JP2014081558A - ハードコート組成物及びハードコート材 - Google Patents
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Abstract
Description
前記(B)アクリレート化合物が、分子中に下記(化学式1)で表される繰り返し単位に、少なくとも一つ以上のアクリロイル基を有することを特徴とするハードコート組成物である。
加水分解物を用いることができる。
と低屈折率粒子とを含む反射防止組成物を前記ハードコート層上に塗布して塗膜を形成し、必要に応じて乾燥をおこない、その後、電離放射線を照射することで硬化させ、反射防止層を形成することができる。
透明基材として、厚さ80μm、アクリル樹脂(屈折率1.49)を用いた。その一方の面に下記のハードコート組成物をワイヤーバーコーターにより塗布し、20秒25℃の条件下で保持し、さらにオーブン中、40秒80℃の条件下で乾燥した。その後、窒素雰囲気下、コンベア式紫外線硬化装置で露光量200mJ/cm2で紫外線照射し、前記透明基材の上に膜厚5μmのハードコート層を形成した。
・帯電防止剤:ライトエステルDQ100 3重量部
・アクリレート化合物 47重量部
(エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート)
・光重合開始剤:LUCIRINTPO(チバジャパン社製) 1重量部
・溶剤:メチルエチルケトン 29重量部
イソプロピルアルコール 19重量部
・多孔質シリカ微粒子分散液: 14.94重量部
(平均粒子径50nm、固形分20重量部、溶剤:メチルイソブチルケトン)
・EO変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 1.99重量部
(DPEA−12、日本化薬社製)
・光重合開始剤:Irgacure184 0.07重量部
(BASFジャパン社製)
・添加剤:TSF4460(GE東芝シリコーン社製) 0.20重量部
・溶剤:メチルイソブチルケトン 82重量部
透明基材として、厚さ60μm、トリアセチルセルロースフィルム(屈折率1.49)を用いた。次に、下記組成のハードコート組成物を用いて、実施例1と同様にしてハードコート層を形成した。
・帯電防止剤:ライトエステルDQ100 3重量部
・アクリレート化合物: 47重量部
(プロポキシ化グリセリルトリアクリレート)
・光重合開始剤:Irgacure184 1重量部
(BASFジャパン社製)
・溶剤:エタノール 48重量部
透明基材として実施例2と同じものを用い、下記組成のハードコート組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして反射防止層を有するハードコート材を作製した。
・帯電防止剤:ライトエステルDQ100 3重量部
・アクリレート化合物: 47重量部
(プロポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート)
・光重合開始剤:Irgacure907 1重量部
(BASFジャパン社製)
・溶剤:イソプロピルアルコール 48重量部
透明基材として実施例2と同じものを用い、下記組成のハードコート組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして反射防止層を有するハードコート材を作製した。
・帯電防止剤:ライトエステルDQ100 3重量部
・アクリレート化合物:トリエチレングリコールジアクリレート 47重量部
・光重合開始剤:Irgacure184 1重量部
(BASFジャパン社製)
・溶剤:エタノール 48重量部
を攪拌し、混合させることで帯電防止機能付きハードコート組成物を得た。
下記組成のハードコート組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして反射防止層を有
するハードコート材を作製した。
・帯電防止剤:ライトエステルDQ100 3重量部
・アクリレート化合物:トリメチロールプロパントリアクリレート 47重量部
・光重合開始剤:Irgacure907(BASFジャパン社製) 1重量部
・溶剤:アセトン 34重量部
エタノール 14重量部
下記組成のハードコート組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして反射防止層を有するハードコート材を作製した。
・帯電防止剤:ライトエステルDQ100 3重量部
・アクリレート化合物:ペンタエリスリトールトリアクリレート 47重量部
・光重合開始剤:Irgacure907(BASFジャパン社製) 1重量部
・溶剤:イソプロピルアルコール 14重量部
実施例1〜3、比較例1〜3で得られたハードコート材について、以下の測定・評価を行い、その結果を下記の表1に示す。
透明基材の他方の面をサンドペーパーで擦り、その後、艶消しの黒色塗料を塗布し、蛍光灯(三波長蛍光灯)直下、帯電防止機能付き反射防止層を観察した。なお、目視にて確認した干渉縞は、以下の基準で評価した。
◎:干渉縞が認められない。○:干渉縞がほとんど認められない。△:干渉縞がわずかに認められる。×:干渉縞が顕著に認められる。
透明基材の一方の表面に対して、JIS K5401に示された試験方法に基づき評価した。
透明基材の一方の表面に対して、JIS K5600−5−6に準拠して、ハードコート層の残存数にて評価した。目視にて確認した評価を以下のように分類した。
○:剥離を確認することが出来ない。△:20マス以下の剥離が確認できる。×:20マス以上の剥離が確認できる。
比較例1は、硬度の低下が見られた。前記(化1)式で表される繰り返し単位を有するアクリレート化合物のアクリロイル基の数が2であるためと考えられる。また、比較例2ではアクリレート化合物が含まれておらず、基材溶解性を有するアセトンを34重量部用いても干渉縞が全面に発生し、密着性も20マス以下の剥離が確認された。透明基材が十分に溶解又は膨潤し、屈折率傾斜層が形成される前に、アセトンが揮発したことが原因と考えられる。また、比較例3では、アクリレート化合物や基材溶解性を有する溶剤も含まれておらず、比較例2よりも顕著に干渉縞が発生し、密着性も20マス以上の剥離が確認
された。
11:透明基材
12:ハードコート層
2:ハードコート材
21:反射防止層
Claims (6)
- 前記繰り返し単位が、エチレンオキシド基又はプロピレンオキシド基であることを特徴とする請求項1に記載のハードコート組成物。
- 前記アクリレート化合物にアクリロイル基が3つ以上含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のハードコート組成物。
- 透明基材の一方の面に、請求項1乃至3のいずれかに記載のハードコ−ト組成物からなるハードコート層を有することを特徴とするハードコート材。
- 請求項4に記載のハードコート層の上に反射防止層を積層してなることを特徴とするハードコート材。
- 請求項4又は5に記載の透明基材がトリアセチルセルロース又はアクリル樹脂から成ることを特徴とするハードコート材。
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