JP2014222953A - スイッチギヤの開閉扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチギヤの開口部の上辺部側に回転軸を有するように支承された扉体を手動によって開閉する際に、扉体と開口部の間に手を挟まれることがないようにしたスイッチギヤの開閉扉を得る。【解決手段】スイッチギヤに設けられた開口部1aと、この開口部の上辺部側に軸Oを有するように支承され手動によって前記開口部を開閉する扉体3と、この扉体の支承部またはその近傍に設けられ、前記扉体が開く方向には前記扉体を自由に回転させ、閉じる方向には前記扉体の回転を阻止するように動作するラチェット機構4と、前記扉体が前記ラチェット機構によって回転を阻止されているときに前記ラチェット機構による係止状態を解除し得るラチェット解除機構5を備えるようにしたものである。【選択図】図1

Description

本発明はスイッチギヤの開口部を開閉する扉体にロック機構を設けたスイッチギヤの開閉扉に関する。
開口部の上辺部側に回転軸をもつ扉体を任意の角度で開放状態を保持できるようにした従来の技術として、枠体の扉体との接合部には扉体受け部を設け、扉体には扉体受け部に対向するように扉体凸部を設け、扉体受け部に扉体凸部をワッシャーを介して固定ネジで締め付けると共に、扉体にはリブを形成し、リブとネジ固定部材で固定ネジの頭部を挟持して扉体と固定ネジを一体化させることにより、扉体を開閉させて固定ネジが締め付けられたり緩んだりすることで、扉体を任意の角度で開放状態のまま保持できるようにした住宅用分電盤の蝶番構造がある(例えば特許文献1参照)。
特開2001−275215号公報(第1頁、図1)
上記のような従来の技術では、扉体を任意の角度で開放状態に保持できるものの、スイッチギヤの開閉扉のように、鉄板で構成された重量のある扉体を任意の角度で開放状態に保持することは困難であった。また、従来のスイッチギヤの例えば制御ケーブルBOXの開口部を開閉する扉体は、開口部の上辺部側に回転軸をもつ形式なので扉体を上側に持ち上げるように開く構造となっている。扉体を固定するためには、扉体をストッパが効く位置まで全開する必要があり、扉体を閉める際にはストッパに触れて解除する必要があった。しかし、制御ケーブルBOXの扉体は鉄製で重量があるので、扉体をストッパが効く位置まで開く過程で把手から手が外れてしまった場合、箱体と扉体との間で手を挟む可能性があった。また、扉体を閉める過程でも把手から手が外れた場合、同様に手を挟まれる虞がある課題があった。
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、扉体を開閉する際に扉体と開口部の間に手を挟まれることがないようにしたスイッチギヤの開閉扉を得ることを目的としている。
この発明に係るスイッチギヤの開閉扉は、スイッチギヤに設けられた開口部と、この開口部の上辺部側に軸を有するように支承され手動によって前記開口部を開閉する扉体と、この扉体の支承部またはその近傍に設けられ、前記扉体が開く方向には前記扉体を自由に回転させ、閉じる方向には前記扉体の回転を阻止するように動作するラチェット機構と、前記扉体が前記ラチェット機構によって回転を阻止されているときに前記ラチェット機構による係止状態を解除し得るラチェット解除機構を備えるようにしたものである。
この発明によれば、扉体の支承部またはその近傍に、前記扉体が開く方向には前記扉体を自由に回転させ、閉じる方向には前記扉体の回転を阻止するように動作するラチェット機構を設けると共に、前記扉体が前記ラチェット機構によって回転を阻止されているときに前記ラチェット機構による係止状態を解除し得るラチェット解除機構を備えるようにしたので、扉体を開閉する際に扉体と開口部の間に手を挟まれることを防止できる。
本発明の実施の形態1によるスイッチギヤの開閉扉の要部構成を概略的に示す側面図である。 図1に示されたラチェット機構部を模式的に示す詳細図である。 図1に示されたラチェット機構部に具備されたラチェット解除機構を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2によるスイッチギヤの開閉扉におけるラチェット解除機構を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態3によるスイッチギヤの開閉扉におけるラチェット解除機構を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態4によるスイッチギヤの開閉扉におけるラチェット解除機構を模式的に示す図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係るスイッチギヤの開閉扉について、図1〜3を参照して説明する。なお、図1は本発明の実施の形態1によるスイッチギヤの開閉扉の要部構成を概略的に示す側面図、図2は図1に示されたラチェット機構部を模式的に示す詳細図、図3は図1に示されたラチェット機構部に具備されたラチェット解除機構を模式的に示す図である。図において、スイッチギヤを構成する盤には、鉛直方向の矩形状の開口部1aを有する制御ケーブルBOX1が設けられている。制御ケーブルBOX1には、開口部1aの上辺部側に回転中心となる軸Oを有するように支承されて、下部の把手2を掴み手動によって上方に持ち上げることで開口部1aを開閉する扉体3が設置されている。
図1の破線円で示す軸Oを含む扉体3の回転部分には、図2の詳細図に示すようなラチェット機構4が設けられている。このラチェット機構4は、扉体3が図の時計方向に開く方向には扉体3を自由に回転させ、閉じる方向である反時計方向には扉体3の回転を阻止するように動作する。ラチェット機構4は、この実施の形態1では、扉体3の回転中心である軸Oと同軸上に設けられて扉体3と共に回転する歯車軸41と、この歯車軸41に保持されたラチェット歯である歯車42と、扉体3の開閉によって歯車42の歯部42a周面に沿って相対的に移動するように設けられ、自由端43aが歯部42aに係合されたストッパ部材43と、ストッパ部材43の自由端43aを歯部42aに常時係合させるスプリングばね状の弾性部材44からなっている。
軸Oと同軸に設けられた歯車軸41は、軸方向(図3の左右方向)には所定範囲内で移動自在であるが、回動は不能となるように扉体3に対して保持されている。そして、この実施の形態1では、図3に示すように歯車42に対して歯車軸41を軸方向に着脱することが出来る構造となっている。一方、歯車42は歯車軸41が中心から抜かれた状態においても上下左右方向の位置を保持し、回転はできて、ストッパ部材43による係合部分は開口されている図示省略している保持ケースによって保持され、その保持ケースは扉体3に対して固定されている。なお、歯車軸41と歯車42の軸穴42bは断面正四角形で図示されているが、歯車42の軸穴42bに対する歯車軸41の挿入を容易にするために、好適には例えば正8角形や、それ以上の多角形に形成される。
また、軸穴42bと歯車軸41の角度がずれていた場合でも歯車軸41を挿入し易くするために、軸穴42bの入り口側の内周面を回転方向、特にストッパ部材43に係止されることのない方向、この例では図の時計方向に傾斜を設けて拡張することで、歯車42の回転を促しつつ係合するように構成することも有効である。ラチェット解除機構5は、歯車42と歯車軸41との係合を解除させる係合解除部材である歯車軸41の周面に突出された軸把手51と、歯車軸41を図の右方向に常時付勢するスプリング状の弾性部材52からなっている。
歯車軸41は、軸把手51を図3に示す矢印Aの方向に弾性部材52に抗して移動させることで歯車42との係合を解除できるように構成されている。なお、ストッパ部材43の基部を回転自在に支持する支軸43bは盤側である開口部1aの上部に前方方向に突出された扉支持部1bに固定されている。また、扉体3を軸Oのまわりに回転させるための回転軸と、その回転軸を回転自在に支承する扉支持部1bに設けられた軸受部は何れも図示を省略している。なお、扉支持部1bの方に固定された支軸を突設し、扉体3側にその支軸に係合される軸受部を設けるようにしても良い。
次に動作について説明する。まず、開口部1aを開くために扉体3の下部に設けられた把手2を上方に弧を描くように持ち上げると、扉体3が軸Oのまわりに図1、2の時計方向に回転される。扉体3の軸Oと同軸に扉体3に保持された歯車軸41は、扉体3に対して回動は不能となるように保持されているので、扉体3の回転角度と同一の角度だけ扉体3と一体的に軸Oのまわりに回転する。歯車軸41は歯車42の軸穴42bに挿入されており、歯車42は扉体3に対して図示省略している保持ケースを介して回転可能に保持され、図2のようにストッパ部材43の自由端43aが歯部42aに弾性部材44によって常時係合されているが、時計方向には自由に回転できるので、扉体3の回転角度と同一の角度だけ時計方向に回転する。故に、扉体3を開く際には自由な角度まで動かすことができる。
扉体3を開く途中で動作を中断し、あるいは把手2から手を離した場合、扉体3に作用する重力によって、扉体3が軸Oのまわりに反時計方向に回転しようとする力が働くが、基部が盤側に固定されたストッパ部材43の自由端43aが歯車42の歯部42aを係止していることにより、扉体3は前記開く動作を中断し、あるいは把手2から手を離したときの回転角度を維持したまま停止し、閉成位置にまで閉まることはない。従って、扉体3と開口部1aとの間に、予期せずに手を挟まれるといった事象を防ぐことができる。
一方、扉体3を閉める際には、図2の歯車42が反時計回りに回転しなければならないが、反時計回りへの回転は盤側に取り付けられたストッパ部材43によって歯車42が係止されているため扉体3を動かすことができない。そのため、扉体3を閉める際にはラチェット機構4を解除して、歯車42または歯車軸41が自由に回転できるようにする必要がある。この実施の形態1では、図3のように軸把手51を弾性部材52に抗して矢印A方向に手動で動かして歯車軸41と歯車42の係合を解除することでラチェット機構4から切離し、扉体3を閉めることを可能としている。
即ち、歯車軸41と歯車42の係合を解除したとき、歯車42は盤側の扉支持部1bに対して支持されているストッパ部材43に係止されているため、ストッパ部材43に対して図2の反時計方向に相対的に移動(回転)することはできない。しかし、歯車軸41とは係合が解除され、扉体3に固定されている図示省略している保持ケースによって、上下左右方向の位置が保持され、かつ回転できるように保持されている状態となっているので、扉体3は、歯車42のストッパ部材43による係止にかかわらず軸Oのまわりに自由に回転させることができる。
なお、歯車軸41や歯車42などを含むラチェット機構4は扉体3の内側に設けられるが、ラチェット解除機構5を構成する軸把手51は、扉体3の外側(表側)に突出させ、外側(表側)から操作できるようにすることで、扉体3を閉じる位置までラチェット解除機構5を容易に操作できる。なお、歯車軸41は弾性部材52に押されているため、軸把手51を矢印A方向に押さない状態のとき、歯車軸41は歯車42の軸穴42bに挿入されてラチェット機構4が機能することとなり、扉体3を閉じる方向に対するストッパが効くこととなる。
上記のように本発明のスイッチギヤの開閉扉においては、扉体3の支承部あるいはその近傍に、扉体3が開く方向には扉体3を自由に回転させ、閉じる方向には扉体3の回転を阻止するように動作するラチェット機構4を設けると共に、扉体3がラチェット機構4によって回転を阻止されているときに前記ラチェット機構4による係止状態を解除し得るラチェット解除機構5を備えるようにしたので、扉体3を任意の位置で固定することができる。そのため、扉体3を全開する過程において、一度扉体から手を離しても扉体3がラチェット機構4によって固定されるので扉体3を全開する作業が容易になる。更に、扉体3を開く過程で把手2から手が外れてしまった場合でも、扉体3がラチェット機構4によって開いたときの角度で固定されるために、開口部1aと扉体3との間で手を挟む心配が無くなる。また、扉体3を閉める過程においても任意の位置で扉を固定する事ができる。
また、ラチェット機構4を、軸Oと同軸に設けられ扉体3に対して回転不能に支持された断面多角形の歯車軸41と、歯車軸41の外周面に回転不能に保持され軸方向には移動可能な歯車42と、扉体3の開閉によって歯車42の歯部42a周面に沿って相対的に移動するように設けられ、自由端43aが歯部42aに係合され、基部が盤、即ちスイッチギヤ側である開口部1aの扉支持部1bに対して回転可能に軸支されたストッパ部材43と、ストッパ部材43の自由端を歯部42aに常時係合させる弾性部材44によって構成すると共に、ラチェット解除機構5を、歯車42と歯車軸41との係合を係合解除部材としての軸把手51によって解除するようにしたので、簡素な構成でありながら、ラチェット機構4を頑丈にすることができ、扉体3の係止、及び解除を確実に行うことができる。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2によるスイッチギヤの開閉扉におけるラチェット解除機構を模式的に示す図である。図において、ラチェット解除機構5Aは、歯車軸41の径方向に突出された係合解除部材を構成するワイヤ係止部53と、回転し得るように設けられた把手2Aとワイヤ係止部53との間を接続するように設けられ、把手2Aの側では把手軸(図示省略)の外周面に固定されて、把手2Aを所定方向に回転させることで歯車軸41を矢印A方向に移動させるワイヤケーブル54と、歯車軸41を矢印Aとは反対の方向に付勢する弾性部材52を用いて構成されている。なお、把手2Aの所要回転角度は特に限定されるものではないが、操作性を考慮して、例えば90度〜120度程度の回転範囲内で歯車軸41と歯車42との係合が解除されるように設定される。その他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態2においては、扉体3を開く際には実施の形態1と同様に、開いた扉体3がラチェット機構4によって係止される。開いた扉体3がラチェット機構4によって係止されているときに、扉体3を閉めるためにラチェット解除機構5Aを動作させるには、把手2Aを所定方向に、弾性部材52による付勢力に抗して回転させるだけで係止状態を解除できるので、操作が容易で作業をスムーズに行うことができるという更なる効果が得られる。なお、ラチェット機構4を再び動作させるようにする場合には、把手2Aの回転角度を元に戻すように回転させればよい。把手2Aの回転角度を元に戻す方向に対しては弾性部材52による付勢力が働いているので、仮に把手2Aから手を放しても復帰できる。また、操作ミスを防ぐために扉体3の表面に、例えば回転範囲を示す円弧を用いた矢印と、「開」、「閉」などの文字を標記しておくことは望ましい。
実施の形態3.
図5は本発明の実施の形態3によるスイッチギヤの開閉扉におけるラチェット解除機構を模式的に示す図である。図において、ラチェット解除機構5Bは、歯車42を図の左方向に常時付勢するスプリング状のばねからなる弾性部材52と、歯車42を矢印Bで示す軸方向に弾性部材52に抗して手動で移動させることで歯車42と歯車軸41との係合を解除する係合解除部材55を用いて構成されている。なお、係合解除部材55は扉体3の外側(表側)から操作できるように、操作部分が外側に突出されている(図示省略)。また、ストッパ部材43(図2に図示)は、歯車42を軸方向に移動しても歯部42aとの係合が保持されるように軸方向に長い幅広に形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態3においては、扉体3を開く際には実施の形態1と同様に、開いた扉体3がラチェット機構4によって係止される。開いた扉体3がラチェット機構4によって係止されているときに、扉体3を閉めるときは、ラチェット解除機構5Bを構成する係合解除部材55を矢印B方向に移動させて歯車軸41と歯車42との係合を解除することで係止状態を解除できる。このため、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
図6は本発明の実施の形態4によるスイッチギヤの開閉扉におけるラチェット解除機構を模式的に示す図である。図において、ラチェット解除機構5Cは、歯車42を図の左方向に常時付勢するスプリング状のばねからなる弾性部材52と、歯車42を矢印Bで示す軸方向に弾性部材52に抗して手動で移動させることで歯車42と歯車軸41との係合を解除する係合解除部材56と、回転し得るように設けられた把手2Aと係合解除部材56を接続するように設けられ、把手2Aの側では把手軸(図示省略)の外周面に固定されて、把手2Aを所定方向に回転させることで歯車42を矢印B方向に移動させるワイヤケーブル54を用いて構成されている。なお、把手2Aの所要回転角度は特に限定されるものではないが、操作性を考慮して、例えば90度〜120度程度の回転範囲内で歯車軸41と歯車42との係合が解除されるように設定される。その他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態4においては、扉体3を開く際には実施の形態1と同様に、開いた扉体3がラチェット機構4によって係止される。開いた扉体3がラチェット機構4によって係止されている状態で扉体3を閉めるには、実施の形態2と同様に、把手2Aを所定方向に回転させるだけで歯車42と歯車軸41との係合が解除されて、扉体3の係止状態を解除できる。このため、操作が容易で作業をスムーズに行うことができるという更なる効果が得られる。なお、扉体3を閉める過程で把手2Aから手が外れてしまった場合、弾性部材52が歯車42を常時歯車軸41に係合させるように図の左方向に押し続けているため、即座に歯車42歯車軸41に係合させて扉体3が固定されるので、開口部1aと扉体3との間で手を挟む心配が無くなる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の一部または全部を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。例えば、ラチェット機構4の構成を同様の他の方式に変更しても良い。また、実施の形態1〜4で示したラチェット解除機構5、5A、5B、5Cは、何れも歯車軸41と歯車42の係合を解除する手法としたがこれに限定されるものではなく、例えば歯車42とストッパ部材43との係合を解除するように構成しても良い。更に、ワイヤケーブル54を介して歯車軸41と歯車42の係合を解除する際に、把手2、2Aを回転させることで駆動するようにしたが、これに限定されるものではない。その他、スイッチギヤの制御ケーブルBOX1以外の開口部の開閉扉に適用するなど、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
1 制御ケーブルBOX、1a 開口部、1b 扉支持部、2、2A 把手、3 扉体3 ラチェット機構、41 歯車軸、42 歯車、42a 歯部、42b 軸穴、43 ストッパ部材、43a 自由端、43b 支軸、44 弾性部材、5、5A、5B、5C ラチェット解除機構、51 軸把手、52 弾性部材、53 ワイヤ係止部、54 ワイヤケーブル、55 係合解除部材、56 係合解除部材、O 軸。

Claims (4)

  1. スイッチギヤに設けられた開口部と、この開口部の上辺部側に軸を有するように支承され手動によって前記開口部を開閉する扉体と、この扉体の支承部またはその近傍に設けられ、前記扉体が開く方向には前記扉体を自由に回転させ、閉じる方向には前記扉体の回転を阻止するように動作するラチェット機構と、前記扉体が前記ラチェット機構によって回転を阻止されているときに前記ラチェット機構による係止状態を解除し得るラチェット解除機構を備えたことを特徴とするスイッチギヤの開閉扉。
  2. 前記ラチェット機構は、前記軸と同軸上に設けられ前記扉体に対して回転不能に支持された断面多角形の歯車軸と、前記歯車軸の外周面に対して回転は不能で軸方向には移動可能に係合された歯車と、前記扉体の開閉によって前記歯車の歯部周面に沿って相対的に移動するように設けられ、自由端が前記歯車の歯部に係合され、基部が前記開口部に対して回転可能に軸支されたストッパ部材と、前記ストッパ部材の自由端を前記歯部に常時係合させる弾性部材からなることを特徴とする請求項1に記載のスイッチギヤの開閉扉。
  3. 前記ラチェット解除機構は、前記歯車と前記歯車軸との係合、及び前記歯車の歯部と前記ストッパ部材の係合の何れか一方を解除させる係合解除部材を用いたものであることを特徴とする請求項2に記載のスイッチギヤの開閉扉。
  4. 前記扉体の前面下部に設けられた開閉操作用の把手と、この把手と前記係合解除部材を接続するワイヤケーブルを備え、前記ラチェット解除機構は、前記把手を回転することで前記ワイヤケーブルを介して前記係合解除部材を動作させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載のスイッチギヤの開閉扉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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