JP6132624B2 - 使い捨て着用物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨て着用物品に関し、より詳しくは、クロッチ域において排泄物の横漏れを防止するためのバリアカフが配設された使い捨ておむつ、使い捨てトイレット・トレーニングパンツ、使い捨て失禁パンツ、使い捨ての生理用パンツ等の使い捨て着用物品に関する。
従来、クロッチ域において排泄物の横漏れを防止するためのバリアカフが配設された使い捨て着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、前後ウエスト域を画定するウエストパネルと、クロッチ域を画定するクロッチパネルと、クロッチパネルの内面に配置された吸液構造体とを有し、クロッチパネルの両側部において、レッグ弾性体によって起立するバリアカフが配置された使い捨て着用物品が開示されている。
特許第4240463号明細書(JP 4240463 B2)
特許文献1に開示の使い捨て着用物品によれば、着用状態において、バリカフが着用者の身体に向かって起立し、ウエストパネルに取り付けられたクロッチパネルが吊り吊り下げられたような状態となるので、クロッチパネルの内部には比較的に容積の大きい排泄物の収容スペースが形成される。
しかし、このように、クロッチパネルがウエストパネルに吊り下げられた状態においては、クロッチパネルの中央部に位置する吸液構造体が着用者の身体と離間し、レッグ開口縁部と身体との間に隙間が生じて排泄物が横漏れするおそれがある。
そこで、本発明の課題は、比較的に多量の排泄物を保持することのできる収容スペースを有し、かつ、排泄物の横漏れを確実に防止しうるバリアカフを備える使い捨て着用物品の提供に関する。
前記課題を解決するために、第1及び第2発明は、縦方向及びそれに直交する横方向を有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記前後ウエスト域を画定するウエストパネルと、前記ウエストパネルに取り付けられた、前記前後ウエスト域の一部及び前記クロッチ域を画定するクロッチパネルと、少なくとも前記クロッチ域に配置された吸液構造体とを含む使い捨て着用物品に関する。
第1発明に係る使い捨て着用物品は、前記クロッチパネルが、ベースシートと、前記吸液構造体の前記横方向の両側において前記縦方向へ延びる一対のサイド弾性部とを有し、前記ベースシートは、前記吸液構造体の位置する中央部と、前記中央部の前記横方向の外側に位置する両側部とを有し、前記サイド弾性部は、内方へ折り曲げられた前記ベースシートの前記両側部の外側部位とその内側部位とが接合域を介して固定されたものであって、前記サイド弾性部は、前記接合域から前記横方向の内側に延びる弾性の内側バリアカフと、前記内側バリアカフの前記横方向の外側に位置する外側バリアカフとを有し、前記外側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の外向きに固定され、前記内側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の内向きに固定されている。
第2発明に係る使い捨て着用物品は、前記クロッチパネルが、前記横方向の両側に位置する弾性の内側バリアカフと弾性の外側バリアカフとを有し、前記外側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の外向きに固定され、前記内側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の内向きに固定されており、前記内側バリアカフの内側縁に沿って、複数条のストリング状又はストランド状の内側レッグ弾性体が配設されており、前記外側バリアカフには複数条のストリング状又はストランド状の外側レッグ弾性体が配置されており、前記内側レッグ弾性体が、前記外側レッグ弾性体の伸長倍率よりも高い伸長倍率で収縮可能に固定される。
本発明に係る使い捨て着用物品の一つ以上の実施態様によれば、クロッチパネルがウエストパネルの外側に取り付けられ、その内部空間が袋状を呈し、より多量の排泄物を吸収、保持することができる。また、クロッチ域の両側部に、内倒しされて固定された内側バリアカフと、外倒しされて固定された外側バリアカフとを有するバリアカフが配置されており、外側バリアカフによってクロッチパネルが吊り上げられるとともに、内側バリアカフが内方へ延び、バリアカフ全体が平面状に着用者の大腿部に当接するので、排泄物の横漏れを効果的に防止することができる。
本発明の第1実施形態における使い捨て着用物品の一例として示す、使い捨ておむつの斜視図。 おむつのサイドシームを剥離して前後方向に伸展した状態をその内面から見た一部破断展開平面図。 おむつの分解斜視図。 クロッチパネルの一部破断平面図。 クロッチパネルの一部破断展開平面図。 着用状態におけるクロッチ域の模式的断面図。 図1において矢印VIIからおむつの内部を視た状態を示す図。 図1のVIII−VIII線に沿う断面図。 第2実施形態におけるおむつの図2と同様の一部破断展開平面図。 第2実施形態における図7と同様のオムツの内部を視た状態を示す図。 第2実施形態における図6と同様の模式的断面図。 第3実施形態におけるおむつの図2と同様の一部破断展開平面図。
<第1実施形態>
図1〜図3を参照すると、本発明の着用物品の一例として示す使い捨ておむつ10は、縦方向Yとそれに直交する横方向Xと、横方向Xの幅寸法を二等分する仮想縦中心線P−Pと、縦方向Yの幅寸法を二等分する仮想横中心線Q−Qとを有する。おむつ10は、縦仮想中心線P−Pに関して対称である。
おむつ10は、前ウエスト域11と、後ウエスト域12と、前後ウエスト域11,12間に位置するクロッチ域13とを有するシャーシ14と、少なくともクロッチ域13の肌対向面に連結された吸液構造体15とを含む。シャーシ14は、肌対向面及びそれに対向する非肌対向面と、ウエスト回り方向に延びる環状かつ弾性のウエストパネル16と、ウエストパネル16の非肌対向面に連結されたクロッチパネル17とを有する。ウエストパネル16は、前ウエスト域11を形成する前ウエストパネル18と、後ウエスト域12を形成する後ウエストパネル19とから構成される。
前ウエストパネル18は、クロッチパネル17と交差し、横方向Xへ延びる内端縁18aと、縦方向Yにおいて内端縁18aと離間対向して横方向Xへ延びる外端縁18bと、内外端縁18a,18b間において縦方向Yへ延びる両側縁18c,18dとによって横長矩形状に形成される。
後ウエストパネル19は、前ウエストパネル18とほぼ同形同大であって、クロッチパネル17と交差し、横方向Xへ延びる内端縁19aと、縦方向Yにおいて内端縁19aと離間対向して横方向Xへ延びる外端縁19bと、内外端縁19a,19b間において縦方向Yへ延びる両側縁19c,19dとによって横長矩形状に形成される。
前ウエストパネル18の両側縁18c,18dのそれぞれと後ウエストパネル19の両側縁19c,19dのそれぞれとは、互いに重ね合わされて、縦方向Yへ断続的に延びるシーム20によって連結され、ウエスト開口21及び一対のレッグ開口22とが画定されている(図1参照)。シーム20は、公知の接合手段、例えば、熱エンボス加工、ソニック加工等の各種の熱溶着手段によって施される。
<前後ウエストパネル>
前前ウエストパネル18,19は、肌対向面側に位置する内面シート24,26と、非肌対向面側に位置する外面シート25,27とを有する。内外面シート24,25,26,27は、質量約15〜30g/mの実質的に難透液性のSMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)繊維不織布、スパンボンド繊維不織布、プラスチックシート、又はそれら不織布の少なくとも一つとのラミネートシートから形成することができる。内面シート24,26と外面シート25,27との内面どうしは、ホットメルト接着剤又は前記熱溶着手段によって接合される。
前後ウエストパネル18,19の内外面シート24,25,26,27間には、それぞれ、横方向Xへ延びる複数条のストリング状又はストランド状の前後ウエスト弾性体30,31が横方向Xへ伸長下に配設される。前後ウエストパネル18,19は、それぞれ、前後ウエスト弾性体30,31が横方向Xへの伸長下に配設されることによって少なくとも横方向Xへ収縮可能に弾性化されている。内外面シート24,25,26,27は、両シートの接合状態がおむつ10の取り扱い中、着用中などに剥離するおそれがない限りにおいて、前後ウエスト弾性体30,31のほぼ全周面に塗布したホットメルト接着剤を介してのみ互いに接合されていてもよい。
前ウエスト弾性体30は、前ウエストパネル18の外端縁18bに沿って横方向Xへ延びる前上方ウエスト弾性体30Aと、外端縁18bに沿って横方向Xへ延びる前下方ウエスト弾性体30Bとから構成される。前下方ウエスト弾性体30Bは、内端縁18a側に比べて外端縁18b側において密に配置されており、前上方ウエスト弾性体30Aと前下方ウエスト弾性体30B間には弾性部材が配置されていない非弾性域32が形成される。
後ウエスト弾性体31は、後ウエストパネル19の外端縁19bに沿って横方向へ延びる後上方ウエスト弾性体31Aと、外端縁19bに沿って横方向Xへ延びる後下方ウエスト弾性体31Bとから構成される。後下方ウエスト弾性体31Bは、内端縁19a側に比べて外端縁19b側において密に配置されており、後上方ウエスト弾性体31Aと後下方ウエスト弾性体31B間には弾性部材が配置されていない非弾性域33が形成される。
<クロッチパネル>
クロッチパネル17は、クロッチ域13と前後ウエスト域11,12の一部を画定する縦長の略矩形状であって、前ウエストパネル18の非肌対向面(外面)に連結された前端部17Aと、後ウエストパネル19の非肌対向面に連結された後端部17Bと、前後端部17A,17B間において縦方向Yへ延びる中間部17Cとを有する。また、クロッチパネル17は、クロッチ積層シート34と、クロッチ積層シート34の肌対向面(内面)に配置された吸液構造体15とを有する。吸液構造体15は、吸液層35と、透液性シートから形成された、吸液層35の少なくとも肌対向面側を被覆する身体側ライナ36とから構成されている。
クロッチパネル17は、前端部17A及び後端部17Bの肌対向面に位置する前接合域40と後接合域41を介して前後ウエストパネル18,19の外面に連結される。前後接合域40,41は、ホットメルト接着剤等の公知の接合手段から形成されており、クロッチ域13に向かって開口した凹状であって、それぞれ、中央部位40a,41aと、両側部位40b,41bとを有し、両側部位40b,41b間にはホットメルト接着剤が塗布されていない非接合域43,44が画定されている。また、吸液構造体15のクロッチ積層シート34との対向面は、ホットメルト接着剤を塗布して形成された接合部48を介してクロッチ積層シート34の内面に固定されている(図6参照)。
クロッチパネル17の前後端部17A,17Bには、それを被覆するカバーシート46,47が取り付けられる。カバーシート46,47は、質量約10〜30g/mの繊維不織布やプラスチックシートなどから形成されており、クロッチパネル17の前後端部17A,17Bと交差した状態で前後ウエストパネル18,19の非肌対向面にホットメルト接着剤(図示せず)を介して固定される。クロッチパネル17の前後端部17A,17Bがカバーシート46,47に被覆されることによって、おむつ10の着用時において、着用者又は着用補助者が前後ウエストパネル18,19を指で掴んで引き上げるときに指が前後端部17A,17Bに引っ掛かるおそれはない。また、カバーシート46,47が取り付けられることによって剛性が高くなるので、シート部材の一部が破れたりすることなく、カバーシート46,47は非接合域43,44と対向して位置し、該領域を指で掴んで安定的に引き上げることができる。
<吸液構造体>
吸液構造体15を構成する身体側ライナ36は、好ましくは親水化処理された、質量約15〜35g/mの透液性を有する繊維不織布シートであって、例えば、スパンボンド繊維不織布、ポイントボンド繊維不織布及びエアスルー不織布等各種公知の繊維不織布から形成することができる。
吸液層35は、パッドの形状に賦型された、SAP(超吸収性ポリマー粒子)を含む吸液性コアと、それを包被する液拡散シートとから形成することができる。例えば、吸液層35は、含有率約80〜100%の吸液性コアと、含有率20%以下のフラッフ木材パルプと、吸液性コアの上面に位置する質量約10g/mの親水性不織布と、その下面に位置する質量約11g/mのSMS繊維不織布とを互いに重ね合わせてホットメルト接着剤を介して間欠的に接合することによって形成することができる。このように、吸液層35がSAPのみ又は僅かにフラッフ木材パルプを混合して形成されるので、従来の、SAPと含有率約20以上のフラッフ木材パルプとを含む混合物から形成されている場合に比して薄く、クロッチパネル17の動きに対して応動性が高いものといえる。
<クロッチ積層シート(ベースシート)>
図3及び4を参照すると、クロッチ積層シート34は、実質的に不透液性の防漏フィルムから形成されたクロッチ内面シート50と、不透液性の防漏フィルム又は繊維不織布から形成されたクロッチ外面シート51とによって構成される。また、クロッチ内外面シート50,51の内面どうしは、ホットメルト接着剤(図示せず)を介して互いに接合され、それらの両側部は、内方へ折り曲げられて、縦方向へ延びるガスケット機能を有する一対のサイド弾性部52が形成される。
各サイド弾性部52を形成するクロッチ内外面シート50,51には、折曲部位の内側縁に沿って縦方向Yへ直状に延びる複数条のストリング状又はストランド状の内側レッグ弾性体53と、折曲部位の外側縁に沿って縦方向へ直状に延びる複数条のストリング状又はストランド状の外側レッグ弾性体54とがホットメルト接着剤を介して伸長状態で収縮可能に取り付けられる。
図5を参照すると、クロッチ積層シート34において、サイド弾性部52と吸液構造体15が配置される中央部55とは、それらの間に介在されたホットメルト接着剤を塗布した接合域を介して互いに接合されている。具体的には、クロッチ積層シート34は、その展開状態において、横方向Xへ互いに並行して直状に延びる両端縁34a,34bと、縦方向Yへ互いに並行して直状に延びる両側縁34c,34dとによって画成された矩形状であって、中央部55と、中央部55の横方向Xの両側に位置する両側部56とを有し、両側部56にはその幅寸法を2等分する折曲ライン57が形成される。また、両側部56は、折曲ライン57の横方向Xの外方に位置する外側部位56Aと、折曲ラインの内方に位置する内側部位56Bとに区分される。
クロッチ積層シート34の内面には、折曲ライン57に沿って縦方向Yへ延びる側部接合域58と、クロッチ積層シート34の両側縁34c,34d(サイド弾性部52の内側縁52a)から両端縁34a,34bに沿って内方へ延びる端部接合域59とが形成され、折曲ライン57に沿って両側部56の外側部位56Aを内方へ折り返し、側部接合域58と端部接合域59を介して対向する内側部位56Bと互いに接合することによって、サイド弾性部52が形成される。内側レッグ弾性体53は、側部接合域58と重なる位置に配置される。
図6,7を参照すると、サイド弾性部52には、内側レッグ弾性体53の収縮作用によって着用状態において着用者の身体に倒伏した状態で接する内側バリアカフ(封じ込めカフ)60と、外側レッグ弾性体54の収縮作用によって着用状態において着用者の身体(図6において仮想線で示す)側へ起立する外側バリアカフ(ガスケットカフ)61とが形成される。外側バリアカフ61は外側レッグ弾性体54の収縮作用によって起立して吸液構造体15の両側縁の外側に起立部分67が位置し、内側バリアカフ60は、側部接合域58を基端としておむつの内方へ延びている。このように、これらの2つの障壁が形成されることによって1つの障壁が形成される場合に比して排泄物の横漏れを効果的に防止しうる。
また、サイド弾性部52はクロッチ積層シート34を縦軸Pに向かって折り曲げて形成されており、その両端部は、前後接合域40,41の両側部位40b,41bによって前後ウエストパネル18,19の外面に固定されており、内側バリアカフ60は横方向Xの内向きに固定され、外側バリアカフ61は横方向Xの外向きに固定されていることから、内側バリアカフ60はいわゆる内倒しにされた立体カフを形成し、外側バリアカフ61はいわゆる外倒しされた立体カフを形成する。すなわち、おむつの着用状態において、サイド弾性部52は、起立部分(近位部)67から横方向Xの内側に延びる内側バリアカフ(内側遠位部)60と、起立部分67から横方向Xの外側に延びる外側バリアカフ61(外側遠位部)61とを有する。したがって、外側バリアカフ61は着用者の身体の外側へ向かって起立してクロッチパネル17全体を前後ウエストパネル18,19に吊り上げるように作用するのに対し、内倒しにされた内側バリアカフ60は外側バリアカフ61の収縮作用と相俟って着用者の身体の内側に向かって延び、鼠径部に当接する。
図8を参照すると、本実施形態の態様を有する着用物品においては、吸液構造体15が比較的に薄く柔軟であるためにクロッチ域13の中央部が下方へ凸となる形状となって、クロッチパネル17がウエストパネル16に吊持された袋状の形態を呈する。かかる形態を有することによって、クロッチパネル17の内部には、排泄物の収容スペース62が画成されるので、クロッチパネル17が着用者の臀部から離間した状態で吊持され、比較的に多量の排泄物を吸収、保持することができるとともに、クロッチパネル17上に排泄された排泄物によって着用者の臀部が汚れるのを抑えることができる。また、前後接合域40,41間に非接合域43,44が画定されることによって空間部(前後ポケット)64,65が形成されるので、収容スペース62をより大きくすることができる。
一方、クロッチパネル17に排泄物が排泄されるとよりクロッチパネル17の中央部と着用者の身体とがさらに離間して着用者の大腿部とサイド弾性部52との隙間から排泄物の横漏れを生じるおそれがあるが、外側レッグ弾性体54によって外側バリアカフ61が伸長された状態で着用者の身体に向かって起立させ、かつ、内側バリアカフ60を内方へ延出させて着用者の身体の鼠径部に当接させることができる。すなわち、外側バリアカフ61が横方向Xの外側へ起立することによって内側バリアカフ60の基端が上方へ持ちあげられて、内側バリアカフ60が起立してその頂点(内側縁52a)のみが着用者の身体に当接することを抑制される。それによって、サイド弾性部52全体が平面状に着用者の身体と当接するので、サイド弾性部52の頂点のみにおいて着用者の身体に当接させる場合に比して、より安定的にサイド弾性部52を身体に密着させることができ、確実に排泄物の横漏れを防止することができる。
かかる効果を奏する限りにおいて、内側レッグ弾性体53の本数、伸長倍率、離間寸法(ピッチ)等は適宜自由に設計変更してもよいが、その効果をより高めるために、内外側レッグ弾性体53,54を同一の弾性材料から形成した場合において、内側レッグ弾性体53を外側レッグ弾性体54よりも高い伸長倍率でサイド弾性部52に配設することが好ましい。かかる場合には、内側バリアカフ60の収縮時の形状が安定し、サイド弾性部52はより平面的に身体に安定的に当接されるからである。また、内側レッグ弾性体53は着用者の大腿部の付け根近傍に位置する内側部分に当接される一方、外側レッグ弾性体54は内側レッグ弾性体53が当接する部分よりも周囲寸法の大きい部分に当接するので、外側レッグ弾性体54の伸長倍率を比較的に高くした場合には、外側レッグ弾性体54による締め付け力が強くなり、着用者に圧迫感を与えたり肌に圧迫痕が付いたりして、着用感を損ねるおそれがある。したがって、外側レッグ弾性体54の伸長倍率を内側レッグ弾性体53のそれよりも相対的に低くすることによって、着用感の低下を防ぐことができる。また、内側レッグ弾性体53が内倒し形態を維持するためには外側レッグ弾性体54と所与寸法離間していることが好ましいところ、外側レッグ弾性体54の伸長倍率を内側レッグ弾性体のそれよりも相対的に低くすることによって、内側レッグ弾性体53と外側レッグ弾性体54とが所与寸法離間している場合であっても、サイド弾性部52全体が断面略T字形状の平面状を維持し、内側レッグ弾性体53と外側レッグ弾性体54とがともに起立して断面略Y字形状で着用者の身体と当接することを抑制することができる。
<第2実施形態>
図9,10を参照すると、クロッチパネル17の内部には、吸液構造体15とは別体の吸収性を有する吸収性パッド70が配置される。吸収性パッド70は、前後端縁部70a,70bと両側縁70c,70dとによって画成された略矩形状であって、その横方向Xの寸法が吸液構造体15のそれよりも僅かに大きく、かつ、その縦方向Yの寸法が吸液構造体15のそれよりも僅かに小さいものであって、透液性の表面シート71と、不透液性の裏面シート72と、両シート71,72間に介在された超吸収性ポリマー粒子(SAP)とフラッフパルプとの混合物を所定の形状に賦型して形成された芯材73とを含む。吸液構造体15上に吸収性パッド70を配置することによって、おむつ10全体の吸液性能が向上し、より多量の体液を吸収することができる。すなわち、吸液構造体15が比較的に薄く柔軟性を有するものであることから、着用状態においてクロッチパネル17が袋状を有してより多量の排泄物を収容できる一方、通常使用される、SAPとフラッフパルプとがほぼ均等の割合等で混合された吸液性部材等に比べて吸液性能が低く、複数回の排尿等による体液を吸収保持することができない。吸収性パッド70を吸液構造体15上に重ねて配置することによって、かかる吸液性能の低下を防ぐことができる。
吸収性パッド70は、クロッチパネル17の肌対向面側において縦方向Yへ延び、縦方向Yへ所与寸法離間して配置された固定手段75a,75b,75cを介して着脱可能に固定される。固定手段75a,75b,75cは、基材シートの表面にメカニカルファスナのフック部を配置したもの又は感圧性接着剤を塗布したものから形成される。吸収性パッド70が、着用中にクロッチ域13内において位置ずれしない限りにおいて、固定手段75a,75b,75cは単一のものであってもよいし、固定手段75a,75b,75cを設けずに、吸液構造体15と重なるように配置するものであってもよい。
このように、おむつ10を高齢者が着用する場合であって、第1実施形態のように比較的に薄い吸液構造体15のみで体液を吸収するときには、全体としてごわごわして嵩張ったりすることはない。したがって、下着等の衣服が大きく膨らんだりせず、おむつ10全体がすっきりとした外観を呈するので、着用者は、おむつ10を着用していることに対する羞恥心等を抱くことなく外出することができる。一方、夜間には、クロッチパネル17に吸収性パッド70を配置することによって、複数回の排尿にも対応することができ、安心して就寝することができる。また、実際の吸液性能の向上とともに、吸収性パッド70を配置することによって着用者には排尿に対する安心感を与えることができ、頻尿等の場合であっても安心して外出することができる。
また、本実施形態においては、内側レッグ弾性体53には、おむつ10の内面視において視認可能な色彩が付されている。内側レッグ弾性体53の色彩は、他のシート部材や弾性部材と視覚的に判別できる色合いであって、青色、赤色、黄色等の有彩色のほかに、白色を除く黒色、灰色等の無彩色を含む。また、図示していないが、後記の効果を奏する限りにおいて、内側レッグ弾性体53自体に色彩が付されている他に、内側バリアカフ60全体又は少なくとも内側レッグ弾性体53の固定された部分において、色彩、模様、図形等のおむつの内面視において視認可能な装飾要素を配置してもよい。内側バリアカフ60にこのような装飾要素が配置されていることによって、着用者はウエスト開口から内部を覗き見たときに、内側バリアカフ60の位置、形状を容易に把握することができる。また、このように、内側レッグ弾性体53に色彩が付されている場合には、少なくともおむつ10の内面視においてその色彩が視認できるように、クロッチ積層シート34を構成するクロッチ内外面シート50,51が所要の光線透過率を有することが好ましい。
図10を参照すると、吸収性パッド70をクロッチパネル17の肌対向面に載置する場合には、内側バリアカフ60を捲り上げて、吸収性パッド70の下方に吸収性パッド70の両側縁70c,70dを位置させ、吸液構造体15と重なるように配置する。本実施形態においては、既述のとおり、サイド弾性部52が平面状に着用者の身体に当接することによって排泄物の横漏れが効果的に防止される一方、内側バリアカフ60が内方へ延びることによってその内側縁52a間の横方向Xの寸法が小さくなり、吸収性パッド70を配置し難くなる。また、図11を参照すると、おむつ10のウエスト開口21から内部を覗いて吸収性パッド70を配置するときに、サイド弾性部52は平面的に視認されるので、内側バリアカフ60の内側縁52aが他のシート部材と同様に白色である場合には判別し難い。特に比較的に視力の低下している高齢者が着用操作する場合には、内側縁52aの位置を把握することができず、吸収性パッド70を内側バリアカフ60上に配置したり、吸収性パッド70を吸液構造体15上に斜めに配置したりするおそれがある。かかる不適正な状態でおむつを着用した場合には、排泄物の漏れを誘発するおそれがある。
本実施形態においては、既述のとおり、内側バリアカフ60の内側縁52aに沿って延びる内側レッグ弾性体53に他のシート部材の色彩(白色)と異なる色彩が付されているので、それが目印となって内側バリアカフ60の内側縁52a間に位置する開口の形状、大きさが視覚的により明確となり、視力の低下した高齢者であっても、内側バリアカフを摘んでそれを捲って、又は内側バリアカフ60を捲ることなくそのまま吸収性パッド70を吸液構造体15上に重ねて配置することができる。また、比較的に大きな吸収性パッド70を使用する場合には、前後ウエスト弾性体30,31のうちの最内端に位置する弾性体に内側レッグ弾性体53と同様に色彩を付すことが好ましい。かかる場合には、開口全体の形状、大きさをより視覚的に明確とさせることができ、サイド弾性部52及び非接合域43,44を捲って吸収性パッドをクロッチパネルの内部に容易に配置することができる。また、内側レッグ弾性体52の色彩は、開口から吸収性パッド70を内側バリアカフ60の下方に配置するための目印であることを包装パッケージに印刷して記すことも、ユーザーフレンドリーの観点から好ましい。
このように、内側レッグ弾性体53を吸収性パッド70を適正な位置に配置するための目印としてより視認され易くするために、クロッチ積層シート34を構成するクロッチ内外面シート50,51のうちのクロッチ内面シート50には、白色又は乳白色を有し、防漏性のプラスチックフィルムを用いることが好ましい。内側レッグ弾性体53が白色又は乳白色の防漏性のプラスチックフィルムに固定されることによって、内側レッグ弾性体53の色彩をより目立たせることができるからである。また、本実施形態の内側レッグ弾性体53には、第1形態と同様のものを使用することができるが、各弾性体間の横方向Xの離間寸法(ピッチ)は、約1〜10mmであることが好ましい。各弾性体をかかる離間寸法において配設する場合には、おむつの内面視において内側レッグ弾性体53が全体として所要の太さ(幅寸法)を有する目印として機能するからである。なお、離間寸法とは、一方の弾性体の側縁とそれに隣接する他方の弾性体の側縁までの寸法をいう。また、内側レッグ弾性体53が外側レッグ弾性体54よりも高い伸長倍率で固定されていることが好ましい。かかる場合には、内側レッグ弾性体53の平面的な形状が安定し、おむつ10の内面視において内側バリアカフ60をより視認し易くなるからである。
また、吸収性パッド70は固定手段75a,75b,75cを介してクロッチパネル17に固定されるが、固定手段75a,75b,75cとともに又はそれがなくても、サイド弾性部52の起立部分67が着用者の身体に向かって起立して吸収性パッド70の両側縁70c,70dに当接してそれを支持するので、吸収性パッド70を排泄物の収容スペース62内に配置した後に、吸収性パッド70が位置ずれして一部が折れ曲がったりすることはない。また、内側バリアカフ60が内方へ延びていることによって、吸収性パッド70の両側縁70c,70dが内側バリアカフ60の下方へ位置してその浮き上がりが防止されるので、収容スペース62内において吸収性パッド70が斜めになったりすることはない。このように、吸収性パッド70が適正に配置されることによって、吸収性パッド70において吸収しきれなかった体液をその下方に位置する吸液構造体15で確実に吸収することができ、吸収性パッド70(上層)と吸液構造体15(下層)とは2層の吸収層としての役割を果たし、より多量の体液を保持、吸収することができる。
<第3実施形態>
図12を参照すると、本実施形態においては、吸液構造体15は、高吸収性ポリマー粒子(単に、吸収性ポリマー粒子ともいう。)のみから形成された吸収性コア80と、肌対向面側に位置する質量約8〜15g/m、好ましくは、質量約10g/mの透水性の繊維不織布から形成された第1シート(上面シート)81と、非肌対向面側に位置する質量約8〜15g/m、好ましくは、11g/mの透水性または難透水性のSMS繊維不織布から形成された第2シート(下面シート)82とを含む。
また、吸液構造体15は、吸収性コア80が配置された、縦方向Yへ所与寸法離間する略矩形状に画成された吸液域83と、吸収性コア80が実質的に配置されていない、吸液域83を取り囲むように形成された非吸液域84とを有する。なお、本実施形態において、吸液域83は、8つの区域に区分されているが、吸液構造体15の要する吸収性能に応じてその面積、区域数を適宜変更することができる。また、後記の本発明の効果を奏する限りにおいて、吸収性コア80は、高吸収性ポリマー粒子のみならずフラッフパルプや熱可塑性繊維などの公知の材料を一部に含むものであってもよい。
吸液域83では、第2シート82の内面に塗布されたホットメルト接着剤を介して質量約30〜300g/m、好ましくは、質量約40〜280g/mの高吸水性ポリマー粒子がほぼ一様に固定されている。吸液域83では、第1シート81と第2シート82とが部分的に固定されているか又はそれらが互いに固定されていないことが好ましい。非吸液域84では、すなわち、吸液域83間の離間部位及び吸液構造体15の外周縁沿い全域においては、ホットメルト接着剤を介して第1及び第2シート81,82が互いに接合されている。
吸液構造体15は、高吸収性ポリマー粒子のみから形成された吸収性コア80とそれを包被するシート部材とのみから形成されシート状を有しているので、吸収性コア80が高吸水性ポリマー粒子とフラッフパルプとの混合物から形成されている場合に比して薄く、クロッチパネル17の動きに対する応動性に優れている。また、第1及び第2シート81,82が非吸液域84において安定的に固定されていることによって所要の剥離強度を有するとともに、第1及び第2シート81,82の内面全体が固定されている場合に比して高い可撓性を有するものといえる。さらに、吸液域83において高吸水性ポリマー粒子が一様に固定されていることから、着用者の動作及び姿勢のいかんにかかわらず、その分布に偏りを生じることはない。
また、吸液域83において、高吸水性ポリマー粒子が許容量の限度まで配置されてその一部がホットメルト接着剤を介して固定されておらず、吸液域83内において移動可能に包含されていてもよい。その場合には、吸液域83が袋状を呈し、その内部に包含可能な高吸水性ポリマー粒子の総量の上限は、質量約400g/mである。かかる場合には、非吸液域84は、吸液域83から移動可能な高吸収性ポリマー粒子がこぼれ出るのを防止するために吸液域83の周縁を封止するシール部としての機能を果たしうるが、製造工程において、高吸収性ポリマー粒子の一部が、吸液域83における高吸収性ポリマー粒子の単位面積当たりの所要質量よりも少ない範囲において、非吸液域84に配置されることがある。
本実施形態において、吸液構造体15を含むクロッチパネル17の略中央部の厚さは、具体的には、約5.0mm以下である。また、そのカンチレバー剛軟度は、約15〜140mmである。
<厚さ測定方法>
クロッチパネル17の中央部の厚さは、厚さ測定器(PEACOCK社製)を用いて(測定子の直径約10〜20mm)測定することができる。
<カンチレバー剛軟度の測定方法>
JISL1096のカンチレバー法に準拠し、おむつ10のクロッチパネル17の中央部からサンプル(横方向Xの長さ寸法50mm,縦方向Yの長さ寸法150mm)を切り取り、各サンプルの肌対向面と非肌対向面とを測定する。測定回数(n)は、3とする。
なお、吸液構造体15は、所要の吸液性能と、上記の厚さ寸法による柔軟性を有する限りにおいて、吸液域83と非吸液域84に区画されたものではなく、吸液域83が全域に形成されたシート状のものであってもよい。
おむつ10を構成する各構成部材には、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の物品において通常用いられている各種の公知の材料を制限なく用いることができる、また、本発明の明細書及び特許請求の範囲において、「第1」および「第2」の用語は、同様の要素、位置などを単に区別するために用いられている。
以上に記載した第1及び第2発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
第1発明は、縦方向及びそれに直交する横方向を有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記前後ウエスト域を画定するウエストパネルと、前記ウエストパネルに取り付けられた、前記前後ウエスト域の一部及び前記クロッチ域を画定するクロッチパネルと、少なくとも前記クロッチ域に配置された吸液構造体とを含む使い捨て着用物品において、前記クロッチパネルが、ベースシートと、前記吸液構造体の前記横方向の両側において前記縦方向へ延びる一対のサイド弾性部とを有し、前記ベースシートは、前記吸液構造体の位置する中央部と、前記中央部の前記横方向の外側に位置する両側部とを有し、前記サイド弾性部は、内方へ折り曲げられた前記ベースシートの前記両側部の外側部位とその内側部位とが接合域を介して固定されたものであって、前記サイド弾性部は、前記接合域から前記横方向の内側に延びる弾性の内側バリアカフと、前記内側バリアカフの前記横方向の外側に位置する外側バリアカフとを有し、前記外側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の外向きに固定され、前記内側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の内向きに固定されている。
第2発明は、縦方向及びそれに直交する横方向を有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記前後ウエスト域を画定するウエストパネルと、前記ウエストパネルに取り付けられた、前記前後ウエスト域の一部及び前記クロッチ域を画定するクロッチパネルと、少なくとも前記クロッチ域に配置された吸液構造体とを含む使い捨て着用物品において、前記クロッチパネルが、前記横方向の両側に位置する弾性の内側バリアカフと弾性の外側バリアカフとを有し、前記外側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の外向きに固定され、前記内側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の内向きに固定されており、前記内側バリアカフの内側縁に沿って、複数条のストリング状又はストランド状の内側レッグ弾性体が配設されており、前記外側バリアカフには複数条のストリング状又はストランド状の外側レッグ弾性体が配置されており、前記内側レッグ弾性体が、前記外側レッグ弾性体の伸長倍率よりも高い伸長倍率で収縮可能に固定される。
上記段落0052に開示した本願発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。
(1)前記内側バリアカフには、内面視において視認可能な装飾要素が配されている。
)前記内側レッグ弾性体には、色彩が付されている。
)前記ベースシートは、クロッチ内面シートとクロッチ外面シートとから構成されており、前記クロッチ内面シートが、白色又は乳白色を有する防漏プラスチックフィルムから形成される。
)前記内側レッグ弾性体における前記横方向の離間寸法は、1〜10mmである。
)前記吸液構造体に着脱可能に取り付けられる吸収性パッドをさらに有し、前記吸収性パッドの両側縁のうち少なくとも一方が前記サイド弾性部の内側縁よりも前記横方向の外側に位置する。
)前記吸液構造体は、超吸収性ポリマー粒子を含む吸収性コアと、着用者の身体側に位置する透液性の第1シートと、不透液性の第2シートと、前記第1シートと前記第2シートとが互いに接合された非吸液域と、前記非吸液域に囲まれた、前記吸収性コアが包被された吸液域とを有する。
10 使い捨て着用物品(使い捨ておむつ)
11 前ウエスト域
12 後ウエスト域
13 クロッチ域
15 吸液構造体
16 ウエストパネル
17 クロッチパネル
34 クロッチ積層シート(ベースシート)
50 クロッチ内面シート
51 クロッチ外面シート
52 サイド弾性部
52a サイド弾性部の内側縁
53 内側レッグ弾性体
54 外側レッグ弾性体
55 ベースシートの中央部
56 ベースシートの両側部
56A 両側部の外側部位
56B 両側部の内側部位
60 内側バリアカフ
61 外側バリアカフ
70 吸収性パッド
70c,70d 吸収性パッドの両側縁
80 吸収性コア
81 第1シート
82 第2シート
83 吸液域
84 非吸液域

Claims (8)

  1. 縦方向及びそれに直交する横方向を有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記前後ウエスト域を画定するウエストパネルと、前記ウエストパネルに取り付けられた、前記前後ウエスト域の一部及び前記クロッチ域を画定するクロッチパネルと、少なくとも前記クロッチ域に配置された吸液構造体とを含む使い捨て着用物品において、
    前記クロッチパネルが、ベースシートと、前記吸液構造体の前記横方向の両側において前記縦方向へ延びる一対のサイド弾性部とを有し、
    前記ベースシートは、前記吸液構造体の位置する中央部と、前記中央部の前記横方向の外側に位置する両側部とを有し、前記サイド弾性部は、内方へ折り曲げられた前記ベースシートの前記両側部の外側部位とその内側部位とが接合域を介して固定されたものであって、
    前記サイド弾性部は、前記接合域から前記横方向の内側に延びる弾性の内側バリアカフと、前記内側バリアカフの前記横方向の外側に位置する外側バリアカフとを有し、
    前記外側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の外向きに固定され、前記内側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の内向きに固定されていることを特徴とする着用物品。
  2. 縦方向及びそれに直交する横方向を有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記前後ウエスト域を画定するウエストパネルと、前記ウエストパネルに取り付けられた、前記前後ウエスト域の一部及び前記クロッチ域を画定するクロッチパネルと、少なくとも前記クロッチ域に配置された吸液構造体とを含む使い捨て着用物品において、
    前記クロッチパネルが、前記横方向の両側に位置する弾性の内側バリアカフと弾性の外側バリアカフとを有し、
    前記外側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の外向きに固定され、前記内側バリアカフは、前記ウエストパネルの外面に前記横方向の内向きに固定されており、
    前記内側バリアカフの内側縁に沿って、複数条のストリング状又はストランド状の内側レッグ弾性体が配設されており、前記外側バリアカフには複数条のストリング状又はストランド状の外側レッグ弾性体が配置されており、
    前記内側レッグ弾性体が、前記外側レッグ弾性体の伸長倍率よりも高い伸長倍率で収縮可能に固定されることを特徴とする着用物品。
  3. 前記内側バリアカフには、内面視において視認可能な装飾要素が配されている請求項1に記載の着用物品。
  4. 前記内側レッグ弾性体には、色彩が付されている請求項に記載の着用物品。
  5. 前記ベースシートは、クロッチ内面シートとクロッチ外面シートとから構成されており、前記クロッチ内面シートが、白色又は乳白色を有する防漏プラスチックフィルムから形成される請求項に記載の着用物品。
  6. 前記内側レッグ弾性体における前記横方向の離間寸法は、1〜10mmである請求項に記載の着用物品。
  7. 前記吸液構造体に着脱可能に取り付けられる吸収性パッドをさらに有し、前記吸収性パッドの両側縁のうち少なくとも一方が前記サイド弾性部の内側縁よりも前記横方向の外側に位置する請求項に記載の着用物品。
  8. 前記吸液構造体は、超吸収性ポリマー粒子を含む吸収性コアと、着用者の身体側に位置する透液性の第1シートと、前記身体側の反対側に位置する不透液性の第2シートと、前記第1シートと前記第2シートとが互いに接合された非吸液域と、前記非吸液域に囲まれた、前記吸収性コアが包被された吸液域とを有する請求項1〜7のいずれかに記載の着用物品。
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