JPH0654309B2 - 検知剤 - Google Patents

検知剤

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JPH0654309B2
JPH0654309B2 JP15763985A JP15763985A JPH0654309B2 JP H0654309 B2 JPH0654309 B2 JP H0654309B2 JP 15763985 A JP15763985 A JP 15763985A JP 15763985 A JP15763985 A JP 15763985A JP H0654309 B2 JPH0654309 B2 JP H0654309B2
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JP
Japan
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gas
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carrier
hydride
acidic
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JP15763985A
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宏一 北原
孝 島田
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Japan Pionics Ltd
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Japan Pionics Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は酸性およびまたは塩基性ガス用検知剤に関す
る。さらに詳細には、半導体製造工程で用いられるシラ
ン、アルシン、ホスフイン、シボラン、セレン化水素な
どの水素化物系ガスと同時にまたは断続的に用いられる
酸性および/または塩基性ガスの検知剤に関する。
近年、半導体工業の発展とともに、それに使用されるガ
スの種類と量が急激に増加している。これらのガスとし
ては水素化物系ガス、酸性ガスおよび塩基性ガスなどが
ある。酸性および塩基性ガスは半導体製造工程における
反応工程などで使用されたのち、その一部は他の排ガス
と共にダストフイルター、真空ポンプ、ミストトラツ
プ、排気ブロワーなどを経由して外部に排出されるが、
その間にこれら装置の腐食、ラインの閉塞など、操作上
のトラブルを引き起す原因となるため、排ガス処理装置
などによつて中和して無害化処理をする必要がある。こ
の無害化処理をするために、担体に水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなどのアルカリ性物質を担持させた中和
剤が充填された酸性ガス処理筒や担体に硫酸やりん酸な
どの酸性物質を担持させた中和剤が充填された塩基性ガ
ス処理筒が知られている。これらの処理筒にはその出口
または中間の位置に配して、処理筒の酸性または塩基性
ガスの破過の検知をするための検知剤が使用される。
〔従来の技術〕
酸性ガスおよび/または塩基性ガスの破過検知のため、
種々のpH指示薬を無機性の担体に担持させた検知剤は
従来から知られているところである。これらの担体とし
ては、シリカゲル、シリカアルミナ、アルミナ、シリカ
マグネシア、シリカカルシア、珪藻土などの通常触媒あ
るいは触媒担体として用いられている物質や、石こうの
ような成型し易い物質が用いられてきた。しかしながら
半導体製造工業では、酸性ガスや塩基性ガスと水素化物
系ガスとが同時にまたは順番に同じプロセスラインに流
されることが多いので、前述したような従来一般的に用
いられていた担体にpH指示薬を担持させた検知剤で
は、アルシン、ホスフインなどの水素化物系ガスがこれ
らの担体に物理吸着されるため、次のような不都合なこ
とが生じた。
すなわち、ガス処理筒などに充填された検知剤を交換す
るとき、検知剤に吸着された毒性の高いアルシン、ホス
フインなどの水素化物系ガスが検知剤から徐々に脱離し
てくるので、作業者の安全を確保するために、これらを
取出す前に不活性ガスによる長時間のパージとこれらパ
ージガスの排気設備などが必要であつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は半導体製造工程などから排出されるガス
中に含有される水素化物系ガス、酸性ガスおよび塩基性
ガスなどが物理吸着されることがなく、従つて使用後そ
のままあるいは不活性ガスによる短時間のパージ後外部
に取出されても作業環境が害されることのない検知剤を
得ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、これらの従来技術の欠点を補うべく鋭意
検討した結果、pH指示薬は含浸担持させうるが水素化
物系ガスはほとんど吸着しない担体を見い出し、この担
体に指示薬を担持させることによつて、水素化物系ガス
が吸着されることなく、かつ、酸性または塩基性ガスと
接触することによつて変色する検知剤を調製することに
成功した。
本発明は、半導体製造工程から排出される水素化物系ガ
スを含有する排ガス中の酸性または塩基性ガス検知用の
検知剤であって、0.2m/g以下の比表面積を有
し、細孔容積が0.1〜0.5cc/gであり、主成分
がα−アルミナであって、粒の寸法が1〜10mmで、
かつ、白色乃至無色の担体に、pH指示薬を担持させて
なる検知剤である。
本発明の検知剤は窒素ガス、水素ガス、アルゴンガス、
ヘリウムガスおよび空気などにアルシン、ホスフイン、
シボラン、セレン化水素およびシランなどの水素化物系
ガスが含有され、かつ同時にまたは断続的に酸性ガスお
よび/または塩基性ガスが混入されるガス中の酸性ガス
および/または塩基性ガスの検知に使用される。
本発明の検知剤と接触させて有効な呈色を示すガスは、
塩化水素、三塩化ホウ素、四弗化珪素、四塩化珪素、三
弗化ホウ素、ジクロロシランのような酸性あるいは加水
分解すると酸性を示す物質やアンモニアのような塩基性
物質である。
本発明において担体に担持されるpH指示薬としては、
上述の酸性ガスあるいは塩基性ガスと接触することによ
つて変色するものであれば特に制限はないが、通常は市
販の指示薬をそのまま用いることができ、たとえばブロ
ムフェノールブルー、メチルオレンジ、フェノールフタ
レインおよびリトマスなどが挙げられる。
本発明においてα−アルミナを主成分とする担体が使用
され、比表面積はBET法による測定値で、0.2m
/g以下とされる。比表面積が大きい場合には前述の水
素化物系ガスの吸着が生じ、使用済の検知剤を外部に取
り出す前に不活性ガスによる長時間のパージが必要とな
る。また、担体の細孔容積は0.1〜0.5cc/gとさ
れる。細孔容積が0.1cc/gよりも小さい場合には所
定量のpH指示薬の担持が困難となり、0.5cc/gよ
りも大きい場合には含浸した溶媒などにより機械的強度
が低下する。ここで細孔容積は水銀圧入法およびガス吸
着の併用による測定値である。さらにpH指示薬の変色
が鋭敏に識別できるよう担体の色は白色乃至無色とされ
る。このような種々の条件を満たすものとして本発明に
おいてはα−アルミナを主成分とする担体が使用され
る。担体の形状は例えば円柱形、球形、リング形、およ
び塊状などが挙げられ、その大きさは球形であれば直径
が1〜8mm、円柱形であれば直径が1〜8mm、高さ
が1〜10mmなど担体の粒の寸法として1〜10mm
の範囲のものが使用される。
本発明において担体にpH指示薬を担持させる方法とし
ては、水溶性指示薬は水溶液で、アルコールに溶ける指
示薬はアルコール溶液として担体に含浸させ、次いで1
50℃以下の低温で常圧または減圧下に乾燥させる。担
体に含浸させるpH指示薬の溶液の濃度は通常は5wt%
以下であることが好ましい。溶解度の関係もあるが濃度
が高過ぎると出来上つたときの検知剤にむらができた
り、検知感度が低下することがある。
担体に対するpH指示薬の担持量には特に制限はない
が、好ましくは0.1〜0.0001wt%とされる。担
持量が多過ぎると検知感度が低くなり、また少な過ぎる
と変色が不明瞭となることもある。検知剤と接触させる
ガスの流速は通常、線速度で0.01〜100cm/secと
される。また接触時のガスの温度および圧力は通常、−
20〜80℃および0.001〜20kg/cm2absとされ
る。
本発明の検知剤は固形であり通常、透明の容器(通常は
管)に入れて使用され、系内の酸性および/または塩基
性ガスの存在を検知剤の変色により知ることができる。
例えば、ガラス、プラスチツクなどの透明の容器(通常
は管)に入れ、この中にガスを通すことによつてガス中
の酸性および塩基性ガスの存在を簡易に検知することが
できる。この場合、検知剤は有害ガスの除去筒の水素化
物系ガス除去剤や中和剤を層の後または複数の層の間に
入れたり、検知筒の中に入れ検知筒を除去筒の後につな
いで使用される。
〔作用、効果〕
本発明の検知剤は水素化物系ガスを含有するガス流中に
連続的または断続的に混入する酸性ガスおよび塩基性ガ
スを鋭敏に検知することができるとともに、水素化物系
の有毒ガスを吸着したり脱離することがないので交換時
における取扱いも安全で容易に行うことができる。
実施例1〜3,比較例1〜3 青色リトマスの塊0.1gを水100gに溶かした。担
体としてα−アルミナ(ノートン社、SA5218、比
表面積0.005〜0.040m2/g、細孔容積0.1
5〜0.25cc/g)を100g用い、これにリトマス
水溶液30gを含浸させた。これを80℃の乾燥器中で
減圧乾燥させて、リトマスを0.03wt%含む検知剤を
調製した。
比較例として担体にシリカゲル(関東化学、白、小粒、
比表面積500〜750g/m2、細孔容積0.4〜0.
45cc/g)を用い、上記実施例と同様に検知剤を調製
した。
調製した実施例または比較例用の検知剤を内径13mm
φ、高さ50mmの透明ポリ塩化ビニル製の容器に1g充
填し、塩化水素または水素化物系ガスをそれぞれ単独に
窒素ガス中1%の濃度で容器に3/hの速度で10分
間流通させ接触させて変色を調べた。次いで純窒素ガス
を3/hの速度で30分間流通させて、出口ガス中の
塩化水素または水素化物系ガスの濃度を測定した。
結果を第1表に示す。
実施例4〜6,比較例4〜6 青色リトマス0.1gを水100gに溶かした溶液に硫
酸(0.1N)を1滴落としてリトマスを赤色とした。
この溶液を実施例1〜3及び比較例1〜3と同様にシリ
カアルミナおよびシリカゲルに含浸、担持させて、検知
剤を調製した。
調製した検知剤を実施例1〜3および比較例1〜3と同
様に充填し、アンモニアまたは各種水素化物をそれぞれ
窒素ガス中1%の濃度とし実施例1〜3および比較例1
〜3と同様に操作した。
結果を第2表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体製造工程から排出される水素化物系
    ガスを含有する排ガス中の酸性または塩基性ガス検知用
    の検知剤であって、0.2m/g以下の比表面積を有
    し、細孔容積が0.1〜0.5cc/gであり、主成分
    がα−アルミナであって、粒の寸法が1〜10mmで、
    かつ、白色乃至無色の担体に、pH指示薬を担持させて
    なる検知剤。
JP15763985A 1985-07-17 1985-07-17 検知剤 Expired - Lifetime JPH0654309B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15763985A JPH0654309B2 (ja) 1985-07-17 1985-07-17 検知剤

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JP15763985A JPH0654309B2 (ja) 1985-07-17 1985-07-17 検知剤

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JPS6219765A JPS6219765A (ja) 1987-01-28
JPH0654309B2 true JPH0654309B2 (ja) 1994-07-20

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JP15763985A Expired - Lifetime JPH0654309B2 (ja) 1985-07-17 1985-07-17 検知剤

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3729290C1 (de) * 1987-09-02 1989-02-02 Draegerwerk Ag Pruefelement zur Bestimmung von Bestandteilen einer insbesondere gasfoermigen Probe und Verfahren zu seiner Herstellung
US5976467A (en) * 1997-07-11 1999-11-02 Donaldson Company, Inc. Airborne contaminant indicator
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