JP6184071B2 - インジケータ収納体を有する使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
(1)2枚の第1シート41または2枚の第2シート42を重ね合わせて一辺の内のりが5cmである袋を作る。
(2)その袋に1gのインジケータ35を入れて、インジケータ35が漏れ出ることがないように袋の四辺を加熱または接着によってシールする。
(3)シールした袋の質量(初期質量)を求める。
(4)その袋を30cmの高さから水平な木製テーブルの上に落下させる操作を10回繰り返す。
(5)落下操作終了後の袋についての質量(落下後質量)を求める。
(6)初期質量と落下後質量との差を求め、その差が初期質量の0.1%以下であるときの袋を漏れのない袋とする。
多孔質粒子としてシリカゲルと活性アルミナを使用し、指示薬にはブロモクレゾールグリーンを使用して、多孔質粒子の粒径と、多孔質粒子における指示薬の保持量とを様々に変化させたインジケータを調製し、それぞれのインジケータについて変色試験を実施した。変色試験では、インジケータを酢酸ガスの雰囲気に置くことによって、指示薬の変色が始まるまでに要する時間、指示薬の全体が変色するまでに要する時間、および全体が変色している指示薬の色が元の色にまで復元するのに要する時間を計測した。多孔質粒子の種類と粒径、多孔質粒子における指示薬の保持量、および計測の結果は表1のとおりであった。
1.インジケータの調製
(1)3個の100mlビーカーそれぞれに10gの多孔質粒子を正確に秤量して入れた。
(2)指示薬としてブロモクレゾールグリーン0.04質量%水溶液を作り、多孔質粒子を入れた3個のビーカーそれぞれにこの水溶液を10g,20g,または30g入れてよく攪拌した。各ビーカーは40℃で乾燥し、乾燥が終了するまでの間は1時間毎に攪拌することによって、表面に保持した指示薬の量の異なる各種インジケータを得た。それぞれのインジケータは、正確に秤量し、多孔質粒子における指示薬の保持量(質量%)を求めて、その結果を表1に示した。
2.インジケータの変色試験
(1)「1.インジケータの調製」で得られた各種インジケータから0.1gの試料を採取し、その試料を図9に示す容量5mlのバイアル瓶(外径23mm、高さ45mm)の底に広げた。
(2)シリカモノリス捕集剤 Mono Trap(登録商標)DCC 18に酢酸を0.05g含浸させた。その捕集剤をバイアル瓶の頂部から10mmの位置に吊り下げた(図9参照)。
(3)捕集剤を吊り下げてからインジケータを目視によって観察し、インジケータの変色が始まるまでに要する時間、およびインジケータのすべてが変色するまでに要する時間を計測した。計測した結果は、表1に「変色の開始」、「全部の変色」として示した。
3.変色したインジケータの色の復元試験
(1)「2.インジケータの変色試験」において、捕集剤Mono Trapをバイアル瓶の中に10秒間吊してインジケータを変色させた後に、バイアル瓶から取り出した。
(2)捕集剤を取り出してからインジケータが変色する前の色にまで復元するのに要した時間を計測した。その結果を「復元時間」として表1に示した。
粒径が150−420マイクロメートルの範囲にあるシリカゲルを使用し、変色試験におけるインジケータの製造手順と同様な手順によって比較変色試験のためのインジケータを製造した。この比較変色試験のためのインジケータを変色試験のためのインジケータと同様にして評価した結果は、表1のとおりであった。
35 インジケータ
36 袋
42 透視性シート(第2シート)
43,43a,43b 不織布片(インジケータ固定シート)
Claims (5)
- 互いに直交する前後方向と横方向とを有し、前胴回り域と、後胴回り域と、前記前後胴回り域間に位置する股下域と、前記前後方向へ延びる吸収体と、排泄を検知するためのインジケータ収容体とを含む使い捨ておむつにおいて、
前記インジケータ収容体は、酸塩基指示薬と前記酸塩基指示薬を保持する担体とによって形成されたインジケータと、前記インジケータを収容する袋とを含み、
前記袋は、内面側に位置する通気性のシートと外面側に位置する透視性のシートとの周縁部を互いに接合することによって形成されており、前記袋の外側から前記インジケータにおける前記酸塩基指示薬の変色が視認可能であって、
前記酸塩基指示薬は、その変色域がpH3−5の範囲の少なくとも一部を含むものであり、
前記担体が、150マイクロメートルよりも小さい粒径を有し、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、ケイ酸カルシウム、ベントナイト、酸性白土、炭酸カルシウムで形成される無機物粒子群から選択される、吸着剤として使用可能な多孔質粒子であり、前記酸塩基指示薬が前記粒子の表面に保持されていて酸性のガスと接触すると変色して前記粒子の周囲が酸性の雰囲気にあることを示すことができるとともに、酸性のガスと接触しなくなると変色する前の色に速やかに復元し、
前記袋は、互いに交差する複数の接合線によって内部が複数の区画に細分化され、前記区画のそれぞれに前記インジケータが収容されており、
前記インジケータ収容体は、前記後胴回り域の外面において前記吸収体の後端縁を跨ぐように取り付けられていることを特徴とする使い捨ておむつ。 - 前記粒子の粒径が60マイクロメートル以下である請求項1記載の使い捨ておむつ。
- 前記酸塩基指示薬がブロモクレゾールグリーン、ブロモフェノールブルー、メチルレッド、メチルオレンジのいずれかである請求項1または2記載の使い捨ておむつ。
- 前記袋の内面および前記袋に収納されたシート片の表面のいずれかの面に接着剤を介して接合した状態にある請求項1−3のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
- 前記袋に収納された不織布片における繊維どうしの間隙に前記インジケータが進入している状態にある請求項1−4のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
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