JP6182178B2 - ベッドサイドのフレーム回動構造 - Google Patents
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Description
前記介助レールに対する前記介助アームの回動を禁止するロック機構とを備えた介助装置において、前記ロック機構は、前記介助レールに設けられるアッパ部材と、前記介助アームに設けられるとともに、前記アッパ部材の下方に前記アッパ部材に水平方向回動可能に取付けられるロア部材と、前記ロア部材と一体的に垂直方向に移動可能であるとともに前記アッパ部材を貫通するシャフト部材と、前記シャフト部材に垂直方向回動可能に取付けられるロックレバーとを備え、前記ロックレバーが回動されて前記ロア部材および前記シャフト部材が前記アッパ部材に対して垂直上方に引上げられるとともに前記アッパ部材と前記ロア部材との間に配設されたクラッチが係合されて第1ロック状態となり、前記第1ロック状態から前記ロックレバーがさらに水平方向に前記シャフト部材側に押し込まれ、第2ロック状態となるロック機構を備えた構成が開示されている。
従って、ロック解除ボタンを押しながら外部に露出している支持パイプを介してグリップ部材を持ち上げることでロックを解除し、前記支持パイプを回転させる必要があり、回転させるのに手間がかかるという問題点があった。
また、後者では、シャフト部材に枢着されたロックレバーの先端のカムの変位でアッパ部材をロア部材に接近乃至離間させてクラッチを係合乃至離脱させる構成となっており、ロックレバーのロック位置を維持した状態でロア部材に連結された介助アームを前記シャフト部材を中心に回転させるため、ロックレバーに意図しない力が加わった場合には、係合状態に戻ってしまうという問題点があった。
ベッドサイドの固定側フレームと回転側フレームとの間に設けられる回転側フレームの回転とロックとを制御する回転構造において、
固定側フレームに設けられた固定側筒部を有する固定部材と、
回転側フレームに形成されると共に、前記固定側筒部と同軸線上に設けられた可動側筒部を有する可動部材と、
上端が上方に突出し基端が可動側筒部または固定側筒部内に挿入されて回転ロック方向となる上向きに付勢された押圧操作部と、該押圧操作部に固定されて下方に伸びる作動部材と、
前記可動部材に固定されると共に固定側筒部の中空内で旋回可能に軸受される回転軸部と、該回転軸部の軸線に沿って上下に伸び、前記作動部材を昇降自在に嵌合する縦穴部と、
前記固定側筒部の内周壁に固定された内歯部を有する固定係合受部と、
前記内歯部と係脱する外歯部を有し、前記作動部材と連動して回転軸部の外周面に沿って昇降すると共に回転軸部と連動して回転可能となっており、前記固定係合受部と係合するロック位置と、固定係合受部から離間するロック解除位置に変位し、前記ロック位置にて前記回転軸部の回転を規制し、ロック解除位置にて回転軸部を回転可能とする昇降係合部と、
前記作動部材と連動して回転軸部の外周面に沿って昇降すると共に回転軸部と連動して回転可能となっており、外周面に凹凸係合部を有するガイド部と、
前記固定側筒部の内壁面に設けられて前記昇降係合部のロック解除位置で、前記ガイド部の凹凸係合部の凹部に係脱可能に係合して回転軸部の回転および作動部材の上方向への変位を前記回転軸部に所定の力が加わるまで拘束する係合部とからなることを特徴とする。
これと共にガイド部の凹凸係合部の凹部に係合突部が突入し、ロック方向の付勢力に抗してロック解除状態を維持する。
昇降係合部とガイド部とは回転軸部と連動して回転し、同時に作動部材と共に昇降するように構成されているので、ロック乃至ロック解除、およびロック状態の維持を簡単な構成で操作性の向上を図ることができる。
また、昇降係合部に設けた外歯部と固定係合受部に設けた内歯部とをテーパ状に形成することで噛合だけでなく面接触にすることでロック時のがたつきを抑えることができる。
また、前記ガイド部に凹凸係合部を設け、回転可能としたので、ボールプランジャなどの係合突部は1つだけ配置することができ、部品数を省き、構成部品の品質の安定化も図ることができる。
また、回転軸部の軸受部を、スペーサ状とし、固定側筒部の内壁面に上下に固定すれば、回転軸部の回転を安定させることもできる。
前記回転側フレーム11は、可動部材12に突設されて、閉止位置でベッドサイドに沿って略水平に伸びる取付軸部12aに固定されており、可動部材12の先端側には可動側筒部13を有している(図3参照)。
即ち、中空部の上部に配置された第1中空部13a内で昇降しうるように収納されている。
また、該第1中空部13aには上記押圧操作部15を回転ロック方向となる上向きに付勢するコイルスプリング6が内蔵されている。
図示例では、コイルスプリング6の上部が押圧操作部15の下方に形成された環状の溝に挿入されてコイルスプリング6の上部を嵌合しており、該コイルスプリング6の下端は第1中空部13aの底部13a’上に支持されており、押圧操作部15を回転ロック方向となる上向きに付勢している。
そして、第2中空部13bには、前記押圧操作部15に固定されて軸線に沿って下方に伸びる柱状の作動部材17が摺動可能に貫挿されている。
また、第3中空部13cには回転軸部16の上部が略隙間なく嵌合し、第3中空部13cの内壁には、前記回転軸部16が上下方向に動かないように拘束する係止突部13dが突設されている。
ここで回転軸部16は、可動部材12の回転と共に回転するものであり、回転軸部16は可動部材12に固定し、または連動して回転するように回転方向に拘束されて一体に回転するように取付けられている。
ここで、回転軸部16は、上部が大径となり、第1軸受部7と接する部分を過ぎた下方が小径の軸部からなっている。
また、前記回転軸部16の下部は小径の下方軸部27となって固定側筒部3の下部まで伸びている。
そして、回転軸部16の下方軸部27は、前述のように、前記第2軸受部8の軸受孔8bに挿入され、挿入部分の外壁面が下部回転面26bとなって軸受される。
本実施例では、昇降係合部18と、ガイド部20とが摺動部9を介して下方軸部27上を摺動する。
ここで、摺動部9は、筒体の下端に環状のフランジ9aが設けられ、筒体の中央の貫通穴9bに前記下方軸部27が貫挿されており、摺動部9は、下方軸部27に沿ってその軸方向で上下に摺動しうるようになっている。
この係合固定受部4は、内壁面に内歯部5を有している(図7、図9参照)。
外歯部19の内側には、横断面が多角形(図示例では正方形)の掛止中空部18aが形成されており、外歯部19の下部の小径の筒体には、前記掛止中空部18aより大きい外周を有する拡開中空部18bが形成されている。
前記掛止中空部18aと拡開中空部18bとは上下に連通しており、回転軸部16の下方軸部27が貫挿する。
本実施例では、下方軸部27は横断面が前記掛止中空部18aの断面に対応した多角形(図示例では正方形)からなっているので、回転軸部16の回転は下方軸部27を介して昇降係合部18を回転させる。
本実施例では、図5に明瞭なように、摺動部9の筒体が下方軸部27に外嵌した状態で、前記下方軸部27に外嵌した昇降係合部18の拡開中空部18bの空間に隙間なく嵌合されており、昇降係合部18の下端が摺動部9のフランジ9a上に載置される。
即ち、作動部材17の下部には径方向に伸びる貫通孔17aが穿設されており、連結ピンPが嵌挿されて左右に伸びている。
本実施例では、連結ピンPはスプリングピンを用いているが、その他のピンやねじを有するものでもよい。
そして、前記連結ピンPは、上記長孔16bを介して左右外方へ突出しているので、回転軸部16が回転すると連結ピンPは長孔16bを介して回転軸部16および作動部材17と共に回転する
図中、符号eは、連結ピンPを通すための孔で、前記作動部材17の貫通孔17aと同径で、摺動部9、昇降係合部18、ガイド部20にそれぞれ連通可能に穿設された一対の孔を示す。
これにより、作動部材17の昇降が連結ピンPを介して摺動部9と昇降係合部18とガイド部20に伝達されるので、作動部材17と一体に摺動部9と昇降係合部18とガイド部20とが昇降する。
本実施例では、昇降係合部18と摺動部9とが下方軸部27に沿って摺動し、ガイド部20は昇降係合部18と摺動部9によって昇降するが、この発明では昇降係合部18と摺動部9とガイド部20とが作動部材17と共に上下に変位する構成であればよい。
そして、前述のように、連結ピンPで摺動部9および昇降係合部18と共に作動部材17に固定されており、凹凸係合部21は固定側筒部3の内壁面寄りに位置している。
本実施例では、ガイド部20は、昇降係合部18に外嵌して凹凸係合部21が前記外歯部19より内壁面寄りとなるが、ガイド部20の肉厚を厚くして、直接に摺動部9に固定したり、回転軸部16に沿って摺動させるなどしてもよい。
前記ガイド部20は、その外周面に沿って環状に隆起する帯状の凹凸係合部21が形成されている。
この凹凸係合部21は、縦断面において、中間位置が径方向(厚み方向)に最も隆起し、下方が中間位置に向かって漸次隆起する傾斜面21aとなり、上方が中間位置との間に掛止段部が形成された凹部22と、前記中間位置と同一面で隆起し前記凹部22より上方位置まで延びる突部23との複数の組み合わせからなっている。
また同時に、この位置で、前記昇降係合部18と固定係合受部4とは、上下に離間したロック解除状態となるように配置される(図5(b)参照)。
そこで、上記ロック状態から、押圧操作部15の押し下げにより作動部材17を下降させると、これに伴って昇降係合部18の外歯部19が固定係合受部4の内歯部5から外れる。
これにより、前記コイルスプリング14によるロック方向(上方向)への付勢力に抗して作動部材17の上方への動きを規制するので、前記ロックの解除状態を保持することになる。
そのため、隣接する凹部22と突部3の隣接する側壁部分は、係合突部25の先端25aが乗り越えやすいように、可動部材12による開方向の回転方向に傾斜する傾斜面21bに形成することが好ましい。
これにより、前記固定係合受部4から昇降係合部18が下方にずれてロック解除状態となり、またガイド部20の下降で凹凸係合部21に接して係合突部25の先端25aが固定側筒部3の内壁面側に押し込められて付勢力を高め、凹凸係合部21の凹部22が係合突部25の先端25aと整合した位置で凹部22に先端25aが係合して、ロック解除状態を維持する。
これにより前記スプリング6、14の付勢力により作動部材17を介して押し込まれていた押圧操作部15が元の位置まで上昇する。
作動部材17の上昇により、昇降係合部18の外歯部19が固定係合受部4の内歯部5と噛合して、前記ロック状態になるので、回転側フレーム11が所定角度回転した状態で、ロック状態に戻る。
従って、前記凹凸係合部21に形成された隣接する凹部22の間隔分だけ回転側フレーム11を回転して固定フレーム3を所定角度だけ開くことができる。
図示例では、凹部22は、22.5度間隔で、閉位置から開位置に向かう最初だけ45度回転しうるように形成されているが、上記角度は任意に設定できる。
図2で実線で示す可動部材12の位置を0度(閉じた位置)とする閉位置ロックの場合、押圧操作部15はスプリング5で押し下げられており、作動部材17を介してロック部材18も上昇しており、一方の旋回ロック構成部4と他方の旋回ロック構成部14とが係合して、可動部材12の回転がロックされる。
そして、押圧操作部15により作動部材17が下降すると、ガイド部20の基準位置となる凹部の底面(説明上、22aとする)に係止突部25が突入し係合する。
これにより作動部材17の上昇は規制されロック解除姿勢に維持されるが凹部22の凹底部が長ければその分回転軸部16を回転させることができる。
本実施例では、前記凹部22aは、ガイド部20の軸線を中心とした45°間隔の長さの凹底部を有しているので、回転軸部16を45度回転させることができる(図14、15参照)。
更に回転軸部16を回転して、前記係合突部25が凹部22aを乗り越えて隣接する突部23aに接すると、前記ロック解除姿勢の規制が解除されるので昇降係合部18が上昇し、回転した外歯部19が前記内歯部5と係合して回転がロックされる。
同様にして、次に、作動部材17を下降すると、前記突部23aに隣接する凹部22bに係合突部25が係合する。そして、前記凹部22b以降の凹部22c・・は22.5度の間隔になっているので、図2に示すような間隔で、可動部材12を回転させて、回転側フレーム11を段階的に回転させて開くことができる。
また、図15では図示中央の突部23を中心に左右いずれにも回転しうるようになっているが、いずれか一方だけ回転するようにしてもよい。
その他、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、要するに、この発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうる。
2 固定部材
3 固定側筒部3
4 固定係合受部4
5 内歯部
6 コイルスプリング(上部)
7 第1軸受部
8 第2軸受部
8a バネ受部
9 摺動部
9a フランジ
9b 貫通穴
10 回転構造
11 回転側フレーム
12 可動部材
13 可動側筒部
13a 第1中空部
13b 第2中空部
13c 第3中空部
13d 係止突部
14 コイルスプリング(下部)
15 押圧操作部15
16 回転軸部
16a 縦穴
16b 長孔
17 作動部材
18 ロック部材
18 昇降係合部
18a 掛止中空部
18b 拡開中空部
19 外歯部
20 ガイド部
21 凹凸係合部
21a 傾斜面
22 凹部
23 突部
25 係合突部
26a 上部回転面
26b 下部回転面
27 下方軸部
e 孔
P 連結ピン
Claims (5)
- ベッドサイドの固定側フレームと回転側フレームとの間に設けられる回転側フレームの回転とロックとを制御する回転構造において、
固定側フレームに設けられた固定側筒部を有する固定部材と、
回転側フレームに形成されると共に、前記固定側筒部と同軸線上に設けられた可動側筒部を有する可動部材と、
上端が上方に突出し基端が可動側筒部または固定側筒部内に挿入されて回転ロック方向となる上向きに付勢された押圧操作部と、該押圧操作部に固定されて下方に伸びる作動部材と、
前記可動部材に固定されると共に固定側筒部の中空内で旋回可能に軸受される回転軸部と、該回転軸部の軸線に沿って上下に伸び、前記作動部材を昇降自在に嵌合する縦穴部と、
前記固定側筒部の内周壁に固定された内歯部を有する固定係合受部と、
前記内歯部と係脱する外歯部を有し、前記作動部材と連動して回転軸部の外周面に沿って昇降すると共に回転軸部と連動して回転可能となっており、前記固定係合受部と係合するロック位置と、固定係合受部から離間するロック解除位置に変位し、前記ロック位置にて前記回転軸部の回転を規制し、ロック解除位置にて回転軸部を回転可能とする昇降係合部と、
前記作動部材と連動して回転軸部の外周面に沿って昇降すると共に回転軸部と連動して回転可能となっており、外周面に凹凸係合部を有するガイド部と、
前記固定側筒部の内壁面に設けられて前記昇降係合部のロック解除位置で、前記ガイド部の凹凸係合部の凹部に係脱可能に係合して回転軸部の回転および作動部材の上方向への変位を前記回転軸部に所定の力が加わるまで拘束する係合部とからなることを特徴とするベッドサイドのフレーム回動構造。 - 固定係合受部の内歯部が、下向きに漸次拡開するテーパ状に形成されており、昇降係合部の外歯部が、前記内歯部と係合するように下向きに漸次拡開するテーパ状に形成されており、係合時に面接触しうることを特徴とする請求項1に記載のベッドサイドのフレーム回動構造。
- 回転軸部に、昇降係合部の係合位置と係合解除位置間の長さに対応した長孔が穿設されており、
作動部材に、前記長孔を通り、昇降係合部とガイド部とを固定する連結部材が設けられており、
該長孔を介して、前記作動部材の昇降によって昇降係合部とガイド部が同時に昇降し、前記回転軸部の回転によって昇降係合部とガイド部が同時に回転することを特徴とする請求項1または2に記載のベッドサイドのフレーム回動構造。 - 連結部材が作動部材に固定された連結ピンからなっており
該連結ピンが、回転軸部の外周面に沿って上下に摺動する摺動部を介して昇降係合部とガイド部とに固着してなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のベッドサイドのフレーム回動構造。 - ガイド部が外周面に沿って環状に隆起する帯状の隆起部を有し、該隆起部は中間位置が径方向に最も隆起し、隆起部の下方が中間位置に向かって漸次隆起する傾斜面となり、前記隆起部の上方が中間位置との間に掛止段部が形成された凹部と、前記中間位置と同一面で隆起し、前記凹部より上方位置まで延びる突部とからなっており、
係合部は、先端が回転軸部の軸線に向かって出没するプランジャからなって、該プランジャの先端の突出時に前記ガイド部の凹部に係合して作動部材の上昇を拘束して回転軸部の回転を凹部の角度間隔に沿って回転させ、
前記プランジャの先端が退動して凹部から脱し突部上にくると、回転軸部を上向きに付勢するスプリングによってガイド部材がプランジャの先端を越えて上昇し、固定係合受部と昇降係合部とが係合して回転軸部の回転をロックすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のベッドサイドのフレーム回動構造。
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