JP6304295B2 - 画像処理システム、画像形成装置、接続方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理システム、画像形成装置、接続方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、端末装置と画像形成装置とを無線によって接続する技術に関する。
コピー、ネットワークプリント、ファックス、スキャン、およびファイルサーバなどの機能を集約した画像形成装置が普及している。このような画像形成装置は、「複合機」または「MFP(Multi Function Peripherals)」などと呼ばれている。画像形成装置は、オフィスなどにおいて、複数のユーザによって共用される。複数台の画像形成装置がイントラネットに設けられることもある。
また、近年、画像形成装置に端末装置を接続し、両装置を連携させて処理を行わせたり、端末装置によって画像形成装置をリモートコントロールさせたりする技術が普及している。
無線LAN(Local Area Network)によって画像形成装置に端末装置を接続させる方法として、主に次の2つの方法がある。
1つは、端末装置をイントラネットの中の無線基地局を介して画像形成装置に接続させる方法である。この場合は、無線基地局の識別子、例えば、SSID(Service Set Identifier)を、端末装置に指定する必要がある。
もう1つは、無線基地局を介することなく直接、接続させる方法である。この場合は、画像形成装置の識別子を端末装置に指定する必要がある。
そのほか、端末装置によって画像形成装置を使用する技術として、次の技術が提案されている。
プリンタドライバは、予め定められた画像形成装置のすべての機能が選択且つ設定可能にする専用モードが適用される専用ドライバモジュール、画像形成装置に対してIDを問い合わせるID問合せモジュール、画像形成装置からIDを取得するID取得モジュール、取得したIDを判断するID判断モジュール、複数の画像形成装置が共通に備える機能を選択且つ設定可能にする標準モードが適用される標準ドライバモジュール、ドライバモジュールを切り替える切替えモジュールを備えている。接続された画像形成装置のIDが専用モードと対応しない場合は、標準モードに切り替えて画像形成を行う(特許文献1)。
MFPと端末装置との間にWFD接続が確立されると、MFPと端末装置とを含むWFDNWが構築される。MFPは、WFDNWを利用して、端末装置からアクセス要求を受信する。MFPは、接続実績情報が記憶されていない状態で、端末装置からアクセス要求を受信する場合には、MFPとAPとの間に通常Wi−Fi接続を確立するための処理を実行する。ただし、MFPは、接続実績情報が記憶されている状態で、端末装置からアクセス要求を受信する場合には、MFPとAPとの間に通常Wi−Fi接続を確立するための処理を実行しない(特許文献2)。
特開2015−22634号公報 特開2014−235713号公報
ユーザは、日頃、オフィスにおいて、複数台の画像形成装置のうちの特定の画像形成装置(例えば、自分が所属する部署の画像形成装置または自分の席の近くの画像形成装置)を、自分の端末装置を接続させて使用する。通常、特定の画像形成装置の識別子を端末装置に予め登録しておくことが多い。または、最初に接続させる際に登録することが多い。よって、遅くとも2回目以降は、端末装置を特定の画像形成装置に簡単に接続させることができる。
しかし、他の画像形成装置の識別子は、端末装置に登録されていないことが、多い。よって、他の画像形成装置を初めて使用する際に、識別子を端末装置に指定しなければならない。接続するのに暗号化キーが必要な場合は、さらに、暗号化キーを端末装置に指定しなければならない。これらの作業は、ユーザにとって面倒である。
本発明は、このような問題点に鑑み、ユーザが日頃使用する画像形成装置とは異なる画像形成装置に端末装置を従来よりも容易に無線によって接続させることを、目的とする。
本発明の一形態に係る画像処理システムは、無線通信用の識別子がそれぞれに固定的に設定されている複数台の画像形成装置と、前記複数台の画像形成装置に接続する機能を有する端末装置と、が設けられた画像処理システムであって、前記端末装置は、前記複数台の画像形成装置のうちの当該端末装置から所定の範囲内の画像形成装置に対し、前記複数台の画像形成装置のうちの特定の画像形成装置に固定的に設定されている前記識別子を接続用識別子として電波によって発信する、識別子発信手段、を有し、前記複数台の画像形成装置のそれぞれは、前記接続用識別子を受信する識別子受信手段と、前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている前記識別子と同じである場合に、前記端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる第一の接続処理手段と、前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている前記識別子と異なる場合に、前記端末装置が、当該接続用識別子が固定的に設定されている前記特定の画像形成装置に接続したことがあれば、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる第二の接続処理手段と、を有する。好ましくは、前記第二の接続処理手段は、前記接続用識別子を当該画像形成装置自身に一時的に設定することによって前記端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる。
または、前記第二の接続処理手段は、前記端末装置が前記複数台の画像形成装置のうちの前記接続用識別子が固定的に設定されている画像形成装置に接続したことがあり、かつ、当該端末装置から発信される電波が、当該接続用識別子が固定的に設定されている画像形成装置よりも当該画像形成装置自身へ強く届くのであれば、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる。
本発明によると、ユーザが日頃使用する画像形成装置とは異なる画像形成装置に端末装置を従来よりも容易に無線によって接続させることができる。
イントラネットの全体的な構成の例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。 端末装置のハードウェア構成の例を示す図である。 画像形成装置の機能的構成の例を示す図である。 スマートフォンの機能的構成の例を示す図である。 ホーム画面、設定トップ画面、およびネットワークメニュー画面の例を示す図である。 Wi−Fi設定画面および接続完了画面の例を示す図である。 端末装置が画像形成装置へ接続する際の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。 通常接続処理の流れの例を説明するフローチャートである。 代替接続処理の流れの例を説明するフローチャートである。 回答処理の流れの例を説明するフローチャートである。 切換処理の流れの例を説明するフローチャートである。 スマートフォンとの接続のための全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。 画像形成装置の機能的構成の例を示す図である。 接続方法決定処理の流れの例を説明するフローチャートである。 主体決定処理の流れの例を説明するフローチャートである。 スマートフォンとの接続のための全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。 スマートフォンとの接続のための全体的な処理の流れの変形例を説明するフローチャートである。 スマートフォンとの接続のための全体的な処理の流れの変形例を説明するフローチャートである。
〔第一の実施形態〕
図1は、イントラネット4の全体的な構成の例を示す図である。図2は、画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図である。図3は、端末装置2のハードウェア構成の例を示す図である。
イントラネット4は、図1に示すように、複数台の画像形成装置1、複数台の端末装置2、および通信回線3などによって構成される。イントラネット4は、画像に関する種々の処理を実行するシステムである。
各画像形成装置1および各端末装置2は、通信回線3を介して通信することができる。通信回線3として、有線LAN(Local Area Network)回線および無線LAN回線などが用いられる。また、通信回線3は、ハブ、ツイストペアケーブル、および無線基地局などによって実現される。無線基地局は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11の規格に対応している。
イントラネット4は、1つのLANであってもよいし、複数のフロアのそれぞれに設けられたLANによって構成されていてもよい。後者の場合は、フロアごとにルータが設置される。そして、ルータ同士が、専用線またはインターネットなどを介して接続されている。
第一の実施形態では、イントラネット4は、2つのフロアのLANによって構成される。以下、それぞれのLANを「セグメント4A」および「セグメント4B」と区別して記載する。
画像形成装置1は、コピー、ネットワークプリント、ファックス、スキャン、およびボックスなどの機能を集約した装置である。一般に、「複合機」または「MFP(Multi Function Peripherals)」などと呼ばれることがある。
ネットワークプリント機能は、端末装置2から受信した画像データに基づいて画像を用紙に印刷するサービスである。「ネットワークプリンティング」または「PCプリント」などと呼ばれることもある。
ボックス機能は、ユーザごとに「ボックス」または「パーソナルボックス」などと呼ばれる記憶領域を与えておき、各ユーザが自分の記憶領域によって画像データなどを保存し管理するためのサービスである。ボックスは、パーソナルコンピュータにおける「フォルダ」または「ディレクトリ」に相当する。
画像形成装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、補助記憶装置10d、タッチパネルディスプレイ10e、操作キーパネル10f、NIC(Network Interface Card)10g、モデム10h、無線LAN通信装置10i、スキャンユニット10j、プリントユニット10k、およびフィニッシャ10nなどによって構成される。
タッチパネルディスプレイ10eは、ユーザに対するメッセージを示す画面、ユーザがコマンドまたは情報を入力するための画面、およびCPU10aなどが実行した処理の結果を示す画面などを表示する。また、タッチパネルディスプレイ10eは、タッチされた位置を示す信号をCPU10aへ送る。
操作キーパネル10fは、いわゆるハードウェアキーボードであって、テンキー、スタートキー、ストップキー、およびファンクションキーなどによって構成される。
NIC10gは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルによって端末装置2などと通信を行う。
モデム10hは、ファクシミリ端末との間でG3などのプロトコルで画像データをやり取りする。
無線LAN通信装置10iは、通信回線3の無線基地局を介してIEEE802.11の規格に基づいて他の装置と通信を行う。また、無線基地局を介することなく端末装置2と通信することもできる。無線LAN通信装置10iとして、Wi−Fiアライアンスの認証を受けかつマルチSSID(Service Set Identifier)の機能を有する無線通信装置が用いられる。
スキャンユニット10jは、プラテンガラスの上にセットされたシートに記されている画像を読み取って画像データを生成する。
プリントユニット10kは、スキャンユニット10jによって読み取られた画像のほか、NIC10g、モデム10h、または無線LAN通信装置10iによって端末装置2またはファクシミリ端末などから受信した画像データに示される画像を用紙に印刷する。
フィニッシャ10nは、プリントユニット10kによって画像が印刷された用紙すなわち印刷物に対して仕上げの処理を行う。仕上げの処理は、印刷物をステープルで綴じる処理、印刷物にパンチ穴を開ける処理、または印刷物を折り曲げる処理などである。
ROM10cまたは補助記憶装置10dには、上述のコピーなどの機能を用いた種々の種類のジョブを実行するためのプログラムが記憶されている。さらに、無線LAN回線によって端末装置2と接続するための接続用プログラム10P(図4参照)が記憶されている。
これらのプログラムは、必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによって実行される。補助記憶装置10dとして、ハードディスクまたはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
以下、セグメント4Aに設けられている各画像形成装置1を、「画像形成装置1A1」、「画像形成装置1A2」、「画像形成装置1A3」、…と区別して記載する。同様に、セグメント4Bに設けられている各画像形成装置1を「画像形成装置1B1」、「画像形成装置1B2」、「画像形成装置1B3」、…と区別して記載する。
端末装置2は、画像形成装置1の上述の機能を遠隔的に使用するためのクライアントである。また、画像形成装置1とリモートアクセスし、タッチパネルディスプレイ10eおよび操作キーパネル10fの代わりに画像形成装置1の入力装置として端末装置2を使用することもできる。
端末装置2として、スマートフォン、タブレットコンピュータ、携帯電話端末、パーソナルコンピュータなどが用いられる。以下、端末装置2としてスマートフォン2Aが用いられる場合を例に説明する。
スマートフォン2Aは、図3に示すように、CPU20a、RAM20b、ROM20c、フラッシュメモリ20d、タッチパネルディスプレイ20e、操作ボタン群20f、携帯電話通信装置20g、および無線LAN通信装置20hなどによって構成される。
タッチパネルディスプレイ20eは、ユーザに対するメッセージを示す画面、ユーザがコマンドまたは情報を入力するための画面、およびCPU20aが実行した処理の結果を示す画面などを表示する。
操作ボタン群20fは、ホーム画面に戻るためのボタン、音量を調整するためのボタン、および電源のオン/オフを切り換えるためのボタンなどによって構成される。
携帯電話通信装置20gは、LTE(Long Term Evolution)などの携帯電話網を介して他の装置との通信を行う。
無線LAN通信装置20hは、通信回線3の無線基地局を介してTCP/IPなどのプロトコルによって他の装置と通信を行う。また、無線基地局を介することなく画像形成装置1へ接続することもできる。これについては、後述する。無線LAN通信装置20hとして、Wi−Fiアライアンスの認証を受けた無線通信装置が用いられる。
ROM20cまたはフラッシュメモリ20dには、画像形成装置1の上述の機能を使用するためのドライバおよびアプリケーションが記憶されている。さらに、無線基地局を介さずに画像形成装置1へ接続するための接続用プログラム20P(図5参照)が記憶されている。
これらのプログラムは、必要に応じてRAM20bにロードされ、CPU20aによって実行される。
ユーザは、スマートフォン2Aをセグメント4Aでもセグメント4Bでも使用することができる。
なお、セグメント4Aで使用される無線LAN用の通信機器(無線基地局、無線LAN通信装置10i、および無線LAN通信装置20h)から発信される電波は、セグメント4Bには、届かない。同様に、セグメント4Bで使用される無線LAN用の通信機器から発信される電波は、セグメント4Aには届かない。
また、各画像形成装置1の無線LAN通信装置10iには、SSIDが少なくとも1つずつ予め固定的に設定されている。さらに、SSIDごとに、暗号キーが予め固定的に設定されている。暗号キーは、「セキュリティキー」または「パスワード」などと呼ばれることもある。
接続用プログラム10Pおよび接続用プログラム20Pによると、スマートフォン2Aは、あるセグメントに設けられているいずれかの画像形成装置1に接続したことがあれば、他のセグメントに設けられている画像形成装置1へ、この画像形成装置1のSSIDおよび暗号化キーを知らなくても接続することができる。例えば、スマートフォン2Aは、画像形成装置1A1に接続したことがあれば、セグメント4Bに設けられている画像形成装置1B1へ、画像形成装置1B1のSSIDおよび暗号化キーを知らなくても接続することができる。以下、この仕組みについて、説明する。
図4は、画像形成装置1の機能的構成の例を示す図である。図5は、スマートフォン2Aの機能的構成の例を示す図である。図6は、ホーム画面5A、設定トップ画面5B、およびネットワークメニュー画面5Cの例を示す図である。図7は、Wi−Fi設定画面5Dおよび接続完了画面5Eの例を示す図である。図8は、端末装置2が画像形成装置1へ接続する際の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
接続用プログラム10Pによると、図4に示す接続方法決定部101、通常接続処理部102、代替接続処理部103、回答処理部104、切換処理部105、および接続実績記憶部106などの機能が画像形成装置1に実現される。
接続用プログラム20Pによると、図5に示す接続処理部201、接続用データ記憶部202、および切換制御部203などの機能がスマートフォン2Aに実現される。
スマートフォン2Aは、従来のスマートフォンと同様に、基本的に、相手のSSIDおよび暗号化キーを知っていれば、無線LANによって相手との接続を確立することができる。
また、スマートフォン2Aは、無線LANによって画像形成装置1と、通信回線3の無線基地局を介して接続することも、無線基地局を介さずに直接接続することもできる。特に後者は、一般に、「ダイレクト接続」と呼ばれることがある。以下、スマートフォン2Aと画像形成装置1とがダイレクト接続する場合について、説明する。
ユーザは、イントラネット4のいずれの画像形成装置1とも無線LANによってスマートフォン2Aを未だ接続させたことがない場合は、次のように操作を行う。
ユーザは、従来通りに所定の操作を行うことによって、無線LAN(Wi−Fi)の設定用の画面(図7(A)のWi−Fi設定画面5D)をタッチパネルディスプレイ20eに表示させる。
例えば、ユーザは、操作ボタン群20fの中からホームボタンを押すことによって、図6(A)のホーム画面5Aを表示させる。アイコン5A1をタップすることによって、図6(B)の設定トップ画面5Bを表示させる。選択ボタン5B1をタップすることによって、図6(C)のネットワークメニュー画面5Cを表示させる。そして、選択ボタン5C1をタップすることによって、図7(A)のWi−Fi設定画面5Dを表示させる。
ユーザは、テキストボックス5D1に、スマートフォン2Aと接続させたい相手のSSIDを入力する。そして、接続ボタン5D2をタップする。
以上説明した、ユーザの操作およびスマートフォン2Aの処理は、従来と同様である。なお、スマートフォン2Aは、ユーザに、テキストボックス5D1にSSIDを入力させる代わりに、過去に接続したことのある装置のSSIDおよび現在受信しているビーコンに示されるSSIDの一覧を表示し、一覧の中からSSIDを選択させてもよい。
接続処理部201は、SSIDが入力されまたは選択されると、入力されたSSIDが設定されている装置へ接続するための処理を、図8に示す手順で実行する。
接続処理部201は、入力されたSSIDおよび無線LAN通信装置20hのMAC(Media Access Control)アドレスを示す接続要求データ6Aを無線LAN通信装置20hによって発信することによって、接続を要求する(図8の#601)。
画像形成装置1において、接続方法決定部101は、接続要求データ6Aが無線LAN通信装置10iによって受信されると、接続要求データ6Aの発信元すなわちスマートフォン2Aとの接続の方法を次のように決定する。
接続要求データ6Aに示されるSSIDが画像形成装置1自身に設定されたものである場合は、接続方法決定部101は、接続の方法を「通常接続方法」に決定する。そうでない場合は、接続の方法を「代替接続方法」に決定する。以下、通常接続方法および代替接続方法それぞれによる接続の処理を順次、説明する。
〔通常接続方法〕
図9は、通常接続処理の流れの例を説明するフローチャートである。
スマートフォン2Aが接続要求データ6Aとして、画像形成装置1A1のSSIDを示す信号を発信し、画像形成装置1A1が接続要求データ6Aを受信した場合を例に、通常接続方法による接続の処理を説明する。
画像形成装置1A1において、通常接続処理部102は、接続方法決定部101が接続の方法を通常接続方法に決定すると、画像形成装置1A1自身とスマートフォン2Aとを接続する処理を、図9に示す手順で実行する。
通常接続処理部102は、スマートフォン2Aに対して暗号化キー要求データ6Bを送信することによって、暗号化キーを要求する(図9の#701)。
スマートフォン2Aにおいて、接続処理部201は、暗号化キー要求データ6Bを受信すると(図8の#602)、暗号化キーを入力するためのダイアログボックス5Fを表示する(#603)。ユーザは、暗号化キーをダイアログボックス5Fに入力する。そして、接続処理部201は、入力された暗号化キーを示す暗号化キーデータ6Cを画像形成装置1A1へ送信する(#604)。
通常接続処理部102は、暗号化キーデータ6Cを受信すると(#702)、これに示される暗号化キーが画像形成装置1A1自身の暗号化キーと一致するか否かをチェックする(#703)。つまり、認証を行う。
そして、両者が一致すれば、すなわち、認証に成功すれば(#704でYes)、通常接続処理部102は、スマートフォン2Aと画像形成装置1A1との接続を確立させる処理を行う(#705)。さらに、接続要求データ6Aに示されるMACアドレスつまりスマートフォン2AのMACアドレスを接続実績記憶部106に記憶させる(#706)。
接続処理部201も、画像形成装置1A1において認証に成功したら(#605でYes)、接続を確立させる処理を行う(#606)。さらに、入力された暗号化キーつまり画像形成装置1A1の暗号化キーが未だ接続用データ記憶部202に記憶されていなければ(#607でNo)、この暗号化キーを画像形成装置1A1のSSIDと対応付けて接続用データ記憶部202に記憶させる(#608)。
これらの処理によって、画像形成装置1A1とスマートフォン2Aとの接続が確立される。これらの処理は、基本的に従来の接続の処理と同様である。
通常接続方法による接続が確立されると、スマートフォン2Aのタッチパネルディスプレイ20eには、図7(B)に示す接続完了画面5Eが表示される。
なお、接続処理部201は、画像形成装置1A1の暗号化キーが接続用データ記憶部202に記憶されている場合は、ステップ#603をスキップし、ステップ#604において、この暗号化キーを示すデータを暗号化キーデータ6Cとして送信すればよい。また、この場合は、暗号化キーデータ6Cを接続要求データ6Aとともに送信し、さらにステップ#602、#701をもスキップしてもよい。
また、代替接続方法による場合は、接続の確立後、所定のデータ(後述する切換用データ6M)がスマートフォン2Aへ送信されてくるが、通常接続方法による場合は、送信されてこない。よって、接続処理部201は、ステップ#610の処理をスキップし、接続の処理を終了する。
〔代替接続方法〕
図10は、代替接続処理の流れの例を説明するフローチャートである。図11は、回答処理の流れの例を説明するフローチャートである。
スマートフォン2Aが接続要求データ6Aとして画像形成装置1A1のSSIDを示す信号を発信したが、画像形成装置1B1が接続要求データ6Aを受信した場合を例に、代替接続方法による接続の処理を説明する。
画像形成装置1A1と画像形成装置1B1とは、図1に示した通り、互いに異なるセグメントに属している。なお、スマートフォン2Aと画像形成装置1A1とは、上述の通常接続方法によって接続したことがあるものとする。
画像形成装置1B1において、代替接続処理部103は、接続方法決定部101が接続の方法を代替接続方法に決定すると、画像形成装置1B1自身とスマートフォン2Aとを接続する処理を実行する。
代替接続処理部103は、オーナ特定部131、実績問合部132、識別子設定部133、暗号化キー取得部134、および接続処理部135などによって構成される。そして、各部は、図10に示す手順で処理を実行する。
オーナ特定部131は、接続要求データ6Aに示されるSSIDが設定されている装置(以下、「オーナ」と記載する。)を特定する(#711)。特定は、例えば次の方法によって行う。オーナ特定部131は、このSSIDを示すオーナ問合データ6Dを、イントラネット4の各装置へNIC10gによってマルチキャストする。
なお、マルチキャスト以外の方法によってオーナ問合データ6Dを送信してもよい。例えば、画像形成装置1ごとのIPアドレスなどを予めデータベースに登録しておき、このデータベースに基づいて各画像形成装置1へオーナ問合データ6Dを送信してもよい。
画像形成装置1B1以外の各画像形成装置1において、オーナ問合データ6Dを受信すると、回答処理部104は、図11に示す手順で処理を行う。
回答処理部104は、オーナ問合データ6Dに示されるSSIDが自らに設定されている場合は(図11の#731でYes)、自らのSSIDである旨を示す肯定回答データ6Eを、問合せ元すなわち画像形成装置1B1へ送信する(#732)。そうでない場合は(#731でNo)、自らのSSIDでない旨を示す否定回答データ6Fを画像形成装置1B1へ送信する(#733)。
画像形成装置1B1において、オーナ特定部131は、肯定回答データ6Eを受信すると、この肯定回答データ6Eの送信元がオーナであると、特定する。
本例では、画像形成装置1A1から肯定回答データ6Eを受信する。よって、オーナ特定部131は、画像形成装置1A1がオーナであると、特定する。
実績問合部132は、オーナ特定部131によってオーナであると特定された画像形成装置1(本例では、画像形成装置1A1)に対して、実績問合データ6Gを送信することによって、接続要求データ6Aに示されるMACアドレスを有する装置との接続の実績を問い合わせる(#712)。実績問合データ6Gには、このMACアドレスが示されている。
画像形成装置1A1において、回答処理部104は、実績問合データ6Gを受信すると(#734でYes)、実績問合データ6Gに示されるMACアドレスが接続実績記憶部106に記憶されているか否かをチェックする(#735)。
記憶されていれば(#736でYes)、回答処理部104は、画像形成装置1A1とそのMACアドレスを有する装置との接続の実績がある旨を示す接続有回答データ6Hを問合せ元すなわち画像形成装置1B1へ送信する(#737)。記憶されていなければ(#736でNo)、接続の実績がない旨を示す接続無回答データ6Jを画像形成装置1B1へ送信する(#738)。
そして、画像形成装置1B1において、実績問合部132は、接続有回答データ6Hまたは接続無回答データ6Jを受信する(#713)。
実績問合部132によって接続有回答データ6Hが受信された場合に(#714)、識別子設定部133および暗号化キー取得部134は、次の処理を実行する。
識別子設定部133は、接続要求データ6Aに示されるSSID(本例では、画像形成装置1A1のSSID)を画像形成装置1B1自身に一時的に設定する(#715)。
これにより、画像形成装置1B1には、接続要求データ6Aに示されるSSIDと、元々、画像形成装置1B1自身に与えられているSSIDとが、設定される。以下、前者を「SSID_1」と記載し、後者を「SSID_2」と記載する。
暗号化キー取得部134は、ステップ#715の処理と前後してまたは並行して、SSID_1が設定されている装置(本例では、画像形成装置1A1)へ暗号化キー要求データ6Kを送信する(#716)。
画像形成装置1A1において、回答処理部104は、暗号化キー要求データ6Kを受信すると(#739でYes)、自らのSSIDに対応する暗号化キーを示す暗号化キーデータ6Lを問合せ元すなわち画像形成装置1B1へ送信する(#740)。
そして、画像形成装置1B1において、暗号化キー取得部134は、暗号化キーデータ6Lを受信する(#717)。
接続処理部135は、SSID_1が設定され、暗号化キーデータ6Lが受信されると、接続要求データ6Aの送信元すなわちスマートフォン2Aに対して、暗号化キーを要求する(#718)。この際に、通常接続方法の場合と同様に、暗号化キー要求データ6Bをスマートフォン2Aへ送信する。
スマートフォン2Aにおいて、接続処理部201(図5参照)は、通常接続方法の場合と同様に、暗号化キー要求データ6Bを受信すると(図8の#602)、ダイアログボックス5Fを表示する(#603)。ユーザは、画像形成装置1A1の暗号化キーを入力する。そして、接続処理部201は、ユーザが入力した暗号化キーを示すデータ(暗号化キーデータ6C)を要求元(本例では、画像形成装置1B1)へ送信する(#604)。
画像形成装置1B1において、接続処理部135は、暗号化キーデータ6Cを受信すると(#719)、暗号化キーデータ6Cに示される暗号化キーと暗号化キーデータ6Lに示される暗号化キー(すなわち、SSID_1の暗号化キー)とが一致するか否かをチェックする(#720)。つまり、認証を行う。
そして、両者が一致すれば、すなわち、認証に成功すれば(#721でYes)、通常接続処理部102は、スマートフォン2Aと画像形成装置1B1との接続を確立させる処理を行う(#722)。
接続処理部201も、画像形成装置1B1において認証に成功したら(#605でYes)、通常接続方法の場合と同様に、接続を確立させる処理を行う(#606)。
なお、回答処理部104は、ステップ#737において、暗号化キーデータ6Lを接続有回答データ6Hとともに送信するようにしてもよい。この場合は、回答処理部104は、#739〜#740をスキップする。また、接続処理部135は、ステップ#718〜#719をスキップする。
このようにして、スマートフォン2Aは、画像形成装置1A1のSSIDおよび暗号化キーを用いて画像形成装置1B1へ接続することができる。
〔SSIDの切換え〕
図12は、切換処理の流れの例を説明するフローチャートである。
スマートフォン2Aおよび画像形成装置1は、他の画像形成装置1のSSIDを用いて代替接続方法によって接続した後、所定のタイミングで、本来のSSIDを用いて通常接続方法によって接続し直す。つまり、SSIDの切換えを行う。
切換えは、画像形成装置1とスマートフォン2Aとの接続が確立された後、両装置がデータの送受信を所定の時間以上、行わなかった場合に行えばよい。または、目的の通信(例えば、ジョブのデータの送受信)が終了した場合に行ってもよい。
以下、切換えの処理について、スマートフォン2Aと画像形成装置1B1とが画像形成装置1A1のSSID(つまり、SSID_1)を用いて代替接続方法によって上述の通り接続した後、画像形成装置1B1のSSID(つまり、SSID_2)を用いて通常接続方法によって接続し直す場合を例に、説明する。
画像形成装置1B1において、切換処理部105は、SSIDの切換えの処理を、図12に示す手順で行う。
切換処理部105は、切換要求部151、切断処理部152、および設定解除部153などによって構成される。
切換要求部151は、画像形成装置1B1自身の本来のSSIDで接続の要求をし直すように、スマートフォン2Aに対して要求する(図12の#751)。この際に、SSID_2およびそれに対応する暗号化キーを示す切換用データ6Mをスマートフォン2Aへ送信する。
切断処理部152は、切換用データ6Mがスマートフォン2Aによって受信されたら、スマートフォン2Aとの接続を切断(終了)する(#752)。
設定解除部153は、SSID_1の設定を解除し(#753)、SSID_1およびその暗号化キーを画像形成装置1B1の記憶手段(RAM10bなど)から削除する(#754)。
スマートフォン2Aにおいて、切換制御部203は、切換用データ6Mを受信すると(図8の#609でYes)、切換用データ6Mに示されるSSIDおよび暗号化キーを対応付けて接続用データ記憶部202に記憶させる(#610)。そして、このSSIDつまりSSID_2での接続を試みるように接続処理部201に指令する。
すると、接続処理部201は、ステップ#601に戻って、SSID_2を用いた通常接続方法による接続の処理を開始する。
ただし、接続処理部201は、ステップ#601において、SSIDとしてSSID_2を示すデータを接続要求データ6Aとして発信する。また、SSID_2に対応する暗号化キーが接続用データ記憶部202に既に記憶されているので、ステップ#603の処理をスキップする。そして、ステップ#604において、この暗号化キーを示すデータを暗号化キーデータ6Cとして画像形成装置1B1へ送信する。
画像形成装置1B1において、接続方法決定部101は、接続要求データ6Aを受信すると、上述の通り、接続要求データ6Aの発信元すなわちスマートフォン2Aとの接続の方法を決定する。ここでは、SSID_2つまり画像形成装置1B1自身のSSIDが接続要求データ6Aに示されるので、接続の方法を通常接続方法に決定する。
そして、通常接続処理部102は、画像形成装置1B1自身とスマートフォン2Aとを接続する処理を実行する。処理の手順は、図9で説明した通りである。
なお、SSID_1による接続の切断を、画像形成装置1B1ではなく、スマートフォン2Aが行ってもよい。
図13は、スマートフォン2Aとの接続のための全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、画像形成装置1における無線LANによるスマートフォン2Aとの接続の全体的な処理の流れを、フローチャートを参照しながら説明する。画像形成装置1は、接続用プログラム10Pに基づいて、図13に示す処理を実行する。
画像形成装置1は、スマートフォン2Aから接続要求データ6Aを受信すると(図13の#11でYes)、接続要求データ6Aに示されるSSIDと自らのSSIDとを照合することによって、スマートフォン2Aとの接続の方法を決定する(#12)。
両者が一致する場合は、画像形成装置1は、接続の方法を通常接続方法に決定し(#13でYes)、通常接続方法による接続の処理を行う(#14)。この処理の手順は、前に図9で説明した通りである。
これにより、画像形成装置1は、自らのSSIDによってスマートフォン2Aとの接続が確立される。
一方、両者が一致しない場合は、画像形成装置1は、接続の方法を代替接続方法に決定し(#13でNo)、代替接続方法による接続の処理を行う(#15)。この処理の手順は、前に図10で説明した通りである。
これにより、画像形成装置1は、他の画像形成装置1のSSIDによってスマートフォン2Aとの接続が確立される。
その後、画像形成装置1とスマートフォン2Aとの通信が終了しまたは所定の時間以上、中断するなど、切断のタイミングが訪れると(#16でYes)、画像形成装置1は、自らのSSIDによって端末装置2との接続を確立する処理、つまり、SSIDの切換えの処理を行う(#17)。この処理の手順は、前に図12で説明した通りである。
または、他の画像形成装置1からオーナ問合データ6Dを受信すると(#18でYes)、SSIDが自らのものであるか否かなどを回答する処理を行う(#19)。この処理の手順は、前に図11で説明した通りである。
画像形成装置1は、無線LANによる接続のサービスを提供している間、図13に示す各処理を適宜、実行する。
第一の実施形態によると、ユーザが日頃使用する画像形成装置1にスマートフォン2Aを一度接続させたことがあれば、他の画像形成装置1にスマートフォン2Aを、当該他の画像形成装置1のSSIDなどを指定することなく、接続させることができる。
〔第二の実施形態〕
図14は、画像形成装置1の機能的構成の例を示す図である。図15は、接続方法決定処理の流れの例を説明するフローチャートである。図16は、主体決定処理の流れの例を説明するフローチャートである。
第一の実施形態では、代替接続方法によるスマートフォン2Aとの接続を、あるセグメントに所属する、ある画像形成装置1が、他のセグメントに所属する他の画像形成装置1のSSIDを用いて行う場合を例に説明した。第二の実施形態では、この接続を、同じセグメントに所属する他の画像形成装置1のSSIDを用いて行う。
以下、他の画像形成装置1のSSIDを用いた接続の仕組みについて、説明する。第一の実施形態と重複する点については、説明を省略する。
イントラネット4の全体的な構成は、第一の実施形態の場合と同様であり、図1に示した通りである。画像形成装置1のハードウェアの構成も、第一の実施形態の場合と同様であり、図2に示した通りである。端末装置2のハードウェア構成も、第一の実施形態の場合と同様である、図3に示した通りである。
ただし、画像形成装置1のROM10cまたは補助記憶装置10dには、接続用プログラム10Qが記憶されている。
接続用プログラム10Qによると、図14に示す接続方法決定部801、通常接続処理部802、代替接続処理部803、回答処理部804、切換処理部805、接続実績記憶部806、および主体決定部807などの機能が画像形成装置1に実現される。
以下、スマートフォン2Aがセグメント4Aのフロアで使用され、スマートフォン2Aが画像形成装置1A1へ接続しようとして接続要求データ6Aを発信し、画像形成装置1A3が接続要求データ6Aを受信した場合を例に、図14に示す各部を説明する。画像形成装置1A1と画像形成装置1A3とは、図1に示した通り、ともに、セグメント4Aに属している。スマートフォン2Aと画像形成装置1A1とは、上述の通常接続方法によって接続したことがあるものとする。
ユーザは、スマートフォン2Aを持って画像形成装置1A3の近くへ行く。そして、図6で説明した操作を行うことによって、画像形成装置1A1のSSIDを入力し、画像形成装置1A1への接続を指令する。
すると、スマートフォン2Aは、画像形成装置1A1のSSIDおよびスマートフォン2A自身のMACアドレスを示すデータを接続要求データ6Aとして発信する。なお、スマートフォン2Aは、画像形成装置1A1から発信されるビーコンを受信した際に、自動的にこの接続要求データ6Aを発信してもよい。
画像形成装置1A3において、接続方法決定部801は、スマートフォン2Aから接続要求データ6Aを受信すると、スマートフォン2Aとの接続の方法を決定する。決定の仕方は、図15に示す通りである。
接続方法決定部801は、接続要求データ6Aに示されるSSIDが画像形成装置1A3自身のものであり(#761でYes)、かつ、スマートフォン2Aから画像形成装置1A1へ届く電波の強さ(電波強度)が所定の値以上である場合は(#762でYes)、接続の方法を通常接続方法に決定する(#763)。以下、接続要求データ6Aに示されるSSIDを「SSID_3」と記載する。
SSID_3が画像形成装置1A3自身のものでない場合は(#761でNo)、接続方法決定部801は、SSID_3が設定されている装置(オーナ)を特定する(#764)。特定の方法は、第一の実施形態のオーナ特定部131による特定の方法と同様である。つまり、オーナ問合データ6Dをマルチキャストし、肯定回答データ6Eを受信することによって特定する。
イントラネット4の中の、画像形成装置1A3以外の画像形成装置1において、回答処理部804は、オーナ問合データ6Dを受信すると、第一の実施形態の回答処理部104と同様に、オーナ問合データ6Dに示されるSSID(つまり、SSID_3)が自らのものであるか否かに応じて肯定回答データ6Eまたは否定回答データ6Fを問合せ元すなわち画像形成装置1A3へ送信する。
そして、画像形成装置1A3において、接続方法決定部801は、肯定回答データ6Eを受信すると、この肯定回答データ6Eの送信元がSSID_3のオーナであると、特定する。本例では、SSID_3が画像形成装置1A1に設定されていると、判別される。
接続方法決定部801は、判別された装置つまり画像形成装置1A1へ、SSID_3による接続を画像形成装置1A1および画像形成装置1A3のどちらが行うべきかを問い合わせる(#765)。この際に、SSID_3、接続要求データ6Aに示されるMACアドレス(つまり、スマートフォン2AのMACアドレス)、およびスマートフォン2Aから画像形成装置1A3へ届く電波の強さ(電波強度)を示す主体問合データ6Nを画像形成装置1A1へ送信する。
画像形成装置1A1において、主体決定部807は、主体問合データ6Nを受信すると、主体問合データ6Nに示されるMACアドレスを有する装置すなわちスマートフォン2Aとの接続を、画像形成装置1A1自身が行うべきか問合せ元すなわち画像形成装置1A3が行うべきかを、図16に示す手順で決定する。
主体問合データ6Nに示されるSSIDおよびMACアドレスと同じSSIDおよびMACアドレスを示す接続要求データ6Aが画像形成装置1A1に届いていない場合は(#781でNo)、主体決定部807は、スマートフォン2Aとの接続を画像形成装置1A3が行うべきであると、決定する(#782)。
届いている場合は(#781でYes)、主体決定部807は、この接続要求データ6Aの発信元つまりスマートフォン2Aと既に接続を確立しまたは確立するための処理を開始しているのであれば(#783でYes)、スマートフォン2Aとの接続を画像形成装置1A1自身が行うべきであると、決定する(#784)。
未だ確立しておらず、かつ、確立するための処理を開始していないのであれば(#783でNo)、主体決定部807は、スマートフォン2Aから画像形成装置1A3自身へ届く電波の強さと主体問合データ6Nに示される電波の強さとを比較する(#785)。そして、後者が前者よりも大きければ(#786でYes)、スマートフォン2Aとの接続を画像形成装置1A3が行うべきであると、決定する(#787)。そうでなければ(#786でNo)、スマートフォン2Aとの接続を画像形成装置1A1が行うべきであると、決定する(#788)。
つまり、主体決定部807は、スマートフォン2Aから画像形成装置1A1自身へ届く電波の強さよりもスマートフォン2Aから画像形成装置1A3へ届く電波の強さのほうが大きい場合に、スマートフォン2Aとの接続を画像形成装置1A3が行うべきであると、決定する。
そして、主体決定部807は、決定の結果を示す結果データ6Pを画像形成装置1A3へ送信する(#789)。
なお、主体決定部807による処理を、画像形成装置1A3が実行してもよい。この場合は、画像形成装置1A3が画像形成装置1A1における電波強度のデータを取得し、どちらがスマートフォン2Aとの接続の処理を行うべきかを決定すればよい。
また、セグメント4Aの3台以上の画像形成装置1が接続要求データ6Aを受信する場合がある。この場合は、主体決定部807は、スマートフォン2Aからの電波の電波強度が最も強い画像形成装置1がスマートフォン2Aとの接続の処理を行うべきであると、決定すればよい。
画像形成装置1A3において、接続方法決定部801は、結果データ6Pを受信すると(図15の#766)、スマートフォン2Aとの接続を画像形成装置1A3が行うべきである旨が結果データ6Pに示される場合は(#767でYes)、接続の方法を代替接続方法に決定する(#768)。一方、画像形成装置1A1が行うべきである旨が示される場合は(#768でNo)、スマートフォン2Aとの接続を行わないと決定する(#769)。
スマートフォン2Aから画像形成装置1A1へ届く電波の強さが所定の値未満である場合は(#762でNo)、接続方法決定部801は、接続の方法を決定するのを保留する(#770)。この場合は、後述するように、主体決定処理の結果に応じて、通常接続方法および代替接続方法のいずれかによって接続の処理が行われる。
通常接続処理部802は、接続方法決定部801が接続の方法を通常接続方法に決定すると、画像形成装置1A3自身とスマートフォン2Aとを通常接続方法によって接続する。接続の処理の手順は、第一の実施形態の場合と同様であり、前に図9で説明した通りである。
接続実績記憶部806には、第一の実施形態の接続実績記憶部106と同様に、通常接続方法によって画像形成装置1A3自身と接続された装置のMACアドレスが記憶される。
代替接続処理部803は、実績問合部832、識別子設定部833、暗号化キー取得部834、および接続処理部835によって構成される。代替接続処理部803は、接続方法決定部801が接続の方法を代替接続方法に決定すると、画像形成装置1A3自身とスマートフォン2Aとを代替接続方法によって接続する。
実績問合部832、識別子設定部833、暗号化キー取得部834、および接続処理部835は、それぞれ、第一の実施形態の実績問合部132、識別子設定部133、暗号化キー取得部134、および接続処理部135の処理と同様に処理を行う。
接続の処理の手順は、第一の実施形態の場合と基本的に同様であり、前に図10で説明した通りである。
ただし、接続要求データ6Aに示されるSSIDが設定されている装置が画像形成装置1A1であることが既に分かっている。よって、図10のステップ#711をスキップする。
画像形成装置1A1において、回答処理部804は、第一の実施形態の回答処理部104と基本的に同様に、図11に示したように、他の画像形成装置1(本例では、画像形成装置1A3)からの問合せに対して回答する処理を行う。ただし、図11のステップ#731〜#733の処理は、スキップする。
画像形成装置1A3において、切換処理部805は、切換要求部851、切断処理部852、および設定解除部853によって構成される。そして、第一の実施形態の切換処理部105と同様に、SSIDの切換えの処理を行う。この処理の手順は、前に図12に示した通りである。
スマートフォン2Aは、第一の実施形態と同様に処理を行えばよい。つまり、接続用プログラム20Pに基づいて、図8に示した手順で処理を行う。
接続用プログラム10Qは、第一の実施形態のように2つの画像形成装置1が異なるセグメントに属している場合にも、適用することができる。
図17は、スマートフォン2Aとの接続のための全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、画像形成装置1における無線LANによるスマートフォン2Aとの接続の全体的な処理の流れを、フローチャートを参照しながら説明する。画像形成装置1は、接続用プログラム10Qに基づいて、図17に示す処理を実行する。
画像形成装置1は、スマートフォン2Aから接続要求データ6Aを受信すると(図17の#31でYes)、スマートフォン2Aとの接続の方法を決定する(#32)。決定の方法は、前に図15で説明した通りである。
画像形成装置1は、接続の方法を通常接続方法に決定した場合は(#33でYes)、通常接続方法による接続の処理を行う(#34)。この処理の手順は、前に図9で説明した通りである。
または、接続の方法を代替接続方法に決定した場合は(#33でNo、#35でYes)、代替接続方法による接続の処理を行う(#36)。この処理の手順は、基本的に、前に図10で説明した通りである。ただし、図10のステップ#711をスキップする。
その後、切断のタイミングが訪れると(#37でYes)、画像形成装置1は、SSIDの切換えの処理を行う(#38)。この処理の手順は、前に図12で説明した通りである。
または、接続を行わないと決定した場合は(#33でNo、#35でNo)、画像形成装置1は、スマートフォン2Aとの接続を行わない。
または、他の画像形成装置1から主体問合データ6Nを受信した場合は(#31でNo、#39でYes)、スマートフォン2Aとの接続を画像形成装置1自身が行うべきか当該他の画像形成装置1が行うべきかを決定する(#40)。決定の方法は、前に図16で説明した通りである。
画像形成装置1は、画像形成装置1自身が行うと決定し、かつ、ステップ#32(詳細には、図15のステップ#770)において接続の方法を保留した場合は(#41でYes)、通常接続方法による接続の処理を行う(#34)。
または、他の画像形成装置1から実績問合データ6Gを受信した場合は(#39、#42でYes)、スマートフォン2Aとの接続の実績などを回答する(#43)。この処理は、前に図11で説明した通りである。ただし、ステップ#731〜#733の処理は、スキップする。
画像形成装置1は、無線LANによる接続のサービスを提供している間、図17に示す各処理を適宜、実行する。
第二の実施形態によると、ユーザが日頃使用する画像形成装置1とは異なる画像形成装置1にスマートフォン2Aを、両画像形成装置1が近くにある場合であっても、従来よりも容易に無線によって接続させることができる。
図18および図19は、スマートフォン2Aとの接続のための全体的な処理の流れの変形例を説明するフローチャートである。
第一の実施形態および第二の実施形態では、ユーザは、すべての画像形成装置1を制限なく使用することができたが、一部の画像形成装置1しか使用することができないことある。以下、アクセスの制限がなされている場合の処理について、図1のように画像形成装置1A1、1A2、1A3、1B1、1B2がグループ_1に所属し、画像形成装置1A4、1A5、1B3、1B4がグループ_2に所属し、スマートフォン2Aを有するユーザがグループ_1のアクセス権を与えられているがグループ_2のアクセス権を与えられていない環境を例に、説明する。
画像形成装置1は、スマートフォン2Aから接続要求データ6Aを受信すると(図18の#51でYes)、画像形成装置1を使用するためのアクセス権がスマートフォン2Aのユーザに与えられているか否かを判別する(#52)。判別は、公知の方法によって行うことができる。例えば、イントラネット4にユーザ管理用のサーバを設けておき、このサーバへ問い合わせることによって判別すればよい。
そして、アクセス権があると判別できた場合は(#53でYes)、画像形成装置1は、ステップ#54以降の処理を実行する。これは、図13のステップ#12以降の処理と同様である。判別できなかった場合は(#53でNo)、接続を行わない。
画像形成装置1B1がスマートフォン2Aから接続要求データ6Aを受信した場合は、ステップ#52において、アクセス権が与えられていると判別する。しかし、画像形成装置1B3が受信した場合は、アクセス権が与えられていないと判別する。
または、画像形成装置1は、スマートフォン2Aから接続要求データ6Aを受信すると(図19の#71でYes)、画像形成装置1を使用するためのアクセス権がスマートフォン2Aのユーザに与えられているか否かを判別する(#72)。
そして、アクセス権があると判別できた場合に(#73)、画像形成装置1は、ステップ#74以降の処理を実行する。これは、図13のステップ#32以降の処理と同様である。判別できなかった場合は(#73でNo)、接続を行わない。
画像形成装置1A2がスマートフォン2Aから接続要求データ6Aを受信した場合は、ステップ#72において、アクセス権が与えられていると判別する。しかし、画像形成装置1A4が受信した場合は、アクセス権が与えられていないと判別する。
第二の実施形態では、2台以上の画像形成装置1のうちのスマートフォン2Aと接続すべき画像形成装置1を、スマートフォン2Aから届く電波が最も強い画像形成装置1に決定した。しかし、スマートフォン2Aとの距離が最も短い画像形成装置1に決定してもよい。距離は、公知の方法によって算出することができる。例えば、GPS(Global Positioning System)によって算出すればよい。
第一の実施形態および第二の実施形態では、画像形成装置1は、スマートフォン2Aから受信した接続要求データ6Aに他の画像形成装置1のSSIDが示される場合、スマートフォン2Aが当該他の画像形成装置1に接続された実績がある場合に、スマートフォン2Aを接続させた。しかし、実績がなくても接続させてもよい。
第一の実施形態および第二の実施形態において、画像形成装置1は、代替接続方法によってスマートフォン2Aと接続した場合は、ユーザが指定した画像形成装置1ではなく代わりの画像形成装置1に接続された旨のメッセージをスマートフォン2Aへ通知してもよい。そして、スマートフォン2Aは、このメッセージを表示してもよい。
その他、イントラネット4、画像形成装置1、端末装置2、スマートフォン2Aの全体または各部の構成、処理の内容、処理の順序、データの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
第一の実施形態および第二の実施形態では、スマートフォン2Aを例に、画像形成装置1への端末装置2の接続について説明したが、パーソナルコンピュータまたはタブレットコンピュータなどスマートフォン2A以外の端末装置2を接続することもできる。
第一の実施形態および第二の実施形態では、画像形成装置へのスマートフォン2Aの接続について説明したが、無線基地局など画像形成装置1以下の装置への接続の場合にも、本発明を適用することができる。
4 イントラネット(画像処理システム)
1 画像形成装置
10i 無線LAN通信装置(識別子受信手段)
102 通常接続処理部(第一の接続処理手段)
132 実績問合部(問合せ手段)
134 暗号化キー取得部(取得手段)
135 接続処理部(第二の接続処理手段)
151 切換要求部(再接続手段)
152 切断処理部(解除手段)
153 設定解除部(解除手段)
802 通常接続処理部(第一の接続処理手段)
832 実績問合部(問合せ手段)
834 暗号化キー取得部(取得手段)
835 接続処理部(第二の接続処理手段)
2 端末装置
2A スマートフォン(端末装置)
201 接続処理部(識別子発信手段)
6A 接続要求データ

Claims (36)

  1. 無線通信用の識別子がそれぞれに固定的に設定されている複数台の画像形成装置と、前記複数台の画像形成装置に接続する機能を有する端末装置と、が設けられた画像処理システムであって、
    前記端末装置は、
    前記複数台の画像形成装置のうちの当該端末装置から所定の範囲内の画像形成装置に対し、前記複数台の画像形成装置のうちの特定の画像形成装置に固定的に設定されている前記識別子を接続用識別子として電波によって発信する、識別子発信手段、
    を有し、
    前記複数台の画像形成装置のそれぞれは、
    前記接続用識別子を受信する識別子受信手段と、
    前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている前記識別子と同じである場合に、前記端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる第一の接続処理手段と、
    前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている前記識別子と異なる場合に、前記端末装置が、当該接続用識別子が固定的に設定されている前記特定の画像形成装置に接続したことがあれば、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる第二の接続処理手段と、
    を有することを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記第二の接続処理手段は、前記接続用識別子を当該画像形成装置自身に一時的に設定することによって前記端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる、
    請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記第二の接続処理手段は、前記端末装置が前記複数台の画像形成装置のうちの前記接続用識別子が固定的に設定されている画像形成装置に接続したことがあり、かつ、当該端末装置から発信される電波が、当該接続用識別子が固定的に設定されている画像形成装置よりも当該画像形成装置自身へ強く届くのであれば、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる、
    請求項1または請求項2に記載の画像処理システム。
  4. 前記所定の範囲は、前記端末装置が配置された第一のネットワークの範囲であり、
    前記第二の接続処理手段は、前記第一のネットワークと異なる第二のネットワークに配置された前記特定の画像形成装置に設定されている前記識別子を前記接続用識別子として一時的に設定する、
    請求項2に記載の画像処理システム。
  5. 前記複数台の画像形成装置のそれぞれは、前記端末装置に接続すべき主体が当該画像形成装置自身であるか否かを決定する決定手段、を有し、
    前記複数台の画像形成装置のうちの前記主体に決定した画像形成装置において、前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている識別子と同じであるか異なるかに応じて、前記第一の接続処理手段および前記第二の接続処理手段の一方が当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる、
    請求項1または請求項2に記載の画像処理システム。
  6. 前記第一の接続処理手段は、前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている前記識別子と同じであるが、当該端末装置から当該画像形成装置自身に届く電波の第一の強度が閾値未満である場合は、当該第一の強度が、前記複数の画像形成装置のうちの当該画像形成装置自身とともに同じネットワークに配置された他の画像形成装置に当該端末装置から届く電波の第二の強度よりも高ければ、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させ、当該第一の強度が当該第二の強度よりも低ければ当該端末装置を接続させず、
    前記第二の接続処理手段は、前記特定の画像形成装置が前記ネットワークに配置されており、かつ、前記端末装置から当該特定の画像形成装置に届く電波の第三の強度が前記閾値よりも低い場合は、前記第一の強度が当該第三の強度よりも高ければ、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させ、当該第一の強度が当該第三の強度よりも低ければ当該端末装置を接続させない、
    請求項1または請求項2に記載の画像処理システム。
  7. 前記複数台の画像形成装置は、予めデータベースに登録されている、
    請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理システム。
  8. 無線通信用の識別子がそれぞれに固定的に設定されている1台または複数台の他の画像形成装置と通信する機能を有し、かつ、前記1台または複数台の他の画像形成装置のうちの特定の画像形成装置に固定的に設定されている前記識別子を接続用識別子として所定の範囲内に届くように電波によって発信する端末装置と無線によって通信する機能を有する画像形成装置であって、
    前記接続用識別子を受信する識別子受信手段と、
    前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている前記識別子と同じである場合に、前記端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる第一の接続処理手段と、
    前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている前記識別子と異なる場合に、前記端末装置が、当該接続用識別子が固定的に設定されている前記特定の画像形成装置に接続したことがあれば、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる第二の接続処理手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記第二の接続処理手段は、前記接続用識別子を当該画像形成装置自身に一時的に設定することによって前記端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる、
    請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記第二の接続処理手段は、前記端末装置が前記1台または複数台の他の画像形成装置のうちの前記接続用識別子が固定的に設定されている画像形成装置に接続したことがあり、かつ、当該端末装置から発信される電波が、当該接続用識別子が固定的に設定されている画像形成装置よりも当該画像形成装置自身へ強く届くのであれば、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる、
    請求項8または請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記所定の範囲は、前記端末装置が配置された第一のネットワークの範囲であり、
    前記第二の接続処理手段は、前記第一のネットワークと異なる第二のネットワークに配置された前記特定の画像形成装置に設定されている前記識別子を前記接続用識別子として一時的に設定する、
    請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 前記端末装置に接続すべき主体が当該画像形成装置自身であるか否かを決定する決定手段、を有し、
    当該画像形成装置自身が前記主体であると決定した場合に、前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている識別子と同じであるか異なるかに応じて、前記第一の接続処理手段および前記第二の接続処理手段の一方が当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる、
    請求項8または請求項9に記載の画像形成装置。
  13. 前記第一の接続処理手段は、前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている前記識別子と同じであるが、当該端末装置から当該画像形成装置自身に届く電波の第一の強度が閾値未満である場合は、当該第一の強度が、前記1台または複数の他の画像形成装置のうちの当該画像形成装置自身とともに同じネットワークに配置された同グループ画像形成装置に当該端末装置から届く電波の第二の強度よりも高ければ、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させ、当該第一の強度が当該第二の強度よりも低ければ当該端末装置を接続させず、
    前記第二の接続処理手段は、前記特定の画像形成装置が前記ネットワークに配置されており、かつ、前記端末装置から当該特定の画像形成装置に届く電波の第三の強度が前記閾値よりも低い場合は、前記第一の強度が当該第三の強度よりも高ければ、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させ、当該第一の強度が当該第三の強度よりも低ければ当該端末装置を接続させない、
    請求項8または請求項9に記載の画像形成装置。
  14. 前記端末装置を接続させたことがあるか否かを前記特定の画像形成装置へ問い合わせる問合せ手段、
    を有し、
    前記第二の接続処理手段は、前記特定の画像形成装置が前記端末装置を接続させたことがあると回答した場合に、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる、
    請求項8または請求項9に記載の画像形成装置。
  15. 前記問合せ手段は、特定のデータをマルチキャストすることによって、前記端末装置を接続させたことがあるか否かを問い合わせる、
    請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記特定の画像形成装置に認証してもらうための第一の暗号化キーを当該特定の画像形成装置から取得する取得手段、
    を有し、
    前記第二の接続処理手段は、前記端末装置を、当該端末装置から取得された第二の暗号化キーおよび前記取得手段によって取得された前記第一の暗号化キーに基づいて認証し、認証に成功した場合に、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる、
    請求項8ないし請求項15のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 前記第二の接続処理手段によって前記端末装置を当該画像形成装置自身に接続させた後、所定のタイミングで、当該画像形成装置自身の前記識別子によって前記端末装置を当該画像形成装置自身に接続させ直す、再接続手段、を有する、
    請求項8ないし請求項15のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 前記所定のタイミングは、前記端末装置と当該画像形成装置自身との間で行う特定の通信が終了したときである、
    請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記再接続手段が前記端末装置を当該画像形成装置自身に接続させ直した後、前記接続対象装置の前記接続用識別子の設定を解除する、解除手段、
    請求項17または請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記第二の接続処理手段は、前記端末装置のユーザが当該画像形成装置自身を使用する権限を有する場合に、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させ、当該権限を有しない場合は接続させない、
    請求項8ないし請求項19のいずれかに記載の画像形成装置。
  21. 前記1台または複数台の他の画像形成装置それぞれの前記識別子は、予め当該画像形成装置に登録されている、
    請求項8ないし請求項20のいずれかに記載の画像形成装置。
  22. 無線通信用の識別子がそれぞれに固定的に設定されている1台または複数台の他の画像形成装置と通信する機能を有する画像形成装置における、前記1台または複数台の他の画像形成装置のうちの特定の画像形成装置に固定的に設定されている前記識別子を接続用識別子として所定の範囲内に届くように電波によって発信する端末装置との無線による接続方法であって、
    前記画像形成装置は、
    前記接続用識別子を受信する受信処理を実行し、
    前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている前記識別子と同じである場合に、前記端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる第一の接続処理を実行し、
    前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている前記識別子と異なる場合に、前記端末装置が、当該接続用識別子が固定的に設定されている前記特定の画像形成装置に接続したことがあれば、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる第二の接続処理を実行する、
    ことを特徴とする接続方法。
  23. 前記第二の接続処理は、前記接続用識別子を当該画像形成装置自身に一時的に設定することによって前記端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる処理である、
    請求項22に記載の接続方法。
  24. 前記画像形成装置は、前記端末装置が前記1台または複数台の他の画像形成装置のうちの前記接続用識別子が固定的に設定されている画像形成装置に接続したことがあり、かつ、当該端末装置から発信される電波が、当該接続用識別子が固定的に設定されている画像形成装置よりも当該画像形成装置自身へ強く届くのであれば、前記第二の接続処理を実行する、
    請求項22または請求項23に記載の接続方法。
  25. 前記所定の範囲は、前記端末装置が配置された第一のネットワークの範囲であり、
    前記第二の接続処理は、前記第一のネットワークと異なる第二のネットワークに配置された前記特定の画像形成装置に設定されている前記識別子を前記接続用識別子として一時的に設定する処理である、
    請求項23に記載の接続方法。
  26. 前記画像形成装置は、前記端末装置に接続すべき主体が当該画像形成装置自身であるか否かを決定し、
    当該画像形成装置自身が前記主体であると決定した場合に、前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている識別子と同じであるか異なるかに応じて、前記第一の接続処理手段および前記第二の接続処理手段の一方が当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させる、
    請求項22または請求項23に記載の接続方法。
  27. 前記第一の接続処理は、前記端末装置から受信した前記接続用識別子が当該画像形成装置自身に固定的に設定されている前記識別子と同じであるが、当該端末装置から当該画像形成装置自身に届く電波の第一の強度が閾値未満である場合は、当該第一の強度が、前記1台または複数の他の画像形成装置のうちの当該画像形成装置自身とともに同じネットワークに配置された同グループ画像形成装置に当該端末装置から届く電波の第二の強度よりも高ければ、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させ、当該第一の強度が当該第二の強度よりも低ければ当該端末装置を接続させない処理であり
    前記第二の接続処理は、前記特定の画像形成装置が前記ネットワークに配置されており、かつ、前記端末装置から当該特定の画像形成装置に届く電波の第三の強度が前記閾値よりも低い場合は、前記第一の強度が当該第三の強度よりも高ければ、当該端末装置を当該画像形成装置自身に接続させ、当該第一の強度が当該第三の強度よりも低ければ当該端末装置を接続させない処理である、
    請求項22または請求項23に記載の接続方法。
  28. 前記1台または複数台の他の画像形成装置それぞれの前記識別子は、予め当該画像形成装置に登録されている、
    請求項22ないし請求項27のいずれかに記載の接続方法。
  29. 請求項22ないし請求項28のいずれかに記載の接続方法が実現されるように前記画像形成装置に前記受信処理、前記第一の接続処理、および前記第二の接続処理を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  30. 前記端末装置を接続させたことがあるか否かを前記特定の画像形成装置へ問い合わせる問合せ処理を前記画像形成装置に実行させ、
    前記第二の接続処理を、前記特定の画像形成装置が前記端末装置を接続させたことがあると回答した場合に前記画像形成装置に実行させる、
    請求項29に記載のコンピュータプログラム。
  31. 前記問合せ処理は、特定のデータをマルチキャストすることによって、前記端末装置を接続させたことがあるか否かを問い合わせる処理である、
    請求項30に記載のコンピュータプログラム。
  32. 前記特定の画像形成装置に認証してもらうための第一の暗号化キーを当該特定の画像形成装置から取得する取得処理を前記画像形成装置に実行させ、
    前記端末装置から取得された第二の暗号化キーおよび前記取得処理によって取得された前記第一の暗号化キーに基づいて認証する認証処理を前記画像形成装置に実行させ、
    前記第二の接続処理を、前記認証処理に成功した場合に前記画像形成装置に実行させる、
    請求項29ないし請求項32のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
  33. 前記第二の接続処理によって前記端末装置を前記画像形成装置に接続させた後、所定のタイミングで、前記画像形成装置の前記識別子によって当該端末装置を前記画像形成装置に接続させ直す再接続処理を、前記画像形成装置に実行させる、
    請求項29ないし請求項32のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
  34. 前記所定のタイミングは、前記端末装置と当該画像形成装置自身との間で行う特定の通信が終了したときである、
    請求項22に記載のコンピュータプログラム。
  35. 前記再接続処理によって前記端末装置を前記画像形成装置に接続させ直した後、前記接続対象装置の前記接続用識別子の設定を解除する解除処理を、前記画像形成装置に実行させる、
    請求項33または請求項34に記載のコンピュータプログラム。
  36. 前記第二の接続処理を、前記端末装置のユーザが前記画像形成装置を使用する権限を有する場合に前記画像形成装置に実行させるが、当該権限を有しない場合は実行させない、
    請求項29ないし請求項35のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
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