JP6185421B2 - 搬送装置、及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置に装備される搬送装置、及びその搬送装置を備えるインクジェット記録装置に関する。
記録装置の一種として、インクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置は、小型で安価、動作音が静粛等の理由により、プリンター、複写機、複合機等に広く用いられている。インクジェット記録装置は、ラインヘッド方式とシリアルヘッド方式とに大別される。
ラインヘッド方式のインクジェット記録装置では、一般的に、搬送ベルトを備えた搬送装置が使用される。搬送装置は、インクジェットヘッドに対向して配置され、被記録媒体を搬送ベルトに吸着させて搬送する。被記録媒体の吸着には、静電気又は負圧が用いられる。
負圧を発生させる搬送装置は、搬送ベルトを介して被記録媒体を吸引する吸引部を備え、搬送ベルトには、複数の吸引孔が穿孔される。また、吸引部は、搬送ベルトを介して被記録媒体を支持するガイド部材を含む。ガイド部材の搬送ベルト側の面には複数の溝が形成されており、各溝内に、ガイド部材をその厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されている。また、吸引部は、ガイド部材の下方に配置された空気流通室を含み、その空気流通室内に負圧を発生させる。これにより、搬送ベルトの吸引孔、並びにガイド部材の溝及び貫通孔を通じて空気流通室へ空気が吸引されて、搬送ベルト上に被記録媒体が吸着される。
しかし、斯かる構成の搬送装置には、搬送ベルトが被記録媒体で覆われたときに、ガイド部材の溝及び貫通孔からなる流路の圧力損失が過剰に上昇して、空気流通室内の負圧が過剰に大きくなるという問題がある。空気流通室内の負圧が過剰に大きくなると、搬送ベルトをガイド部材に吸着させる吸着力が大きくなり過ぎて、搬送ベルトの搬送速度にムラが生じる虞がある。これは、搬送ベルトをガイド部材に吸着させる吸着力が、搬送ベルトの搬送に対する負荷抵抗として作用するためである。搬送ベルトの搬送速度にムラが生じると、吐出されたインク滴の着弾が狙いの位置から外れて、被記録媒体に形成される画像に乱れ(印字ズレ、色ズレ等)が生じる。
一方、特許文献1には、ガイド部材の搬送ベルト側の面に、被記録媒体の搬送方向に直交する方向に長い横溝を設けることが提案されている。この横溝は、被記録媒体の搬送方向において隣接する溝の間に設けられる。また、この横溝は、搬送ベルトが被記録媒体で覆われても大気に連通できるように、ガイド部材の端(被記録媒体の搬送方向に直交する方向の端)まで延びている。
特開2012−051330号公報
しかしながら、特許文献1に記載された横溝は、ガイド部材の下方に配置される空気流通室に連通していない。このため、特許文献1に記載された横溝では、空気流通室内の負圧が過剰に大きくなることを防止することができない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ガイド部材下方の気体流通室内の負圧が過剰に大きくなることを防止できる搬送装置、及びインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る搬送装置は、記録装置に、記録ヘッドに対向して設けられる。当該搬送装置は、被記録媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトを介して前記被記録媒体を吸引する吸引部とを備える。前記吸引部は、前記搬送ベルトを介して前記被記録媒体を支持するガイド部材と、前記ガイド部材の搬送ベルト側とは反対側の裏面に隣接して配置された気体流通室とを含む。前記ガイド部材は、前記裏面に対向する表面に形成された複数の溝と、前記気体流通室に連通する複数の貫通孔とを有する。前記複数の貫通孔は、前記複数の溝内に設けられている。前記ガイド部材は、更に、前記複数の溝の少なくとも一部に連通する逃がし風路を有し、前記逃がし風路は、前記複数の溝が配置される領域の外側において前記表面に形成された凹部を含む。
本発明の一局面に係るインクジェット記録装置は、記録ヘッドと、上記の搬送装置とを備え、前記記録ヘッドは、インク滴を吐出するインクジェットヘッドを含む。
本発明によれば、ガイド部材下方の気体流通室内の負圧が過剰に大きくなることを防止できる。
本発明の第1実施形態に係る搬送装置を備えたインクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るガイド部材を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るガイド部材を示す一部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る搬送ベルトを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るガイド部材を示す一部拡大平面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るガイド部材の溝を示す断面図、(b)は本発明の第1実施形態に係るガイド部材の逃がし風路を示す断面図、(c)は本発明の第1実施形態に係るガイド部材の溝及び逃がし風路を示す断面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るガイド部材の溝の他例を示す断面図、(b)は本発明の第1実施形態に係るガイド部材の逃がし風路の他例を示す断面図、(c)は本発明の第1実施形態に係るガイド部材の溝の他例及び逃がし風路の他例を示す断面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るガイド部材の逃がし風路の変形例を示す断面図、(b)は本発明の第1実施形態に係るガイド部材の逃がし風路の他の変形例を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るガイド部材の変形例を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るガイド部材の変形例を示す一部拡大平面図である。 本発明の第1実施形態に係るガイド部材の他の変形例を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るガイド部材の他の変形例を示す一部拡大平面図である。 本発明の第2実施形態に係るガイド部材を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るガイド部材を示す一部拡大平面図である。 本発明の第2実施形態に係るガイド部材の逃がし風路を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るガイド部材の逃がし風路の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、以下の各実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は、一例であって特に限定されるものではない。
(実施の形態1)
[インクジェット記録装置1の基本構成]
図1は本発明の第1実施形態に係る搬送装置310を備えたインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置(記録装置の一例)1は、装置筐体100と、装置筐体100の内部の下方に配置された給紙部200と、給紙部200の上方に配置されたインクジェット記録方式の画像形成部300と、画像形成部300の一側方に配置された用紙搬送部400と、画像形成部300の他側方に配置された用紙排出部500とを備える。
給紙部200は、装置筐体100に着脱自在の給紙カセット201と、給紙ローラー202と、ガイド板203とを備える。給紙ローラー202は給紙カセット201の一端側の上方に配置される。ガイド板203は給紙ローラー202と用紙搬送部400との間に配置される。
給紙カセット201内には、複数枚の記録用紙(被記録媒体の一例)Pが積み重ねられた状態で収納される。以下、「記録用紙」は、単に「用紙」と記載される。給紙ローラー(ピックアップコロ)202は、用紙Pの搬送方向に沿って用紙Pを送る送り部材であり、給紙カセット201内の用紙Pを一枚ずつ取り出す。ガイド板203は、給紙ローラー202が取り出した用紙Pを用紙搬送部400に案内する。
用紙搬送部400は、略C字形の用紙搬送路401と、用紙搬送路401の入口側に設けられた第1搬送ローラー対(1次給紙コロ対)402と、用紙搬送路401の途中に設けられた第2搬送ローラー対(2次給紙コロ対)403と、用紙搬送路401の出口側に設けられたレジストローラー対404とを備える。用紙搬送路401は、用紙Pの搬送路(被記録媒体搬送路の一例)の一部を構成する。
第1搬送ローラー対402は、用紙Pの搬送方向に沿って用紙Pを送る送り部材であり、給紙部200から給紙される用紙Pを挟んで用紙搬送路401に送出する。第2搬送ローラー対403も送り部材である。第2搬送ローラー対403は、第1搬送ローラー対402が送出した用紙Pを挟んで用紙搬送方向に搬送する。
レジストローラー対404は、第2搬送ローラー対403によって搬送されてきた用紙Pの斜行補正を行う。そして、レジストローラー対404は、用紙Pへの画像形成のタイミングと用紙Pの搬送とを同期させるために用紙Pを一時待機させた後、用紙Pを画像形成タイミングに合わせて画像形成部300に送出する。
画像形成部300は、搬送装置310と、搬送装置310の上方に配置された4種類のインクジェットヘッド(記録ヘッドの一例)340a、340b、340c、及び340dと、搬送装置310に対して用紙Pの搬送方向の下流側に配置された搬送ガイド350とを備える。図示しないが、4種類のインクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dにはそれぞれ、複数のノズルが設けられている。複数のノズルからインク滴が吐出されて、用紙Pに文字、図等の画像が形成される。なお、画像形成部300は、乾燥装置を備えてもよい。乾燥装置は、インクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dから用紙Pへ向けて吐出されたインク滴を乾燥させる。
搬送装置310は、ベルト速度検知ローラー311と、吸着ローラー312と、駆動ローラー313と、テンションローラー314と、一対のガイドローラー15と、無端状の搬送ベルト320と、吸引部330とを備える。搬送装置310は、装置筐体100内において、4種類のインクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dに対向して配置される。搬送ベルト320は、ベルト速度検知ローラー311、駆動ローラー313、テンションローラー314及び一対のガイドローラー15の間に張設されている。搬送ベルト320は、用紙Pの搬送方向に駆動されて、用紙Pを搬送する。
搬送ベルト320の材料には、例えば、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、又はポリカーボネイト(PC)が使用される。好適には、搬送ベルト320の厚みムラを軽減できることから、ポリイミド又はポリアミドイミドが使用される。また、搬送ベルト320の裏面側(吸引部330側)に、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等のゴム材からなる層が形成されていてもよい。搬送ベルト320の厚みは、例えば、100μmである。
テンションローラー314は、搬送ベルト320が撓まないように、搬送ベルト320に張力を与える。搬送装置310は、搬送ベルト320が蛇行した際に、その蛇行に応じてテンションローラー314の軸心の方向を変化させる機構を含んでもよい。斯かる機構により、搬送ベルト320の蛇行が補正される。
ベルト速度検知ローラー311は、吸引部330に対して用紙Pの搬送方向の上流側に配置され、搬送ベルト320との間に発生する摩擦によって回転する。ベルト速度検知ローラー311はパルス板(図示せず)を含み、パルス板は、ベルト速度検知ローラー311と一体になって回転する。パルス板の回転速度を測定することにより、搬送ベルト320の回転速度が検知される。したがって、搬送ベルト320の回転速度に速度ムラが発生した場合に、駆動ローラー313の回転数を制御して、速度ムラを補正することが可能となる。
駆動ローラー313は、吸引部330に対して用紙Pの搬送方向の下流側に配置される。好適には、駆動ローラー313は、ベルト速度検知ローラー311と共に搬送ベルト320の平面性を維持できるように配置される。また、斯かる配置により、搬送ベルト320の蛇行補正が行われる際にも、搬送ベルト320の平面性が維持される。
駆動ローラー313はモーター(図示せず)によって回転駆動され、搬送ベルト320との間に発生する摩擦により、図1の紙面において反時計回りの方向に搬送ベルト320を回転させる。駆動ローラー313の直径は、例えば、30.0mmである。
搬送ベルト320の速度ムラ補正(駆動ローラー313の回転数補正)が実施される場合、駆動ローラー313の慣性モーメントは小さい方が好ましい。即ち、駆動ローラー313は軽い方が好ましい。したがって、第1実施形態では、駆動ローラー313として、例えばアルミパイプや三ツ矢管のような中空管が好適に使用される。なお、搬送ベルト320の速度ムラ補正が実施されない場合は、フライホイール効果によって駆動ローラー313の回転を安定させるために、駆動ローラー313の慣性モーメントは大きい方が好ましい。即ち、駆動ローラー313は重い方が好ましく、駆動ローラー313の材料として中実の金属材が好適に使用される。
搬送ベルト320が、ポリイミド等の樹脂材からなる場合、駆動ローラー313の表面層は、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ウレタンゴム、又はニトリルゴム等のゴム材で構成される。画像形成部300が水系インクを用いて用紙Pに画像を形成する場合、ゴム材の膨潤を防ぐために、駆動ローラー313の表面層の材料としてEPDMが使用されることが好ましい。ゴム材からなる表面層の厚みは、例えば、1.0mmである。また、搬送ベルト320の裏面側に、EPDM等のゴム材からなる層が形成されている場合、駆動ローラー313の表面層は、金属で構成されていてもよい。駆動ローラー313の表面層がアルミニウムからなる場合は、摩耗防止のために、駆動ローラー313の表面にアルマイト処理が施されていてもよい。
一対のガイドローラー315は、吸引部330よりも下方に配置され、吸引部330下方の空間を維持する。斯かる配置により、吸引部330下方における搬送ベルト320と吸引部330との接触を防止できる。また、一対のガイドローラー315のうち、駆動ローラー313に近いガイドローラー315は、駆動ローラー313に対する搬送ベルト320の巻き掛け量を維持する。一対のガイドローラー315のうち、テンションローラー314に近いガイドローラー315は、蛇行補正が安定して実施できるように、テンションローラー314に対する搬送ベルト320の巻き掛け量を維持する。
4種類のインクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dは、用紙Pの搬送方向の上流側から下流側に向けて並設される。インクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dの各々は、搬送ベルト320の幅方向(用紙Pの搬送方向に直交する方向)に配列された複数のノズル(図示せず)を備えている。インクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dはライン型と称される。即ち、インクジェット記録装置1は、ラインヘッド方式のインクジェット記録装置である。
ここで、一般的なラインヘッド方式のインクジェット記録装置について説明する。ラインヘッド方式のインクジェット記録装置は、1色のインク滴を被記録媒体へ向けて吐出するために、被記録媒体の幅以上の長さを有するインクジェットヘッドを単体で備えるか、又は、被記録媒体の搬送方向に直交する方向(被記録媒体の幅方向)に沿って配置される複数個のインクジェットヘッドを備える。複数色のインク滴を吐出するインクジェット記録装置では、各色に対応する単体のインクジェットヘッド又は複数個のインクジェットヘッドの組みが、被記録媒体の搬送方向に沿って並べられる。インクジェットヘッドは固定されており、インクジェットヘッドの下方を被記録媒体が搬送される。搬送される被記録媒体へ向けて、インクジェットヘッドからインク滴が吐出されることにより、被記録媒体に画像が形成される。なお、シリアルヘッド方式のインクジェット記録装置では、被記録媒体の搬送が被記録媒体搬送路の途中で停止し、停止した被記録媒体へ向けて、インクジェットヘッドが動きながらインク滴を吐出する。
第1実施形態に係るインクジェット記録装置1の説明に戻る。インクジェットヘッド340aの複数のノズルの各々は、インクジェットヘッド340a内に形成された加圧室(図示せず)に連通している。加圧室はインクジェットヘッド340a内に形成されたインク液室(図示せず)に連通している。そして、インク液室はインク供給チューブ(図示せず)を介してブラック(Bk)のインクタンク(図示せず)に連通接続されている。
インクジェットヘッド340bの複数のノズルの各々は、インクジェットヘッド340b内に形成された加圧室(図示せず)に連通している。加圧室はインクジェットヘッド340b内に形成されたインク液室(図示せず)に連通している。そして、インク液室はインク供給チューブ(図示せず)を介してシアン(C)のインクタンク(図示せず)に連通接続されている。
インクジェットヘッド340cの複数のノズルの各々は、インクジェットヘッド340c内に形成された加圧室(図示せず)に連通している。加圧室はインクジェットヘッド340c内に形成されたインク液室(図示せず)に連通している。そして、インク液室はインク供給チューブ(図示せず)を介してマゼンタ(M)のインクタンク(図示せず)に連通接続されている。
インクジェットヘッド340dの複数のノズルの各々は、インクジェットヘッド340d内に形成された加圧室(図示せず)に連通している。加圧室はインクジェットヘッド340d内に形成されたインク液室(図示せず)に連通している。そして、インク液室はインク供給チューブ(図示せず)を介してイエロー(Y)のインクタンク(図示せず)に連通接続されている。
吸引部330は、搬送ベルト320を介して4種類のインクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dと対向するように搬送ベルト320の裏面側に配置される。吸引部330は、空気流通室(気体流通室の一例)331と、空気流通室331の上面開口を覆うガイド部材332と、吸引装置336とを備える。ガイド部材332は、搬送ベルト320を介して用紙Pを支持する。
吸着ローラー312は従動ローラーである。吸着ローラー312は、搬送ベルト320を介してガイド部材332に対向し、レジストローラー対404から送出された用紙Pを搬送ベルト320上へ誘導して、搬送ベルト320に吸着させる。
吸着ローラー312の慣性モーメントは、用紙Pが吸着ローラー312に衝突することにより発生する衝突振動を緩和するために、小さい方が好ましい。即ち、吸着ローラー312は軽い方が好ましい。例えば、吸着ローラー312として、アルミパイプや三ツ矢管のような中空管が好適に使用される。吸着ローラー312がアルミニウムからなる場合は、摩耗防止のために、吸着ローラー312の表面にアルマイト処理が施されていてもよい。
第1実施形態では、吸着ローラー312を搬送ベルト320側(ガイド部材332側)へ押圧する押圧力が吸着ローラー312に付与されている。これにより、レジストローラー対404による用紙Pの搬送速度と搬送ベルト320の回転速度との間に差が生じている場合でも、レジストローラー対404と吸着ローラー312との間で用紙Pを撓ませて、用紙Pの搬送ベルト320への密着開始位置を、吸着ローラー312が配置された位置に対応させることができる。
吸引装置336は、例えばファンである。但し、吸引装置336はファンに限定されるものではなく、例えば真空ポンプであってもよい。吸引装置336が駆動することにより、吸引部330が搬送ベルト320を介して用紙Pを吸引する。
搬送ガイド350は、搬送ベルト320から排出される用紙Pを用紙排出部500に案内する。用紙排出部500は、排出ローラー対501と、排出トレイ502とを備える。排出トレイ502は、装置筐体100に形成された排出口101から外部に突出するように装置筐体100に固定されている。
搬送ガイド350を通過した用紙Pは、排出ローラー対501によって排出口101の方向に送出され、排出トレイ502に案内されて排出口101を介して装置筐体100の外部に排出される。
空気流通室331は、上面が開口した有底筒状の箱形部材によって形成されている。吸引装置336は、空気流通室331の下方に配置される。空気流通室331を形成する箱形部材の底壁には、吸引装置336に対応して排気口(図示せず)が形成されている。吸引装置336は電源(図示せず)に接続されている。吸引装置336が駆動することにより、空気流通室331内に負圧が発生する。この負圧により、搬送ベルト320を介して用紙Pが吸引される。
図2は、ガイド部材332を示す平面図であり、4種類のインクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dとガイド部材332との位置関係を示している。なお、図2では、理解し易くするために、搬送ベルト320は図示していない。
図2に示すように、ブラック(Bk)用のインクジェットヘッド340aは、3個のインクジェットヘッド341を含む。3個のインクジェットヘッド341は、ガイド部材332の幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)に沿って千鳥足状(千鳥状)に配置される。
シアン(C)用のインクジェットヘッド340bは、3個のインクジェットヘッド342を含む。3個のインクジェットヘッド342は、ガイド部材332の幅方向に沿って千鳥足状に配置される。
マゼンタ(M)用のインクジェットヘッド340cは、3個のインクジェットヘッド343を含む。3個のインクジェットヘッド343は、ガイド部材332の幅方向に沿って千鳥足状に配置される。
イエロー(Y)用のインクジェットヘッド340dは、3個のインクジェットヘッド344を含む。3個のインクジェットヘッド344は、ガイド部材332の幅方向に沿って千鳥足状に配置される。
ガイド部材332の表面(搬送ベルト320側の面)333には、複数の溝334が形成されている。溝334は、用紙搬送方向に延びる長円状である。図3はガイド部材332を示す一部拡大断面図である。図2及び図3に示すように、複数の溝334の各々に対応して、ガイド部材332をその厚さ方向に貫通する貫通孔335が形成されている。貫通孔335の断面は円形状である。ガイド部材332には、更に、逃がし風路337が形成されている。逃がし風路337の詳細については後述する。
図4は搬送ベルト320を示す平面図である。図4に示すように、搬送ベルト320には複数の吸引孔321が穿孔されている。吸引孔321の直径は、例えば2mmであり、隣接する吸引孔321の間隔は、例えば8mmである。
用紙搬送方向に配置された複数の吸引孔321から成る列が搬送ベルト320の幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)に複数本形成されており、これらの複数本の列は、吸引孔321が千鳥掛け状(千鳥状)に配置されるように形成されている。一方、図2に示すように、ガイド部材332には、用紙搬送方向に配置された複数の溝334から成る列が、ガイド部材332の幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)に複数本形成されている。これらの複数本の溝334の列に対応して、搬送ベルト320の複数本の吸引孔321の列が配置される。したがって、搬送ベルト320の吸引孔321は、ガイド部材332の溝334に重なる位置に配置される。
複数の溝334の各々は、少なくとも2つの吸引孔321と対向し得るように形成されている。搬送ベルト320の進行に伴って、複数の溝334の各々に対向する吸引孔321が1つずつ入れ替わってゆく。
空気流通室331(図1参照)は、ガイド部材332の裏面(搬送ベルト320側とは反対側の面)に隣接して配置され、ガイド部材332の貫通孔335(図2参照)及び溝334を介して、搬送ベルト320の吸引孔321(図4参照)に連通する。
[インクジェット記録装置1の動作]
次に、図1を参照して、インクジェット記録装置1の動作について説明する。給紙ローラー202は、給紙カセット201から用紙Pを取り出す。取り出された用紙Pは、ガイド板203によって第1搬送ローラー対402に導かれる。複数枚の用紙Pが、給紙カセット201に積み重ねられた状態で収容されている場合、給紙ローラー202は、最上部の用紙Pを給紙カセット201から取り出す。
用紙Pは第1搬送ローラー対402によって用紙搬送路401内に送出され、第2搬送ローラー対403によって用紙搬送方向に搬送される。そして、用紙Pはレジストローラー対404に当接して停止し、斜行補正が行われる。そして、画像形成タイミングに合わせて用紙Pが画像形成部300に送出される。
用紙Pは吸着ローラー312によって搬送ベルト320上に導かれ、搬送ベルト320に吸着される。好適には、用紙Pのその幅方向の中心が、搬送ベルト320のその幅方向の中心と一致するように、用紙Pが搬送ベルト320に導かれる。用紙Pは、搬送ベルト320に穿孔された複数の吸引孔321の一部または全部を覆う。吸引部330は、ガイド部材332の貫通孔335及び溝334、並びに搬送ベルト320の吸引孔321を介して空気(気体の一例)を吸引しており、空気流通室331には負圧が発生している。これにより、負圧が用紙Pに作用して、用紙Pが搬送ベルト320に吸着される。そして、用紙Pは、搬送ベルト320の進行に伴って用紙搬送方向に搬送される。
搬送ベルト320により、4種類のインクジェットヘッド340a(341)、340b(342)、340c(343)、及び340d(344)の各々に対向する位置へ用紙Pの各部分が連続して搬送される。この間に、4種類のインクジェットヘッド340a(341)、340b(342)、340c(343)、及び340d(344)の各々から各色のインク滴が用紙Pへ向けて吐出される。これにより、用紙Pに画像が形成される。
用紙Pは、搬送ベルト320から搬送ガイド350へ搬送される。搬送ガイド350を通過した用紙Pは、排出ローラー対501によって排出口101の方向に送出され、排出トレイ502に案内されて排出口101を介して装置筐体100の外部に排出される。
以上説明したラインヘッド方式のインクジェット記録装置1によれば、インクジェットヘッド340a(341)、340b(342)、340c(343)、及び340d(344)の位置が固定されており、インクジェットヘッド340a(341)、340b(342)、340c(343)、及び340d(344)の下方を用紙Pが搬送される。よって、用紙Pの搬送速度を上げることで、記録速度を上げることが可能となる。例えば、インクジェット記録装置1では、用紙Pの搬送速度を900mm/s、印刷速度をA4横サイズ紙で150枚/分とすることが可能である。
[ガイド部材332の構成]
図2に示すように、ガイド部材332には、複数本の逃がし風路337が形成されている。各逃がし風路337は、複数の溝334の少なくとも一部に連通している。第1実施形態において、逃がし風路337は、用紙搬送方向に直交する方向において複数の溝334の少なくとも一部に交差する横溝である。また、図2に示すガイド部材332において、逃がし風路337は、用紙搬送方向に直交する方向に延在する。
各逃がし風路337の少なくとも一方の端部は、ガイド部材332の表面333に形成された凹部337aからなる。各凹部337aは、ガイド部材332の端部338(用紙搬送方向に直交する方向の端部)の一方に位置し、大気と連通している。ガイド部材332の各端部338は、複数の溝334が配置される領域(溝配置領域)339の外側の領域である。溝配置領域339は、最大サイズの用紙Pが通過する範囲(所定の媒体通過範囲)に対応して設定されている。
斯かる構成によれば、搬送ベルト320の搬送速度にムラが発生し難くなる。搬送ベルトの搬送速度ムラは、用紙の搬送が進行するのに伴い、用紙によって搬送ベルトが覆われる面積が増加することに起因して起こる。即ち、用紙によって搬送ベルトが覆われる面積の増加に応じて、ガイド部材の溝及び貫通孔からなる流路の圧力損失が上昇し、空気流通室内の負圧が大きくなる。この結果、搬送ベルトをガイド部材に吸いつける力(吸着力)が変化する。この吸着力は、搬送ベルトの搬送に対する負荷抵抗として作用する。したがって、この吸着力の変化は、搬送ベルトの搬送速度にムラを発生させる。
これに対して、第1実施形態によれば、搬送ベルト320が用紙Pで覆われても、逃がし風路337から、用紙Pで覆われた範囲内に位置するガイド部材332の溝334及び貫通孔335を介して、空気流通室331内へ空気を流入させることができる。したがって、空気流通室331内の負圧が大きくなり過ぎることを防止できる。この結果、搬送ベルト320の搬送速度にムラが発生し難くなる。また、搬送ベルト320の搬送速度ムラが発生し難くなることで、吐出されたインク滴の着弾位置が狙いの位置から外れ難くなる。よって、用紙Pに形成される画像に乱れ(印字ズレ、色ズレ等)が生じ難くなる。
また、搬送ベルト320の搬送速度ムラは、特に、ガイド部材332の溝配置領域339に対向する搬送ベルト320の吸引孔321の全てが用紙Pで覆われる場合に発生し易い。これに対して、第1実施形態によれば、逃がし風路337の端部(凹部337a)が、ガイド部材332の溝配置領域339の外側に位置する。したがって、用紙Pで覆われることがない位置から空気を溝334へ流入させることができる。よって、ガイド部材332の溝配置領域339に対向する吸引孔321の全てが用紙Pで覆われる場合でも、逃がし風路337の凹部337aから、ガイド部材332の溝334及び貫通孔335を介して、空気流通室331内へ空気を流入させて、空気流通室331内の負圧が過剰に大きくなることを防止することができる。
図5は、ガイド部材332を示す一部拡大平面図であり、図2に示すA部を拡大して示している。図5では、理解し易くするために、搬送ベルト320は図示していない。図5に示すように、逃がし風路337は、逃がし溝337bを含む。逃がし溝337bは、複数の溝334のうち、用紙搬送方向に直交する方向において隣接する溝334a同士を連通させる。
逃がし風路337は、好適には、その圧力損失が可能な限り小さくなるように形成される。逃がし風路337の圧力損失が小さい程、逃がし風路337から空気流通室331内へ空気が流入し易くなるためである。逃がし風路337の圧力損失は、逃がし風路337と貫通孔335との間の距離が近い程、小さくなる。図2及び図5に示すように、第1実施形態では、逃がし風路337が、複数の貫通孔335のうちの少なくとも一部(貫通孔335a)に重なる。これにより、逃がし風路337の圧力損失が小さくなるため、逃がし風路337から空気流通室331内へ空気が流入し易くなる。なお、設計上、逃がし風路337を貫通孔335に重ねることが困難な場合には、逃がし風路337と貫通孔335との間の距離を可能な限り近づけることが望ましい。
また、図2及び図5に示すように、インクジェットヘッド341、342、343、及び344の各々のヘッド面(搬送ベルト320に対向する面)は、ノズル孔が形成された吐出領域345を含む。第1実施形態では、逃がし風路337が、インクジェットヘッド341、342、343、及び344の各々の吐出領域345に対向するノズル対向領域の外側に設けられる。斯かる構成によれば、ヘッド面の吐出領域345下方に発生する吸引風を弱めることができ、インク滴の着弾位置が狙いの位置から外れ難くなる。吸引風は、ガイド部材332の溝334及び貫通孔335、並びに搬送ベルト320の吸引孔321を介して、空気流通室331へ空気が吸引されることによって発生する。
また、図2に示すように、逃がし風路337は、ガイド部材332の一方の端部338側から、ガイド部材332の他方の端部338側まで延びて、その両端部が凹部337aで構成されてもよいし、ガイド部材332の一方の端部338側から、ガイド部材332の中心までの領域内で延在してもよい。
逃がし風路337が、ガイド部材332の一方の端部338側から、ガイド部材332の中心までの領域内で延在する場合、ガイド部材332の中心側の逃がし風路337の端部は、最小サイズの用紙Pによって覆われる範囲内に位置することが好ましい。このようにすれば、最小サイズの用紙Pによって覆われる範囲内に位置するガイド部材332の溝334及び貫通孔335に、逃がし風路337を介して空気を流入させることができる。したがって、最小サイズの用紙Pが搬送される場合でも、空気流通室331内の負圧が大きくなり過ぎることを防止して、搬送ベルト320の搬送速度ムラを発生し難くすることができる。
また、逃がし風路337の断面積は、複数の溝334のうち、逃がし風路337に連通する溝334(334a)の断面積よりも大きいことが望ましい。逃がし風路337の圧力損失を小さくできるためである。
図6(a)は溝334aを示す断面図であり、用紙搬送方向から見ている。図6(b)は逃がし風路337(逃がし溝337b)を示す断面図であり、用紙搬送方向に直交する方向から見ている。図6(c)は溝334a及び逃がし風路337(逃がし溝337b)を示す断面図であり、溝334aと逃がし風路337とが交差する位置を、用紙搬送方向に直交する方向から見ている。
図6(a)、図6(b)及び図6(c)に示すように、溝334aの幅w1は逃がし溝337bの幅w2よりも短い。一方、溝334aの高さh1は逃がし溝337bの高さh2と同一である。よって、逃がし溝337bの断面積は、溝334aの断面積よりも大きい。斯かる構成により、逃がし風路337の圧力損失を小さくすることができる。
図7(a)は溝334aの他例を示す断面図であり、用紙搬送方向から見ている。図7(b)は逃がし風路337(逃がし溝337b)の他例を示す断面図であり、用紙搬送方向に直交する方向から見ている。図7(c)は、溝334aの他例及び逃がし風路337(逃がし溝337b)の他例を示す断面図であり、溝334aと逃がし風路337とが交差する位置を、用紙搬送方向に直交する方向から見ている。
図7(a)、図7(b)及び図7(c)に示すように、溝334aの高さh1を逃がし溝337bの高さh2よりも低くし、溝334aの幅w1を逃がし溝337bの幅w2と同一にすることによって、逃がし溝337bの断面積を、溝334aの断面積より大きくしてもよい。斯かる構成により、逃がし風路337の圧力損失を小さくすることができる。
なお、図6(b)及び図7(b)に示す逃がし溝337b(逃がし風路337)の断面形状は、矩形状であるが、逃がし溝337bの断面形状は、特に限定されるものではない。図8(a)は逃がし風路337(逃がし溝337b)の変形例を示す断面図であり、溝334aと逃がし風路337とが交差する位置を、用紙搬送方向に直交する方向から見ている。図8(a)に示すように、逃がし溝337bの断面形状は、半円状であってもよい。また、図8(b)は逃がし風路337(逃がし溝337b)の他の変形例を示す断面図であり、溝334aと逃がし風路337とが交差する位置を、用紙搬送方向に直交する方向から見ている。図8(b)に示すように、逃がし溝337bの断面形状は、長円状の一部(一方の端部)であってもよい。
また、図2に示すガイド部材332では、逃がし風路337が用紙搬送方向に直交する方向に延在したが、逃がし風路337の方向は特に限定されるものではなく、逃がし風路337は、複数の溝334の少なくとも一部と交差すればよい。図9はガイド部材332の変形例を示す平面図であり、図10は、図9のB部を拡大して示す一部拡大平面図である。図9及び図10に示すガイド部材332では、逃がし風路337が、用紙搬送方向に対して斜めの方向に延在している。斯かる構成によっても、空気流通室331内の負圧が大きくなり過ぎることを防止して、搬送ベルト320の搬送速度ムラを発生し難くすることができる。
また、図2及び図9に示す逃がし風路337は直線状に設けられているが、逃がし風路337の経路は直線状に限定されるものではない。図11はガイド部材332の他の変形例を示す平面図であり、図12は、図11のC部を拡大して示す一部拡大平面図である。図11及び図12に示す逃がし風路337は、その経路の一部がステップ状になっている。斯かる構成によっても、空気流通室331内の負圧が大きくなり過ぎることを防止して、搬送ベルト320の搬送速度ムラを発生し難くすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。図13は本発明の第2実施形態に係るガイド部材332を示す平面図であり、図14は、図13のD部を拡大して示す一部拡大平面図である。図15は本発明の第2実施形態に係る逃がし風路337を示す断面図であり、溝334aと逃がし風路337とが交差する位置を、用紙搬送方向に直交する方向から見ている。第2実施形態は、ガイド部材332の構成のみが第1実施形態と異なる。以下、第2実施形態について、第1実施形態と異なる事項を説明し、第1実施形態と重複する事項の説明は割愛する。
第2実施形態では、図13、図14、及び図15に示すように、逃がし風路337が、逃がし孔337cを含む。逃がし孔337cは、複数の溝334のうち、用紙搬送方向に直交する方向において隣接する溝334a同士を連通させる横孔である。このように、隣接する溝334aの間に逃がし孔337cを設けることで、第1実施形態と同様に、空気流通室331内の負圧が大きくなり過ぎることを防止して、搬送ベルト320の搬送速度ムラを発生し難くすることができる。
また、第2実施形態によれば、図13に示すように、逃がし風路337が、複数の貫通孔335のうちの少なくとも一部(貫通孔335a)に重なる。これにより、逃がし風路337の圧力損失が小さくなり、逃がし風路337から空気流通室331内へ空気が流入し易くなる。なお、設計上、逃がし風路337を貫通孔335に重ねることが困難な場合には、逃がし風路337と貫通孔335との間の距離を可能な限り近づけることが望ましい。
また、第2実施形態によれば、図13に示すように、逃がし風路337が、インクジェットヘッド341、342、343、及び344の各々の吐出領域345に対向するノズル対向領域の外側に設けられる。これにより、吐出領域345下方に発生する吸引風を弱めることができ、インク滴の着弾位置が狙いの位置から外れ難くなる。
また、図13に示すように、逃がし風路337は、ガイド部材332の一方の端部338側から、ガイド部材332の他方の端部338側まで延びて、その両端部が凹部337aで構成されてもよいし、ガイド部材332の一方の端部338側から、ガイド部材332の中心までの領域内で延在してもよい。
逃がし風路337が、ガイド部材332の一方の端部338側から、ガイド部材332の中心までの領域内で延在する場合、第1実施形態で説明したように、凹部337aとは反対側の逃がし風路337の端部は、最小サイズの用紙Pによって覆われる範囲内に位置することが好ましい。
また、第1実施形態で説明したように、逃がし風路337(逃がし孔337c)の断面積は、複数の溝334のうち、逃がし風路337に連通する溝334(334a)の断面積よりも大きいことが望ましい。
また、図13に示すガイド部材332では、逃がし風路337は、用紙搬送方向に直交する方向に延在するが、第1実施形態で説明したように、逃がし風路337の方向は特に限定されるものではなく、逃がし風路337は、複数の溝334の少なくとも一部に交差すればよい。
また、図13に示す逃がし風路337は直線状に設けられているが、第1実施形態で説明したように、逃がし風路337の経路は直線状に限定されるものではなく、例えば、逃がし風路337の経路の一部がステップ状になっていてもよい。
なお、図15に示す逃がし孔337c(逃がし風路337)の断面形状は、矩形状であるが、逃がし孔337cの断面形状は、特に限定されるものではない。図16は逃がし風路337(逃がし孔337c)の変形例を示す断面図であり、溝334aと逃がし風路337とが交差する位置を、用紙搬送方向に直交する方向から見ている。図16に示すように、逃がし孔337cの断面形状は、円形状または楕円状であってもよい。
その他にも、上記第1及び第2実施形態で説明された各事項は適宜組み合わせることが可能である。例えば、第1実施形態で説明した逃がし溝337bを含む逃がし風路337と、第2実施形態で説明した逃がし孔337cを含む逃がし風路337とが混在してもよい。また例えば、1本の逃がし風路337に、逃がし溝337bと逃がし孔337cとが混在してもよい。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態に種々の改変を施すことができる。
例えば、上記実施形態では、貫通孔335の断面形状が円形状であったが、貫通孔335の断面形状は円形状に限定されるものではない。貫通孔335の断面形状は、例えば、矩形状であってもよい。
また、上記実施形態では、ライン型のインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置に本発明を適用した場合について説明したが、シリアル型のインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置に本発明を適用することもできる。
また、上記実施形態では、各色に対応して3個のインクジェットヘッドが、用紙搬送方向に直交する方向に沿って千鳥足状に配置されたが、各色に対応するインクジェットヘッドの個数は、特に限定されるものではない。例えば、各色に対応してインクジェットヘッドが単体で設けられてもよい。また、各色に対応する複数個のインクジェットヘッドの配置は千鳥足状の配置に限定されるものではなく、各色に対応する複数個のインクジェットヘッドが、用紙搬送方向に直交する方向に沿って一列に配置されてもよい。
また、上記実施形態では、フルカラーで画像を形成可能なインクジェット記録装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、モノクロで画像を形成するインクジェット記録装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、本発明をインクジェット記録装置に適用した場合について説明したが、本発明は他の画像形成装置(例えば、電子写真方式の画像形成装置)にも適用可能である。
また、上記実施形態では、被記録媒体が用紙である場合について説明したが、被記録媒体は用紙以外(例えば、樹脂製シートや布帛)であってもよい。
その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。
1 インクジェット記録装置
310 搬送装置
320 搬送ベルト
321 吸引孔
330 吸引部
331 空気流通室
332 ガイド部材
333 ガイド部材の表面
334、334a 溝
335、335a 貫通孔
336 吸引装置
337 逃がし風路
337a 凹部
337b 逃がし溝
337c 逃がし孔
338 ガイド部材の端部
339 溝配置領域
340a、341 ブラック(Bk)用のインクジェットヘッド
340b、342 シアン(C)用のインクジェットヘッド
340c、343 マゼンタ(M)用のインクジェットヘッド
340d、344 イエロー(Y)用のインクジェットヘッド
345 吐出領域

Claims (7)

  1. 記録ヘッドに対向して記録装置に設けられる搬送装置であって、
    被記録媒体を搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトを介して前記被記録媒体を吸引する吸引部と
    を備え、
    前記吸引部は、前記搬送ベルトを介して前記被記録媒体を支持するガイド部材と、前記ガイド部材の搬送ベルト側とは反対側の裏面に隣接して配置された気体流通室とを含み、
    前記ガイド部材は、前記裏面に対向する表面に形成された複数の溝と、前記複数の溝内に設けられ、前記気体流通室に連通する複数の貫通孔と、前記複数の溝の少なくとも一部に連通する逃がし風路とを有し、
    前記逃がし風路は、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向における前記ガイド部材の端部の少なくとも一方において前記表面に形成された凹部を含
    前記ガイド部材の端部は、前記複数の溝が配置される溝配置領域の外側の領域であり、
    前記溝配置領域は、前記搬送装置が搬送可能な最大サイズの前記被記録媒体が通過する範囲に対応して設定される、搬送装置。
  2. 前記逃がし風路は、前記複数の貫通孔の少なくとも一部に重なる、請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記逃がし風路の断面積は、前記複数の溝のうち、前記逃がし風路に連通する溝の断面積よりも大きい、請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 前記記録ヘッドの搬送ベルト側の面は、ノズル孔が形成された吐出領域を含み、
    前記逃がし風路は、前記吐出領域に対向するノズル対向領域の外側に設けられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送装置。
  5. 前記逃がし風路は、前記複数の溝のうち、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向において隣接する溝同士を連通させる逃がし溝を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の搬送装置。
  6. 前記逃がし風路は、前記複数の溝のうち、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向において隣接する溝同士を連通させる逃がし孔を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の搬送装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の搬送装置と、
    前記記録ヘッドと
    を備え、
    前記記録ヘッドは、インク滴を吐出するインクジェットヘッドを含む、インクジェット記録装置。
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