JP6191408B2 - 蛍光x線分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、波長分散型分光器とエネルギ分散型分光器とを備える蛍光X線分析装置に関する。
蛍光X線分析装置は、固体試料や粉体試料や液体試料に励起X線(一次X線)を照射し、励起X線により励起されて放出される蛍光X線を分光器で検出することによって、その試料に含まれる元素の定性や定量分析を行うものである。このような分光器としては、波長分散型分光器とエネルギ分散型分光器とがある。
エネルギ分散型分光器は、検出器で発生する電気信号の大きさが入射X線光子エネルギに比例するようになっており、その電気信号の大きさと入射X線光子数との関係をヒストグラムにすることにより、スペクトルが得られる。よって、このようなエネルギ分散型分光器では、試料中に存在する全ての元素の情報を同時に取得することができる。しかしながら、波長分散型分光器に比べて分解能が悪いため、スペクトル上でのピークが近接する元素が存在するとその影響を受けて定量分析結果の誤差が大きくなるという欠点がある。また、検出器には全ての波長の蛍光X線が入射するため、信号量が多くなって飽和しやすいという難点があった。
一方、走査型の波長分散型分光器は、分光結晶により特定の波長の蛍光X線のみが検出器へ入射するように試料と分光結晶と検出器との位置関係を制御し、検出器では入射X線光子数を数えるだけにしている。一般に、このような走査型の波長分散型分光器は、エネルギ分散型分光器に比べて波長分解能がよい。また、特定の波長の蛍光X線のみが検出器に入射するため飽和しにくくなる。しかしながら、全ての元素の情報を取得するには、特定の波長を順次変えて蛍光X線を順次検出する必要があるため、非常に時間がかかるという欠点がある。
また、固定型の波長分散型分光器は、測定対象となる元素を予め決めておき、その元素専用に分光結晶と検出器との位置関係を固定している。このような分光器を必要数搭載することにより、同時に数種の元素の入射X線光子数を数えるシステムが構築できる。つまり、このような固定型の波長分散型分光器を用いたシステムは、先に述べたエネルギ分散型分光器もしくは走査型の波長分散型分光器を用いたシステムの両方の欠点を克服しているが、予め決められた数種の元素以外の元素からの蛍光X線は検出できないという欠点がある。
したがって、分析の目的に応じて、エネルギ分散型分光器と、走査型の波長分散型分光器と、固定型の波長分散型分光器とが使い分けられている。また、波長分散型分光器とエネルギ分散型分光器との両方を備える蛍光X線分析装置も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年、鉄鋼品種(例えば、低合金鋼や炭素鋼やステンレス鋼や低合鋳鉄等)や非鉄金属品種の多様化や高品質化、及び製鋼加工技術の発展に伴い、母材(例えば、Fe、Cu、Al等)中に含有される微量成分、特にC、Si、S、P、Mn、Ni等の元素量を厳密にコントロールすることが要求されるようになり、鉄鋼材や非鉄金属材等の生産工場等での製鋼・精練工程において、母材中に含有される微量成分を定量することが重要となってきている。
このような製鋼・精練工程では、波長分散型分光器を備える蛍光X線分析装置が利用されている。波長分散型分光器を備える蛍光X線分析装置を用いた定量分析では、X線管球の管電流等の強度レベルを決定し、X線管球の管電流の強度レベルに励起X線強度Iexが比例するとの前提で、標準試料等を用いて「元素aの濃度Da」と「管電流当りの蛍光X線強度Ia」との関係を測定した検量線を作成し、未知試料から得られた「蛍光X線強度Ia」をその検量線に代入することで未知試料中の「元素aの濃度Da」を求めている。
また、試料の材質(母材や主元素)によって蛍光X線の発生効率や蛍光X線が試料から脱出する際の吸収率が異なるため、測定対象の元素aが同じでも同一の検量線が使えない場合がある。このため、例えば、材質Fe中に含有される元素aの濃度Daを算出するための第一の検量線(a/Fe)や、材質Cu中に含有される元素aの濃度Daを算出するための第二の検量線(a/Cu)等の複数の検量線を準備しておき、測定者が試料の材質によって検量線を切り替えるようにしている。
特開2000−193613号公報
しかしながら、波長分散型分光器を備える蛍光X線分析装置では、分析室内に異物が付着した場合、励起X線に異物からの蛍光X線が加わって励起効率が変化したり、試料から発生する蛍光X線に異物からの蛍光X線が混ざったりすることがあった。当然、このような場合の定量分析結果は誤ったものとなる。
また、X線管球のターゲット材やX線取り出し窓の汚れや劣化により、同じ強度レベルの管電流を供給しても励起X線強度Iexが変化することがあった。このような場合にも、励起X線強度IexはX線管球の管電流の強度レベルに比例するとの前提があるので、定量分析結果は誤ったものとなる。
さらに、測定者が試料の材質によって検量線を切り替える操作を行う際、製鋼・精練工程では様々な試料を分析することもあり、測定者が切り替えの選択を間違えることがあった。このような場合、試料の材質によって蛍光X線の発生効率や蛍光X線が試料から脱出する際の吸収率が異なるので、定量分析結果が大きく狂うことになる。
そこで、本発明は、波長分散型分光器とエネルギ分散型分光器とを備える蛍光X線分析装置において、エネルギ分散型分光器で検出された情報(蛍光X線強度)を用いて、波長分散型分光器で検出された情報(蛍光X線強度)を適切に処理したり取得したりすることができる蛍光X線分析装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の蛍光X線分析装置は、試料が配置される試料台と、前記試料に励起X線を出射するX線管球と、前記試料で発生した蛍光X線強度を検出するエネルギ分散型分光器と、前記試料で発生した蛍光X線強度を検出する波長分散型分光器と、前記エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度及び前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記試料の定量分析を行う制御部を備える蛍光X線分析装置であって、既知試料の組成を示す既知試料組成情報を記憶するための記憶部を備え、前記試料台に前記既知試料が配置され、前記制御部は、前記エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて前記既知試料の定性分析を行い、定性分析結果及び既知試料組成情報を比較することにより装置が正常であるか否かを判定し、正常であると判定したときには、前記試料台に未知試料が配置され、前記制御部は、前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記未知試料の定量分析を行うようにしている。
本発明の蛍光X線分析装置によれば、エネルギ分散型分光器で蛍光X線強度を検出しているため、その蛍光X線強度を用いて、波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度を適切に処理したり取得したりすることができるので、定量分析結果の精度が向上する。
また、既知試料の組成を示す既知試料組成情報を記憶するための記憶部を備え、前記試料台に前記既知試料が配置され、前記制御部は、前記エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて前記既知試料の定性分析を行い、定性分析結果及び既知試料組成情報を比較することにより装置が正常であるか否かを判定し、正常であると判定したときには、前記試料台に未知試料が配置され、前記制御部は、前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記未知試料の定量分析を行うようにしている
このような蛍光X線分析装置によれば、例えば、記憶部に既知試料組成情報を予め記憶しておき、定期的に試料台に既知試料を配置する。そして、既知試料を配置した後、或る強度レベルの管電流でX線管球から励起X線を既知試料に出射する。このとき、エネルギ分散型分光器は、所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度を検出する。これにより、制御部は、エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて、既知試料の定性分析を行う。そして、制御部は、定性分析結果と既知試料情報とを比較することにより、定性分析結果と既知試料情報とに差がなければ、装置が正常であると判定する。一方、定性分析結果と既知試料情報とに差があれば、異物が付着している可能性があると判定する。異物が付着している可能性があると判定された場合には、測定者は異物を取り除くことになる。
また、装置が正常であると判定した場合には、試料台に未知試料を配置することになる。そして、未知試料を配置した後、或る強度レベルの管電流でX線管球から励起X線を未知試料に出射し、波長分散型分光器は特定の波長の蛍光X線強度を検出する。これにより、制御部は、波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて、未知試料の定量分析を行う。
以上のように、本発明の蛍光X線分析装置によれば、正しく定量分析が行えるか否かが分かるように装置の異常を監視するため、分析後に異物に気付いて分析をやり直すという無駄を防止できる。
また、本発明の蛍光X線分析装置は、試料が配置される試料台と、前記試料に励起X線を出射するX線管球と、前記試料で発生した蛍光X線強度を検出するエネルギ分散型分光器と、前記試料で発生した蛍光X線強度を検出する波長分散型分光器と、前記エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度及び前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記試料の定量分析を行う制御部とを備える蛍光X線分析装置であって、複数の検量線を記憶する記憶部を備え、前記試料台に未知試料が配置され、前記制御部は、前記エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて前記未知試料の定性分析を行い、当該定性分析結果を用いて前記未知試料の主元素を判定して、複数の検量線から一の検量線を選択して、前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて、選択した検量線で前記未知試料の定量分析を行うようにしている
発明の蛍光X線分析装置によれば、試料台に未知試料を配置した後に、或る強度レベルの管電流でX線管球から励起X線を未知試料に出射する。そして、エネルギ分散型分光器は、所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度を検出するとともに、波長分散型分光器は特定の波長の蛍光X線強度を検出する。
これにより、制御部は、まず、エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて、未知試料の定性分析を行う。次に、制御部は、未知試料の定性分析結果から試料の材質(母材、主元素)を判断して、複数の検量線から一の検量線を選択する。次に、制御部は、選択した検量線に波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度を代入することにより、未知試料の定量分析を行う。
以上のように、本発明の蛍光X線分析装置によれば、検量線の切り替えの選択を制御部が自動的に実行するので、検量線切り替え時の選択ミスを防止することができる。
また、本発明の蛍光X線分析装置は、試料が配置される試料台と、前記試料に励起X線を出射するX線管球と、前記試料で発生した蛍光X線強度を検出するエネルギ分散型分光器と、前記試料で発生した蛍光X線強度を検出する波長分散型分光器と、前記エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度及び前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記試料の定量分析を行う制御部とを備える蛍光X線分析装置であって、前記試料台に未知試料が配置され、前記制御部は、前記エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて前記未知試料の定性分析を行い、前記定性分析結果を用いて前記未知試料中の元素によるX線の吸収率及び発生効率を算出して、前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて、前記未知試料の定量分析を行い、前記未知試料の定量分析結果を補正するようにしている
本発明の蛍光X線分析装置によれば、試料台に未知試料を配置した後に、或る強度レベルの管電流でX線管球から励起X線を未知試料に出射する。そして、エネルギ分散型分光器は、所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度を検出するとともに、波長分散型分光器は、特定の波長の蛍光X線強度を検出する。
これにより、制御部は、まず、エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて、未知試料の定性分析を行う。このとき、エネルギ分散型分光器では、共存元素の波長領域まで分析が可能であるため、共存元素の組成の情報(含有率)を得ることができる。次に、制御部は、共存元素の影響(吸収率及び発生効率)を考慮して、波長分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度を補正することにより、未知試料の定量分析を行う。
以上のように、本発明の蛍光X線分析装置によれば、共存元素の影響を考慮して、波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度を補正することができ、その結果、定量分析結果の精度が向上する。
さらに、上記の発明において、試料が配置される試料台と、前記試料に励起X線を出射するX線管球と、前記試料で発生した蛍光X線強度を検出するエネルギ分散型分光器と、前記試料で発生した蛍光X線強度を検出する波長分散型分光器と、前記エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度及び前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記試料の定量分析を行う制御部とを備える蛍光X線分析装置であって、前記試料台に未知試料が配置され、前記制御部は、前記エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて計算励起X線強度を算出し、当該計算励起X線強度を利用して前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記未知試料の定量分析を行うようにしてもよい。
本発明の蛍光X線分析装置によれば、試料台に未知試料を配置した後に、或る強度レベルの管電流でX線管球から励起X線を未知試料に出射する。このとき、X線管球のターゲット材やX線取り出し窓に汚れや劣化等があれば、励起X線強度Iexは管電流の強度レベルに比例しない。そして、エネルギ分散型分光器は、所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度を検出するとともに、波長分散型分光器は、特定の波長の蛍光X線強度を検出する。このとき、検出された蛍光X線強度は、X線管球のターゲット材やX線取り出し窓に汚れや劣化等があれば、その影響を受ける。
そこで、制御部は、エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度が、励起X線強度Iexに比例しているとして、エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度を用いて、波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度をノーマライズする。つまり、エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度を、管電流の強度レベルの代わりに用いる。そして、制御部は、ノーマライズされた蛍光X線強度に基づいて未知試料の定量分析を行う。
以上のように、本発明の蛍光X線分析装置によれば、管電流の強度レベルの代わりに、エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度を励起X線強度Iexのモニタとして用いるので、X線管球のターゲット材やX線取り出し窓の汚れや劣化等があっても、定量分析結果が正しく算出される。
第一実施形態に係る蛍光X線分析装置の一例を示す概略構成図。 判定方法について説明するフローチャート。 第二実施形態に係る蛍光X線分析装置の一例を示す概略構成図。 分析方法について説明するフローチャート。 第三実施形態に係る蛍光X線分析装置の一例を示す概略構成図。 分析方法について説明するフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
<第一実施形態>
図1は、第一実施形態に係る蛍光X線分析装置の一例を示す概略構成図である。
蛍光X線分析装置1は、励起X線を出射するX線管球10と、試料Sが配置される試料台20と、波長n1以上波長n2以下の蛍光X線強度In1〜n2を検出するエネルギ分散型分光器40と、波長nの蛍光X線強度Iを検出する走査型の波長分散型分光器30と、X線管球10に管電流を流す高圧電源11と、蛍光X線分析装置1全体を制御する制御部50とを備える。
X線管球10は、例えば、X線取り出し窓を有する筐体を備え、筐体の内部に陽極であるターゲット材と陰極であるフィラメントとが配置されている。
高圧電源11は、管電流の強度レベルが自由に選択されて、選択された強度レベルの管電流をX線管球10に供給することができるようになっており、管電流の強度レベルを大きくすることで、X線管球10から出射される励起X線の量を多くすることができ、一方、管電流の強度レベルを小さくすることで、X線管球10から出射される励起X線の量を少なくすることができる。なお、管電流の強度レベルの制御は、制御部50から与えられる制御信号によって実行されるようになっている。
制御部50は、CPU51とメモリ(記憶部)52とを備え、さらにモニタ画面等を有する表示装置53と、キーボードやマウス等を有する入力装置54とが連結されている。また、CPU51が処理する機能をブロック化して説明すると、エネルギ分散型分光器40で検出された蛍光X線強度In1〜n2を取得するエネルギ分散型分光器取得部51aと、波長分散型分光器30で検出された蛍光X線強度Iを取得する波長分散型分光器取得部51bと、高圧電源11を制御する電源制御部51cと、未知試料Sの定量分析を行う分析部51dと、既知試料S’の定性分析を行って装置が正常であるか否かを判定する判定部51eとを有する。
さらに、メモリ52は、既知試料S’の組成を示す既知試料組成情報を予め記憶する既知試料組成情報記憶領域52aを有する。なお、「既知試料S’」とは、例えば、濃度Daの元素aと、濃度Dbの元素bと、濃度Dcの元素cとを含有するものであり、「既知試料組成情報」は、既知試料S’が濃度Daの元素aと、濃度Dbの元素bと、濃度Dcの元素cとを含有することを示す情報となる。
ここで、蛍光X線分析装置1による判定方法について説明する。図2は、判定方法について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS101の処理において、判定部51eは、入力装置54から判定信号が入力されたか否かを判定する。つまり、測定者が判定信号を入力するまで、ステップS101の処理は繰り返され、測定者は、定期的(例えば1週間おき)に判定信号を入力することになる。
判定信号が入力されたときには、ステップS102の処理において、測定者は試料台20に既知試料S’を配置する。
次に、ステップS103の処理において、電源制御部51cは、或る強度レベルの管電流をX線管球10に供給し、X線管球10から励起X線が出射される。
次に、ステップS104の処理において、エネルギ分散型分光器40は、蛍光X線強度In1〜n2を検出し、エネルギ分散型分光器取得部51aは蛍光X線強度In1〜n2を取得する。
次に、ステップS105の処理において、判定部51eは、蛍光X線強度In1〜n2に基づいて、既知試料S’の定性分析を行う。
次に、ステップS106の処理において、判定部51eは、定性分析結果と既知試料組成情報とが一致するか否かを判定する。一致すると判定したときには、ステップS107の処理において、「異常なし」と表示装置53に表示する。
一方、一致しないと判定したときには、ステップS108の処理において、「異常あり」と表示装置53に表示する。これにより、測定者は、分析室内から異物等を取り除くことになる。
これらの作業が終了した後、試料台20に未知試料Sが配置され、未知試料Sの定量分析が行われる。
以上のように、第一実施形態に係る蛍光X線分析装置1によれば、正しく定量分析が行えるか否かが分かるように装置の異常を監視するため、分析後に異物に気付いて分析をやり直すような無駄を防止できる。
<第二実施形態>
図3は、第二実施形態に係る蛍光X線分析装置の一例を示す概略構成図である。なお、蛍光X線分析装置1と同様のものについては、同じ符号を付している。また、第二実施形態に係る蛍光X線分析装置101は、生産工場等での製鋼・精練工程において、オンライン操業で次々と未知試料Sが採取されるような工場内等に配置された場合について説明する。
蛍光X線分析装置101は、励起X線を出射するX線管球10と、試料Sが配置される試料台20と、波長n1以上波長n2以下の蛍光X線強度In1〜n2を検出するエネルギ分散型分光器40と、波長nの蛍光X線強度Iを検出する走査型の波長分散型分光器30と、X線管球10に管電流を流す高圧電源11と、蛍光X線分析装置101全体を制御する制御部150とを備える。
制御部150は、CPU151とメモリ(記憶部)152とを備え、さらにモニタ画面等を有する表示装置53と、キーボードやマウス等を有する入力装置54とが連結されている。また、CPU151が処理する機能をブロック化して説明すると、エネルギ分散型分光器40で検出された蛍光X線強度In1〜n2を取得するエネルギ分散型分光器取得部51aと、波長分散型分光器30で検出された蛍光X線強度Iを取得する波長分散型分光器取得部51bと、高圧電源11を制御する電源制御部51cと、未知試料Sの定量分析を行う分析部151dと、未知試料Sの定性分析を行って複数の検量線から一の検量線を選択する選択部151fとを有する。
さらに、メモリ152は、複数の検量線を予め記憶する検量線記憶領域152bを有する。なお、「検量線」とは、標準試料Sを用いて「元素の濃度D」と「管電流当りの蛍光X線強度I」との関係が測定されたものであり、例えば、母材Fe中に含有される元素aの濃度Daを算出するための第一の検量線(a/Fe)や、母材Cu中に含有される元素aの濃度Daを算出するための第二の検量線(a/Cu)等である。
ここで、蛍光X線分析装置101による分析方法について説明する。図4は、分析方法について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS201の処理において、測定者は試料台20に第mの未知試料Sを配置する。
次に、ステップS202の処理において、電源制御部51cは、或る強度レベルの管電流をX線管球10に供給し、X線管球10から励起X線が出射される。
次に、ステップS203の処理において、エネルギ分散型分光器40は、蛍光X線強度In1〜n2を検出し、エネルギ分散型分光器取得部51aは蛍光X線強度In1〜n2を取得するとともに、波長分散型分光器30は、蛍光X線強度Iを検出し、波長分散型分光器取得部51bは蛍光X線強度Iを取得する。
次に、ステップS204の処理において、選択部151fは、蛍光X線強度In1〜n2に基づいて第mの未知試料Sの定性分析を行い、第mの未知試料Sの定性分析結果を用いて第mの未知試料Sの材質(主元素)を判断して、検量線記憶領域152bに記憶された複数の検量線から一の検量線を選択する。例えば、第mの未知試料Sの材質(主元素)がFeであると判断すれば、第一の検量線(a/Fe)を選択する。また、第mの未知試料Sの材質(主元素)がCuであると判断すれば、第二の検量線(a/Cu)を選択する。
次に、ステップS205の処理において、分析部151dは、管電流当りの蛍光X線強度Iを算出して、選択された検量線に代入することにより、第mの未知試料Sの定量分析を行う。また、分析部151dは、第mの未知試料Sの定性分析結果を用いて第mの未知試料S中の元素(共存元素)によるX線の吸収率及び発生効率を算出して、第mの未知試料Sの定量分析結果を補正する。
次に、ステップS206の処理において、未知試料Sを未だ分析するか否かを判断する。未知試料Sを分析すると判断したときには、ステップS207の処理において、m=m+1として、ステップS201の処理に戻る。
一方、もう未知試料Sを分析しないと判断したときには、本フローチャートを終了させる。
以上のように、第二実施形態に係る蛍光X線分析装置101によれば、検量線の切り替えの選択を選択部151fが自動的に実行するので、検量線切り替え時の選択ミスを防止することができる。また、共存元素の影響を考慮して、波長分散型分光器30で検出された蛍光X線強度Iを補正することができ、その結果、定量分析結果の精度が向上する。
<第三実施形態>
図5は、第三実施形態に係る蛍光X線分析装置の一例を示す概略構成図である。なお、蛍光X線分析装置1と同様のものについては、同じ符号を付している。
蛍光X線分析装置201は、励起X線を出射するX線管球10と、試料Sが配置される試料台20と、波長n1以上波長n2以下の蛍光X線強度In1〜n2を検出するエネルギ分散型分光器40と、波長nの蛍光X線強度Iを検出する走査型の波長分散型分光器30と、X線管球10に管電流を流す高圧電源11と、蛍光X線分析装置201全体を制御する制御部250とを備える。
制御部250は、CPU251とメモリ(記憶部)252とを備え、さらにモニタ画面等を有する表示装置53と、キーボードやマウス等を有する入力装置54とが連結されている。また、CPU251が処理する機能をブロック化して説明すると、エネルギ分散型分光器40で検出された蛍光X線強度In1〜n2を取得するエネルギ分散型分光器取得部51aと、波長分散型分光器30で検出された蛍光X線強度Iを取得する波長分散型分光器取得部51bと、高圧電源11を制御する電源制御部51cと、未知試料Sの定量分析を行う分析部251dと、計算励起X線強度Iex’を算出する算出部251gとを有する。
さらに、メモリ252は、複数の検量線を予め記憶する検量線記憶領域252cを有する。なお、「検量線」とは、標準試料Sを用いて「元素の濃度D」と「励起X線強度Iex当りの蛍光X線強度I」との関係が測定されたものであり、例えば、母材Fe中に含有される元素aの濃度Daを算出するための第一の検量線(a/Fe)や、母材Cu中に含有される元素aの濃度Daを算出するための第二の検量線(a/Cu)等である。
ここで、蛍光X線分析装置201による分析方法について説明する。図6は、分析方法について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS301の処理において、測定者は試料台20に未知試料Sを配置するとともに、未知試料Sの材質(主元素)を判断して、入力装置54を用いて複数の検量線から一の検量線を選択する。
次に、ステップS302の処理において、電源制御部51cは、或る強度レベルの管電流をX線管球10に供給し、X線管球10から励起X線が出射される。
次に、ステップS303の処理において、エネルギ分散型分光器40は、蛍光X線強度In1〜n2を検出し、エネルギ分散型分光器取得部51aは蛍光X線強度In1〜n2を取得するとともに、波長分散型分光器30は、蛍光X線強度Iを検出し、波長分散型分光器取得部51bは蛍光X線強度Iを取得する。
次に、ステップS304の処理において、算出部251gは、蛍光X線強度In1〜n2に基づいて計算励起X線強度Iex’を算出する。
次に、ステップS305の処理において、分析部251dは、計算励起X線強度Iex’当りの蛍光X線強度Iを算出して、検量線に代入することにより、未知試料Sの定量分析を行う。
以上のように、第三実施形態に係る蛍光X線分析装置201によれば、管電流の強度レベルの代わりに、エネルギ分散型分光器40で検出された蛍光X線強度In1〜n2を励起X線強度Iexのモニタとして用いるので、X線管球10のターゲット材やX線取り出し窓の汚れや劣化等があっても、定量分析結果が正しく算出される。
本発明は、試料中に含まれる元素の濃度を算出する蛍光X線分析装置等に利用することができる。
1 蛍光X線分析装置
10 X線管球
20 試料台
30 波長分散型分光器
40 エネルギ分散型分光器
50 制御部

Claims (4)

  1. 試料が配置される試料台と、
    前記試料に励起X線を出射するX線管球と、
    前記試料で発生した蛍光X線強度を検出するエネルギ分散型分光器と、
    前記試料で発生した蛍光X線強度を検出する波長分散型分光器と
    記エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度及び前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記試料の定量分析を行う制御部を備える蛍光X線分析装置であって、
    既知試料の組成を示す既知試料組成情報を記憶するための記憶部を備え、
    前記試料台に前記既知試料が配置され、前記制御部は、前記エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて前記既知試料の定性分析を行い、定性分析結果及び既知試料組成情報を比較することにより装置が正常であるか否かを判定し、
    正常であると判定したときには、前記試料台に未知試料が配置され、前記制御部は、前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記未知試料の定量分析を行うことを特徴とする蛍光X線分析装置。
  2. 試料が配置される試料台と、
    前記試料に励起X線を出射するX線管球と、
    前記試料で発生した蛍光X線強度を検出するエネルギ分散型分光器と、
    前記試料で発生した蛍光X線強度を検出する波長分散型分光器と、
    前記エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度及び前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記試料の定量分析を行う制御部とを備える蛍光X線分析装置であって、
    複数の検量線を記憶する記憶部を備え、
    前記試料台に未知試料が配置され、前記制御部は、前記エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて前記未知試料の定性分析を行い、当該定性分析結果を用いて前記未知試料の主元素を判定して、複数の検量線から一の検量線を選択して、前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて、選択した検量線で前記未知試料の定量分析を行うことを特徴とする蛍光X線分析装置。
  3. 試料が配置される試料台と、
    前記試料に励起X線を出射するX線管球と、
    前記試料で発生した蛍光X線強度を検出するエネルギ分散型分光器と、
    前記試料で発生した蛍光X線強度を検出する波長分散型分光器と、
    前記エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度及び前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記試料の定量分析を行う制御部とを備える蛍光X線分析装置であって、
    前記試料台に未知試料が配置され、前記制御部は、前記エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて前記未知試料の定性分析を行い、前記定性分析結果を用いて前記未知試料中の元素によるX線の吸収率及び発生効率を算出して、前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて、前記未知試料の定量分析を行い、前記未知試料の定量分析結果を補正することを特徴とする蛍光X線分析装置。
  4. 試料が配置される試料台と、
    前記試料に励起X線を出射するX線管球と、
    前記試料で発生した蛍光X線強度を検出するエネルギ分散型分光器と、
    前記試料で発生した蛍光X線強度を検出する波長分散型分光器と、
    前記エネルギ分散型分光器で検出された蛍光X線強度及び前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記試料の定量分析を行う制御部とを備える蛍光X線分析装置であって、
    前記試料台に未知試料が配置され、前記制御部は、前記エネルギ分散型分光器で検出された所定の波長領域における全ての波長の蛍光X線強度に基づいて計算励起X線強度を算出し、当該計算励起X線強度を利用して前記波長分散型分光器で検出された蛍光X線強度に基づいて前記未知試料の定量分析を行うことを特徴とする請求項1に記載の蛍光X線分析装置。
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