JP6181021B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に係る電動パワーステアリング装置によれば、アシストモータに係る補助力を、ウォーム及びウォームホィールを有する減速機構を介して、ピニオン及びラックを有する転舵機構に伝達することで、転舵輪を転舵することができる。
しかも、磁歪式トルクセンサは、アシストモータの出力トルクに起因する曲げモーメントの影響が抑制された、アシストモータの出力軸部のうち他側の自由端部に設けられるため、この磁歪式トルクセンサによって、アシストモータの出力トルクを精度良く検出することができる。
(1)に係る発明によれば、操舵部材の手動操作に係る操舵トルクをアシストするように、精度の良好なアシストモータに係る実トルクに基づく操舵トルク制御を実現することができるため、操舵フィーリングのきわめて良好な電動パワーステアリング装置を提供することができる。
(2)に係る発明によれば、操舵部材の手動操作に係る操舵トルクをアシストするように、精度の良好なアシストモータに係る実トルクに基づく操舵トルク制御を実現することができるため、操舵フィーリングの良好なピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置を提供することができる。
(3)に係る発明によれば、操舵部材の手動操作に係る操舵トルクをアシストするように、精度の良好なアシストモータに係る実トルクに基づく操舵トルク制御を実現することができるため、操舵フィーリングの良好なデュアルピニオン式の電動パワーステアリング装置を提供することができる。
なお、以下に示す図において、共通の機能を有する部材間、又は、相互に対応する機能を有する部材間には、原則として共通の参照符号を付するものとする。また、説明の便宜のため、部材のサイズ及び形状は、変形又は誇張して模式的に表す場合がある。
本発明の第1実施形態に係るピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置11Aの説明に先だって、電動パワーステアリング装置11Aと連係する操舵装置10Aの構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置11Aの周辺部を含むブロック構成図である。図2は、アシストモータ35に係る実トルクを検出する磁歪式トルクセンサ47の第1の配置構造を表す説明図である。
これにより、ウォームホイールギア43は、アシストモータ35の駆動力を、減速機構37、転舵軸31、操舵軸19等を介してステアリングホイール13に伝えると同時に、転舵装置17を介して転舵輪61a,61bに伝える役割を果たす。
なお、与圧機構42としては、例えば、特許文献(特開2005−42913号公報)の段落番号0095〜0106、及び図6〜図9に記載の構成を適宜採用すればよい。
なお、弾性軸継手45としては、例えば、特許文献(特開2010−48355号公報)の段落番号0019〜0030、及び図2〜図4に記載の構成を適宜採用すればよい。
次に、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置11Aの構成について、図1を参照して説明する。
電動パワーステアリング装置11Aは、操舵補助装置15A及びEPS制御装置51を含んで構成されている。EPS制御装置51は、通信媒体24に接続されている。通信媒体24には、前記の操舵角センサ26の他に、自車両の速度(車速)を検出する車速センサ53、ブレーキペダル(不図示)の踏み込みストロークを検出するブレーキセンサ55、及び、アクセルペダル(不図示)の踏み込みストロークを検出するアクセルセンサ57がそれぞれ接続されている。
EPS制御装置51は、操舵トルクセンサ25により検出される操舵トルク信号、操舵角センサ26により検出される操舵角信号、磁歪式トルクセンサ47により検出される出力トルク信号、車速センサ53により検出される車速信号などの各種信号を参照して、電動パワーステアリング装置11Aが発揮するステアリングホイール13の操舵補助力を制御する機能を有する。EPS制御装置51は、演算処理を行うマイクロコンピュータ、及び、アシストモータ35の駆動制御回路を含む各種の周辺回路を含んで構成される。
次に、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置11Aが奏する作用効果について説明する。
第1の観点に基づく第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置11Aによれば、精度の良好なアシストモータ35に係る実トルクに基づく操舵トルク制御を実現することができるため、操舵フィーリングの良好な電動パワーステアリング装置11Aを提供することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るデュアルピニオン式の電動パワーステアリング装置11Bの構成について、図5を参照して説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置11Aの周辺部を含むブロック構成図である。
第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置11Aと、第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置11Bとの相違点は、第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置11Aがピニオンアシスト式を採用しているのに対し、第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置11Bがデュアルピニオン式を採用している点である。
第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置11Bでは、操舵軸19、転舵軸31、及び、中間軸部27が、本発明の第4の回転軸部に相当する。また、補助軸71が、本発明の第5の回転軸部に相当する。
次に、本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置11Bが奏する作用効果について説明する。
以上説明した複数の実施形態は、本発明の具現化の例を示したものである。したがって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならない。本発明はその要旨又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形態で実施することができるからである。
11B 第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置
13 ステアリングホイール(操舵部材)
19 操舵軸(第1の回転軸部、及び第4の回転軸部)
25 操舵トルクセンサ
27 中間軸部(第3の回転軸部、及び第4の回転軸部)
29 一対の自在継手(一対の連結部)
31 転舵軸(第2の回転軸部、第4の回転軸部)
35 アシストモータ
37 減速機構
39 出力軸部
41 ウォームギア(ウォーム)
43 ウォームホィールギア(ウォームホィール)
47 磁歪式トルクセンサ
61a,61b 転舵輪
71 補助軸(第5の回転軸部)
Claims (3)
- 運転者による操舵部材の手動操作に係る補助力を、該操舵部材に連結された回転軸部及び転舵輪に伝えるためのアシストモータを有する電動パワーステアリング装置であって、
前記アシストモータの出力軸部及び前記回転軸部の間に介在するように設けられ、ウォーム及び前記回転軸部に設けたウォームホィールを少なくとも有する減速機構と、
前記アシストモータの出力トルクを検出する磁歪式トルクセンサと、を備え、
前記ウォームのうち一方の端部は、該ウォームを前記ウォームホィールの側に弾性的に押圧する与圧機構によって支持され、
前記アシストモータの出力軸部のうち一側は、少なくとも一対の軸受けによって支持され、
前記ウォームのうち他方の端部及び前記アシストモータの出力軸部のうち他側の自由端部間の接合部は、弾性変形を許容する弾性軸継手を介して相互に連結され、
前記磁歪式トルクセンサは、前記アシストモータの出力軸部のうち他側の自由端部に設けられる、
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置であって、
前記回転軸部は、前記操舵部材が設けられる第1の回転軸部、前記転舵輪に連結されて前記アシストモータが設けられる第2の回転軸部、並びに、前記第1及び第2の回転軸部間を、一対の連結部をそれぞれ介して連結する第3の回転軸部からなり、
前記第1の回転軸部には、前記操舵部材の手動操作に係る操舵トルクを検出するトルクセンサが設けられ、
前記磁歪式トルクセンサは、前記第2の回転軸部に連結される前記アシストモータの出力軸部及び前記ウォームの接合部近傍であって、当該アシストモータの出力軸部の側に設けられる、
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置であって、
前記回転軸部は、前記操舵部材及び前記転舵輪に連結される第4の回転軸部、並びに、前記転舵輪に連結されて前記アシストモータが設けられる第5の回転軸部からなり、
前記第4の回転軸部には、前記操舵部材の手動操作に係る操舵トルクを検出するトルクセンサが設けられ、
前記磁歪式トルクセンサは、前記第5の回転軸部に連結される前記アシストモータの出力軸部及び前記ウォームの接合部近傍であって、当該アシストモータの出力軸部の側に設けられる、
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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