JP6188485B2 - 情報処理装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents
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図1は本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。図1において、ユーザ11は携帯端末12を用いて、無線通信によって情報処理装置としてのMFP(Multifunction Printer)16に対して使用予約を要求する。携帯端末12は、携帯回線通信部121、NFC通信部122、WiFi通信部123によって通信可能な3つの通信部を有する。携帯端末12は、携帯電話回線での通信時は携帯回線通信部121からアクセスポイント13を介してネットワーク15にアクセスし、MFP16と通信する。携帯端末12は、MFP16と直接通信を行う際は、NFC通信部122またはWiFi通信部123を介して、それぞれMFP16のNFC通信部162またはWiFi通信部163と通信する。また、携帯端末12は、ユーザ識別情報としてユーザID[ユーザID#2]124を保持している。
第1実施形態では、MFPを使用するために、携帯端末から使用予約の要求が送られているのに対し、本実施形態では、PC等から使用予約の要求が送られる。以下、第1実施形態と異なる部分について説明し、同様の部分については説明を省略する。図6は本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。本実施形態において、PC63はプリントデータをMFP66に送るとともに、使用予約の要求をMFP66に送る。携帯端末62は、NFC通信部122とWiFi通信部123の2つの通信部を有する。PC63は、NFC通信部631を有し、携帯端末62とNFC通信によって情報の送受信を行う。また、PC63内にはプリントデータ64が保存されており、ユーザ61からの指示により、ネットワーク65を介してMFP66に送る。MFP66の構成は第1実施形態で説明したものと同様である。
第1実施形態および第2実施形態では、MFPを使用するために、それぞれ携帯端末とPCから使用予約が行われているのに対し、本実施形態では、携帯端末がMFPと直接通信することにより使用予約が行われる。以下、第1実施形態および第2実施形態と異なる部分について説明し、同様の部分については説明を省略する。図9は本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。図9では、携帯端末はMFPと直接通信することで使用予約を行う。携帯端末92は、NFC通信部122とWiFi通信部123の2つの通信部を有する。サーバ94とMFP96の構成は第1実施形態で説明したものと同様である。
これまでに説明した実施形態では、印刷を行う際、ユーザはMFPのUIを操作して、必要なIDとパスワードを入力することによってサーバの認証を行っているが。他の方法でサーバの認証を行ってもよい。図12に本実施形態におけるシステムの全体構成を示す。図12において、携帯端末12は、サーバ用ユーザID・パスワード125を保持する点以外は、第1実施形態で説明した図1と同様である。MFP16に対する使用予約時に、ユーザ11は携帯端末12からユーザID124をMFP16に送るのと同時に、サーバ用ユーザID・パスワード125もMFP16に送る。第1実施形態に説明したように、MFP16は使用予約の要求を受け付けると、WiFi設定情報164を携帯端末12に送信し、WiFi-Direct通信が確立するのを待ち、通信が確立したら使用要求を受け付ける。本実施形態では、MFP16は、使用予約の要求を受け付ける際、あらかじめ取得したサーバ用ユーザID・パスワード125を用いてサーバ14にアクセスし、認証できた場合にのみ要求を受け付け、それ以外の場合は要求を受け付けない。
これまでに説明した実施形態では、MFPは、ユーザが所持する携帯端末とユーザIDを紐づけるため、携帯端末に固定IPを割り当てて、固定IPとユーザIDを紐づけて管理しているが、携帯端末とユーザの紐づけを他の方法によって行っても構わない。例えば、ユーザIDの代わりに携帯端末が持つMAC AddressをユーザIDとして使用する方法でもよい。この方法では、携帯端末からMAC AddressをMFPに送信し、MFPはMAC AddressをユーザIDとして順番待ちリスト166において管理する。このとき、携帯端末とユーザはMAC Addressにより紐づけて管理されているため、これまでに説明した実施形態のようにMFPは各ユーザの携帯端末に固定IPを割り当てる必要はない。また、第1実施形態乃至第3実施形態と同様の効果が得られる。
これまでに説明した実施形態では、携帯端末またはPCから使用予約を要求する際、携帯端末からユーザIDをMFPに送信しているが、MFPがユーザIDを生成するようにしてもよい。図13は、本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。図13において、携帯端末12は、サーバ用ユーザID・パスワード125を保持し、ユーザID124を保持しない。また、MFP16は、ユーザID生成部167を有する。それ以外の点は、第1実施形態で説明した図1と同様である。ユーザ11は携帯電話回線を介して携帯端末12からMFP16に使用予約を要求する。MFP16は、使用予約の要求を受け取ると、ユーザID生成部167でユーザIDを生成し、WiFi設定情報164に生成したユーザIDを付加して携帯端末12に送信する。携帯端末12は、受け取ったユーザIDを内部に保存するとともに、WiFi-Direct通信をMFP16との間で確立させる。MFP16は、WiFi-Direct通信が確立した場合に、ユーザID生成部167で生成したユーザIDを順番待ちリスト166に登録する。このように、MFPがユーザIDを生成して携帯端末に送ることにより、ユーザIDをあらかじめ有さない携帯端末であっても、これまでに説明した実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第1実施形態乃至第3実施形態と同様の効果が得られる。
第3実施形態では、使用予約の要求時とユーザ照合時の2回、ユーザ11は携帯端末92をMFP96のNFC通信部162に接触させている。ここで、2回の接触は、同一のNFC通信部に対して行われているが、NFC通信部を2つ設け、別々に接触するようにしてもよい。図14は、本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。図14において、MFP96は、NFC通信部162とNFC通信部967を有する点以外は、第3実施形態で説明した図9と同様である。ユーザ91は、ユーザ照合時のみNFC通信部967に携帯端末92を接触させ、使用予約の要求時などそれ以外のNFC通信はすべてNFC通信部162に携帯端末92を接触させる。これにより、MFP96近傍でユーザが操作しているときに他のユーザが使用予約をする際、他のユーザはMFPから少し離れた場所に設置されたNFC通信部に接触すればよくなる。したがって、他のユーザは、使用中のユーザの操作を邪魔することなく使用予約を行うことができる。また、第1実施形態乃至第3実施形態と同様の効果が得られる。
第2実施形態では、PCから使用予約の要求とプリントデータを同時にMFPへ送信しているが、PCからMFPに使用予約の要求だけを送信し、ユーザがMFPを使用する際に機能を選択するようにしてもよい。ユーザが印刷機能を選択する場合は、プリントデータをPCからネットワーク上のサーバにあらかじめ送信しておいて使用時にユーザが選択する構成としてもよい。また、PCが使用予約の要求とプリントデータを別々にMFPへ送信する構成としてもよく、このように、使用予約の要求とプリントデータを同時に送る構成でなくても構わない。以上によって、PCから使用予約を行う際であっても、MFPを印刷以外の用途に使用することができる。また、第1実施形態乃至第3実施形態と同様の効果が得られる。
第3実施形態および第7実施形態では、最初のNFC通信部への接触は使用予約時およびWiFi通信の確立時させるために使用しているが、最初のNFC通信部への接触によって課金されるようにしてもよい。図15は、本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。図15において、レジ端末97とNFC通信部971がネットワーク95に接続されている点以外は、第3実施形態で説明した図9と同様である。携帯端末92はNFC通信部122を用いてMFP96およびレジ端末97と通信し、WiFi通信部123を用いてMFP96と通信する。レジ端末97は、NFC通信部971を持ち、携帯端末92とNFC通信を行うとともに、ユーザがMFP96を使用するための料金決済を行う。
これまでに説明した実施形態では、ユーザとMFP間で直接接続する近距離無線通信を確立させているが、一定の範囲内にユーザがいることを判別できれば機器間を直接接続する通信でなくても構わない。例えば、特定の範囲をカバーするWiFiルータがあり、そのルータに接続していることをもってユーザの位置を判断する、あるいは特定の範囲をカバーする携帯やPHSの基地局情報からユーザの位置を判断するような構成であってもよい。以上により、MFP自体の通信機能ではなくMFPとその他の通信機器をシステムとして構築した場合でも、これまでに説明した実施形態と同様の効果が得られる。
これまでに説明した実施形態では、順番待ちリストの先頭になったユーザIDに対応するユーザに順番が来たことを通知しているが、リストの途中のユーザに対して情報を通知する構成でも構わない。例えば、順番リストの先頭ではない後続ユーザIDのユーザに対して、ユーザの現在のステータスを通知したり、先頭のユーザIDのユーザの作業の進捗具合を見て、そのユーザが完了間近になったら2番目のユーザIDのユーザに対してMFPの近くまで来るよう促す構成であってもよい。以上のように、各ユーザが自分の順番を把握できるようにすることで利便性が向上し、順番が近くなったらユーザに対しあらかじめ呼び出しを行うことによって、使用中のユーザが使用完了してから次のユーザが使用するまでの時間をさらに短縮することができる。
これまでに説明した実施形態では、ユーザは、順番待ちをしている間にユーザが所有する携帯電話とMFPとの通信が切れた場合、MFPから使用権を与えられないものの順番待ちリストからは削除されていない構成だった。しかし、順番待ちリストから削除するための条件を満たすユーザIDを順番待ちリストから削除する構成であってもよい。例えば、ユーザが所有する携帯端末と通信が途切れてから一定期間以上経過しても再接続されない場合、MFPは、その携帯電話のユーザはMFP付近からいなくなったものと判断して、そのユーザのユーザIDを順番待ちリストから削除する構成でもよい。また、通信が切れている時間に応じて順番待ちリストの順序を順次繰り下げていき、リストの最後尾から繰り下げるときに削除するような構成でもよい。以上により、順番待ちリストからMFPから一定範囲内にいないユーザを削除することで、順番待ちリストに無駄なユーザが残ってしまうのを防ぐことができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (21)
- 情報処理装置であって、
第1の通信範囲で通信可能な第1の通信手段と、
前記第1の通信範囲より狭い第2の通信範囲で通信可能な第2の通信手段と、
前記情報処理装置を使用するための要求の受信順に並べられた順番待ちリストに基づいて、前記情報処理装置の使用を許可するか否かの判定を行う判定手段を有し、
前記判定手段は、前記情報処理装置を使用するための要求を行ったユーザに対応する通信装置との間で、前記第1の通信手段が通信を確立中に前記第2の通信手段が通信を確立した場合であって、かつ、該通信を確立した通信装置の識別情報が前記順番待ちリストの先頭に登録されている識別情報と一致する場合、該通信を確立した通信装置のユーザに対し、前記情報処理装置の使用を許可することを特徴とする情報処理装置。 - 前記第2の通信手段は前記要求とともに該要求を送信した通信装置の識別情報を受信し、前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記第2の通信手段により受信された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第1の通信範囲よりも広い第3の通信範囲で通信可能な第3の通信手段を更に備え、
前記第3の通信手段が前記要求とともに該要求を送信した通信装置の識別情報を受信し、前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記第3の通信手段により受信された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第1の通信範囲よりも広い第3の通信範囲で通信可能な第3の通信手段を更に備え、
前記第3の通信手段が、他の情報処理装置から、前記要求とともに該要求を前記他の情報処理装置を経由して送信した通信装置の識別情報と該他の情報処理装置で使用されるデータを受信し、前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記第3の通信手段により受信された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第3の通信手段は、同時に送信された前記要求と前記データを受信することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記第1の通信範囲よりも広い第3の通信範囲で通信可能な第3の通信手段と、
前記第3の通信手段が前記要求を受信した場合に該要求を送信した通信装置の識別情報を生成する生成手段とを更に備え、
前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記生成手段により生成された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第3の通信手段は、前記生成手段によって生成された前記識別情報を前記要求を送信した通信装置に送信することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記第2の通信範囲で通信可能な第2の他の通信手段を更に備え、
前記第2の他の通信手段は前記要求とともに該要求を送信した通信装置の識別情報を受信し、前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記第2の他の通信手段により受信された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第2の通信範囲と同じ通信範囲で通信可能な第4の通信手段を更に備え、
前記第4の通信手段は、前記要求とともに該要求を送信した通信装置の識別情報を受信し、前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記第4の通信手段により受信された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記要求を行ったユーザに対応する通信装置との間で、前記第1の通信手段が通信を確立中に前記第2の通信手段が通信を確立した場合、前記第2の通信手段は該通信を確立した通信装置の識別情報を取得することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、前記順番待ちリストの先頭に登録されている識別情報と、前記第2の通信手段が取得した前記識別情報が一致した場合に、前記通信を確立した通信装置のユーザに対して前記情報処理装置の使用を許可すると判定することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、前記第1の通信手段が前記順番待ちリストの先頭に登録されている識別情報を所持する通信装置と通信を確立していない場合であって、前記順番待ちリストに他の通信装置の識別情報が登録されている場合に、当該他の通信装置の識別情報と前記先頭に登録されている識別情報の順序を入れ替えることを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
- 前記第1の通信手段が前記順番待ちリストに登録されている識別情報に対応する通信装置との通信を切った場合、前記判定手段は、該通信が切れた通信装置の識別情報を前記順番待ちリストから削除することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
- 前記第1の通信手段が前記順番待ちリストに登録されている識別情報に対応する通信装置との通信を切ってから一定時間経過した場合、前記判定手段は、該通信が切れた通信装置の識別情報を前記順番待ちリストから削除することを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段が前記通信装置のユーザに対して前記情報処理装置の使用を許可すると判定した場合、前記情報処理装置の使用を許可することを通知することを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段が前記通信装置のユーザに対して前記情報処理装置の使用を許可すると判定した場合、前記情報処理装置の使用を許可することを通知するユーザインタフェースを更に備えることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記順番待ちリストに登録されている識別情報に対応する通信装置に、現在のステータスの情報を通知することを特徴とする請求項1乃至16の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記順番待ちリストには識別情報と前記通信装置に固定に割り当てたIPアドレスが対応付けられて登録されていることを特徴とする請求項1乃至17の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記順番待ちリストには識別情報と前記通信装置から受信したMAC Addressが対応付けられて登録されていることを特徴とする請求項1乃至17の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 第1の通信範囲で通信可能な第1の通信手段と、
前記第1の通信範囲より狭い第2の通信範囲で通信可能な第2の通信手段と、を有する情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置を使用するための要求の受信順に並べられた順番待ちリストに基づいて、前記情報処理装置の使用を許可するか否かの判定を行う判定工程を有し、
前記判定工程では、前記情報処理装置を使用するための要求を行ったユーザに対応する通信装置との間で、前記第1の通信手段が通信を確立中に前記第2の通信手段が通信を確立した場合であって、かつ、該通信を確立した通信装置の識別情報が前記順番待ちリストの先頭に登録されている識別情報と一致する場合、該通信を確立した通信装置のユーザに対し、前記情報処理装置の使用を許可することを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 請求項1乃至請求項19のいずれか1項に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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