JP6191389B2 - ステアリングホイールの位置調節装置 - Google Patents
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Description
このうちのステアリングコラムは、後端部にステアリングホイールを支持固定したステアリングシャフトを回転自在に支持しており、筒状である。
又、前記変位ブラケットは、前記ステアリングコラムの一部に固設している。
又、前記コラム側貫通孔は、前記変位ブラケットに、この変位ブラケットを幅方向に貫通する状態で設けている。
又、前記支持ブラケットは、前記変位ブラケットを幅方向両側から挟持する左右1対の支持板部を備え、車体に支持される。
又、前記上下方向長孔は、前記両支持板部の互いに整合する部分に設けたもので、上下方向に長い。
又、前記調節ロッドは、前記コラム側貫通孔及び前記上下方向長孔を幅方向に挿通する状態で設けている。
又、前記両押圧部は、前記調節ロッドの両端部で、前記両支持板部の外側面から突出した部分に設けている。
更に、前記調節レバーは、前記調節ロッドの一端部に設けたもので、この調節ロッドを中心として回転する(調節ロッドと共に回転する場合も含む)事により、前記両押圧部同士の間隔を拡縮する。
又、好ましくは請求項4に記載した発明の様に、前記前側、後側両揺動摩擦板の側面に、対向する面との間の摩擦係数を大きくする為の表面処理を施す事により、表面処理層を設ける。
即ち、本発明の場合、ステアリングホイールを調節後の位置に保持すべく、1対の押圧部同士の間隔を縮めた状態では、前側、後側両揺動摩擦板が、支持板部の外側面又は内側面と、前記押圧部の内側面又は変位ブラケットの外側面との間で強く挟持された状態となる。この状態から前記ステアリングホイールの上下位置を動かそうとすると、前記前側、後側両揺動摩擦板の両側面と、前記支持板部の外側面又は内側面、及び、前記押圧部の内側面又は変位ブラケットの外側面とが強く擦れ合う事となる。要するに、前記ステアリングホイールを所望の位置に保持した状態から、このステアリングホイールの上下位置を動かそうとした場合、前記前側、後側両揺動摩擦板の両側面である摩擦面を滑らせつつ、これら前側、後側両揺動摩擦板を揺動させる必要がある。この為、前記ステアリングホイールを調節後の位置に保持する力を強くできる。又、本発明の場合、この様なステアリングホイールを調節後の位置に保持する力を強くできる構造を、前述した特許文献1に記載の構造の様に、複数枚の摩擦板を重ね合わせる事なく、少ない揺動摩擦板で実現できる。従って、前記ステアリングホイールの位置調節装置の左右方向寸法、部品点数及び重量が増大するのを抑えて、このステアリングホイールの位置調節装置の小型・軽量化を図れる。
図1〜3は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のステアリングホイールの位置調節装置は、ステアリングコラム6aと、変位ブラケット12aと、コラム側貫通孔である前後方向長孔19aと、ステアリングシャフト5aと、支持ブラケット13aと、左右1対の上下方向長孔21a、21aと、調節ロッド22aと、1対の押圧部24a、24bと、調節レバー23と、前側、後側両揺動支持軸25、26と、前側、後側両揺動摩擦板27、28とを備える。
このうちのステアリングコラム6aは、前側に配置されたインナコラム15aの後端部と後側に配置されたアウタコラム14aの前端部とを軸方向の変位を可能に嵌合して成るテレスコピックステアリングコラムで、全体を円筒状としている。又、前記変位ブラケット12aは、アルミニウム系合金等の軽合金をダイキャスト成形する事により、前記アウタコラム14aと一体に構成している。前記変位ブラケット12aは、幅方向中央部に形成したスリット29により、全幅を弾性的に拡縮可能としている。前記前後方向長孔19aは、前記変位ブラケット12aの一部で、前記スリット29を挟んで互いに整合する位置に、この変位ブラケット12aを幅方向に貫通する状態で設けている。
図4は、本発明の実施の形態の第2〜4例を示している。図4の(A)に示した実施の形態の第2例の場合、前側揺動摩擦板27を、左右1対の支持板部20a、20bのうちの一方の支持板部20aの内側面と、変位ブラケット12aの片側面との間に、後側揺動摩擦板28を他方の支持板部20bの内側面と、この変位ブラケット12aの他側面との間に、それぞれ挟持している。又、図4の(B)に示した実施の形態の第3例の場合、前側、後側両揺動摩擦板27、28同士を互いに重ね合わせた状態で、一方の支持板部20aの外側面と、左右1対の押圧部24a、24bのうちの一方の押圧部24aの内側面との間に挟持している。更に、図4の(C)に示した実施の形態の第4例の場合、前側、後側両揺動摩擦板27、28同士を互いに重ね合わせた状態で、一方の支持板部20aの内側面と、変位ブラケット12aの片側面との間に挟持している。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
図5〜7は、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例のステアリングホイールの位置調節装置は、それぞれ1対ずつの前側揺動摩擦板27a、27bと、後側揺動摩擦板28a、28bとを備える。即ち、これら両前側揺動摩擦板27a、27bのうちの一方の前側揺動摩擦板27aを、左右1対の支持板部20a、20bのうちの一方の支持板部20aの外側面と、左右1対の押圧部24a、24bの一方の押圧部24aの内側面との間に、同じく他方の前側揺動摩擦板27bを、他方の支持板部20bの外側面と、他方の押圧部24bの内側面との間に、それぞれ挟持している。そして、ステアリングホイール1(図11参照)を上下方向に関する中央位置とした状態で、調節ロッド22aと、前記一方の前側揺動摩擦板27aに形成した前側ガイド長孔31aの下端部(図7の時計方向前側の端部)とが係合する様に、前記一方の前側揺動摩擦板27aを、前記一方の支持板部20aに設けた前側揺動支持軸25aに支持している。同様に、前記調節ロッド22aと、前記他方の前側揺動支持板27bに形成した前側ガイド長孔31bの上端部(図7の時計方向後側の端部)とが係合する様に、前記他方の前側揺動摩擦板27bを、前記他方の支持板部20bに設けた前側揺動支持軸25bに支持している。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
図8〜10は、本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の場合、前述した実施の形態の第1例の場合と同様に、左右1対の支持板部20a、20bのうちの一方の支持板部20aの外側面と、左右1対の押圧部24a、24bのうちの一方の押圧部24aの内側面との間に、チルト用前側揺動摩擦板33を、前記一方の支持板部20aの内側面と、変位ブラケット12aの片側面との間に、チルト用後側揺動摩擦板34を、それぞれ挟持している。これらチルト用前側、後側両揺動摩擦板33、34はそれぞれ、前記実施の形態の第1例に係る前側、後側両揺動摩擦板27、28と同様に、ステアリングホイール1(図11参照)の上下方向変位に伴い、チルト用前側、後側両揺動支持軸35、36を中心に揺動変位する。即ち、前記ステアリングホイール1を上端位置から下端位置まで下方に変位させる場合には、前述した図3の(A)→(B)→(C)の順に、同じく後端位置から上端位置まで上方に変位させる場合には、前記図3の(C)→(B)→(A)の順に、それぞれ前記チルト用前側、後側両揺動摩擦板33、34(前側、後側両揺動摩擦板27、28)が揺動する。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 車体
11 枢軸
12、12a 変位ブラケット
13、13a 支持ブラケット
14、14a アウタコラム
15、15a インナコラム
16、16a アウタシャフト
17、17a インナシャフト
18 電動モータ
19、19a 前後方向長孔
20、20a、20b 支持板部
21、21a 上下方向長孔
22、22a 調節ロッド
23 調節レバー
24a、24b 押圧部
25、25a、25b 前側揺動支持軸
26、26a、26b 後側揺動支持軸
27、27a、27b 前側揺動摩擦板
28、28a、28b 後側揺動摩擦板
29 スリット
30 取付板部
31、31a、31b 前側ガイド長孔
32、32a、32b 後側ガイド長孔
33 チルト用前側揺動摩擦板
34 チルト用後側揺動摩擦板
35 チルト用前側揺動支持軸
36 チルト用後側揺動支持軸
37 テレスコ用揺動摩擦板
38 テレスコ用揺動支持軸
39 テレスコ用ガイド長孔
Claims (4)
- 後端部にステアリングホイールを支持固定したステアリングシャフトを回転自在に支持した、筒状のステアリングコラムと、
このステアリングコラムの一部に固設された変位ブラケットと、
この変位ブラケットに、この変位ブラケットを幅方向に貫通する状態で設けられたコラム側貫通孔と、
前記変位ブラケットを幅方向両側から挟む左右1対の支持板部を備え、車体に支持される支持ブラケットと、
前記両支持板部の互いに整合する部分に設けられ、上下方向に長い上下方向長孔と、
前記コラム側貫通孔及びこの上下方向長孔を幅方向に挿通する状態で設けられた調節ロッドと、
この調節ロッドの両端部で、前記両支持板部の外側面から突出した部分に設けられた1対の押圧部と、
この調節ロッドの一端部に設けられ、この調節ロッドを中心として回転する事により前記両押圧部同士の間隔を拡縮する調節レバーとを備えるステアリングホイールの位置調節装置に於いて、
前記支持板部の外側面又は内側面と、前記押圧部の内側面又は前記変位ブラケットの外側面との間部分の間部分に、前側、後側両揺動摩擦板をそれぞれ挟持しており、
前記前側揺動摩擦板は、その基端部を、前記支持板部の内側面又は外側面のうち、前記上下方向長孔の上下方向に関する中央位置を通り、この中央位置に於けるこの上下方向長孔の長さ方向又は接線方向に直交する方向の仮想直線上で、この上下方向長孔よりも前方に位置する部分に設けられ、前記調節ロッドと平行な前側揺動支持軸に枢支すると共に、その先半部に、この前側揺動支持軸を中心とする揺動方向片端部から他端部に向かうに従って、この前側揺動支持軸との間の距離が長くなる方向に前側ガイド長孔を形成したものであり、
前記後側揺動摩擦板は、その基端部を、前記支持板部の内側面又は外側面のうち、前記仮想直線上で、前記上下方向長孔よりも後方に位置する部分に設けられ、前記調節ロッドと平行な後側揺動支持軸に枢支すると共に、その先半部に、この後側揺動支持軸を中心とする揺動方向片端部から他端部に向かうに従って、この後側揺動支持軸との間の距離が長くなる方向に後側ガイド長孔を形成したものであり、
前記調節ロッドを、前記前側、後側両ガイド長孔に、これら両ガイド長孔に沿った変位のみを可能に係合させており、
前記ステアリングホイールを上端位置又は下端位置から中央位置まで移動させる場合の前記前側、後側両揺動摩擦板の揺動方向と、同じく中央位置から下端位置又は上端位置まで移動させる場合のこれら前側、後側両揺動摩擦板の揺動方向とが、互いに反対方向である事を特徴とするステアリングホイールの位置調節装置。 - 前記前側揺動摩擦板及び前記後側揺動摩擦板が、前記支持板部の外側面又は内側面と、前記押圧部の内側面又は前記変位ブラケットの外側面との間部分に、それぞれ1対ずつ挟持されており、
前記ステアリングホイールを上端位置又は下端位置から中央位置まで移動させる場合の、前記両前側揺動摩擦板の揺動方向が互いに反対方向であると共に、前記両後側揺動摩擦板の揺動方向が互いに反対方向であり、同じく中央位置から下端位置又は上端位置まで移動させる場合の、前記両前側揺動摩擦板の揺動方向が互いに反対方向であると共に、前記両後側揺動摩擦板の揺動方向が互いに反対方向である、請求項1に記載したステアリングホイールの位置調節装置。 - 前記前側、後側両揺動摩擦板を、鋼板若しくはステンレス鋼板、又は、アルミニウム系合金板製としている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記前側、後側両揺動摩擦板の側面に、対向する面との間の摩擦係数を大きくする為の表面処理層を設けている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
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