JP5625670B2 - ハードコート塗液、反射防止フィルム及びディスプレイ用前面板 - Google Patents
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Description
反射防止フィルムなど光学フィルムの製造過程において、塗工方法は、大面積化、および連続生産ができ、低コスト化が可能なウエットコーティング法が注目されている(非特許文献1参照)。また近年、プラズマディスプレイパネルなどの光学フィルムがその一部に用いられているディスプレイを有する、薄型テレビジョンなどの価格競争は極めて熾烈であり、これらに用いられる光学用フィルムのコストダウンの要求も極めて高くなってきている。
本発明は、平滑性に優れるハードコート面を形成でき、帯電防止機能、高い耐擦傷性を有するハードコート塗液、反射防止機能に優れた反射防止フィルム、及びそれを用いたモアレ発生のないディスプレイ用前面板を提供することを目的とする。
すなわち、上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、塗工することでハードコート層を形成するためのハードコート塗液であって、
前記ハードコート塗液は、アセトンとエタノールとを含む混合溶剤と、前記混合溶剤に固形分として添加された樹脂とを備え、
前記樹脂は、ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)であり、
前記混合溶剤の相対蒸発速度が4.5以上5.0以下(酢酸ブチル=1.0を基準)で、塗工時の固形分濃度が45%〜50%であり、
初期粘度が5.0[mPa・s]以下かつ、固形分濃度60%の際の粘度の値が100[mPa・s]以下であり、
前記塗工直後から固形分濃度が60%まで上昇する際の粘度[mPa・s]/表面張力[mN/m]の値が5.0以下の液物性を示し、
塗工直後から固形分濃度が60%まで上昇する際の表面張力の値が20〜30[mN/m]を示し、かつその表面張力値の変化率(変化率=(比較値−基準値)/基準値)が0〜15%以下に調液したことを特徴とする。
前記ハードコート塗液は、アセトンとエタノールとを含む混合溶剤と、前記混合溶剤に固形分として添加された樹脂とを備え、
前記樹脂は、ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)であり、
前記混合溶剤の相対蒸発速度が4.0以上4.5未満(酢酸ブチル=1.0を基準)で、塗工時の固形分濃度が45%〜50%であり、
初期粘度が5.0[mPa・s]以下かつ、固形分濃度60%の際の粘度の値が100〜300[mPa・s]の範囲であり
前記塗工直後から固形分濃度が60%まで上昇する際の粘度[mPa・s]/表面張力[mN/m]の値が10以下の液物性を示し、
塗工直後から固形分濃度が60%まで上昇する際の表面張力の値が20〜30[mN/m]を示し、かつその表面張力値の変化率(変化率=(比較値−基準値)/基準値)が0〜15%以下に調液したことを特徴とする。
次に、請求項4に記載した発明は、酸化スズ系の微粒子を含むことを特徴とする。
次に、請求項5に記載した発明は、板状の透明基材の一方の面に、ハードコート層及び低屈折率層を配置してなる反射防止フィルムであって、
前記ハードコート層は、透明基材の一方の面に対し請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のハードコート塗液を塗工して形成されたことを特徴とする。
次に、請求項7に記載した発明は、基板上に、請求項5又は請求項6に記載した反射防止フィルムが配置されていることを特徴とするディスプレイ用前面板を提供するものである。
また本発明の反射防止フィルムは、前面板用途に適した、平滑性に優れた反射防止フィルムを提供することができる
また本発明のディスプレイ用前面板は、TVの画素ピッチと干渉せずにモアレのない優れた外観のディスプレイ用前面板を提供することが出来る。
(反射防止フィルム)
本実施形態の反射防止フィルムについて説明する。
図1に本発明の反射防止フィルムの断面模式図を示した。
本実施形態の反射防止フィルムは、図1に示すように、透明基材1の少なくとも一方の面にハードコート層2と低屈折率層3を順に配置されて構成される。前記ハードコート層2と低屈折率層3は、反射防止層を構成する。
また、上述のようにハードコート層2上には低屈折率層3が設けられる。可視光領域において波長の1/4となるような光学膜厚を有する層厚の低屈折率層3を設けることにより、反射防止フィルム表面に入射する外光の反射を抑制することができる。
次に、前記反射防止フィルムの製造方法について具体的に説明する。
前記透明基材1としては、種々の有機高分子からなるフィルムまたはシートを用いることができる。例えば、ディスプレイ等の光学部材に通常使用される基材が挙げられ、透明性や光の屈折率等の光学特性、さらには耐衝撃性、耐熱性、耐久性などの諸物性を考慮して、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、セロファン等のセルロース系、6−ナイロン、6,6−ナイロン等のポリアミド系、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、エチレンビニルアルコール等の有機高分子からなるものが用いられる。特に、ポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロース、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートが好ましい。中でも、トリアセチルセルロースにあっては、複屈折率が小さく、透明性が良好であることから液晶ディスプレイに対し好適に用いることができる。なお、透明基材1の厚みは25μm以上200μm以下の範囲内にあることが好ましい。
ハードコート塗液には、必要に応じて導電性材料が加えられる。ハードコート層2に導電性材料を加えることにより、得られる反射防止フィルムに帯電防止機能を付与することができる。導電性材料としては金属酸化物微粒子や四級アンモニウム塩が挙げられる。
ハードコート層2に導電性材料を加えることにより、前記反射防止フィルムの低屈折率層表面における表面抵抗値が1.0×108Ω/□以上1.0×1011Ω/□以下の範囲内でとすることができる。得られる反射防止フィルムにあっては、表面抵抗値を1.0×1011Ω/□以下とすることにより十分な帯電防止機能を発揮することができる。前記反射防止フィルムの低屈折率層表面における表面抵抗値は小さければ小さいほど好ましいが、1.0×108Ω/□未満とするにはハードコート塗液に多量の導電性材料を添加する必要があり、そのとき、本発明のハードコート塗液とすることは困難となる。
なお、本実施形態にあっては、導電性材料として酸化スズ系の微粒子を好適に用いることができる。酸化スズ系の微粒子としては酸化スズ微粒子、アンチモン含有酸化スズ(ATO)微粒子、リン含有酸化スズ(PTO)微粒子を挙げることができる。
ハードコート塗液は透明基材上に塗布され、塗膜を形成する。ハードコート塗液を透明基材1上に塗布するための塗工方法としては、ロールコーター、リバースロールコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ナイフコーター、バーコーター、ワイヤーバーコーター、ダイコーター、ディップコーターを用いた塗布方法を用いることができる。
次に、ハードコート塗液を透明基材上に塗布することにより得られる塗膜に対し、電離放射線を照射することにより、ハードコート層2が形成される。電離放射線としては、紫外線、電子線を用いることができる。紫外線硬化の場合は、高圧水銀灯、低圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク、キセノンアーク等の光源が利用できる。また、電子線硬化の場合はコックロフトワルト型、バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器から放出される電子線が利用できる。電子線は、50〜1000KeVのエネルギーを有するのが好ましい。100〜300KeVのエネルギーを有する電子線がより好ましい。
ハードコート層2上には低屈折率層3が形成される。低屈折率層3は、反射防止フィルムに反射防止機能を付与する。低屈折率層3は、低屈折率コーティング剤をハードコート層に塗布することにより形成される。低屈折率コーティング剤は、少なくとも低屈折率シリカ粒子とバインダマトリックス形成材料を含む。
一般式(1):RxSi(OR)4−x
(但し、式中Rはアルキル基を示し、xは0≦x≦3を満たす整数である)
一般式(1)で表されるケイ素アルコキシドとしては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−iso−プロポキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトラ−sec−ブトキシシラン、テトラ−tert−ブトキシシラン、テトラペンタエトキシシラン、テトラペンタ−iso−プロポキシシラン、テトラペンタ−n−プロキシシラン、テトラペンタ−n−ブトキシシラン、テトラペンタ−sec−ブトキシシラン、テトラペンタ−tert−ブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、ジメチルプロポキシシラン、ジメチルブトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン等を用いることができる。ケイ素アルコキシドの加水分解物は、一般式(1)で示される金属アルコキシドを原料として得られるものであればよく、例えば塩酸にて加水分解することで得られるものである。
一般式(2):R´zSi(OR)4−z
(但し、式中R´はアルキル基、フルオロアルキル基又はフルオロアルキレンオキサイド基を有する非反応性官能基を示し、zは1≦z≦3を満たす整数である)
一般式(2)で示されるケイ素アルコキシドとしては、例えば、オクタデシルトリメトキシシラン、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオクチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
バインダマトリックス形成材料として、ケイ素アルコキシドの加水分解物を用いた場合には、ケイ素アルコキシドの加水分解物と低屈折率粒子とを含むコーティング剤を塗布しハードコート層上に塗膜を形成し、該塗膜に対し乾燥・加熱し、ケイ素アルコキシドの脱水縮合反応をおこなうことにより低屈折率層を形成することができる。また、バインダマトリックス形成材料として電離放射線硬化型材料を用いた場合には、電離放射線硬化型材料と低屈折率粒子とを含む塗液を塗布しハードコート層上に塗膜を形成し、該塗膜に対し、必要に応じて乾燥をおこない、その後、紫外線、電子線といった電離放射線を照射することにより電離放射線硬化型材料の硬化反応をおこなうことにより、低屈折率層を形成することができる。
低屈折率層3の光学膜厚を90nm以上135nm以下の範囲内とし、λ=500nmとしたときλ/4付近となるように低屈折率層の光学膜厚を設計することにより、反射色相が小さく、低屈折率コーティング剤を用いて塗布法により形成される低屈折率層の膜厚変動による色ムラの発生の少ない反射防止フィルムとすることができる。
例えば、ディスプレイ前面板としては、1組の透明基材に挟持された偏光層を備える偏光板が挙げられる。偏光板は液晶ディスプレイに用いられる。本発明の反射防止フィルムは、透明基材のハードコート層形成面と反対側の面に、偏光層と透明基材を順に備えることにより偏光板とすることができる。
〈実施例〉
(ハードコート塗液の調整(HC−1))
PETA(ライトアクリルレートPE−3A;固形分の濃度100%)に導電剤として、酸化アンチモンドープ酸化スズ(エタノール分散)を3%添加し、アセトンとエタノールを用いて溶剤比率がアセトン/エタノール=60/40になるよう、固形分濃度50%に希釈した。また硬化剤としてIrgacure184をPETAに対して5%加え調整した。そこにアクリル系添加剤BYK350(ビックケミー製)を固形分に対して0.3%添加した。
PETA(ライトアクリルレートPE−3A;固形分の濃度100%)に導電剤として、酸化アンチモンドープ酸化スズ(エタノール分散)を3%添加し、アセトンとエタノールを用いて溶剤比率がアセトン/エタノール=50/50になるよう、固形分濃度50%に希釈した。また硬化剤としてIrgacure184をPETAに対して5%加え調整した。そこにアクリル系添加剤BYK350(ビックケミー製)を固形分に対して0.3%添加した。
PETA(ライトアクリルレートPE−3A;固形分の濃度100%)に導電剤として、酸化アンチモンドープ酸化スズ(エタノール分散)を3%添加し、アセトンとエタノールを用いて溶剤比率がアセトン/エタノール=80/20になるよう、固形分濃度50%に希釈した。また硬化剤としてIrgacure184をPETAに対して5%加え調整した。そこにアクリル系添加剤BYK350(ビックケミー製)を固形分に対して0.3%添加した。
多孔質シリカ微粒子分散液(平均粒子径50nm、固形分20%、溶剤:メチルイソブチルケトン)14.94重量部、EO変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(商品名:DPEA−12、日本化薬製)1.99重量部、重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名;Irgacure184)0.07重量部、TSF4460(商品名、GE東芝シリコーン(株)製:アルキルポリエーテル変性シリコーンオイル)0.20重量部を、溶媒であるメチルイソブチルケトン82重量部で希釈して低屈折率コーティング剤を調整した。
「ハードコート層の形成」
透明プラスチックフィルム基材としてTACフィルム(厚さ80μm)を用いた。ハードコート塗液(HC−1)をマイクログラビア法を用いてTACフィルム上に膜厚6μmで塗布し、乾燥、UV照射し、塗設した。
「低屈折率層の形成」
得られたハードコート膜に、マイクログラビア法を用いて低屈折率コーティング剤を塗布し、乾燥、UV照射し、塗設し反射防止フィルム1を作製した。
ハードコート塗液1の代わりにハードコート塗液2を使用する以外は実施例1と同様に反射防止フィルム2を作製した。
「比較例1」
ハードコート塗液1の代わりにハードコート塗液3を使用する以外は実施例1と同様に反射防止フィルム3を作製した。
前記実施例で得られたハードコート塗液の表面張力測定を行った。協和界面科学製自動表面張力計(CBVP−Z)、白金プレート法を用いて測定を行った。測定結果を図2に示す。
図2に示すように、固形分濃度が上昇すると表面張力が低下しており、レベリング性が変化していることがわかる。
前記実施例で得られたハードコート塗液の粘度測定を行った。HAAKEレオメーター MARSを用いて、せん断速度が1 〜1000[1/s]の際の粘度を測定した。塗工から乾燥の過程を考慮するにあたり、初期粘度はせん断速度が1000の際の値を採用し、NV52%以上の塗料はせん断速度が10の際の値を採用した。測定結果を図3に示す。
活動度係数を算出し、溶剤単独の蒸発速度と体積分率から、混合溶剤の蒸発速度を算出したところ、表1の結果となった。
相対蒸発速度Rmixの算出は、上述の非特許文献1に基づき、下記式によって求めた。
Rmix =R1γ1φ1+R2γ2φ2+R2γ2φ2+・・・
ここで、
添え字1,2,3,・・・:混合溶媒中の各成分の溶媒名称
γ:活動度係数
φ:体積分率
R:各溶媒の相対蒸発速度
である。
粘度/表面張力の算出
粘度/表面張力の算出結果を(図4)に示す。先に示したオーチャードの式から、この値が小さいものの方が、レベリング性が優れているということになる。
「モアレ評価」
A3のガラス板の両面に実施例1〜3で得られた反射防止フィルム1〜3に粘着フィルムを用いて貼り合わせた。図5のように46インチの液晶TVを用いて、モアレ評価をおこなった。モアレが強く見える場合は×、薄く見える場合は△、見えないものは○とした。
全自動微細形状測定器ET400A(Kosaka Laboratory)を用いて、表面粗さの測定を行った。
「表面抵抗値」
得られた反射防止フィルムの低屈折率表面について、抵抗率計、ハイレスタUP MCP−HT450型(三菱化学アナリテック)を用いて、表面抵抗値の測定を行った(500V―10秒)。
表2に評価結果を示す。
2 ハードコート層
3 低屈折率層
Claims (7)
- 塗工することでハードコート層を形成するためのハードコート塗液であって、
前記ハードコート塗液は、アセトンとエタノールとを含む混合溶剤と、前記混合溶剤に固形分として添加された樹脂とを備え、
前記樹脂は、ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)であり、
前記混合溶剤の相対蒸発速度が4.5以上5.0以下(酢酸ブチル=1.0を基準)で、塗工時の固形分濃度が45%〜50%であり、
初期粘度が5.0[mPa・s]以下かつ、固形分濃度60%の際の粘度の値が100[mPa・s]以下であり、
前記塗工直後から固形分濃度が60%まで上昇する際の粘度[mPa・s]/表面張力[mN/m]の値が5.0以下の液物性を示し、
塗工直後から固形分濃度が60%まで上昇する際の表面張力の値が20〜30[mN/m]を示し、かつその表面張力値の変化率(変化率=(比較値−基準値)/基準値)が0〜15%以下に調液したことを特徴とするハードコート塗液。 - 塗工することでハードコート層を形成するためのハードコート塗液であって、
前記ハードコート塗液は、アセトンとエタノールとを含む混合溶剤と、前記混合溶剤に固形分として添加された樹脂とを備え、
前記樹脂は、ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)であり、
前記混合溶剤の相対蒸発速度が4.0以上4.5未満(酢酸ブチル=1.0を基準)で、塗工時の固形分濃度が45%〜50%であり、
初期粘度が5.0[mPa・s]以下かつ、固形分濃度60%の際の粘度の値が100〜300[mPa・s]の範囲であり
前記塗工直後から固形分濃度が60%まで上昇する際の粘度[mPa・s]/表面張力[mN/m]の値が10以下の液物性を示し、
塗工直後から固形分濃度が60%まで上昇する際の表面張力の値が20〜30[mN/m]を示し、かつその表面張力値の変化率(変化率=(比較値−基準値)/基準値)が0〜15%以下に調液したことを特徴とするハードコート塗液。 - アクリル系添加剤として、アクリル基を骨格として分子内に含むアクリル系レベリング剤を固形分濃度に対して0.1%〜0.5%添加したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したハードコート塗液。
- 酸化スズ系の微粒子を含むことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のハードコート塗液。
- 板状の透明基材の一方の面に、ハードコート層及び低屈折率層を配置してなる反射防止フィルムであって、
前記ハードコート層は、透明基材の一方の面に対し請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のハードコート塗液を塗工して形成されたことを特徴とする反射防止フィルム。 - 上記低屈折率層表面における表面抵抗値が1.0×108Ω/□以上1.0×1011Ω/□以下の範囲内であることを特徴とする請求項5に記載の反射防止フィルム。
- 基板上に、請求項5又は請求項6に記載した反射防止フィルムが配置されていることを特徴とするディスプレイ用前面板。
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