JP6194665B2 - ハードコート組成物および反射防止フィルム - Google Patents

ハードコート組成物および反射防止フィルム Download PDF

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本発明は、ディスプレイなどの表面の硬度を上げるためのハードコート組成物に関し、さらに詳しくは、干渉縞が発生しない、密着性のよいハードコート層を形成するためのハードコート組成物に関する。
一般にディスプレイの表面には、擦傷性を上げるためにアクリル系の電離放射線硬化型材料を硬化して得られるハードコート層が設けられている。しかし、ハードコート層と透明基材フィルムの屈折率差が大きくなると、ハードコート層上面(ディスプレイ表面)で反射する光と、ハードコート層下面(透明基材との界面)で反射する光で、両者の光が干渉して虹色のムラ(干渉縞)を生じ、ディスプレイの視認性が低下する要因となる。
干渉縞を軽減する方法として、これまでに以下の5つの方法が提案されている。一つ目は、透明基材上に凹凸をもうけることによって、ハードコート層と透明基材との界面での光の反射を散乱させる方法(特許文献1)。
二つ目は、透明基材とハードコート層の屈折率差を低減するために、透明基材とハードコート層の間に、屈折率が透明基材とハードコート層の各値の中間の値である層(中間層)を1層設ける方法(特許文献2)。
三つ目は透明基材とハードコート層の界面近傍の屈折率が連続的に変化するように、ハードコート組成物中の溶剤に透明基材を溶解又は膨潤させるものを用い、透明基材とハードコート層の間に屈折率傾斜層を設ける方法(特許文献3)。
四つ目はハードコート層と透明基材の屈折率の差が小さくなるよう、ハードコート組成物の屈折率を調整する方法とがある(特許文献4)。
しかし、表面凹凸を設ける方法では、凹凸による光散乱でヘイズが上昇するという懸念事項があり、干渉縞改善とヘイズ抑制の両立が困難である。また、中間層を設ける方法では、屈折率差は小さくなるが、層間の界面は残っており、干渉縞を完全になくすことは不可能であり、さらに中間層を形成させるプロセスが必要であるため、製造コストが増す。透明基材を溶解又は膨潤させる溶剤を用いた方法では、干渉縞をなくすために必要な厚さの屈折率傾斜層が形成される前に、溶剤が揮発してしまうため、干渉縞抑制が困難である。ハードコート塗液の屈折率を調整する方法では、微粒子や含フッ素材料を用いる必要があるため、膜硬度や塗工性、材料コストの点で使用が困難である。
この課題に対し、ハードコート組成物に、透明基材に浸透しやすい単官能モノマーを用い、モノマーを透明基材に浸透させることで、屈折率傾斜層を設ける方法(が提案されている(特許文献5)。
この方法では、モノマーは硬化する直前まで透明基材に浸透するため、干渉縞をなくすために十分な厚さの屈折率傾斜層が形成される。さらに、モノマーが透明基材に浸透した状態で硬化するため、透明基材−ハードコート層間の密着性も優れたものとなる。
しかし、単官能モノマーを用いた方法では、硬度が充分に得られず、さらに揮発性が高いため、ハードコート組成物を透明基材に塗布し乾燥させるプロセスにおいて、単官能モノマーが揮発し乾燥炉内に付着するという不具合が生じている。
特開平8−197670号公報 特開2000−111706号公報 特開2003−131007号公報 特開2009−265658号公報 特開2012−234165号公報
前記課題を解決するために、本発明は、高硬度、低揮発性、透明基材への浸透性のいずれも満たし、干渉縞を抑制し、高い密着性・硬度を持たせ、さらに乾燥炉を汚染しないハードコート組成物を提供することにある。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、屈折率傾斜層とハードコート層を形成するためのハードコート組成物であって、
前記屈折率傾斜層とハードコート層は、前記ハードコート組成物を透明基材上に塗布することで、透明基材、屈折率傾斜層、ハードコート層の順に積層形成され、
前記ハードコート組成物が、分子量が190〜300の化式1で表されるアクリレート化合物を含んでおり、
前記アクリレート化合物の、ハードコート組成物に含まれる割合が、15.7〜50重量%であることを特徴とするハードコート組成物。
Figure 0006194665

また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のハードコート表面に反射防止層を設けたことを特徴とする反射防止フィルム。
本発明のハードコート組成物は、透明基材であるアクリル樹脂に浸透しやすく、干渉縞をなくし、ハードコートとアクリル樹脂を密着させるのに充分な屈折率傾斜層を、ハードコートと同時に形成させることができ、硬度を保持するために必要な架橋密度を持たせ、揮発性を抑えることができる。
本発明のハードコートフィルムの断面模式図である。 本発明の反射防止フィルムの断面模式図である。
以下本発明を実施するための形態を詳細に説明する。本発明のハードコート組成物では、特定の(メタ)アクリレート化合物を用いることで、透明基材に浸透し易くさせ、屈折率傾斜層4を形成させることで、干渉縞を抑制し、高い密着性を持たせること、架橋密度を保持させることで硬度を持たせること、低揮発性の3点を特徴とする。発明者の研究の結果、透明基材への充分な浸透性と、硬度を持たせるための充分な架橋密度を持つ(メタ)アクリレート化合物は、化式1で表される、二官能且つ主鎖に含まれる基Rはメチレン基−CH−、またはメチレン基−CH−とエーテル結合−O−の2種から構成される直鎖構造の(メタ)アクリレート化合物(α)であることを見出した。
ここでいう、ハードコート組成物とは、透明基材上に塗布され塗膜を形成し、乾燥工程、硬化工程を経て、ハードコート層が形成されるものを指す。ハードコート組成物は少なくとも、硬化後にハードコート樹脂となるハードコートモノマー、硬化工程で前記(メタ)アクリレートやウレタンアクリレートの重合反応を開始させる重合開始剤、溶剤から構成される。
なお本発明において、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート」と「メタクリレート」の両方、「(メタ)アクリロイル」とは「アクリロイル」と「メタクリロイル」の両方を、それぞれ示している。たとえば、「ウレタン(メタ)アクリレート」は「ウレタンアクリレート」と「ウレタンメタアクリレート」の両方を示している。
本発明の(メタ)アクリレート化合物(α)は直鎖構造となっている。そのため、(メタ)アクリレート分子が直線上に伸びた際の分子径を小さくでき、透明基材のポリマー鎖のすき間に入り込みやすくなる。つまり、同じ分子量の(メタ)アクリレートの中でも透明基材への浸透性を高くすることができる。
透明基材への浸透性をより高めるため、上記(メタ)アクリレート化合物(α)はアクリロイル基を2つ持つもの、つまり一般式中の基R、Rはいずれも水素原子Hであることが望ましい。
アクリロイル基にすることで、アクリレート分子が直線上に伸びた際の分子径をさらに小さくすることができる。
本発明の(メタ)アクリレート化合物(α)の主鎖に含まれる、一般式1中の基Rはメチレン基−CH−のみ、またはメチレン基−CH−とエーテル結合−O−の2種のみから構成されている。上記2種以外の官能基、例えばヒドロキシル基やアミン、アミド結合、ベンゼン環が含まれていると、透明基材への浸透性が低下し、干渉縞の抑制効果や密着性が充分に発現しない。
上記(メタ)アクリレート化合物(α)の分子量は190〜300であることがより好ましい。分子量が190未満となると、(メタ)アクリレート化合物の揮発性が増し、透明基材に塗布し乾燥させる工程において、乾燥炉に上記(メタ)アクリレート化合物(α)が付着する不具合が発生する。分子量が300より大きくなると、透明基材への浸透性が低下し、干渉縞の抑制効果や密着性が充分に発現しない。
上記(メタ)アクリレート化合物(α)としては、例えば1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1.9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
本発明のハードコート組成物では、硬度を上げるため、適宜多官能(メタ)アクリレートやウレタンアクリレートを用いてもよい。
上記多官能(メタ)アクリレートとしては、例えばトリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレートなどが挙げられる。
上記ウレタンアクリレートとしては、例えば共栄社化学製のAH−600、AT−600、UA−306H、UA−306I、新中村化学工業社製のU−4HA、U−6HA、U−6LPA、UA−53H、ケーエスエム社製のKUA−4I、KUA−6I、KUA−10H、KUA−C2Iなどが挙げられる。
なお、本発明のハードコート組成物の固形分中に占める、上記(メタ)アクリレート化合物(α)の割合は10重量部以上50重量部以下であることが好ましい。10重量部未満では、透明基材へ浸透する(メタ)アクリレート化合物(α)の量が少なく、屈折率傾斜層3が充分に形成されない。50重量部より多くなると、ハードコート層3の架橋密度が低下し、硬度が低下する。
帯電防止能を持たせるため、本発明のハードコート組成物に帯電防止剤を含有させてもよい。帯電防止剤としては例えば、第1〜第3アミノ基等のカチオン性基を有する各種のカチオン性化合物、第4級アンモニウム塩、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エステル塩基などのアニオン性基を有するアニオン性化合物、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系などの両性化合物、アミノアルコール系、グリセリン系、ポリエチレングリコール系などのノニオン性化合物、スズ及びチタンのアルコキシドのような有機金属化合物及びそれらのアセチルアセトナート塩のような金属キレート化合物、酸化アンチモン、アンチモンドープ酸化錫(ATO)などの導電性微粒子などが挙げられる。
帯電防止剤は、上記ハードコート組成物の固形分中に対し、2重量部以上が好ましく、さらには2.5重量部以上がより好ましい。これは上記帯電防止剤が占める割合が2重量部未満の場合、表面抵抗値が1×1010Ω/□以上となるためである。
本発明におけるハードコート組成物の重合開始剤には、電離放射線または加熱、さらには電離放射線と加熱の両方により分解されてラジカルを発生し、ラジカル重合を開始もしくは促進させるものが用いられる。その中でも、電離放射線により分解される光重合開始剤がより好ましい。電離放射線を照射する硬化工程までハードコートモノマーが硬化しないため、硬化工程の直前まで(メタ)アクリレート化合物(α)が透明基材へ浸透し続けることができ、干渉縞抑制・密着性保持に充分な厚さの屈折率傾斜層4を形成させることができる。
光重合開始剤としては、アセトフェノン類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類等が挙げられる。また、光増感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、ポリ−n−ブチルホスフィン等を用いることができる。
本発明におけるハードコート組成物の溶剤は特に限定されないが、透明基材を溶解又は膨潤させる溶剤を用いることで、上記(メタ)アクリレート化合物(α)による透明基材の溶解又は膨潤が促進されるため、より好ましい。
透明基材としてアクリル樹脂を用いた際に透明基材を溶解又は膨潤させる溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン等の一部のケトン類、また酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ペンチルなどのエステル類、さらには、メチルセロソルブ、セロソルブなどのセロソルブ類が挙げられる。これらは1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
次に、ハードコートフィルム1の作製について、例として光重合開始剤を用いる場合について説明する。本発明の反射防止フィルムにおける透明基材としては、種々の有機高分子からなるフィルム又はシートを用いることができる。例えば、ディスプレイ等の光学部材に通常使用される透明基材が挙げられ、透明性や光の屈折率等の光学特性、さらには耐衝撃性、耐熱性、耐久性などの諸物性を考慮して、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、セロファン等のセルロース系、6−ナイロン、6,6−ナイロン等のポリアミド系、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリビニルアルコール等の有機高分子からなるものが用いられる。特に、アクリル樹脂は、複屈折率が小さく、透明性が良好であり、さらに透湿度が低いことから、薄型液晶ディスプレイに対し好適に用いることができる。
上記透明基材上に、本発明のハードコート組成物を塗布し、塗膜を形成する。前記ハードコート組成物を透明基材上に塗布するための方法としては、ロールコーター、リバースロールコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ナイフコーター、バーコーター、ワイヤーバーコーター、ダイコーター、ディップコーターを用いた塗布方法を用いることができる。
次に、透明基材上に形成されたハードコート層3となる塗膜は乾燥工程により、塗膜中の溶媒が除去される。このとき乾燥手段としては、加熱、送風、熱風等を用いることができる。
ハードコート組成物を透明基材上に塗布することにより得られる塗膜に対し、電離放射線を照射することにより、ハードコート層3が形成される。電離放射線としては、紫外線、電子線を用いることができる。紫外線硬化の場合は、高圧水銀灯、低圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク、キセノンアーク等の光源が利用できる。また、電子線硬化の場合はコックロフトワルト型、バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器から放出される電子線が利用できる。電子線は、50〜1000KeVのエネルギーを有するのが好ましい。100〜300KeVのエネルギーを有する電子線がより好ましい。
本発明のハードコート層3はロール・ツー・ロール方式により連続形成される。ウェブ状の透明基材を塗布装置の巻き出し部から巻き取り部まで連続走行させ、このとき、透明基材を塗布ユニット、乾燥ユニット、電離放射線照射ユニットを通過させることにより、透明基材上にハードコート層3が連続形成される。
なお、ハードコート組成物にあっては、前期ハードコート組成物を塗布し、形成される塗膜においてハジキ、ムラといった塗膜欠陥の発生を防止するために、表面調整剤と呼ばれる添加剤を加えても良い。表面調整剤は、その働きに応じて、レベリング剤、消泡剤、界面張力調整剤、表面張力調整剤とも呼ばれるが、いずれも形成される塗膜(防眩層)の表面張力を低下させる働きを備える。
また、ハードコート組成物においては、塗液中に先に述べた表面調整剤のほかにも、他の添加剤を加えても良い。機能性添加剤としては、帯電防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、密着性向上剤、硬化剤などを用いることができる。
次に、反射防止フィルムの作製について説明する。上記ハードコートフィルム1に低屈折率コーティング塗液を塗布し、塗膜を形成する。低屈折率コーティング塗液は、少なく
とも低屈折率シリカ粒子とバインダマトリックス形成材料を含む。
低屈折率コーティング塗液に使用する内部に空隙を有する低屈折率シリカ粒子は、屈折率が1.20〜1.44であればよく、特に限定されるものではない。有機珪素化合物から成るマトリックス中に、内部に空隙を有する低屈折率シリカ粒子を添加することにより、低屈折率化が可能となる。内部に空隙を有する低屈折率シリカ粒子は内部に空気を含有しているために、それ自身の屈折率は、通常のシリカ(屈折率=1.46)と比較して著しく低い(屈折率=1.44〜1.34)。内部に空隙を有する低屈折率シリカ粒子は、多孔性シリカ微粒子を有機珪素化合物等で表面を被覆し、その細孔入口を閉塞して作製される。
また、この内部に空隙を有する低屈折率シリカ粒子をマトリックス中に添加した場合、このシリカ微粒子は中空であるために、マトリックスがシリカ微粒子内部に浸漬することが無く、屈折率の上昇を防ぐことが出来る。内部に空隙を有する低屈折率シリカ粒子の平均粒径は、0.5nm以上200nm以下の範囲内であれは良い。この平均粒径が200nmよりも大きくなると、反射防止層5の表面においてレイリー散乱によって光が散乱され、白っぽく見え、その透明性が低下する。また、この平均粒径が0.5nm未満であると、内部に空隙を有する低屈折率シリカ粒子が凝集しやすくなってしまう。
低屈折率コーティング塗液に加えられるバインダマトリックス形成材料としては、ケイ素アルコキシドの加水分解物を用いることができる。さらには、化式2で示されるケイ素アルコキシドの加水分解物を用いることができる。
Si(OR)4−X (化式2)
〔但し、式中Rはアルキル基を示し、Xは0≦X≦3を満たす整数である。〕
化式2で表されるケイ素アルコキシドとしては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−iso−プロポキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトラ−sec−ブトキシシラン、テトラ−tert−ブトキシシラン、テトラペンタエトキシシラン、テトラペンタ−iso−プロポキシシラン、テトラペンタ−n−プロキシシラン、テトラペンタ−n−ブトキシシラン、テトラペンタ−sec−ブトキシシラン、テトラペンタ−tert−ブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、ジメチルプロポキシシラン、ジメチルブトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン等を用いることができる。ケイ素アルコキシドの加水分解物は、化式2で示される金属アルコキシドを原料として得られるものであればよく、例えば塩酸にて加水分解することで得られるものである。
さらには、反射防止層5のバインダマトリックス形成材料としては、化式2で表されるケイ素アルコキシドに、化式3で示されるケイ素アルコキシドの加水分解物を含有させることにより反射防止フィルム6の反射防止層5表面に防汚性を付与することができ、加えて、反射防止層5の屈折率を低下することができる。
R´Si(OR)4−Z (化式3)
〔但し、式中R´はアルキル基、フルオロアルキル基又はフルオロアルキレンオキサイド基を有する非反応性官能基を示し、Zは1≦Z≦3を満たす整数である。〕
化式3で示されるケイ素アルコキシドとしては、例えば、オクタデシルトリメトキシシラン、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオクチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
また、バインダマトリックス形成材料として、電離放射線硬化型材料を用いることもできる。電離放射線硬化型材料としては、ハードコート組成物で挙げたハードコートモノマーを用いることができる。また、低屈折率のフッ素系電離放射線硬化型材料を用いて反射防止層5を形成するにあっては、必ずしも低屈折率粒子を添加する必要はない。また、電離放射線硬化型材料を用いる場合にあっても、反射防止層5表面に防汚性を発現する材料を添加することが好ましい。なお、バインダマトリックスとして電離放射線硬化型材料を用い、紫外線を照射することにより反射防止層5を形成する場合には、低屈折率コーティング塗液に光重合開始剤が加えられる。
光重合開始剤としては、例えば、アセトフェノン類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類等が挙げられる。以上により、反射防止層5は形成される。
バインダマトリックス形成材料として、ケイ素アルコキシドの加水分解物を用いた場合には、ケイ素アルコキシドの加水分解物と低屈折率粒子とを含むコーティング塗液を塗布しハードコート層3上に塗膜を形成し、該塗膜に対し乾燥・加熱し、ケイ素アルコキシドの脱水縮合反応をおこなうことにより反射防止層5を形成することができる。また、バインダマトリックス形成材料として電離放射線硬化型材料を用いた場合には、電離放射線硬化型材料と低屈折率粒子とを含む塗液を塗布しハードコート層4上に塗膜を形成し、該塗膜に対し、必要に応じて乾燥をおこない、その後、紫外線、電子線といった電離放射線を照射することにより電離放射線硬化型材料の硬化反応をおこなうことにより、反射防止層5を形成することができる。
なお、低屈折率コーティング塗液には、必要に応じて、溶媒や各種添加剤を加えることができる。溶媒としては、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、シクロヘキシルベンゼンなどの芳香族炭化水素類、n−ヘキサンなどの炭化水素類、ジブチルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、プロピレンオキシド、ジオキサン、ジオキソラン、トリオキサン、テトラヒドロフラン、アニソールおよびフェネトール等のエーテル類、また、メチルイソブチルケトン、メチルブチルケトン、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、およびメチルシクロヘキサノン等のケトン類、また蟻酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸n−ペンチル、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酢酸n−ペンチル、およびγ−プチロラクトン等のエステル類、さらには、メチルセロソルブ、セロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のセロソルブ類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、水等の中から塗工適正等を考慮して適宜選択される。また、塗液には添加剤として、防汚剤、表面調整剤、レベリング剤、屈折率調整剤、密着性向上剤、光増感剤等を加えることもできる。
また、前記反射防止層5の他の形成方法は、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、イオンプレーディング法、電気めっき法等の適宜な手段であってもよく、例えば、前記以外の反射防止塗料の塗膜、膜厚0.1μm程度のMgF等の極薄膜や金属蒸着膜、あるいはSiOやMgFの蒸着膜により形成しても良い
本発明の光学フィルムにはさらに他の層を積層してもよい。例えば、帯電防止層や防汚層などが挙げられる。
以下実施例について詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものでは無い。
<透明基材>
透明基材として、厚さ80μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用意した。
<ハードコート組成物>
多官能アクリレート:トリメチロールプロパントリアクリレート 42重量部アクリレート化合物(α):化式4 8重量部
(1、4−ブタンジオールジアクリレート)
Figure 0006194665
光重合開始剤:LUCIRIN TPO(チバジャパン社製) 1重量部溶剤:メチルエチルケトン 29重量部溶剤:酢酸メチル 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<ハードコート層3の作製>
上記ハードコート組成物を透明基材上にワイヤーバーコーターにより塗布し、塗膜を形成し、20秒25℃で室温乾燥をおこなった。その後、オーブンで60秒90℃乾燥をおこない、乾燥後、窒素雰囲気下、コンベア式紫外線硬化装置で露光量200mJ/cmで紫外線照射をおこなうことにより、透明基材上に厚さ5μmの帯電防止機能付きハードコート層3を作製した。
<低屈折率コーティング塗液>
多孔質シリカ微粒子分散液: 14.94重量部
(平均粒子径50nm、固形分20重量部、溶剤:メチルイソブチルケトン)EO変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート: 1.99重量部
DPEA−12(日本化薬社製)
光重合開始剤:Irgacure184(BASFジャパン社製) 0.07重量部添加剤:TSF4460(GE東芝シリコーン社製) 0.20重量部溶剤:メチルイソブチルケトン 82重量部を攪拌し、混合させることで低屈折率コーティング塗液を得た。
<反射防止層5の作製>
上記低屈折率コーティング塗液を透明基材上にワイヤーバーコーターにより塗布し、塗膜を形成し、20秒25℃で室温乾燥をおこなった。その後、オーブンで40秒60℃乾燥をおこない、乾燥後、窒素雰囲気下、コンベア式紫外線硬化装置で露光量240mJ/cmで紫外線照射をおこなうことにより、反射防止層5を作製した。
ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1と同じとした。
<ハードコート組成物>
多官能アクリレート:ペンタエリスリトールトリアクリレート 30重量部アクリレート化合物(α):化式5 20重量部
(1,5‐ペンタンジオールジアクリレート)
Figure 0006194665
光重合開始剤:LUCIRIN TPO(チバジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<透明基材>
透明基材として、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
<ハードコート組成物>
ウレタンアクリレート:UA−306I(共栄社製) 42重量部アクリレート化合物(α):化式6 8重量部
(ジエチレングリコールジアクリレート)
Figure 0006194665
光重合開始剤:LUCIRIN TPO(チバジャパン社製) 1重量部溶剤:酢酸エチル 29重量部溶剤:セロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<透明基材>
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
<ハードコート組成物>
ウレタンアクリレート:KUA−4I(ケーエスエム社製) 30重量部アクリレート化合物(α):化式6 20重量部
(ジエチレングリコールジアクリレート)
光重合開始剤:Irgacure184(BASFジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<透明基材>
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
<ハードコート組成物>
ウレタンアクリレート:U−6HA(新中村化学工業社製) 30重量部アクリレート化合物(α):化式7 20重量部
(トリエチレングリコールジアクリレート)
Figure 0006194665
光重合開始剤:Irgacure184(BASFジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<透明基材>
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
<ハードコート組成物>
ウレタンアクリレート:U−6HA(新中村化学工業社製) 42重量部アクリレート化合物(α):化式8 8重量部
(1,6ヘキサンジオールジアクリレート)
Figure 0006194665
光重合開始剤:Irgacure184(BASFジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<透明基材>
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
<ハードコート組成物>
ウレタンアクリレート:U−6HA(新中村化学工業社製) 30重量部アクリレート化合物(α):化式8 20重量部
(1,6ヘキサンジオールジアクリレート)
光重合開始剤:Irgacure184(BASFジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<透明基材>
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
<ハードコート組成物>
ウレタンアクリレート:U−6HA(新中村化学工業社製) 30重量部アクリレート化合物(α):化式9 20重量部
(1,3プロパンジオールジメタクリレート)R12がメチル基
Figure 0006194665
光重合開始剤:Irgacure184(BASFジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<比較例1>
ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
<ハードコート組成物>
多官能アクリレート:ペンタエリスリトールトリアクリレート 30重量部二官能アクリレート:化式10 20重量部
(ジプロピレングリコールジアクリレート)
Figure 0006194665
光重合開始剤:LUCIRIN TPO(チバジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<比較例2>
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
<ハードコート組成物>
多官能アクリレート:U−6HA(新中村化学工業社製、) 30重量部二官能アクリレート:化式11 20重量部
(NKエステル701A(新中村化学工業社製))
Figure 0006194665
光重合開始剤:Irgacure184(BASFジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<比較例3>
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
<ハードコート組成物>
ウレタンアクリレート:KUA−4I(ケーエスエム社製) 30重量部単官能アクリレート:化式12 20重量部
(エトキシジエチレングリコールアクリレート)
Figure 0006194665
光重合開始剤:Irgacure184(BASFジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<比較例4>
ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
<ハードコート組成物>
多官能アクリレート:ペンタエリスリトールトリ 20重量部アクリレート化合物(α):化式8 30重量部
(1,6‐ヘキサンジオールジアクリレート)
光重合開始剤:LUCIRIN TPO(チバジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
<比較例5>
ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
<ハードコート組成物>
多官能アクリレート:ペンタエリスリトールトリアクリレート 46重量部アクリレート化合物(α):化式8 4重量部
(1,6‐ヘキサンジオールジアクリレート)
光重合開始剤:LUCIRIN TPO(チバジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
得られた反射防止フィルムについて、以下の測定・評価をおこなった。
<干渉縞による評価>
透明基材において、反射防止層5が形成された反対の面を、サンドペーパーで擦り、その後艶消しの黒色塗料を塗布し、蛍光灯(三波長蛍光灯)直下、反射防止層5を目視にて以下の基準で評価した。
◎:干渉縞が認められない。
○:干渉縞がほとんど認められない。
△:干渉縞がわずかに認められる。
×:干渉縞が顕著に認められる。
<鉛筆硬度の測定>
JIS K5401に示された試験方法に基づき評価した。
<密着性の評価>
得られた反射防止フィルムについて、JIS K5600−5−6に準拠して、ハードコート層4の残存数にて評価した。目視にて確認した評価を以下のように分類した。
○:剥離を確認することが出来ない。
△:20マス以下の剥離が確認できる。
×:20マス以上の剥離が確認できる
<単官能または二官能アクリレートの揮発性の評価>
単官能または二官能アクリレート単体の熱重量分析(TG)を行い、試験前の全重量に対し、99重量部以下となる温度が100℃以上であるか否かを測定した。
○:熱重量分析において、試験前の全重量に対し、99重量部以下となる温度が100℃以上である。
×:熱重量分析において、試験前の全重量に対し、99重量部以下となる温度が100℃未満である。
表1に、干渉縞、鉛筆硬度、密着性、揮発性の結果を示す。
Figure 0006194665
比較例1は、干渉縞がわずかに観察され、密着性は得られなかった。メチル基の側鎖を持つため、アクリレート分子が直線上に伸びた際の分子径が大きくなり、透明基材への浸透が起こりにくくなり、干渉縞の発生、密着性の低下が起こったと考えられる。
比較例2は、干渉縞が顕著に認められ、密着性は得られなかった。メチル基の側差にヒドロキシル基を持つため、透明基材への浸透が起こりにくくなり、干渉縞の発生、密着性の低下が起こったと考えられる。
比較例3では単官能アクリレートを用いており、100℃未満で試験前重量の1%が揮発し、また架橋密度が低下し硬度が低下している。
比較例4ではアクリレート化合物(α)がハードコート組成物の固形分に対し、58.8重量部含まれており、ハードコート層3の架橋密度が低下し、それに伴い硬度が低下している。
比較例5ではアクリレート(α)がハードコート組成物の固形分に対し、7.8重量部しか含まれておらず、透明基材へ浸透するアクリレート化合物(α)の量が充分でなく、干渉縞が顕著に観察され、密着性も不良であった。
これに対し、実施例で得られた帯電防止機能付きハードコートフィルム1は、干渉縞が発生しておらず、密着性もフィルムの剥離が見られておらず、鉛筆硬度も2Hと良好であり、さらに揮発性においても試験前重量の1%が揮発する温度が100℃以上となっている。
この結果から、以下のことが示された。直鎖構造の二官能(メタ)アクリレート化合物(α)を用いることで、透明基材へ浸透し、屈折率傾斜層4が十分に形成されるため、干渉縞を抑制でき、高い密着性と低揮発性を持たせることができた。また、ハードコート組成物の固形分に対し、(メタ)アクリレート化合物(α)を10重量部から50重量部とすることで、干渉縞の抑制、高硬度、高密着性をいずれも満たすことができた。
1・・・ハードコートフィルム
2・・・アクリル樹脂フィルム
3・・・屈折率傾斜層
4・・・ハードコート層
5・・・反射防止層
6・・・反射防止フィルム

Claims (2)

  1. 屈折率傾斜層とハードコート層を形成するためのハードコート組成物であって、
    前記屈折率傾斜層とハードコート層は、前記ハードコート組成物を透明基材上に塗布することで、透明基材、屈折率傾斜層、ハードコート層の順に積層形成され、
    前記ハードコート組成物が、分子量が190〜300の化式1で表されるアクリレート化合物を含んでおり、
    前記アクリレート化合物の、ハードコート組成物に含まれる割合が、15.7〜50重量%であることを特徴とするハードコート組成物。
    Figure 0006194665
    〔式中R、Rは水素またはメチル基、Rは(−CH−)、または(−CH−)と(−O−)から構成される基、但し、X,Y,Zは整数〕
  2. 請求項1に記載のハードコート表面に反射防止層を設けたことを特徴とする反射防止フィルム。
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