JP2009114708A - 開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常使用時の良好な使い勝手と、施錠時の確実な閉止状態とを好適に両立させた開閉装置を実現する。
【解決手段】把手に入力される操作を伝達軸5を介してラッチ21に伝え、ラッチ受け11に対して係留位置にあるラッチ21を解除位置に移動させて開閉部材である扉2の開成を許容するとともに、施解錠機構によって把手の操作によらずに扉2を閉止位置に施錠するようにした収納装置において、施解錠機構に関連づけて、その施解時における動作を利用してラッチ21を係留位置からより深くラッチ受け11に係り合う拘留位置に移動させるための変位惹起手段を設けることとした。
【選択図】図13

Description

本発明は、ラッチのより適切な作動を実現した開閉装置に関するものである。
多くの収納装置には、ラッチ機構が実装されている。この種のラッチ機構は、筐体の開口縁にラッチ受けを形成する一方、筐体を閉止する扉の外縁にラッチを設け、扉を閉じたときにラッチをラッチ受けに係合させてこの扉を筐体に係留するものである。並びに、扉の面板部に把手を可動に取り付け、さらに把手とラッチとを軸心回りに回転する伝達軸を介し接続して、把手に加えられる操作力をラッチに伝達して、ラッチとラッチ受けとの係合を解除し、扉を開けることを可能としている。
また、この種の収納装置には、ラッチ機構とともに施解錠機構が備わっているのが通例である。施解錠機構は、ラッチの係留位置で把手を操作不能、または把手を操作してもラッチに操作力が伝わらないようにするもので、閉扉時にラッチを係留位置に保持するようにしている。
特開2006−328825号公報
ところで、ラッチをラッチ受けにより深く係合させるほど、閉扉時の扉のガタつきを低減することができる。ただし、係合が行き過ぎるとラッチの解除操作に支障が生じるため、通常は扉をある程度適切に閉止できる範囲でラッチとラッチ受けとの間に必要な係合度合いが設定されている。
しかしながら、このような設定であると、ラッチとラッチ受けとの間に多少のガタつきが存するため、施錠時に把手を不用意に或いは不正に操作された場合に、ラッチ機構の損傷等につながり易く、防犯の観点からも望ましくない。また、運搬時や地震時などに収納装置が揺れたり転倒したりした場合には、扉がしっかり閉まっていないとラッチやヒンジ部分の破損にもつながる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、通常使用時の良好な使い勝手と、施錠時の確実な閉止状態とを好適に両立させた開閉装置を実現することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の開閉装置は、把手に入力される操作を伝達軸を介してラッチに伝え、ラッチ受けに対して係留位置にあるラッチを解除位置に移動させて開閉部材の開成を許容するとともに、施解錠機構によって把手の操作によらずに開閉部材を閉止位置に施錠するように構成するにあたり、前記施解錠機構に関連づけて、その施解時における動作を利用してラッチを係留位置からより深くラッチ受けに係り合う拘留位置に移動させるための変位惹起手段を設けたことを特徴とする。
このようにすると、通常は係脱の容易な範囲でラッチを作動させ、施錠時にはラッチをラッチ受けにより確実に拘留してガタつきを解消することができるので、通常使用時の良好な使い勝手と、施錠時の確実な閉止状態とを適切に両立させることが可能となる。
ラッチの係留位置が伝達軸を介して規定されている場合等には、変位惹起手段は、伝達軸の通常時の回転範囲に対して、施錠時に当該伝達軸をその回転範囲を超えて回転変位させ、これによりラッチを係留位置を越えて拘留位置に向かわせるように構成することが望ましい。
かかる回転変位を容易に実現するためには、変位惹起手段が、伝達軸に一体回転可能かつスライド可能に嵌合する伝達部材を具備し、伝達部材は施錠時にスライド移動して回転変位を引き起こし、その回転変位を伝達軸に与えるようにしているものが好適である。
この場合、伝達軸及びラッチに解除位置から係留位置に向かう弾性力が作用している通常の状況下では、伝達部材に設けたカムを周辺に設定した規制部に弾接させてオフセットし、伝達部材が施錠時にスライド移動するにつれて規制部のオフセット位置を変化させ、このときのカムの倣い動作で伝達部材を伝達軸とともに回転変位させるようにしていることが好都合である。
解錠時から施錠時に移行する場合、或いはその逆の場合に、ラッチや伝達軸の軽快な動作を得るためには、伝達部材が、解錠時の位置において把手に入力される操作を受け、施錠時の位置において把手に入力される操作を受けないように、把手と伝達軸の間を断接切替えするものであることが好ましい。
変位惹起手段により伝達軸の回転範囲を可変とするには、伝達軸の回転を規制部で直接又は間接に規制してラッチの係留位置を規定し、施解錠機構の作動に連動して施錠時にその規制位置を変化させることが有効となる。
その場合の具体的な実施の態様としては、伝達軸側にカムを設けるとともに、規制部の少なくとも2箇所に異なる規制位置を設け、施錠時にこのカムを異なる規制位置に誘導して、ラッチを拘留位置に移動させる変位を伝達軸に引き起こすようにした静止のタイプのものと、伝達軸にカムを設けるとともに、規制部を少なくとも2箇所の間で移動可能とし、施錠時にこの規制部を移動させることによりカムを異なる規制位置に誘導して、ラッチを拘留位置に移動させる変位を伝達軸に引き起こすようにした可動のタイプのものとが挙げられる。
このような作用は、回転変位する伝達軸を有する場合に限定されないことに鑑みれば、本発明は、次のように構成することができる。
すなわち、把手に入力される操作を伝達軸や伝達杆などの伝達手段を介してラッチに伝え、ラッチ受けに対して係留位置にあるラッチを解除位置に移動させて開閉部材の開成を許容するとともに、施解錠機構によって把手の操作によらずに開閉部材を閉止位置に施錠するようにしたものであれば、前記施解錠機構と関連づけて、その施解時における動作を利用してラッチを係留位置からより深くラッチ受けに係り合う拘留位置に移動させるべく、変位惹起手段を設ければよい。
この場合も、規制の態様としては、伝達手段側にカムを設けるとともに、規制部の少なくとも2箇所に異なる規制位置を設け、施錠時にこのカムを異なる規制位置に誘導して、ラッチを拘留位置に移動させるような変位を伝達手段に引き起こすようにした受動形のものと、伝達手段側にカムを設けるとともに、規制部を少なくとも2箇所の間で移動可能とし、施錠時にこの規制部を移動させることによりカムを異なる規制位置に誘導して、ラッチを拘留位置に移動させるような変位を伝達手段に引き起こすようにした能動形のものとが挙げられる。
本発明は、以上説明した構成であるから、ラッチをラッチ受けに係脱して開閉部材を開閉する開閉装置全般に適用して、使用時におけるラッチの円滑な作動と、施錠時におけるラッチのより深い拘留状態を通じた確実な閉止状態とを好適に両立させることができる。このため、解錠時には極めて使い勝手が良く、施錠時には不慮又は付勢に開閉部材が操作された場合あるいは運搬や自身時に衝撃を受けた場合にラッチ等を適切に保護でき、防犯機能も高められる優れた効果が奏される。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本実施形態の開閉装置である収納装置を示している。この収納装置は、収納空間を有する筐体1に一対の扉2をヒンジ部3を介して両開き可能に配置し、ラッチ機構Aを介して扉2を筐体1の閉止位置に係留するようにしたものである。
ラッチ機構Aは、筐体1の開口縁に上下にラッチ受け11を形成する一方、筐体2を閉止する扉2の反吊元側の縁部2a近傍に上下に対をなすラッチ21を設けて、扉2を閉じたときにラッチを21対応するラッチ受け11に係合させてこの扉2を筐体1に係留するものである。
また、扉2の反吊元側の縁部2aよりにおいて、扉2の面板部22に把手4を可動に取り付け、さらに把手4と上下のラッチ21とを軸心回りに回転する伝達軸5を介し接続して、把手4に加えられる操作力をラッチ21に伝達して、ラッチ21とラッチ受け11との係合を解除し、扉2を開けることを可能にしている。
ラッチ受け11は、図3に示すように、例えば樹脂により作られて開口部11aを有するもので、鉤状あるいは鎌状をなすラッチ21の先端21aがラッチ受け11の開口部11aより進入して開口縁11bに係り合う関係に設定している。ラッチ21にはキックバネ21bが付帯しており、先端21aが常に開口縁11bに係り合う方向に向かって弾性により押し付けられている。
そして、本実施形態では、図4及び図5に示すように、把手4の回転軸40を別途、伝達軸5から離間した位置に平行に設けて、把手4の回転を伝達部6を介して伝達軸5に伝達し得るようにしている。
具体的に説明すると、把手4は、図4及び図7に示すように、指を掛ける操作縁部41と、この操作縁部41に隣接して手指挿入空間となる凹所42とを具備し、前記操作縁部41を含めてこの凹所42の周囲の縁部43,44,45の全体を把手部材Bとして樹脂により一体成形している。そして、この把手部材Bを後述する伝達部材7や施解錠機構D等とともに把手ケースCに収容し、この把手ケースCを扉2の面板22に設けた開口22aに取り付けている。回転軸40は把手部材B上、扉2の反吊元側の縁部2aに近い一端側に、扉2の厚み方向の前端側に変位させて設定され、操作縁部41は把手部材B上、回転軸40に近い位置に設定されており、凹所42は操作縁部41の隣接位置から当該操作縁部41の背後に回り込むように、つまり図5に示すように扉2の吊元側の縁部2bから逃げる方向に斜め奥方に向けて形成してある。把手3が回転軸40回りに回転すると、把手4全体が図5→図6実線に示すように回動して扉2の面板22から斜めに突出することになるが、面板22の開口縁22aは把手ケースCの枠部によって化粧された状態を保つ。図6に示すように、把手4の回転方向と扉2の回転方向は逆の関係となる。
回転軸40はほぼ扉2の面板22上にあり、伝達軸5は扉2の面板22の裏面に極力近づけた位置に配置されて上下にラッチ21を直付けしていて、把手4は回転軸40と伝達軸5との間で動作する。
伝達部6は、図4、図5及び図7に示すように、把手4側に設定した係合部61と、伝達軸5側に設定した係合部62とを回転円周上で係合させるようにしたものである。前記把手部材Bには、他端側の回動端b1から伝達軸5に向かう方向に前記係合部61が舌片状をなして突出させてあり、一方、伝達軸5には、樹脂製の伝達部材7が当該伝達軸5と一体回転可能かつ軸心方向にスライド可能に外嵌されて、この伝達部材7の外周から回転軸40に向かう方向に前記係合部62が舌片状をなして突出させてある。そして、伝達軸5側の係合部62が前方に位置し、把手4側の係合部61が後方に位置する関係で、係合部61、62同士を前後方向に重合させている。この実施形態では、伝達軸5は角柱状のもので、伝達部材7に設けた角孔に挿通させてある。
図5に示すように、回転軸40の軸心から係合部61までの距離は、伝達軸5の軸心から係合部62までの距離よりも長く設定されており、また、操作縁部41は回転軸40よりに設けてあるので、図5→図6と操作する際に、操作縁部40の操作量<係合部61の回動量となる関係があり、また、係合部61の回動角<伝達軸5の回転角となる関係がある。把手4の回動につれて係合部61,62同士の係合位置が伝達軸5の中心から遠ざかることによる伝達率の低下を補うべく、図8に拡大図示するように、伝達部材7の係合部62に基端から先端に向かうにつれて漸次把手部材B側の係合部61に近づく湾曲ないし屈曲した形状の伝達特性調整面62aが設けてある。このような面は把手4側の係合部61に設けてもよいし、双方に設けることも可能である。
ところで、前記伝達部材7は、図7及び図9に示すように、扉2を閉止位置に選択的に施錠するための施解錠機構Dの構成要素ともなっている。この施解錠機構Dは、上記伝達部材7以外に、把手4の隣接位置において面板部22に設けたシリンダ錠などの操作部71と、この操作部71に入力される操作に伴って上下に可動するデッドボルト等の可動部72とを備え、この可動部72の先端部72aを前記伝達部材7に設けた被係合部7aに係り合わせて、伝達部材7の回転を妨げずに可動部72の上下動に伝達部材7を追従させ得るようにしている。すなわち、この施解錠機構Dは、伝達部材7を、図7に示すように係合部61,62同士が係合して把手4の操作を伝達軸5に伝える解錠位置と、図9に示すように係合部61,62同士が解離して把手4が操作されても空転するだけでその操作を伝達軸5に伝えないようにする施錠位置とに選択的に移動させることで施解錠を実現するものである。
このように、本実施形態の開閉装置は、把手4に入力される操作を伝達軸5を介してラッチ21に伝え、ラッチ受け11に対して係留位置にあるラッチ21を解除位置に移動させて開閉部材である扉2の開成を許容するとともに、施解錠機構Dによって把手4の操作によらずに扉2を閉止位置に施錠するようにしたである。
そして、本実施形態ではさらに、施解時の動作を利用してラッチ21を係留位置からより深くラッチ受け11に係り合う拘留位置に移動させるための変位惹起手段8(図7及び図9参照)を設けている。
この変位惹起手段8は、伝達軸5の回転を規制部81で規制してラッチ21の係留位置を規定し、開錠時と施錠時とでその規制位置を変化させるもので、図7並びに図9〜図11に示すように、伝達部材7に把手ケースCの奥部に向かう舌片状のカム82を一体的に設ける一方、伝達部材7の昇降時にカム82の移動領域に隣接して、把手ケースCの内部にリブによる前記規制部81を設けている。前述したように、ラッチ21にはキックバネ21bによって係留位置に向かうプリロードが掛かっており、伝達軸5も同方向に弾性付勢されているので、カム82は常時規制部81に弾接してオフセットされた状態にある。そして、解錠時にはカム82は図7及び図11に示すように規制部81の上方に弾接し、ラッチ21の先端の位置はラッチ受け11に対して浅く係合した係留位置にある。このときの伝達軸5側の係合部62の待機位置に対して、突起4の係合部61は若干のクリアランスの下に対峙している。そして、把手4が操作されることにより、把手4の係合部61が伝達軸5側の係合部62をすくい上げ、図11→図12に示すようにカム82が規制部81から離れる方向に伝達部材7を伝達軸5とともに回転させる。
一方、施錠時に可動部72が図7→図9に示すように下方へ移動すると、伝達部材7がスライド移動してその位置を変え、カム82も規制部81の下方に弾接する位置に変化する。ここで、本実施形態では前述した規制部81に、図7に示す開錠時のカム82に対する第1の規制位置p1と、図9に示す施錠時のカム82に対する第2の規制位置p2とを設けており、第2の規制位置p2は第1の規制位置p1で静止されているカム82から回転方向に逃げる方向に変位した位置にあって、両規制位置p1、p2の間を斜面によって接続している。そして、可動部72の作動に伴って伝達部材7が図7→図9のように移動し、カム82が図11→図13に示すように第1の規制位置p1から第2の規制位置p2に沿って倣い動作をしたとき、オフセット位置(オフセット角)が変化するために伝達部材7が伝達軸5を伴って回転変位を引き起こし、これによりラッチ21の先端21aが図11→図13に示すように深くラッチ受け11の開口縁11aに係合する拘留位置にまで回転するようにしている。
ラッチ21は、腕部21cが後方に延びて先端21aが鉤状に屈曲し、その屈曲部分の内縁21dがラッチ受け11の開口縁11aに深く係り合うように、腕部と屈曲部分との入隅が僅かに鋭角となるようなテーパ形状に抉ってある。そして、ラッチ受け11の開口縁11aのうち、特に前記ラッチ21の内縁21dに係留位置で対向する面11axがこれと平行なテーパ形状になっている。つまり、扉2に図11及び図13に矢印fで示すような厚み方向の外力が働いても、図11の状態に比べて図13の状態の方が、ラッチ21をラッチ受け11により深く拘留させて、扉2のガタつきをより低減できる状態としている。
以上のように、この実施形態の開閉装置である収納装置は、把手4に入力される操作を伝達軸5を介してラッチ21に伝え、ラッチ受け11に対して係留位置にあるラッチ21を解除位置に移動させて開閉部材である扉2の開成を許容するとともに、施解錠機構Dによって把手4の操作によらずに扉2を閉止位置に施錠するようにしたものである。そして、施解錠機構Dに関連づけて、その施解時における動作を利用してラッチ21を係留位置からより深くラッチ受け11に係り合う拘留位置に移動させるための変位惹起手段8を設けたものである。
このようにすると、通常は係脱の容易な範囲でラッチ21を作動させ、施錠時にはラッチ21をラッチ受け11により確実に拘留してガタつきを解消することができるので、通常使用時の良好な使い勝手と、施錠時の確実な閉止状態とを適切に両立させることが可能となる。
この場合、本実施形態ではラッチ21の係留位置が伝達軸5で規定される点に着目し、変位惹起手段8を、伝達軸5の通常時の回転範囲に対して、施錠時に当該伝達軸5をその回転範囲を超えて回転変位させ、これによりラッチ21を係留位置を越えて拘留位置に向かわせるようにしているので、上記のようなラッチ21の動作を簡単に得ることができる。
具体的には、変位惹起手段8が、伝達軸5に一体回転可能かつスライド可能に嵌合する伝達部材7を具備し、伝達部材7は施錠時にスライド移動して回転変位を引き起こし、その回転変位を伝達軸5に与えるようにしているので、既存の伝達軸5に対する要素部品の外的付加によって当該伝達軸5に回転変位を与え易く、伝達部材7を利用して施解錠機構Dとの関連づけも容易に行い易くなる。特にこの実施形態の場合は、伝達部材7は施解錠機構Dの構成要素として当初より存するので、これを有効利用して簡易に変位惹起手段8を構成することができる。
そして、本実施形態の伝達軸5及びラッチ21には、キックバネ21bによって解除位置から係留位置に向かう弾性力が作用している点に着目して、伝達部材7に設けたカム82を周辺に位置する把手ケースCに設けた規制部81に弾接させてオフセットし、伝達部材7が施錠時にスライド移動するにつれて規制部81によるオフセット位置を変化させ、このときのカム82の倣い動作で伝達部材7を伝達軸5とともに回転変位させるようにしており、伝達部材7にカム82を設け、把手ケースCなどカム82の周辺部位に規制部81を設けるだけでよいので、変位惹起手段をより簡単に構成することができる。
さらに、前述した伝達部材7は、解錠時の位置において把手4に入力される操作を受け、施錠時の位置において把手4に入力される操作を受けないように、把手4と伝達軸5の間を断接切替えするクラッチの役割をなしており、変位惹起手段8が作動する際には伝達部材7が把手4と縁を切っているので、ラッチ21や伝達軸5の作動が軽く、係留位置と拘留位置との間でラッチ21の変位を的確に惹き起こすことができる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、変位惹起手段8は伝達軸の回転範囲を可変にできればよいため、規制部を設ける位置に限定されないし、伝達軸を伝達部材を介さずに直接規制するように構成することもできる。
そして、規制部には、上述した静止タイプのもの以外に、規制部自体が移動して規制位置を変える可動タイプのものを実施することができる。
また、キックバネのようなオフセット力に頼らずに、積極的に伝達軸を駆動してラッチを拘留位置に誘導するようにしてもよい。例えば、施解錠機構Dの可動部で伝達軸に能動的に回転変位を引き起こす態様等も実施可能である。
さらに、把手の操作力が軸以外に伝達杆など各種形態の伝達手段を介してラッチに伝達される場合にも、その伝達手段の作動範囲を変えることなどを通じて、上記と同様の作用効果を得ることができる。
この場合にも規制部としては、静止タイプのもの、可動タイプのものの何れを採用することも可能である。
そして、以上は回転動作によってラッチ受けに対して係脱するラッチに限らず、進退動作によってラッチ受けに対して係脱するラッチにおいても事情は全く同じである。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る収納装置を示す斜視図。 同収納装置の扉裏面を示す斜視図。 同実施形態におけるラッチとラッチ受けの関係を示す図。 同実施形態における把手周辺の構造を示す分解斜視図。 同実施形態における把手と扉の関係を示す図。 同実施形態における把手と扉の作動説明図。 同実施形態における扉と伝達部材の関係を示す斜視図。 同実施形態における伝達部の構成を示す図。 図7に対応した作用説明図。 図4におけるX部を一部取り除いて示す拡大斜視図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。
符号の説明
2…開閉部材(扉)
4…把手
5…伝達軸
7…伝達部材
8…変位惹起手段
21…ラッチ
82…カム
81…規制部
D…施解錠機構

Claims (11)

  1. 把手に入力される操作を伝達軸を介してラッチに伝え、ラッチ受けに対して係留位置にあるラッチを解除位置に移動させて開閉部材の開成を許容するとともに、施解錠機構によって把手の操作によらずに開閉部材を閉止位置に施錠するようにしたものにおいて、
    前記施解錠機構に関連づけて、その施解時における動作を利用してラッチを係留位置からより深くラッチ受けに係り合う拘留位置に移動させるための変位惹起手段を設けたことを特徴とする開閉装置。
  2. 変位惹起手段が、伝達軸の通常時の回転範囲に対して、施錠時に当該伝達軸をその回転範囲を超えて回転変位させ、これによりラッチを係留位置を越えて拘留位置に向かわせるものである請求項1記載の開閉装置。
  3. 変位惹起手段が、伝達軸に一体回転可能かつスライド可能に嵌合する伝達部材を具備し、伝達部材は施錠時にスライド移動して回転変位を引き起こし、その回転変位を伝達軸に与えるようにしている請求項2記載の開閉装置。
  4. 伝達軸及びラッチには解除位置から係留位置に向かう弾性力が作用しており、伝達部材に設けたカムを周辺に設定した規制部に弾接させてオフセットし、伝達部材が施錠時にスライド移動するにつれて規制部によるオフセット位置を変化させ、このときのカムの倣い動作で伝達部材を伝達軸とともに回転変位させるようにしている請求項3記載の開閉装置。
  5. 伝達部材が、解錠時の位置において把手に入力される操作を受け、施錠時の位置において把手に入力される操作を受けないように、把手と伝達軸の間を断接切替えするものである請求項3又は4記載の開閉装置。
  6. 変位惹起手段が、伝達軸の回転を規制部で直接又は間接に規制してラッチの係留位置を規定し、施解錠機構の作動に連動して施錠時にその規制位置を変化させるようにしたものである請求項2記載の開閉装置。
  7. 伝達軸側にカムを設けるとともに、規制部の少なくとも2箇所に異なる規制位置を設け、施錠時にこのカムを異なる規制位置に誘導して、ラッチを拘留位置に移動させるような変位を伝達軸に引き起こすようにしている請求項6記載の開閉装置。
  8. 伝達軸にカムを設けるとともに、規制部を少なくとも2箇所の間で移動可能とし、施錠時にこの規制部を移動させることによりカムを異なる規制位置に誘導して、ラッチを拘留位置に移動させるような変位を伝達軸に引き起こすようにしている請求項6記載の開閉装置。
  9. 把手に入力される操作を伝達軸や伝達杆などの伝達手段を介してラッチに伝え、ラッチ受けに対して係留位置にあるラッチを解除位置に移動させて開閉部材の開成を許容するとともに、施解錠機構によって把手の操作によらずに開閉部材を閉止位置に施錠するようにしたものにおいて、
    前記施解錠機構と関連づけて、その施解時における動作を利用してラッチを係留位置からより深くラッチ受けに係り合う拘留位置に移動させるための変位惹起手段を設けたことを特徴とする開閉装置。
  10. 伝達手段側にカムを設けるとともに、規制部の少なくとも2箇所に異なる規制位置を設け、施錠時にこのカムを異なる規制位置に誘導して、ラッチを拘留位置に移動させるような変位を伝達手段に引き起こすようにしている請求項9記載の開閉装置。
  11. 伝達手段側にカムを設けるとともに、規制部を少なくとも2箇所の間で移動可能とし、施錠時にこの規制部を移動させることによりカムを異なる規制位置に誘導して、ラッチを拘留位置に移動させるような変位を伝達手段に引き起こすようにしている請求項9記載の開閉装置。

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