JP6190326B2 - ファイル及びファイルブック - Google Patents

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Description

本発明は、シート体の間に紙片等を挟んで収容するファイル及びファイルブックに関する。
透明な2枚の樹脂シートを、底辺と一方の側辺との2辺で結合させたクリヤファイル(以下、単にファイルと呼ぶ)が知られている。このようなファイルは、ポケットの部分(2枚シートの間の部分)に、例えば地図やパンフレット等の書類を視認可能な状態で収容でき、書類を保護しながら持ち運ぶことができる。
しかし、従来のファイルは、書類を挟んだまま、一方の側辺を他方の側辺と重なるように折り畳んでコンパクトに収納することは想定されておらず、きれいに折り畳んで持ち運ぶのが困難であるという問題がある。
特開2000−158863号公報 特開2002−211181号公報
そこで、書類を挟んだままきれいに折り畳めるファイル及びファイルブックを提供することを目的とする。
下記の開示の一観点によれば、矩形状に成形された第1のシート体と、前記第1のシート体に重ねあわされた第2のシート体と、前記第1のシート体及び第2のシート体の下端側の辺どうしが結合した底辺と、前記第1のシート体及び第2のシート体の一方の側辺どうしが結合した第1の側辺と、前記第1のシート体に形成され、前記第1の側辺と平行な向きに直線状に伸びた第1の折目と、前記第2のシート体に形成され、前記第1の折目と略平行な直線状に伸び、且つ上端部の横方向の位置が前記第1の折目の横方向の位置よりも前記第1の側辺から所定の距離だけ離間している第2の折目とを備え、前記第2の折目は、その下端部が前記底辺において前記第1の折目と交わる位置に形成されており、その上端部に向けて前記第1の折目に対して傾いて伸びているファイルが提供される。
また、上記観点のファイルを含んだファイルブックが提供される。
上記観点によれば、ファイルに折り目をつけることで、書類を挟んだまま折り畳むことができる。このファイルを折り曲げると、第2のシート体が第1のシート体を回り込むようにして折目が形成され、このときの第2のシート体の屈曲部の位置が、第1のシート体の屈曲部の位置に対して、第2のシート体の厚みの分だけずれる。
そこで上記観点のファイルでは、第2のシート体の実際の屈曲部の位置のずれを見越して、第2の折目を第1の折目に対して傾けることで、その上端部の横方向の位置を前記第1の折目の横方向の位置よりも前記第1の側辺から所定の距離だけ離間させる。
これにより、外側のシート体の折目と実際の屈曲部の位置とを一致させることができ、ファイルを折り曲げた際の外側のシート体が突っ張って歪むのを防ぐことができる。
その結果、書類を挟んだファイルをきれいに折り畳むことができる。
図1は、第1実施形態に係るファイルの斜視図である。 図2は、図1のファイルを折目に沿って折り畳んだ状態の斜視図である。 図3(a)、(b)は、ファイルの折目付近の拡大断面図である。 図4は、比較例に係るファイルに生じるシート体のずれを示す図である。 図5(a)は、第1実施形態に係るファイルの折目の位置を示す平面図であり、図5(b)は図5(a)のファイルを折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図6(a)、(b)は、第1実施形態に係るファイルの製造方法を示す図である(その1)。 図7(a)、(b)は、第1実施形態に係るファイルの製造方法を示す図である(その2)。 図8(a)、(b)は、第1実施形態の変形例1に係るファイルを示す図である。 図9(a)、(b)は、第1実施形態の変形例2に係るファイルを示す図である。 図10(a)、(b)は、第1実施形態の変形例3に係るファイルを示す図である。 図11は、第2実施形態に係るファイルブックの斜視図である。 図12(a)、(b)は、第3実施形態に係るファイルを示す図である。 図13は、第3実施形態に係るファイルの展開図である。 図14(a)、(b)は、第3実施形態の変形例1に係るファイルを示す図である。 図15(a)、(b)は、第3実施形態の変形例2に係るファイルを示す図である。
以下、添付の図面を参照して実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るファイルの斜視図であり、図2はそのファイルを折り畳んだ状態の斜視図である。
図1に示すように、このファイル10は、1枚の略矩形状のシート体11を底辺12で折り返して重ねあわせ、更に重ね合わせた2枚のシート体11の一方の側辺を溶着して溶着部13(第1の側辺)を形成したものである。ファイル10の上辺及び他方の側辺(第2の側辺)は解放されており、そこから書類や紙片を入れて挟み込むことができる。ファイル10に用いられるシート体11は、例えばポリプロピレンやPET樹脂などよりなる透明な樹脂フィルムで形成されており、収容した書類を視認できるようになっている。
さらに、ファイル10には、溶着部13(第1の側辺)に略平行な向きに伸びた2本の折目14、15が形成されている。ここでは、溶着部13に近い方から順に1番目の折目14及び2番目の折目15と呼ぶものとする。
1番目の折目14及び2番目の折目15は、トムソン加工によって形成された溝状の凹部であり、このうち1番目の折目14は紙面の手前側が山折りとなるように折り癖が付けられている。また、2番目の折目15は、1番目の折目14とは逆に、図1の紙面手前側が谷折りとなるように折り癖が付けられている。
これらの折目14、15の位置は、ファイル10を折り畳んだときに、2番目の折目15が溶着部13(第1の側辺)と重なり、1番目の折目14が溶着部13に対向する側辺(第2の側辺)と重なるような間隔で配置されている。
このようにして、逆向きにつけられた折目14、15によって、図2に示すように、ファイル10は、折目14が溶着部13に対向する側辺と重なるようにして、折り畳むことができる。
図3(a)は、ファイル10の1番目の折目14の拡大断面図であり、図3(b)は、書類を収容した状態におけるファイル10の1番目の折目14の拡大断面図である。
図3(a)に示す例は、ファイル10に書類を収納していない状態を示している。図示のように、1番目の折目14に沿って2枚のシート体11を折り曲げると、シート体11の厚みによって、山折側(外側)のシート体(以下、第2のシート体11bと呼ぶ)と、谷折り側のシート体(以下、第1のシート体11aとよぶ)とで、屈曲部14a、14bの位置が異なってくる。
第1のシート体11aの屈曲部14bの位置は1番目の折目14の位置と一致するのに対して、第2のシート体11bにおける屈曲部14aの位置は、第1のシート体11aの屈曲部14bよりも溶着部13から離間する方向にずれてくる。
これは、第2のシート体11bの屈曲部14aが、その厚みの分だけ第1のシート体11aの外側を回り込むようにして形成されるためである。この屈曲部14aと屈曲部14bとのずれの大きさΔLは第2のシート体11bの厚みと同程度となる。
また、図3(b)に示すように、ファイル10に書類51を収納すると、第2のシート体11bにおける屈曲部14aと第1のシート体11aの屈曲部14bとの位置ずれの大きさΔLはさらに増加する。この位置ずれの大きさΔLは、第2のシート体11bの厚さと書類の厚さとの和と同程度になる。
上述のように、重ねあわされた2枚のシート体を折り曲げると、第1のシート体11aと第2のシート体11bとで屈曲部14a、14bの位置が異なってくる。そのため、折目の位置が適切でない場合には、以下に説明するように、折目と屈曲部とが一致せず、シート体11に歪によるしわやシートのずれが生じてきれいに折りたたむことができないという問題が生じる。
図4は、比較例に係るファイル60を折り畳んだ際のシート体11のずれを示す図である。
図4のファイル60では、1番目の折目14及び2番目の折目15を、溶着部13と平行に形成している。
このファイル60の実際の屈曲部14aに着目すると、下端部24cの位置は1番目の折目14と一致するのに対し、屈曲部14aの上端部24dの位置は1番目の折目14に対して溶着部13から離れる方向にずれている。そのずれの大きさΔLは、シート体11aの厚さと同程度となる。
このようにして実際の屈曲部14aが1番目の折目14とずれることで、第2のシート体11bが突っ張った状態となり、意図しない部分に皺や弛みが生じての間に位置ずれが生じて、きれいに折り畳めなくなる。図示の例では、溶着部13が折目と重ならず、また第2のシート体11bの左側の側辺が第1のシート体11aの左側の側辺に対して傾いてしまう。
また、折り畳んだ状態のファイル60にシート体11の皺による不要なふくらみが生じて厚さTが増加してしまう。
特に図示しないが、ファイル60に書類を収容すると、第2のシート体11bの側辺と第1のシート体11aの側辺との位置ずれがさらに大きくなり、きれいに折り畳むのがより一層困難となる。
そこで、本実施形態に係るファイル10では、以下に説明するように、実際の屈曲部14a、14bと1番目の折目14とが一致するように、第2のシート体11bの折目の位置を変える。
図5は、実施形態に係るファイル10の折目の位置を示す平面図である。
図中の破線は、図中の2点鎖線は、第1のシート体11aの折目14g、15g(第1の折目)の位置を示し、第2のシート体11bの折目14f、15f(第2の折目)の位置を示している。
1番目の折目14に着目すると、谷折りとなる第1のシート体11aの第1の折目14gは溶着部13と平行に形成されている。一方、山折りとなる第2のシート体11bの第2の折目14fは、下端部14cが第1の折目14gと交わり、上端部14dが第1の折目14gの上端部14eよりも、溶着部13からΔLだけ離れるように傾いて形成されている。このΔLの値は、少なくとも第2のシート体11bの厚みより大きく設定する。
より好ましくは、ΔLは、ファイル10に挟まれる書類の厚さと第2のシート体11bとの和よりも若干大きく設定すればよく、例えば0.5mm程度に設定することができる。
このように、本実施形態のファイル10では、第2のシート体11bの厚みと収容する書類の厚みとを考慮して、第2のシート体11bの第2の折目14fを傾けることで、実際の屈曲部14aが折目14fの位置と一致し、1番目の折目14に沿ってきれいに折り畳むことができる。
一方、2番目の折目15f、15gについては、1番目の折目14f、14gと平行とする。すなわち、第1のシート体11aの2番目の折目15の第1の折目15gは、1番目の折目14の第1の折目14gに平行に形成する。また、第2のシート体11bの2番目の折目の第2の折目15fは、1番目の折目14の第2の折目14fと平行に形成する。これは、ファイル10では、2番目の折目15は1番目の折目14と反対側に折り曲げられることで、1番目の折目14で発生する屈曲部の位置ずれが2番目の折目15で発生する屈曲部の位置によって相殺されるためである。すなわち、同一のシート体につけられる折目は、それぞれを平行に形成すればよい。
以上のように、本実施形態のファイル10では、第2の折目14fを、その上端部14dの横方向の位置が第1の折目14gの上端部14eの横方向の位置よりも溶着部13から離間するように傾けて形成する。これにより、第2のシート体11bの実際の屈曲部14aと第2の折目14fとの位置を一致させることができ、シート体11の突っ張りが抑えられる。その結果、ファイル10の溶着辺13と2番目の折目15とが重なるとともに、第1のシート体11aの左側の側辺が第2のシート体11bの左側の側辺と重なり、きれいに折り畳むことができる。
以下、図1、図2に示すファイル10の製造方法について説明する。図6(a)〜図7(b)は、図1のファイル10の製造方法を示す図である。
まず、樹脂フィルムを用意する。樹脂フィルムとしては、例えば、厚さが0.1mm程度のポリプロピレン製のフィルムを用いることができる。
次に、樹脂フィルムをトムソン加工機にセットし、その後、図6(a)に示すように、樹脂フィルムを切断して矩形状のシート体11を形成する。また、樹脂フィルムの切断と同時に、図中の一点鎖線、破線、二点鎖線の部分に溝状の折目12、14f、14g、15f、15gを形成する。
シート体11の形状及び折目12、14f、14g、15f、15gの位置は、トムソン加工機のトムソン刃の形状によって決められる。
図6(b)は、トムソン加工機による折目の形成の様子を示す断面図である。
図6(b)に示すように、トムソン加工機の金型82には、シート体11が載置されるアンビル82と、アンビル82の上方に配置されたトムソン刃81が設けられている。このトムソン刃81は、シート体11の折目の位置に沿って延びており、シート体11にトムソン刃81を押し付けることで、ファイル10に折目を形成する。
その後、図6(a)の一点鎖線の部分を折り曲げて底辺12を形成する。
次いで、重ねあわされた側辺13e、13f同士を溶着することで、図7(a)に示すファイル10を得る。
最後に、図7(b)に示すように、ファイル10に折り曲げ加工を施すことで、1番目の折目14及び2番目の折目15に折り癖を付けることで、本実施形態のファイル10が完成する。
(第1実施形態の変形例1)
ファイル10では、2つの折目を設けて3つ折りで畳む場合を例に説明したが示したが、本実施形態の折目の付け方はこれに限定されるものではない。
図8(a)は、実施形態の変形例1に係るファイル20の平面図であり、図8(b)は図8(a)のファイル20を折り畳んだ状態で示す斜視図である。
本変形例のファイル20は、1本の折目を設けた例を示している。
このファイル20は、図8(a)に示すように、1番目の折目14をファイル20の横方向の中央付近に設けている。1番目の折目14は、第1のシート体11aに設けられた第1の折目14gと第2のシート体11bに設けられた第2の折目14fとを含む。
1番目の折目14において、谷折り側となる第1の折目14gは、溶着部13と平行に形成される。一方、山折り側となる第2の折目14fは、その上端部14dの横方向の位置が第1の折目14gの上端部14eの横方向の位置よりもΔLだけ溶着部13から離れるように傾けて形成されている。ΔLの大きさは、図5を参照しつつ説明したように、シート体11の厚み及び挟み込む書類の厚さの和よりも大きな値とすればよい。
図8(b)に示すように、本変形例のファイル20は2つ折りに畳むことができる。
(第1実施形態の変形例2)
図9(a)は、実施形態の変形例2に係るファイル21の平面図であり、図9(b)は図9(a)のファイル21を折り畳んだ状態で示す斜視図である。
本変形例のファイル21は、図9(a)に示すように、3本の折目を設けている。
第1のシート体11aには折目14g、15g、16gを設け、第2のシート体11bには折目14f、15f、16fを設けている。
第1のシート体11aの折目14g、15g、16gは溶着部13と平行に形成される。第2のシート体11bの折目14f、15f、16fは、それらの上端部の横方向の位置が対応する折目14g、15g、16gの上端部の横方向の位置よりもΔLだけ溶着部13から離間するように傾けて形成されている。
図9(b)に示すように、本変形例のファイル21は、3本の折目に沿って折り曲げることで、4つ折りに畳むことができる。
(第1実施形態の変形例3)
図10(a)は、実施形態の変形例3に係るファイル22の平面図であり、図10(b)は図10(a)のファイル22の展開図である。
図10(a)に示すように、本変形例のファイル22は、2つの折目14、15で三つ折りに畳むことができる点で図1のファイル10と同様である。以下の説明において、ファイル10と同一の構成については、同一の符号をふしてその詳細な説明は省略する。
本変形例では、ファイル22の1番目の折目14及び2番目の折目15の下端部に半円形の切欠部17を設けたことを特徴としている。
図1のファイル10では、底辺12において、方向がずれた折目14f、14gがつながっている。そのため、ファイル10を折り畳んだ際に、折目14、15の下端部付近では、外側のシート体11aと内側のシート体11bとの間の応力が集中する。その結果、1番目の折目14及び2番目の折目15の下端部に白濁した皺が発生し、見た目が悪くなるとともに、耐久性が低下するという問題がある。
そこで、本変形例のファイル22では、1番目の折目14及び2番目の折目15の下端部に半円形の切欠部17を設けて、異なる向きの折目の下端部を離間させている。これにより、底辺12付近における応力の集中を防ぎ、外観を向上させるとともに、耐久性を高めることができる。
なお、本変形例のファイル22の切欠部17は、図10(b)の展開図に示すように、トムソン加工機による、シート体11及び折目12、14f、14g、15f、15gの形成と同時に円形の穴17aを開けることで形成できる。底辺12で折り返すことで、穴17aが半円形の切欠部17となる。
(第2実施形態)
図11は、本実施形態に係るファイルブック30の斜視図である。
図11に示すように、本実施形態のファイルブック30は、袋状のファイルポケット32などと共に、ファイル22(図10参照)が、表紙を構成する樹脂製の表紙31に溶着されて綴じ込まれている。
ファイルブック30では、書類を収納して折り畳むことができるファイル22を備えており、地図などの比較的大きな書類をファイル22に視認可能な形で挟み込むことができる。そして、書類をファイル22と共に折り畳むことで、ファイルブック30にコンパクトに書類を収納できる。
(第3実施形態)
図12(a)は、本実施形態に係るファイル23の斜視図であり、図12(b)は本実施形態のファイル23の平面図である。
本実施形態のファイル23は、折目及び切欠部の形状において図1のファイル10と異なっている。なお、ファイル23のその他の構成は図1のファイル10と同じであり、同一の構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図12(a)に示すように、本実施形態のファイル23には、2つ折りにされたシート体11に1番目の折目14と、2番目の折目15とが形成されている。1番目の折目14において山折り側となる第2のシート体11bの折目14f、15fは、溶着部13と平行に形成されている点で、図5のファイル10の折目と異なっている。
ファイル23の1番目の折目14に着目すると、第2のシート体11bの第2の折目14fの横方向の位置が第1のシート体11aの第1の折目14gの横方向の位置と異なっている。第2の折目14fを、第1のシート体11aの折目14gよりもΔLだけ溶着部13から離れた位置に形成する。
また、2番目の折目15についても同様であり、第2のシート体11bの折目15fは、第1のシート体11aの折目15gよりもΔLだけ溶着部13から離れた位置に形成する。
上記のΔLの長さは、図5を参照しつつ説明したように、シート体11aの厚さと書類51の厚さとの和よりも長くなるように設定すればよい。
これにより、ファイル25に書類を挟んだ状態で折り曲げた際に、屈曲部14a、14bの位置が1番目の折目14f、14gと一致し、シート体11a、11bの突っ張りや弛みによる皺の発生を防ぐことができる。
さらに、ファイル23は、1番目の折目14fから2番目の折目14fにかけての部分に、底辺12に沿って延びる切欠部18を有している。
この切欠部18を設けることにより、ファイル23を折り曲げた際に底辺12付近に作用する応力を緩和でき、シート体11a、11bの底辺12付近の皺の発生を防止できる。
上記のように、本実施形態のファイル23では、溶着部13と平行に形成された1番目の折目14fと1番目の折目14gとを離間させるとともに、底辺に切欠部18を設けることで、シート体11a、11bの位置ずれを防いできれいに折り畳むことができる。
図13は、本実施形態に係るファイル23の展開図である。
本実施形態では、長尺なシート体を用意し、これをトムソン加工機により断裁して矩形状のシート体11に成形する。
このシート体11の断裁に用いるトムソン加工機は、シート体11の切断部分と共に、折目となる部分12、14f、14g、15f、15g及び切欠部18に当接するトムソン刃を備えている。そして、シート体11の切断と同時に、トムソン刃によって、折目12、14f、14g、15f、15gに溝状の折目がつけられ、また切欠部18の打ち抜き加工が行われる。
その後、図中の一点鎖線の部分でシート体11を折り返して底辺12を形成する。
次いで、重ね合されたシート体11の側辺13e及び側辺13fを溶着することで、溶着部13が形成されて本実施形態に係るファイル23が完成する。
(第3実施形態の変形例1)
図14(a)は、本実施形態の変形例1に係るファイル24の斜視図であり、図14(b)はファイル24の展開図である。
本変形例のファイル24は、切欠部18に代えて、シート体11に線状の切れ込みよりなる切断部18aを入れている点で、図12のファイル23と異なる。なお、以下の説明において、ファイル23と共通する構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図14(a)及び図14(b)に示すように、本変形例のファイル24は、底辺12の一部に沿って切断部18aが線状に形成されている。
この切断部18aは、1番目の折目14から2番目の折目15までの部分を横断するように形成されている。この切断部18aを設けることで、ファイル24を折り曲げた際に、第2の折目14fと第1の折目14gとの位置の差によって生じる応力を逃がすことができる。
その結果、ファイル24の底辺12付近の皺の発生を防ぐことができ、書類を挟んだ状態できれいに折り畳むことができる。
(第3実施形態の変形例2)
図15(a)は、第3実施形態の変形例2に係るファイル25の斜視図であり、図15(b)は、ファイル25の平面図である。
本変形例に係るファイル25は、切欠部の形状において図12のファイル23と異なる。なお、以下の説明において、ファイル23と共通する部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図15(a)及び図15(b)に示すように、ファイル25には、第1のシート体11aに縦方向に伸びた切欠き部18bが形成されている。この切欠部18bは、折目14f、15fの下端部から底辺12に向けて延びている。切欠部18bの幅(図の横方向の長さ)は、シート体11aの1番目の折目14fとシート体11bの1番目の折目14gとの間の間隔ΔLよりも大きく形成されている。
これにより、第1の折目14gと第2の折目14fとの位置のずれによる変形をシート体11a、11bの変形で吸収することができ、ファイル25を折り曲げた際に底辺12に加わる応力を緩和することができる。その結果、書類を挟んだ状態でファイル25をきれいに折り畳むことができる。
10、20〜25、60…ファイル、11、11a、11b…シート体、12…底辺、13…溶着部(第1の側辺)、14、15、16…折目、14a、14b…屈曲部、17、18、18b…切欠部、18a…切断部、30…ファイルブック、31…表紙、32…ファイルポケット。

Claims (8)

  1. 矩形状に成形された第1のシート体と、
    前記第1のシート体に重ねあわされた第2のシート体と、
    前記第1のシート体及び第2のシート体の下端側の辺どうしが結合した底辺と、
    前記第1のシート体及び第2のシート体の一方の側辺どうしが結合した第1の側辺と、
    前記第1のシート体に形成され、前記第1の側辺と平行な向きに直線状に伸びた第1の折目と、
    前記第2のシート体に形成され、前記第1の折目と略平行な直線状に伸び、且つ上端部の横方向の位置が前記第1の折目の横方向の位置よりも前記第1の側辺から所定の距離だけ離間している第2の折目とを備え、
    前記第2の折目は、その下端部が前記底辺において前記第1の折目と交わる位置に形成されており、その上端部に向けて前記第1の折目に対して傾いて伸びていることを特徴とするファイル。
  2. 前記第2の折目が山折りとなり、前記第1の折目が谷折りとなるように折り癖がつけられていることを特徴とする請求項1に記載のファイル。
  3. 前記所定の距離は、前記第2のシート体の厚みよりも大きく設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のファイル。
  4. 前記第1の折目と第2の折目とが交わる部分に切欠部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のファイル。
  5. 前記第1のシート体及び第2のシート体には、それぞれ複数本の折目あり、隣接する折目が交互に逆向きに折り癖がつけられていることを特徴とする請求項3に記載のファイル。
  6. 同一のシート体に形成された折目は、それぞれ平行に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のファイル。
  7. 前記第1のシート体及び第2のシート体は、1枚の樹脂フィルムを前記底辺で折り返すことで一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のファイル。
  8. 1又は複数枚のファイルを綴じてなるファイルブックであって、
    矩形状に成形された第1のシート体と、前記第1のシート体に重ねあわされた第2のシート体と、前記第1のシート体及び第2のシート体の下端側の辺どうしが結合した底辺と、前記第1のシート体及び第2のシート体の一方の側辺どうしが結合した第1の側辺と、前記第1のシート体に形成され、前記第1の側辺と平行な向きに直線状に伸びた第1の折目と、前記第2のシート体に形成され、前記第1の折目と略平行な直線状に伸び、且つ上端部の横方向の位置が前記第1の折目の横方向の位置よりも前記第1の側辺から所定の距離だけ離間している第2の折目とを備え、前記第2の折目は、その下端部が前記底辺において前記第1の折目と交わる位置に形成されており、その上端部に向けて前記第1の折目に対して傾いて伸びているファイルを含むことを特徴とするファイルブック。
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