JP3212364U - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】股割れズボンが濡れたり、汚れたりする不具合を防止でき、かつ股割れズボンを着用した状態で着用できる吸収性物品を提供する。【解決手段】使い捨ておむつは、前胴回り域及び後胴回り域において、使い捨ておむつを着用者の身体Uに保持する胴回り保持領域RIを備え、胴回り保持領域RIの肌当接側の面には、股下域において吸収体40が配置された領域の肌当接側の面よりも液体の吸収が低い低吸収部が設けられている。使い捨ておむつは、着用者の股下に対応する部分に開口が形成された股割れズボンBを着用した状態の着用者に装着される。【選択図】図2
Description
本考案は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
中国の乳幼児には、ズボンの股下部分の一部が縫合されずに開口され、脚を広げると着用者の股部分が露出される股割れズボンを着用する習慣がある。股割れズボンは、着用者の脚を広げることで股部分が露出するため、股割れズボンを脱ぐことなく排泄できる。
しかし、股割れズボンは、排泄時に正しい姿勢を維持しないと、排泄物が付着することがある。よって、股割れズボンが濡れたり、汚れたりする不具合が生じることがある。
このような問題を解決するために、股割れズボンの着用時に用いる吸収性物品が提供されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の吸収性物品は、股割れズボンの開口から挿入して、着用者の股部分に当てることができるように構成されている。
しかし、上述の吸収性物品は、股割れズボンを着用した状態で股割れズボンの開口から吸収性物品を挿入するため、吸収性物品の位置を視認し難く、吸収性物品を適切な位置に装着できないことがある。
また、吸収性物品を適切な位置に装着するために、吸収性物品の着脱時に、股割れズボンを脱がせることが考えられる。しかし、装着補助者(母親等)によっては、股割れズボンによって着用者の腰回り及び足回りを覆って着用者の体を冷えないようすることで、着用者の風邪を予防したいという認識があり、股割れズボンを脱がせたくない要望がある。
本考案は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、股割れズボンが濡れたり、汚れたりする不具合を防止でき、かつ股割れズボンを着用した状態で着用できる吸収性物品を提供することを目的とする。
また、本出願人が上述の目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、着用者の肌に直接触れるように着用することを目的とした吸収性物品を、股割れズボンの上から着用することによって、股割れズボンを着用した状態で排泄物を処理できることがわかった。このような使用態様によれば、股割れズボンを着用した状態で吸収性物品を着脱できる。
しかし、着用者の肌に直接触れるように着用することを目的とした吸収性物品によっては、肌当接面側のシートの透過性が高く、一旦吸収体に吸収された体液が、肌当接面側のシートを介して股割れズボンに到達することがある。股割れズボンが濡れたり、汚れてしまったりする不具合が生じた結果、股割れズボンを脱がざるを得ないことがある。
本考案に係る吸収性物品は、このような知見に基づいてなされたものであり、前胴回り域と、後胴回り域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域とを有し、前記前胴回り域から前記後胴回り域に延びる製品長手方向と、前記製品長手方向と直交する幅方向と、を有し、少なくとも前記股下域に配置される吸収体を備える吸収性物品であって、前記前胴回り域及び前記後胴回り域において、前記吸収性物品を着用者の身体に保持する胴回り保持領域を備え、前記胴回り保持領域の肌当接側の面には、前記股下域において前記吸収体が配置された領域の肌当接側の面よりも液体の吸収が低い低吸収部が設けられており、着用者の股下に対応する部分に開口が形成された股割れズボンを着用した状態の着用者に装着されることを特徴とする。
本開示に係る吸収性物品によれば、股割れズボンが濡れたり、汚れたりする不具合を防止でき、かつ股割れズボンを着用した状態で着用できる吸収性物品を提供できる。
次に、本考案に係る吸収性物品としての使い捨ておむつの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1及び図2は、第1の実施形態に係る使い捨ておむつ10の展開平面図である。使い捨ておむつ10は、前胴回り域20と、股下域25と、後胴回り域30とを有する。前胴回り域20は、着用者の前胴回り部(腹部分)と接する部分である。また、後胴回り域30は、着用者の後胴回り部(背部分)と接する部分である。股下域25は、前胴回り域20と後胴回り域30との間に位置する。また、使い捨ておむつ10には、一対の脚回り開口部35が形成される(図2参照)。脚回り開口部35は、使い捨ておむつの製品幅方向の側端部に設けられており、使い捨ておむつが着用者に着用され状態で、着用者の脚回りに沿って配置される部分である。
なお、本実施形態では、前胴回り域20から後胴回り域30に向かう方向を製品長手方向Lと呼び、製品長手方向Lと直交する方向を製品幅方向Wと呼ぶ。
使い捨ておむつ10は、股下域25を跨ぎ前胴回り域20及び後胴回り域30に延びる吸収体40を備える。吸収体40は、吸収コア(図示せず)とコアラップ(図示せず)とによって構成される。
吸収コアは、従来の使い捨ておむつと同様であり、粉砕パルプや高吸収ポリマーなど、公知の部材や材料を用いて適宜構成することができる。吸収コアは、シート状のコアラップによって包まれている。コアラップは、吸収コアを被覆するシートである。コアラップの少なくとも肌面側の一部は、透液性を有する各種の繊維不織布もしくはティッシュシートによって構成される。例えば、質量約10〜30g/m2のエアースルー繊維不織布、スパンボンド不織布、SMS(スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド)不織布、または質量約10〜30g/m2のティッシュシートを用いることができる。
吸収体40の表面側(肌当接面側)には、液透過性のトップシート50が備えられる。また、吸収体40の裏面側(非肌当接面側)には、液不透過性のバックシート(図示せず)が備えられる。なお、バックシートは、吸収体40と外装シート60aとの間に配置されており、防漏シートとして機能する。
吸収体40の製品幅方向Wにおける側縁部には、サイドフラップ70がそれぞれ備えられる。サイドフラップ70は、1枚または2枚以上の複数枚重ねた不織布によって構成されている。また、一対のサイドフラップ70には、止着部材としてのファスニングテープ90がそれぞれ備えられる。
ファスニングテープ90は、後胴回り域30において、製品幅方向Wに沿って延び、前胴回り域20の非肌当接面に止着されることにより、使い捨ておむつ10を着用者の身体に保持する。ファスニングテープ90は、後胴回り域から製品幅方向両外側に延出し、かつ前胴回り域の外装シート60aの外面又はターゲット部95に止着するように構成されている。
本実施形態において、前胴回り域20、後胴回り域30、及びファスニングテープ90によって胴回り保持領域R1が構成される。胴回り保持領域R1は、ファスニングテープ90が設けられた領域から製品幅方向に延びる領域である。
吸収体40の表面側(トップシート50側)は、脚回り開口部35の周囲に形成され、製品長手方向Lに伸縮可能な一対のレッグ伸縮部75が備えられる。
また、一対のレッグ伸縮部75の内側(製品幅方向Wにおける中央寄り)には、製品長手方向Lに沿って延びる一対のレッグサイドギャザー(レッグサイド伸縮部)80が備えられる。レッグサイドギャザー80は、サイドフラップの製品幅方向の内側端部に設けられており、レッグ伸縮部よりも製品幅方向内側に配置される起立性の伸縮ギャザーである。
使い捨ておむつの肌当接面側の面には、トップシート50及びサイドフラップ70が配置されている。これらのトップシート50及びサイドフラップ70は、着用者の肌又は股割れズボンに当接する。特に、胴回り保持領域R1におけるトップシート50及びサイドフラップ70は、は、着用者の肌又は衣服に密着する領域であり、当該領域が濡れると、衣服が濡れてしまうことがある。図1において、胴回り保持領域R1に、ハッチングを付して示す。
使い捨ておむつの胴回り保持領域R1の肌当接側の面には、股下域において吸収体が配置された領域の肌当接側の面よりも液体の吸収が低い低吸収部55が設けられている。低吸収部55は、股下域25内の吸収体が配置された領域の肌当接側の面よりも液体を吸収し難く構成されている。なお、本考案における液体の吸収とは、液体を引き込んで保持する構成のみならず、液体を透過させる構成も含む概念である。低吸収部は、股下域25内の吸収体が配置された領域の肌当接側の面よりも液体を透過し難い構成、又は股下域25内の吸収体が配置された領域の肌当接側の面よりも液体を拡散し難い構成である。
具体的には、股下域において吸収体が配置された領域の肌当接側に親水性シートを設け、胴回り保持領域の肌当接面側に疎水性のシートを設ける構成にあっては、疎水性のシートを設けた部分が低吸収部となる。また、股下域において吸収体が配置された領域の肌当接面側の面と胴回り保持領域の肌当接面側の面に同じシートを設け、胴回り保持領域のシートと吸収コアとの間に体液の透過を抑制するシートを設ける構成にあっては、体液の透過を抑制するシートを設けた部分が低吸収部となる。
例えば、吸収コアや親水性シート等の液体を保持できる要素が股下域と胴回り保持領域に跨がって配置される場合に、胴回り保持領域において液体を保持できる要素よりも肌当接側のシート要素(単層又は複数層)が液体を透過し難く構成されていればよい。または、吸収コアや親水性シート等の液体を保持できる要素が股下域と胴回り保持領域に跨がって配置される場合に、胴回り保持領域において液体を保持できる要素よりも肌当接側のシート要素(単層又は複数層)が液体を拡散し難く構成されていればよい。
液体を透過し難い構成は、例えば、耐水度によって規定できる。耐水度は、JIS−L1092に基づくA法(低水圧法)にて測定することができる。具体的には、150mm×150mmに切り取ったシートをサンプルとして用い、蒸留水を入れた水準装置を10cm/分の速さで上昇させ、シート表面から水滴が出てきたときのメータの水位(単位:mm)を測定し、この値を耐水度とする。値が大きいサンプル程、耐水度が高いことを示し、液体を透過し難い構成である。
また、液体を拡散し難い構成は、例えば、クレム法による吸水度によって規定できる。クレム法による吸水度の測定は、試験片の液拡散性を測定するものであり、JIS-P8141に基づいて測定することができる。具体的には、所定の試料を長手及び短手の各方向に、幅25mm長さ100mmにランダムに所定の数(N個)採取して、サンプルとする。蒸留水を浸せき容器に、水深さが20mm以上となるまで入れる。次に、採取したサンプルを固定チャックで固定し、サンプルの先端から15mmの深さで蒸留水に浸るようセットする。これをそのままの状態で10分間放置する(環境:温度20℃/湿度60%)。サンプルを伝い上昇し、サンプル上における吸い上げ距離をサンプルの表面から測定する(単位:mm)。吸い上げ距離の長いサンプル程、吸水度が高いことを示し、液体を拡散し易い構成である。
胴回り保持領域は、着用者の身体や股割れズボンに密着する部分である。胴回り保持領域が濡れていると、股割れズボンが汚れる等の不具合が生じる。しかし、胴回り保持領域の肌当接側の面は、吸収体側から当該肌当接側の面に液体が透過し難い低吸収部が設けられているため、一旦吸収体に吸収された体液が、肌当接面側のシートを介して股割れズボンに到達することを防止できる。よって、股割れズボンの上から装着した場合であっても、股割れズボンの汚れを防止できる。また、股割れズボンの上から使い捨ておむつを装着するため、股割れズボンを脱がすことなく、排泄後に速やかに使い捨ておむつを交換できる。
胴回り保持領域は、着用者の身体や股割れズボンに密着する部分である。胴回り保持領域が濡れていると、股割れズボンが汚れる等の不具合が生じる。しかし、胴回り保持領域の肌当接側の面は、吸収体側から当該肌当接側の面に液体が透過し難い低吸収部が設けられているため、一旦吸収体に吸収された体液が、肌当接面側のシートを介して股割れズボンに到達することを防止できる。よって、股割れズボンの上から装着した場合であっても、股割れズボンの汚れを防止できる。また、股割れズボンの上から使い捨ておむつを装着するため、股割れズボンを脱がすことなく、排泄後に速やかに使い捨ておむつを交換できる。
なお、本実施の形態の使い捨ておむつは、後胴回り域の全域の肌当接面側の面と前胴回り域の全域の肌当接面側の面に低吸収部を設けているが、低吸収部の配置領域は、この構成に限られない。具体的には、低吸収部は、少なくとも胴回り保持領域において吸収体が配置された領域に設けられていればよく、胴回り保持部と同じ範囲であってもよいし、胴回り保持部よりも広い範囲であってもよい。更に、低吸収部は、後胴回り域及び前胴回り域のみに設けられていてもよいし、股下域の吸収体が配置されていない領域にも設けられていてもよい。
胴回り保持領域において吸収体が配置された領域の肌当接面側の面は、一旦吸収体に吸収された体液が液戻りして、着用者の肌や衣服が濡れるおそれがある。一方、胴回り保持領域において吸収体が配置されていない領域の肌当接面側の面は、吸収体からの体液の液戻りが発生しにくく、液戻りによる着用者の肌や衣服が濡れるおそれが少ない。よって、胴回り保持領域において吸収体が配置されていない領域の肌当接面側の面が、股下域において吸収体が配置された領域と同じように体液を吸収する構成であっても、衣服が汚れる等の不具合が発生しない。よって、低吸収部は、少なくとも胴回り保持領域において吸収体が配置された領域に設けられていればよい。
なお、吸収体が配置された領域とは、吸収体を構成する吸収コアと、コアラップのうち、少なくとも吸収コアが配置された領域であり、換言すると、使い捨ておむつの厚み方向において少なくとも吸収コアと重なる領域である。また、吸収体と重なる領域とは、吸収体と直接重なる部材の領域のみならず、吸収体と間接的に重なる部材の領域も含む概念である。
このように構成された使い捨ておむつを装着する際には、使い捨ておむつの股下域の幅方向中央を股割れズボンの開口部に対応する位置に配置することができる。図2は、使い捨ておむつを股割れズボンの上から装着した状態を示す。着用者の身体をUとして示し、股割れズボンをBとして示す。このように、使い捨ておむつを装着することにより、着用者から排出された体液を、股割れズボンの開口部を介して使い捨ておむつの股下域に導くことができる。
しかし、使い捨ておむつと衣服の位置がずれると、使い捨ておむつの股下域と股割れズボンと開口部との位置がずれ、開口部を介して使い捨ておむつに導かれた体液を吸収できなかったり、着用者から排出された体液が股割れズボンの開口部周囲に付着し、衣服が汚れてしまったりすることがある。
このような、使い捨ておむつの位置ずれを防ぐために、使い捨ておむつの肌当接面側の面には、着用者の衣服に係止可能な係止部材56が設けられている。係止部材56は、着用者の衣服に係止可能な構成であればよく、その構成は限定されない。例えば、フックとループの係止システムにおけるフックを係止部材に設け、衣服に対して着脱自在に構成してもよい。係止部材56を介して、衣服に吸収性物品を固定でき、吸収性本体と衣服との位置ずれを抑制できる。係止部材は、の他の構成としては、粘着剤が塗布された構成であってもよい。粘着剤は、例えば、ゴム系粘着剤やアクリル系粘着剤を用いることができる。
係止部材56は、胴回り保持領域の肌当接面側の面に配置されていることが好ましい。上述のように、胴回り保持領域は,着用者の衣服に密着する領域である。胴回り保持領域の肌当接面側の面に係止部材56を配置することにより,係止部材56が衣服に密着し、使い捨ておむつを衣服にしっかりと固定でき、固定でき、使い捨ておむつと衣服との位置ずれを抑制できる。
係止部材56は、吸収体が配置された領域の肌当接面側の面に配置されていることが望ましい。体液の吸収時に吸収体が重くなると、吸収体が下がり、着用者との間に隙間が生じ、体液の漏れが発生するおそれがある。しかし、吸収体が配置された領域の肌当接面側の面に係止部材56を設けることにより、体液の吸収時に吸収体が重くなった場合であっても、吸収体の重みを衣服にて保持できるため、吸収体が垂れ下がることを抑制できる。
また、係止部材56を覆うカバー部を備えることが望ましい。係止部材56がむき出しになっていると、係止部材56が衣服に引っかかることがある。しかし、係止部材56を覆うことにより、着用時に係止部材56が引っかかることを防止できる。
カバー部材は、係止部材56を覆った状態と係止部材56を覆わずに開放した状態とを実現できるように構成されていればよく、係止部材の周囲に位置するトップシート50やサイドフラップ70に接合されていてもよいし、使い捨ておむつのトップシート等が一部折り畳まれて係止部材56を覆い、折り畳まれたトップシート等を展開することによって係止部材56を開放するように構成されていてもよい。
また、このように構成された使い捨ておむつは、例えば、以下の方法によって製造できる。例えば、トップシート50と吸収体40との間に体液の透過を抑制するシートを設ける構成においては、胴回り保持領域R1に相当する位置に合わせて吸収体上に、体液の透過を抑制するシートとしての液不透過性フィルムを間欠的に転写した後に、液不透過性フィルム上にトップシートを貼り付けることによって製造できる。
次いで、第2の実施形態に係る使い捨ておむつ10Aについて説明する。なお、以下の実施形態の説明においては、上述の実施形態と同様の構成について同符号を用いて説明を省略し、上述の実施形態と異なる部分を主として説明する。図3は、第2の実施形態に係る使い捨ておむつの斜視図であり、図3は、第2の実施形態に係る使い捨ておむつの展開平面図である。第2の実施形態に係る使い捨ておむつは、パンツ型の使い捨ておむつである。
前胴回り領域及び後胴回り領域の幅方向両端部には、前胴回り領域と後胴回り領域とを接合した一対のサイド接合部3が形成されている。具体的には、前胴回り域20の使い捨ておむつ10の一方の幅方向外側に位置する前胴回り縁部が、後胴回り域30の一方の幅方向外側に位置する後胴回り縁部と接合され、かつ他方の幅方向外側に位置する前胴回り縁部が、他方の幅方向外側に位置する後胴回り縁部と接合されることによって、使い捨ておむつ10Aがパンツ型に形成される。股下域25は、サイド接合部3よりも前後方向内側の域である。
使い捨ておむつ1には、図3に示すように、パンツ型に形成された状態で、着用者の腰回りを囲んで配置される腰回り開口部34と、着用者の脚回りを囲んで配置される一対の脚回り開口部35と、が形成される。
パンツ型の使い捨ておむつにおける胴回り保持領域R1は、サイド接合部が設けられた領域から製品幅方向に延びる領域である。第2の実施形態に係る使い捨ておむつは、胴回り保持領域の全域における肌当接側の面に、低吸収部が形成されている。
このように構成された第2の実施形態に係る使い捨ておむつにおいても、胴回り保持領域の肌当接側の面は、吸収体側から当該肌当接側の面に液体が透過し難い低吸収部が設けられているため、一旦吸収体に吸収された体液が、肌当接面側のシートを介して股割れズボンに到達することを防止できる。よって、股割れズボンの上から装着した場合であっても、股割れズボンの汚れを防止できる。
図5は、第3の実施形態に係る使い捨ておむつ10Bである。第3の実施形態に係る使い捨ておむつ10Bは、第1の実施形態及び第2の実施形態に係る使い捨ておむつと吸収体40の配置領域が異なる。
第3の実施形態に係る使い捨ておむつの吸収体40は、前胴回り域20よりも後胴回り域30側に位置し、かつ後胴回り域30よりも前胴回り域20側に位置する。すなわち、吸収体40は、股下域25のみに配置されている。低吸収部55は、胴回り保持領域R1を構成する後胴回り域及び前胴回り域に設けられている。
第3の実施形態に係る使い捨ておむつは、吸収体が股下域のみに配置されており、胴回り保持領域に吸収体が配置されていないため、吸収体から胴回り保持領域の肌当接面側の面に直接液戻りし難い。しかし、股下域において吸収体から液戻りした体液が、前胴回り域や後胴回り域に到達することが考えられる。よって、吸収体が股下域のみに配置されている使い捨ておむつにおいても、胴回り保持領域の肌当接側の面に、吸収体側から当該肌当接側の面に液体が透過し難い低吸収部を設けることが望ましい。このように構成された使い捨ておむつ10Bによれば、一旦吸収体に吸収された体液が股割れズボンに到達することを防止できる。よって、股割れズボンの上から装着した場合であっても、股割れズボンの汚れを防止できる。
上述したように、本考案の実施形態を通じて本考案の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本考案を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
本考案は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。従って、本考案の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る考案特定事項によってのみ定められるものである。
3 :サイド接合部
20 :前胴回り域
25 :股下域
30 :後胴回り域
34 :腰回り開口部
35 :脚回り開口部
40 :吸収体
50 :トップシート
55 :低吸収部
56 :係止部材
60a :外装シート
70 :サイドフラップ
75 :レッグ伸縮部
80 :レッグサイドギャザー
90 :ファスニングテープ
L :製品長手方向
W :製品幅方向
R1 :胴回り保持領域
20 :前胴回り域
25 :股下域
30 :後胴回り域
34 :腰回り開口部
35 :脚回り開口部
40 :吸収体
50 :トップシート
55 :低吸収部
56 :係止部材
60a :外装シート
70 :サイドフラップ
75 :レッグ伸縮部
80 :レッグサイドギャザー
90 :ファスニングテープ
L :製品長手方向
W :製品幅方向
R1 :胴回り保持領域
Claims (9)
- 前胴回り域と、後胴回り域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域とを有し、
前記前胴回り域から前記後胴回り域に延びる製品長手方向と、前記製品長手方向と直交する製品幅方向と、を有し、
少なくとも前記股下域に配置される吸収体を備える吸収性物品であって、
前記前胴回り域及び前記後胴回り域において、前記吸収性物品を着用者の身体に保持する胴回り保持領域を備え、
前記胴回り保持領域の肌当接側の面には、前記股下域において前記吸収体が配置された領域の肌当接側の面よりも液体の吸収が低い低吸収部が設けられており、
着用者の股下に対応する部分に開口が形成された股割れズボンを着用した状態の着用者に装着されることを特徴とする吸収性物品。 - 着用者の衣服に係止可能な係止部材を備えており、
前記係止部材は、前記吸収性物品の肌当接面側の面に配置されている、請求項1に記載の吸収性物品。 - 前記係止部材は、前記胴回り保持領域の肌当接面側の面に配置されている、請求項2に記載の吸収性物品。
- 前記係止部材は、前記吸収体が配置された領域の肌当接面側の面に配置されている、請求項2又は請求項3に記載の吸収性物品。
- 前記係止部材を覆うカバー部を備える、請求項2から請求項4のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記吸収体は、前記股下域を跨ぎ、かつ前記前胴回り域及び前記後胴回り域の少なくとも一方に延びており、
前記低吸収部は、前記胴回り保持領域において前記吸収体が配置された領域に設けられている、請求項1から請求項5のいずれかに記載の吸収性物品。 - 前記吸収体は、前記前胴回り域よりも後胴回り域側に位置し、かつ前記後胴回り域よりも前記前胴回り域側に位置する、請求項1から請求項5のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記後胴回り域から前記製品幅方向両外側に延出し、かつ前記前胴回り域に止着する一対の止着部材を備え、
前記胴回り保持領域は、前記止着部材が設けられた領域から前記製品幅方向に延びる領域である、請求項1から請求項7のいずれかに記載の吸収性物品。 - 前記前胴回り領域及び前記後胴回り領域の幅方向両端部には、前記前胴回り領域と前記後胴回り領域とを接合した一対のサイド接合部が形成されており、
前記胴回り保持領域は、前記サイド接合部が設けられた領域から前記製品幅方向に延びる領域である、請求項1から請求項7のいずれかに記載の吸収性物品。
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