JPS5855717Y2 - リモ−トコントロ−ル送信装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン受像機のリモートコントロール用
送信機と電子式卓上計算機とを兼用したごとき送信装置
に関し、操作性の良い装置を提供しようとするものであ
る。

最近、テレビジョン受像機用のリモートコントロール送
信機と電子式卓上計算機とを一台で兼用するものが考え
られている。

第１図はその外観を示し、ここで１は筐体、２はリモー
トコントロール信号の発射素子、３は電子式卓上計算機
用の表示素子、４はそれらの共用の入力用キーボード、
５は両機能切換用のスイッチである。

ところが、このような装置においては、キーボード４を
共用するために、その各キーの下方にリモートコントロ
ール信号指示用の表示６を設け、各キーの上方に計算内
容指示用の表示７を設けて、スイッチ５の切り換えと対
応してこの両方の表示６，７を選択して読み取る必要が
あり、きわめてわかり難くて操作性が悪く、操作間違い
も多いという欠点があった。

そこで、本考案はかかる従来の欠点を解消してリモート
コントロールとそれ以外の機能の切り換えと表示の切り
換えを同時に行うことができて表示がわかり易く、操作
性の良い装置を提供することを目的とするもので゛ある
。

以下、本考案につき、その一実施例を示す第２〜４図を
参照して詳細に説明する。

図において、８はリモートコントロール送信機の筐体で
あり、その内部にはリモートコントロール信号作成用の
公知の信号発生回路９（たとえば検子電気工業（株）製
のＭＮ ６０２１等）と、その出力を増幅する増幅器１
０とからなる送信回路１１を設け、そのリモートコント
ロール信号を発射する発光ダイオードの如き発射素子１
２を設ける。

また、リモートコントロール機能以外の機能ここでは計
算機能を合せ持たせるために、公知の電子式卓上計算機
用処理回路１３（たとえば日本電気（株）製のＭＰＤ
１８０３ Ｃ等）を設け、その表示素子１４を設ける。

そして、これらの送信回路１１と処理回路１３とに指示
信号を入力するための共通のキーボード１５を設ける。

このキーボード１５はキートップ１６によって−っのキ
ースイッチを切換え同一のキースイッチを送信回路１１
と処理回路１３とにともに接続したものを用いてもよく
、また、図示したように同一のキートップ１６によって
同時に切り換えられるように２個１組にしたペアのキー
スイッチを用いてそれぞれのキースイッチを送信回路１
１と処理回路１３に接続したものを用いてもよい。

さらに、電池１７がらの電源を送信回路１１に供給する
か処理回路１３に供給するかを切り換えて両回路のうち
いずれか一方を選択的に動作させるスイッチ１８を設け
る。

このスイッチ１８はマイクロスイッチの如き押釦スイッ
チとして、キーボード１５の配列面にその釦１９を突出
させて設ける。

一方、筐体８にはキーボード１５の上面に開閉自在な切
換板２０をヒンジ部２１によって開閉自在に取り付け、
この切換板２０には各キートップ１６と相対向する部分
に透孔２１を形成しておく。

そしてこの切換板２０の開閉によりスイッチ１８の釦１
９を押してこれを切り換えるようにし、切換板２０を第
２図のように閉じたときにはリモートコントローる機能
を動作させるようにスイッチ１８を送信回路１１側に切
り換え、切換板２０を第３図のように開いたときには計
算機能を動作させるようにスイッチ１８を処理回路１３
側に切り換えるようにする。

しかして、このような切換板２０の開閉による機能の切
り換えに対応して、切換板２０を閉じたときに見える切
換板２０の表面にはリモートコントロール指示入力用の
表示２２を設け、切換板２０を開いたときに見える筐体
８のキーボード１５の表面には計算指示入力用の表示２
３を設けておく。

このような構成により、テレビジョン受像機のリモート
コントロールを行うときには第２図のように切換板２０
を閉じることによってスイッチ１８によりリモートコン
トロール用の送信回路１１を動作させ、そのときに見え
る切換板２０上のリモートコントロール用の表示２２を
見てキートップ１６を操作することにより所要のリモー
トコントロールを指示する。

このときにはリモートコントロール用の表示２２のみが
見えているので、わがり易く、誤動作のおそれは全くな
い。

また、計算を行なうときには、第３図のように切換板２
０を開くことによってスイッチ１８により計算用の処理
回路１３を動作させ、そのときに見えるキーボード１５
上の計算用の表示２３を見てキートップ１６を操作する
ことにより所要の計算指示をする。

このときにも、計算用の表示２３のみが見えているので
、わかり易く、誤動作のおそれは全くない このようにして、この装置によれば、リモートコントロ
ール機能と計算機能とを共通のキーボードで指示する場
合にリモートコントロール時にも計算時にもそれぞれ専
用の表示２２．２３のみを見てキーボード１５のキート
ップ１６を操作することができ、わかり易くて操作性が
良く、シかも誤操作のおそれもない実用的な装置を得る
ことができるものである。

なお、上記実施例においてはリモートコントロール機能
と計算機能とを行う回路を一つの筐体に収納したが、計
算機能以外の他の機能たとえば時計機能や放送受信機能
を行う回路を収納してそれをキーボードで操作するもの
に広く応用できることはいうまでもない。

以上詳述した通り、本考案によれば、リモートコントロ
ール用の送信回路とその他の機能用の処理回路とを同一
の筐体に収納し共通のキーボードで操作する場合に、キ
ーボード面に切換板を設け、この切換板の開閉により機
能の切り換えとそれに対応したキーボード上の表示の切
り換えとを同時に行なうように構成したので、２以上の
機能の操作をわかり易く操作性良く行なうことができ、
誤操作のおそれをなくすることのできる実用的な装置を
実現することができたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のリモートコントロール送信装置の平面図
、第２図は本考案の一実施例におけるリモートコントロ
ール送信装置のリモートコントロール動作時の平面図、
第３図はその計算動作時の斜視図、第４図はその回路図
である。 ８・・・・・・筐体、９・・・・・・リモートコントロ
ール信号作成回路、１０・・・・・・増幅器、１１・・
・・・・送信回路、１２・・・・・・発射素子、１３・
・・・・・計算処理用の処理回路、１４・・・・・・表
示素子、１５・・・・・・キーボード、１６・・・・・
・キートップ、１７・・・・・・電池、１８・・・・・
・スイッチ、１９・・・・・・釦、２０・・・・・・切
換板、２１・・・・・・透孔、２２・・・・・・リモー
トコントロール用の表示、２３・・・・・・計算用の表
示。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リモートコントロール送信器の筐体に、リモートコント
   ロール信号の送信回路と、リモートコントロール信号の
   発射素子と、リモートコントロール以外の機能の処理回
   路と、その表示素子と、上記送信回路と上記処理回路へ
   の入力用の共通のキーボードと、上記送信回路と上記処
   理回路のいずれか一方を選択的に動作させるための切換
   えをするスイッチとを設けるとともに、上記キーボード
   の各キートップと相対向する部分に透孔を形成した切換
   板を上記キーボードの上面に開閉自在なように上記筐体
   に取り付け、上記キーボードには上記送信回路と上記処
   理回路のうちの一方のもの用の表示を設け、上記切換板
   には他方のもの用の表示を設け、上記切換板の開閉によ
   り上記スイッチを切換えるようにしてなるリモートコン
   トロール送信装置。