JP6184714B2 - 真空圧回復装置、真空式下水道システム、真空圧回復方法 - Google Patents

真空圧回復装置、真空式下水道システム、真空圧回復方法 Download PDF

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本発明は、真空式下水道システムにおいて真空管路内の圧力を回復させるための技術に関する。
真空式下水道システムでは、家庭や工場から排出された汚水は、真空弁ユニット内の汚水ますに貯留される。汚水ます内の水位が上昇すると、真空弁ユニットの弁が開いて、貯留された汚水が真空下水管(真空管路)に吸い込まれる。この場合、真空弁ユニットから汚水が吸引された後に、あるいは、汚水の吸引と同時に、真空管路内に空気が吸引される。吸引された空気が高速で流動することによって、空気と汚水との気液二相流が形成され汚水が搬送される。このため、真空管路内に気液二相流を形成するための空気が必要となる。
真空管路は、下り勾配部と登り勾配(リフト)部とが交互に設けられ、上記の気液二相流によって長い距離を送水できるようになっている。真空下水管は、真空ステーションに接続される。真空ステーションは、下水を収集する原動力となる真空を発生させる真空ポンプや、収集された下水を一時貯留する集水タンクなどを備えている。真空弁ユニットおよび真空管路を介して真空ステーションに集められた汚水は、下水処理場などへ搬送される。
かかる真空式下水道システムでは、真空管路内の空気量が不足すると、汚水がリフト部を超えられるだけの気液二相流が形成されず、真空管路が汚水によって満管となるウォータブロックという現象が発生する。ウォータブロックが発生すると、それより上流側、すなわち、真空ステーションと反対側の圧力が上昇してしまう。かかる圧力の上昇は、ウォータブロックに限らず、種々の要因、例えば、汚物が真空管路内に詰まることでも発生する。
このような場合に、真空管路内の圧力を回復させる方法として、真空弁ユニット内において、真空管路の圧力が所定値以上に上昇した場合に、真空管路に外部より空気を導入し、圧力が下がって所定値以下となった時点で、空気の導入を停止する自動吸気装置を設けることが行われている。
特開2000−144868号公報 特開2000−129764号公報 特開2000−96698号公報 特開平10−60995号公報
しかしながら、長時間にわたって多量の空気を導入すると、かえって圧力が上昇することもある。このため、従来の自動吸気装置では、圧力の上昇を防止するために、小口径のノズルから少量の空気を吸引させていた。ウォータブロックを解消して、真空管路の圧力を回復させるためには、真空管路に短時間で多量の空気を導入することが効果的であり、従来のように、小量の空気を長時間真空管路内に流入させるやり方では、ウォータブロックを解消できない場合や解消に時間がかかる場合があった。
また、真空式下水道システムにおいて自動吸気装置が多数設置されている場合には、システム全体の圧力が上昇すると、多数の自動吸気装置から真空管路に空気が導入されてしまう。真空ステーションの真空ポンプの能力以上の空気が流入すると、システムダウンが発生し、システムを維持できない状態が生じ得る。
また、真空式下水道システムにおける圧力の回復、すなわち圧力の低下は、停電時でも正しく動作されることが望ましい。上述の自動吸気装置として、無電力で動作されるタイプも存在するが、かかるタイプでは、真空管路内の圧力が所定値以下になった時点で初めて空気の導入が停止される。つまり、圧力が回復しなければ、空気は真空管路に導入され続けることになる。かかる構成では、例えば、停電によって真空ステーションの真空ポンプが停止し、その結果、圧力が上昇した場合には、真空管路に空気が導入され続けるので、空気が過剰に導入されたことによるシステムダウンの問題が生じ得る。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の第1の形態は、真空式下水道システムにおいて真空管路内の圧力を回復させるための真空圧回復装置として提供される。この真空圧回復装置は、第1の圧力以下の圧力が提供された場合に、その圧力を利用して第1の弁体が移動することによって、空気を真空管路に導入するための空気流通経路を開き、提供された圧力が所定の圧力に上昇することによって、移動した第1の弁体が戻り、空気流通経路を閉じる大気開放弁と、真空管路と大気開放弁とに接続され、真空管路内の圧力を大気開放弁に提供するための真空圧流通流路と、真空管路内の圧力が第2の圧力以上に上昇した場合に、その圧力を利用して第2の弁体が移動することによって、真空圧流通流路を開き、真空管路内の圧力が所定の圧力に低下した場合に、移動した第2の弁体が戻り、真空圧流通流路を閉じるように構成された機械式コントローラと、真空圧流通流路の途中に設けられ、大気と連通する大気導入部であって、真空圧流通流路内に空気を徐々に導入し、大気開放弁に提供された真空管路内の圧力を徐々に上昇させるための大気導入部とを備える。
かかる真空圧回復装置によれば、真空管路の圧力が上昇し、その圧力が第2の圧力以上に上昇した場合に、機械式コントローラの動作によって、真空圧流通流路が開き、真空管路の圧力が大気開放弁に提供される。該圧力が第1の圧力以下である場合には、大気開放弁が空気流通経路を開き、真空管路に空気が導入される。その結果、真空管路内の圧力を低下させ回復させることができる。しかも、その後、大気開放弁に提供された圧力は、大気導入部から空気が徐々に導入されることによって徐々に上昇する。このため、真空管路の圧力が回復されたか否かにかかわらず、所定時間の経過後に空気流通経路は閉じられる。つまり、空気流通経路が、圧力が回復するまで継続的に開かれていることはない。このため、真空管路が空気過多になってシステムダウンすることを抑制できる。また、これに関連して、多量の空気を短時間で導入できるので、ウォータブロックを好適に解消できる。あるいは、真空管路内に汚水が滞留しない制御が可能になる。しかも、真空圧回復装置は、真空管路に接続されるので、多数の真空弁ユニットに自動吸気装置を設ける場合と比べて、真空式下水道システム全体を制御しやすい。さらに、真空圧回復装置は、無電力で動作させることができるので、停電時にも動作可能である。また、空気流通経路が開かれて、その後閉じられた後は、動作条件を満たす限り、何回でも、空気流通経路の開閉動作が繰り返されることになる。これによって、空気流通経路の1回の開閉動作によって、圧力が回復されない場合であっても、当該開閉動作が繰り返し行われることによって、圧力を回復させることができる。なお、本願において、圧力とは、大気圧を基準(ゼロ)とした場合の圧力、すなわちゲージ圧のことをいう。圧力の回復とは、真空に近い状態に戻る
、すなわち、圧力の負の値が大きくなることをいう。
本発明の第2の形態として、第1の形態における第2の圧力は、第1の圧力より低くする必要がある。かかる形態によれば、真空管路の圧力が大気圧(ゼロ)の状態より低い所定の範囲にある場合にのみ、真空管路に空気を導入できる。したがって、圧力が過度に上昇した(真空管路の圧力が第1の圧力より高い)場合に、空気の導入を制限できる。その結果、停電などによって、真空ステーションの真空ポンプが停止している際に、過剰な空気を真空管路に導入してシステムダウンが生じることを防止できる。
本発明の第3の形態として、第2の形態において、大気開放弁は、第1の弁体が空気流通経路を閉じる位置にあるときに、第1の弁体または第1の弁体に連結された部材を吸着する吸着部を備えていてもよい。かかる形態によれば、第1の弁体は、吸着力に抗えるだけの所定以上の圧力が作用しなければ、空気流通経路を開く方向に移動しない。つまり、第1の圧力が第2の圧力より高くなるように大気開放弁を容易に構成できる。また、第1の弁体が空気流通経路を開く際の速度が速くなるので、つまり、空気流通経路が迅速かつ完全に開くので、空気流通経路をゆっくりと開く場合と比べて、あるいは、空気流通経路が僅かに開いた状態で維持される場合と比べて、大量の空気を短時間で真空管路に導入できる。したがって、真空管路の圧力を効果的に回復できる。
本発明の第4の形態として、第1ないし第3のいずれかの形態において、真空圧回復装置は、さらに、真空圧流通流路の途中において、真空管路内の圧力を蓄積する真空圧蓄積槽と、真空圧蓄積槽と真空管路との間に設けられた逆止弁であって、真空圧蓄積槽から真空管路からに向かう方向にのみ流通を許容する逆止弁とを備えていてもよい。真空圧蓄積槽および逆止弁は、真空圧蓄積槽および逆止弁と、真空管路と、の連通状態が第2の弁体の移動によって閉じられることがない位置に設けられていてもよい。かかる形態によれば、真空管路内の圧力が急激に上昇した場合であっても、真空圧蓄積槽に蓄積された圧力を利用して、大気開放弁に提供する圧力を十分に低めることができる。したがって、少なくとも1回は、空気流通経路を開いて、空気を真空管路に導入できる。
第4の形態は、第2または第3の形態と組み合わせることによって、さらなる効果を奏する。具体的には、真空管路内の圧力が急激に上昇した場合に、少なくとも1回は、空気流通経路を開いて、空気を真空管路に導入し、圧力の回復を試みることができる。それによって、圧力が回復しない場合には、圧力が過剰に高ければ(圧力が第1の圧力よりも高ければ)、機械式コントローラの動作にかかわらず、第1の弁体が空気流通経路を再度開くことがない。その結果、圧力が過剰に高い真空管路に対してさらに空気を真空管路に導入してシステムダウンが生じることを防止できる。
本発明の第5の形態として、第1ないし第3のいずれかの形態において、真空圧流通流路の途中には、真空管路内の圧力を蓄積する真空圧蓄積槽が設けられていなくてもよい。かかる形態によれば、真空圧回復装置の構成を簡略化できる。また、第5の形態は、第2または第3の形態と組み合わせることによって、さらなる効果を奏する。すなわち、真空管路の圧力が過剰に高い(圧力が第1の圧力よりも高い)場合には、真空管路に空気を導入することがない。このため、システムダウンが生じることをいっそう確実に防止できる。
本発明の第6の形態として、第1ないし第5のいずれかの形態において、大気開放弁は、ダイヤフラムによって隔離された、真空管路の圧力が提供される第1室と、大気と連通する第2室と、を備えていてもよい。第2室には、空気流通経路の一部分として、第2室を介して空気を真空管路に導入するための空気導入口が形成されていてもよい。第1の弁体は、第2室内においてダイヤフラムに連結され、かつ、空気導入口を閉じる位置に付勢
されて設けられていてもよい。大気開放弁は、第1の圧力以下の圧力が第1室に提供された場合に、第1の弁体が、第1室と第2室との圧力差によって空気導入口を開く位置に移動するように構成されていてもよい。
本発明の第7の形態として、第6のいずれかの形態において、機械式コントローラの内部には、真空管路と大気開放弁との間の真空圧流通流路の一部となる内部流路が形成されていてもよい。機械式コントローラには、内部流路と大気とを連通させるための第1の孔部と、真空管路と機械式コントローラとの間の真空圧流通流路に連通するための第2の孔部と、大気開放弁と機械式コントローラとの間の真空圧流通流路に連通するための第3の孔部と、が形成されていてもよい。第2の弁体は、第1の孔部と第3の孔部とを連通させ、かつ、第2の孔部と第3の孔部とを連通させない位置に付勢されて設けられていてもよい。また、第2の弁体は、真空管路内の圧力が第2の圧力以上に上昇した場合に、圧力の変化を利用して、第2の孔部と第3の孔部とを連通させ、かつ、第1の孔部と第3の孔部とを連通させない位置に移動することによって、真空圧流通流路を開いてもよい。
本発明の第8の形態は、第1ないし第7のいずれかの真空圧回復装置を備えた真空式下水道システムとして提供される。かかるシステムによれば、第1ないし第7の形態と同様の効果を奏する。
本発明の第9の形態は、真空式下水道システムにおいて、真空管路内の圧力を無電力で回復させるための真空圧回復方法として提供される。この方法では、真空管路内の圧力が第2の圧力以上に上昇した場合に、圧力の上昇を利用して第2の弁体を移動させて、真空管路内の圧力を提供するための真空圧流通流路を開き、空気を真空管路に導入するための空気流通経路を開閉する大気開放弁に、開かれた真空圧流通流路を介して、第1の圧力以下の圧力を提供し、圧力を利用して大気開放弁が備える第1の弁体を移動させて、空気流通経路を開き、記真空圧流通流路の途中に設けられ、大気と連通する大気導入部から真空圧流通流路内に空気を徐々に導入し、大気開放弁に提供された第1の圧力以下の圧力を徐々に上昇させて、大気開放弁に空気流通経路を閉じさせる。かかる方法によれば、第1の形態と同様の効果を奏する。
本発明の一実施例としての真空式下水道システムの概略構成を示す説明図である。 真空圧回復装置の概略構成を示す説明図である。 真空管路の圧力と、コントローラおよび大気開放弁の動作との関係を示す説明図である。
A.実施例:
図1は、本発明の一実施例としての真空式下水道システム10の概略構成を示す説明図である。真空式下水道システム10は、複数の真空弁ユニット20a〜20cと、真空管路40と、真空ステーション50と、真空圧回復装置100とを備えている。真空弁ユニット20a〜20cは、家庭や工場から排出された汚水を貯留するための汚水ますと、真空弁とを備える(図示省略)。真空弁ユニット20a〜20cは、汚水ますの水位が上昇すると、真空弁が開いて、貯留された汚水が真空管路40に吸引されるように構成されている。
真空管路40は、下り勾配部(以下、順勾配部と呼ぶ)41a〜41fと、リフト部42a〜42eとを備える。順勾配部41a〜41fと、リフト部42a〜42eとは、交互に配置されている。リフト部42bとリフト部42eとの間は、全体として上り勾配に
なっており、図示するように、ウォータブロックが生じやすい。リフト部42bの上流側で隣接する順勾配部41bには、逆止弁43が設けられている。この逆止弁43とリフト部42bとの間には、真空圧回復装置100が接続されている。
詳しくは後述するが、真空圧回復装置100は、真空管路40の圧力が上昇した場合に、真空管路40に空気を導入して、圧力を低下させ真空を回復させる。真空圧回復装置100は、ウォータブロックが生じやすい区間の上流側に接続されることが望ましい。図1では、真空圧回復装置100は、このような位置にある地点Aに接続されている。さらに、真空圧回復装置100の接続箇所より上流側には、図1のように、逆止弁43が設置されることが望ましい。こうすれば、真空圧回復装置100による空気の導入によって、逆止弁43より上流側の圧力が上昇することはない。真空圧回復装置100は、真空管路40全体の圧力を維持するために設けられており、このため、図1では、真空式下水道システム10は、1つの真空圧回復装置100を備えるものとして図示している。ただし、真空圧回復装置100は、複数であってもよく、真空圧回復装置100の数は、真空式下水道システム10の規模に応じて設定すればよい。例えば、真空圧回復装置100は、真空管路40のうちの逆止弁で区切られた区画ごとに設けてもよい。
真空管路40は、その下流側で真空ステーション50に接続されている。真空ステーション50は、集水タンク51と、真空ポンプ52とを備えている。真空管路40中を搬送された汚水は、集水タンク51に一時貯留され、下水道処理施設等に送水される。真空ポンプ52は、真空管路40の空気を吸引して、真空管路40内を所定の圧力に維持する。真空ポンプ52は、真空管路内の圧力が例えば−7mAq〜−6mAqとなるよう運転される。
リフト部42bの上流端と、リフト部42eの下流端との高低差hが3mであるとすれば、図1に示すように、計算上はAの地点で−7+3=−4mAqの圧力となる。しかし、真空弁ユニット20a〜20cから空気が流入すると、−4mAqより高くなる。地点Aの圧力は、大きなウォータブロックがあるため圧力回復はできず、真空弁の作動圧よりも高い圧力(例:−2mAq)となることが生じ得る。その結果、真空弁が作動できず真空弁ユニットが水没する可能性がある。このようなことから、真空圧回復装置100は、例えば、地点Aの圧力が−4mAq〜−3mAqの場合に、汚水を搬送するための空気を導入する構成とすることができる。他の例では、地点Aの圧力が−5mAq〜−3mAqの場合に、空気を導入する構成としてもよい。こうすれば、リフト部42b〜41fでの汚水の滞留を未然に防ぎ、より安定的な汚水の搬送が可能になる。
図2は、真空圧回復装置100の概略構成を示す説明図である。図示する例では、真空圧回復装置100は、マンホール70の内部に設置されている。マンホール70の内部は、空気取込管75を介して、外の大気と連通している。ただし、真空圧回復装置100は、地上に設置されていてもよい。
図示するように、真空圧回復装置100は、機械式コントローラ110(以下、単にコントローラ110と呼ぶ)と、大気開放弁130と、真空圧逃がし弁150と、真空圧蓄積槽170とを備えている。
大気開放弁130は、第1の圧力P1以下の圧力が提供された場合に、当該圧力を利用して、空気を順勾配部41bに導入するための空気流通経路を開くものである。以下、大気開放弁130の具体的構成について説明する。大気開放弁130のケーシング131の内部には、第1室132と、第2室133とが形成されている。第1室132と第2室133とは、ダイヤフラム135によって隔離されている。第1室132には、後述するコントローラ110の第3の孔部119と、第1室132の内部と、を連通させる孔部136が形成されている。第2室133は、第1部分133aと第2部分133bとに区分され
る。第1部分133aには、大気と連通する孔部137が形成されている。第2部分133bには、大気と連通する孔部138が形成されている。この孔部138は、第2部分133bに空気を短時間で大量に導入できる大きさに形成されている。また、第2部分133bの下方には、真空管路40の順勾配部41bと連通し、空気を順勾配部41bに導入するための空気導入口139が形成されている。孔部138から第2部分133bを通って、空気導入口139に至る経路は、空気を順勾配部41bに導入するための空気流通経路を形成している。
第2室133には、ダイヤフラム135に連結された第1の弁体142が設けられている。この第1の弁体142は、空気導入口139を開閉する。第1室132には、ダイヤフラム135を空気導入口139に向けて付勢する付勢手段としてのバネ141が設けられている。このバネ141によって、第1の弁体142は、空気導入口139を閉じる方向に付勢される。第1の弁体142が空気導入口139を閉じる位置にあるとき、ダイヤフラム135は、ダイヤフラム135を吸着する吸着部としてのマグネット143に磁力によって吸着されている。マグネット143は、ケーシング131の内面が周方向に亘って内側に向けて突出した支持ステージ上に設けられている。本実施例では、マグネット143は、リング状に形成されており、ダイヤフラム135を吸着した状態では、第2室133は、第1部分133aと第2部分133bとに隔離される。このとき、第1部分133aおよび第2部分133bは、いずれも孔部137,138を介して大気に連通している。このため、第1部分133aおよび第2部分133bの内部の圧力は、常に大気圧と等しい。
かかる大気開放弁130では、第1室132内の圧力が第1の圧力P1より高い場合には、換言すれば、第1室132と第2室133との圧力差が第1の閾値TH1未満である場合には、バネ141の付勢力およびマグネット143の吸着力によって、第1の弁体142は、空気導入口139を閉じる位置に維持される。一方、第1室132の圧力が第1の圧力P1以下になると、第1室132と第2室133との圧力差によってダイヤフラム135に作用する力が、バネ141の付勢力およびマグネット143の吸着力より大きくなる。その結果、ダイヤフラム135は、第1室132の容積が小さくなる方向に移動する。これによって、ダイヤフラム135に連結された第1の弁体142も移動し、空気導入口139が開けられ、順勾配部41bに空気が導入される。
コントローラ110は、順勾配部41b内の圧力が第2の圧力P2以上に上昇した場合に、順勾配部41b内の圧力に基づいて得られる圧力を大気開放弁130に提供するための真空圧流通流路を開く。換言すれば、コントローラ110は、大気開放弁130の第1室132内の圧力を制御する機能を有する。以下、コントローラ110の具体的構成について説明する。コントローラ110のケーシング111の内部には、第3室112と、第4室113と、内部流路127とが形成されている。第3室112と第4室113とは、ダイヤフラム114によって隔離されている。第3室112には、孔部115が形成されている。この孔部115は、配管181を介して、順勾配部41bと連通している。第4室113には、孔部116が形成されており、第4室113は、孔部116を介して大気と連通している。第3室112には、付勢手段としてのバネ121が設けられている。このバネ121は、一端がケーシング111の内面111aに固定され、他端がダイヤフラム114に固定されている。バネ121の内部には、棒状のマグネット122が設けられている。マグネット122の一端は、ダイヤフラム114に磁力で接続し、他端は、内面111aを吸着している。バネ121は、ダイヤフラム114を第3室112から第4室113に向かう方向に付勢している。
第4室113の内部には、第4室113から内部流路127に向けて延びたシャフト123が形成されている。シャフト123の一端は、ダイヤフラム114に固定され、他端
には、第2の弁体123aが設けられている。第4室113は、シャフト123が貫通する隔壁124によって、内部流路127と気密に隔離されている。シャフト123の外側には、バネ120が設けられている。バネ120の一端は、ダイヤフラム114に固定され、他端は、隔壁124に固定されている。バネ120は、ダイヤフラム114を第4室113から第3室112に向かう方向に付勢している。
内部流路127には、シャフト123が貫通する隔壁125,126が形成されている。隔壁125,126の貫通孔は、第2の弁体123aによって閉じられる大きさに形成されている。内部流路127において、隔壁126よりも外側(隔壁125と反対の側)には、第1の孔部117が形成されている。第1の孔部117は、大気と連通している。また、内部流路127において、隔壁124と隔壁125との間には、第2の孔部118が、隔壁125と隔壁126との間には、第3の孔部119が、それぞれ形成されている。第2の孔部118は、配管182を介して、順勾配部41bと連通している。配管182の途中には、真空圧蓄積槽170が設けられている。真空圧蓄積槽170と順勾配部41bとの間には、逆止弁160が設けられている。逆止弁160は、真空圧蓄積槽170から順勾配部41bに向かう方向にのみ流通を可能とする。これによって、真空圧蓄積槽170には、順勾配部41bの最も低い圧力が蓄積される。第3の孔部119は、配管183と、大気開放弁130の孔部136とを介して、第1室132と連通している。
かかるコントローラ110は、順勾配部41b内の圧力が第2の圧力P2より低い場合、換言すれば、第3室112と第4室113との圧力差(順勾配部41bと大気との圧力差)が第2の閾値TH2より大きい場合には、その圧力差によってダイヤフラム114に作用する力がバネ120の付勢力より大きいので、図2に示すように、マグネット122が磁力でダイヤフラム114に接続した状態にある。第1の圧力P1と第2の圧力P2との関係は、第2の圧力P2が第1の圧力P1より低くなるようにされる。このとき、第2の弁体123aは、隔壁125の貫通孔を閉じる位置にあり、第1の孔部117と第3の孔部119とが連通している。第1の孔部117と第2の孔部118とは連通していない。かかる状態では、大気開放弁130の第1室132は、第3の孔部119および第1の孔部117を介して、大気に連通する。つまり、空気導入口139は、閉じられた状態にある。
一方、順勾配部41b内の圧力が第2の圧力P2より高くなると、すなわち、第3室112と第4室113との圧力差が第2の閾値TH2以下になると、その圧力差によってダイヤフラム114に第4室113から第3室112に向かって作用する力が弱まる。その結果、ダイヤフラム114は、第3室112から第4室113に向かう方向に移動する。ダイヤフラム114の移動によってシャフト123も移動し、第2の弁体123aが隔壁126の貫通孔を閉じる。これによって、第2の孔部118と第3の孔部119とが連通する。このとき、第1の孔部117と第3の孔部119とは、連通していない。かかる状態では、大気開放弁130の第1室132は、第3の孔部119および第2の孔部118を介して、真空圧蓄積槽170に連通する。つまり、配管182、内部流路127および配管183は、順勾配部41b内の圧力に基づいて得られる圧力(真空圧蓄積槽170に蓄積された圧力、または、順勾配部41b内の圧力そのもの)を大気開放弁130の第1室132に提供するための真空圧流通流路を形成する。このため、真空圧蓄積槽170に、第1の圧力P1以下の圧力が蓄積されている場合には、空気導入口139は、開けられた状態になる。
このようにして、大気開放弁130は、第1の孔部117および第2の孔部118と、第3の孔部119との間の連通状態を切り替え、それによって、大気開放弁130の空気導入口139の開閉状態を切り替える。上述したマグネット122は、第2の弁体123aが空気導入口139を開く際の速度を速め、切替時間の短縮化に寄与する。これによっ
て、短時間で多量の空気を順勾配部41bに導入できる。
空気導入口139が開けられて順勾配部41bに空気が導入され、真空逃がし弁によって所定の時間が経過した後、空気導入口134が閉じる。その結果、順勾配部41bの圧力が所定の値まで回復すると、すなわち、第3室112と第4室113との圧力差が所定の値まで大きくなると、その圧力差によってダイヤフラム114に第4室113から第3室112に向かって作用する力が大きくなるので、シャフト123は、第4室113から第3室112に向かう方向に戻され、図2に示す閉状態の位置まで戻る。この閉状態に戻るための第3室112と第4室113との圧力差は、第2の閾値TH2より大きな値となる。このため、順勾配部41bの圧力が回復してから、第1の孔部117および第2の孔部118と、第3の孔部119との間の連通状態を切り替えられる。また、バネ120によって、シャフト123のチャタリングを防止できる。
真空圧回復装置100において、第3の孔部119と大気開放弁130の第1室132とを連通させる配管183の途中には、配管184が接続されている。配管184には、配管183と大気とを連通させて、配管183内に空気を徐々に導入するための大気導入部の一実施形態としての真空逃がし弁150が接続されている。真空逃がし弁150は、常時開かれており、配管183と大気とを常時連通させる。真空逃がし弁150の開度は、第1室132が第3の孔部119および第2の孔部118を介して真空圧蓄積槽170、順勾配部41bと連通した際に、大気圧より圧力が低い第1室132に空気を徐々に導入できる程度に絞られている。このため、第1室132の圧力は徐々に上昇し、第1室132と第2室133との圧力差が所定の程度まで小さくなった時点で、バネ141の付勢力が、圧力差によってダイヤフラム135に作用する力より大きくなり、第1の弁体142は、空気導入口139を閉じる位置まで戻る。かかる大気開放弁130の閉鎖動作は、コントローラ110における第1の孔部117および第2の孔部118と、第3の孔部119と、の間の連通状態に関わらず、行われる。つまり、大気開放弁130は、開動作からある程度時間が経過すると、順勾配部41bの圧力が回復されたか否かにかかわらず、閉じられる。かかる構成とすれば、圧力が回復されるまで空気導入口が継続的に開かれていることがないので、真空管路が空気過多になってシステムダウンすることを抑制できる。
図3は、順勾配部41bの圧力と、コントローラ110および大気開放弁130の動作の関係を示す説明図である。順勾配部41bの圧力が圧力P2(=−TH2)以下の場合には、コントローラ110は、第1の孔部117と第3の孔部119とを、すなわち、第1室132と大気とを連通させるので、大気開放弁130は閉じられる。この状態から、順勾配部41bの圧力が上昇し、その圧力が圧力P2以上になると、コントローラ110は、第2の孔部118と第3の孔部119とを、すなわち、第1室132と順勾配部41b(直接的には、真空圧蓄積槽170)とを連通させるので、大気開放弁130は開けられる。真空圧蓄積槽170には、圧力P2より低い圧力が蓄積されているので、順勾配部41bの圧力が圧力P1(=−TH1)より高い圧力に急激に上昇したとしても、第1室132と第2室133(大気圧下)との圧力差は、第1の閾値TH1以上になる。このため、大気開放弁130は、順勾配部41bの圧力が圧力P1以上に高い場合に開けられることになる(図3には、不図示)。かかる構成によれば、順勾配部41bの圧力が急激に上昇した場合にも、少なくとも1回は大気開放弁130が開いて空気を順勾配部41bに導入し、圧力の回復を試みることができる。異物が真空管路40に詰まった場合にも、真空管路40の圧力は、急激に上昇することがあるので、かかる構成は有効に作用する。
大気開放弁130が1回開いて閉じた後に、順勾配部41bの圧力が回復しない場合には、真空圧蓄積槽170内の圧力は既に消費されているので、図3に示すように、順勾配部41bの圧力が圧力P2以上、かつ、圧力P1以下である場合にのみ、大気開放弁13
0が再度開き、圧力P2より低いか圧力P1より高い場合には、開かない。かかる構成によれば、順勾配部41bの圧力が過剰に高い場合に、さらに空気を順勾配部41bに導入してシステムダウンが生じることを抑制できる。
B.変形例:
B−1.変形例1:
真空圧回復装置100において、真空圧蓄積槽170は、省略してもよい。かかる構成とすれば、真空圧回復装置100の構成を簡略化できる。この場合、順勾配部41bの圧力と、コントローラ110および大気開放弁130の動作との関係は、図3に示した通りとなる。つまり、順勾配部41bの圧力が圧力P1より高い場合には、大気開放弁130が開いて順勾配部41bに空気が導入されることがない。このため、システムダウンが生じることを確実に防止できる。
B−2.変形例2:
ダイヤフラム135を吸着する吸着部は、マグネット143に限らず、種々の材料によって構成されてもよい。例えば、面ファスナ、樹脂製の吸盤であってもよい。また、吸着部は、ダイヤフラム135を吸着する代わりに、第1の弁体142を吸着してもよい。例えば、空気導入口139の周囲にリング状のマグネットを配置し、第1の弁体142がマグネットの中央の穴を塞いだ状態でマグネットに吸着される構成であってもよい。
B−3.変形例3:
配管183内に空気を徐々に導入するための大気導入部は、真空逃がし弁150に限らず、種々の形態で実現できる。例えば、大気導入部は、配管184の途中に設けられた、大気と連通するオリフィスであってもよい。あるいは、大気導入部は、配管184に形成された孔であってもよい。
B−4.変形例4:
上述した真空圧回復装置100の具体的構成は一例に過ぎず、コントローラ110や大気開放弁130の具体的構成は、公知の機械的要素を任意に組み合わせて実現することが可能である。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の組み合わせ、または、省略が可能である。
10…真空式下水道システム
20a,20b,20c…真空弁ユニット
40…真空管路
41a〜41e…順勾配部
42a〜42e…リフト部
43…逆止弁
50…真空ステーション
51…集水タンク
52…真空ポンプ
70…マンホール
75…空気取込管
100…真空圧回復装置
110…コントローラ
111…ケーシング
111a…内面
112…第3室
113…第4室
114…ダイヤフラム
115,116…孔部
117…第1の孔部
118…第2の孔部
119…第3の孔部
127…内部流路
120,121…バネ
122…マグネット
123…シャフト
123a…第2の弁体
124,125,126…隔壁
130…大気開放弁
131…ケーシング
132…第1室
133…第2室
133a…第1部分
133b…第2部分
135…ダイヤフラム
136,137,138
138…孔部
139…空気導入口
141…バネ
142…第1の弁体
143…マグネット
150…真空逃がし弁
160…逆止弁
170…真空圧蓄積槽
181,182,183,184…配管

Claims (9)

  1. 真空式下水道システムにおいて真空管路内の圧力を回復させるための真空圧回復装置であって、
    第1の圧力以下の圧力が提供された場合に、該圧力を利用して第1の弁体が移動することによって、空気を前記真空管路に導入するための空気流通経路を開き、前記提供された圧力が所定の圧力に上昇することによって、前記移動した第1の弁体が戻り、前記空気流通経路を閉じる大気開放弁と、
    前記真空管路と前記大気開放弁とに接続され、前記真空管路内の圧力に基づいて得られる所定の圧力を前記大気開放弁に提供するための真空圧流通流路と、
    前記真空管路内の圧力が第2の圧力以上に上昇した場合に、該圧力の上昇を利用して第2の弁体が移動することによって、前記真空圧流通流路を開き、前記第2の圧力以上に上昇した前記真空管路内の圧力が所定の圧力に低下した場合に、前記移動した第2の弁体が戻り、前記真空圧流通流路を閉じるように構成された機械式コントローラと、
    前記真空圧流通流路の途中に設けられ、大気と連通する大気導入部であって、前記真空圧流通流路内に空気を徐々に導入し、前記大気開放弁に提供された前記真空管路内の圧力を徐々に上昇させるための大気導入部と
    を備えた真空圧回復装置。
  2. 請求項1に記載の真空圧回復装置であって、
    前記第2の圧力は、前記第1の圧力よりも低い
    真空圧回復装置。
  3. 請求項2に記載の真空圧回復装置であって、
    前記大気開放弁は、前記第1の弁体が前記空気流通経路を閉じる位置にあるときに、前記第1の弁体または前記第1の弁体に連結された部材を吸着する吸着部を備えた
    真空圧回復装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の真空圧回復装置であって、
    前記真空圧流通流路の途中において、
    前記真空管路内の圧力を蓄積する真空圧蓄積槽と、
    前記真空圧蓄積槽と前記真空管路との間に設けられた逆止弁であって、前記真空圧蓄積槽から前記真空管路に向かう方向にのみ流通を許容する逆止弁と
    を備え、
    前記真空圧蓄積槽および前記逆止弁は、該真空圧蓄積槽および該逆止弁と、前記真空管路と、の連通状態が前記第2の弁体の移動によって閉じられることがない位置に設けられた
    真空圧回復装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の真空圧回復装置であって、
    前記真空圧流通流路の途中には、前記真空管路内の圧力を蓄積する真空圧蓄積槽が設けられていない
    真空圧回復装置。
  6. 請求項1ないし請求項5に記載の真空圧回復装置であって、
    前記大気開放弁は、ダイヤフラムによって隔離された、前記所定の圧力が提供される第1室と、大気と連通する第2室と、を備え、
    前記第2室には、前記空気流通経路の一部分として、前記第2室を介して空気を前記真空管路に導入するための空気導入口が形成されており、
    前記第1の弁体は、前記第2室内において前記ダイヤフラムに連結され、かつ、前記空
    気導入口を閉じる位置に付勢されて設けられており、
    前記大気開放弁は、前記第1の圧力以下の圧力が前記第1室に提供された場合に、前記第1の弁体が、前記第1室と前記第2室との圧力差によって前記空気導入口を開く位置に移動するように構成された
    真空圧回復装置。
  7. 請求項6に記載の真空圧回復装置であって、
    前記機械式コントローラの内部には、前記真空管路と前記大気開放弁との間の前記真空圧流通流路の一部となる内部流路が形成されており、
    前記機械式コントローラには、
    前記内部流路と大気とを連通させるための第1の孔部と、
    前記真空管路と前記機械式コントローラとの間の前記真空圧流通流路に連通するための第2の孔部と、
    前記大気開放弁と前記機械式コントローラとの間の前記真空圧流通流路に連通するための第3の孔部と
    が形成されており、
    前記第2の弁体は、
    前記第1の孔部と前記第3の孔部とを連通させ、かつ、前記第2の孔部と前記第3の孔部とを連通させない位置に付勢されて設けられており、
    前記真空管路内の圧力が前記第2の圧力以上に上昇した場合に、該圧力の変化を利用して、前記第2の孔部と前記第3の孔部とを連通させ、かつ、前記第1の孔部と前記第3の孔部とを連通させない位置に移動することによって、前記真空圧流通流路を開く
    真空圧回復装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の真空圧回復装置を備えた真空式下水道システム。
  9. 真空式下水道システムにおいて真空管路内の圧力を無電力で回復させるための真空圧回復方法であって、
    前記真空管路内の圧力が第2の圧力以上に上昇した場合に、該圧力の上昇を利用して第2の弁体を移動させて、前記真空管路内の圧力に基づいて得られる所定の圧力を提供するための真空圧流通流路を開き、
    空気を前記真空管路に導入するための空気流通経路を開閉する大気開放弁に、前記開かれた真空圧流通流路を介して、第1の圧力以下の圧力を提供し、該圧力を利用して、前記大気開放弁が備える第1の弁体を移動させて、前記空気流通経路を開き、
    記真空圧流通流路の途中に設けられ、大気と連通する大気導入部から真空圧流通流路内に空気を徐々に導入し、前記大気開放弁に提供された前記第1の圧力以下の圧力を徐々に上昇させて、大気開放弁に前記空気流通経路を閉じさせる
    真空圧回復方法。
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