JPS605595Y2 - スイツチ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、フィードバック制御等に用いられる調節計等
、多数の各種操作スイッチが付設される計器類のスイッ
チ装置に関するものである。

例えば調節計は操作性を重視して、表示部とスイッチ群
が設けられる前面パネルの大きさを基準に全体の形状が
決定されるため、一般に前面パネルの大きさに比し、奥
行が非常に深いものとされている。

従って、例えば警報状態表示器等の多数の機器と並設さ
せて用いる場合においても、操作者の手の届く範囲内に
各パネルが位置されることになる。

こうした調節計のなかで多数のスイッチが設けられるタ
イプのものは、通常使用されるスイッチと操作頻度の少
ないスイッチとを別けて操作パネル上に設けられると共
に、その操作頻度の少ないスイッチ群には該スイッチ群
を遮蔽する開閉扉が取り付けられており、通常使用され
るスイッチの操作性を向上させ、誤操作を防止させる配
慮が威されている。

従来、こうした調節計としては第３図に示す調節計Ａが
あり、この調節計Ａは表示部１と通常使用されるスイッ
チ群２と操作頻度の少ないスイッチ群３とが設けられて
いる前面パネル４を有し、その操作頻度の少ないスイッ
チ群３には該スイッチ群３を遮蔽する開き扉９が取り付
けられている。

更に上記前面パネル４と略同等の大きさとされる筐体５
内に、通常挿入されている調節計本体６の側部フレーム
６ａには操作頻度の少ないスイッチ群７と補助表示部８
が設けられている。

従って、上記従来の調節計では操作頻度の少ないスイッ
チ群７を操作するにはその都度筐体５から本体６を引き
出さなければならないという欠点があった。

本考案は以上のような点に鑑み、操作頻度の少ないスイ
ッチ群を遮蔽する開き扉自体の表裏両面にスイッチをそ
の使用頻度等に応じて振り分けて配設させる構成として
、前面パネルスペースを有効に利用腰更に操作性を向上
させることを目的とするものである。

次に、本考案に係るスイッチ装置の一実施例を第１図に
ついて説明する。

図中２０はスイッチ装置としての調節計で、この調節計
２０は表示部２１が上部に設けられている前面パネル２
２を有しており、該前面パネル２２における表示部２１
の下部には上開き式の開き扉２４が取り付けられ、この
開き扉２４の表面２４ｂには複数個の薄形キースイッチ
による通常使用されるスイッチ群２３が設けられており
、該開き扉２４の裏面２４ａには複数個の薄形キースイ
ッチによる操作頻度の少ないスイッチ群２７が設けられ
ている。

また開き扉２４の背部における調節計２０本体の前部に
は、操作頻度の少ない別種のスイッチ群２５が設けられ
ている。

上記開き扉２４はスプリングにより閉鎖状態と開放状態
の双方において安定状態とされていると共にこの開き扉
２４の回動支点は該開き扉２４の下端辺よりやや上方に
位置されている。

次に、上記開き扉２４の表裏に配設されるスイッチ群２
３．２７を構成する上記薄形キースイッチの例を詳述す
れば、第２図Ａ、 Ｂの断面図に示すように、固定接点
３０．３１を有するプリント基板３２の上にスペーサ３
７を介して可動接点３３を有する可とう性のプリントフ
ィルム３４が、固定接点３０．３１と可動接点３３とが
対向するようにして重合されており、上記プリントフィ
ルム３４上に弾性体によるタッチ板３５が重合状に設け
られた形状とされている。

更に、この実施例では上記タッチ板３５の表面にスイッ
チの種類が印刷され、またこのタッチ板３５の裏面にお
ける上記可動接点と対応する位置には押圧効果を高める
ための突起部３６が形成されている。

尚、上記キースイッチの厚さ、即ちタッチ板３５の表面
からプリント基板３２の裏面までの距離は２ｙｒｒｍ程
度とされている。

上記のような構造を有する薄形キースイッチが、その上
記プリント基板３２を内方として背中合せに２枚接合さ
れて開き扉２４の外枠内に嵌着されることにより、表側
の薄形キースイッチのタッチ板３５の外面が開き扉２４
の表面２４ｂとなり、裏側の薄形キースイッチのタッチ
板３５の外面が開き扉２４の裏面２４ａとなる。

この表裏面のタッチ板３５．３５の外面である開き扉２
４の表裏面には、第１図Ａ、 Ｂに示されるように、多
数の（図では表裏１２個づつ）の角形のキースイッチの
押動面部２３ａ、２７ａが形成され、この各押動面部２
３ａ、２７ａと対応するキースイッチの内部に、固定接
点３０．３１と可動接点３３を１組とする、各スイッチ
の作動部が、上記表裏押動面部２３ａ、２７ａの数だけ
配設されている。

上記各固定接点３０．３１は、プリント基板３２の内面
に沿って開き扉２４の下縁側に配設されるプリント配線
により、また上記各可動接点３３は、プリントフィルム
３４の内面に沿って開き扉２４の下縁側に配設されるプ
リント配線により接続され、該各プリント配線の下端は
、公知の帯ケーブルあるいはフレキシブルプリント板に
より、調節計２０の本体側に接続されている。

さて、上述した調節計において、通常の操作は、扉前面
のスイッチ群２３によって行えば良く、調節方式を変更
したり、プログラムを変更する場合のように操作頻度の
少ないスイッチ群を操作する場合には開き扉２４の下端
を押動して該開き扉２４を開放状態とすれば、調節計２
０の前面に、操作頻度の少ないスイッチ群２７．２５が
露出されることになり、これによって行なえば良い。

尚上記スイッチ装置のレイアウトは、扉２４の上部にお
けるパネル２２の前面にもスイッチ群を設ける等、適宜
変更出来る。

以上説明したように、本考案によれば、調節計等スイッ
チ装置本体の前面側に設けられた開き扉の表裏両面に、
複数個づつの押動スイッチよりなるスイッチ群を配設し
たので、多数のスイッチを必要とする装置の前面パネル
における単位面積当りのスイッチ数をスイッチ自体を小
形化させることなく倍加させることが出来、さらに使用
頻度に応じて各スイッチを開き扉の表側と裏側にふり分
けて配設させることにより、誤操作もなくなる等の実用
上優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、 Ｂは、本考案の一実施例によるスイッチ装
置の斜視図、第２図Ａ、 Ｂは、上記装置に用いる薄形
スイッチの断面図、第３図は、従来のスイッチ装置の斜
視図である。 ２４・・・・・・開き扉、２３，２７・・・・・・スイ
ッチ群。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）本体の前面に開き扉を有する計器類のスイッチ装
   置において、前記開き扉の表面と裏面の両面に、複数個
   づつの押動スイッチよりなるスイッチ群が夫々配設され
   てなるスイッチ装置。
2. （２）前記本体は、前記開き扉の背部位置に複数個のス
   イッチよりなるスイッチ群が配設された構成になる実用
   新案登録請求の範囲第１項記載のスイッチ装置。