば、金属膜によってコア基板と樹脂層とが剥離するデラミネーションの発生が抑制される。
[2]上記形態の配線基板において、前記金属膜は前記樹脂層の全周にわたって形成されていても良い。この形態の配線基板によれば、デラミネーションの発生がより確実に抑制される。
[3]上記形態の配線基板において、前記樹脂層と、前記配線層と、前記金属膜と、はそれぞれ、前記コア基板の両面側に配置されていても良い。この形態の配線基板によれば、コア基板の両面の間における熱膨張量の差に起因する反りの発生を抑制することができ、デラミネーションの発生がより確実に抑制される。
[4]上記形態の配線基板において、前記コア基板は、ガラス材料と、セラミックス材料と、ガラスセラミックス材料と、のうちの少なくともいずれか一つによって形成されていても良い。この形態の配線基板によれば、コア基板と金属膜との密着性が確保されるため、デラミネーションの発生がさらに抑制される。また、配線基板の剛性や配線層間の絶縁性が高められる。
[5]上記形態の配線基板において、前記金属膜は、前記配線層と同じ金属材料によって形成されていても良い。この形態の配線基板によれば、金属膜が配線層と同じ材料で形成されるため製造コストの増大が抑制される。また、金属膜を配線層と同じ工程において形成することも可能となり、製造コストの増大を抑制することができる。
[6]上記形態の配線基板において、前記配線層は、前記配線基板に接続される素子に対する電力供給のための電源配線と、前記素子への信号伝達のための信号配線と、を含み、前記金属膜は、少なくとも前記電源配線および前記信号配線から電気的に独立していても良い。この形態の配線基板によれば、短絡や漏電、電気信号におけるノイズの発生などが抑制される。
[7]上記形態の配線基板において、前記金属膜は、前記樹脂層の厚み方向に延びる部位から前記樹脂層の表面に延出している部位を有していても良い。この形態の配線層によれば、前記コア基板と前記樹脂層とをより一体的に密着させることができ、デラミネーションの発生がより確実に抑制される。
[8]本発明の他の形態によれば、配線基板の製造方法が提供される。この製造方法は、コア基板の少なくとも一方の面に樹脂層を積層する工程と;前記樹脂層に前記樹脂層から前記コア基板の表面が露出する溝部を形成する溝部形成工程と;前記樹脂層の配線形成領域に配線材料を配置して配線層を形成するとともに、前記配線材料を少なくとも前記溝部の側壁面および底面に配置して、前記溝部の側壁面および底面を一体的に被覆する金属膜を形成する配線形成工程と;前記溝部に沿って前記コア基板を切断する切断工程と;を備えて良い。この形態の配線基板の製造方法によれば、配線層とともに金属膜を形成することができる。従って、金属膜によってデラミネーションの発生が抑制されている配線基板を効率的に製造することができる。
[9]上記形態の製造方法において、前記配線形成工程は、めっき処理によって、前記配線材料を前記配線形成領域と、前記溝部の側壁面および底面と、に配置する工程であってもよい。この形態の製造方法によれば、めっき処理によって配線層と金属膜とを効率的に形成することができる。
[10]上記形態の製造方法において、前記コア基板は、ガラス材料によって構成されており、前記溝部形成工程は、レーザーによって前記溝部を形成する工程であっても良い。この形態の製造工程によれば、金属膜とコア基板との密着性が高められる。
[11]上記形態の製造方法において、前記切断工程は、複数の配線基板を切り出す工程であり、前記溝部形成工程は、前記切断工程において切り出される前記配線基板の外周輪郭線上に前記溝部の底面が位置するように前記溝部を形成する工程を含んで良い。この形態の製造工程によれば、金属膜によってデラミネーションの発生が抑制されている配線基板を効率的に製造することができる。
本発明は、配線基板やその製造方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、配線基板を備えた装置や、配線基板の製造装置、配線基板の製造装置の制御方法、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
配線基板の構成を示す概略断面図。 配線基板の製造工程を示す工程図。 工程1で準備されるガラス基板の構成を示す概略図。 工程2において第1と第2の樹脂層が形成されたガラス基板を示す概略図。 工程3において複数の貫通孔が形成された後の樹脂ラミネート基板を示す概略図。 工程4において溝加工が施された後の樹脂ラミネート基板を示す概略図。 工程5における配線材料層の形成工程と、工程6におけるビルドアップ工程と、を説明するための概略図。 工程7における配線基板の切り出し工程を説明するための概略図。 工程7における配線基板の切り出し工程を説明するための概略図。 金属膜の構成の相違による配線基板の不良発生率を検証した実験結果を示す説明図。 第2実施形態の配線基板の構成を示す概略断面図。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態としての配線基板100の構成を示す概略断面図である。図1には、便宜上、配線基板100が使用される際の上下方向を示す矢印を図示してある。配線基板100は、ICパッケージ基板やインターポーザーとして利用されるビルドアップ基板であり、上面側に半導体素子等が接続され、下面側にマザーボードが接続される。
配線基板100は、コア基板10と、4つのビルドアップ層21〜24と、を備える。配線基板100では、コア基板10の上面には第1のビルドアップ層21が配置され、下面には第2のビルドアップ層22が配置されている。また、第1のビルドアップ層21の上には第3のビルドアップ層23が積層され、第2のビルドアップ層22の上には第4のビルドアップ層24が積層されている。なお、図1では、便宜上、第1と第3のビルドアップ層21,23の間の境界および第2と第4のビルドアップ層22,24の間の境界を破線によって図示してある。
コア基板10は略四角形の板状部材であり、配線基板100の支持基板を構成する。本実施形態の配線基板100では、コア基板10は、ガラス材料によって構成されている。より具体的には、コア基板10は、ホウケイ酸系ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸塩ガラス、ソーダライムガラス、石英ガラス、ガラスセラミックスなどによって構成される。なお、コア基板10を構成するガラス材料としては上記の材料に限らず、他の種々のガラス材料が用いられても良い。
第1と第2のビルドアップ層21,22はそれぞれ、第1と第2の樹脂層31,32と、第1と第2の配線層41,42と、金属膜50と、を備える。第1の樹脂層31はコア基板10の上面を被覆し、第2の樹脂層32はコア基板10の下面を被覆している。第1と第2の樹脂層31,32は、例えば、シクロオレフィン樹脂や、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂などによって構成される。
第1の配線層41は第1の樹脂層31の表面に形成されており、第2の配線層42は第2の樹脂層32の表面に形成されている。第1と第2の配線層41,42はそれぞれ所定の配線パターン(パターニングされた電極)を有している。第1と第2の配線層41,42は、銅などの金属材料をめっき処理によって各樹脂層31,32の表面に付着させて形成される(詳細は後述)。
金属膜50は、第1と第2の配線層41,42の外周を囲むように、第1と第2の樹脂層31,32の外周端部において、第1と第2の樹脂層31,32の全周にわたって形成されている。金属膜50は、第1と第2の配線層41,42と同じ金属材料(配線材料)によって構成されている。金属膜50は、第1と第2の配線層41,42とともにめっき処理によって形成される(詳細は後述)。ただし、金属膜50は、第1と第2の配線層41,42とは電気的に接続されておらず、第1と第2の配線層41,42から電気的に独立している。すなわち、金属膜50は、電源配線や信号配線としては機能しないダミー電極であると言える。
金属膜50は、配線基板100の積層方向に平行な断面においていわゆるクランク形状を有しており、3つの部位51〜53に区分けすることができる。第1の部位51は、コア基板10の外周端部における表面に沿って延びる部位であり、当該表面に面接触している。本実施形態の配線基板100においては、第1の部位51はコア基板10の外周縁部まで延び、その端面が外部に露出している。第2の部位52は、第1の部位51から各樹脂層31,32の表層に向かって、各樹脂層31,32の厚み方向に延びる部位である。第3の部位53は、第2の部位52から折れ曲がって第1または第2の樹脂層31,32の表面に沿って延びる部位であり、第1または第2の配線層41,42と同じ高さ位置にある。金属膜50は配線基板100におけるデラミネーションの発生を抑制する機能を有しているが、その詳細については後述する。
第3と第4のビルドアップ層23,24はそれぞれ、第3と第4の樹脂層61,62と、第3と第4の配線層71,72と、第1と第2のソルダーレジスト層81,82と、半田バンプ85と、を備える。第3の樹脂層61は第1の配線層41および第1の樹脂層31の表面を被覆し、第4の樹脂層62は第2の配線層42および第2の樹脂層32の表面を被覆している。第3と第4の樹脂層61,62は、第1と第2の樹脂層31,32と同じ樹脂材料で形成されていても良いし、異なる樹脂材料で形成されていても良い。
第3の配線層71は第3の樹脂層61の表面に配置され、第4の配線層72は第4の樹脂層62の表面に配置されている。第3と第4の配線層71,72は所定の配線パターンを有している。また、第3と第4の配線層71,72はそれぞれ、半田バンプ85を配置するための電極パッド73を有している。第3と第4の配線層71,72は、第1と第2の配線層41,42と同様に、銅などの金属材料を各樹脂層61,62の表面に付着させるめっき処理によって形成されている。
第1のソルダーレジスト層81は第3の配線層71と第3の樹脂層61とを被覆するように配置され、第2のソルダーレジスト層82は第4の配線層72と第4の樹脂層62とを被覆するように配置されている。第1と第2のソルダーレジスト層81,82には、下に配置されている第3または第4の配線層71,72の電極パッド73の位置に対応する位置に貫通孔83が設けられている。半田バンプ85は、各ソルダーレジスト層81,82の貫通孔83から露出している各配線層71,72の電極パッド73の上に配置されている。
配線基板100では、各配線層41,42,71,72は、コア基板10および各樹脂層31,32,61,62に形成されているビア電極91,92によって電気的に導通している。第1と第2の配線層41,42は、コア基板10と第1と第2の樹脂層31,32とを積層方向に貫通する貫通孔(ビア)の内壁面に形成されたビア電極91によって互いに接続されている。ビア電極91の中央には第3と第4の樹脂層61,62を形成する際に用いられた樹脂材料が流入している。第3と第4の配線層71,72はそれぞれ、第3と第4の樹脂層61,62を厚み方向に貫通するビアに形成されたビア電極92によって、第1と第2の配線層41,42に接続されている。
ここで、本実施形態の配線基板100では、第1と第2のビルドアップ層21,22に設けられた金属膜50によって、コア基板10と各樹脂層31,32との間の熱膨張量の差に起因するデラミネーションの発生が以下のように抑制される。本実施形態の配線基板100では、金属膜50の第1の部位51とコア基板10および各樹脂層31,32との間の密着力によって、コア基板10と各樹脂層31,32との間に基板面に沿った方向のずれが生じることが抑制されている。また、コア基板10から各樹脂層31,32が乖離してしまうことが抑制されている。
また、本実施形態の配線基板100では、金属膜50の第2の部位52の密着力や係止によっても、コア基板10と各樹脂層31,32との間における基板面に沿った方向へのずれの発生や、コア基板10からの各樹脂層31,32の乖離が抑制されている。加えて、本実施形態の配線基板100では、金属膜50の第3の部位53の係止によって、コア基板10から各樹脂層31,32が乖離してしまうことが抑制されている。
このように、本実施形態の配線基板100では、コア基板10と各樹脂層31,32との間における熱膨張量に差がある場合であっても、金属膜50の各部位51〜53によって、コア基板10と各樹脂層31,32とが乖離してしまうことが抑制される。従って、コア基板10と各樹脂層31,32との間の熱膨張量の差に起因するデラミネーションの発生が抑制される。
特に、本実施形態の配線基板100では、コア基板10がガラス材料で構成されている。そのため、コア基板10と金属膜50の第1の部位51との間の高い密着力が確保されており、デラミネーションの高い抑制効果が得られる。また、本実施形態の配線基板100では、コア基板10の両面に金属膜50が形成されており、コア基板10の両面においてコア基板10と第1または第2の樹脂層31,32との間で基板面に沿った方向の熱膨張量の差が生じることが抑制されている。そのため、コア基板10の各面の間における熱膨張量の差に起因してコア基板10に反りが生じてしまうことが抑制されており、コア基板10の反りに起因してデラミネーションが発生することが抑制されている。
そのほかに、本実施形態の配線基板100では、コア基板10の外周端部の全周にわたって金属膜50が形成されているため、外周端部の強度が高められている。また、金属膜50は第1と第2の配線層41,42から電気的に独立しているため、金属50を介した短絡や漏電、電気信号へのノイズの混入が発生してしまうことが抑制されている。
図2は、本実施形態の配線基板100の製造工程の一例を示す工程図である。この製造工程では、工程1〜6において多数個取り配線基板が作製され、工程7において当該多数個取り配線基板から複数個の配線基板100が切り出される。以下では、図2に示されている各工程1〜7の内容を、図3〜図9を参照図として用いて説明する。図3〜図9には、多数個取り基板において4つの配線基板100が縦横2列に配列されている例を図示してある。また、図3〜図9には、便宜上、切り出される配線基板100の外周輪郭線を破線で図示してある。
図3は、工程1で準備されるガラス基板10aの構成を示す概略図である。図3の上段にはガラス基板10aの概略正面が図示されており、下段にはガラス基板10aの厚み方向に平行な切断面における概略断面が上段の概略正面図と対応させて図示されている。ガラス基板10aは、配線基板100のコア基板10を構成する基材であり、工程7において切り出される個数の配線基板100が配列可能な程度の十分な面積を有している。ガラス基板10aの両面には、工程2〜5において第1と第2のビルドアップ層21,22が形成される。
図4は、工程2において第1と第2の樹脂層31,32が形成されたガラス基板10aを示す概略図である。図4は、第1と第2の樹脂層31,32の図示が追加されている点以外は、図3とほぼ同じである。工程2では、ガラス基板10aの両面にシランカップリング剤を塗布して乾燥させるシランカップリング処理が施された後に、樹脂ラミネート加工によって、第1と第2の樹脂層31,32が形成される。以下では、第1と第2の樹脂層31,32が形成されたガラス基板10aを、「樹脂ラミネート基板10b」と呼ぶ。
図5は、工程3において複数の貫通孔91hが形成された後の樹脂ラミネート基板10bを示す概略図である。図5は、複数の貫通孔91hの図示が追加されている点以外は、図4とほぼ同じである。工程3では、樹脂ラミネート基板10bに対する熱硬化処理が行われた後に、レーザーによって、各配線基板100(図1)の配線層41,42の形成領域内にビア電極91を形成するための複数の貫通孔91hが形成される。各貫通孔91hは、樹脂ラミネート基板10bの両面から複数回ショット加工を行うことによって形成される。レーザーとしては、炭酸ガスレーザーや、UV−YAGレーザー、エキシマレーザーなどが用いられる。なお、各貫通孔91hは、レーザー加工によって形成されなくても良く、例えば、ドリルなどの工具によって形成されても良い。
図6は、工程4において溝加工が施された後の樹脂ラミネート基板10bを示す概略図である。図6は、溝55の図示が追加されている点以外は、図5とほぼ同じである。工程4では、金属膜50(図1)を形成するための溝55が形成される。上述したとおり、本実施形態の配線基板100では、金属膜50は配線基板100の全周にわたって形成されるため、溝55は切り出される各配線基板100の外周輪郭線に沿って形成される。すなわち、溝55は、その底面が工程7の切り出し工程における切断線(後述)上に位置するように形成される。
溝55は、各樹脂層31,32からガラス基板10aが露出する深さで形成されれば良い。溝55は、例えば、レーザー加工によって形成されても良いし、フォトリソグラフィによって形成されても良い。ただし、溝55がレーザー加工によって形成されれば、溝55の底面の表面性状を粗くできるため、溝55の底面と、この後の工程5において形成される配線材料層45(図7)との密着性を高めることができる。従って、配線基板100におけるコア基板10と金属膜50との密着性が高められる。なお、溝55の形成に用いられるレーザーとしては、工程3で用いたレーザーと同じタイプのレーザーを用いても良い。
図7は、工程5における配線材料層の形成工程と、工程6におけるビルドアップ工程とを説明するための概略図である。図7の上段には、工程6においてシード層45sが形成された後の樹脂ラミネート基板10bの概略断面が図示されている。図7の中段には、工程6において、さらに、電解めっき処理が行われて配線材料層45が形成された後の樹脂ラミネート基板10bの概略断面が図示されている。図7の下段には、工程6のビルドアップ工程を経て形成された多数個取り基板10cの概略断面が図示されている。
工程5では、第1と第2の配線層41,42を構成する配線材料の層である配線材料層45が第1と第2の樹脂層31,32の表面に形成される。配線材料層45には、セミアディティブ法によって、第1と第2の配線層41,42(図1)の配線パターンが形成される。具体的に、配線材料層45は以下のように形成される。
まず、後に行われる電解めっき処理のためのシード層45sが樹脂ラミネート基板10bの表面に形成される(図7の上段)。シード層45sは、無電解めっき処理によって形成されても良いし、スパッタ法によって形成されても良い。シード層45sは、貫通孔91hの内壁面及び溝55の底面および側壁面を含む樹脂ラミネート基板10bの表層全体を被覆するように形成される。
シード層45sが形成された後には、ドライフィルムレジストが第1と第2の樹脂層31,32の表面に貼付され(図示は省略)、公知の露光・現像処理が行われる。これによって、第1と第2の配線層41,42の配線パターンを形成するためのめっきレジストが第1と第2の樹脂層31,32の表面に形成される。
次に、電解めっき処理によって、樹脂ラミネート基板10bのドライフィルムレジストが貼付されている部位以外に配線材料層45が形成される(図7の中段)。配線材料層45が形成された後には、ドライフィルムレジストが剥離され、ドライフィルムレジストに被覆されていた無電解めっき層がエッチングによって除去される。これによって、第1と第2の樹脂層31,32のそれぞれの表層に第1と第2の配線層41,42の配線パターンが形成される。
ここで、配線材料層45のうちで貫通孔91hの内壁面を被覆している部位が、配線基板100(図1)のビア電極91における導電部となる。また、配線材料層45のうちで溝55の内壁面と溝55に隣接する周辺領域とを被覆している部位が、配線基板100の金属膜50となる。なお、この工程において形成される上記配線パターンは、金属膜50を構成する部位と、第1と第2の配線層41,42を構成する部位と、が電気的に接続されないように分離して形成されている。
工程6では、第1と第2のビルドアップ層21,22の上に、さらに、第3と第4のビルドアップ層23,24を形成するビルドアップ工程が行われる(図7の下段)。工程6では、まず、配線材料層45の表層の粗化処理が行われた後に、工程2と同様な樹脂ラミネート加工によって第3と第4の樹脂層61,62が形成される。なお、この段階においては、ビア電極91を構成する貫通孔91h内と溝55内とに第3と第4の樹脂層61,62を構成する樹脂材料の一部が入り込む。その結果、第3と第4の樹脂層61,62を構成する樹脂材料の一部によって金属膜50となる部位の表面が覆われる。
次に、第3と第4の樹脂層61,62の熱硬化処理を行った後に、レーザー加工によって、ビア電極92を形成するためのビアとして第3と第4の樹脂層61,62を貫通する複数の貫通孔が形成される。そして、工程5で説明したのと同様なめっき処理によって第3と第4の配線層71,72を構成するための配線材料層75が形成される。配線材料層75には、第3と第4の配線層71,72の配線パターンが上述した工程5と同様なセミアディティブ法によって形成される。なお、工程6のめっき処理においてビア内に配線材料が入り込むことによって、ビア電極92が形成される。
めっき処理の後には、第1と第2のソルダーレジスト層81,82が第3または第4の配線層71,72の上に配置され、第1と第2のソルダーレジスト層81,82の貫通孔83内に半田バンプ85が形成される。これによって、複数個の配線基板100が連結されている状態である多数個取り基板10cが完成する。
図8,図9は、工程7における配線基板100の切り出し工程を説明するための概略図である。図8,図9にはそれぞれ、多数個取り基板10cと多数個取り基板10cから切り出された複数の配線基板100とを概略正面図および概略断面図によって図示してある。また、図8,図9にはそれぞれ切り出しの際の切断線CLを一点鎖線によって図示してある。工程7では、溝55の底面上の切断線CLに沿って切断することによって、多数個取り基板10cから複数個の配線基板100が切り出される。この切り出し加工は、例えば、ダイシング装置(ダイサー)によって行われる。
工程7では、配線材料層75によって各層の密着力が高められ補強されている部位が切断されるため、当該切断による配線基板100の損傷の発生が抑制されている。なお、ここまでの説明からも理解できるように、各配線基板100における金属膜50の第1の部位51は、配線材料層75のうちで溝55の底面を被覆していた部位である。また、金属膜50の第2の部位52は、配線材料層75のうちで溝55の側壁面を被覆していた部位であり、第3の部位53は、配線材料層75のうちで溝55に隣接する周辺領域を被覆していた部位である。
以上のように、本実施形態の製造工程によれば、第1と第2の配線層41,42を形成するためのめっき処理において、金属膜50が同時に形成される。また、配線基板100の切り出し工程では、切り出しの際の配線基板100の損傷の発生が金属膜50によって抑制されている。従って、デラミネーションを抑制するための金属膜50を有する配線基板100を効率的に製造することができる。
[実施例]
図10は、金属膜50の構成の相違による配線基板100の不良発生率を検証した実験結果を示す説明図である。図10には、金属膜50の構成が異なる配線基板100のサンプルA〜Eについて、金属膜50の構成を示す概略図と、不良率と、を表にまとめてある。サンプルA〜Eはいずれも、金属膜50の構成が異なる点以外はほぼ同じ構成を有しており、上述した図2の製造工程に則って下記の製造条件により作製された。
1.製造条件:
(1)工程1:ガラス基板の準備
・使用したガラス基板:ホウケイ酸系ガラス;日本電気硝子株式会社製OA−10G(縦横の長さ150mm,厚さ0.1mm)
(2)工程2:樹脂層の形成
・使用したシランカップリング剤:信越化学工業株式会社製KBM−903
・使用したラミネート樹脂:
サンプルB以外:日本ゼオン株式会社製ZS−100(厚さ20μm)
サンプルB:感光性樹脂
・ラミネート加工における熱プレス条件:最高0.7MPa、110℃
(3)工程3:ビアの形成
・熱硬化処理の条件:180℃、30分間
・使用したレーザー:炭酸ガスレーザー
・ビアの開口径:100μm
(4)工程4:溝の形成
・溝のサイズ:幅約300μm,深さ約20μm
・溝の形成方法:
サンプルA,C:炭酸ガスレーザー
サンプルB:フォトリソグラフィ
サンプルD,Eでは工程4は省略。
(5)工程5:配線層の形成
・シード層の形成方法:
サンプルA,C:無電解銅めっき処理
サンプルB:スパッタリングによる銅の成膜処理
・配線材料層の形成方法:電解銅めっき処理
(6)工程6:ビルドアップ工程
上記工程2,工程5と同様の条件で樹脂層、配線層を形成
(7)工程7:配線基板の切り出し
・切り出し方法:ダイサーによる切り出し
2.各サンプルの金属膜:
(1)サンプルA:
サンプルAの金属膜50aは、図1で説明したのと同様に、第1の部位51と、第2の部位52と、第3の部位53と、を有している。サンプルAの製造工程では、金属膜50aを形成するための溝55がレーザー加工によって形成されたため、溝55の底面ではコア基板10の表面がわずかに削られた状態になっていた。そのため、サンプルAの金属膜50aは、第1の部位51がコア基板10の表面からわずかに窪むように形成された。
(2)サンプルB:
サンプルBの金属膜50bは、サンプルAと同様に、第1の部位51と、第2の部位52と、第3の部位53と、を有している。ただし、サンプルBの製造工程では、金属膜50bを形成するための溝55はフォトリソグラフィによって形成されたため、溝55の底面におけるコア基板10の表面はほぼ平坦なままであった。そのため、サンプルBの金属膜50bでは、第1の部位51がコア基板10の表面上においてほぼ平坦に形成された。
(3)サンプルC:
サンプルCの金属膜50cは、コア基板10の一方の面側にのみ形成されている点以外は、サンプルAの金属膜50aとほぼ同じである。なお、サンプルCの製造工程では、工程7における切り出しの際に、金属膜50cが形成されていない面側からダイサーによる切削が行われた。
(4)サンプルD:
サンプルDの金属膜50dは、第1と第2の樹脂層31,32が形成される前に、ガラス基板10aの表面における配線基板100が切り出される切断線上にめっき処理によって形成された。そのため、サンプルDの金属膜50dは第2と第3の部位52,53に相当する部位を有しておらず、コア基板10の表面上においてほぼ平坦に形成された。
(5)サンプルE:
サンプルEの金属膜50eは、第1と第2の樹脂層31,32が形成された後に、溝55を形成することなく、第1と第2の樹脂層31,32の表面上にめっき処理によって形成された。サンプルEの金属膜50eは第2と第3の部位52,53に相当する部位を有しておらず、第1と第2の樹脂層31,32の表層においてほぼ平坦に形成された。また、サンプルEの金属膜50eは、配線基板100が切り出される切断線より内周側に形成された。
3.試験方法:
複数個ずつ作製したサンプルA〜Dの試験体に対して、熱衝撃試験(環境試験規格MIL−STD−883D)を実施し、デラミネーションが発生する確率(不良率)を求めた。この熱衝撃試験では、各試験体が配置される環境温度を低温(−65℃)と高温(+150℃)との間で周期的に増減させるサイクルを1000サイクル繰り返した。なお、サンプルEについては、切り出し加工の際にほとんどの試験体にデラミネーションが発生してしまっていたため、熱衝撃試験を実施しなかった。
4.試験結果:
(1)サンプルA,B,Dについて
サンプルAの不良率は0%であり、サンプルBの不良率は10%であった。これに対して、サンプルDの不良率は35%であった。この結果から、金属膜50は、3つの部位51〜53を有する方が、第1の部位51に相当する部位のみを有する場合よりもデラミネーションの発生を抑制できることがわかる。また、サンプルA,Bの結果から、レーザーで溝加工を行った方が、フォトリソグラフィによって溝加工を行った場合よりデラミネーションの発生を抑制できることがわかる。これは、レーザー加工を行った場合には、金属膜50の下地となるコア基板10の表面が粗くなり、金属膜50のコア基板10に対する密着性が高められるためであると推察される。
(2)サンプルCについて
サンプルCでは、切り出し工程においてデラミネーションが約65%の確率で発生した。切り出し工程においてデラミネーションが発生していなかったものについて熱衝撃試験を行ったところ、ほとんどの試験体でデラミネーションの発生は見られなかった。この結果から、金属膜50がコア基板10の片面にのみ形成されていたとしても環境温度に起因するデラミネーションの発生が抑制されることがわかる。
(3)サンプルEについて
上記のように、サンプルEについては、工程7の切り出しの際にほとんどの試験体にデラミネーションが発生してしまった。
以上のように、本実施形態の配線基板100(図1)であれば、コア基板10の外周端部に設けられた金属膜50によって、外周端部におけるデラミネーションの発生を抑制することができる。また、本実施形態の配線基板100の製造工程(図2)であれば、金属膜50の形成が容易であり、配線基板100を効率的に製造することができる。
B.第2実施形態:
図11は、本発明の第2実施形態としての配線基板100Aの構成を示す概略断面図である。第2実施形態の配線基板100Aは、金属膜50Aの構成が異なる点以外は、第1実施形態の配線基板100(図1)とほぼ同じ構成である。
第2実施形態の金属膜50Aは、コア基板10の外周端部の表面に面接触する第1の部位51と、第1の部位51から各樹脂層31,32の厚み方向に延びる第2の部位52と、を有している。ただし、第2実施形態の金属膜50Aは、第1実施形態の金属膜50が有していた第1または第2の樹脂層31,32の表層に配置される第3の部位53に相当する部位を有していない。
第2実施形態の配線基板100Aは、第1実施形態で説明した製造工程(図2)によって製造することができる。ただし、第2実施形態の金属膜50Aは、上述したように第3の部位53を有していないため、第2実施形態の配線基板100Aの製造工程では、工程5において溝部55に隣接する周辺領域には配線材料層45が形成されない。
第2実施形態の金属膜50Aにおいても、金属膜50が第1と第2の部位51,52を有しているため、コア基板10と第1と第2の樹脂層31,32とが熱膨張量の差に起因して互いに乖離してしまうことが抑制されている。従って、コア基板10と各樹脂層31,32との間の熱膨張量の差に起因するデラミネーションの発生が抑制される。
C.変形例:
C1.変形例1:
上記各実施形態の金属膜50,50Aは、配線基板100,100Aの外周全体にわたって形成されている。これに対して、金属膜50,50Aは、配線基板100,100Aの外周の一部にのみ形成されていても良い。金属膜50,50Aは、配線基板100,100Aの外周上において複数箇所に分散して形成されていても良い。金属膜50,50Aは、例えば、配線基板の対向しあう2辺にのみ形成されても良いし、各辺の中央部にのみ形成されていても良い。金属膜50,50Aは、配線基板100,100Aの外周端部において周方向に帯状または線状に延びるように形成されていれば良い。ここで、「線状または帯状」とは、少なくとも延伸方向における長さが、延伸方向に垂直な方向の幅よりも大きくなっている形状を意味する。金属膜50,50Aの幅は、第1または第2の樹脂層31,32の厚みと同じでなくても良い。金属膜50,50Aの幅はその延伸方向に一定でなくても良く、延伸方向に変化しても良い。この場合において、「線状または帯状」とは、延伸方向における長さが、延伸方向全体における幅の平均値よりも大きくなっている形状を意味する。
C2.変形例2:
上記の各実施形態の金属膜50,50Aはコア基板10の両面に設けられている。これに対して、金属膜50,50Aは、上記第1実施形態の実施例で説明したサンプルC(図10)のようにコア基板10の上面または下面の片面のみに設けられていても良い。
C3.変形例3:
上記の各実施形態のコア基板10はガラス材料によって構成されている。これに対して、コア基板10はガラス材料以外の材料で構成されても良い。コア基板10は、ガラス材料と、セラミックス材料と、ガラスセラミックス材料と、のうちの少なくともいずれか一つによって形成されていれば良い。これらの材料であれば、金属との密着性が高いため、コア基板10と金属膜50,50Aとの間の高い密着性を確保することができる。また、コア基板10は、単層の板状部材でなくても良い。コア基板10は、低温焼成セラミックス多層基板などの多層構造のセラミックス基板であっても良い。
C4.変形例4:
上記の各実施形態の金属膜50,50Aは、第1と第2の配線層41,42とともにめっき処理によって形成されている。これに対して、金属膜50,50Aは、第1と第2の配線層41,42を形成する工程とは別の工程において形成されても良い。この場合には、金属膜50,50Aは、第1と第2の配線層41,42を構成する配線材料とは異なる金属材料によって形成されても良いし、めっき処理によって形成されなくても良い。金属膜50,50Aは、予め準備された金属製の延伸膜状部材を第1と第2の樹脂層31,32の外周端部に配置することによって形成されても良い。
C5.変形例5:
上記の各実施形態の金属膜50,50Aは、電源配線および信号配線から電気的に独立しているダミー電極として形成されている。これに対して、金属膜50,50Aは、第1と第2の配線層41,42と電気的に接続されて、電源配線および信号配線として機能するように構成されても良い。また、金属膜50,50Aは、接地配線として機能するように構成されても良い。
C6.変形例6:
上記の各実施形態の配線基板100,100Aは4つのビルドアップ層21〜24を備えている。これに対して、配線基板100,100Aでは、第3と第4のビルドアップ層23,24が省略され、第1と第2のビルドアップ層21,22の表層にソルダーレジスト層81,82および半田バンプ85が形成されていても良い。また、配線基板100,100Aでは、コア基板10の片面側のビルドアップ層が省略されても良い。また、配線基板100,100Aでは、コア基板10の上に3層以上のビルドアップ層が積層されても良い。
C7.変形例7:
上記の各実施形態の配線基板100,100Aの各配線層41,42,71,72は、めっき処理によって形成されていた。これに対して、各配線層41,42,71,72は、めっき処理以外の方法によって形成されても良い。各配線層41,42,71,72は例えばスクリーン印刷など、導電性ペーストの印刷によって形成されても良い。また、上記の各実施形態の配線基板100,100Aは、多数個取り基板10cから溝55の底面上の切断線によって切り出されている。これに対して、各実施形態の配線基板100,100Aは、溝55の外周における切断線によって多数個取り基板10cから切り出されても良い。上記の各実施形態の配線基板100,100Aは多数個取り基板10cから切り出されて作製されている。これに対して、配線基板100,100Aはそれぞれ別個に作製されても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…コア基板
10a…ガラス基板
10b…樹脂ラミネート基板
10c…多数個取り基板
21〜24…第1〜第4のビルドアップ層
31,32…第1と第2の樹脂層
41,42…第1と第2の配線層
45…配線材料層
45s…シード層
50,50a〜50c,50A…金属膜
51〜53…第1〜第3の部位
55…溝
61,62…第3と第4の樹脂層
71,72…第3と第4の配線層
73…電極パッド
81,82…ソルダーレジスト層
83…貫通孔
85…半田バンプ
91,92…ビア電極
91h…貫通孔

Claims (11)

  1. コア基板と、
    前記コア基板の少なくとも一方の面に積層される樹脂層と、
    少なくとも前記樹脂層の表面に配置される配線層と、
    を備える配線基板において、
    前記配線層よりも外周側に設けられている金属膜であって、前記コア基板の外周縁部の表面に面接触する部位と、前記樹脂層の厚み方向に延びる部位と、を有し、前記樹脂層の外周に沿って線状または帯状に延びている金属膜を備える、配線基板。
  2. 請求項1記載の配線基板であって、
    前記金属膜は前記樹脂層の全周にわたって形成されている、配線基板。
  3. 請求項1または請求項2記載の配線基板であって、
    前記樹脂層と、前記配線層と、前記金属膜と、はそれぞれ、前記コア基板の両面側に配置されている、配線基板。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配線基板であって、
    前記コア基板は、ガラス材料と、セラミックス材料と、ガラスセラミックス材料と、のうちの少なくともいずれか一つによって形成されている、配線基板。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配線基板であって、
    前記金属膜は、前記配線層と同じ金属材料によって形成されている、配線基板。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の配線基板であって、
    前記配線層は、前記配線基板に接続される素子に対する電力供給のための電源配線と、前記素子への信号伝達のための信号配線と、を含み、
    前記金属膜は、少なくとも前記電源配線および前記信号配線から電気的に独立している、配線基板。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の配線基板であって、
    前記金属膜は、前記樹脂層の厚み方向において延びている部位から前記樹脂層の表面に延出している部位を有する、配線基板。
  8. 配線基板の製造方法であって、
    コア基板の少なくとも一方の面に樹脂層を積層する工程と、
    前記樹脂層に前記樹脂層から前記コア基板の表面が露出する溝部を形成する溝部形成工程と、
    前記樹脂層の配線形成領域に配線材料を配置して配線層を形成するとともに、前記配線材料を少なくとも前記溝部の側壁面および底面に配置して、前記溝部の側壁面および底面を一体的に被覆する金属膜を形成する配線形成工程と、
    前記溝部に沿って前記コア基板を切断する切断工程と、
    を備える、製造方法。
  9. 請求項8記載の製造方法であって、
    前記配線形成工程は、めっき処理によって、前記配線材料を前記配線形成領域と、前記溝部の側壁面および底面と、に配置する工程である、製造方法。
  10. 請求項8または請求項9記載の製造方法であって、
    前記コア基板は、ガラス材料によって構成されており、
    前記溝部形成工程は、レーザーによって前記溝部を形成する工程である、製造方法。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の製造方法であって、
    前記切断工程は、複数の配線基板を切り出す工程であり、
    前記溝部形成工程は、前記切断工程において切り出される前記配線基板の外周輪郭線上に前記溝部の底面が位置するように前記溝部を形成する工程を含む、製造方法。
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