JP6867128B2 - 包装用のスリーブ - Google Patents

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Description

本発明は,包装用のスリーブに関する。具体的に説明すると,本発明は,包装箱を収容するための四角筒状のスリーブに関するものである。
従来から,商品を包装箱に収納又は載置した上で,さらにこの包装箱を四角筒状のスリーブ内に収容するスライド式の包装構造が知られている。このようなスリーブは,例えば包装箱の機能性や装飾性を高めることを目的として使用されることが多い。
スライド式の包装構造は,包装箱とスリーブの間の隙間を小さくし過ぎると,スリーブから包装箱を出し入れしにくくなるという問題がある。他方で,包装箱とスリーブの間の隙間を大きくすると,包装箱をスリーブから取り出すときに包装箱がスリーブから予想以上に飛び出して手元から落ちてしまったり,あるいは意図しないタイミングで包装箱がスリーブから抜け落ちてしまうという問題がある。このように,スライド式の包装構造では,包装箱とスリーブの間の隙間を適度に調整することが難しいとされている。このため,従来から,包装箱がスリーブから抜け落ちにくくなるように,包装箱とスリーブとの間に係止構造を設ける技術が多く提案されている(例えば特許文献1)。
例えば,特許文献1には,不用意に容器本体とスリーブとがずれたりせず,また容器本体がスリーブから抜けることのない容器が開示されている。具体的に説明すると,特許文献1の容器では,容器本体を嵌め込むスリーブの面板の少なくとも1つの端部に,容器本体に差込み固定するための係止片を延設している。このように,スリーブに設けられた係止片を容器本体の差込孔に差し込むことで,容器本体の脱落を防止できるとされている。
特開2011−219146号公報
しかしながら,上記特許文献1に示された容器のように,包装箱とスリーブに係止構造を設けると,包装箱を出し入れする際の手間が増えることとなり,利便性が低下する。また,例えばスリーブに設けられた係止片を包装箱に差込孔に差し込むような構造では,包装箱を出し入れするときに,係止片が破損したり破断したりする可能性があり,見た目的に美しくない。特に,スリーブの係止片に破損や破断が発生していると,商品自体には不良がなくても,包装容器の欠陥により商品を交換する必要があるといった問題が発生するおそれがある。ただし,前述したように,包装箱とスリーブの間の隙間を適度に調整し,包装箱の脱落を防止することも重要となる。
そこで,本発明は,包装箱とスリーブの係止構造に依らず,包装箱の脱落を適切に防止することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の発明者は,従来技術の問題を解決する手段について鋭意検討した結果,上下左右の面が一体に連接されたブランクシートの端部を接合代によって接合した四角筒状のスリーブにおいて,この接合代の内面側に部分的に厚みが増加されたストッパー部を形成することで,このストッパー部が抵抗となり包装箱の脱落を効果的に防止できるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,包装用のスリーブ100に関する。本発明のスリーブ100は,互いに対向する一対の上下面10,20と,互いに対向する一対の左右側面30,40とを有する。一対の上下面10,20と一対の左右側面30,40は,折線を介して連接されて一枚のブランクシート1を成している。
また,このブランクシート1の一端には折線を介して接合代50が設けられており,この接合代50がブランクシート1の他端に接合されている。接合代50は,上下左右の面10,20,30,40のいずれに延設されたものであってもよい。例えば,接合代50が上下面10,20のどちらかに延設されている場合には,この接合代50は左右側面30,40のどちらかに接合される。また,接合代50が左右側面30,40のどちらかに延設されている場合には,この接合代50は上下面10,20のどちらかに接合されることとなる。
このようなスリーブ100の構造において,接合代50の内面には,部分的に厚みが増加されたストッパー部60が形成されている。ここにいう「部分的に」とは,接合代50全体の厚みが増加されていることを除くことを意味する。つまり,接合代50は,厚みが増加された部分(ストッパー部60)と通常の厚みを持つ部分とが存在する。例えば,ストッパー部60は,後述するように接合代50にストッパー片を延設し,このストッパー片を折り返した構造であってもよい。また,例えば,ストッパー部60は,接合代50の内面に別部材を貼付することによって,接合代50の厚みを増加したものであってもよい。
上記構成のように,本発明では,接合代50内面にその厚みを部分的に増加したストッパー部60を形成する。これにより,包装箱200をスリーブ100に収納したときに,その包装箱200がストッパー部60に接触する。包装箱200がストッパー部60に接触した状態においては,包装箱200とスリーブ100との間の隙間が比較的小さくなる。その結果,ストッパー部60が包装箱200の脱落を防止するための抵抗として機能する。また,包装箱200がストッパー部60に接触していない状態においては,包装箱200とスリーブ100との間の隙間が比較的大きくなるため,包装箱200をスムーズに出し入れしやすくなる。さらに,接合代50は,もともと,スリーブ100の内面において厚みが増加された部分であるため,この接合代50の内面にストッパー部60を設けてその厚みをさらに増加させることで,包装箱200がスリーブ100から抜け落ちるのを効果的に防止できる。
本発明のスリーブ100において,ストッパー部60は,折線を介して接合代50に連接された第1ストッパー片61を有することが好ましい。この第1ストッパー片61は,接合代50の内面側に向かって折り返される。このように,接合代50に延設した第1ストッパー片61によってストッパー部60を形成することで,シンプルな構造で包装箱の脱落を防止できる。また,スリーブ100全体を一枚のブランクシートで形成することができる。
本発明のスリーブ100において,ストッパー部60は,折線を介して第1ストッパー片61に連接された第2ストッパー片62をさらに有することが好ましい。この場合に,第2ストッパー片62が接合代50と第1ストッパー片61の間に位置するように折り畳まれて接合されているか,若しくは,第1ストッパー片61が接合代50と第2ストッパー片62の間に位置するように折り畳まれて接合されている。このように,第1ストッパー片61にさらに第2ストッパー片62を延設することで,ストッパー部60の厚みがさらに大きくなる。つまり,ストッパー部60は,例えばスリーブ100を構成する厚紙2枚分の厚みを得られる。
本発明のスリーブ100において,ストッパー部60は,前側の開口2を形成する前端縁2aと後側の開口3を形成する後端縁3aから一定の間隔を置いて形成されていることが好ましい。スリーブ100内に包装箱200を収容する際には,スリーブ100の前側の開口2と後側の開口3のどちらかから包装箱200を差し込むこととなる。包装箱200の差込口直後にストッパー部60が設けられていると,スリーブ100内に包装箱200を差し込む最初の動作を行いにくい。このため,上記構成のように,ストッパー部60が包装箱200の差込口から一定間隔を置いて設けられていることで,包装箱200をスリーブ100に差し込む最初の動作をスムーズに行うことができるようになる。
本発明のスリーブ100において,ストッパー部60は,前端縁2a側及び後端縁3a側の両方又はいずれか一方の辺が傾斜していることが好ましい。このように,ストッパー部60の辺を傾斜させることで,ストッパー部60に最初にする接触する包装箱200の面積が小さくなり,その後包装箱200を押し進めることで両者の接触面積が徐々に大きくなることとなる。これにより,ストッパー部60と包装箱200が最初に接触するときの入れに難さを低減させ,スムーズな出し入れが可能となる。
本発明のスリーブ100において,ストッパー部60は,前端縁2a寄り又は後端縁3a寄りに偏在していることが好ましい。特に,ストッパー部60は,後端縁3a寄りに偏在していることが好ましい。この場合,前側の開口2から包装箱200を挿入すると,比較的奥の方まで包装箱200を押し進めたときにストッパー部60に接触することとなるため,包装箱200の出し入れを行いやすくなるというメリットがある。
本発明によれば,包装箱とスリーブの係止構造に依らず,包装箱の脱落を適切に防止することのできるスリーブを提供することができる。また,本発明においては,包装箱に特殊な係止構造を採用する必要がないため,本発明のスリーブ内には一般的な包装箱を収納できる。このため,本発明のスリーブは汎用性が高いものとなる。
図1は,本発明に係るスリーブの展開状態(ブランクシート)の例を示した展開図である。 図2は,本発明に係るスリーブを組み立てた状態の例を示した斜視図である。 図3(A)は,図2に示したA−A線における断面図であり,図3(B)は,図2に示したB−B線における断面図である。 図4は,包装箱をスリーブに収納する様子を段階的に示している。 図5は,一枚の矩形状の厚紙から4つのスリーブのブランクシートを打ち抜く場合の例を示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更したものも含む。
なお,本願明細書において「A〜B」とは「A以上B以下」であることを意味する。
図1は,本発明の一実施形態に係るスリーブ100の展開状態,すなわちブランクシート1を示している。また,図2は,本発明の一実施形態に係るスリーブ100を組み立てた状態を示している。図1に示されるように,本実施形態では,スリーブ100は,一枚のブランクシート1のみによって形成されている。ブランクシート1の例は,厚紙や,段ボール紙,及びプラスチックシートである。ブランクシート1は適度な厚みを有するものであれば,公知の材料からなるものを採用できる。ブランクシート1の厚みは特に限定されないが,少なくとも0.3mm以上の厚みを有することが好ましい。例えば,ブランクシート1としては,0.3〜10mm又は0.5mm〜8mm程度のものを採用するとよい。特に,本発明では,ブランクシート1として,0.3〜1.0mm程度の厚みを持つ厚紙を採用することが好ましい。
図1に示されるように,本実施形態に係るスリーブ100は,上面10,下面20,左側面30,右側面40,接合代50,及びストッパー部60を構成する第1ストッパー片61,第2ストッパー片62を有しており,これらが折線を介して一体的に連接することで,一枚のブランクシート1を成している。図示した例では,右側面40,上面10,左側面30,及び下面20がこの順に一方向に連なっており,この下面20に接合代50が延設されている。また,各面の境界には折線が形成されており,これらの折線を介して各面を折り曲げることがきる。このため,接合代50にホットメルト接着剤などを塗布して,この接合代50を右側面40の内面に接合することで,下面20と右側面40が連結する。これにより,接合代50を利用して,上下左右の面10,20,30,40が環状につながった四角筒状のスリーブ100が組み立てられる。図2に示されるように,スリーブ100は,前側の開口2と後側の開口3を有しており,前側の開口2から後側の開口3に向かって(或いはその逆向きに),スリーブ100の内部へと他の包装箱を差し込むことができるようになっている。
図1に示されるように,接合代50は,ブランクシート1の前端縁2aから後端縁3aに掛けて,包装箱の挿入方向全体に亘って延在している。接合代50は,前端縁2aから後端縁3aに亘る領域の一部にのみ設けることも可能であるが,下面20と右側面40の連結強度を高めてスリーブ100の保型性を維持するために,図1に示したように,前端縁2aから後端縁3aの全域に亘って延在していることが好ましい。
また,図1では,接合代50の幅を符号Wで示している。接合代50の幅Wは,これを接合する面の幅より小さければよい。図1の例において,接合代50は右側面40に接合される。この場合には,例えば,接合代50の幅Wは,10〜30mm又は15〜25mmとするとよい。
図1に示されるように,接合代50には,下面20との境界とは反対側の辺に,第1ストッパー片61が折線を介して連接されている。この第1ストッパー片61は,接合代50の厚みを増加したストッパー部60を形成するためのものである。第1ストッパー片61は,接合代50の箱挿入方向の全域に亘って延設されたものではなく,接合代50の一部にのみ延設されている。図1では,接合代50の箱挿入方向における長さを符号Lで示し,第1ストッパー片61の箱挿入方向における長さを符号Lで示している。なお,本実施形態において,接合代50の長さLは,下面20の長さと一致する。図1に示されるように,第1ストッパー片61の長さLは,接合代50の長さLよりも短くなる(L<L)。具体的に,第1ストッパー片61の長さLは,接合代50の長さLに対して,10〜80%であることが好ましく,15〜50%又は20〜40%であることが特に好ましい。
また,図1では,第1ストッパー片61の幅を符号Wで示している。第1ストッパー片61の幅Wは,接合代50の幅W以下であればよい(W≦W)。図示した例では,第1ストッパー片61の幅Wは,接合代50の幅Wに対して若干狭くなっており,例えば80〜95%の範囲となる。
また,図1に示されるように,第1ストッパー片61は,ブランクシート1の前端縁2aと後端縁3aとのそれぞれから間隔を置いた位置に設けられる。例えば,前端縁2aと第1ストッパー片61の間隔は符号Sで示され,後端縁3aと第1ストッパー片61の間隔は符号Sで示される。各間隔S,Sは,少なくとも10mm以上であることが好ましく,20mm以上であることが特に好ましい。図示した例では,間隔Sと間隔Sは異なる値に設定されている。例えば,前端縁2aと第1ストッパー片61の間隔Sは,後端縁3aと第1ストッパー片61の間隔Sに対して150%以上,200%以上,又は300%以上とすることができる。このように,第1ストッパー片61は,後端縁3a寄りに偏在していることが好ましい。
図1に示されるように,第1ストッパー片61には,さらに,接合代50との境界とは反対側の辺に,第2ストッパー片62が折線を介して連接されている。この第2ストッパー片62は,第1ストッパー片61とともに,接合代50の厚みを増加したストッパー部60を形成するためのものである。
図1では,第2ストッパー片62の幅を符号Wで示している。第2ストッパー片62の幅Wは,第1ストッパー片61の幅W以下であればよい(W≦W)。図示した例では,第2ストッパー片62の幅Wは,第1ストッパー片61の幅Wに対して若干狭くなっており,例えば50〜95%の範囲となる。
図1に示されるように,展開状態において,第1ストッパー片61と第2ストッパー片62とが一体となって台形を形成している。この台形は,接合代50と第1ストッパー片61との境界線を下辺とし,第2ストッパー片62の端縁を上辺とする。図示した例では,この台形は,下辺が長く上辺が短い形状を成している。このため,第1ストッパー片61と第2ストッパー片62は,前端縁2a側及び後端縁3a側の辺が傾斜しているといえる。図示した例において,台形の底角θは,90度未満となり,具体的には45〜90度又は50度〜80であることが好ましい。このように,第1ストッパー片61と第2ストッパー片62は,斜辺を持つ台形状であることが好ましい。
その他,図1に示した実施形態では,上面10に,スリーブ100の中を覗き見るための窓部11が設けられている。また,左側面30の後端縁3a側には,指掛け孔31が設けられている。指掛け31を設けることで,スリーブ100に収納された状態の包装箱を押し出しやすくなる。
接合代50を右側面40の内面に接合して,ブランクシート1を組み立てることで,図2に示した立体状態のスリーブ100に成型される。また,ブランクシート1を組み立てる際には,第1ストッパー片61を接合代50との境界上の折線で折り返すとともに,第2ストッパー片62を,第1ストッパー61との境界状の折線で折り返す。そして,第1ストッパー片61と第2ストッパー片62を接合代50の内面側に接合する。これにより,接合代50は,第1ストッパー片61と第2ストッパー片62とが折り重なった位置において,その厚みが増加される。このように,接合代50の厚みが部分的に増加された部位を,本願明細書ではストッパー部60と称している。図2に示した例では,右側面40の内面にストッパー部60が形成されることとなる。なお,図2では,スリーブ100の内面側に位置する接合代50と,第1ストッパー片61及び第2ストッパー片62によって形成されたストッパー部60とを,点線で示している。
図3(A)は,図2に示したA−A線における断面図であり,図3(B)は,図2に示したB−B線における断面図である。図3(A)に示されるように,ストッパー部60が形成されていない部位においては,接合代50が設けられた部位においてのみ,厚紙が2重に重なる。これに対して,図3(B)に示されるように,ストッパー部60が形成された部位においては,厚紙が最大で4層に重なる。具体的には,右側面40,接合代50,第1ストッパー片61,及び第2ストッパー片62が厚み方向に重なることとなる。これにより,図3(B)に示した部位においては,図3(A)に示した部位に比べて,厚紙の積層枚数が多く,結果として接合代50の厚みが内面側向かって増加しているといえる。このように,ストッパー部60が形成された部位では,それが形成されていない部位と比べて内面側に向かって厚みが増加されることとなるため,この部位にまで包装箱が達すると,スリーブ100と包装箱の間の隙間が小さくなり,包装箱がスリーブ100から抜け落ちにくくなる。反対に,ストッパー部60が形成されていない部位では,スリーブ100と包装箱の間の隙間が比較的大きいため,包装箱をスムーズに出し入れできる。
また,図3(B)に示したように,この例では,第1ストッパー片61が接合代50の内側に折り返され,さらに,第2ストッパー片62が第1ストッパー片61と接合代50の間に折り込まれている。このように,第2ストッパー片62を第1ストッパー片61と接合代50の間に折り込むことが最も好ましい形態である。この形態においては,第2ストッパー片62が接合代50に直接接合される。ただし,図示は省略するが,第1ストッパー片61が,第2ストッパー片62と接合代50との間に位置するように折り畳むことも可能である。この場合には,第1ストッパー片61が接合代50に直接接合され,第2ストッパー片62が第1ストッパー片61に直接接合される。
図4は,上記した構造のスリーブ100の内部に別の包装箱200を収納する様子を段階的に示している。図4(A)は,スリーブ100と包装箱200が分離した状態を示している。スリーブ100内に収容する包装箱200は,公知の構造のものを利用できる。包装箱200をスリーブ100内に収容できるように,包装箱200の外側寸法をスリーブ100の内側寸法よりも少し小さくすればよい。
図4(B)は,包装箱200をスリーブ100の前側の開口2から挿入し,ストッパー部60の手前まで押し込んだ状態を示している。このようにストッパー部60の手前までは,包装箱200をスリーブ100内にスムーズに押し込むことができる。続いて,図4(C)は,包装箱200をストッパー部60の中頃まで押し込んだ状態を示している。包装箱200の外表面がスリーブ100の内面に設けられたストッパー部60に接すると,包装箱200とスリーブ100の間の隙間が小さくなる。このため,ストッパー部60が,包装箱200の脱落を防止するための抵抗として機能する。図4(C)に示された状態において,前側の開口2を下向きにしても包装箱200がスリーブ100から抜け落ちないように,スリーブ100内のストッパー部60の厚みを調整することが理想である。このように,スリーブ100の内部にストッパー部60を設けて包装箱200の脱落を防止することで,使用者は,脱落防止のためにスリーブ100と包装箱200を係止させるなどの特殊な作業を行う必要がなくなる。使用者が,一般的なスリーブと同様の手順で,本発明に係るスリーブ100の内部に包装箱200を収納するだけで,簡単に包装箱200の脱落を防止することができる。
図5は,一枚の矩形状の厚紙から4つのスリーブのブランクシートを打ち抜き加工する場合の例を示している。図5に示されるように,矩形状の厚紙に切り込みを入れる際,一対のブランクシートを180度の回転対称となるように並べ,且つ,この一対のブランクシートの第1ストッパー片及び第2ストッパー片により形成された台形の斜辺の一辺を共有させた状態とする。また,同じ形状ブランクシートをもう一対並べる。このように厚紙への切れ込みの入れ方を工夫することで,打抜き工程で廃棄されるトリムの量を削減することができ,製造の効率化及び低コスト化を実現できる。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
例えば,本願明細書では,下面20に接合代50が延設された形態を例に挙げて説明したが,接合代50は,その他の上面10,左側面30,右側面40のいずれかに延設されたものであってもよい。つまり,接合代50は,ブランクシート1の一端に位置する面に延設され,このブランクシート1の他端に位置する他の面に接合されるものであればよい。例えば,図示は省略するが,接合代50を左側面30に延設して,この接合代50を上面10に接合するという構造も採用しうる
また,本願明細書では,右側面40の内面側にストッパー部60が形成された例を示したが,ストッパー部60は,その他の左側面30や,上面10,又は下面20に形成されていてもよい。つまり,ストッパー部60は,上下左右の側面10,20,30,40のいずれかに接合された接合代50の厚みを部分的に増加したものであればよい。
また,本願明細書では,接合代50に延設されたストッパー片61,62を折り返すことでストッパー部60を形成する形態を主に説明した。ただし,ストッパー部60の形成方法はこれに限定されず,例えば,接合代50の内面に別部材を貼付して接合代50の厚みを増加させてもよい。
また,本願明細書では,スリーブ100の前側の開口2と後側の開口3が開放されている例を示したが,これらの開口2,3にはフラップ片などの蓋が添設されていて,自由に開閉可能ものであってもよい。
本発明は,包装用のスリーブに関する。従って,本発明は,包装容器の製造業において好適に利用しうる。
1…ブランクシート 2…前側の開口
2a…前端縁 3…後側の開口
3a…後端縁 10…上面
11…窓部 20…下面
30…左側面 31…指掛け孔
40…右側面 50…接合代
60…ストッパー部 61…第1ストッパー片
62…第2ストッパー片 100…スリーブ
200…包装箱

Claims (4)

  1. 互いに対向する一対の上下面(10,20)と互いに対向する一対の左右側面(30,40)とが折線を介して連接されて,一枚のブランクシート(1)を成しており,
    前記ブランクシート(1)の一端に折線を介して接合代(50)が設けられ,前記接合代(50)が前記ブランクシート(1)の他端に接合された
    包装用のスリーブ(100)であって,
    前記接合代(50)の内面に,部分的に厚みが増加されたストッパー部(60)が形成されており,
    前記ストッパー部(60)は,
    折線を介して前記接合代(50)に連接された第1ストッパー片(61)と,
    折線を介して前記第1ストッパー片(61)に連接された第2ストッパー片(62)とを有し,
    前記第1ストッパー片(61)は,前記接合代(50)の内面側に折り返されており,
    前記第2ストッパー片(62)が前記接合代(50)と前記第1ストッパー片(61)の間に位置するように折り畳まれて接合されているか,若しくは前記第1ストッパー片(61)が前記接合代(50)と前記第2ストッパー片(62)の間に位置するように折り畳まれて接合されている
    スリーブ。
  2. 前記ストッパー部(60)は,前側の開口(2)を形成する前端縁(2a)と後側の開口(3)を形成する後端縁(3a)から一定の間隔を置いて形成されている
    請求項1に記載のスリーブ。
  3. 互いに対向する一対の上下面(10,20)と互いに対向する一対の左右側面(30,40)とが折線を介して連接されて,一枚のブランクシート(1)を成しており,
    前記ブランクシート(1)の一端に折線を介して接合代(50)が設けられ,前記接合代(50)が前記ブランクシート(1)の他端に接合された
    包装用のスリーブ(100)であって,
    前記接合代(50)の内面に,部分的に厚みが増加されたストッパー部(60)が形成されており,
    前記ストッパー部(60)は,前側の開口(2)を形成する前端縁(2a)と後側の開口(3)を形成する後端縁(3a)から一定の間隔を置いて形成されており,
    前記ストッパー部(60)は,前記前端縁(2a)側及び前記後端縁(3a)側の両方又はいずれか一方の辺が傾斜している
    スリーブ。
  4. 前記ストッパー部(60)は,前記前端縁(2a)寄り又は前記後端縁(3a)寄りに偏在している
    請求項に記載のスリーブ。
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