JP6192944B2 - 記録計 - Google Patents

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Description

本発明は、物理量の変化を示す波形を記録する記録計に関する。
例えば金属製品の熱処理を行う場合に、時間の経過とともに変化する加熱炉内の温度を記録するために記録計が用いられる。また、時間の経過とともに変化する工場内での電圧降下を監視するために記録計が用いられる。このように、記録計を用いることにより、温度、電流、電圧または歪み等の物理量の変化を示す波形を記録することが可能である。
特開平05−107084号公報
特許文献1の記録計においては、物理量の変化が時間の経過とともに長尺状の記録紙に波形として印字される。以下、記録紙に波形を印字する記録計をチャート式記録計と呼ぶ。チャート式記録計では、長期間にわたる物理量の記録により長い波形が1枚の記録紙に印字されていると、特定の部分の探索時に多大な労力および時間を要する。
一方、ペーパーレス記録計においては、物理量の変化を示す波形が記録紙に印字される代わりに、物理量を示すデータがメモリに記憶され、記憶されたデータに基づく波形が表示装置の画面上に表示される。ペーパーレス記録計によれば、物理量を示すデータがメモリに記憶されるので、使用者は最大値または最小値等を示す特定の部分を容易に探索することができる。また、物理量の収集中または収集後に、メモリに記憶されたデータに基づく波形を表示装置の画面上に容易に表示させることができる。
電子データに対する改ざん防止策は複雑なものが多く、利用者にとっては改ざん防止性能を直感的に理解することが困難である。これに対して、記録紙に印字された波形を、修正されたことがわからないように改ざんすることは難しい。したがって、チャート式記録計の使用者は、たとえ記録紙に印字された波形が改ざんされても、その改ざんを記録紙を視認することにより比較的容易に判定することができる。
そこで、チャート式記録計とペーパーレス記録計とを組み合わせることが考えられる。この場合、作業者がデータに基づいて表示された表示装置の画面を視認することができるとともに印字装置の記録紙を容易に交換することができるように記録計を構成する必要がある。
記録計が設置される環境によっては、記録計を一方向のみから操作および視認することが可能で他の方向から操作および視認することが困難な場合がある。例えば、記録計が制御盤に取り付けられる場合には、作業者は制御盤の前面側から記録計を操作および視認することはできるが、制御盤の背面側から記録計を操作および視認することは困難である。したがって、記録中の物理量の波形の視認を可能にするためには、表示装置を制御盤の前面側に取り付ける必要がある。また、記録紙の交換を容易にするためには、印字装置を制御盤の前面側に取り付ける必要がある。この場合、記録計のコンパクト化が妨げられる。
本発明の目的は、記録された物理量の信頼性が容易に確保されかつ物理量の解析が容易であるとともに、操作および視認の方向が制限されている場合でも、記録された物理量の波形の視認性の向上、記録紙の交換作業の容易化およびコンパクト化が可能な記録計を提供することである。
(1)本発明に係る記録計は、ロール状または折り畳まれた状態の長尺状の記録紙を収容し、収容された長尺状の記録紙に物理量の変化を示す波形を記録するための記録計であって、外部からの入力信号に基づいて物理量を示す物理量データを生成するデータ生成部と、データ生成部により生成された物理量データに基づいて記録紙に所定期間前から現在までの物理量の変化を示す波形を印字する印字装置と、前面が開口した筐体と、筐体の開口を閉塞および開放するように筐体に取り付けられる扉と、データ生成部により生成された物理量データを記憶する記憶部と、扉の前面に設けられる表示画面を有し、記憶部に記憶された物理量データに基づいて所定期間前から現在までの物理量の変化を示す波形を表示画面に表示する表示装置と、データ収集期間中に記憶部に記憶される物理量データを含む波形ファイルを生成する波形ファイル生成部とを備え、印字装置は、扉の開放時に筐体の開口を通して記録紙の交換が可能となるように筐体内に設けられ、データ収集期間中の物理量データに基づいて当該データ収集期間のうち少なくとも一部の期間中の物理量の変化を示す波形の印字動作をデータ収集期間中にリアルタイムに行い、記憶部は、波形ファイル生成部により生成された波形ファイルをデータ収集期間後に読み出し可能に記憶する不揮発性メモリを含み、表示装置は、不揮発性メモリから読み出された波形ファイルに含まれる物理量データに基づいて物理量の変化を示す波形を表示可能であり、印字装置は、不揮発性メモリから読み出された波形ファイルに含まれる物理量データに基づいて物理量の変化を示す波形を印字可能である
その記録計においては、物理量の測定中に、外部からの入力信号に基づいて物理量データが生成される。生成された物理量データに基づいて記録紙にデータ収集期間のうち少なくとも一部の期間中の物理量の変化を示す波形が印字される。記録紙に印字された波形を修正することは困難であるため、記録された物理量の信頼性が容易に確保される。
また、物理量の測定中に、生成された物理量データが記憶部に記憶され、記憶された物理量データに基づいて所定期間前から現在までの物理量の変化を示す波形が扉の前面の表示画面に表示される。それにより、表示画面には記録紙に印字される波形に対応する波形が表示されるため、使用者は測定される物理量の変化を表示画面上で確認することができる。
データ収集期間中に記憶部に記憶される物理量データに基づいて、データ収集期間に対応する波形ファイルが生成され、生成された波形ファイルが記憶部に記憶される。それにより、使用者は、記憶部に記憶された複数の物理量データに基づいて物理量の変化を示す波形のうち特定の部分を容易に探索することができる。したがって、物理量の解析が容易になる。
また、印字装置が筐体内に設けられかつ表示画面が扉の前面に設けられるので、記録計のコンパクト化が可能となる。また、扉の前面に設けられる表示画面の面積を十分に大きくすることが可能であるため、表示画面に表示される波形の視認性を向上させることができる。
この場合、使用者は、扉の前面の表示画面に表示される波形を記録計の前方から視認することができるとともに、扉を開くことにより印字装置に装填される記録紙を記録計の前方から筐体の前面の開口を通して交換することができる。
これらの結果、記録された物理量の信頼性が容易に確保されかつ物理量の解析が容易になるとともに、操作および視認の方向が制限されている場合でも、記録された物理量の波形の視認性の向上、記録紙の交換作業の容易化および記録計のコンパクト化が可能になる。
(2)記録計は、物理量データの収集開始指令および収集停止指令を受け付ける受付部をさらに備え、データ収集期間は、受付部による収集開始指令の受付時点から収集停止指令の受付時点までの期間であってもよい
(3)記録計は、データ生成部により生成される物理量データを取得し、取得された物理量データを記憶部に記憶するための取得チャンネルと、印字装置において記憶部に記憶された物理量データに基づく印字を行うための複数の印字チャンネルと、取得チャンネルを複数の印字チャンネルに選択的に割り当てるとともに、複数の印字チャンネルについて印字装置が記録紙に物理量を印字するための印字条件をそれぞれ指定するために使用者により操作される印字操作部とをさらに備え、印字装置は、記憶部に記憶された取得チャンネルの物理量データに基づいて、印字操作部により割り当てられた複数の印字チャンネルについてそれぞれ指定された印字条件で、物理量の変化を複数の印字チャンネルにそれぞれ対応する波形として記録紙に印字してもよい。
)記録計は、印字装置における記録紙の送り速度を設定するために使用者により操作される速度設定部をさらに備え、印字装置は、記録紙を収容する記録紙収容部と、記録紙に物理量の変化を示す波形を印字する印字部と、記録紙収容部に収容された記録紙を速度設定部により設定された送り速度で印字部に対して一方向に送るように構成された紙送り機構とを含んでもよい。
この場合、使用者による速度設定部の操作により印字装置における記録紙の送り速度が設定される。紙送り機構により、記録紙が設定された送り速度で一方向に送られる。物理量の変化を示す波形がその記録紙に印字される。このように、使用者は、速度設定部を操作することにより記録紙の送り速度を容易に調整することができる。
)記憶部は、表示画面上に一度に表示可能な物理量の変化を示す波形の時間軸の長さに対応する期間よりも過去から現在までの期間中にデータ生成部により生成された物理量データを記憶可能であり、表示装置は、データ生成部により現在生成される物理量データを記憶部に記憶する間に、記憶部に記憶された物理量データに基づいて時間軸の長さに対応する期間よりも過去の物理量の変化を示す波形を表示画面に表示してもよい。
この場合、記憶部には上記の時間軸の長さに対応する期間よりも過去から現在までの期間中に生成された物理量データが記憶される。現在生成される物理量データが記憶部に記憶される間に、記憶部に記憶された物理量データに基づいて上記の時間軸の長さに対応する期間よりも過去の物理量の変化を示す波形が表示画面に表示される。
これにより、使用者は、上記の時間軸の長さに対応する期間前から現在までの物理量の変化を示す波形と上記の時間軸の長さに対応する期間よりも過去の物理量の変化を示す波形とをそれぞれ表示画面に表示させることができる。したがって、使用者は、現在の物理量の波形と過去の物理量の波形とを容易に比較することができる。
)記憶部に記憶可能な物理量データの量は、記録紙収容部に収容される記録紙に波形を印字するために用いられる物理量データの量よりも大きくてもよい。
この場合、記憶部に十分な空き領域が存在する場合には、記録紙の交換等により記録紙に物理量の変化を示す波形を印字することができない場合でも、波形が印字できない期間中に生成された物理量データが記憶部に記憶される。また、記憶部には、物理量データとともに物理量データに関連する他の情報を記録することも可能になる。
)記録計は、記憶部に記憶された物理量データの検索条件を設定するために使用者により操作される条件設定部と、記憶部に記憶された物理量データのうち条件設定部により設定された検索条件を満たす物理量データを検索する検索部とをさらに備え、表示装置は、検索部により検索された物理量データが示す物理量を含む波形を表示画面に表示してもよい。
この場合、使用者による条件設定部の操作により物理量データの検索条件が設定される。設定された検索条件を満たす物理量データが検索部により検索される。検索された物理量データが示す物理量を含む波形が、表示画面に表示される。これにより、使用者は、条件設定部を操作することにより、所望の検索条件を満たす物理量データが示す物理量を含む波形を容易に確認することができる。
)記憶部は、データ生成部による物理量データの生成動作、印字装置による記録紙への波形の印字動作、および表示装置による表示画面への波形の表示動作に関する設定内容を記憶し、表示装置は、記憶部に記憶された各設定内容を表示画面に表示してもよい。
この場合、生成動作、印字動作および表示動作に関する設定内容が記憶部に記憶される。また、記憶部に記憶された各設定内容が表示画面に表示される。それにより、使用者は、生成動作、印字動作および表示動作の設定内容を容易に確認することができる。
)記録計は、扉の開閉状態を検出する開閉検出部をさらに備え、記憶部は、開閉検出部による検出結果を物理量データとともに記憶してもよい。
この場合、使用者による扉の開閉動作が、物理量データとともに記憶部に記憶される。それにより、使用者は、物理量の測定中における扉の開閉回数および開閉時点を容易に知ることができる。
10)記録計は、扉の開閉状態を検出する開閉検出部をさらに備え、印字装置は、開閉検出部による検出結果に基づいて扉が閉塞状態と開放状態との間で切り替わったことを示す文字列または指標を物理量の変化を示す波形とともに記録紙に印字してもよい。
この場合、扉が閉塞状態と開放状態との間で切り替わったことを示す文字列または指標が、物理量の変化を示す波形とともに記録紙に印字される。それにより、使用者は、物理量の測定中における扉の開閉動作を容易に知ることができる。
11)記録計は、印字装置を制御する制御部をさらに備え、印字装置は、記録紙を収容する記録紙収容部と、記録紙に物理量の変化を示す波形を印字する印字部と、記録紙収容部に収容された記録紙を設定された送り速度で印字部に対して一方向に送るように構成された紙送り機構とを含み、扉の裏面には、記録紙収容部に収容された記録紙を印字部に対して一方向に送るまたは記録紙への波形の印字動作を変更するために、使用者により操作される記録紙操作部が設けられ、制御部は、使用者による記録紙操作部の操作に基づいて紙送り機構を制御してもよい。
この場合、使用者は、扉の開放時に、扉の裏面に設けられた記録紙操作部を操作することができる。
使用者による記録紙操作部の操作に基づいて記録紙が印字部に対して一方向に送られる。または、記録紙への波形の印字動作が変更される。それにより、使用者は、扉を開くことにより、記録計の前方から印字装置を視認しつつ印字部に対する記録紙の位置調整を行うことができる。また、記録紙への波形の印字動作を変更することができる。
12)制御部は、紙送り機構による記録紙の送り量に基づいて記録紙収容部に収容された印字前の記録紙の残量を算出し、算出された記録紙の残量を表示画面に表示するように表示装置を制御可能に構成されてもよい。
この場合、印字装置においては、紙送り機構により一方向に送られる記録紙に物理量の変化を示す波形が印字される。
記録紙収容部に収容された印字前の記録紙の残量が算出され、算出された記録紙の残量が表示画面に表示される。それにより、使用者は、扉の閉塞時においても、表示画面を視認することにより筐体内の記録紙の残量を記録計の前方から容易に認識することができる。その結果、使用者は、適切なタイミングで記録紙の交換作業を行うことができる。
13)印字部は、インクカートリッジを用いた打点式の印字部であり、制御部は、印字部によるドットの印字回数に基づいて印字部のインクカートリッジの残量を算出し、算出されたインクカートリッジの残量を表示画面に表示するように表示装置を制御してもよい。
この場合、インクカートリッジの残量が算出され、算出されたインクカートリッジの残量が表示画面に表示される。それにより、使用者は、扉の閉塞時においても、表示画面を視認することにより筐体内のインクカートリッジの残量を記録計の前方から容易に認識することができる。その結果、使用者は、適切なタイミングでインクカートリッジの交換作業を行うことができる。
14)記録計は、扉の前面に設けられ、外部記憶装置を接続および取り外し可能に構成される接続部をさらに備え、制御部は、接続部に外部記憶装置が接続されると、記憶部に記憶された物理量データを接続された外部記憶装置へ出力してもよい。
この場合、扉の前面に設けられた接続部に外部記憶装置が接続されることにより、記憶部に記憶された物理量データが外部記憶装置に出力される。それにより、使用者は、表示画面が故障した場合でも、外部記憶装置を用いることにより記憶部に記憶された物理量データを容易に取り出すことができる。
15)扉は、上下方向に延びる断面円形の貫通孔を有する支持部と、貫通孔に挿入され、円形状の横断面を有する金属製の支持軸とを含み、支持部の貫通孔の内周面は、支持軸の外周面に対して周方向に摺動可能に構成され、支持軸は、支持部が支持軸の周りで回転することにより扉が筐体の開口を開閉可能となるように、筐体に取り付けられてもよい。
この場合、高い剛性を有する金属製の支持軸により支持部が支持される。この状態で、支持軸が筐体に取り付けられる。その結果、扉の前面に表示画面を設けることにより扉の重量が増大する場合でも、扉の開閉動作を安定化させるとともに、筐体から扉を外れにくくすることができる。
本発明によれば、記録された物理量の信頼性が容易に確保されかつ物理量の解析が容易になるとともに、操作および視認の方向が制限されている場合でも、記録された物理量の波形の視認性の向上、記録紙の交換作業の容易化およびコンパクト化が可能になる。
本発明の一実施の形態に係る記録計のブロック図である。 図1の記録計の外観斜視図である。 扉部が開かれた状態を示す記録計の外観斜視図である。 印字装置に対するチャート紙の交換作業の手順を示す図である。 扉部の正面図である。 下部カバーが開かれた状態を示す扉部の外観斜視図である。 下部カバーが開かれた状態を示す扉部の正面図である。 扉部の背面図である。 扉部を本体部に取り付ける状態を示す組立て斜視図である。 図1の記録計の背面図である。 チャート紙の送り速度の設定時における図2の表示画面の一表示例を示す図である。 図2の表示画面の一表示例を示す図である。 図2の表示画面の他の表示例を示す図である。 図1の記録計により物理量の変化を示す波形が印字されたチャート紙の一例を示す図である。 物理量の波形の印字中のチャート紙に使用者がコメントを書き込む例を示す図である。 物理量収集動作中に表示画面に使用者がコメントを書き込む例を示す図である。 制御盤への記録計の取り付け例を示す図である。 可搬型の記録計を示す外観斜視図である。 検索条件の設定時における表示画面の表示例を示す図である。 図19の「最大値」が選択された場合の検索結果の表示例を示す図である。
[1]記録計の基本構成
図1は本発明の一実施の形態に係る記録計のブロック図である。図1に示すように、記録計1は、扉部100、本体部200、1または複数(本例では1つ)の入力/出力ユニット300、および1または複数(本例では1つ)の収集ユニット400を備える。
扉部100は、表示部110、タッチパネル120、開閉検出部130、チャート紙調整スイッチ140、収集記録スイッチ150、記録状態表示ランプ160、電源スイッチ170およびUSB(ユニバーサルシリアルバス)インターフェース180を含む。
本体部200は、制御装置200A、印字装置200Bおよび複数の接続端子SLa,SLbを含む。制御装置200Aは、CPU(中央演算処理装置)210、ROM(リードオンリメモリ)220、RAM(ランダムアクセスメモリ)230、内部メモリ240、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)280、USBインターフェース291、RS485インターフェース292、イーサネット(登録商標)インターフェース293、電源端子294および図示しない電源回路を含む。印字装置200Bは、マイクロコンピュータPM、印字部250、チャート紙送り部260および後述する図2のチャート紙収容部270を含む。
扉部100、制御装置200Aおよび印字装置200Bは、後述する図3のフレキシブル配線回路基板190および後述する図2のリジッド配線回路基板200Cを介して互いに接続される。本体部200の複数の接続端子SLa,SLbは図2のリジッド配線回路基板200Cに設けられる。
入力/出力ユニット300は、入力回路310、出力回路320、入出力端子部330および接続端子TAaを含む。入力/出力ユニット300の接続端子TAaは、本体部200の複数の接続端子SLaに接続可能および取り外し可能に構成される。入力回路310の入力端子および出力回路320の出力端子は入出力端子部330に接続されている。また、入力回路310の出力端子および出力回路320の入力端子は接続端子TAaに接続されている。
図1の例では、1つの入力/出力ユニット300の接続端子TAaが本体部200の1つの接続端子SLaに接続されている。この状態で、入出力端子部330が、配線(図示せず)を通して記録計1の外部機器(例えば、パーソナルコンピュータまたはプログラマブルコントローラ等)に接続される。
デジタル信号が、配線(図示せず)および入出力端子部330を通して外部機器から入力回路310に与えられる。この場合、入力回路310は、デジタル信号に所定の処理を施し、処理後の信号を接続端子TAaを通して本体部200に与える。また、出力回路320は、接続端子TAaを通して本体部200から与えられるデジタル信号に所定の処理を施し、処理後の信号を入出力端子部330を通して外部機器に与える。
収集ユニット400は、マイクロコンピュータ410、入力回路420、A/D(アナログデジタル)変換器430、入力端子部440および接続端子TAbを含む。収集ユニット400の接続端子TAbは、本体部200の複数の接続端子SLbに接続可能および取り外し可能に構成される。入力回路420の入力端子は入力端子部440に接続されている。また、入力回路420の出力端子はA/D変換器430を介してマイクロコンピュータ410に接続されている。さらに、マイクロコンピュータ410は接続端子TAbに接続されている。
図1の例では、1つの収集ユニット400の接続端子TAbが本体部200の1つの接続端子SLbに接続されている。この状態で、入力端子部440に配線(図示せず)が接続される。
物理量に対応するアナログ信号が、配線(図示せず)および入力端子部440を通して記録計1の外部から入力回路420に与えられる。入力回路420は、アナログ信号に所定の処理を施し、処理後の信号をA/D変換器430に与える。A/D変換器430は、入力回路420から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号をマイクロコンピュータ410に与える。マイクロコンピュータ410は、与えられたデジタル信号を所定のサンプリング周期でサンプリングすることにより物理量の値を示す物理量データを生成し、生成された物理量データを接続端子TAbを通して本体部200に与える。
本体部200の制御装置200Aにおいて、ROM220にはシステムプログラムが記憶される。RAM230は、種々のデータの処理のために用いられる。内部メモリ240として、NAND型フラッシュメモリ等の不揮発性メモリが用いられる。内部メモリ240は、主として物理量データを記憶するために用いられる。FPGA280は、CPU210、ROM220、RAM230、内部メモリ240、USBインターフェース291、RS485インターフェース292、イーサネットインターフェース293および電源端子294と、複数の接続端子SLa,SLbとの間を接続する。
使用者は、扉部100のタッチパネル120または収集記録スイッチ150を操作することにより、CPU210に物理量データの収集開始を指令することができる。この場合、CPU210は、収集開始指令を受けると、収集ユニット400から与えられる物理量データを順次内部メモリ240に記憶する。また、CPU210は、収集開始指令を受けた時点を内部メモリ240に記憶した後、収集開始指令を受けた時点以降の物理量データの記憶動作をカウントする。
また、使用者は、扉部100のタッチパネル120または収集記録スイッチ150を操作することにより、CPU210に物理量データの収集停止を指令することができる。CPU210は、収集停止指令を受けると、内部メモリ240への物理量データの記憶動作を停止する。また、CPU210は、後述する波形ファイルを生成し、生成された波形ファイルを内部メモリ240に記憶する。
CPU210が収集開始指令を受けてから収集停止指令を受けるまでの期間をデータ収集期間と呼ぶ。波形ファイルは、データ収集期間中に内部メモリ240に記憶される複数の物理量データ、CPU210が収集開始指令を受けた時点、およびデータ収集期間における物理量データの記憶動作のカウント数を含む。
本実施の形態においては、上記のように物理量データを収集して波形ファイルを生成し、生成された波形ファイルを内部メモリ240に記憶する動作を物理量収集動作と呼ぶ。
物理量収集動作中、CPU210は、内部メモリ240に記憶される物理量データに基づいて表示部110に物理量の変化を示す波形をリアルタイムに表示させる。
ここで、リアルタイムに表示するとは、物理量データが生成される時点とその物理量データにより示される波形の部分が表示部110に表示される時点とのずれが、所定期間内にあることをいう。この場合、所定期間は例えば物理量データのサンプリング周期であってもよいし、後述するドットの印字周期であってもよい。また、物理量データが生成された後、その物理量データが示す物理量を表示部110に表示されるまでの処理時間であってもよい。
使用者は、扉部100のタッチパネル120または収集記録スイッチ150を操作することにより、チャート紙への物理量の変化を示す波形の記録開始およびその記録停止をCPU210に指令することができる。
CPU210は、記録開始指令を受けると、内部メモリ240に記憶される物理量データに基づいて印字装置200Bを制御する。具体的には、CPU210は、物理量データのサンプリング周期よりも長い所定周期で、内部メモリ240に記憶される物理量データをチャート紙上における印字すべき位置(印字位置)に換算し、印字位置についての情報を含む制御信号を印字装置200BのマイクロコンピュータPMに与える。
本体部200の印字装置200Bにおいて、印字部250は、例えばインクカートリッジ(本例では、インクリボンカートリッジ)に充填されたインクを用いてドットを印字する打点(ドットインパクト)方式のプリンタである。印字装置200BのマイクロコンピュータPMは、制御装置200AのCPU210から与えられる制御信号に基づいて印字部250を制御する。この場合、印字部250は、物理量に対応するチャート紙の位置にドットを印字する。また、印字部250は、ドットの印字(打点)を行うごとに、印字を行ったことを示すドット印字信号をマイクロコンピュータPMを通して制御装置200AのCPU210に与える。
チャート紙送り部260は、後述する図3のプラテンローラPR、図4のチャート紙送りカバー261、図4のモータ262および図4のギア263を含み、帯状のチャート紙の一部を保持可能に構成される。チャート紙の幅は例えば180mmまたは100mmであり、チャート紙の長さは例えば16mであるが、これらに限定されない。印字装置200BのマイクロコンピュータPMは、制御装置200AのCPU210から与えられる制御信号に基づいてチャート紙送り部260を制御する。この場合、チャート紙送り部260においては、プラテンローラPRが一方向に回転する。
それにより、チャート紙送り部260により保持されるチャート紙が印字部250に対して一方向に送られる。チャート紙送り部260は、チャート紙を一定量(例えば、0.1mm)一方向に送るごとにチャート紙送り信号をマイクロコンピュータPMを通して制御装置200AのCPU210に与える。
チャート紙送り部260がチャート紙を送るとともに印字部250がチャート紙に所定周期でドットを印字する。それにより、チャート紙上には、予め定められた間隔で物理量を示すドットが長手方向に順次印字される。このようにして、物理量収集動作中に、チャート紙に物理量の変化を示す波形が印字される。その後、CPU210は記録停止指令を受けると、波形の印字動作を停止する。本実施の形態においては、物理量収集動作中にチャート紙に物理量の変化を示す波形をリアルタイムに印字する動作をチャート紙記録動作と呼ぶ。
ここで、リアルタイムに印字するとは、物理量データが生成される時点とその物理量データにより示される波形の部分がチャート紙に印字される時点とのずれが、所定期間内にあることをいう。この場合、所定期間は例えば後述するドットの印字周期であってもよい。
扉部100の表示部110は、例えば液晶ディスプレイパネルまたは有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルにより構成される。特に、表示部110は、可視光の透過率が約30%以上の透過型の液晶ディスプレイパネルまたは透過型の有機ELパネルにより構成されてもよい。タッチパネル120は、表示部110に重なるように設けられる。表示部110が透過型の液晶ディスプレイパネルまたは透過型の有機ELパネルにより構成される場合には、タッチパネル120も透過型のパネルにより構成される。
開閉検出部130、チャート紙調整スイッチ140、収集記録スイッチ150、記録状態表示ランプ160、電源スイッチ170およびUSBインターフェース180についての詳細は後述する。
[2]記録計の構造
図2は図1の記録計1の外観斜視図である。図2に示すように、本体部200は、図1の制御装置200Aおよび印字装置200Bに加えて、本体ケーシングCAおよびリジッド配線回路基板200Cを含む。本体ケーシングCAは、上面部S1、底面部S2、一方の側面部S3、他方の側面部S4および背面部S5を有し、前面は開口している。上面部S1、底面部S2、一方の側面部S3および他方の側面部S4の前端部外表面にはフランジ200fが形成されている。本体ケーシングCAは、制御装置200A、印字装置200Bおよびリジッド配線回路基板200Cを収容する。
リジッド配線回路基板200Cは、本体ケーシングCA内の空間を分割するように、本体ケーシングCAの前後方向における略中央部に配置される。
本体ケーシングCA内のリジッド配線回路基板200Cよりも前方の空間に印字装置200Bが設けられる。印字装置200Bのチャート紙収容部270は、印字部250による印字前および印字後のチャート紙を収容可能に構成される。
本体ケーシングCA内のリジッド配線回路基板200Cよりも前方の空間においては、上部に印字部250が配置され、下部にチャート紙収容部270が配置される。印字部250とチャート紙収容部270との間にチャート紙送り部260が配置される。
本体ケーシングCAの前面開口に扉部100が開閉可能に取り付けられている。扉部100は、表示画面10を有する。表示画面10は、図1の表示部110の一部およびタッチパネル120により構成される。扉部100の詳細は後述する。
本体ケーシングCA内のリジッド配線回路基板200Cよりも後方の空間内の上部に制御装置200Aが配置される。本体ケーシングCAの背面部S5には、2つの後部開口BO(後述する図9参照)が形成されている。図1の入力/出力ユニット300が、背面部S5の一方の後部開口BOを通して本体部200に差し込まれる。それにより、入力/出力ユニット300の図1の接続端子TAaが、本体部200の複数の接続端子SLaのいずれかに接続される。図2に太い点線の矢印aで示すように、使用者は、入力/出力ユニット300を記録計1の後方に引っ張ることにより、入力/出力ユニット300を本体部200から取り外すことができる。
同様に、図1の収集ユニット400が、背面部S5の一方の後部開口BOを通して本体部200に差し込まれる。それにより、収集ユニット400の図1の接続端子TAbが、本体部200の複数の接続端子SLbのいずれかに接続される。図2に太い点線の矢印bで示すように、使用者は、収集ユニット400を記録計1の後方に引っ張ることにより、収集ユニット400を本体部200から取り外すことができる。
図3は扉部100が開かれた状態を示す記録計1の外観斜視図であり、図4は印字装置200Bに対するチャート紙の交換作業の手順を示す図である。図3および図4に示すように、チャート紙収容部270は、扉部100が開かれた状態で本体ケーシングCA内から取り出し可能に構成されている。
使用者は、扉部100を開いた後、本体ケーシングCAの前面開口200oを通してチャート紙収容部270を取り出す。このとき、チャート紙送り部260の構成要素のうちプラテンローラPRおよびチャート紙送りカバー261もチャート紙収容部270とともに取り出される。
その後、使用者は、チャート紙収容部270に収容されている印字後のチャート紙C1を取り出し、チャート紙収容部270に印字前のチャート紙C2を装填する。さらに、使用者は、印字前のチャート紙C2が収容されたチャート紙収容部270をプラテンローラPRおよびチャート紙送りカバー261とともに前面開口200oを通して本体ケーシングCA内に装填する。このように、使用者は、扉部100を開くことにより、印字装置200Bに対してチャート紙の交換作業を行うことができる。
一方、扉部100が閉じられている状態では、使用者は、印字装置200Bに装填されたチャート紙の交換作業を行うことができない。また、使用者は、印字装置200Bに装填されているチャート紙に触れることもできない。
扉部100の一側端の中央部からケーシングCAの内部に向かって帯状のフレキシブル配線回路基板190が延びている。フレキシブル配線回路基板190の端部は、ケーシングCAの内部で図2のリジッド配線回路基板200Cに接続される。
フレキシブル配線回路基板190は、高いフレキシブル性を有する絶縁性基板および複数の配線(図示せず)を含む。複数の配線は絶縁性基板上に形成される。フレキシブル配線回路基板190の複数の配線により扉部100と本体部200とが電気的に接続される。
扉部100の開閉動作によりフレキシブル配線回路基板190が変形する場合には、複数の配線が絶縁性基板とともにフレキシブルに変形する。したがって、扉部100と本体部200との間の断線の発生が防止される。
扉部100は一面および他面を有する。以下の説明では、扉部100が閉じられた状態で前方に向かう一面を扉部100の前面と呼び、扉部100が閉じられた状態で後方に向かう他面を扉部100の裏面と呼ぶ。
図5は扉部100の正面図である。図5に示すように、扉部100の前面の中央部から上部にかけて表示画面10が配置されている。図5の例では、表示画面10に物理量の変化を示す1つの波形W1が表示されている。扉部100の前面の下部には、図1の収集記録スイッチ150、電源スイッチ170およびUSBインターフェース180を覆うように、下部カバー20が開閉可能に設けられている。
図6は下部カバー20が開かれた状態を示す扉部100の外観斜視図であり、図7は下部カバー20が開かれた状態を示す扉部100の正面図である。図6および図7には、扉部100の一部のみが図示される。
電源スイッチ170は、記録計1への電力の供給をオンおよびオフするためのスイッチである。制御装置200Aの図示しない電源回路は、電源スイッチ170の接点が開状態である場合に記録計1への電力の供給をオンし、電源スイッチ170の接点が閉状態である場合に記録計1への電力の供給をオフする。それにより、記録計1への電力の供給がオンしている状態で、フレキシブル配線回路基板190が破損することにより扉部100と本体部200との間に断線が発生しても、記録計1への電力の供給が継続される。したがって、フレキシブル配線回路基板190の破損時に、物理量収集動作およびチャート紙記録動作が停止することが防止される。
収集記録スイッチ150は収集スイッチ151および記録スイッチ152を含む。使用者は、収集スイッチ151を操作することにより、上記のように物理量データの収集開始または収集停止をCPU210に指令することができる。また、使用者は、記録スイッチ152を操作することにより、上記のようにチャート紙への波形の記録開始または記録停止をCPU210に指令することができる。
上記のように、チャート紙記録動作は物理量収集動作中に行われる。したがって、本実施の形態においては、CPU210は、チャート紙記録動作中に物理量データの収集停止指令を受けると、物理量収集動作を停止するとともにチャート紙記録動作を停止する。また、CPU210は、物理量収集動作の停止中にチャート紙への波形の記録開始指令を受けると、物理量収集動作を開始するとともにチャート紙記録動作を開始する。
USBインターフェース180には、USBフラッシュメモリが接続される。CPU210は、USBインターフェース180にUSBフラッシュメモリが接続されると、内部メモリ240内に記憶されている波形ファイルを接続されたUSBフラッシュメモリに記憶する。それにより、使用者は、故障等により表示画面10に画像が表示されない場合でも、USBフラッシュメモリを用いて図1の内部メモリ240に記憶された波形ファイルを容易に取り出すことができる。
図6に示すように、下部カバー20の内側の面には、タッチペン21が着脱可能に取り付けられている。使用者は、タッチペン21を用いて表示画面10のタッチパネル120上でコメント等を描画することができる。この場合、CPU210は、タッチパネル120上に描かれたコメント等を示す描画データを生成し、内部メモリ240に記憶する。
図8は扉部100の背面図である。図8に示すように、扉部100の裏面には開閉検出部130、チャート紙調整スイッチ140および記録状態表示ランプ160が設けられている。
開閉検出部130は、扉部100が開状態および閉状態のいずれであるかを検出し、検出結果を本体部200のCPU210に与える。開閉検出部130として、例えば透過型または反射型の光学式検出器が用いられるが、それらに限定されない。扉部100の開閉状態を検出することが可能であれば、光学式検出器に代えて磁気検出器または超音波検出器等が用いられてもよい。あるいは、開閉検出部130として、機械式スイッチが設けられてもよい。
チャート紙調整スイッチ140は、強制送りボタン140aおよび印字切替ボタン140bを含む。使用者は、扉部100が開かれた状態で強制送りボタン140aを操作することにより、記録計1の動作状態によらずチャート紙送り部260により保持されるチャート紙を印字部250に対して所望の長さ分一方向に送ることができる。これにより、使用者は、扉部100を開くことにより、記録計1の前方から印字装置200Bを視認しつつ印字部250に対するチャート紙の位置調整を行うことができる。
また、使用者は、物理量収集動作中に印字切替ボタン140bを操作することにより、チャート紙への波形の記録開始または記録停止をCPU210に指令することができる。例えば、物理量収集動作中かつチャート紙記録動作中に印字切替ボタン140bが操作されると、CPU210は物理量収集動作を継続しつつチャート紙記録動作のみを停止する。一方、物理量収集動作中かつチャート紙記録停止中に印字切替ボタン140bが操作されると、CPU210は物理量収集動作を継続しつつチャート紙記録動作を開始する。
記録状態表示ランプ160は、例えば発光ダイオードからなる。記録状態表示ランプ160は、例えば扉部100が開かれている状態でかつチャート紙記録動作が行われている間のみ点灯する。使用者は、記録状態表示ランプ160を見ることにより、チャート紙記録動作が行われているか否かを容易に認識することができる。
上記のように、印字部250は、打点方式のプリンタであり、印字ヘッドが取り付けられたキャリッジを備える。キャリッジがチャート紙の幅方向に移動することにより、物理量データが示す物理量のドットがチャート紙上に印字される。このような印字部250においては、例えばチャート紙が交換されるごとに、物理量が印字されるチャート紙上の領域(以下、印字領域と呼ぶ。)が、本来配置されるべき位置から幅方向にずれる場合がある。この場合、使用者は、物理量の波形の解析時にチャート紙ごとに印字領域のずれを考慮しなければならない。
そこで、本例では、使用者は、強制送りボタン140aを操作することにより、次のように印字部250のキャリブレーションを行ってもよい。
まず、使用者は、印字ヘッドによりチャート紙に一定周期でドットを印字させるとともにキャリッジを一方の側面部S3から他方の側面部S4に向かうように移動させる。この状態で、強制送りボタン140aを操作する。それにより、チャート紙上では、ドットがチャート紙の一側辺から他側辺に向かうように斜めに印字される。そこで、使用者は、ドットがチャート紙上に設定されるべき印字領域の一方の境界位置に達することにより、キャリッジの移動、ドットの印字およびチャート紙を一方向に送る動作を停止させる。そして、現在の印字ヘッドの位置が、印字領域の下限位置(または上限位置)であることを設定する。
次に、使用者は、印字ヘッドによりチャート紙に一定周期でドットを印字させるとともにキャリッジを他方の側面部S4から一方の側面部S3に向かうように移動させる。この状態で、強制送りボタン140aを操作する。それにより、チャート紙上では、ドットがチャート紙の他側辺から一側辺に向かうように斜めに印字される。そこで、使用者は、ドットがチャート紙上に設定されるべき印字領域の他方の境界位置に達することにより、キャリッジの移動、ドットの印字およびチャート紙を一方向に送る動作を停止させる。そして、現在の印字ヘッドの位置が、印字領域の上限位置(または下限位置)であることを設定する。このように、印字部250においては、チャート紙ごとに印字領域の上限位置および下限位置が設定されることにより、印字領域の位置ずれが防止される。
図5および図8に示すように、扉部100の一側端に扉支持部30が設けられている。扉支持部30には、上下方向に延びる貫通孔31が形成されている。扉支持部30の貫通孔31には、円環形状の横断面を有する金属製の支持軸32が挿入されている。支持軸32の外径は、扉支持部30の貫通孔31の内径とほぼ等しい。
図9は、扉部100を本体部200に取り付ける状態を示す組立て斜視図である。図9には、扉部100および本体部200の一部のみが図示される。
図9に示すように、本体ケーシングCAの上面部S1に形成されたフランジ200fの一側端の前方隅部には、前方に突出する支持部50が形成されている。その支持部50の中央部には貫通孔51が形成されている。同様に、底面部S2(図2)に形成されたフランジ200fの一側端の前方隅部にも、前方に突出する支持部50が形成されている。その支持部50の中央部には貫通孔51が形成されている。底面部S2に形成される支持部50の図示は省略する。
支持軸32には、上端から下端にかけてその軸心に沿うように貫通孔33が形成されている。扉部100の支持軸32の貫通孔33の上端部分が上側の支持部50の貫通孔51に重なるようにかつ支持軸32の貫通孔33の下端部分が下側の支持部50の貫通孔51に重なるように支持軸32が位置決めされる。
この状態で、本体ケーシングCAの上方から上側の支持部50の貫通孔51、支持軸32の貫通孔33および下側の支持部50の貫通孔51に固定軸34が挿入される。
固定軸34の長さは、支持軸32の長さと2つの支持部50の上下方向の厚みとの加算値よりも大きい。また、固定軸34の上端にはねじ頭が形成されている。さらに、固定軸34の下端およびその近傍の外周面には、ねじ切り加工が施されている。
そのため、貫通孔51,53,51に固定軸34が挿入されることによりねじ頭が上側の支持部50の上面に当接すると、固定軸34のねじ切り加工されている部分が下側の支持部50の貫通孔51から下方に突出する。固定軸34の下方に突出する部分に図示しないナットが取り付けられる。このようにして、支持軸32が固定軸34によりケーシングCAに固定され、扉部100が本体部200の本体ケーシングCAに取り付けられる。扉部100の開閉動作時には、扉支持部30の貫通孔31の内周面が支持軸32の外周面に対して周方向に摺動する。
上記のように、金属製の支持軸32により支持部50が支持された状態で、支持軸32が本体ケーシングCAに取り付けられる。それにより、表示画面10等により扉部100の重量が増大する場合でも、扉部100の開閉動作を安定化させるとともに、本体ケーシングCAから扉部100を外れにくくすることができる。
図10は、図1の記録計1の背面図である。図10に示すように、制御装置200Aの背面には、後方の空間に露出するようにUSBインターフェース291、RS485インターフェース292、イーサネットインターフェース293および電源端子294が設けられている。
USBインターフェース291には、扉部100に設けられるUSBインターフェース180(図7)と同様に、例えばUSBフラッシュメモリが接続される。CPU210は、USBインターフェース291にUSBフラッシュメモリが接続されると、内部メモリ240内に記憶されている波形ファイルを接続されたUSBフラッシュメモリに記憶する。それにより、使用者は、扉部100と本体部200との間で断線が発生した場合でも、USBフラッシュメモリを用いて図1の内部メモリ240に記憶された波形ファイルを容易に取り出すことができる。
RS485インターフェース292およびイーサネットインターフェース293には、配線(図示せず)を通して記録計1の外部機器(例えば、パーソナルコンピュータまたはプログラマブルコントローラ等)が接続される。例えば外部機器からRS485インターフェース292を通して記録計1に物理量データが与えられる。また、例えば外部機器からイーサネットインターフェース293を通して記録計1に物理量データが与えられる。これらの場合、CPU210は、RS485インターフェース292およびイーサネットインターフェース293を通して外部機器から与えられる物理量データを内部メモリ240に記憶することも可能である。電源端子294には、電源コード(図示せず)が接続される。
図10に示すように、本体ケーシングCAの背面部S5には、2つの後部開口BOが形成されている。上記のように、図1の入力/出力ユニット300が一方の後部開口BOを通して本体部200に差し込まれ、図1の収集ユニット400が一方の後部開口BOを通して本体部200に差し込まれる。
[3]内部メモリに記憶される情報
上記のように、物理量収集動作により波形ファイルが図1の内部メモリ240に記憶される。それにより、使用者は、物理量収集動作中または物理量収集動作の停止時に、図1のタッチパネル120を操作することにより、過去に生成された波形ファイルに基づく波形を表示画面10に表示させることができる。この場合、使用者は、例えば物理量収集動作中に、その物理量収集動作よりも過去に生成された波形ファイルに基づく波形と現在生成される物理量データに基づく波形とを表示画面10に交互に切り替えて表示させることができる。
また、使用者は、物理量収集動作中または物理量収集動作の停止時に、図1のタッチパネル120を操作することにより、過去に生成された波形ファイルに基づく波形をチャート紙に印字することができる。
内部メモリ240に記憶可能な物理量データの量は、チャート紙収容部270に収容されるチャート紙の全体に物理量の波形を印字するために用いられる物理量データの量よりも十分に大きい。本実施の形態では、内部メモリ240に記憶可能な物理量データの量は、16mの長さを有するチャート紙の全体に物理量の波形を印字するために用いられる物理量データの量の10倍よりも大きい。それにより、内部メモリ240の空き領域が大きい場合には、チャート紙またはインクカートリッジの交換作業によりチャート紙に物理量の波形を印字することができない場合でも、それらの交換作業中に生成される物理量データが内部メモリ240に記憶される。さらに内部メモリ240には、上記の波形ファイルに加えて以下に示す種々の情報が記憶される。
使用者は、図1のタッチパネル120を操作することによりデジタル信号のサンプリング条件を設定することができる。この場合、設定されたサンプリング条件が内部メモリ240に記憶される。サンプリング条件として例えば収集ユニット400によるデジタル信号のサンプリング周期が設定される。
また、使用者は、図1のタッチパネル120を操作することにより印字装置200Bによる波形の印字条件を設定することができる。この場合、設定された印字条件が内部メモリ240に記憶される。波形の印字条件として例えばチャート紙送り部260によるチャート紙の送り速度、および印字部250によるドットの印字(打点)周期等が設定される。
ここで、チャート紙の送り速度を設定する場合、使用者は図1のタッチパネル120を操作する。図11は、チャート紙の送り速度の設定時における図2の表示画面10の一表示例を示す図である。
図11に示すように、チャート紙の送り速度の設定時には、表示画面10に送り速度入力部91、複数の数字ボタン92および設定保存ボタン93が表示される。この場合、使用者は、複数の数字ボタン92を操作することにより、送り速度入力部91に所望の送り速度を入力する。その後、使用者は、設定保存ボタン93を操作する。それにより、送り速度が設定され、設定された送り速度が内部メモリ240に記憶される。
また、使用者は、図1のタッチパネル120を操作することにより表示部110による波形の表示条件を設定することができる。この場合、設定された表示条件が内部メモリ240に記憶される。波形の表示条件として例えば表示画面10上に表示される波形の時間軸単位等が設定される。
本実施の形態においては、チャート紙記録動作が行われるごとに、そのチャート紙記録動作の開始時点および停止時点が、それぞれ印字履歴情報として内部メモリ240に記憶される。また、扉部100(図2)が開かれるごとに、その時点、すなわち扉部100が閉状態から開状態に切り替わる時点が開閉履歴情報として内部メモリ240に記憶される。
本体部200は、複数の入力チャンネルを有する。入力チャンネルは、温度/電圧チャンネル、パルスチャンネル、演算チャンネルおよびModbus(モドバス)チャンネルを含む。温度/電圧チャンネルには、温度または電圧の値を示す信号が入力される。パルスチャンネルには、パルス信号が入力される。演算チャンネルには、他の1または複数の入力チャンネルに入力された信号の演算結果等が入力される。Modbusチャンネルには、Modbusプロトコルに従うModbus機器からの信号が入力される。
本体部200に接続される1または複数の収集ユニット400の各々は、複数種類の物理量に対応する複数種類の物理量データを本体部200の複数の入力チャンネルにそれぞれ与えることができる。
使用者は、図1のタッチパネル120を操作することにより複数の入力チャンネルから選択した入力チャンネルを印字のための1または複数の出力チャンネルに割り当てることができる。また、使用者は、図1のタッチパネル120を操作することにより複数の入力チャンネルから選択した入力チャンネルを表示のための1または複数の出力チャンネルに割り当てることができる。
以下、選択された入力チャンネルが割り当てられる印字のための出力チャンネルを打点チャンネルと呼ぶ。選択された入力チャンネルが割り当てられる表示のための出力チャンネルを表示チャンネルと呼ぶ。
さらに、使用者は、図1のタッチパネル120を操作することにより、1または複数の入力チャンネル、1または複数の打点チャンネルおよび1または複数の表示チャンネルの各々について種々の設定を行うことができる。
例えば、使用者は、入力チャンネルごとに、物理量の入力レンジ、入力される物理量を所定のスケールに変換するための変換テーブル等を設定することができる。また、使用者は、打点チャンネルごとに、印字されるドットの色およびチャート紙上に示される物理量のスケール等を設定することができる。さらに、使用者は、表示チャンネルごとに、表示画面10に表示するか否か、表示される波形の色および表示画面10上に示される物理量のスケール等を設定することができる。
これらの場合、1または複数の入力チャンネル、1または複数の打点チャンネルおよび1または複数の表示チャンネルの各々についての設定内容が内部メモリ240に記憶される。
さらに、本実施の形態においては、予め定められたインクカートリッジ目標値および予め定められたチャート紙長さが内部メモリ240に記憶される。インクカートリッジ目標値は、例えば印字部250において一のインクカートリッジでドットの印字が可能な回数を表す。チャート紙長さは、チャート紙送り部260に保持されるチャート紙の長さを表す。
[4]表示画面の表示例
使用者は、例えば図1のタッチパネル120を操作することにより、または図示しない操作スイッチを操作することにより、図2の表示画面10に物理量の変化を示す波形に代えて種々の情報を表示させることができる。図12は、図2の表示画面10の一表示例を示す図である。
図12の例では、矩形点線部11に示すように、記録計1の現在の状態、チャート紙送り部260によるチャート紙の送り速度、および印字部250によるドットの印字周期が、表示画面10の上部に表示される。
また、図12の例では、矩形点線部12に示すように、チャート紙記録動作の開始時点および停止時点が、内部メモリ240に記憶された印字履歴情報に基づいて表示画面10の中央部に表示される。
本実施の形態においては、CPU210は、印字部250から与えられるドット印字信号に基づいて、印字部250に設けられるインクカートリッジについての累積印字回数をカウントする。また、CPU210は、内部メモリ240に記憶されたインクカートリッジ目標値に対する累積印字回数の比率を、現在使用されているインクカートリッジのインク残量として算出する。
例えば、インクカートリッジ目標値が100000でありかつ累積印字回数が50000である場合、インク残量は50%と算出される。この場合、図12の矩形点線部13aに示すように、表示画面10に「インク:残り50%」という文字列が表示される。また、インクカートリッジ目標値が100000でありかつ累積印字回数が90000である場合には、表示画面10に「インク:残り10%」という文字列が表示される。さらに、インクカートリッジ目標値が100000でありかつ累積印字回数が100000以上である場合には、表示画面10に「インク:交換時期」という文字列が表示される。それにより、使用者は、扉部100が閉じられている場合でも、表示画面10を視認することによりケーシングCA内のインク残量を記録計1の前方から容易に認識することができる。その結果、使用者は適切なタイミングでインクカートリッジの交換作業を行うことができる。
インク残量の表示部分の隣にインクリセットボタン13bが表示される。使用者は、印字部250のインクカートリッジを交換するごとにインクリセットボタン13bを操作する。この場合、CPU210によりカウントされる累積印字回数がリセットされる。なお、記録計1においては、印字部250のインクカートリッジが交換されるごとに、CPU210によりカウントされる累積印字回数が自動的にリセットされてもよい。
本実施の形態においては、CPU210は、チャート紙送り部260から与えられるチャート紙送り信号に基づいて、チャート紙収容部270に収容されているチャート紙の送り回数をカウントし、チャート紙送り部260により保持されるチャート紙がどれだけの長さ分印字部250に対して一方向に送られたかを示す累積送り長さを算出する。また、CPU210は、内部メモリ240に記憶されたチャート紙長さから累積送り長さを減算することにより得られる減算結果をチャート紙残量として算出する。
例えば、チャート紙長さが16mでありかつ累積送り長さが8mである場合、チャート紙残量は8000mmである。この場合、図12の矩形点線部14aに示すように、表示画面10に「紙:残り8000mm」という文字列が表示される。また、チャート紙長さが16mでありかつ累積送り長さが15.5mである場合、チャート紙残量は500mmである。この場合、表示画面10には「紙:交換時期」という文字列が表示される。それにより、使用者は、扉部100が閉じられている場合でも、表示画面10を視認することによりケーシングCA内のチャート紙の残量を記録計1の前方から容易に認識することができる。その結果、使用者は適切なタイミングでチャート紙の交換作業を行うことができる。
チャート紙残量の表示部分の隣に紙リセットボタン14bが表示される。使用者は、チャート紙を交換するごとに紙リセットボタン14bを操作する。それにより、CPU210により算出される累積送り長さがリセットされる。なお、記録計1においては、チャート紙が交換されるごとに、CPU210により算出される累積送り長さが自動的にリセットされてもよい。
図12の例では、表示画面10の最下部に印字開始ボタン15および印字停止ボタン16が表示されている。使用者は、図1の収集記録スイッチ150を操作する代わりに、印字開始ボタン15を操作することにより、チャート紙への波形の記録開始をCPU210に指令することができる。また、使用者は、印字停止ボタン16を操作することにより、チャート紙への波形の記録停止をCPU210に指令することができる。
図13は、図2の表示画面10の他の表示例を示す図である。図13の表示例について、図12の表示例と異なる点を説明する。図13の例では、矩形点線部17に示すように、現在設定されているサンプリング周期が、内部メモリ240に記憶されたサンプリング条件に基づいて表示画面10の上部に表示される。また、図13の例では、矩形点線部18に示すように、現在設定されている表示画面10上の波形の時間軸単位が、内部メモリ240に記憶された表示条件に基づいて表示画面10の中央部に表示される。
上記のように、使用者は、現在設定されているチャート紙の送り速度、印字周期、サンプリング周期および表示画面10における時間軸単位等の情報を、図2の表示画面10に表示させることができる。それにより、使用者は、種々の設定内容を容易に確認することができる。
[5]チャート紙への一印字例
(1)チャート紙に印字される内容について、記録計1の動作とともに説明する。図14は、図1の記録計1により物理量の変化を示す波形が印字されたチャート紙の一例を示す図である。図14のチャート紙においては、縦軸が時間を表し、横軸が物理量(本例では電圧)の大きさを表す。太い矢印で示すように、本例の縦軸においてはチャート紙の下方から上方に向かって時間が進行する。
まず、使用者が、物理量データの収集開始およびチャート紙への波形の記録開始をCPU210に指令する。この場合、図14の矩形点線部pt1に示すように、内部メモリ240に記憶された印字履歴情報に基づいてチャート紙記録動作の開始時点「2012/11/19 19:00:00」がチャート紙に印字される。また、内部メモリ240に記憶された印字条件に基づいてチャート紙の送り速度「90mm/h」が印字される。さらに、物理量に対応するドットが予め設定された印字条件で印字される。
その後、使用者が、図1の印字部250に用いられるインクカートリッジを交換するために扉部100を開いた後、物理量データの収集停止をCPU210に指令する。それにより、物理量収集動作およびチャート紙記録動作が停止する。この場合、図14の矩形点線部pt2に示すように、内部メモリ240に記憶された開閉履歴情報に基づいて扉部100が開かれたことを示す文字列「トビラオープン」がチャート紙に印字される。また、扉部100が開かれた時点「2012/11/19 19:19」が印字される。
使用者が、インクカートリッジを交換して扉部100を閉じた後、物理量データの収集開始およびチャート紙への波形の記録開始をCPU210に再度指令する。この場合、図14の矩形点線部pt3に示すように、内部メモリ240に記憶された印字履歴情報に基づいてチャート紙記録動作の再開時点「2012/11/19 19:29:34」がチャート紙に印字される。また、内部メモリ240に記憶された印字条件に基づいてチャート紙の送り速度「90mm/h」が印字される。さらに、物理量に対応するドットの印字が再開される。
チャート紙には、チャート紙記録動作の開始時点から一定期間経過するごとに経過時点が印字される。図14の例では、矩形点線部pt4に示すように、チャート紙記録動作の再開時点から30分経過することにより、その経過時点「2012/11/19 19:59:34」がチャート紙に印字される。また、矩形点線部pt5に示すように、矩形点線部pt4の時点から30分経過することにより、その経過時点「2012/11/19 20:29:34」がチャート紙に印字される。さらに、矩形点線部pt6に示すように、矩形点線部pt5の時点から30分経過することにより、その経過時点「2012/11/19 20:59:34」がチャート紙に印字される。
図14の矩形点線部pt7に示すように、チャート紙記録動作の開始から一定期間経過することにより、チャート紙の横軸に示される物理量のスケールが予め設定された印字条件に基づいてチャート紙に印字される。
(2)上記のように、本例では、開閉履歴情報に基づいて扉部100が開かれたことを示す文字列「トビラオープン」がチャート紙に印字される。この機能は、以下のように使用することができる。
例えば、管理者が、記録計1の使用者に物理量の測定および記録を依頼した場合を想定する。この場合、管理者は、使用者が新しいチャート紙を印字部250に装填し、物理量の波形の印字を開始する際に、その作業現場に立ち会う。その後、管理者は、物理量の波形の印字が終了し、使用者が印字後のチャート紙をチャート紙収容部270から取り出す際に、その作業現場に立ち会う。
このとき、管理者は、チャート紙収容部270から取り出された印字後のチャート紙に文字列「トビラオープン」が印字されているか否かを確認する。それにより、管理者は、文字列「トビラオープン」が印字されていない場合に、物理量の波形の印字開始から印字終了までの間で、印字装置200B内のチャート紙が誰にも触れられなかったことを容易に認識することができる。一方、管理者は、文字列「トビラオープン」が印字されている場合に、物理量の波形の印字開始から印字終了までの間で、印字装置200B内のチャート紙が誰かに触れられた可能性があることを容易に認識することができる。
(3)また、開閉履歴情報に基づく上記の機能は、以下のように使用することもできる。
例えば、チャート紙記録動作中一定時間(例えば、2時間)ごとに、使用者がチャート紙の波形の印字状態を確認しなければならない場合を想定する。この場合、使用者がチャート紙を視認するために記録計1の扉部100を開くと、文字列「トビラオープン」が扉部100が物理量の波形とともに印字される。
それにより、管理者は、チャート紙に一定時間ごとに文字列「トビラオープン」が印字されていることを確認することにより、使用者が一定時間ごとにチャート紙の波形の印字状態を確認していることを知ることができる。また、使用者は、チャート紙を確認するごとに、チャート紙に印字状態を確認したことを書き込む必要がなくなる。
[6]使用例
図15は、物理量の波形の印字中のチャート紙に使用者がコメントを書き込む例を示す図である。図15に示すように、チャート紙送り部260においては、プラテンローラPRを前方から覆うようにチャート紙送りカバー261が配置されている。チャート紙送りカバー261の上部には、矩形の切り欠き261kが形成されている。
使用者は、扉部100が開かれた状態で、チャート紙送りカバー261の切り欠き261kの部分を通してプラテンローラPRの外表面上で保持されるチャート紙に種々のコメントを書き込むことができる。図15の例では、チャート紙に日付、天候および気温が書き込まれる。このように、チャート紙に種々の情報が書き込まれることにより、使用者は、コメントを参照しつつ物理量の変化をより詳細に解析することができる。
チャート紙送り部260においては、印字部250により印字されたチャート紙がプラテンローラPRによりチャート紙送りカバー261の内側の面に沿って下方に導かれる。チャート紙収容部270は、前面カバー271を含む。前面カバー271は、チャート紙送り部260のチャート紙送りカバー261の下方に設けられる。
チャート紙送り部260から下方に導かれる印字後のチャート紙は、チャート紙収容部270内で前面カバー271よりも内側の予め定められた収容位置へさらに導かれる。
本例のチャート紙送りカバー261および前面カバー271には、透光性樹脂またはガラス等の透光性材料が用いられる。この場合、図15に示すように、使用者は、印字後のチャート紙がチャート紙送り部260からチャート紙収容部270に送られる間に、チャート紙に印字された物理量の波形をチャート紙送りカバー261および前面カバー271を通して容易に視認することができる。それにより、使用者は、扉部100を開くことにより波形の印字状態を容易かつ短時間で確認することができる。
また、上記のように、表示部110が透過型の液晶ディスプレイパネルまたは透過型の有機ELパネルにより構成されかつタッチパネル120が透過型のパネルにより構成される場合、使用者は、扉部100を開くことなく本体ケーシングCA内のチャート紙を視認することができる。具体的には、使用者は、表示部110による画像表示をオフすることにより、扉部100の表示画面10、チャート紙送りカバー261および前面カバー271を通して記録計1の前方からチャート紙上に印字された物理量の波形を視認することができる。それにより、使用者は、扉部100を開くことなく波形の印字状態を容易かつ短時間で確認することができる。
図15の例では、使用者がチャート紙上にコメントを書き込む例を説明した。これに限らず、使用者は、表示画面10に物理量の波形が表示された状態で、図6のタッチペン21を用いて表示画面10(タッチパネル120)上にコメントを書き込むことができる。
図16は、物理量収集動作中に表示画面10に使用者がコメントを書き込む例を示す図である。この場合、書き込まれたコメントを示す描画データが、表示画面10に表示される波形の物理量データに対応付けられるとともに内部メモリ240に記憶される。それにより、使用者は、例えば後述する検索機能を用いることにより、描画データが対応付けられた過去の物理量データを容易に検索することができる。
[7]設置例
本実施の形態に係る記録計1は、例えば工場内の制御盤に取り付けて使用することができる。図17は、制御盤への記録計1の取り付け例を示す図である。上記のように、本体ケーシングCAの上面部S1、底面部S2、一方の側面部S3および他方の側面部S4の前端部外表面にはフランジ200fが形成されている。
扉部100の前面が制御盤CBの前方に向かうように、予め制御盤CBに形成されている開口部に記録計1が前方から嵌め込まれる。この状態で、フランジ200fがねじ等の固定金具(図示せず)により制御盤CBに取り付けられ、記録計1の本体部200が制御盤CBに固定される。このように、本実施の形態に係る記録計1は、制御盤CBに取り付けられた状態で使用することができる。
図17の例の他、記録計1は可搬型の記録計として構成されてもよい。図18は、可搬型の記録計1を示す外観斜視図である。図18の例では、本体ケーシングCAの上面部S1にグリップGRが設けられる。この場合、使用者は、グリップGRを掴むことにより記録計1を所望の場所に運ぶことができる。
[8]検索機能
記録計1は、物理量収集動作中または物理量収集動作の停止時に、内部メモリ240に記憶されている物理量データに基づいて、後述する検索条件を満たす物理量データを検索し、検索された物理量データが示す物理量を含む波形を表示画面10に表示する検索機能を有する。
使用者は、検索機能を使用する場合、図1のタッチパネル120を操作することにより内部メモリ240に記憶された1または複数の波形ファイルから1の波形ファイルを選択する。その後、使用者は、選択された波形ファイルに含まれる物理量データの検索条件を設定する。検索条件の設定時には、表示画面10に検索条件の種類を示す複数の項目が表示される。
図19は、検索条件の設定時における表示画面10の表示例を示す図である。図19の例では、検索条件の種類として、「最大値」、「最小値」、「コメント」、「期間指定」、「扉部開放時点」および「しきい値」が表示画面10に表示される。使用者は、表示された複数の項目のうち所望の項目を選択する。それにより、検索条件が設定される。設定された検索条件は、内部メモリ240に記憶される。
例えば、使用者が「最大値」を選択した場合、図1のCPU210は、選択された波形ファイルに含まれる複数の物理量データから最大の物理量を示す物理量データを検索する。図20は、図19の「最大値」が選択された場合の検索結果の表示例を示す図である。図20に示すように、使用者が図19の「最大値」を選択した場合、CPU210は、検索結果に基づいて最大の物理量を示す波形を表示画面10に表示させる。
また、使用者が図19の「最小値」を選択した場合、図1のCPU210は、選択された波形ファイルに含まれる複数の物理量データから最小の物理量を示す物理量データを検索する。その後、CPU210は、検索結果に基づいて最小の物理量を示す波形を表示画面10に表示させる。
また、使用者が「コメント」を選択した場合、図1のCPU210は、選択された波形ファイルに含まれる複数の物理量データから、コメントを示す描画データが対応付けられた物理量データを検索する。その後、CPU210は、検索結果に基づいてコメントが描画された波形をそのコメントとともに表示画面10に表示させる。
また、使用者が図19の「期間指定」を選択した場合、図1のCPU210は、表示画面10に検索対象期間を入力するための入力欄(図示せず)を表示させる。使用者が表示画面10に表示された入力欄に検索対象期間を入力すると、CPU210は、選択された波形ファイルに含まれる複数の物理量データから設定された検索対象期間内に収集された物理量データを検索する。その後、CPU210は、検索結果に基づいて検索対象期間内の物理量を示す波形を表示画面10に表示させる。
また、使用者が「扉部開放時点」を選択した場合、図1のCPU210は、開閉履歴情報に基づいて、選択された波形ファイルに含まれる複数の物理量データから扉部100(図2)が開かれた時点で収集された物理量データを検索する。その後、CPU210は、検索結果に基づいて扉部100が開かれた時点の物理量を示す波形を表示画面10に表示させる。
また、使用者が図19の「しきい値」を選択した場合、図1のCPU210は、表示画面10に物理量についてのしきい値を入力するための入力欄(図示せず)を表示させる。使用者が表示画面10に表示された入力欄にしきい値を入力すると、CPU210は、例えば選択された波形ファイルに含まれる複数の物理量データからしきい値よりも大きい(または小さい)物理量を示す物理量データを検索する。その後、CPU210は、検索結果に基づいてしきい値よりも大きい(または小さい)物理量を示す波形の部分を表示画面10に表示させる。
検索結果が複数の物理量データを含むことにより、複数の波形が表示画面10に表示されるべき場合には、複数の波形が順次表示画面10に表示されてもよい。
[9]効果
本実施の形態に係る記録計1においては、物理量の測定中に、外部からの入力信号に基づいて物理量データが生成される。生成された物理量データに基づいてチャート紙に所定期間前、例えばチャート紙記録動作の開始から現在までの物理量の変化を示す波形が印字される。チャート紙に印字された波形を修正することは困難であるため、記録された物理量の信頼性が確保される。
また、物理量の測定中に、生成された物理量データが内部メモリ240に記憶され、記憶された物理量データに基づいて所定期間前、例えば物理量収集動作の開始から現在までの物理量の変化を示す波形が扉部100の前面の表示画面10に表示される。それにより、表示画面10にはチャート紙に印字される波形に対応する波形が表示されるため、使用者は測定される物理量の変化を表示画面10上で確認することができる。
また、使用者は、内部メモリ240に記憶された複数の物理量データに基づいて物理量の変化を示す波形のうち特定の部分を容易に探索することができる。したがって、物理量の解析が容易になる。
また、印字装置200Bが本体ケーシングCA内に設けられかつ表示画面10が扉部100の前面に設けられるので、記録計1のコンパクト化が可能となる。また、扉部100の前面に設けられる表示画面10の面積を十分に大きくすることが可能であるため、表示画面10に表示される波形の視認性を向上させることができる。
この場合、使用者は、扉部100の前面の表示画面10に表示される波形を記録計1の前方から視認することができるとともに、扉部100を開くことにより印字装置200Bのチャート紙収容部270に装填されるチャート紙を記録計1の前方から本体ケーシングCAの前面開口200oを通して交換することができる。
これらの結果、記録された物理量の信頼性が確保されかつ物理量の解析が容易になるとともに、操作および視認の方向が制限されている場合でも、記録された物理量の波形の視認性の向上、チャート紙の交換作業の容易化およびコンパクト化が可能になる。
[10]他の実施の形態
(1)上記実施の形態においては、波形ファイル、サンプリング条件、波形の印字条件、印字履歴情報、開閉履歴情報、インクカートリッジ目標値およびチャート紙長さ等が内部メモリ240に記憶される。これに限らず、内部メモリ240には、記録計1の電源がオフ状態からオン状態に切り替わった時点および記録計1の電源がオン状態からオフ状態に切り替わった時点を示す電源履歴情報が記憶されてもよい。また、電源履歴情報がチャート紙に印字されてもよい。この場合、使用者は、内部メモリ240に記憶された電源履歴情報またはチャート紙に印字された電源履歴情報を確認することにより、記録計1の過去の動作状態を時系列で容易に認識することができる。
さらに、内部メモリ240には、収集された物理量が特定の条件を満たすことを示すアラーム情報が物理量データとともに記憶されてもよい。
例えば、収集された物理量が予め定められた下限値以下である場合に、物理量が下限値以下であることを示すアラーム情報が内部メモリ240に記憶されてもよい。また、収集された物理量が予め定められた上限値以上である場合に、物理量が上限値以上であることを示すアラーム情報が内部メモリ240に記憶されてもよい。この場合、使用者は内部メモリ240に記憶されたアラーム情報に基づいてより容易に物理量の解析を行うことができる。
上記のようにアラーム情報が内部メモリ240に記憶される場合には、物理量が下限値以下であることを示す文字列または指標が波形とともにチャート紙に印字されてもよい。また、物理量が上限値以上であることを示す文字列または指標が波形とともにチャート紙に印字されてもよい。この場合、使用者はチャート紙に印字されたアラーム情報に基づいてより容易に物理量の解析を行うことができる。
(2)上記実施の形態においては、扉部100が開かれることにより、内部メモリ240に記憶された開閉履歴情報に基づいて扉部100が開かれたことを示す文字列「トビラオープン」がチャート紙に印字される。これに限らず、扉部100が開かれた場合には、文字列「トビラオープン」に代えて扉部100が開かれたことを示す指標がチャート紙に印字されてもよい。
(3)上記実施の形態においては、扉部100が開かれた時点のみが開閉履歴情報として内部メモリ240に記憶される。これに限らず、記録計1においては、扉部100が閉じられた時点、すなわち扉部100が開状態から閉状態に切り替わる時点が開閉履歴情報として内部メモリ240に記憶されてもよい。この場合、扉部100が閉じられることにより、内部メモリ240に記憶された開閉履歴情報に基づいて扉部100が閉じられたことを示す文字列または指標がチャート紙に印字されてもよい。さらに、扉部100が閉じられた時点がチャート紙に印字されてもよい。
(4)上記実施の形態においては、チャート紙記録動作の開始時点はチャート紙に印字されるが、チャート紙記録動作の終了時点はチャート紙に印字されない。これに限らず、チャート紙記録動作の開始時点および終了時点はともにチャート紙に印字されてもよい。
(5)上記実施の形態においては、物理量の変化を示す波形が表示されない状態で、インクカートリッジのインク残量が表示画面10に表示される。これに限らず、物理量の変化を示す波形とともにインクカートリッジのインク残量が表示画面10に表示されてもよい。また、累積印字回数がインクカートリッジ目標値以上である場合に、物理量の変化を示す波形とともに「インク:交換時期」という文字列が表示画面10に表示されてもよい。この場合、使用者は、物理量の変化を示す波形を見ながら、インクカートリッジの交換時期を容易に認識することができる。
(6)上記実施の形態においては、物理量の変化を示す波形が表示されない状態で、チャート紙残量が表示画面10に表示される。これに限らず、物理量の変化を示す波形とともにチャート紙残量が表示画面10に表示されてもよい。また、チャート紙残量が所定長さ(例えば500mm)以下である場合に、物理量の変化を示す波形とともに「紙:交換時期」という文字列が表示画面10に表示されてもよい。この場合、使用者は、物理量の変化を示す波形を見ながら、チャート紙の交換時期を容易に認識することができる。
(7)上記実施の形態においては、印字部250として打点方式のプリンタが用いられる。これに限らず、印字部250として、打点方式のプリンタに代えてペン式のプリンタが用いられてもよい。
(8)チャート紙送り部260において、プラテンローラPRは一方向に加えて逆方向に回転してもよい。この場合、例えばチャート紙送り部260により保持されるチャート紙が印字部250に対して逆方向に送られる。チャート紙送り部260は、チャート紙を一定量逆方向に戻すごとにチャート紙戻り信号をマイクロコンピュータPMを通して制御装置200AのCPU210に与えてもよい。CPU210にチャート紙送り信号およびチャート紙戻り信号が与えられる場合、CPU210は、チャート紙送り信号およびチャート紙戻り信号に基づいて累積送り長さを算出し、算出された累積送り長さに基づいてチャート紙残量を算出してもよい。
[11]請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、収集ユニット400のマイクロコンピュータ410がデータ生成部の例であり、チャート紙が記録紙の例であり、印字装置200Bが印字装置の例であり、本体ケーシングCAが筐体の例であり、本体ケーシングCAの前面開口200oが筐体の開口の例である。
また、扉部100が扉の例であり、内部メモリ240が記憶部の例であり、扉部100の表示画面10が表示画面の例であり、表示部110およびタッチパネル120を含む構成が表示装置の例であり、記録計1が記録計の例である。
また、タッチパネル120が速度設定部および条件設定部の例であり、検索機能で用いられる「最大値」、「最小値」、「コメント」、「期間指定」、「扉部開放時点」および「しきい値」等の検索条件が検索条件の例である。
また、図13の矩形点線部17に示されるサンプリング条件のサンプリング周期が生成動作に関する設定内容の例であり、図12の矩形点線部11に示されるチャート紙の送り速度およびドットの印字周期が印字動作に関する設定内容の例であり、図13の矩形点線部18に示される表示条件の時間軸単位が表示動作に関する設定内容の例である。
また、開閉検出部130が開閉検出部の例であり、CPU210が制御部および検索部の例であり、チャート紙収容部270が記録紙収容部の例であり、チャート紙送り部260が紙送り機構の例であり、印字部250が印字部の例であり、チャート紙調整スイッチ140が記録紙操作部の例である。
さらに、USBインターフェース180が接続部の例であり、USBフラッシュメモリが外部記憶装置の例であり、扉支持部30の貫通孔31が貫通孔の例であり、扉支持部30が支持部の例であり、金属製の支持軸32が支持軸の例である
また、タッチパネル120、収集記録スイッチ150およびCPU210が受付部の例であり、本体部200の複数の入力チャンネルが取得チャンネルの例であり、打点チャンネルが印字チャンネルの例であり、タッチパネル120が印字操作部の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
[12]参考形態
(1)本参考形態に係る記録計は、ロール状または折り畳まれた状態の長尺状の記録紙を収容し、収容された長尺状の記録紙に物理量の変化を示す波形を記録するための記録計であって、外部からの入力信号に基づいて物理量を示す物理量データを生成するデータ生成部と、データ生成部により生成された物理量データに基づいて記録紙に所定期間前から現在までの物理量の変化を示す波形を印字する印字装置と、前面が開口した筐体と、筐体の開口を閉塞および開放するように筐体に取り付けられる扉と、データ生成部により生成された物理量データを記憶する記憶部と、扉の前面に設けられる表示画面を有し、記憶部に記憶された物理量データに基づいて所定期間前から現在までの物理量の変化を示す波形を表示画面に表示する表示装置とを備え、印字装置は、扉の開放時に筐体の開口を通して記録紙の交換が可能となるように筐体内に設けられるものである。
その記録計においては、物理量の測定中に、外部からの入力信号に基づいて物理量データが生成される。生成された物理量データに基づいて記録紙に所定期間前から現在までの物理量の変化を示す波形が印字される。記録紙に印字された波形を修正することは困難であるため、記録された物理量の信頼性が容易に確保される。
また、物理量の測定中に、生成された物理量データが記憶部に記憶され、記憶された物理量データに基づいて所定期間前から現在までの物理量の変化を示す波形が扉の前面の表示画面に表示される。それにより、表示画面には記録紙に印字される波形に対応する波形が表示されるため、使用者は測定される物理量の変化を表示画面上で確認することができる。
また、使用者は、記憶部に記憶された複数の物理量データに基づいて物理量の変化を示す波形のうち特定の部分を容易に探索することができる。したがって、物理量の解析が容易になる。
また、印字装置が筐体内に設けられかつ表示画面が扉の前面に設けられるので、記録計のコンパクト化が可能となる。また、扉の前面に設けられる表示画面の面積を十分に大きくすることが可能であるため、表示画面に表示される波形の視認性を向上させることができる。
この場合、使用者は、扉の前面の表示画面に表示される波形を記録計の前方から視認することができるとともに、扉を開くことにより印字装置に装填される記録紙を記録計の前方から筐体の前面の開口を通して交換することができる。
これらの結果、記録された物理量の信頼性が容易に確保されかつ物理量の解析が容易になるとともに、操作および視認の方向が制限されている場合でも、記録された物理量の波形の視認性の向上、記録紙の交換作業の容易化および記録計のコンパクト化が可能になる。
(2)記録計は、印字装置における記録紙の送り速度を設定するために使用者により操作される速度設定部をさらに備え、印字装置は、記録紙を収容する記録紙収容部と、記録紙に物理量の変化を示す波形を印字する印字部と、記録紙収容部に収容された記録紙を速度設定部により設定された送り速度で印字部に対して一方向に送るように構成された紙送り機構とを含んでもよい。
この場合、使用者による速度設定部の操作により印字装置における記録紙の送り速度が設定される。紙送り機構により、記録紙が設定された送り速度で一方向に送られる。物理量の変化を示す波形がその記録紙に印字される。このように、使用者は、速度設定部を操作することにより記録紙の送り速度を容易に調整することができる。
(3)記憶部は、表示画面上に一度に表示可能な物理量の変化を示す波形の時間軸の長さに対応する期間よりも過去から現在までの期間中にデータ生成部により生成された物理量データを記憶可能であり、表示装置は、データ生成部により現在生成される物理量データを記憶部に記憶する間に、記憶部に記憶された物理量データに基づいて時間軸の長さに対応する期間よりも過去の物理量の変化を示す波形を表示画面に表示してもよい。
この場合、記憶部には上記の時間軸の長さに対応する期間よりも過去から現在までの期間中に生成された物理量データが記憶される。現在生成される物理量データが記憶部に記憶される間に、記憶部に記憶された物理量データに基づいて上記の時間軸の長さに対応する期間よりも過去の物理量の変化を示す波形が表示画面に表示される。
これにより、使用者は、上記の時間軸の長さに対応する期間前から現在までの物理量の変化を示す波形と上記の時間軸の長さに対応する期間よりも過去の物理量の変化を示す波形とをそれぞれ表示画面に表示させることができる。したがって、使用者は、現在の物理量の波形と過去の物理量の波形とを容易に比較することができる。
(4)記憶部に記憶可能な物理量データの量は、記録紙収容部に収容される記録紙に波形を印字するために用いられる物理量データの量よりも大きくてもよい。
この場合、記憶部に十分な空き領域が存在する場合には、記録紙の交換等により記録紙に物理量の変化を示す波形を印字することができない場合でも、波形が印字できない期間中に生成された物理量データが記憶部に記憶される。また、記憶部には、物理量データとともに物理量データに関連する他の情報を記録することも可能になる。
(5)記録計は、記憶部に記憶された物理量データの検索条件を設定するために使用者により操作される条件設定部と、記憶部に記憶された物理量データのうち条件設定部により設定された検索条件を満たす物理量データを検索する検索部とをさらに備え、表示装置は、検索部により検索された物理量データが示す物理量を含む波形を表示画面に表示してもよい。
この場合、使用者による条件設定部の操作により物理量データの検索条件が設定される。設定された検索条件を満たす物理量データが検索部により検索される。検索された物理量データが示す物理量を含む波形が、表示画面に表示される。これにより、使用者は、条件設定部を操作することにより、所望の検索条件を満たす物理量データが示す物理量を含む波形を容易に確認することができる。
(6)記憶部は、データ生成部による物理量データの生成動作、印字装置による記録紙への波形の印字動作、および表示装置による表示画面への波形の表示動作に関する設定内容を記憶し、表示装置は、記憶部に記憶された各設定内容を表示画面に表示してもよい。
この場合、生成動作、印字動作および表示動作に関する設定内容が記憶部に記憶される。また、記憶部に記憶された各設定内容が表示画面に表示される。それにより、使用者は、生成動作、印字動作および表示動作の設定内容を容易に確認することができる。
(7)記録計は、扉の開閉状態を検出する開閉検出部をさらに備え、記憶部は、開閉検出部による検出結果を物理量データとともに記憶してもよい。
この場合、使用者による扉の開閉動作が、物理量データとともに記憶部に記憶される。それにより、使用者は、物理量の測定中における扉の開閉回数および開閉時点を容易に知ることができる。
(8)記録計は、扉の開閉状態を検出する開閉検出部をさらに備え、印字装置は、開閉検出部による検出結果に基づいて扉が閉塞状態と開放状態との間で切り替わったことを示す文字列または指標を物理量の変化を示す波形とともに記録紙に印字してもよい。
この場合、扉が閉塞状態と開放状態との間で切り替わったことを示す文字列または指標が、物理量の変化を示す波形とともに記録紙に印字される。それにより、使用者は、物理量の測定中における扉の開閉動作を容易に知ることができる。
(9)記録計は、印字装置を制御する制御部をさらに備え、扉の裏面には、記録紙収容部に収容された記録紙を印字部に対して一方向に送るまたは記録紙への波形の印字動作を変更するために、使用者により操作される記録紙操作部が設けられ、制御部は、使用者による記録紙操作部の操作に基づいて紙送り機構を制御してもよい。
この場合、使用者は、扉の開放時に、扉の裏面に設けられた記録紙操作部を操作することができる。
使用者による記録紙操作部の操作に基づいて記録紙が印字部に対して一方向に送られる。または、記録紙への波形の印字動作が変更される。それにより、使用者は、扉を開くことにより、記録計の前方から印字装置を視認しつつ印字部に対する記録紙の位置調整を行うことができる。また、記録紙への波形の印字動作を変更することができる。
(10)制御部は、表示装置をさらに制御可能に構成され、印字装置は、記録紙を収容する記録紙収容部と、記録紙に物理量の変化を示す波形を印字する印字部と、記録紙収容部に収容された記録紙を印字部に対して一方向に送るように構成された紙送り機構とを含み、制御部は、紙送り機構による記録紙の送り量に基づいて記録紙収容部に収容された印字前の記録紙の残量を算出し、算出された記録紙の残量を表示画面に表示するように表示装置を制御してもよい。
この場合、印字装置においては、紙送り機構により一方向に送られる記録紙に物理量の変化を示す波形が印字される。
記録紙収容部に収容された印字前の記録紙の残量が算出され、算出された記録紙の残量が表示画面に表示される。それにより、使用者は、扉の閉塞時においても、表示画面を視認することにより筐体内の記録紙の残量を記録計の前方から容易に認識することができる。その結果、使用者は、適切なタイミングで記録紙の交換作業を行うことができる。
(11)印字部は、インクカートリッジを用いた打点式の印字部であり、制御部は、印字部によるドットの印字回数に基づいて印字部のインクカートリッジの残量を算出し、算出されたインクカートリッジの残量を表示画面に表示するように表示装置を制御してもよい。
この場合、インクカートリッジの残量が算出され、算出されたインクカートリッジの残量が表示画面に表示される。それにより、使用者は、扉の閉塞時においても、表示画面を視認することにより筐体内のインクカートリッジの残量を記録計の前方から容易に認識することができる。その結果、使用者は、適切なタイミングでインクカートリッジの交換作業を行うことができる。
(12)記録計は、扉の前面に設けられ、外部記憶装置を接続および取り外し可能に構成される接続部をさらに備え、制御部は、接続部に外部記憶装置が接続されると、記憶部に記憶された物理量データを接続された外部記憶装置へ出力してもよい。
この場合、扉の前面に設けられた接続部に外部記憶装置が接続されることにより、記憶部に記憶された物理量データが外部記憶装置に出力される。それにより、使用者は、表示画面が故障した場合でも、外部記憶装置を用いることにより記憶部に記憶された物理量データを容易に取り出すことができる。
(13)扉は、上下方向に延びる断面円形の貫通孔を有する支持部と、貫通孔に挿入され、円形状の横断面を有する金属製の支持軸とを含み、支持部の貫通孔の内周面は、支持軸の外周面に対して周方向に摺動可能に構成され、支持軸は、支持部が支持軸の周りで回転することにより扉が筐体の開口を開閉可能となるように、筐体に取り付けられてもよい。
この場合、高い剛性を有する金属製の支持軸により支持部が支持される。この状態で、支持軸が筐体に取り付けられる。その結果、扉の前面に表示画面を設けることにより扉の重量が増大する場合でも、扉の開閉動作を安定化させるとともに、筐体から扉を外れにくくすることができる。
本発明は、物理量を記録する記録計等の機器に有効に利用することができる。
1 記録計
10 表示画面
11,12,17,18,13a,14a,pt1,pt2,pt3,pt4,pt5,pt6,pt7 矩形点線部
13b インクリセットボタン
14b 紙リセットボタン
15 印字開始ボタン
16 印字停止ボタン
20 下部カバー
21 タッチペン
30 扉支持部
31,33,51 貫通孔
32 支持軸
34 固定軸
50 支持部
91 送り速度入力部
92 複数の数字ボタン
93 設定保存ボタン
100 扉部
110 表示部
120 タッチパネル
130 開閉検出部
140 チャート紙調整スイッチ
140a 強制送りボタン
140b 印字切替ボタン
150 収集記録スイッチ
151 収集スイッチ
152 記録スイッチ
160 記録状態表示ランプ
170 電源スイッチ
180 USBインターフェース
190 フレキシブル配線回路基板
200 本体部
200A 制御装置
200B 印字装置
200C リジッド配線回路基板
200f フランジ
200o 前面開口
210 CPU
220 ROM
230 RAM
240 内部メモリ
250 印字部
260 チャート紙送り部
261 チャート紙送りカバー
261k 切り欠き
262 モータ
263 ギア
270 チャート紙収容部
271 前面カバー
280 FPGA
291 USBインターフェース
292 RS485インターフェース
293 イーサネットインターフェース
294 電源端子
300 入力/出力ユニット
310 入力回路
320 出力回路
330 入出力端子部
400 収集ユニット
410 マイクロコンピュータ
420 入力回路
430 A/D変換器
440 入力端子部
BO 後部開口
C1,C2 チャート紙
CA 本体ケーシング
CB 制御盤
GR グリップ
PM マイクロコンピュータ
PR プラテンローラ
S1 上面部
S2 底面部
S3,S4 側面部
S5 背面部
SLa,SLb,TAa,TAb 接続端子

Claims (15)

  1. ロール状または折り畳まれた状態の長尺状の記録紙を収容し、収容された長尺状の記録紙に物理量の変化を示す波形を記録するための記録計であって、
    外部からの入力信号に基づいて物理量を示す物理量データを生成するデータ生成部と、
    前記データ生成部により生成された物理量データに基づいて記録紙に所定期間前から現在までの物理量の変化を示す波形を印字する印字装置と、
    前面が開口した筐体と、
    前記筐体の開口を閉塞および開放するように前記筐体に取り付けられる扉と、
    前記データ生成部により生成された物理量データを記憶する記憶部と、
    前記扉の前面に設けられる表示画面を有し、前記記憶部に記憶された物理量データに基づいて所定期間前から現在までの物理量の変化を示す波形を前記表示画面に表示する表示装置と、
    データ収集期間中に前記記憶部に記憶される物理量データを含む波形ファイルを生成する波形ファイル生成部とを備え、
    前記印字装置は、前記扉の開放時に前記筐体の前記開口を通して記録紙の交換が可能となるように前記筐体内に設けられ、前記データ収集期間中の物理量データに基づいて当該データ収集期間のうち少なくとも一部の期間中の物理量の変化を示す波形の印字動作を前記データ収集期間中にリアルタイムに行い、
    前記記憶部は、前記波形ファイル生成部により生成された波形ファイルを前記データ収集期間後に読み出し可能に記憶する不揮発性メモリを含み、
    前記表示装置は、前記不揮発性メモリから読み出された波形ファイルに含まれる物理量データに基づいて物理量の変化を示す波形を表示可能であり、
    前記印字装置は、前記不揮発性メモリから読み出された波形ファイルに含まれる物理量データに基づいて物理量の変化を示す波形を印字可能である、記録計。
  2. 物理量データの収集開始指令および収集停止指令を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記データ収集期間は、前記受付部による前記収集開始指令の受付時点から前記収集停止指令の受付時点までの期間である、請求項1記載の記録計。
  3. 前記データ生成部により生成される物理量データを取得し、取得された物理量データを前記記憶部に記憶するための取得チャンネルと、
    前記印字装置において前記記憶部に記憶された物理量データに基づく印字を行うための複数の印字チャンネルと、
    前記取得チャンネルを前記複数の印字チャンネルに選択的に割り当てるとともに、前記複数の印字チャンネルについて前記印字装置が記録紙に物理量を印字するための印字条件をそれぞれ指定するために使用者により操作される印字操作部とをさらに備え、
    前記印字装置は、前記記憶部に記憶された前記取得チャンネルの物理量データに基づいて、前記印字操作部により割り当てられた前記複数の印字チャンネルについてそれぞれ指定された前記印字条件で、物理量の変化を前記複数の印字チャンネルにそれぞれ対応する波形として記録紙に印字する、請求項1または2記載の記録計。
  4. 前記印字装置における記録紙の送り速度を設定するために使用者により操作される速度設定部をさらに備え、
    前記印字装置は、
    記録紙を収容する記録紙収容部と、
    記録紙に物理量の変化を示す波形を印字する印字部と、
    前記記録紙収容部に収容された記録紙を前記速度設定部により設定された送り速度で前記印字部に対して一方向に送るように構成された紙送り機構とを含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録計。
  5. 前記記憶部は、前記表示画面上に一度に表示可能な物理量の変化を示す波形の時間軸の長さに対応する期間よりも過去から現在までの期間中に前記データ生成部により生成された物理量データを記憶可能であり、
    前記表示装置は、前記データ生成部により現在生成される物理量データを前記記憶部に記憶する間に、前記記憶部に記憶された物理量データに基づいて前記時間軸の長さに対応する期間よりも過去の物理量の変化を示す波形を前記表示画面に表示する、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録計。
  6. 前記記憶部に記憶可能な物理量データの量は、前記記録紙収容部に収容される記録紙に波形を印字するために用いられる物理量データの量よりも大きい、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録計。
  7. 前記記憶部に記憶された物理量データの検索条件を設定するために使用者により操作される条件設定部と、
    前記記憶部に記憶された物理量データのうち前記条件設定部により設定された検索条件を満たす物理量データを検索する検索部とをさらに備え、
    前記表示装置は、前記検索部により検索された物理量データが示す物理量を含む波形を前記表示画面に表示する、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録計。
  8. 前記記憶部は、前記データ生成部による物理量データの生成動作、前記印字装置による記録紙への波形の印字動作、および前記表示装置による前記表示画面への波形の表示動作に関する設定内容を記憶し、
    前記表示装置は、前記記憶部に記憶された各設定内容を前記表示画面に表示する、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録計。
  9. 前記扉の開閉状態を検出する開閉検出部をさらに備え、
    前記記憶部は、前記開閉検出部による検出結果を物理量データとともに記憶する、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録計。
  10. 前記扉の開閉状態を検出する開閉検出部をさらに備え、
    前記印字装置は、前記開閉検出部による検出結果に基づいて前記扉が閉塞状態と開放状態との間で切り替わったことを示す文字列または指標を物理量の変化を示す波形とともに記録紙に印字する、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録計。
  11. 前記印字装置を制御する制御部をさらに備え、
    前記印字装置は、
    記録紙を収容する記録紙収容部と、
    記録紙に物理量の変化を示す波形を印字する印字部と、
    前記記録紙収容部に収容された記録紙を設定された送り速度で前記印字部に対して一方向に送るように構成された紙送り機構とを含み、
    前記扉の裏面には、前記記録紙収容部に収容された記録紙を前記印字部に対して一方向に送るまたは記録紙への波形の印字動作を変更するために、使用者により操作される記録紙操作部が設けられ、
    前記制御部は、使用者による前記記録紙操作部の操作に基づいて前記紙送り機構を制御する、請求項1〜のいずれか一項に記載の記録計。
  12. 前記制御部は、前記紙送り機構による記録紙の送り量に基づいて前記記録紙収容部に収容された印字前の記録紙の残量を算出し、算出された記録紙の残量を前記表示画面に表示するように前記表示装置を制御可能に構成される、請求項11記載の記録計。
  13. 前記印字部は、インクカートリッジを用いた打点式の印字部であり、
    前記制御部は、前記印字部によるドットの印字回数に基づいて前記印字部のインクカートリッジの残量を算出し、算出されたインクカートリッジの残量を前記表示画面に表示するように前記表示装置を制御する、請求項11または12記載の記録計。
  14. 前記扉の前面に設けられ、外部記憶装置を接続および取り外し可能に構成される接続部をさらに備え、
    前記制御部は、前記接続部に前記外部記憶装置が接続されると、前記記憶部に記憶された物理量データを接続された前記外部記憶装置へ出力する、請求項11〜13のいずれか一項に記載の記録計。
  15. 前記扉は、
    上下方向に延びる断面円形の貫通孔を有する支持部と、
    前記貫通孔に挿入され、円形状の横断面を有する金属製の支持軸とを含み、
    前記支持部の貫通孔の内周面は、前記支持軸の外周面に対して周方向に摺動可能に構成され、
    前記支持軸は、前記支持部が前記支持軸の周りで回転することにより前記扉が前記筐体の開口を開閉可能となるように、前記筐体に取り付けられる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の記録計。
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