JP6794839B2 - 情報処理装置、通信システム、通信方法、プログラム - Google Patents

情報処理装置、通信システム、通信方法、プログラム Download PDF

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本発明は、情報処理装置、通信システム、通信方法及びプログラムに関する。
ネットワーク通信に対応したプロジェクタやプリンタなどの電子機器は、ノートPC(Personal Computer)やスマートフォンなどの情報処理装置からネットワークを介して使用できるようになっている。また、電子機器が無線通信に対応している場合は、ユーザは情報処理装置を電子機器と有線のケーブルで直接接続することなく、電子機器を利用できるため利便性が高い。例えば、ユーザが情報処理装置を携帯して入った会議室にある電子機器と情報処理装置を無線で通信させれば、ユーザは会議などで電子機器を利用できる。
ネットワークに接続されている電子機器を情報処理装置が利用するには、情報処理装置が電子機器と無線で通信しなければならないが、ユーザが電子機器のIPアドレス等を知っていたり情報処理装置に電子機器のIPアドレスが設定されたりしているとは限らない。このため、何らかの方法で情報処理装置は電子機器のIPアドレス等を取得する必要がある。1つの方法として、情報処理装置が周囲の電子機器を検索する方法がある。検索範囲にある電子機器は自機のIPアドレスや電子機器としての種類を情報処理装置に送信するので、ユーザは自分が使用する電子機器を選択して通信し、会議などに利用できる。
しかしながら、電子機器の検索範囲はブロードキャストが届く範囲に限られる。ブロードキャストアドレスにはリミテッド・ブロードキャスト・アドレスとディレクティッド・ブロードキャスト・アドレスがあるが、一般に使用されるのはディレクティッド・ブロードキャスト・アドレスである。ディレクティッド・ブロードキャストでは同じネットワークアドレスの電子機器しか検索されない。これには、種々の理由があるが、リミテッド・ブロードキャストでは、ネットワーク内の全ての電子機器に対して検索要求が送信され、大量の電子機器が検索により検出されてしまったり、ネットワークが混雑したりするためである。
このように、ディレクティッド・ブロードキャストでは情報処理装置と同一のネットワークアドレスの電子機器しか検索できないが、例えば会議室にあるユーザが使用したい電子機器と情報処理装置とが同一のネットワークアドレスを有しているとは限らない。この場合、ユーザの近くに使いたい電子機器が存在しても検索結果には含まれないことになる。
情報処理装置が電子機器のIPアドレス等を検出する別の方法として、情報処理装置が近距離無線通信を使用する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。近距離無線通信にはネットワークアドレスやディレクティッド・ブロードキャストを用いた検索による制約がないので、情報処理装置は電波が届く範囲の電子機器と通信できる。特許文献1には、電子機器から近距離無線通信により送信された電子機器の所属情報を受信し、所属情報を指定してサーバから取得した電子機器の情報を表示するシステムが開示されている。
しかしながら、近距離無線通信で取得された電子機器と情報処理装置が通信できるとは限らないという問題がある。すなわち、情報処理装置が近距離無線通信でIPアドレス等を電子機器から取得できるとしても、この電子機器と情報処理装置が同じネットワークに属しているとは限らないため、ユーザが選択した電子機器と情報処理装置が通信できるとは限らない。
本発明は、上記課題に鑑み、通信が可能な電子機器を検出できる情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、1以上の電子機器と通信する情報処理装置であって、ネットワークを介して前記電子機器と通信する第一の通信手段と、前記電子機器が接続しているネットワークに関する機器通信情報を、近距離無線を用いて取得する第二の通信手段と、前記第一の通信手段が接続しているネットワークに関する通信情報と前記機器通信情報とを比較して、前記電子機器と前記情報処理装置が通信可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段が通信可能であると判断した前記電子機器の情報を表示装置に表示する表示手段と、を有し、
前記機器通信情報には前記電子機器が接続されているネットワークを識別する第一の情報が含まれ、前記通信情報には前記情報処理装置が接続されているネットワークを識別する第二の情報が含まれ、前記判断手段は前記第一の情報と前記第二の情報を比較して、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一か否かを判断し、前記機器通信情報は、前記電子機器が接続されたネットワークが所定の権限がないゲスト用か否かを示すゲスト設定を有し、前記判断手段は、前記第一の情報と前記第二の情報の比較の結果、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一でないと判断しても、
前記ゲスト設定にゲスト用のネットワークであると設定されている場合、前記表示手段は、ゲスト用のネットワークに接続されている前記電子機器の情報を表示装置に表示する

通信が可能な電子機器を検出できる情報処理装置を提供することができる。
サブネットが異なる場合の通信の不都合を説明する図の一例である。 サブネットを説明する図の一例である。 情報処理装置の概略的な動作を説明する図の一例である。 通信システムの概略構成図の一例である。 情報処理装置のハードウェア構成図の一例である。 電子機器のハードウェア構成図の一例である。 近距離無線通信のデータ構造等を説明する図の一例である。 通信システムが含む情報処理装置と電子機器の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 情報処理装置が電子機器から機器通信情報を受信し電子機器に処理を要求する手順を示すシーケンス図の一例である。 情報処理装置が電子機器の一覧を作成する手順を示すフローチャート図の一例である。 情報処理装置が受信する機器通信情報の一例を示す図である。 情報処理装置が表示装置に表示する電子機器の一覧画面の一例である。 情報処理装置と同一のネットワークに接続されている電子機器が見つからない場合の一覧画面の一例である。 ゲスト用のネットワークの機器通信情報の一例を示す図である。 情報処理装置がゲスト用のネットワークに接続された電子機器を含めて一覧を作成する手順を示すフローチャート図の一例である。 図14の機器通信情報により情報処理装置が表示する一覧画面の一例である。 情報処理装置が近距離無線通信により電子機器ら機器通信情報を受信する手順を示すシーケンス図の一例である。 情報処理装置が過去に接続したことがあるネットワークに接続している電子機器30の一覧を作成する手順を示すフローチャート図の一例である。 情報処理装置が過去に接続したことがあるネットワークに接続している電子機器の一覧が表示された一覧画面の一例である。 非表示の条件を使用して情報処理装置が電子機器の一覧を作成する手順を示すフローチャート図の一例である。 電子機器以外の装置が機器通信情報を提供する場合のシステム構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための通信システム及び通信システムが行う通信方法について図面を参照しながら説明する。
<従来技術の課題について>
図1,2を用いて従来技術の課題について補足する。図1は、サブネットSNが異なる場合の通信の不都合を説明する図の一例であり、図2は、サブネットSNを説明する図の一例である。
図1(a)は、企業のネットワークにおけるサブネットSNの一例を示している。
情報処理装置10:サブネットSN_Bに接続している。
電子機器30A:サブネットSN_Aに接続している。
電子機器30B:サブネットSN_Bに接続している。
図2(a)に示すようにIPアドレスはネットワーク部とホスト部に分かれている。どこまでがネットワーク部でどこからがホスト部であるかを決定するのがサブネットマスクである。図2(b)は、情報処理装置10、電子機器30A、30BのIPアドレス、サブネットマスク、ネットワークアドレス、及び、ディレクティッド・ブロードキャスト・アドレスの一例を示している。サブネットマスクは企業などの管理者が管理のしやすさ等を考慮して決定する。図2(b)では上位24ビットが1の「255.255.255.0」がサブネットマスクである。従って、IPアドレスの上位24ビットがネットワーク部であり、下位8ビットがホスト部である。
IPアドレスのうちネットワーク部をネットワークアドレスといい、ネットワークアドレスは、IPアドレスとサブネットマスクのAND計算で求められる。情報処理装置10と電子機器30Bのネットワークアドレスは「192.168.1.0」、電子機器30Aのネットワークアドレスは「192.168.2.0」である。サブネットとはこのネットワークアドレスが同じネットワークを言うので、図1(a)に示したように、情報処理装置10と電子機器30Bは同じサブネットSN_Bに接続しており、電子機器30AはサブネットSN_Aに接続していることが分かる。
ディレクティッド・ブロードキャスト・アドレスは、「ネットワークアドレス+ホスト部が全て1」のアドレスなので、情報処理装置10及び電子機器30Bと、電子機器30Aとで異なっている。従って、情報処理装置10がディレクティッド・ブロードキャストで周囲の電子機器30(電子機器30A,30B)を検索した場合、電子機器30Bは検索対象となるが電子機器30Aは検索対象とならない。このような状況は以下の場合に生じ得る。企業におけるネットワークでは管理者が特定の部署の電子機器30を全て同じサブネットにする等、近くの場所にある電子機器同士が同じサブネットに含まれるようにすることが多い。しかし、スマートフォンやノートPCなどの携帯可能な情報処理装置10を使用するユーザは、移動先で電子機器30と接続したい場合があると考えられ、このような場合に、情報処理装置10と近くの電子機器30のサブネットが異なるという状況が生じ得る。
情報処理装置10を持つユーザは自分の近くにあるがサブネットSN_Aの電子機器30Aを検索することができない。情報処理装置10がサブネットSN_Aの電子機器30Aを利用するためには、電子機器30AのIPアドレスを直接入力する必要があるが、検索で検出されないと容易には分からないため利便性が損なわれる。
このような不都合は、後述するように、Bluetooth(登録商標。以下、省略する)などの近距離無線通信で情報処理装置10が周囲の電子機器30を検索することで解決可能である。
続いて、図1(b)を用いて、情報処理装置10及び電子機器30Bが接続されているネットワークと、電子機器30Aが接続されているネットワークが異なる場合を説明する。同様の不都合はこの場合にも生じる。図1(b)は、企業において区分されたネットワークNWの一例を示している。
電子機器30A:ネットワークNW_Aに接続している。
電子機器30B:ネットワークNW_Bに接続している。
情報処理装置10:ネットワークNW_Bに接続している。
まず、本実施形態の「ネットワークが同じ(同一)」とはSSID(Service Set Identifier)が同じことを言い、ネットワークが異なるとはSSIDが異なることを言う。SSIDとは、無線LANにおいてネットワークを識別する識別名である。動作面からは、データが届く範囲を同一のネットワークということができる。図1(b)では情報処理装置10と電子機器30Aのネットワークが異なるため、情報処理装置10と電子機器30Aは通信できない。上記のディレクティッド・ブロードキャストによる検索はもちろんできないし(電子機器30Aは検索の対象にならない)、仮にユーザが電子機器30AのIPアドレスを知っているとしても、情報処理装置10は電子機器30Aと通信することはできない。
このような不都合は、Bluetoothなどの近距離無線通信で情報処理装置10が周囲の電子機器30を検索しても解決することが困難である。検索結果に電子機器30Aが含まれユーザが電子機器30Aを選択したとしても、ネットワークが異なるため無線LANにより通信できない点に代わりはない。このため、近距離無線通信で電子機器が検出できたとしても、ユーザは1台ずつ通信できるかどうかを確認しなければならず面倒に感じる場合があった。
<本実施形態の情報処理装置10の概略的な動作>
図3は、本実施形態の情報処理装置10の概略的な動作を説明する図の一例である。まず、図3では情報処理装置10と電子機器30A、30Bが以下のネットワークに接続しているものとして説明する。
情報処理装置10:SSID=B
電子機器30A :SSID=A
電子機器30B :SSID=B
(1)情報処理装置10はBluetoothなどの近距離無線通信で周囲の電子機器30から機器通信情報を取得する。この機器通信情報には電子機器30のIPアドレスとSSIDが含まれている。
(2)情報処理装置10は自機と同じSSIDの電子機器30があるか否かを判断する。
(3)情報処理装置10は自機とSSIDが同じ電子機器30のみを表示する。図3の例では電子機器30Bのみが表示される。
このように、情報処理装置10は、機器通信情報を近距離無線通信で受信し、情報処理装置10と同じネットワークに接続している電子機器30のみを表示するので、ユーザは無線LANで通信できる電子機器30を選択できる。また、近距離無線通信で機器通信情報を受信するので、サブネットによる検索範囲の制約も受けない。
<用語について>
特許請求の範囲のネットワークとは、コンピュータ(情報処理装置)同士がデータを送りあったり他のコンピュータにアクセスしたりすることができるケーブルや無線網を言う。例えば、LAN、WAN、広域イーサネットなどである。
近距離無線とは電波の到達距離が比較的短い無線を言う。近距離とは3G、LTE、4G、WiMAXなどの長距離通信よりも通信できる距離が短いという意味である。目安としては100メートル以下の距離で通信できる無線である。基地局などの中継装置が不要な無線と称してもよい。具体的には、Bluetooth、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等がある。
通信可能とは、一方が送信したデータを他方が受信できることをいう。アクセス可能と称してもよい。換言すると、一方が送信するデータが届くネットワークに他方が接続されている場合に通信可能となる。一局面では、一方が接続されているネットワークと他方が接続されているネットワークが同一である場合、通信可能である。
電子機器の情報とは、ユーザが電子機器を選択するために提供される情報である。上記の機器通信情報に含まれている場合が多い。例えば、電子機器の名称、SSID等である。
<システム構成例>
図4は、本実施形態の通信システム100の概略構成図の一例である。通信システム100は情報処理装置10、及び一台以上の電子機器30A〜30Cを有している。電子機器30A〜30Cのうち任意の電子機器30を示す場合は単に「電子機器30」という。電子機器30の数は1台でもよいし4台以上でもよく3台には限られない。
情報処理装置10と電子機器30A〜30Cは、ネットワークN1を介して通信可能である。本実施形態のネットワークN1は、Bluetooth、Bluetooth Low Energy、NFC(Near Field Communication) などの近距離無線通信を利用したネットワークである。この他、赤外線通信、可視光通信、ZigBeeなど、主に近距離で事前に接続情報(通信するための情報)を有していなくても通信できるネットワークであればよい。
また、情報処理装置10と電子機器30A〜30CはネットワークN2を介して通信可能である。本実施形態のネットワークN2は、電子機器30A〜30Cが設置されている施設などに構築されているLANである。施設は例えば企業のオフィスであり、電子機器30は企業の社員により使用される。ネットワークN2が複数のLANを有する場合、ネットワークN2はWANと呼ばれる。また、LANには広域イーサネットが含まれてもよい。ネットワークN2は有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。
本実施形態では、情報処理装置10及び電子機器30A〜30Cからアクセスポイント9までは無線で通信可能であるとして説明する。ユーザは有線のケーブルでネットワークに接続する必要がなくなる。すなわち、説明の便宜上、電子機器30A〜30Cが無線でネットワークN2に接続しているものとして説明するが、電子機器30A〜30Cの1つ以上が有線でネットワークN2に接続されていてもよい。有線接続の場合については後述される。
アクセスポイント9は、無線LANのクライアントを、有線LANに接続する無線通信装置である。アクセスポイント9には1つ以上のSSIDが設定可能である。例えば、ネットワークN2が3つの異なるネットワークを有している場合、アクセスポイント9には3つのSSIDが設定されている。情報処理装置10及び電子機器30A〜30CはどのSSIDでアクセスポイント9に接続するかによって、接続するネットワークが変わりうる。すなわち、本実施形態でネットワークが同一である又は異なると称される場合、ネットワークN2の中で同一のネットワークか異なるネットワークかを意味している。
情報処理装置10は好ましくは可搬性の情報処理装置10であり、具体的にはスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC(Personal Computer)、ノートPCなどであるがこれらには限られない。
情報処理装置10ではアプリケーションソフト(以下、単にアプリという)が動作している。アプリは、近距離無線通信を利用して電子機器30から後述する機器通信情報を受信する機能、及び、情報処理装置10のSSIDと同じSSIDの電子機器30を表示する機能等を有する。
電子機器30は、情報処理装置10がその機能を利用する機器であればよい。例えば、複合機、プロジェクタ、電子黒板、及びテレビ会議端末などが挙げられる。電子機器30が複合機の場合、ユーザは情報処理装置10を操作して文書データを複合機に送信し、複合機に文書データを印刷させる。電子機器30がプロジェクタの場合、ユーザは情報処理装置10を操作して画像データをプロジェクタに送信し、プロジェクタに画像データを投影させる。電子機器30が電子黒板の場合、ユーザは情報処理装置10を操作してプレゼンテーションソフトなどの画像データを電子黒板に送信し、電子黒板に画像データを表示させる。電子機器30がテレビ会議端末の場合、ユーザは情報処理装置10を操作して資料となる文書の画像データをテレビ会議端末に送信し、テレビ会議端末に他の拠点のテレビ会議端末に画像データを送信させる。このように、電子機器30は情報処理装置10が送信する電子データを利用できる機器であればよい。
なお、複合機はMFP(Multi-Function Peripheral)、複写機、コピー機、画像形成装置、画像処理装置、又はプリンタなどと呼ばれる場合がある。プロジェクタは投影装置と呼ばれる場合がある。電子黒板は電子情報ボード、電子ホワイトボードなどと呼ばれる場合がある。
また、電子機器30はプリント機能などの専用のハードウェアを要する機能を有している機器でなくてもよい。電子機器30は、例えばPCやサーバなどの情報処理装置10でもよい。電子機器30がPCやサーバなどの場合、ユーザは情報処理装置10を操作してブラウザソフトでPCやサーバと通信し、必要な情報を取得したりWebアプリでPCやサーバなどに種々の処理を実行させたりすることができる。
<ハードウェア構成>
<<情報処理装置10>>
図5は、情報処理装置10のハードウェア構成図の一例である。図示するように情報処理装置10は情報処理装置10の機能を有している。情報処理装置10は、CPU101、RAM102、入力装置103、外部I/F104、カメラ105、SSD(Solid State Drive)106、ROM107、表示装置108、無線通信装置109、NFC通信装置110、及び、BLEモジュール111などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
CPU101は、ROM107やSSD106などの記憶装置からプログラムやデータをRAM102上に読み出し、処理を実行することで、情報処理装置10全体の制御や機能を実現する演算装置である。
RAM102は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
入力装置103は、例えばキーボードやタッチパネルであり、情報処理装置10に各操作信号を入力するのに用いられる。なお、入力装置103はマウスポインタや音声入力装置が含まれていてもよい。
外部I/F104は、外部装置とのインタフェースである。外部装置の一例として、記憶媒体104aなどがある。記憶媒体104aには、本実施形態の機能を実現するためのアプリを格納することができる。情報処理装置10は外部I/F104を介して、記憶媒体104aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。
記憶媒体104aは、例えば、SDメモリカード(SD Memory card)などの記憶媒体である。記憶媒体104aは、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、CD(Compact Disk)、フレキシブルディスクなどの記憶媒体であってもよい。
カメラ105は、像を結像させるレンズ、絞り、CMOSやCCDなどの撮像素子などを備えた撮像装置である。静止画だけでなく動画を撮像できる。
SSD106は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、例えば情報処理装置10全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)や、OS上において各種機能を提供するアプリなどがある。なお、情報処理装置10は、SSD106の代わりに又はSSD106と併せて、HDD(Hard Disk Drive)等を備えていてもよい。
ROM107は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM107には、情報処理装置10の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/output System)、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。
表示装置108は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などであり、情報処理装置10による処理結果を表示する。表示装置108はタッチパネルを備える。
無線通信装置109は、無線通信を行うためのインタフェースであり、例えば無線LANなどの通信規格で電子機器30と通信する。なお、アクセスポイント9を介さない無線LANの通信規格として、Wi−Fi Direct、アドホックモードなどがあり、情報処理装置10はこれらで電子機器30と通信してもよい。また、無線通信装置109は、LTE(Long Term Evolution)などの携帯電話網に接続するためのインタフェースであってもよい。
NFC通信装置110は、例えば、NFCやTransfer Jet(登録商標)などのICチップを用いた通信規格に従って通信する。すなわち、RFタグのリーダ/ライタである。
BLEモジュール111は、Bluetooth Low Energyの通信規格に従って通信する通信装置である。
<<電子機器30>>
図6は、電子機器30のハードウェア構成図の一例である。図6では電子機器30として複合機のハードウェア構成を説明する。電子機器30は情報処理装置としての機能を有し、プリンタなどの専用のハードウェアによる機能を有している。電子機器30はコントローラ320を有する。コントローラ320は、CPU301、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)305、SDRAM302、フラッシュメモリ303、HDD304、及び、NIC(Network Interface Card)306を有する。
ASIC305は、CPUインタフェース、SDRAMインタフェース、ローカルバスインタフェース、PCIバスインタフェース、MAC(Media Access Controller)、及び、HDDインタフェースなどを備える多機能デバイスボードである。
CPU301は、ASIC305を介して各種プログラム(例えば、利用管理プログラム等)をHDD304から読み取り実行する。
SDRAM302は、各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU301が各種プログラムを実行する際に使用するワークメモリ等として機能する。なお、SDRAM302の代わりに、DRAMやSRAMを用いてもよい。
フラッシュメモリ303は不揮発性メモリであり、電子機器30を起動させるブートローダ(ブートプログラム)やOSを記憶する。また、各プログラムを記憶するアプリケーションメモリとして機能する。また、フラッシュメモリ303は、各サービス(コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス)のソフトウェアを記憶するサービスメモリとして機能する。更に、フラッシュメモリ303は、ファームウェアを記憶するファームメモリ、ネットワークアドレスや機種機番等を記憶するデータメモリとして機能する。
なお、フラッシュメモリ303の代わりに、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。
HDD304は、電子機器30の電源のオン、オフに関わりなくデータを記憶する不揮発性の記憶媒体である。HDD304は、フラッシュメモリ303内に記憶されたプログラム及びデータ以外のプログラム及びデータを記録する。なお、HDD304は、ファームメモリとして使用してもよい。
NIC306は、ネットワークNを介して情報処理装置10と通信を行うためのインタフェースである(例えばイーサネット(登録商標)カード)。NIC306は、IEEE802.11b/11a/11g/11n/11acなどの規格で無線通信するいわゆる無線LAN又はWi−Fiで通信することができる。
コントローラ320には、操作パネル307が接続されている。操作パネル307は、各種の操作キー、表示装置としてのLCD(Liquid crystal display)又はCRTの文字表示器及びタッチパネルを有し、ユーザが電子機器30に各種指示を入力する際に用いられる。
更に、コントローラ320には、PCIバス330を介して、ファックス制御ユニット308、記憶媒体309aが脱着可能なUSB309、IEEE1394(310)、プロッタエンジン311、スキャナエンジン312及びBLEモジュール111が接続されている。これにより、電子機器30では、コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス等の各サービスを提供することができる。プロッタエンジン311は電子写真方式又はインクジェット方式のいずれの方式を採用していてもよい。
BLEモジュール111は、Bluetooth Low Energyという通信規格で情報処理装置10と通信する通信装置である。近距離無線通信技術Bluetoothの拡張仕様であり、極低電力で通信できることが特徴の1つとなる。環境によって異なるが通信距離は数メートルから数十メートルの近距離である。
なお、図示する構成は一例に過ぎず、電子機器30のハードウェア構成は図6の構成には限られない。例えば、NIC306はPCIバス330に接続されていてもよい。
更に、NIC306と共に、電話回線網に接続するDSU(Digital Service Unit)又はモデムを有していてもよい。携帯電話網に接続する通信装置を有していてもよい。
<近距離無線通信の一態様>
Bluetooth Low Energyでは情報処理装置10と電子機器30が通信するが、両者に役割が定められている。サービスを提供する機器(本実施形態では電子機器30)をペリフェラルと称し、サービスを利用する機器(本実施形態では情報処理装置10)をセントラルと称する。なお、両者の関係は固定でなく逆でもよい。
ペリフェラルとセントラルは、ペリフェラルが持つデータのリストに従って通信する。図7(a)に示すように、1つのデータは、ATT Handle、ATT Type(UUID:Universally Unique Identifier)、ATT Value、ATT Permissionを有する。ATTはAttributeの略であり、1回のデータの送受信の単位である。ATT HandleはATTを識別する情報である。ATT Typeはペリフェラルが持つデータ構造のデータを識別する情報である。ATT Valueはデータが格納される領域である。ATT Permissionはデータへのアクセス権、読取の許可、書込の許可などが格納される。ATT Valueに格納され、ペリフェラルとセントラルの間で送受信されるデータをキャラクタリスティックという。
ペリフェラルは一定間隔でサービス内容を示すUUIDのアドバタイジングパケットを送信しており、セントラルは電波が届く範囲に進入するとアドバタイジングパケットを受信する。セントラルはUUIDに基づいて目的のサービスであると判断すると、データリストをペリフェラルから取得することで、データリストへのアクセス方法などを取得する。そして、セントラルは通信開始を宣言する。この後、通信終了を宣言するまでは一定間隔で互いの存在を確認するための通信が行われる。
データの送受信はキャラクタリスティックを指定して行われる。例えば、セントラルがペリフェラルからデータを取得する場合、「Read Characteristic」が使用され、セントラルがペリフェラルにデータを送信する場合、「Write Characteristic」が使用される。
図7(b)は、Bluetooth Low Energyを用いて情報処理装置10が電子機器30A〜30Cを検索する手順のシーケンス図の一例を示す。
S1〜S3:電子機器30A〜30Cはアドバタイジングパケットを電波が届く範囲の周囲に定期的に送信する。
S4〜S6:電子機器30A〜30Cはアドバタイジングパケットを電波が届く範囲の周囲に定期的に送信する。
S7〜S9:アドバタイジングパケットには、UUIDと呼ばれるサービスを識別するためのIDが含まれており、情報処理装置10のアプリは自機に設定されているUUIDを検出すると、電子機器30A〜30Cとの接続を行う。セントラルはペリフェラルからデータリストを取得して、キャラクタリスティックをリード/ライトして情報を送受信する。
Bluetooth Low Energyでは1(セントラル)対N(ペリフェラル)の通信が可能であるが、1対1で通信しても不都合は少ない。
本実施形態のUUIDは、情報処理装置10が電子機器30を検索して表示するためのサービスを意味する。情報処理装置10と電子機器30A〜30Cが接続すると、情報処理装置10は電子機器30A〜30Cから機器通信情報を取得できる。
<機能について>
図8は、通信システム100が含む情報処理装置10と電子機器30の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
<<情報処理装置10>>
情報処理装置10は、表示部11、操作受付部12、印刷データ生成部13、近距離無線通信部14、接続可否判断部15、及びネットワーク通信部16を有する。これら各機能部は、図5に示される各構成要素のいずれかが、SSD106、ROM107又はRAM102に格納されているアプリに従ったCPU101からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
また、情報処理装置10は、図5に示されるSSD106、ROM107又はRAM102のいずれか1つ以上により構築される記憶部19を有している。記憶部19には、ログイン情報191、接続履歴情報192、通信情報193、及び、アプリ(アプリケーションソフトウェア194)が記憶されている。アプリは、記憶媒体104aに記憶された状態で配布されたり、プログラムを配信するサーバからダウンロードされたりすることで配信される。記憶部19に記憶されているログイン情報191、接続履歴情報192及び通信情報193について説明する。
Figure 0006794839
表1は、記憶部19に記憶されているログイン情報191を模式的に示す。ログイン情報191には、電子機器30にユーザがログインするためのユーザID及びパスワードが登録されている。この例では電子機器30A〜30Cに対しユーザIDとパスワードが共通であるが、電子機器30A〜30Cごとに異なってもよい。この場合、電子機器30A〜30Cを識別するための識別情報に対応付けてユーザIDとパスワードが登録されている。また、ログインに使用されるICカードの番号や指紋などの生体情報がログイン情報であってもよい。
Figure 0006794839
表2は、記憶部19に記憶されている接続履歴情報192を模式的に示す。接続履歴情報192には、ネットワーク名、SSID、及び暗号化キーを1つのレコードにして、情報処理装置10が過去に接続したことがあるネットワークに接続するための情報(過去接続情報)が登録されている。情報処理装置10の例えばOSは一度接続したネットワーク(アクセスポイント9)のネットワーク名、SSID、及び暗号化キーを自動的に(ユーザが操作しなくても)記憶する。次回、情報処理装置10がアクセスポイント9の電波の到達範囲に進入するとSSIDを受信できるため、情報処理装置10はSSIDに対応付けられている暗号化キーを使ってネットワークに接続できる。なお、この暗号化キーはネットワークセキュリティキーやパスワードと呼ばれる場合がある。暗号化キーは送受信されるデータを暗号化するために使用される。
Figure 0006794839
表3は、記憶部19に記憶されている通信情報193を模式的に示す。通信情報193には現在、情報処理装置10のネットワーク通信部16が接続しているネットワークに関する情報が格納されている。例えば、ネットワーク名及びSSIDが登録されている。通信情報193は、情報処理装置10が接続したことがあるネットワークの情報なので、通信情報193と同じ情報が接続履歴情報192に含まれている。
(情報処理装置の機能)
表示部11は、図5に示されるCPU101がアプリを実行し表示装置108を制御すること等によって実現され、表示装置108にアプリが生成する各種の画面を表示する。例えば、情報処理装置10と同じネットワークに接続している電子機器30の一覧を表示する。
操作受付部12は、図5に示されるCPU101がアプリを実行し表示装置108及び入力装置103等を制御することによって実現され、ユーザからの操作を受け付ける。すなわち、ユーザが押下したハードキーとソフトキーなどの押下を受け付ける。例えば、使用する電子機器30の選択を受け付ける。
印刷データ生成部13は、図5に示されるCPU101がアプリを実行すること等によって実現され、電子機器30が複合機の場合に文書データをPDL(Printer Description Language)で記述された印刷データに変換する。
近距離無線通信部14は、図5に示されるCPU101がアプリを実行しBLEモジュール111を制御すること等によって実現され、Bluetooth Low Energyいう通信規格に従って電子機器30と通信する。すなわち、図4のネットワークN1に接続する。近距離無線通信部14は、電子機器30の記憶部39に記憶されている機器通信情報391を電子機器30から受信する。
なお、近距離無線通信部14は、能力としては10m以上の距離の通信が可能である。しかし、電波強度が閾値以上の場合にだけ電子機器30と通信することで、情報処理装置10から所定距離内の電子機器30とのみ通信してもよい。これにより、情報処理装置10の近くの電子機器30のみを検出できる。ただし、電波強度は障害物の存在や電波の反射などにより必ずしも情報処理装置10と電子機器30の距離を正しく表すとは限らないので、情報処理装置10から離れた場所の電子機器30と通信する場合もある。このため、本実施形態のように情報処理装置10と同一のネットワークの電子機器30を情報処理装置10が判断して表示することが有効になる。
接続可否判断部15、図5に示されるCPU101がアプリを実行すること等により実現され、情報処理装置10が電子機器30と通信できるか否かを通信情報193と機器通信情報391に基づいて判断する。具体的には、以下を判断する。
・情報処理装置10と電子機器30が同じネットワークに接続している。
また、後述されるように、情報処理装置10が電子機器30と通信できるか否かを以下のように判断する。
・接続履歴情報192に、電子機器30のネットワークが含まれている。
・電子機器30がゲストネットワークを提供している。
ゲストネットワークとは、ユーザが暗号化キーを入力しなくても情報処理装置10が接続できるネットワーク、又は、暗号化キーが提供されるネットワークである。
ネットワーク通信部16は、図5に示されるCPU101がアプリを実行し無線通信装置109を制御すること等により実現され、ネットワークN2を介して電子機器30と通信する。具体的には、ネットワーク通信部16は、近距離無線通信部14が取得した機器通信情報を用いてネットワークN2に接続し、電子機器30と通信し印刷データを送信する。
<<電子機器30>>
電子機器30は、近距離無線通信部31、無線データ作成部32、ネットワーク通信部33、及び、印刷実行部34を有している。これら各機能部は、図6に示される各構成要素のいずれかが、HDD304、フラッシュメモリ303又はSDRAM302に格納されている機器用プログラム392に従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
また、電子機器30は、図6に示されるHDD304、フラッシュメモリ303又はSDRAM302のいずれか1つ以上により構築される記憶部39を有している。記憶部39には、機器通信情報391及び機器用プログラム392が記憶されている。機器用プログラム392は、記憶媒体309aに記憶された状態で配布されたり、プログラムを配信するサーバからダウンロードされたりすることで配信される。記憶部39に記憶されている機器通信情報391について説明する。
Figure 0006794839
表4は、記憶部39に記憶されている機器通信情報391を模式的に示す。機器通信情報は、MachineName、IPAddress、SSID、NetworkLevel、MachineStatus、及びLactionを有する。
MachineName:ユーザが電子機器30を判別するための電子機器30の名称である。管理者等により電子機器30に予め設定されている。
IPAddress:電子機器30のIPアドレスである。DHCPサーバにより自動的に付与されるか又は管理者等により電子機器30に予め設定されている。
SSID:電子機器30が接続しているネットワークのSSIDである。アクセスポイント9から送信される。管理者等により設定される場合がある。
NetworkLevel:電子機器30が無線LANで通信する際の電波強度である。
MachineStatus:電子機器30の状態である。電子機器30が稼動しているかどうか、別のジョブを実行中かどうか等、を電子機器30が監視して設定する。
Location:電子機器30が設置されている場所である。管理者等により電子機器30に予め設定されている。
なお、機器通信情報には暗号化キーが含まれない点に注意されたい。ネットワークN2がオフィス環境におけるネットワークであった場合、本実施形態のユーザは社員であることが想定されているためである。社員であれば管理者等から暗号化キーを取得できるため、機器通信情報に暗号化キーが含まれている必要がない。換言すると、社員以外のユーザの情報処理装置10が機器通信情報を受信してもネットワークN2に接続することを防止できる。
これに対しゲスト用の機器通信情報には暗号化キーが含まれる。ゲスト用の機器通信情報とは、例えば社員以外のユーザが接続できるSSID(ネットワーク)を含む機器通信情報である。暗号化キーを取得する権限がない社員以外がネットワークに接続するため機器通信情報に暗号化キーが含まれる。
(電子機器の機能)
無線データ作成部32は、図6に示されるCPU301がプログラムを実行すること等により実現され、電子機器30への設定及びネットワークN2との通信状況、電子機器30の状態を収集して、機器通信情報を作成する。
近距離無線通信部31は、図6に示されるCPU301がプログラムを実行しBLEモジュール111を制御すること等により実現され、Bluetooth Low Energyという通信規格に従って情報処理装置10と通信する。例えば、キャラクタリスティックに記憶部39の機器通信情報391を格納して、情報処理装置10に送信する。
ネットワーク通信部33は、図6に示されるCPU301がプログラムを実行しNIC306を制御すること等により実現され、ネットワークN2を介して、機器通信情報391を取得した情報処理装置10と通信する。
印刷実行部34は、図6に示されるCPU301がプログラムを実行しASIC305及びプロッタエンジン311等を制御すること等により実現され、情報処理装置10から送信された印刷データを印刷する。
<機器通信情報の取得>
図9は、情報処理装置10が電子機器30A〜30Cから機器通信情報を受信し電子機器30に処理を要求する手順を示すシーケンス図の一例である。図9の処理は例えば図7の処理で情報処理装置10と電子機器30が接続した状態であるとして説明する。
S1:電子機器30の無線データ作成部32は機器通信情報を作成する。上記のように電子機器30に予め設定されている情報や電波強度、電子機器30の状態等に応じて機器通信情報を作成する。機器通信情報は、情報処理装置10が接続してきたタイミング、又は、例えば周期的に作成されている。
S2:電子機器30と情報処理装置10が通信しているため、電子機器30の近距離無線通信部31は機器通信情報の送信を開始する。
S3:ユーザは情報処理装置10のアプリを操作して電子機器30の一覧を表示させる。情報処理装置10の操作受付部12はこの操作を受け付ける。
S4:情報処理装置10の近距離無線通信部14は機器通信情報を受信する。
S4.1:情報処理装置10の接続可否判断部15は、機器通信情報と通信情報193に基づいて電子機器30のそれぞれと同一のネットワークに接続しているか否かを判断する。詳細は図10,11にて説明する。
S4.2:情報処理装置10の表示部11は表示装置108に、同一のネットワークに接続していると判断された電子機器30の一覧を表示する。
S5:ユーザは電子機器30の一覧を見て、使用したい電子機器30を選択する。情報処理装置10の操作受付部12は選択を受け付ける。情報処理装置10は電子機器30と同じネットワークに接続しているので、暗号化キーの入力は不要である。操作受付部12はユーザが選択した電子機器30から受信した機器通信情報のIPアドレスをネットワーク通信部16に設定する。
S6:ユーザは印刷に必要な設定を行う。例えば、情報処理装置10が記憶している文書データを選択したり、部数、ページ範囲、印刷の向き、片面・両面、カラー・モノクロ等を設定したりする。また、情報処理装置10はクラウドに保存されている文書データを取得して印刷することもできる。
S7:ユーザが印刷を実行する操作を行うと情報処理装置10の印刷データ生成部13は印刷データを生成する。そして、ネットワーク通信部16が、ユーザが選択した電子機器30のIPアドレスの電子機器30を宛先にして、ログイン情報191を使ってログインする。ログインできた場合、ネットワーク通信部16は印刷データを電子機器30に送信する。
図10は情報処理装置10が電子機器30の一覧を作成する手順を示すフローチャート図の一例である。また、図11は情報処理装置10が受信する機器通信情報の一例を示す。
まず、情報処理装置10の接続可否判断部15は近距離無線通信で機器通信情報を受信したか否かを判断する(S10)。ステップS10の判断がNoの場合、接続可否判断部15は機器通信情報を受信するまで待機する。
ステップS10の判断がYesの場合、接続可否判断部15は自機と電子機器30が同一のネットワークか否かをSSIDに基づいて判断する(S20)。まず、自機のネットワーク通信部16が接続しているSSIDを通信情報193から読み出す。また、電子機器30のSSIDは機器通信情報の"SSID"に設定されている。これらのSSIDが同じであれば同一のネットワークに接続していると判断される。
ステップS20の判断がNoの場合、処理はステップS40に進む。ステップS20の判断がYesの場合、接続可否判断部15は電子機器30を一覧に追加する(S30)。
そして、接続可否判断部15は全ての機器通信情報を判断したか否かを判断する(S40)。ステップS40の判断がNoの場合、情報処理装置10はステップS20、S30の処理を実行し、ステップS40の判断がYesの場合、図10の処理は終了する。
図11の機器通信情報を用いて、同一のネットワークか否かの判断例を説明する。まず、本実施形態の情報処理装置10はSSIDが「CorporateWAN」のネットワークに接続しているものとする。
図11(a)の機器通信情報は、情報処理装置10と同じネットワークに接続している電子機器30の機器通信情報である。各項目については表4で説明した。図11(a)のSSIDは「CorporateWAN」であるため、電子機器30が情報処理装置10と同じネットワークに接続されていると判断される。
図11(b)の機器通信情報は、情報処理装置10と同じネットワークだが異なるサブネットに接続している電子機器30の機器通信情報である。サブネットが異なることは本実施形態では判断する必要がないため、情報処理装置10にとって、電子機器30とサブネットが同じかどうかは不明である。図1で説明したようにIPアドレスとサブネットマスクがあれば同じサブネットかどうか判断できる。本実施形態では、サブネットが異なるためディレクティッド・ブロードキャストでは検索できない電子機器30を検出して通信することができる。
図11(c)の機器通信情報は、情報処理装置10と異なるネットワークに接続している電子機器30の機器通信情報である。図11(c)のSSIDは「OneWAN」であるため、電子機器30が情報処理装置10と異なるネットワークに接続されていると判断される。
<画面例>
図12は、情報処理装置10が表示装置108に表示する電子機器30の一覧画面501の一例である。図11のような機器通信情報を情報処理装置10が受信した場合、情報処理装置10は図12に示すような一覧画面501を表示する。
図11(a)及び図11(b)の機器通信情報によれば電子機器30が情報処理装置10と同一のネットワークに接続されていると判断されるので、図12に示すように、図11(a)及び図11(b)の機器通信情報が表示装置108に表示される。図12の一覧画面501の上段に図11(a)の機器通信情報が表示されており、下段に図11(b)の機器通信情報が表示されている。「機器名」はMachineNameに対応し、「IPアドレス」はIPAddressに対応し、「ネットワーク強度」はNetworkLevelに対応し、「機器状態」はMachineStatusに対応し、「位置」はLocationに対応している。また、一覧画面501の「ネットワーク」は、情報処理装置10と電子機器30が同一のネットワークに接続されているか否かの判断結果である。
一覧画面501は各電子機器30に対応付けられた選択ボタン503を有している。ユーザは電子機器30を選択する場合、選択ボタン503を押下する。操作受付部12は機器通信情報のIPアドレスを取得して、ネットワーク通信部16に送出するので、選択された電子機器30と情報処理装置10が通信できる。
一方、図11(c)の機器通信情報によれば電子機器30が情報処理装置10と同一のネットワークに接続されていないと判断されるので、表示装置108の一覧画面501に電子機器30が表示されない。
図13は、情報処理装置10と同一のネットワークに接続されている電子機器30が見つからない場合の一覧画面501の一例である。情報処理装置10と同一のネットワークに接続されている電子機器30が見つからない場合、例えば「見つかりませんでした」というメッセージ502が表示される。情報処理装置10と同一のネットワークに接続されている電子機器30が見つからないとは、
(i)情報処理装置10と異なるネットワークに接続されている電子機器30だけから機器通信情報を受信する場合
(ii)機器通信情報を一切、受信できない場合
の2つがある。この二つの場合を分けて表示部11が一覧画面501に表示してもよい。例えば、(i)の場合、表示部11は「情報処理装置10と同一のネットワークに接続されている電子機器が見つかりません。」と表示し、(ii)の場合、「機器通信情報を受信できません。」と表示する。これにより、 (i)の場合は、ユーザは情報処理装置10が接続するネットワークを切り替え、(ii)の場合、ユーザは情報処理装置10が接続するネットワークを切り替える対応が可能になり、(ii)の場合、ユーザは場所を移動するなどの対応が可能になる。
このように、ユーザは情報処理装置10と同一のネットワークに接続されている電子機器30を画面から選択できる。
<ゲストネットワークについて>
ゲスト用のネットワークが提供される場合がある。ゲスト用のネットワークがあれば、暗号化キーを保持していなくてもユーザは行き先の会議室でゲスト用のネットワークに接続できる。
図14の機器通信情報は、情報処理装置10と異なるネットワークに接続している電子機器30の機器通信情報である。図14のSSIDは「guestWAN」であるため、電子機器30が情報処理装置10と異なるネットワークに接続されていると判断される。一方、図14の機器通信情報はguestという項目を有する。guestの項目には、社員以外の来客者などが接続してよいネットワークの場合にtrueと設定されている。社員のみに提供されるネットワークの場合にはfalseと設定される。このような設定は管理者等が予め行っている。
図14の機器通信情報はguestに「true」と設定されているため、電子機器30がゲスト用のネットワークに接続されていると判断される。ゲスト用のネットワークには、任意の情報処理装置10が接続できる(社員の情報処理装置10は接続できない場合がある)。また、ゲスト用のネットワークに接続された電子機器30が送信する機器通信情報にはpasswordという項目が設定される。情報処理装置10はpasswordに設定された暗号化キーを使ってネットワークN2に接続できる。
図15は情報処理装置10がゲスト用のネットワークに接続された電子機器30を含めて一覧を作成する手順を示すフローチャート図の一例である。図15の説明では主に図10との相違を説明する。図15のステップS10、S20、S30、S40の処理は図10と同様である。
ステップS20の判断がNoの場合、接続可否判断部15は、電子機器30がゲスト用のネットワークに接続しているか否かを判断する(S22)。上記のように機器通信情報のguestという項目が「true」であるか否かを判断する。
ステップS22の判断がYesの場合、接続可否判断部15は電子機器30を一覧に追加する(S30)。従って、電子機器30が情報処理装置10と同一のネットワークに接続していなくても、ゲスト用のネットワークに接続されている場合は電子機器30を一覧画面501に表示できる。
図16は、図14の機器通信情報により情報処理装置10が表示する一覧画面501の一例である。この電子機器30は情報処理装置10と同一のネットワークに接続されていないが、ゲスト用のネットワークに接続されているので、図16に示すように機器通信情報が一覧画面501に表示される。図16の説明では主に図12との相違を説明する。図16の一覧画面501は「ゲストネットワーク」の項目を有する。「ゲストネットワーク」は電子機器30が接続されたネットワークが、所定の権限がないゲスト用か否かを示すゲスト設定である。図14のguestに対応している。所定の権限は、ネットワークにアクセスする権限であり、例えば社員であることをいう。
ユーザはゲスト用のネットワークに接続された電子機器30を選択できる。また、図16ではゲスト用のネットワークであることが表示されているので、セキュリティを考慮して接続しないなどの判断も可能になる。
ところで、現在、情報処理装置10はゲスト用のネットワークに接続していないので、ユーザがゲスト用のネットワークを選択した場合、情報処理装置10はネットワークを切り替える必要がある。
図17は、情報処理装置10が近距離無線通信により電子機器30A〜30Cから機器通信情報を受信する手順を示すシーケンス図の一例である。図17では主に図9との相違を説明する。ステップS1〜S5の処理は図9と同様である。
S5.1:ユーザがゲスト用のネットワークを選択したため、ユーザはネットワークを切り替える操作を行う。情報処理装置10の操作受付部12はこの操作を受け付け、現在、接続されているネットワークから、ゲスト用のネットワークに切り替える。以降の処理は図9と同様である。
具体的には、ユーザは一覧画面501に表示された暗号化キーを情報処理装置10に入力すればよい。電子機器30が接続しているネットワークのSSIDを情報処理装置10が周囲の電波により受信しているので、暗号化キーだけ入力すればよい。情報処理装置10は複数のSSIDを周囲の電波により受信している可能性が高いので、情報処理装置10は、電子機器30が接続しているネットワークのSSIDを強調して表示することが好ましい。
あるいは、ネットワーク通信部16が機器通信情報からSSIDと暗号化キーを取り出して情報処理装置10に設定する。このように自動的にネットワークが切り替わる場合には、情報処理装置10がネットワークを切り替えてよいか否かをユーザに問い合わせる設定又は仕様になっている場合がある。この場合、ユーザは問い合わせに対し切り替えを許可すればよい。
<過去の接続履歴がある場合>
情報処理装置10が過去に接続したことがあるネットワークの場合、情報処理装置10には暗号化キーが設定されているため、情報処理装置10はこのネットワークに接続できる。従って、情報処理装置10は、現在、接続しているネットワークと電子機器30が接続しているネットワークが異なっており、かつ、電子機器30が接続しているネットワークがゲスト用のネットワークでない場合でも、ユーザに提示することが好ましい。
図18は情報処理装置10が過去に接続したことがあるネットワークに接続している電子機器30の一覧を作成する手順を示すフローチャート図の一例である。図18の説明では主に図15との相違を説明する。
ステップS20の判断がNoの場合、接続可否判断部15は、電子機器30がゲスト用のネットワークに接続しているか否かを判断する(S22)。
そして、ステップS22の判断がNoの場合、接続可否判断部15は電子機器30が接続されているネットワークが過去に情報処理装置10が接続したことがあるネットワークか否かを判断する(S24)。接続可否判断部15は接続履歴情報192のSSIDに機器通信情報のSSIDと同じものが含まれるか否かを判断する。
ステップS24の判断がYesの場合、接続可否判断部15は電子機器30を一覧に追加する(S30)。従って、電子機器30が情報処理装置10と同一のネットワークに接続しておらず、かつ、ゲスト用のネットワークに接続されていない場合でも、過去に情報処理装置10が接続したことがあるネットワークに接続している電子機器30を情報処理装置10は一覧画面に表示できる。
図19は、情報処理装置10が過去に接続したことがあるネットワークに接続している電子機器30の一覧が表示された一覧画面501の一例である。図19の一覧画面501は「ネットワーク接続履歴」という項目を有し、この電子機器30は情報処理装置10が過去に接続したことがあるネットワークに接続されていることを示している。このため、
図19に示すように電子機器30の機器通信情報が一覧画面501に表示される。
過去に接続したことがあるネットワークに接続している電子機器30をユーザが選択した場合、ユーザは暗号化キーを入力する必要がないので、以下のように動作する。
過去に接続したことがある無線LANの電波を受信すると、情報処理装置10が自動的にネットワークに接続する設定又は仕様の場合、ユーザが選択ボタン503を押下しなくても情報処理装置10がネットワークに接続する。従って、ユーザが選択ボタン503を押下することが、情報処理装置10がネットワークに接続することの契機とならずに、情報処理装置10は、ユーザが選択した電子機器が接続するネットワークに接続することができる。
過去に接続したことがある無線LANの電波を受信しても、情報処理装置10が自動的に接続する設定又は仕様でない場合、ユーザが選択ボタン503を押下することで、選択された機器通信情報のSSIDと暗号化キーを接続履歴情報192からネットワーク通信部16が取得する。ネットワーク通信部16は、取得したSSIDと暗号化キーを用いてユーザによって選択された電子機器30が接続するネットワークNに接続する。過去に接続しているためユーザへの問い合わせがなくても、情報処理装置10は電子機器30が接続されたネットワークに接続できる。
<その他の表示条件>
更に、情報処理装置10は、下記の条件の1つ以上によって電子機器30を非表示にしてもよい。
・ネットワーク強度が閾値未満
・機器状態がエラーである
・ユーザが指定した場所と電子機器30の位置が異なる
これらの条件を満たす電子機器30は、いずれも情報処理装置10が印刷データを送信するために適切な状態とは言えないため、情報処理装置10が表示しないことでユーザは適切な電子機器30を選択しやすくなる。なお、ユーザが指定した場所と電子機器30の位置が異なるとは、ユーザが予め例えば「会議室」を情報処理装置10に設定しておいた場合に、機器通信情報の配置場所が会議室以外であることをいう(例えば、営業部、開発部など)。
図20は非表示の条件を使用して情報処理装置10が電子機器30の一覧を作成する手順を示すフローチャート図の一例である。図20の説明では主に図18との相違を説明する。
ステップS10の判断がYesの場合、接続可否判断部15は、ネットワーク強度が閾値以下か否かを判断する(S12)。ステップS12の判断がYesの場合、処理はステップS40に進む。従って、ネットワーク強度が弱い電子機器は一覧に追加されない。
ステップS12の判断がNoの場合、接続可否判断部15は、機器状態がエラーか否かを判断する(S14)。ステップS14の判断がYesの場合、処理はステップS40に進む。従って、ネットワーク強度が弱い電子機器は一覧に追加されない。
ステップS14の判断がNoの場合、接続可否判断部15は、電子機器30と情報処理装置10の場所が一致しているか否かを判断する(S16)。ステップS16の判断がNoの場合、処理はステップS40に進む。従って、ネットワーク強度が弱い電子機器は一覧に追加されない。以降は図18と同様でよい。
なお、ステップS12〜16で非表示にされる電子機器30の他に電子機器30がない場合、情報処理装置10はステップS12〜16の非表示の条件を満たす電子機器30を表示してもよい。この場合、ユーザは通信等の条件が悪いがこれらの電子機器30で印刷することを試みることができる。
<電子機器以外の装置が機器通信情報を提供する場合>
本実施形態では、各電子機器30がそれぞれ機器通信情報を提供していると説明したが、電子機器以外の装置が機器通信情報を提供してもよい。
図21は電子機器以外の装置が機器通信情報を提供する場合のシステム構成例を示す。(1)ビーコン送信装置8は定期的に電波を送信しており、情報処理装置10が電波の受信範囲に進入すると情報処理装置10はビーコン送信装置8からサーバ7のURLを受信する。
(2)電子機器30は定期的に機器通信情報をサーバ7に送信しており、情報処理装置10はサーバ7から各電子機器30の機器通信情報を取得する。
(3)情報処理装置10は自機と同じSSIDの電子機器30があるか否かを判断する。
(4)情報処理装置10は自機とSSIDが同じ電子機器30のみを表示する。図3の例では電子機器30Bのみが表示される。
このように情報処理装置10は電子機器30以外から機器通信情報を取得できる。
また、情報処理装置10が近距離無線通信で機器通信情報を受信する場合でも、電子機器30から受信するのでなく、電子機器30とは別体の装置(例えば、ビーコン送信装置8や任意のPC)から受信することが可能である。この場合、電子機器30は別体の装置に機器通信情報を送信しておく。
<電子機器30A〜30Cの1つ以上が有線でネットワークN2に接続される場合>
電子機器30A〜30Cの1つ以上は有線でネットワークN2に接続されることも可能である。すなわち、情報処理装置10は無線LANでネットワークN2に接続し、電子機器30A〜30Cの1つ以上は有線でネットワークN2に接続する。このような場合、無線LANのSSIDと有線のネットワークN2を対応付けるため、VLAN(Virtual Local Area Network)が使用される。VLANとはレイヤ2で仮想的にネットワークを分割する技術である。例えば、電子機器30Aと電子機器30Bが有線で異なるネットワークに接続されている場合、アクセスポイント9においてそれぞれのネットワークには異なるVLANタグ(VLAN ID)が割り当てられる。
Figure 0006794839
表5はアクセスポイント9において割り当てられているSSIDとVLAN IDの対応を説明する表の一例である(VLAN IDとSSIDを対応付ける対応情報)。このようにSSIDとVLANが対応付けられていることで、電子機器30が有線でネットワークN2に対応付けられていても、情報処理装置10は電子機器30が接続されたネットワークが同一か否かを判断できる。
この場合、電子機器30A、30BはSSIDを知らない場合もあるので、機器通信情報にはSSIDでなくVLAN IDが含まれている可能性がある。情報処理装置10の接続可否判断部15はアクセスポイント9からVLAN IDに対応するSSIDを取得して、VLAN IDをSSIDに変換する。そして、情報処理装置10が接続されているネットワークと電子機器30が接続されているネットワークが同一か否かを判断する。
なお、有線でネットワークN2に接続された電子機器30A、30Bが機器通信情報でSSIDを送信してもよい。この場合、管理者が電子機器30に対応するSSIDを入力しておくことで、有線で接続された電子機器30がSSIDを送信することができる。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置10は、機器通信情報を近距離無線通信で受信し、情報処理装置10と同じネットワークに接続している電子機器30のみを表示するので、ユーザは無線LANで通信できる電子機器30を選択できる。また、近距離無線通信で機器通信情報を受信するので、サブネットによる検索範囲の制約も受けない。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
上記では、ネットワークN2がインフラストラクチャードモードの場合を説明したが、電子機器30がWi-Fi Directやアドホックモードなどのネットワークを提供している場合も同様に判断できる。
また、上記の実施形態では、近距離無線通信の例として主にBluetoothを用いる例を説明したが、例えば、照明が可視光通信で機器通信情報を送信してもよい。照明と接続されたサーバは機器通信情報を収集しており、この照明の近くの電子機器30の機器通信情報を可視光で配信する。また、音波が使用されてもよい。
また、機器通信情報に含まれる情報は表4に示したものに限られず、電子機器30のホスト名、シリアル番号、MACアドレス等が含まれていてもよい。
なお、ネットワーク通信部16は第一の通信手段の一例であり、近距離無線通信部14は第二の通信手段の一例であり、接続可否判断部15は判断手段の一例であり、表示部11は表示手段の一例である。接続履歴情報192は記憶手段の一例であり、操作受付部12は選択受付手段の一例であり、印刷データ生成部13は処理要求手段の一例であり、ネットワーク通信部33は第三の通信手段の一例であり、印刷実行部34は処理実行手段の一例である。機器通信情報のSSIDは第一の情報の一例であり、通信情報のSSIDは第二の情報の一例である。
9 アクセスポイント
10 情報処理装置
11 表示部
12 操作受付部
13 印刷データ生成部
14 近距離無線通信部
15 接続可否判断部
16 ネットワーク通信部
30 電子機器
31 近距離無線通信部
32 無線データ作成部
33 ネットワーク通信部
34 印刷実行部
100 通信システム
特開2016−134006号公報

Claims (13)

  1. 1以上の電子機器と通信する情報処理装置であって、
    ネットワークを介して前記電子機器と通信する第一の通信手段と、
    前記電子機器が接続しているネットワークに関する機器通信情報を、近距離無線を用いて取得する第二の通信手段と、
    前記第一の通信手段が接続しているネットワークに関する通信情報と前記機器通信情報とを比較して、前記電子機器と前記情報処理装置が通信可能か否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が通信可能であると判断した前記電子機器の情報を表示装置に表示する表示手段と、を有し、
    前記機器通信情報には前記電子機器が接続されているネットワークを識別する第一の情報が含まれ、前記通信情報には前記情報処理装置が接続されているネットワークを識別する第二の情報が含まれ、
    前記判断手段が前記第一の情報と前記第二の情報を比較して、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一か否かを判断し、
    前記機器通信情報は、前記電子機器が接続されたネットワークが所定の権限がないゲスト用か否かを示すゲスト設定を有し、
    前記判断手段は、前記第一の情報と前記第二の情報の比較の結果、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一でないと判断しても、
    前記ゲスト設定にゲスト用のネットワークであると設定されている場合、前記表示手段は、ゲスト用のネットワークに接続されている前記電子機器の情報を表示装置に表示する情報処理装置。
  2. 前記判断手段は、前記機器通信情報と前記通信情報を比較して、
    前記情報処理装置が送信するデータが届くネットワークに前記電子機器が接続されているか否かを判断する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記判断手段は、前記機器通信情報と前記通信情報を比較して、
    前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一か否かを判断する請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第一の情報は前記電子機器が接続されているネットワークのSSIDであり、前記第二の情報は前記情報処理装置が接続されているネットワークのSSIDであり、
    前記判断手段は2つのSSIDが同じ場合、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一であると判断する請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記表示手段は、前記電子機器の一覧に、ゲスト用のネットワークに接続されているか否かを前記電子機器ごとに表示する請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記情報処理装置が過去に接続したネットワークに関する過去接続情報を記憶する記憶手段を有し、
    前記判断手段は、前記第一の情報と前記第二の情報の比較の結果、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一でないと判断しても、
    前記電子機器が接続されているネットワークと前記過去接続情報のネットワークが同じ場合、前記表示手段は、前記情報処理装置が過去に接続したことがあるネットワークに接続されている前記電子機器の情報を表示装置に表示する請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記表示手段は、前記電子機器の一覧に、前記過去接続情報のネットワークに接続されているか否かを前記電子機器ごとに表示する請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記第一の情報は前記電子機器が接続されているネットワークのVLAN IDであり、前記第二の情報は前記情報処理装置が接続されているネットワークのSSIDであり、
    前記判断手段は外部から取得したVLAN IDとSSIDを対応付ける対応情報でVLAN IDをSSIDに変換し、
    前記第二の情報のSSIDと変換されたSSIDが同じ場合、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一であると判断する請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記機器通信情報は、前記電子機器が無線でネットワークに接続する際の電波強度に関する情報を含んでおり、
    前記判断手段は、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一であると判断しても、
    前記電波強度が閾値未満の場合、前記電子機器を表示させない請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記機器通信情報は、前記電子機器が配置されている場所に関する情報を含んでおり、
    前記判断手段は、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一であると判断しても、
    前記場所に関する情報と前記情報処理装置に予め設定された場所に関する情報が一致しない場合、前記電子機器を表示させない請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 1以上の電子機器と情報処理装置が通信する通信システムであって、
    前記情報処理装置は、
    ネットワークを介して電子機器と通信する第一の通信手段と、
    前記電子機器が接続しているネットワークに関する機器通信情報を、近距離無線を用いて取得する第二の通信手段と、
    前記第一の通信手段が接続しているネットワークに関する通信情報と前記機器通信情報とを比較して、前記電子機器と前記情報処理装置が通信可能か否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が通信可能であると判断した前記電子機器の情報を表示装置に表示する表示手段と、
    前記表示装置に表示された電子機器の選択を受け付ける選択受付手段と、
    前記選択受付手段が受け付けた前記電子機器に前記第一の通信手段を介して処理を要求する処理要求手段と、を有し、
    前記機器通信情報には前記電子機器が接続されているネットワークを識別する第一の情報が含まれ、前記通信情報には前記情報処理装置が接続されているネットワークを識別する第二の情報が含まれ、
    前記判断手段は前記第一の情報と前記第二の情報を比較して、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一か否かを判断し、
    前記機器通信情報は、前記電子機器が接続されたネットワークが所定の権限がないゲスト用か否かを示すゲスト設定を有し、
    前記判断手段が、前記第一の情報と前記第二の情報の比較の結果、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一でないと判断しても、
    前記ゲスト設定にゲスト用のネットワークであると設定されている場合、前記表示手段は、ゲスト用のネットワークに接続されている前記電子機器の情報を表示装置に表示し、
    前記電子機器は、
    前記処理の要求を前記情報処理装置から受信する第三の通信手段と、
    前記処理の要求に応じた処理を行う処理実行手段と、を有する通信システム。
  12. 1以上の電子機器と情報処理装置が通信する通信システムが行う通信方法であって、
    前記情報処理装置によって行われる、
    第一の通信手段が、ネットワークを介して電子機器と通信するステップと、
    第二の通信手段が、前記電子機器が接続しているネットワークに関する機器通信情報を、近距離無線を用いて取得するステップと、
    判断手段が、前記第一の通信手段が接続しているネットワークに関する通信情報と前記機器通信情報とを比較して、前記電子機器と前記情報処理装置が通信可能か否かを判断するステップと、
    表示手段が、前記判断手段が通信可能であると判断した前記電子機器の情報を表示装置に表示するステップと、
    選択受付手段が、前記表示装置に表示された電子機器の選択を受け付けるステップと、
    処理要求手段が、前記選択受付手段が受け付けた前記電子機器に前記第一の通信手段を介して処理を要求するステップと、を有し、
    前記機器通信情報には前記電子機器が接続されているネットワークを識別する第一の情報が含まれ、前記通信情報には前記情報処理装置が接続されているネットワークを識別する第二の情報が含まれ、
    前記判断手段は前記第一の情報と前記第二の情報を比較して、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一か否かを判断し、
    前記機器通信情報は、前記電子機器が接続されたネットワークが所定の権限がないゲスト用か否かを示すゲスト設定を有し、
    前記判断手段が、前記第一の情報と前記第二の情報の比較の結果、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一でないと判断しても、
    前記ゲスト設定にゲスト用のネットワークであると設定されている場合、前記表示手段は、ゲスト用のネットワークに接続されている前記電子機器の情報を表示装置に表示し、
    前記電子機器によって行われる、
    第三の通信手段が、前記処理の要求を前記情報処理装置から受信するステップと、
    処理実行手段が、前記処理の要求に応じた処理を行うステップと、を有する通信方法。
  13. 1以上の電子機器と通信する情報処理装置を、
    ネットワークを介して電子機器と通信する第一の通信手段と、
    前記電子機器が接続しているネットワークに関する機器通信情報を、近距離無線を用いて取得する第二の通信手段と、
    前記第一の通信手段が接続しているネットワークに関する通信情報と前記機器通信情報とを比較して、前記電子機器と前記情報処理装置が通信可能か否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が通信可能であると判断した前記電子機器の情報を表示装置に表示する表示手段、として機能させ、
    前記機器通信情報には前記電子機器が接続されているネットワークを識別する第一の情報が含まれ、前記通信情報には前記情報処理装置が接続されているネットワークを識別する第二の情報が含まれ、
    前記判断手段は前記第一の情報と前記第二の情報を比較して、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一か否かを判断し、
    前記機器通信情報は、前記電子機器が接続されたネットワークが所定の権限がないゲスト用か否かを示すゲスト設定を有し、
    前記判断手段が、前記第一の情報と前記第二の情報の比較の結果、前記情報処理装置が接続されているネットワークと前記電子機器が接続されているネットワークが同一でないと判断しても、
    前記ゲスト設定にゲスト用のネットワークであると設定されている場合、前記表示手段は、ゲスト用のネットワークに接続されている前記電子機器の情報を表示装置に表示するプログラム。
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