JP6194665B2 - ハードコート組成物および反射防止フィルム - Google Patents
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前記屈折率傾斜層とハードコート層は、前記ハードコート組成物を透明基材上に塗布することで、透明基材、屈折率傾斜層、ハードコート層の順に積層形成され、
前記ハードコート組成物が、分子量が190〜300の化式1で表されるアクリレート化合物を含んでおり、
前記アクリレート化合物の、ハードコート組成物に含まれる割合が、15.7〜50重量%であることを特徴とするハードコート組成物。
とも低屈折率シリカ粒子とバインダマトリックス形成材料を含む。
〔但し、式中Rはアルキル基を示し、Xは0≦X≦3を満たす整数である。〕
化式2で表されるケイ素アルコキシドとしては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−iso−プロポキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトラ−sec−ブトキシシラン、テトラ−tert−ブトキシシラン、テトラペンタエトキシシラン、テトラペンタ−iso−プロポキシシラン、テトラペンタ−n−プロキシシラン、テトラペンタ−n−ブトキシシラン、テトラペンタ−sec−ブトキシシラン、テトラペンタ−tert−ブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、ジメチルプロポキシシラン、ジメチルブトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン等を用いることができる。ケイ素アルコキシドの加水分解物は、化式2で示される金属アルコキシドを原料として得られるものであればよく、例えば塩酸にて加水分解することで得られるものである。
〔但し、式中R´はアルキル基、フルオロアルキル基又はフルオロアルキレンオキサイド基を有する非反応性官能基を示し、Zは1≦Z≦3を満たす整数である。〕
化式3で示されるケイ素アルコキシドとしては、例えば、オクタデシルトリメトキシシラン、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオクチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
本発明の光学フィルムにはさらに他の層を積層してもよい。例えば、帯電防止層や防汚層などが挙げられる。
透明基材として、厚さ80μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用意した。
多官能アクリレート:トリメチロールプロパントリアクリレート 42重量部アクリレート化合物(α):化式4 8重量部
(1、4−ブタンジオールジアクリレート)
上記ハードコート組成物を透明基材上にワイヤーバーコーターにより塗布し、塗膜を形成し、20秒25℃で室温乾燥をおこなった。その後、オーブンで60秒90℃乾燥をおこない、乾燥後、窒素雰囲気下、コンベア式紫外線硬化装置で露光量200mJ/cm2で紫外線照射をおこなうことにより、透明基材上に厚さ5μmの帯電防止機能付きハードコート層3を作製した。
多孔質シリカ微粒子分散液: 14.94重量部
(平均粒子径50nm、固形分20重量部、溶剤:メチルイソブチルケトン)EO変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート: 1.99重量部
DPEA−12(日本化薬社製)
光重合開始剤:Irgacure184(BASFジャパン社製) 0.07重量部添加剤:TSF4460(GE東芝シリコーン社製) 0.20重量部溶剤:メチルイソブチルケトン 82重量部を攪拌し、混合させることで低屈折率コーティング塗液を得た。
上記低屈折率コーティング塗液を透明基材上にワイヤーバーコーターにより塗布し、塗膜を形成し、20秒25℃で室温乾燥をおこなった。その後、オーブンで40秒60℃乾燥をおこない、乾燥後、窒素雰囲気下、コンベア式紫外線硬化装置で露光量240mJ/cm2で紫外線照射をおこなうことにより、反射防止層5を作製した。
多官能アクリレート:ペンタエリスリトールトリアクリレート 30重量部アクリレート化合物(α):化式5 20重量部
(1,5‐ペンタンジオールジアクリレート)
透明基材として、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
ウレタンアクリレート:UA−306I(共栄社製) 42重量部アクリレート化合物(α):化式6 8重量部
(ジエチレングリコールジアクリレート)
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
ウレタンアクリレート:KUA−4I(ケーエスエム社製) 30重量部アクリレート化合物(α):化式6 20重量部
(ジエチレングリコールジアクリレート)
光重合開始剤:Irgacure184(BASFジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
ウレタンアクリレート:U−6HA(新中村化学工業社製) 30重量部アクリレート化合物(α):化式7 20重量部
(トリエチレングリコールジアクリレート)
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
ウレタンアクリレート:U−6HA(新中村化学工業社製) 42重量部アクリレート化合物(α):化式8 8重量部
(1,6ヘキサンジオールジアクリレート)
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
ウレタンアクリレート:U−6HA(新中村化学工業社製) 30重量部アクリレート化合物(α):化式8 20重量部
(1,6ヘキサンジオールジアクリレート)
光重合開始剤:Irgacure184(BASFジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
ウレタンアクリレート:U−6HA(新中村化学工業社製) 30重量部アクリレート化合物(α):化式9 20重量部
(1,3プロパンジオールジメタクリレート)R12がメチル基
ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
多官能アクリレート:ペンタエリスリトールトリアクリレート 30重量部二官能アクリレート:化式10 20重量部
(ジプロピレングリコールジアクリレート)
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
多官能アクリレート:U−6HA(新中村化学工業社製、) 30重量部二官能アクリレート:化式11 20重量部
(NKエステル701A(新中村化学工業社製))
透明基材として、実施例3と同じ、厚みが半分部の厚さ40μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用い、ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
ウレタンアクリレート:KUA−4I(ケーエスエム社製) 30重量部単官能アクリレート:化式12 20重量部
(エトキシジエチレングリコールアクリレート)
ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
多官能アクリレート:ペンタエリスリトールトリ 20重量部アクリレート化合物(α):化式8 30重量部
(1,6‐ヘキサンジオールジアクリレート)
光重合開始剤:LUCIRIN TPO(チバジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
ハードコートを下記の組成に変えた以外は、実施例1とおなじとした。
多官能アクリレート:ペンタエリスリトールトリアクリレート 46重量部アクリレート化合物(α):化式8 4重量部
(1,6‐ヘキサンジオールジアクリレート)
光重合開始剤:LUCIRIN TPO(チバジャパン社製) 1重量部溶剤:アセトン 29重量部溶剤:メチルセロソルブ 19重量部を攪拌し、混合させることでハードコート組成物を得た。
透明基材において、反射防止層5が形成された反対の面を、サンドペーパーで擦り、その後艶消しの黒色塗料を塗布し、蛍光灯(三波長蛍光灯)直下、反射防止層5を目視にて以下の基準で評価した。
○:干渉縞がほとんど認められない。
△:干渉縞がわずかに認められる。
×:干渉縞が顕著に認められる。
JIS K5401に示された試験方法に基づき評価した。
得られた反射防止フィルムについて、JIS K5600−5−6に準拠して、ハードコート層4の残存数にて評価した。目視にて確認した評価を以下のように分類した。
○:剥離を確認することが出来ない。
△:20マス以下の剥離が確認できる。
×:20マス以上の剥離が確認できる
<単官能または二官能アクリレートの揮発性の評価>
単官能または二官能アクリレート単体の熱重量分析(TG)を行い、試験前の全重量に対し、99重量部以下となる温度が100℃以上であるか否かを測定した。
比較例2は、干渉縞が顕著に認められ、密着性は得られなかった。メチル基の側差にヒドロキシル基を持つため、透明基材への浸透が起こりにくくなり、干渉縞の発生、密着性の低下が起こったと考えられる。
2・・・アクリル樹脂フィルム
3・・・屈折率傾斜層
4・・・ハードコート層
5・・・反射防止層
6・・・反射防止フィルム
Claims (2)
- 請求項1に記載のハードコート表面に反射防止層を設けたことを特徴とする反射防止フィルム。
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