JP2018158527A - 無線ネットワーク機器、画像形成装置、無線ネットワークシステム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のユーザーによって共有されるネットワーク接続情報を用いて携帯端末装置と無線ネットワーク機器とが無線接続された後、その接続状態が継続される場合に比してセキュリティ性を向上させる。【解決手段】モバイル端末1との間で無線通信を行うアクセスポイント40に複数のユーザーに共有の共有ネットワークデータを設定することで共有ネットワークを形成させ、共有ネットワークデータが設定されているモバイル端末1から送信された当該ユーザーに付与した個別ネットワークデータによるユーザー認証に成功するとアクセスポイント40に当該個別ネットワークデータを設定することで当該ユーザーの個別ネットワークを形成させるSSID管理部15と、を有し、モバイル端末1との接続を個別ネットワークで行う。【選択図】図1
Description
本発明は、無線ネットワーク機器、画像形成装置、無線ネットワークシステム及びプログラムに関する。
今日では、Wi−Fi Direct(登録商標)に対応した情報処理装置が登場している。これにより、情報処理装置が設置された拠点に異なる場所から訪問してきたゲストユーザーに対して、その拠点に設置のアクセスポイント経由ではなく、無線ネットワーク機器としての情報処理装置に直接接続させて利用させることができる。すなわち、拠点のネットワーク内のアクセスポイントに接続するための情報をゲストユーザーに知らせる必要がなく、かつ、拠点のネットワーク内のアクセスポイントに接続させる必要がない、というセキュリティ上の長所がある。
ユーザーの携帯端末をWi−Fi Directにより情報処理装置と接続させるために、SSID(Service Set IDentifier)とパスフレーズとの組から成るネットワーク接続情報を携帯端末に設定する必要がある。従って、複数のネットワーク接続情報の登録が可能な情報処理装置においては、複数のユーザーにそれぞれネットワーク接続情報を付与することで、複数のユーザーが同時並行して情報処理装置を利用することが可能となる。これは、複数のユーザーが1台の情報処理装置を共用するサテライトオフィス等においては便利である。
ところで、複数のユーザーが同じネットワーク接続情報を用いて携帯端末装置から情報処理装置へ接続してデータ通信を行う場合、必ずしもユーザーの情報が確認された上でデータ通信を行うわけではないため、セキュリティ上の問題が発生することになりかねない。
本発明は、複数のユーザーによって共有されるネットワーク接続情報を用いて携帯端末装置と無線ネットワーク機器とが無線接続された後、その接続状態が継続される場合に比してセキュリティ性を向上させることを目的とする。
本発明に係る無線ネットワーク機器は、複数のユーザーに共有されるネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む共有ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する共有ネットワークを介して携帯端末装置との間で無線通信を、また、ユーザー毎に予め付与されているネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む個別ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する個別ネットワークを介して当該ユーザーの携帯端末装置との間で無線通信を、選択的又は同時並行して行う無線通信手段と、前記無線通信手段が形成した前記共有ネットワークを介して無線接続された前記携帯端末装置から取得した識別情報に対応して設定されている当該携帯端末装置に対応する前記ユーザーの個別ネットワーク接続情報を取得する取得手段と、前記無線通信手段への個別ネットワーク接続情報の設定を管理する設定管理手段と、を有し、前記設定管理手段は、前記取得手段により個別ネットワーク接続情報が取得されると、その取得された個別ネットワーク接続情報を前記無線通信手段に設定し、前記無線通信手段は、前記設定管理手段により個別ネットワーク接続情報が設定されると、その設定された個別ネットワーク接続情報で無線接続可能な個別ネットワークを形成することを特徴とする。
また、前記個別ネットワークを介して接続されたことのある前記携帯端末装置に対応する前記識別情報と、当該携帯端末装置に対応するユーザーに付与されている個別ネットワーク接続情報とを関連付けた接続実績情報を保持する保持手段を有し、前記取得手段は、前記接続実績情報を参照することで個別ネットワーク接続情報を取得することを特徴とする。
また、ユーザーに予め付与されているネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含むネットワーク接続情報が設定されている前記携帯端末装置に対応する前記ユーザーのユーザー識別情報を受け付ける受付手段を有し、前記設定管理手段は、前記受付手段により受け付けられた当該ユーザー識別情報に対応して設定された個別ネットワーク接続情報を前記無線通信手段に設定することを特徴とする。
また、前記受付手段により受け付けられた当該ユーザー識別情報に対応して設定された個別ネットワーク接続情報が前記無線通信手段に設定されると、前記共有ネットワーク接続情報を当該携帯端末装置に通知する通知手段を有することを特徴とする。
また、前記設定管理手段は、無線接続されている前記携帯端末装置のうち所定の解除条件と合致した前記携帯端末装置に対応するユーザーの個別ネットワーク接続情報の設定を解除することを特徴とする。
また、前記設定管理手段は、前記無線通信手段に1つのネットワーク接続情報のみ設定可能な場合、前記取得手段により個別ネットワーク接続情報が取得されると、その取得された個別ネットワーク接続情報で前記共有ネットワーク接続情報を置き換え、無線接続されている前記携帯端末装置が所定の解除条件と合致した場合、前記無線通信手段の設定を前記共有ネットワーク接続情報に戻すことを特徴とする。
また、前記設定管理手段は、所定の解除条件と合致しても当該ユーザーが無線接続状態を維持することが推測される場合、個別ネットワーク接続情報の設定の解除を保留することを特徴とする。
また、所定の解除条件は、当該携帯端末装置に対応するユーザーにおける無線ネットワーク機器を利用した処理の完了であることを特徴とする。
また、前記取得手段は、前記携帯端末装置から取得した識別情報を指定して、前記各携帯端末装置の識別情報と当該携帯端末装置に対応するユーザーの個別ネットワーク接続情報とを関連付けて管理する管理装置に問い合わせることによって当該携帯端末装置に対応する前記ユーザーの個別ネットワーク接続情報を取得することを特徴とする。
また、前記識別情報は、当該携帯端末装置の装置識別情報又は当該携帯端末装置に対応する前記ユーザーの個別ネットワーク接続情報であることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記各発明のいずれかの無線ネットワーク機器を搭載したことを特徴とする。
本発明に係る無線ネットワークシステムは、1又は複数の無線ネットワーク機器と、ユーザーに予め付与されているネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む個別ネットワーク接続情報が設定されている携帯端末装置と、前記ユーザー又は当該ユーザーが使用する前記携帯端末装置の識別情報の少なくとも一方と、当該ユーザーに付与されている個別ネットワーク接続情報とを対応付けして記憶する記憶手段と、いずれかの前記無線ネットワーク機器からの識別情報が指定されたネットワーク接続情報取得要求に応じて、前記記憶手段を参照することにより当該識別情報に対応して設定された個別ネットワーク接続情報を返信するサーバーと、を有し、前記各無線ネットワーク機器は、複数のユーザーに共有されるネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む共有ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する共有ネットワークを介して前記携帯端末装置との間で無線通信を、また、前記個別ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する個別ネットワークを介して当該ユーザーの携帯端末装置との間で無線通信を、選択的又は同時並行して行う無線通信手段と、前記無線通信手段が形成した前記共有ネットワークを介して無線接続された前記携帯端末装置から取得した識別情報に対応して設定されている当該携帯端末装置に対応する前記ユーザーの個別ネットワーク接続情報を取得する取得手段と、前記無線通信手段への個別ネットワーク接続情報の設定を管理する設定管理手段と、を有し、前記設定管理手段は、前記取得手段により個別ネットワーク接続情報が取得されると、その取得された個別ネットワーク接続情報を前記無線通信手段に設定し、前記無線通信手段は、前記設定管理手段により個別ネットワーク接続情報が設定されると、その設定された個別ネットワーク接続情報で無線接続可能な個別ネットワークを形成することを特徴とする。
また、前記共有ネットワーク接続情報は、全ての前記無線ネットワーク機器に共通して設定されることを特徴とする。
前記共有ネットワーク接続情報は、前記無線ネットワーク機器毎に設定されることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、複数のユーザーに共有されるネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む共有ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する共有ネットワークを介して携帯端末装置との間で無線通信を、また、ユーザー毎に予め付与されているネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む個別ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する個別ネットワークを介して当該ユーザーの携帯端末装置との間で無線通信を、選択的又は同時並行して行う無線通信手段が接続されているコンピュータを、前記無線通信手段が形成した前記共有ネットワークを介して無線接続された前記携帯端末装置から取得した識別情報に対応して設定されている当該携帯端末装置に対応する前記ユーザーの個別ネットワーク接続情報を取得する取得手段、前記無線通信手段への個別ネットワーク接続情報の設定を管理する設定管理手段、として機能させ、前記設定管理手段は、前記取得手段により個別ネットワーク接続情報が取得されると、その取得された個別ネットワーク接続情報を前記無線通信手段に設定し、前記無線通信手段は、前記設定管理手段により個別ネットワーク接続情報が設定されると、その設定された個別ネットワーク接続情報で無線接続可能な個別ネットワークを形成することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数のユーザーによって共有されるネットワーク接続情報を用いて携帯端末装置と無線ネットワーク機器とが無線接続された後、その接続状態が継続される場合に比してセキュリティ性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、携帯端末装置を再接続する際のユーザー認証の便宜を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、個別ネットワーク接続情報を無線通信手段に設定するまでに要する操作の軽減を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、携帯端末装置を共有ネットワークに接続させる際のユーザーの便宜を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、無線通信手段に複数のネットワーク接続情報が設定可能な場合に、無線通信手段への個別ネットワーク接続情報の設定数を減らすことができる。
請求項6に記載の発明によれば、無線通信手段に1つのネットワーク接続情報のみ設定可能な場合においてセキュリティ性を確保した無線通信を実現することができる。
請求項7に記載の発明によれば、個別ネットワークを介しての無線ネットワーク機器との接続を継続したいことを希望する可能性のあるユーザーの便宜を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、ユーザーによる処理の完了に伴い携帯端末装置と無線ネットワーク機器との間の無線接続を切断することができる。
請求項9に記載の発明によれば、携帯端末装置を接続する際にユーザーに何の入力もさせずにすむ。
請求項10に記載の発明によれば、装置識別情報又は個別ネットワーク接続情報を取得することによって携帯端末装置を再接続する際のユーザー認証の便宜を図ることができる。
請求項11に記載の発明によれば、複数のユーザーによって共有されるネットワーク接続情報を用いて携帯端末装置と画像形成装置とが無線接続された後、その接続状態が継続される場合に比してセキュリティ性を向上させることができる。
請求項12に記載の発明によれば、複数のユーザーによって共有されるネットワーク接続情報を用いて携帯端末装置と無線ネットワーク機器とが無線接続された後、その接続状態が継続される場合に比してセキュリティ性を向上させることができる。
請求項13に記載の発明によれば、接続したことのない無線ネットワーク機器と共有ネットワークを介して無線接続することができる。
請求項14に記載の発明によれば、接続したことのある無線ネットワーク機器と共有ネットワークを介して無線接続することができる。
請求項15に記載の発明によれば、複数のユーザーによって共有されるネットワーク接続情報を用いて携帯端末装置と無線ネットワーク機器とが無線接続された後、その接続状態が継続される場合に比してセキュリティ性を向上させることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る無線ネットワークシステムの一実施の形態を示した全体構成及び各装置のブロック構成を示した図である。図1には、無線ネットワーク機器の一例としての画像形成装置10と、モバイル端末1と、ディレクトリサーバー20と、が示されている。ある企業は、複数拠点を有し、各拠点に画像形成装置10を設置している。各画像形成装置10は、以下に説明する本実施の形態において特徴的な構成を有していればよいので、図1には便宜的に1台のみ図示した。なお、本実施の形態では、複数の拠点に画像形成装置10をそれぞれ設置する場合を想定して説明するが、一拠点に複数の画像形成装置10を設置するようにしてもよい。
図1は、本発明に係る無線ネットワークシステムの一実施の形態を示した全体構成及び各装置のブロック構成を示した図である。図1には、無線ネットワーク機器の一例としての画像形成装置10と、モバイル端末1と、ディレクトリサーバー20と、が示されている。ある企業は、複数拠点を有し、各拠点に画像形成装置10を設置している。各画像形成装置10は、以下に説明する本実施の形態において特徴的な構成を有していればよいので、図1には便宜的に1台のみ図示した。なお、本実施の形態では、複数の拠点に画像形成装置10をそれぞれ設置する場合を想定して説明するが、一拠点に複数の画像形成装置10を設置するようにしてもよい。
ディレクトリサーバー20は、各拠点の各画像形成装置10とネットワーク2を介して接続される。モバイル端末1は、画像形成装置10のユーザーにより携帯される携帯端末装置である。本実施の形態では、スマートフォンを想定して説明するが、画像形成装置10とWi−Fi Directにより無線通信可能な携帯端末装置であれば、例えばタブレット端末など他の携帯端末装置でもよい。
図2は、本実施の形態における画像形成装置10のハードウェア構成図である。画像形成装置10は、例えばプリント機能、コピー機能、スキャナ機能等各種機能を搭載した複合機であり、コンピュータを内蔵している。図2において、CPU31は、ROM39に格納されたプログラムにしたがってスキャナ34やプリンタエンジン36等本装置に搭載された各種機構の動作制御を行う。アドレスデータバス32は、CPU31の制御対象となる各種機構と接続してデータの通信を行う。操作パネル33は、ユーザーからの指示の受け付け、情報の表示を行う。スキャナ34は、ユーザーがセットした原稿を読み取り、電子データとしてHDD(Hard Disk Drive)35等に蓄積する。HDD35は、スキャナ34を使用して読み取った電子文書などを格納する。プリンタエンジン36は、CPU31で実行される制御プログラムからの指示に従い出力用紙上に画像を印字する。ネットワークインタフェース(IF)37は、ネットワーク2を接続し、本実施の形態では、ディレクトリサーバー20との間のデータ送受信などに利用される。RAM38は、プログラム実行時のワークメモリや電子データ送受信時の通信バッファとして利用される。ROM39は、本装置の制御や電子データの暗号化、電子データの送受信に関する各種プログラムが格納されている。各種プログラムが実行されることで後述する各構成要素が所定の処理機能を発揮する。アクセスポイント40は、Wi−Fi Direct機能を搭載した無線通信手段であり、モバイル端末1との間でWi−Fi Directによりグループオーナーになって無線通信を行う。
図3は、本実施の形態におけるアクセスポイント40に含まれるSSID設定テーブルの設定例を示した図である。ここで、SSID設定テーブルと合わせて、ネットワークデータとネットワークとの関係について説明する。
ネットワークデータは、ネットワーク接続情報として設定されるデータであり、アクセスポイントを識別する情報であるSSID及び認証情報としてのパスフレーズの組により構成される。モバイル端末1がアクセスポイント40にネットワーク接続するためには、モバイル端末1にネットワークデータが正しく設定される必要がある。本実施の形態におけるアクセスポイント(親機)40は、複数のアクセスポイント(SSID)が設定可能なマルチSSIDモードで動作可能である。従って、画像形成装置10は、複数のモバイル端末1と同時に複数のネットワークを介して無線接続することが可能となる。図3に示したSSID設定テーブルの例によると、本実施の形態におけるアクセスポイント40は、13チャネル分のネットワークデータの設定領域を有している。なお、図3において、“−”は未設定を示している。
本実施の形態では、複数のユーザーに共有される共有ネットワーク接続情報(以下、「共有ネットワークデータ」)と、ユーザー毎に予め付与されている個別ネットワーク接続情報(以下、「個別ネットワークデータ」)という2種類のネットワークデータを利用する。なお、以降の説明において双方に共通する内容に関しては単に「ネットワークデータ」と総称する。
SSID設定テーブルに共有ネットワークデータが設定されると、アクセスポイント40は、ネットワーク(以下、「共有ネットワーク」)を形成する。これにより、アクセスポイント40は、共有ネットワークを介して共有ネットワークデータが設定されているモバイル端末1を無線接続し、そのモバイル端末1との間で無線通信を行う。また、SSID設定テーブルに個別ネットワークデータが設定されると、アクセスポイント40は、その個別ネットワークデータが設定されているモバイル端末1を無線接続するためのネットワーク(以下、「個別ネットワーク」)を形成する。これにより、アクセスポイント40は、個別ネットワークを介して当該個別ネットワークデータが設定されているモバイル端末1との間で無線通信を行うことが可能となる。個別ネットワークデータは、ユーザー毎に付与されるので、アクセスポイント40は、個別ネットワークを介してユーザーであることを確認した上でユーザーのモバイル端末1とデータ通信を行うことになる。もちろん、本実施の形態におけるSSID設定テーブルには複数の個別ネットワークデータが設定可能である。なお、アクセスポイント40は、共有ネットワークを介して、共有ネットワークデータが設定されている複数のモバイル端末1と1対多のデータ通信を行うことになる。
また、SSID設定テーブルから個別ネットワークデータが削除されると、対応する個別ネットワークは切断される。なお、本実施の形態では、共有ネットワークを2回目以降の接続用のネットワークとして用いるためにSSID設定テーブルに常駐させる。
モバイル端末1は、コンピュータを内蔵し、CPU、ROM、RAM、ストレージ、タッチパネル、ネットワークインタフェース等を搭載する。ディレクトリサーバー20は、サーバーコンピュータにより形成され、CPU、ROM、RAM、HDD、ネットワークインタフェース等を搭載する。モバイル端末1及びディレクトリサーバー20は、従前から存在するハードウェア構成により実現してよい。
図1に戻り、本実施の形態における画像形成装置10は、ユーザー認証要求部11、ネットワークデータ取得部12、接続監視部13、共有SSID通知部14、SSID管理部15、接続実績情報管理部16及び接続実績情報記憶部17を有している。なお、本実施の形態において説明に用いない構成要素は図1から省略している。
ユーザー認証要求部11は、ユーザーのユーザー識別情報(以下、「ユーザーID」)及びパスワードを受け付ける受付手段、更に当該ユーザーの認証をディレクトリサーバー20に要求する認証要求手段として機能する。ネットワークデータ取得部12は、ユーザー認証要求部11により受け付けられたユーザーIDに対応して設定された個別ネットワーク情報をディレクトリサーバー20から取得する取得手段として機能する。接続監視部13は、モバイル端末1との無線によるネットワーク接続を監視する。そして、モバイル端末1とネットワーク接続されたときにモバイル端末1から識別情報を取得する。詳細は後述するが、取得する識別情報は、モバイル端末1の装置識別情報としてのMAC(Media Access Control)アドレス又はモバイル端末1のユーザーに予め付与されている個別ネットワーク接続データ情報である。共有SSID通知部14は、ユーザー認証要求部11により受け付けられたユーザーIDに対応して設定された個別ネットワーク接続情報がアクセスポイント40のSSID設定テーブルに設定されると、共有ネットワークデータを当該ユーザーのモバイル端末1に通知する通知手段として機能する。
SSID管理部15は、アクセスポイント40のSSID設定テーブルへのネットワークデータの設定を管理する設定管理手段として機能する。SSID管理部15における削除処理部151は、所定の解除条件と合致したモバイル端末1に対応するユーザーの個別ネットワークデータの設定を解除する。すなわち、該当する個別ネットワークデータをSSID設定テーブルから削除する。
接続実績情報記憶部17には、個別ネットワークを介して接続されたことのあるモバイル端末1に対応する識別情報と、当該モバイル端末1に対応するユーザーに付与されている個別ネットワークデータとを関連付けた接続実績情報が登録されるが、接続実績情報管理部16は、接続実績情報の接続実績情報記憶部17への登録や削除を行うことで接続実績情報を管理する。
画像形成装置10における各構成要素11〜16は、画像形成装置10に搭載されるコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、接続実績情報記憶部17は、画像形成装置10に搭載されたHDD若しくはRAM、又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
本実施の形態におけるディレクトリサーバー20は、認証処理部21、ネットワークデータ送信部22及びユーザー情報記憶部23を有している、認証処理部21は、画像形成装置10からのユーザー認証要求に応じてユーザー認証を行う。ネットワークデータ送信部22は、画像形成装置10からのネットワークデータ送信要求に応じてネットワークデータを返信する。
図4は、本実施の形態におけるユーザー情報記憶部23に予め設定登録されるユーザー情報のデータ構成例を示した図である。ユーザー情報は、ユーザー認証データとネットワーク接続のためのネットワークデータとが対応付けして設定され記憶されている。ユーザー認証データは、ユーザー認証の際に参照され、ユーザーのユーザーID及びパスワードの組により構成される。更に、ユーザーが所持するICカードの識別情報を追加した組として構成されてもよい。ネットワークデータは、前述したようにSSID及びパスフレーズの組により構成される。本実施の形態の場合、各ユーザーに付与した個別ネットワークデータが設定される。
ディレクトリサーバー20における各構成要素21,22は、ディレクトリサーバー20を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、ユーザー情報記憶部23は、ディレクトリサーバー20に搭載されたHDDにて実現される。あるいは、RAM又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやUSBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
次に、本実施の形態においてユーザーがモバイル端末1を画像形成装置10に無線接続するまでの処理について図5に示したフローチャートを用いて説明する。なお、無線接続処理の開始時点において画像形成装置10のアクセスポイント40のSSID設定テーブルには、共有ネットワークデータが設定されており、また個別ネットワークデータの登録可能な設定領域はあるものとして説明する。
モバイル端末1を画像形成装置10とWi−Fi Directにより無線接続するために、ユーザーは、ユーザー認証を事前に受けることになる。このため、ユーザーは、画像形成装置10に社員証をリーダー(図示せず)にかざす。リーダーが社員証に記録されているユーザーIDを読み取ると、画像形成装置10は、パスワード入力画面を操作パネル33に表示して、パスワードをユーザーに入力させる。ユーザーがパスワードを入力すると、ユーザー認証要求部11は、ユーザーID及びパスワードを受け付け(ステップ101)、その受け付けたユーザーID及びパスワードをディレクトリサーバー20へ送信することでユーザー認証を要求する(ステップ102)。
ディレクトリサーバー20における認証処理部21は、認証要求が送られてくると、認証要求に指定されたユーザーID及びパスワードをユーザー情報記憶部23のユーザー認証データと照合することでユーザー認証を行う。そして、認証結果を認証要求元の画像形成装置10へ返送する。なお、ここでは、認証に成功したものとして説明を続ける。
ユーザー認証要求部11が認証成功の通知をディレクトリサーバー20から受信すると(ステップ103)、続いて、ネットワークデータ取得部12は、ユーザーIDを含むネットワークデータ送信要求をディレクトリサーバー20へ送信する(ステップ104)。
ディレクトリサーバー20におけるネットワークデータ送信部22は、送信要求が送られてくると、送信要求に指定されたユーザーIDに対応した個別ネットワークデータをユーザー情報記憶部23から読み出し、送信要求元の画像形成装置10へ送信する。
ネットワークデータ取得部12がディレクトリサーバー20から送信されてきた個別ネットワークデータを受信すると(ステップ105)、SSID管理部15は、その個別ネットワークデータをアクセスポイント40のSSID設定テーブルのネットワークデータが未設定の設定領域に設定する(ステップ106)。このようにして、個別ネットワークデータが設定されることで当該個別ネットワークデータが設定されているモバイル端末1とデータ通信を行うための個別ネットワークが形成される。
ユーザー認証を受けたユーザーが携帯するモバイル端末1には、当該ユーザーに予め付与されているネットワークデータが事前に設定されている。例えば、ユーザー認証されたユーザーのユーザーIDが“userA”の場合、アクセスポイント40のSSIDとして“SSIDuA”、パスフレーズとして“a1a1a1a1”が予め設定されている。従って、ユーザーIDが“userA”のユーザーのネットワークデータがアクセスポイント40に設定されることで、当該ユーザーのモバイル端末1は、当該ユーザーがユーザー認証されることに応じて画像形成装置10と個別ネットワークを介してWi−Fi Directにより無線接続される。
個別ネットワークが形成されると、共有SSID通知部14は、個別ネットワークを介して共有ネットワークデータを送信する(ステップ107)。ユーザー認証を受けたユーザーのモバイル端末1は、画像形成装置10から共有ネットワークデータを受信すると、2回目以降の接続のために内部に保存するが、画像形成装置10とは個別ネットワークを介してデータ通信を行う。つまり、モバイル端末1は、セキュリティ性の高い個別ネットワークを介して画像形成装置10と1対1でデータ通信を行うことになる。
そして、接続実績情報管理部16は、個別ネットワークが確立されたユーザーの接続実績情報を生成して、接続実績情報記憶部17に登録する(ステップ108)。
図6は、本実施の形態における接続実績情報記憶部17に設定登録される接続実績情報のデータ構成例を示した図である。接続実績情報には、SSID設定テーブルにネットワークデータが設定されたユーザーのユーザー認証データ、当該ユーザーの個別ネットワークデータ及び当該ユーザーが使用するモバイル端末1のMACアドレスが含まれる。MACアドレスは、アクセスポイント40とネットワークが確立する際に取得できる。接続実績情報に設定されるユーザー認証データはユーザー識別情報に相当し、MACアドレスは装置識別情報に相当する。いずれの情報もユーザー及びモバイル端末1を一意に特定するための情報である。
本実施の形態においては、以上のようにしてアクセスポイント40とモバイル端末1とを無線接続する。その後、ユーザーが画像形成装置10の利用を完了すると、SSID管理部15における削除処理部151は、当該ユーザーの個別ネットワークデータの設定を解除する。具体的には、当該ユーザーの個別ネットワークデータをSSID設定テーブルから削除する。このようにして、他のユーザーの個別ネットワークの形成のために、有限数(本実施の形態では13チャネル分)のSSID設定テーブルにおける設定領域を解放する。
本実施の形態における、ユーザーによる画像形成装置10の利用の完了は、ユーザーにおける画像形成装置10を利用した処理の完了であり、これは、例えばユーザーからの利用完了通知、ユーザーが実行させていたジョブの終了の検出、所定時間以上継続した無通信状態等所定の解除条件に合致するかどうかによって判断する。
但し、所定の解除条件と合致しても当該ユーザーが無線接続状態を維持したいことが推測される場合、個別ネットワークデータの設定の解除を保留するようにしてもよい。無線接続状態を維持したいことが推測される場合というのは、例えば、操作パネル33に対して何らかの操作をしている場合、画像形成装置10に人感センサーが設けられている場合には画像形成装置10の近傍にユーザーの存在が検出されている場合など、画像形成装置10に対して継続してユーザーが操作を行う可能性があるような場合である。
次に、本実施の形態においてモバイル端末1が画像形成装置10に再接続されるまでの処理について図7に示したフローチャートを用いて説明する。なお、この時点において画像形成装置10のアクセスポイント40のSSID設定テーブルには、共有ネットワークデータが設定されているので、共有ネットワークは形成している。一方、当該ユーザーの個別ネットワークデータは、前述したように当該ユーザーの画像形成装置10の利用完了に伴い設定されていないので、当該ユーザーの個別ネットワークは形成されていない。
この状態において、ユーザーが画像形成装置10を再利用したい場合、モバイル端末1に共有ネットワークデータを設定する。そして、無線接続可能な領域(アクセスポイント40からの電波の届く範囲)までユーザーが画像形成装置10に近づくと、モバイル端末1とアクセスポイント40との間で共有ネットワークを介したネットワーク接続が確立される。
無線接続が確立されると、ユーザーは、所定の操作を行って個別ネットワークデータを画像形成装置10へ送る。画像形成装置10における接続監視部13は、モバイル端末1から送信されてきた個別ネットワークデータを受信すると(ステップ111)、個別ネットワークデータを接続実績情報記憶部17に登録されている接続実績情報と照合することでユーザー認証を行う(ステップ112)。そして、合致する接続実績情報が登録されていれば認証に成功したことになるので(ステップ113でY)、SSID管理部15は、その個別ネットワークデータをアクセスポイント40のSSID設定テーブルのネットワークデータが未設定の設定領域に設定する(ステップ114)。このようにして、個別ネットワークデータが設定されると、当該個別ネットワークデータが設定されているモバイル端末1とデータ通信を行うための個別ネットワークが形成される。
このように、アクセスポイント40は、個別ネットワークデータがSSID設定テーブルに設定されることで当該ユーザーの個別ネットワークを形成するが、現段階では、モバイル端末1には共有ネットワークデータが設定された状態なので、モバイル端末1は、個別ネットワークを介して無線接続される状態にない。そこで、個別ネットワークを介した無線通信を行うためには、モバイル端末1におけるネットワークの設定を共有ネットワークデータから個別ネットワークデータに切り替える必要がある。この切替方法として、以下のいずれかの方法を採用する。
第一に、モバイル端末1において接続するネットワークに優先順位を予め設定しておく。本実施の形態の場合、個別ネットワークの方が共有ネットワークより高く設定しておく。これにより、アクセスポイント40は、個別ネットワークと共有ネットワークの双方のネットワークを形成しているが、モバイル端末1は、当該ユーザーに対応する個別ネットワークを検出すると、ネットワークの設定を共有ネットワークデータから個別ネットワークデータに切り替える。この方法は、モバイル端末1に優先順位の設定及び切替制御を行うアプリケーションが必要となるが、ネットワークの切替えを他のユーザーに影響を与えることなく迅速に行うことができる。
第二に、個別ネットワークを形成すると、アクセスポイント40は、共有ネットワークを一時切断する。これにより、モバイル端末1は、接続可能な個別ネットワークデータにネットワークを自動的に切り替える。この方法は、共有ネットワークを介して接続している他のモバイル端末1のデータ通信を一時遮断してしまうが、モバイル端末1の基本機能により実現可能なのでモバイル端末1へのアプリケーションや優先順位の設定は不要である。
第三に、SSID設定テーブルに設定されている共有ネットワークデータを削除する。共有ネットワークデータを個別ネットワークデータで上書きしてもよい。これにより、モバイル端末1は、接続可能な個別ネットワークデータにネットワークを自動的に切り替える。この方法は、共有ネットワークを介したネットワーク接続は不可能となるが、モバイル端末1の基本機能により実現可能なのでモバイル端末1へのアプリケーションや優先順位の設定は不要である。また、本実施の形態では、マルチSSID対応のアクセスポイント40を用いているが、ただ1つのSSIDのみ設定可能なシングルSSID対応のアクセスポイント40を用いる場合には、この切替方法を採用することになる。
ところで、ユーザー認証に成功しなかった場合(ステップ113でN)、接続監視部13は、その旨をユーザーに通知する(ステップ115)。
以上のようにして、本実施の形態では、モバイル端末1を画像形成装置10に再接続させることが可能となる。
なお、本実施の形態においては、ユーザーが個別ネットワークデータを自発的に送信するように説明したが、アクセスポイント40との距離を計測する手段をモバイル端末1に搭載し、また専用のアプリケーションを動作させて、画像形成装置10の所定範囲内に入ると、個別ネットワークデータを自動的に発信するようにしてもよい。あるいは、無線接続が確立された時点で、モバイル端末1のMACアドレスは画像形成装置10に送信されるので、MACアドレスによってユーザー認証を行うようにしてもよい。このようにすれば、ユーザーが画像形成装置10に近付くだけで画像形成装置10との再接続を自動的に行うことが可能となる。アクセスポイント40との距離は、例えば受信電波の強度等で推測可能である。
モバイル端末1は、再接続時に利用した共有ネットワークを介して画像形成装置10と継続して無線通信を行うことは可能である。ただ、本実施の形態においては、実際のデータ通信は個別ネットワークに切り替えた後に行うようにすることで、共有ネットワークを継続して利用する場合よりセキュリティ性を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、接続実績情報を画像形成装置10に保持し、その接続実績情報を用いて画像形成装置10において再接続時におけるユーザー認証を行うようにした。そのため、共有ネットワークデータには、画像形成装置10毎に異なるネットワークデータを設定するのが好適である。モバイル端末1が接続されたことのない他の画像形成装置10に同じ共有ネットワークデータが設定されている場合においてモバイル端末1が他の画像形成装置10の無線接続領域内に進入すると、他の画像形成装置10の接続実績情報には、当該モバイル端末1の個別ネットワークデータが登録されていないため、当該モバイル端末1は他の画像形成装置10と個別ネットワークによる接続はこの時点では行われない。モバイル端末1は他の画像形成装置10と共用ネットワークで無線通信が接続された後に、モバイル端末1は自機のMACアドレスやユーザー情報を当該画像形成装置10へ送信し、画像形成装置10が認証サーバーへユーザー認証を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、接続実績情報記憶部17を画像形成装置10に設けたので、ユーザー認証の際には接続実績情報記憶部17を参照するようにした。これにより、ディレクトリサーバー20にアクセスせずに済む。当該ユーザーの接続実績情報が接続実績情報記憶部17に登録されていない場合、あるいは接続実績情報記憶部17を画像形成装置10に設けない場合には、ディレクトリサーバー20にその都度問い合わせるようにしてもよい。MACアドレスでユーザー認証を行う場合を考慮して、ディレクトリサーバー20が保持するユーザー情報にMACアドレスを含めるようにしてもよい。
また、画像形成装置10におけるモバイル端末1とのネットワーク接続は、モバイル端末1側(ユーザー側)からの要求に応じて行うが、画像形成装置10からプッシュ型でモバイル端末1へデータを送信することも可能である。例えば、スキャンデータの送信先とするユーザーの個別ネットワークデータを画像形成装置10が自らSSID設定テーブルに設定して個別ネットワークを形成し、送信する。
また、上記説明では、マルチSSID対応のアクセスポイント40を用いている場合を例にして説明したが、シングルSSID対応のアクセスポイント40を用いることも可能である。この場合、通常は共用ネットワークを形成しておき、ユーザーからの要求に応じてSSID設定テーブルに設定されている共有ネットワークデータを個別ネットワークデータで上書きする。そして、当該ユーザーによる画像形成装置10の利用が完了すると、SSID設定テーブルの設定を共有ネットワークデータに戻す。
また、本実施の形態では、接続実績情報には、接続実績のあるユーザーに関する識別情報が保持されるが、接続実績情報管理部16は、各接続実績情報の登録されてからの経過時間をそれぞれ計測しておき、所定期間以上、画像形成装置10に接続されなかったユーザーに関する情報を接続実績情報記憶部17から削除するようにしてもよい。
実施の形態2.
本実施の形態における無線ネットワークシステムの構成及び各装置10,20のブロック構成は実施の形態1と同じでよい。画像形成装置10のハードウェア構成も実施の形態1と同じでよい。本実施の形態では、ディレクトリサーバー20が持つユーザー情報のデータ構成が実施の形態1と異なる。
本実施の形態における無線ネットワークシステムの構成及び各装置10,20のブロック構成は実施の形態1と同じでよい。画像形成装置10のハードウェア構成も実施の形態1と同じでよい。本実施の形態では、ディレクトリサーバー20が持つユーザー情報のデータ構成が実施の形態1と異なる。
図8は、本実施の形態におけるユーザー情報記憶部23に予め設定登録されるユーザー情報のデータ構成例を示した図である。本実施の形態では、実施の形態1に加え、当該ユーザーが使用するモバイル端末1のMACアドレスがユーザー毎に設定されている。また、共有ネットワークデータも設定されている。
以下、本実施の形態における無線接続処理について図9に示したフローチャートを用いて説明する。
まず、本実施の形態は、実施の形態1と基本的には同様なので説明を適宜省略するが、アクセスポイント40のSSID設定テーブルには、共有ネットワークデータが設定されていることで共有ネットワークが常時形成されている。実施の形態1と異なるのは、本実施の形態では、共有ネットワークデータがモバイル端末1に予め設定されていることを前提としている。共有ネットワークデータの入手方法は問わない。
この状態において、ユーザーが無線接続可能な領域まで画像形成装置10に近づくと、モバイル端末1は、アクセスポイント40との間で共有ネットワークを介して無線接続が確立される。無線接続が確立されると、接続監視部13は、無線接続が確立されたモバイル端末1のMACアドレスを受信する。MACアドレスが受信されると、ネットワークデータ取得部12は、MACアドレスを含むネットワークデータ送信要求をディレクトリサーバー20へ送信する(ステップ202)。
ディレクトリサーバー20におけるネットワークデータ送信部22は、送信要求が送られてくると、送信要求に指定されたMACアドレスに対応した個別ネットワークデータをユーザー情報記憶部23から読み出し、送信要求元の画像形成装置10へ送信する。
ネットワークデータ取得部12がディレクトリサーバー20から送信されてきた個別ネットワークデータを受信すると(ステップ203)、SSID管理部15は、その個別ネットワークデータをアクセスポイント40のSSID設定テーブルのネットワークデータが未設定の設定領域に設定する(ステップ204)。このようにして、個別ネットワークデータが設定されることで当該個別ネットワークデータが設定されているモバイル端末1とデータ通信を行うための個別ネットワークが形成される。
ところで、実施の形態1において説明したように、現段階では、モバイル端末1には共有ネットワークデータが設定された状態なので、モバイル端末1は、個別ネットワークを介して無線接続される状態にない。そこで、実施の形態1と同様にしてモバイル端末1の設定を個別ネットワークデータに切り替える。あるいは、画像形成装置10がSSID設定テーブルに設定した個別ネットワークデータをモバイル端末1へ送信して、設定を個別ネットワークデータに切り替えるよう指示してもよい。
本実施の形態においては、共有ネットワークデータをモバイル端末1に予め設定しておき、またモバイル端末1のMACアドレスを積極的に利用することで、ユーザー認証データをユーザーに入力させなくてもユーザー認証が可能となり、これにより、セキュリティ性を維持することができる。また、共有ネットワークデータを全ての画像形成装置10において共通化しておくと、接続したことがない画像形成装置10に対してもユーザー認証データを入力することなく個別ネットワークを介して画像形成装置10と無線接続することが可能となる。
その他、本実施の形態における個別ネットワークの切断やSSID設定テーブルの管理等は、実施の形態1と同じでよいので説明を省略する。また、本実施の形態においても実施の形態1と同様にしてシングルSSIDに適用することも可能である。
なお、本実施の形態においては、無線ネットワーク機器の一形態である画像形成装置10を含む無線ネットワークシステムを例にして説明したが、画像形成装置10でなくてもアクセスポイント単体、アクセスポイント機能を内蔵するルーターや、アクセスポイント機能を内蔵する、あるいはアクセスポイント機能搭載機器を備えた情報処理装置等にも適用可能である。
1 モバイル端末、2 ネットワーク、10 画像形成装置、11 ユーザー認証要求部、12 ネットワークデータ取得部、13 接続監視部、14 共有SSID通知部、15 SSID管理部、16 接続実績情報管理部、17 接続実績情報記憶部、20 ディレクトリサーバー、21 認証処理部、22 ネットワークデータ送信部、23 ユーザー情報記憶部、31 CPU、32 アドレスデータバス、33 操作パネル、34 スキャナ、35 ハードディスクドライブ(HDD)、36 プリンタエンジン、37 ネットワークインタフェース(IF)、38 RAM、39 ROM、40 アクセスポイント、151 削除処理部。
Claims (15)
- 複数のユーザーに共有されるネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む共有ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する共有ネットワークを介して携帯端末装置との間で無線通信を、また、ユーザー毎に予め付与されているネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む個別ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する個別ネットワークを介して当該ユーザーの携帯端末装置との間で無線通信を、選択的又は同時並行して行う無線通信手段と、
前記無線通信手段が形成した前記共有ネットワークを介して無線接続された前記携帯端末装置から取得した識別情報に対応して設定されている当該携帯端末装置に対応する前記ユーザーの個別ネットワーク接続情報を取得する取得手段と、
前記無線通信手段への個別ネットワーク接続情報の設定を管理する設定管理手段と、
を有し、
前記設定管理手段は、前記取得手段により個別ネットワーク接続情報が取得されると、その取得された個別ネットワーク接続情報を前記無線通信手段に設定し、
前記無線通信手段は、前記設定管理手段により個別ネットワーク接続情報が設定されると、その設定された個別ネットワーク接続情報で無線接続可能な個別ネットワークを形成することを特徴とする無線ネットワーク機器。 - 前記個別ネットワークを介して接続されたことのある前記携帯端末装置に対応する前記識別情報と、当該携帯端末装置に対応するユーザーに付与されている個別ネットワーク接続情報とを関連付けた接続実績情報を保持する保持手段を有し、
前記取得手段は、前記接続実績情報を参照することで個別ネットワーク接続情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の無線ネットワーク機器。 - ユーザーに予め付与されているネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含むネットワーク接続情報が設定されている前記携帯端末装置に対応する前記ユーザーのユーザー識別情報を受け付ける受付手段を有し、
前記設定管理手段は、前記受付手段により受け付けられた当該ユーザー識別情報に対応して設定された個別ネットワーク接続情報を前記無線通信手段に設定することを特徴とする請求項1に記載の無線ネットワーク機器。 - 前記受付手段により受け付けられた当該ユーザー識別情報に対応して設定された個別ネットワーク接続情報が前記無線通信手段に設定されると、前記共有ネットワーク接続情報を当該携帯端末装置に通知する通知手段を有することを特徴とする請求項3に記載の無線ネットワーク機器。
- 前記設定管理手段は、無線接続されている前記携帯端末装置のうち所定の解除条件と合致した前記携帯端末装置に対応するユーザーの個別ネットワーク接続情報の設定を解除することを特徴とする請求項1又は3に記載の無線ネットワーク機器。
- 前記設定管理手段は、前記無線通信手段に1つのネットワーク接続情報のみ設定可能な場合、前記取得手段により個別ネットワーク接続情報が取得されると、その取得された個別ネットワーク接続情報で前記共有ネットワーク接続情報を置き換え、無線接続されている前記携帯端末装置が所定の解除条件と合致した場合、前記無線通信手段の設定を前記共有ネットワーク接続情報に戻すことを特徴とする請求項1に記載の無線ネットワーク機器。
- 前記設定管理手段は、所定の解除条件と合致しても当該ユーザーが無線接続状態を維持することが推測される場合、個別ネットワーク接続情報の設定の解除を保留することを特徴とする請求項5又は6に記載の無線ネットワーク機器。
- 所定の解除条件は、当該携帯端末装置に対応するユーザーにおける無線ネットワーク機器を利用した処理の完了であることを特徴とする請求項5又は6に記載の無線ネットワーク機器。
- 前記取得手段は、前記携帯端末装置から取得した識別情報を指定して、前記各携帯端末装置の識別情報と当該携帯端末装置に対応するユーザーの個別ネットワーク接続情報とを関連付けて管理する管理装置に問い合わせることによって当該携帯端末装置に対応する前記ユーザーの個別ネットワーク接続情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の無線ネットワーク機器。
- 前記識別情報は、当該携帯端末装置の装置識別情報又は当該携帯端末装置に対応する前記ユーザーの個別ネットワーク接続情報であることを特徴とする請求項2又は9に記載の無線ネットワーク機器。
- 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の無線ネットワーク機器を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
- 1又は複数の無線ネットワーク機器と、
ユーザーに予め付与されているネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む個別ネットワーク接続情報が設定されている携帯端末装置と、
前記ユーザー又は当該ユーザーが使用する前記携帯端末装置の識別情報の少なくとも一方と、当該ユーザーに付与されている個別ネットワーク接続情報とを対応付けして記憶する記憶手段と、
いずれかの前記無線ネットワーク機器からの識別情報が指定されたネットワーク接続情報取得要求に応じて、前記記憶手段を参照することにより当該識別情報に対応して設定された個別ネットワーク接続情報を返信するサーバーと、
を有し、
前記各無線ネットワーク機器は、
複数のユーザーに共有されるネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む共有ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する共有ネットワークを介して前記携帯端末装置との間で無線通信を、また、前記個別ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する個別ネットワークを介して当該ユーザーの携帯端末装置との間で無線通信を、選択的又は同時並行して行う無線通信手段と、
前記無線通信手段が形成した前記共有ネットワークを介して無線接続された前記携帯端末装置から取得した識別情報に対応して設定されている当該携帯端末装置に対応する前記ユーザーの個別ネットワーク接続情報を取得する取得手段と、
前記無線通信手段への個別ネットワーク接続情報の設定を管理する設定管理手段と、
を有し、
前記設定管理手段は、前記取得手段により個別ネットワーク接続情報が取得されると、その取得された個別ネットワーク接続情報を前記無線通信手段に設定し、
前記無線通信手段は、前記設定管理手段により個別ネットワーク接続情報が設定されると、その設定された個別ネットワーク接続情報で無線接続可能な個別ネットワークを形成する、
ことを特徴とする無線ネットワークシステム。 - 前記共有ネットワーク接続情報は、全ての前記無線ネットワーク機器に共通して設定されることを特徴とする請求項12に記載の無線ネットワークシステム。
- 前記共有ネットワーク接続情報は、前記無線ネットワーク機器毎に設定されることを特徴とする請求項12に記載の無線ネットワークシステム。
- 複数のユーザーに共有されるネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む共有ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する共有ネットワークを介して携帯端末装置との間で無線通信を、また、ユーザー毎に予め付与されているネットワーク接続のための識別名及び認証情報を含む個別ネットワーク接続情報が設定されているときに形成する個別ネットワークを介して当該ユーザーの携帯端末装置との間で無線通信を、選択的又は同時並行して行う無線通信手段が接続されているコンピュータを、
前記無線通信手段が形成した前記共有ネットワークを介して無線接続された前記携帯端末装置から取得した識別情報に対応して設定されている当該携帯端末装置に対応する前記ユーザーの個別ネットワーク接続情報を取得する取得手段、
前記無線通信手段への個別ネットワーク接続情報の設定を管理する設定管理手段、
として機能させ、
前記設定管理手段は、前記取得手段により個別ネットワーク接続情報が取得されると、その取得された個別ネットワーク接続情報を前記無線通信手段に設定し、
前記無線通信手段は、前記設定管理手段により個別ネットワーク接続情報が設定されると、その設定された個別ネットワーク接続情報で無線接続可能な個別ネットワークを形成することを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017057498A JP2018158527A (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 無線ネットワーク機器、画像形成装置、無線ネットワークシステム及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017057498A JP2018158527A (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 無線ネットワーク機器、画像形成装置、無線ネットワークシステム及びプログラム |
Publications (1)
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JP2018158527A true JP2018158527A (ja) | 2018-10-11 |
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ID=63795368
Family Applications (1)
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JP2017057498A Pending JP2018158527A (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 無線ネットワーク機器、画像形成装置、無線ネットワークシステム及びプログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020088763A (ja) * | 2018-11-29 | 2020-06-04 | 株式会社リコー | ネットワークシステム、ネットワークの認証方法およびアクセスポイント |
-
2017
- 2017-03-23 JP JP2017057498A patent/JP2018158527A/ja active Pending
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JP2020088763A (ja) * | 2018-11-29 | 2020-06-04 | 株式会社リコー | ネットワークシステム、ネットワークの認証方法およびアクセスポイント |
JP7255149B2 (ja) | 2018-11-29 | 2023-04-11 | 株式会社リコー | ネットワークシステム、ネットワークの認証方法およびアクセスポイント |
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