JP6188485B2 - 情報処理装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、その制御方法及びプログラム Download PDF

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本発明は情報処理装置、その制御方法、およびシステムに関する。
機密文書などセキュリティレベルの高いドキュメントを印刷する際の印刷手法として、認証印刷が知られている。認証印刷とは、ユーザから送信されたドキュメントが一旦MFP(Multifuntion Printer)内部やプリントサーバに保存され、ユーザがMFPで個人認証した後にMFPが保留していたドキュメントの印刷を開始するものである。このような認証印刷では、ユーザはあらかじめドキュメントをMFPやプリントサーバに送信し、MFPやプリントサーバは送信されたドキュメントをアクセス制限をかけて保存しておく。ユーザはMFPでドキュメントを印刷する際、アクセス制限を解除するためMFPにおいて個人認証を行う。個人認証の方法としては、ユーザIDおよびパスワードを用いる方法や、NFC(Near Field Communication)など非接触ICカードなどを用いる方法などがある。
複数のユーザが認証印刷をするとき、ドキュメントをMFPやプリントサーバに送信したユーザの順番と、MFPに印刷物を取りに来るユーザの順番は一致するとは限らない。そのため、一般的にはMFPで印刷を実行する順番はMFPで個人認証した順となる。ところで、MFPには、複数ユーザが同時に認証印刷しようとするときの認証システムとして、2つのシステムがある。一つは、使用中(認証・印刷中)のユーザがいる場合でも他のユーザに認証を許可するシステムであり、もう一つは、使用中のユーザがいる場合は、そのユーザに占有権を与え、他のユーザの認証を許可しないシステムである。使用中のユーザがいる場合でも他ユーザが認証可能なシステムでは、他ユーザは個人認証自体はできるものの、使用中のユーザが使用を完了してから、他ユーザはMFPから印刷物が出力されるのを待たなければならない。一方、使用中のユーザにMFPの占有権を与えるシステムでは、使用中のユーザが印刷完了するまで他ユーザは個人認証および印刷ができない。このため、他ユーザは順番待ちのためにMFP前で待つか、しばらくたってMFPが空くまで待ってから認証・印刷をしなければならない。
また、近年コンビニエンスストア等に設置されたMFPでは、コピーやスキャン、FAX、サーバからプリントデータを取得しての印刷など、様々な用途でMFPを使用できる。コンビニエンスストア等のMFPでは、上述した認証システムのように、使用中のユーザがいる場合は、そのユーザに占有権を与え、他のユーザの認証を許可しない。すなわち、単一のユーザがMFPを一定時間占有して使用する場合は、使用を希望する他のユーザは、順番待ちのためにMFP前に並んで待つか、しばらく待ってMFPが空いてから使用しなければならない。
このような順番待ち状態を解決する方法として、特許文献1には、待ち行列の先頭ユーザに対し、機器の占有権を認める通知を行い、所定の時間内にそのユーザの確認できない場合は待ち行列からそのユーザの情報を除去して次に進む方法が提案されている。特許文献1に記載される方法は、機器の占有権を認める通知を先頭ユーザに行った後、先頭ユーザによるユーザ認証が行われるのを所定時間待ち、タイムアウトした場合は待ち行列の他のユーザに機器の占有権を認める通知を行う。また、ユーザとMFPの距離を判別する方法として、特許文献2には、GPS等を用いて利用者の位置に応じて画像処理を開始する方法が提案されている。特許文献3と特許文献4には、認証印刷中に近距離無線通信が切れた場合、ユーザがその場を離れたと判断して印刷中止する方法が提案されている。
特開2003-196063号公報 特開2001-86275号公報 特許4881849号公報 特開2009-15422号公報
特許文献1のように、待ち行列の先頭ユーザに対して機器の占有権を認める通知を行い、さらに、ユーザ認証が行われるのを所定時間待つ方法では、ユーザと機器との距離がわからない。そのため、タイムアウトするまでの時間が長いと、順番通知を受けた先頭ユーザが不在で機器が放置されているような場合には、タイムアウトするまでの時間の分だけ無駄な待ち時間を他のユーザに与えることになる。タイムアウトするまでの時間を短くすれば無駄な待ち時間を短くすることはできるものの、ユーザが機器に認証しに来るまでに十分な時間がなく、タイムアウトしてしまう可能性が生じる。また、特許文献2乃至4の構成は、いずれも距離に応じて印刷を開始または中止するものであり、順番待ちは考慮されていないため、認証印刷時の順番待ちの問題は解決されない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、機器の占有権を得るために順番待ちしているユーザに対し、無駄な待ち時間を少なくすることを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の情報処理装置は以下の構成を備える。すなわち、情報処理装置であって、第1の通信範囲で通信可能な第1の通信手段と、前記第1の通信範囲より狭い第2の通信範囲で通信可能な第2の通信手段と、前記情報処理装置を使用するための要求の受信順に並べられた順番待ちリストに基づいて、前記情報処理装置の使用を許可するか否かの判定を行う判定手段を有し、前記判定手段は、前記情報処理装置を使用するための要求を行ったユーザに対応する通信装置との間で、前記第1の通信手段が通信を確立中に前記第2の通信手段が通信を確立した場合であって、かつ、該通信を確立した通信装置の識別情報が前記順番待ちリストの先頭に登録されている識別情報と一致する場合、該通信を確立した通信装置のユーザに対し、前記情報処理装置の使用を許可するとを特徴とする。
本発明によれば、機器の占有権を得るために順番待ちしているユーザに対し、無駄な待ち時間を少なくすることが可能となる。
第1実施形態の全体構成を示す図。 第1実施形態におけるMFPの使用予約受付のフローチャート。 第1実施形態における使用予約時の携帯端末とMFPの状態を示す図。 第1実施形態におけるMFPの順番制御のフローチャート。 第1実施形態順番待ち時の携帯端末とMFPの状態を示す図。 第2実施形態の全体構成を示す図。 第2実施形態におけるMFPの使用予約受付のフローチャート。 第2実施形態における使用予約時の携帯端末とMFPの状態を示す図。 第3実施形態の全体構成を示す図。 第3実施形態におけるMFPの使用予約受付のフローチャート。 第3実施形態における使用予約時の携帯端末とMFPの状態を示す図。 第4実施形態の全体構成を示す図。 第6実施形態の全体構成を示す図。 第7実施形態の全体構成を示す図。 第9実施形態の全体構成を示す図。
[第1実施形態]
図1は本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。図1において、ユーザ11は携帯端末12を用いて、無線通信によって情報処理装置としてのMFP(Multifunction Printer)16に対して使用予約を要求する。携帯端末12は、携帯回線通信部121、NFC通信部122、WiFi通信部123によって通信可能な3つの通信部を有する。携帯端末12は、携帯電話回線での通信時は携帯回線通信部121からアクセスポイント13を介してネットワーク15にアクセスし、MFP16と通信する。携帯端末12は、MFP16と直接通信を行う際は、NFC通信部122またはWiFi通信部123を介して、それぞれMFP16のNFC通信部162またはWiFi通信部163と通信する。また、携帯端末12は、ユーザ識別情報としてユーザID[ユーザID#2]124を保持している。
サーバ14は、あらかじめユーザによりPCや携帯端末等から送信されたプリントデータを内部に保存し、MFP16からの要求に応じてネットワーク15を介してMFP16にプリントデータを送信する。なお、プリントデータはMFP16内に保存されていてもよい。
MFP16は、ネットワーク通信部161、NFC通信部162、WiFi通信部163の3つの通信部を有する。また、WiFi通信部163はWiFi-Direct通信を確立するためのWiFi設定情報164を有する。さらに、MFP16はユーザIDを比較・照合するためのユーザ照合部165、ユーザから使用予約の要求を受け付けて使用順序を管理するための順番待ちリスト166を有する。また、MFP16は不図示の制御部を有し、MFP16内の動作を制御する。
MFP16は、携帯電話回線を介して携帯端末12と通信し、携帯端末12から使用予約の要求を受け付ける。また、MFP16は携帯端末12との間で直接、NFC通信およびWiFi-Direct通信を行う。MFP16は、携帯端末12との間で確立したWiFi-Direct通信の通信状態によって、ユーザ11がMFP16から一定の範囲内にいるか否かを判断する。なお、本実施形態ではユーザ11は携帯端末12を所持して動くものとする。また、本実施形態ではユーザとMFPの間の距離を判別する通信手段としてWiFi-Direct通信を用いているが、ユーザとMFPの距離が判別できれば他の通信手段であっても構わない。例えばBluetooth(登録商標)やWUSB(ワイヤレスUSB)など、WiFi以外の近距離無線通信でもよい。
次に、MFP16に対する使用予約のフローを、図2と図3を参照して説明する。図2は本実施形態におけるMFP16に対する使用予約の動作を示すフローチャートであり、図3は本実施形態におけるMFP16に対する使用予約時の携帯端末12とMFP16の状態を示す図である。図3(a)は、MFP16がユーザ11からの使用予約を受け付ける前の状態を示している。このときMFP16は、順番待ちリスト166に、要求の受信順にユーザID#0、ユーザID#1の2人分のユーザIDを登録している。これから使用予約をしようとしているユーザ11は、自身の持つ携帯端末12にユーザID#2を保持している。MFP16を使用したいユーザ11は、携帯端末12から携帯電話回線を介して使用予約の要求をMFP16に送る。このとき、携帯端末12は使用予約の要求とともに内部に保持するユーザID(ここではユーザID#2)も合わせてMFP16に送る。MFP16の携帯回線通信部121は、携帯電話回線を介して要求を受け付け、受け付けた要求に含まれるユーザIDをMFP16内部にいったん保存する(S201)。
次に、MFP16の携帯回線通信部121は、携帯電話回線を介して、携帯端末12にWiFi-Direct通信を確立させるためのWiFi設定情報164を携帯端末12に送る(S202)。ここで、MFP16は携帯端末ごとに固定IPアドレスを割り当て、割り当てた固定IPアドレスを含んだWiFi設定情報164を携帯端末12に送信する。携帯端末12は、図3(b)に示すように、受け取ったWiFi設定情報164をもとに、WiFi通信部123を用いてMFP16のWiFi通信部163との間でWiFi-Direct通信を確立させる。MFP16は、順番待ちリスト166において、携帯端末のユーザID(携帯端末12の場合はユーザID#2)と割り当てた固定IPアドレスを紐づけて一緒に管理する。なお、本実施形態では、MFP16はユーザIDとIPアドレスを順番待ちリスト166において一緒に管理し、ユーザIDを選択すると対応するユーザの携帯端末が一意に決まるものとしている。しかし、ユーザIDとIPアドレスが対応付けられていれば、MFP16は、ユーザIDとIPアドレスを個別に管理してもよい。
MFP16の携帯回線通信部121がWiFi設定情報164を携帯端末12へ送った後、MFP16のWiFi通信部123はWiFi-Direct通信が確立するまで一定時間待つ(S203)。一定期間内にWiFi-Direct通信が確立した場合は(S204,Yes)、制御部(不図示)は、順番待ちリスト166の最後尾に、受け取ったユーザIDを追加する(S205および図3(c))。その後、MFP16は使用予約の要求受付を完了する(S206)。この状態で、ユーザ11は順番待ちの状態となる。なお、S204では、制御部は、単にWiFi-Direct通信が確立したか否かによって携帯端末12とWiFi-Direct通信が確立したか否かを判断しているが、ユーザの特定をより厳密に行うため、携帯端末12からWiFi-Direct経由で再度ユーザIDを取得してもよい。再度ユーザIDを取得する場合は、MFP16のユーザ照合部165は、S201で受け取ったユーザIDと再度取得したIDとを比較し、一致していたら順番待ちリスト166にユーザIDを追加し、使用予約の要求受付を完了する。
一方、MFP16において一定時間経過してもWiFi-Direct通信が確立しなかった場合(S204,No)、MFP16の携帯回線通信部121は、通信の確立に失敗したことを示す通信エラーの信号を携帯電話回線を介して携帯端末12に通知する(S207)。なお、通信の確立に失敗したことをMFP16のUIに表示してユーザ91に通知してもよい。携帯端末12を所持するユーザ11は通信確立失敗の通知を検出した場合、再度WiFi-Direct通信を試みる場合はMFP16に対して再接続の要求を送る。MFP16は、再接続の要求を検出した場合(S208)、再度接続処理を行う(S209)。ここで、接続できた場合は(S210,Yes)、MFP16の制御部は、ユーザIDを順番待ちリスト166の最後尾に追加し(S205)、使用予約の要求受付を完了する(S206)。一方、MFP16が再接続の要求を検出しない場合(S208,No)、または再接続が失敗した場合(S210,No)は、携帯回線通信部121は接続エラーの信号を携帯電話回線を介して携帯端末12に送り(S211)、使用予約の要求を受け付けずに終了する(S212)。
S206のようにMFP16が使用予約の要求を正常に受け付けると、その要求を送信したユーザ11は順番待ち状態になる。この状態になると、図3(d)に示すように、携帯端末12はMFP16とWiFi-Directで通信している状態となるので、ユーザ11はWiFi-Directの通信範囲で順番を待っていればよい。なお、図2では、MFP16は、再接続の要求を検出する回数は1回としているが、1回に限らず複数回としてもよく、また、携帯端末12は再接続の要求を複数回行ってもよい。
次に、MFP16における順番制御のフローを、図4と図5を参照して説明する。図4は本実施形態におけるMFP16の順番制御の動作を示すフローチャートであり、図5は本実施形態におけるMFP16の順番制御時の携帯端末12とMFP16の状態を示す図である。まず、図4において、MFP16制御部は、順番待ちリスト166を参照し、登録されているユーザIDが存在するか否かを確認する(S402)。登録されているユーザIDが存在する場合、すなわち順番待ちをしているユーザが存在する場合(S402,Yes)、順番制御を開始する。登録されているユーザIDが存在しない場合(S402,No)、MFP16は制御を終了する(S403)。登録されているユーザIDが存在する場合(S402,Yes)、制御部は順番待ちリスト166の先頭のユーザIDを選択し(S404)、先頭のユーザIDの携帯端末とWiFi-Direct通信できているか否かを確認する(S405)。先頭のユーザIDの携帯端末との間の通信が切れている場合は(S405,No)、制御部は、順番待ちリスト166に先頭のユーザID以外の他のユーザIDが登録されているか否かを確認する(S406)。
順番待ちリスト166に他のユーザIDが登録されている場合は(S406,Yes)、制御部は順番待ちリスト166において、先頭のユーザIDと先頭のユーザIDの次に登録されているユーザIDの順序を入れ替える(S409)。そして、制御部は入れ替えたユーザIDを先頭のユーザIDとして選択し(S404)、WiFi通信部123は選択したユーザIDの携帯端末と通信が確立できている否かを確認する(S405)。この通信状態の確認によって、MFP16はユーザとMFPとの間の距離が一定範囲内(WiFi-Directの通信範囲内)であるか否かを判断できる。一方、順番待ちリスト166に他のユーザIDが登録されていない場合(S406,No)、WiFi通信部123は、携帯回線通信部121が新たなユーザIDの携帯端末から使用予約の要求を受け取るまで、またはWiFi通信部123が先頭のユーザIDの携帯端末からWiFi-Direct通信を再度接続されるまで待つ(S407)。新たなユーザIDが順番待ちリスト166に登録された場合は(S408,No)、制御部は、先頭のユーザIDと、新たなユーザIDの順序を入れ替えて選択する(S409→S404)。そして、WiFi通信部123は、新たに選択したユーザIDの携帯端末との間でWiFi-Dirct通信が確立しているか否かを確認する(S405)。なお、S409では先頭のユーザIDと先頭のユーザIDの次に登録されているユーザIDの順序を入れ替えているが、次に登録されているユーザIDもWiFi-Direct通信できていない場合は、さらにその次のユーザIDの順序と入れ替える。
順番待ちリスト166の先頭のユーザIDの携帯端末とWiFi-Direct通信できている場合(S405,Yes)、MFP16のWiFi通信部123は、WiFi通信によって先頭のユーザIDの携帯端末に順番通知を行うことによって、ユーザ照合が可能であることを通知する(S410)。そして、MFP16は、NFC通信部122が携帯端末によって接触されるのを待つ(S411)。ユーザはMFP16に近づき、所持する携帯端末をMFP16のNFC通信部162に接触させる。MFP16は、NFC通信部162において接触を検出した場合、NFC通信によって、携帯端末内に保持されているユーザIDを取得する(S412)。そしてのユーザ照合部165は、取得したユーザIDが先頭のユーザIDと一致するか否かを比較・照合する(S412)。照合の結果、先頭のユーザIDと一致することが確認できた場合は(S413,Yes)、MFP16は、その先頭のユーザIDの携帯端末を所持するユーザに使用権を与え(S417)、使用が終わるのを待つ(S418)。そして、MFP16は、使用が完了した時点で順番待ちリストから先頭のユーザIDを削除する(S419)。その後、MFP16は、順番待ちリスト166を参照し、登録されているユーザIDが存在するか否かを再び確認する(S402)。
NFC通信によって取得したユーザIDが先頭のユーザIDと異なっていた場合(S413,No)、ユーザ照合部165は、その取得したユーザIDが、順番待ちリスト166に登録されている他のユーザIDに該当するか否かを判定する(S414)。その取得したユーザIDが順番待ちリスト166に登録されているユーザIDに含まれる場合(S414,Yes)、MFP16は不図示のUI(ユーザインタフェース)において、まだ順番が来ていないので認証を拒否したことを表示する(S415)。そして、MFP16は、再度、選択した先頭のユーザIDの携帯端末がNFC通信部162に接触するのを待つ(S411)。順番待ちリスト166に登録されていないユーザIDの携帯端末がNFC通信部162に接触した場合は(S414,No)、MFP16は、使用予約がないため認証を拒否したこと、および新規ユーザとして携帯端末から使用要求を行うようにMFP16のUIに表示する(S416)。そして、MFP16は、先頭のユーザIDの携帯端末によってNFC通信部162に接触されるのを待つ(S411)。
次に図5を参照して、MFP16の順番制御時の携帯端末12とMFP16の状態を説明する。まず、図5(a)に示すような順番待ち状態では、ユーザ11は先約のユーザ(ユーザ#0、ユーザ#1)がMFP16を使い終わるまで、MFP16と携帯端末12のWiFi-Direct通信を確立中の状態で順番を待っている。ユーザ#0に対応するユーザが使用完了すると、順番待ちリスト166の先頭に登録されているユーザID#0は削除され、ユーザID#1に対応するユーザに使用権が与えられる(図5(b))。ユーザ#1に対応するユーザも使用完了すると、図5(c)のように順番待ちリスト166からユーザID#1が削除され、ユーザID#2が先頭となる。MFP16の制御部は順番待ちリスト166からユーザID#2を選択し(S404)、ユーザID#2の携帯端末12との間でWiFi-Direct通信が確立しているか否かを確認する(S405)。これにより、MFP16は、携帯端末12を保持するユーザ11がMFP16から一定距離の範囲内にいるか否かを判定する。
携帯端末12との間でWiFi-Direct通信が確立している場合は(S405,Yes)、MFP16のWiFi通信部123は、WiFi-Direct通信によって携帯端末12に対して順番通知を行う(S410)。順番通知を受けた携帯端末12を所持するユーザ11は、MFP16に近づいて携帯端末12をMFP16のNFC通信部162に接触させる(S411)。これにより、携帯端末12はMFP16の間でNFC通信を行い、携帯端末12に保持されているユーザID(ここではユーザID#2)がMFP16に送信される(S412)。MFP16は、NFC通信によって取得したユーザIDと、順番待ちリストのユーザIDをユーザ照合部165で比較し、ユーザIDが一致していることが確認できたら(S413,Yes)、ユーザ11にMFP16の使用を許可する(S417,図5(d))。
ユーザ照合部165によるユーザ照合が成功した場合、ユーザ11は使用可能の状態になる。ユーザ照合部165は、使用可能な状態であることを、MFP16のUIに表示することや、利用可能な通信手段を使用してユーザ11に通知する。ユーザ11は、MFP16のUIを操作して使用したい機能を選択し、MFP16の使用を開始する。以降、MFP16の用途として印刷する場合について記載するが、MFPの使用用途はコピー・スキャン・FAXなど印刷以外であっても構わない。印刷を行う際、プリントデータがサーバ14に保存されている場合、ユーザ11はMFP16のUIを操作して、図1のサーバ14の認証に必要なIDとパスワードを入力する。サーバ14は、受け取ったIDとパスワードを用いてユーザ11の認証を行い、ユーザ11にアクセス権があるデータへのアクセスを許可する。ユーザ11はサーバ14に保存されているプリントデータを取得し、MFP16で印刷を開始する。
以上のように、本実施形態では、ユーザがMFPの使用予約の要求を行う。そして、MFPはMFPから一定距離の範囲内にいることが確認できたユーザを選択し、選択されたユーザは、ユーザ照合を行った後にMFPの使用権が与えられる。これにより、認証印刷時に先に登録されたユーザが不在で後続のユーザが無駄に待たされる状態を無くすことができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、MFPを使用するために、携帯端末から使用予約の要求が送られているのに対し、本実施形態では、PC等から使用予約の要求が送られる。以下、第1実施形態と異なる部分について説明し、同様の部分については説明を省略する。図6は本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。本実施形態において、PC63はプリントデータをMFP66に送るとともに、使用予約の要求をMFP66に送る。携帯端末62は、NFC通信部122とWiFi通信部123の2つの通信部を有する。PC63は、NFC通信部631を有し、携帯端末62とNFC通信によって情報の送受信を行う。また、PC63内にはプリントデータ64が保存されており、ユーザ61からの指示により、ネットワーク65を介してMFP66に送る。MFP66の構成は第1実施形態で説明したものと同様である。
次に、MFP66に対する使用予約のフローを、図7と図8を参照して説明する。図7は本実施形態におけるMFP66に対する使用予約の動作を示すフローチャートであり、図8は本実施形態におけるMFP66に対する使用予約時の携帯端末62とMFP66の状態を示す図である。図8(a)は、MFP66がユーザ61からの要求を受け付ける前の状態である。このときMFP66は、順番待ちリスト166にユーザID#0、ユーザID#1の2人分のユーザIDを登録している。これから使用要求をしようとしているユーザ61は、自身の持つ携帯端末62にユーザID#2を保持している。PC63は、プリントデータ64をMFP66に送信する際、ユーザ61に対して携帯端末62をNFC通信部631に接触させるよう要求する。ユーザ61が携帯端末62をNFC通信部631に接触させると、PC63のNFC通信部631はNFC通信によって携帯端末62に保持されているユーザID#2を取得する。NFC通信部631が携帯端末62のユーザID#2を取得した後、PC63はネットワーク65を介してMFP66に使用予約の要求を送る。このとき、PC63は取得したユーザID#2をプリントデータ64と合わせてMFP66に使用予約の要求として送る(図8(b))。
MFP66は、PC63から使用予約の要求を受け取ると(S701)、要求とともに受け取ったプリントデータ64を不図示の記憶領域に保存し、PC63にWiFi-Direct通信を行うために必要なWiFi設定情報164をネットワーク65を介して送信する(S702)。MFP66における記憶領域は、DRAMなどの一時記憶装置、内部にあるHDD等のストレージ、あるいはMFP66外部にあるプリントサーバのいずれであってもよい。PC63のNFC通信部631は、受け取ったWiFi設定情報164をNFC通信によって携帯端末62に送信する。携帯端末62は、取得したWiFi設定情報164をもとに、WiFi通信部123を用いてMFP66のWiFi通信部163との間でWiFi-Direct通信を確立する。
MFP66のWiFi通信部123は、WiFi-Direct通信が確立するまで一定時間待つ(S703)。一定期間内にWiFi-Direct通信が確立した場合は(S704,Yes)、WiFi通信部123は、順番待ちリスト166の最後尾に、受け取ったユーザIDを追加する(S705および図8(c))。その後、MFP66は使用予約の要求受付を完了する(S706)。この状態で、ユーザ61は順番待ちの状態となる。なお、図2のS204と同様に、S704において、MFP66は、ユーザの特定をより厳密に行うために再度ユーザIDを取得してもよい。一方、S703において、一定時間経過してもWiFi-Direct通信が確立しなかった場合(S704,No)、MFP16は、通信の確立に失敗したことを示す通信エラーの信号を、ネットワーク65を介してPC63に通知する(S707)。ユーザ61は、PC63の画面や音、あるいはPC63からNFC通信を介して通知を受け取った携帯端末62によって通信確立失敗の通知を検出する。ユーザ61は通信確立失敗の通知を検出したとき、再度WiFi-Direct通信を試みる場合は、MFP66に再接続の要求を送る。MFP66は、再接続の要求を検出した場合(S708)、再度接続処理を行う(S709)。
ここで、接続できた場合は(S710,Yes)、制御部は、ユーザIDを順番待ちリスト166の最後尾に追加し(S705)、使用予約の要求受付を完了する(S706)。一方、WiFi通信部123が再接続の要求を検出しない場合(S709,No)、または再接続が失敗した場合(S710,No)は、PC63に接続エラーの信号をネットワーク65を介して送信し(S711)、使用要求を受け付けずに終了する(S712)。S706のようにMFP66が使用予約の要求を正常に受け付けると、その要求を送信した携帯端末12のユーザ11は順番待ち状態になる。この状態になると、図8(d)に示すように、携帯端末62はMFP66とWiFi-Directで通信している状態となるので、WiFi-Directの通信範囲で順番を待っていればよい。
MFP66における順番制御のフローについては、第1実施形態と同様に、図4に示すフローチャートにしたがって実施する。このように、本実施形態では、PCがMFPの使用予約の要求を行う。そして、MFPはMFPから一定距離の範囲内にいることが確認できたユーザを選択し、選択されたユーザは、ユーザ照合を行った後にMFPの使用権が与えられる。これにより、認証印刷時に先に登録されたユーザが不在で後続のユーザが無駄に待たされる状態を無くすことができる。
[第3実施形態]
第1実施形態および第2実施形態では、MFPを使用するために、それぞれ携帯端末とPCから使用予約が行われているのに対し、本実施形態では、携帯端末がMFPと直接通信することにより使用予約が行われる。以下、第1実施形態および第2実施形態と異なる部分について説明し、同様の部分については説明を省略する。図9は本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。図9では、携帯端末はMFPと直接通信することで使用予約を行う。携帯端末92は、NFC通信部122とWiFi通信部123の2つの通信部を有する。サーバ94とMFP96の構成は第1実施形態で説明したものと同様である。
次に、MFP96に対する使用予約のフローを、図10と図11を参照して説明する。図10は、本実施形態におけるMFP96に対する使用予約の動作を示すフローチャートであり、図11は本実施形態におけるMFP96に対する使用予約時の携帯端末92とMFP96の状態を示す図である。図11(a)は、MFP96がユーザ91からの要求を受け付ける前の状態である。このときMFP96は、順番待ちリスト166にユーザID#0、ユーザID#1の2人分のユーザIDを登録している。これから使用要求をしようとしているユーザ91は、自身の持つ携帯端末92にユーザID#2を保持している。MFP96を使用したいユーザ91は、携帯端末92をMFP96のNFC通信部に接触させて使用予約の要求を送る。このとき、携帯端末92は使用予約の要求とともに内部に保持するユーザIDも合わせてMFP96に送る。MFP96は携帯端末92から使用予約の要求およびユーザIDを取得し、内部に一時保存する(S1001)。次に、MFP96は、NFC通信によって、WiFi-Direct通信を確立するためのWiFi設定情報164を携帯端末92に送信する(S1002)。MFP96は、携帯端末92との間でWiFi-Direct通信が確立するまで一定時間待つ(S1003)。
一定期間内にWiFi-Direct通信が確立した場合は(S1004,Yes)、MFP96は、順番待ちリスト166の最後尾に、受け取ったユーザIDを追加する(S1005および図11(c))。その後、MFP96は、使用予約の要求受付を完了する(S1006)。この状態で、ユーザ91は順番待ちの状態となる。なお、図2のS204と同様に、S1004において、MFP66は、ユーザの特定をより厳密に行うために再度ユーザIDを取得してもよい。一方、一定時間経過してもWiFi-Direct通信が確立しなかった場合(S1004,No)、MFP96は、通信の確立に失敗したことをMFP96のUIに表示してユーザ91に通知する。なお、MFP96は、通信の確立に失敗したことを示す通信エラーの信号をNFC通信によってユーザ91に通知してもよい。
ユーザ91は通信確立失敗の通知を検出した場合、再度WiFi-Direct通信を試みる場合はMFP96に対して再接続の要求を行う。MFP96は、再接続の要求を検出した場合(S1008)は再度接続処理を行う(S1009)。ここで、接続できた場合は(S1010,Yes)、MFP96は、ユーザIDを順番待ちリスト166の最後尾に追加し(S1005)、使用予約の要求受付を完了する(S1006)。一方、MFP96が、再接続の要求を検出しない場合(S1008,No)、または再接続が失敗した場合(S1010,No)は、MFP96のUIに接続エラーであることを表示し(S1011)、認証要求を受け付けずに終了する(S1012)。S1006のように要求が正常に受け付けられてユーザが順番待ち状態になると、図11(d)に示すように、携帯端末92はMFP96とWiFi-Directで通信している状態となるので、WiFi-Directの通信範囲で順番を待っていればよい。
MFP96における順番制御のフローについては、第1実施形態と同様に、図4に示すフローチャートにしたがって実施する。このように、本実施形態では、携帯端末はNFC通信によってMFPの使用予約の要求を行う。そして、MFPはMFPから一定距離の範囲内にいることが確認できたユーザを選択し、選択されたユーザは、ユーザ照合を行った後にMFPの使用権が与えられる。これにより、認証印刷時に先に登録されたユーザが不在で後続のユーザが無駄に待たされる状態を無くすことができる。
[第4実施形態]
これまでに説明した実施形態では、印刷を行う際、ユーザはMFPのUIを操作して、必要なIDとパスワードを入力することによってサーバの認証を行っているが。他の方法でサーバの認証を行ってもよい。図12に本実施形態におけるシステムの全体構成を示す。図12において、携帯端末12は、サーバ用ユーザID・パスワード125を保持する点以外は、第1実施形態で説明した図1と同様である。MFP16に対する使用予約時に、ユーザ11は携帯端末12からユーザID124をMFP16に送るのと同時に、サーバ用ユーザID・パスワード125もMFP16に送る。第1実施形態に説明したように、MFP16は使用予約の要求を受け付けると、WiFi設定情報164を携帯端末12に送信し、WiFi-Direct通信が確立するのを待ち、通信が確立したら使用要求を受け付ける。本実施形態では、MFP16は、使用予約の要求を受け付ける際、あらかじめ取得したサーバ用ユーザID・パスワード125を用いてサーバ14にアクセスし、認証できた場合にのみ要求を受け付け、それ以外の場合は要求を受け付けない。
また、ユーザ11は、サーバ用ユーザID・パスワード125は、使用予約時にはMFPに送信せず、携帯端末12をMFP16のNFC通信部162に接触させることでユーザ照合する際に、NFC通信を介してMFP16に送信してもよい。この場合は、ユーザ11は携帯端末12をNFC通信部162に1回接触させることによって、ユーザ照合を行うと同時に、サーバ14の個人認証も完了する。なお、サーバ用ユーザID・パスワード125のユーザIDと、ユーザID124を同一のものしてもよい。以上のような構成により、第1実施形態乃至第3実施形態と同様の効果が得られるとともに、MFP16でサーバ認証のためのIDおよびパスワードの入力の手間を省くことができる。
[第5実施形態]
これまでに説明した実施形態では、MFPは、ユーザが所持する携帯端末とユーザIDを紐づけるため、携帯端末に固定IPを割り当てて、固定IPとユーザIDを紐づけて管理しているが、携帯端末とユーザの紐づけを他の方法によって行っても構わない。例えば、ユーザIDの代わりに携帯端末が持つMAC AddressをユーザIDとして使用する方法でもよい。この方法では、携帯端末からMAC AddressをMFPに送信し、MFPはMAC AddressをユーザIDとして順番待ちリスト166において管理する。このとき、携帯端末とユーザはMAC Addressにより紐づけて管理されているため、これまでに説明した実施形態のようにMFPは各ユーザの携帯端末に固定IPを割り当てる必要はない。また、第1実施形態乃至第3実施形態と同様の効果が得られる。
[第6実施形態]
これまでに説明した実施形態では、携帯端末またはPCから使用予約を要求する際、携帯端末からユーザIDをMFPに送信しているが、MFPがユーザIDを生成するようにしてもよい。図13は、本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。図13において、携帯端末12は、サーバ用ユーザID・パスワード125を保持し、ユーザID124を保持しない。また、MFP16は、ユーザID生成部167を有する。それ以外の点は、第1実施形態で説明した図1と同様である。ユーザ11は携帯電話回線を介して携帯端末12からMFP16に使用予約を要求する。MFP16は、使用予約の要求を受け取ると、ユーザID生成部167でユーザIDを生成し、WiFi設定情報164に生成したユーザIDを付加して携帯端末12に送信する。携帯端末12は、受け取ったユーザIDを内部に保存するとともに、WiFi-Direct通信をMFP16との間で確立させる。MFP16は、WiFi-Direct通信が確立した場合に、ユーザID生成部167で生成したユーザIDを順番待ちリスト166に登録する。このように、MFPがユーザIDを生成して携帯端末に送ることにより、ユーザIDをあらかじめ有さない携帯端末であっても、これまでに説明した実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第1実施形態乃至第3実施形態と同様の効果が得られる。
[第7実施形態]
第3実施形態では、使用予約の要求時とユーザ照合時の2回、ユーザ11は携帯端末92をMFP96のNFC通信部162に接触させている。ここで、2回の接触は、同一のNFC通信部に対して行われているが、NFC通信部を2つ設け、別々に接触するようにしてもよい。図14は、本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。図14において、MFP96は、NFC通信部162とNFC通信部967を有する点以外は、第3実施形態で説明した図9と同様である。ユーザ91は、ユーザ照合時のみNFC通信部967に携帯端末92を接触させ、使用予約の要求時などそれ以外のNFC通信はすべてNFC通信部162に携帯端末92を接触させる。これにより、MFP96近傍でユーザが操作しているときに他のユーザが使用予約をする際、他のユーザはMFPから少し離れた場所に設置されたNFC通信部に接触すればよくなる。したがって、他のユーザは、使用中のユーザの操作を邪魔することなく使用予約を行うことができる。また、第1実施形態乃至第3実施形態と同様の効果が得られる。
[第8実施形態]
第2実施形態では、PCから使用予約の要求とプリントデータを同時にMFPへ送信しているが、PCからMFPに使用予約の要求だけを送信し、ユーザがMFPを使用する際に機能を選択するようにしてもよい。ユーザが印刷機能を選択する場合は、プリントデータをPCからネットワーク上のサーバにあらかじめ送信しておいて使用時にユーザが選択する構成としてもよい。また、PCが使用予約の要求とプリントデータを別々にMFPへ送信する構成としてもよく、このように、使用予約の要求とプリントデータを同時に送る構成でなくても構わない。以上によって、PCから使用予約を行う際であっても、MFPを印刷以外の用途に使用することができる。また、第1実施形態乃至第3実施形態と同様の効果が得られる。
[第9実施形態]
第3実施形態および第7実施形態では、最初のNFC通信部への接触は使用予約時およびWiFi通信の確立時させるために使用しているが、最初のNFC通信部への接触によって課金されるようにしてもよい。図15は、本実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。図15において、レジ端末97とNFC通信部971がネットワーク95に接続されている点以外は、第3実施形態で説明した図9と同様である。携帯端末92はNFC通信部122を用いてMFP96およびレジ端末97と通信し、WiFi通信部123を用いてMFP96と通信する。レジ端末97は、NFC通信部971を持ち、携帯端末92とNFC通信を行うとともに、ユーザがMFP96を使用するための料金決済を行う。
ユーザ91は使用予約の要求を送る際、レジ端末97のNFC通信部971に携帯端末92を接触させてNFC通信によって、MFP96の使用料を支払い、さらに使用予約の要求を送る。MFP96の使用料の支払い方法は、NFC通信によって、携帯端末92とレジ端末97間でプリペイド型で決済する方法であってもよいし、クレジットカード等の後払い方式の決済する方法であってもよい。また、現金等他の方法で決済した後、使用予約のためにNFCを用いてもよい。支払いが完了すると、MFP96は、レジ端末97からNFC通信によって使用要求を受け付ける。このとき、NFC通信によって決済する方法の場合は、1回のNFCタッチで使用料の決済完了とともに使用予約の要求の受け付けを同時に行ってもよいし、決済と使用予約の要求を分けて2回タッチしてもよい。レジ端末97に対してMFP96の使用予約の要求を行う際、携帯端末92はレジ端末97へユーザID124を送信する。レジ端末97は、受信したユーザID124をMFP96にネットワークを介して送信し、MFP96からWiFi設定情報を取得し、取得したWiFi設定情報を携帯端末92に送信する。携帯端末92は受け取ったWiFi設定情報を用いてMFP96のWiFi通信部963と携帯端末92のWiFi通信部123の間でWiFi-Direct通信を確立させる。
通信が確立すると、MFP96はユーザID124を順番待ちリスト166に追加し、ユーザ91は順番待ち状態となる。順番待ち状態以降、ユーザ照合・使用開始までに至るフローについては、第1実施形態と同様に、図4に示すフローチャートにしたがって順番制御を実施する。以上により、MFPは1回目のNFC通信によって課金処理を行い、2回目のNFC通信によってユーザのユーザ照合・使用開始を行うことで、使用予約とともに課金処理も同時に行うことができる。
[第10実施形態]
これまでに説明した実施形態では、ユーザとMFP間で直接接続する近距離無線通信を確立させているが、一定の範囲内にユーザがいることを判別できれば機器間を直接接続する通信でなくても構わない。例えば、特定の範囲をカバーするWiFiルータがあり、そのルータに接続していることをもってユーザの位置を判断する、あるいは特定の範囲をカバーする携帯やPHSの基地局情報からユーザの位置を判断するような構成であってもよい。以上により、MFP自体の通信機能ではなくMFPとその他の通信機器をシステムとして構築した場合でも、これまでに説明した実施形態と同様の効果が得られる。
[第11実施形態]
これまでに説明した実施形態では、順番待ちリストの先頭になったユーザIDに対応するユーザに順番が来たことを通知しているが、リストの途中のユーザに対して情報を通知する構成でも構わない。例えば、順番リストの先頭ではない後続ユーザIDのユーザに対して、ユーザの現在のステータスを通知したり、先頭のユーザIDのユーザの作業の進捗具合を見て、そのユーザが完了間近になったら2番目のユーザIDのユーザに対してMFPの近くまで来るよう促す構成であってもよい。以上のように、各ユーザが自分の順番を把握できるようにすることで利便性が向上し、順番が近くなったらユーザに対しあらかじめ呼び出しを行うことによって、使用中のユーザが使用完了してから次のユーザが使用するまでの時間をさらに短縮することができる。
[第12実施形態]
これまでに説明した実施形態では、ユーザは、順番待ちをしている間にユーザが所有する携帯電話とMFPとの通信が切れた場合、MFPから使用権を与えられないものの順番待ちリストからは削除されていない構成だった。しかし、順番待ちリストから削除するための条件を満たすユーザIDを順番待ちリストから削除する構成であってもよい。例えば、ユーザが所有する携帯端末と通信が途切れてから一定期間以上経過しても再接続されない場合、MFPは、その携帯電話のユーザはMFP付近からいなくなったものと判断して、そのユーザのユーザIDを順番待ちリストから削除する構成でもよい。また、通信が切れている時間に応じて順番待ちリストの順序を順次繰り下げていき、リストの最後尾から繰り下げるときに削除するような構成でもよい。以上により、順番待ちリストからMFPから一定範囲内にいないユーザを削除することで、順番待ちリストに無駄なユーザが残ってしまうのを防ぐことができる。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (21)

  1. 情報処理装置であって、
    第1の通信範囲で通信可能な第1の通信手段と、
    前記第1の通信範囲より狭い第2の通信範囲で通信可能な第2の通信手段と、
    前記情報処理装置を使用するための要求の受信順に並べられた順番待ちリストに基づいて、前記情報処理装置の使用を許可するか否かの判定を行う判定手段を有し、
    前記判定手段は、前記情報処理装置を使用するための要求を行ったユーザに対応する通信装置との間で、前記第1の通信手段が通信を確立中に前記第2の通信手段が通信を確立した場合であって、かつ、該通信を確立した通信装置の識別情報が前記順番待ちリストの先頭に登録されている識別情報と一致する場合、該通信を確立した通信装置のユーザに対し、前記情報処理装置の使用を許可するとを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第2の通信手段は前記要求とともに該要求を送信した通信装置の識別情報を受信し、前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記第2の通信手段により受信された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の通信範囲よりも広い第3の通信範囲で通信可能な第3の通信手段を更に備え、
    前記第3の通信手段が前記要求とともに該要求を送信した通信装置の識別情報を受信し、前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記第3の通信手段により受信された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の通信範囲よりも広い第3の通信範囲で通信可能な第3の通信手段を更に備え、
    前記第の通信手段が、他の情報処理装置から、前記要求とともに該要求を前記他の情報処理装置を経由して送信した通信装置の識別情報と該他の情報処理装置で使用されるデータを受信し、前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記第3の通信手段により受信された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記第の通信手段は、同時に送信された前記要求と前記データを受信することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1の通信範囲よりも広い第3の通信範囲で通信可能な第3の通信手段と、
    前記第3の通信手段が前記要求を受信した場合に該要求を送信した通信装置の識別情報を生成する生成手段とを更に備え、
    前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記生成手段により生成された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記第3の通信手段は、前記生成手段によって生成された前記識別情報を前記要求を送信した通信装置に送信することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  8. 前記第2の通信範囲で通信可能な第2の他の通信手段を更に備え、
    前記第2の他の通信手段は前記要求とともに該要求を送信した通信装置の識別情報を受信し、前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記第2の他の通信手段により受信された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記第2の通信範囲と同じ通信範囲で通信可能な第4の通信手段を更に備え、
    前記第4の通信手段は、前記要求とともに該要求を送信した通信装置の識別情報を受信し、前記第1の通信手段が該要求を送信した通信装置との間で通信を確立した場合に、前記第4の通信手段により受信された前記識別情報が前記順番待ちリストの最後尾に追加されることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  10. 前記要求を行ったユーザに対応する通信装置との間で、前記第1の通信手段が通信を確立中に前記第2の通信手段が通信を確立した場合、前記第2の通信手段は該通信を確立した通信装置識別情報を取得することを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記判定手段は、前記順番待ちリストの先頭に登録されている識別情報と、前記第2の通信手段が取得した前記識別情報が一致した場合に、前記通信を確立した通信装置のユーザに対して前記情報処理装置の使用を許可すると判定することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記判定手段は、記第1の通信手段が前記順番待ちリストの先頭に登録されている識別情報を所持する通信装置と通信を確立していない場合であって、前記順番待ちリストに他の通信装置の識別情報が登録されている場合に、当該他の通信装置の識別情報と前記先頭に登録されている識別情報の順序を入れ替えることを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  13. 前記第1の通信手段が前記順番待ちリストに登録されている識別情報に対応する通信装置との通信を切った場合、前記判定手段は、該通信が切れた通信装置の識別情報を前記順番待ちリストから削除することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  14. 前記第1の通信手段が前記順番待ちリストに登録されている識別情報に対応する通信装置との通信を切ってから一定時間経過した場合、前記判定手段は、該通信が切れた通信装置の識別情報を前記順番待ちリストから削除することを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記判定手段が前記通信装置のユーザに対して前記情報処理装置の使用を許可すると判定した場合、前記情報処理装置の使用を許可することを通知することを特徴とする請求項乃至11の何れか1項に記載の情報処理装置。
  16. 前記判定手段が前記通信装置のユーザに対して前記情報処理装置の使用を許可すると判定した場合、前記情報処理装置の使用を許可することを通知するユーザインタフェースを更に備えることを特徴とする請求項乃至11の何れか1項に記載の情報処理装置。
  17. 前記順番待ちリストに登録されている識別情報に対応する通信装置に、現在のステータスの情報を通知することを特徴とする請求項乃至16の何れか1項に記載の情報処理装置。
  18. 前記順番待ちリストには識別情報と前記通信装置に固定に割り当てたIPアドレスが対応付けられて登録されていることを特徴とする請求項乃至17の何れか1項に記載の情報処理装置。
  19. 前記順番待ちリストには識別情報と前記通信装置から受信したMAC Addressが対応付けられて登録されていることを特徴とする請求項乃至17の何れか1項に記載の情報処理装置。
  20. 第1の通信範囲で通信可能な第1の通信手段と、
    前記第1の通信範囲より狭い第2の通信範囲で通信可能な第2の通信手段と、を有する情報処理装置の制御方法であって、
    前記情報処理装置を使用するための要求の受信順に並べられた順番待ちリストに基づいて、前記情報処理装置の使用を許可するか否かの判定を行う判定工程を有し、
    前記判定工程では、前記情報処理装置を使用するための要求を行ったユーザに対応する通信装置との間で、前記第1の通信手段が通信を確立中に前記第2の通信手段が通信を確立した場合であって、かつ、該通信を確立した通信装置の識別情報が前記順番待ちリストの先頭に登録されている識別情報と一致する場合、該通信を確立した通信装置のユーザに対し、前記情報処理装置の使用を許可するとを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  21. 請求項乃至請求項19のいずれか1項に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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