JP6351168B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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本発明は、操舵トルクに応じた補助トルクをステアリング系に付加する電動パワーステアリング装置の改良された技術に関する。
電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに生じる操舵トルクをトルクセンサによって検出し、該操舵トルクに応じた補助トルクを電動モータが発生し、該操舵トルクに補助トルクを付加することによって、運転者の負担を軽減するものである。
一般的な電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに連結されるコラムシャフトと、該コラムシャフトに自在継手及び中間軸を介して連結されるピニオン軸と、該ピニオン軸にラックアンドピニオン機構を介して連結されるラック軸と、該ステアリングホイールに生じた操舵トルクに補助トルクを付加する補助トルク機構とから成る。このような電動パワーステアリング装置は、特許文献1などが知られている。
特許文献1で知られている電動パワーステアリング装置の補助トルク機構は、コラムシャフトの操舵トルクをトルクセンサによって検出するとともに、該操舵トルクに基づいて電動モータが発生した補助トルクを該コラムシャフトに付加するというものである。
該コラムシャフトは、ステアリングホイール側のアッパシャフトと、自在継手側のロアシャフトとに、軸方向へ二分割されており、互いにスプライン嵌合によって連結されている。つまり、該コラムシャフトは、スプライン嵌合の部分(伸縮機構)によって軸方向へ伸縮可能である。該アッパシャフトと該ロアシャフトとは、ステアリングコラムによって回転可能に支持されている。
一般に、該アッパシャフトは、ステアリングロック装置によって該ステアリングコラムにロック可能である。イグニションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くことにより、該ステアリングロック装置はロック作動して、該ステアリングコラムに対する該アッパシャフトの回転を阻止する。
該補助トルク機構は、該トルクセンサと該電動モータと補助トルク伝達機構とを一体的にユニット化した構成である。該ステアリングホイールに生じた操舵トルクは、該アッパシャフトとスプライン嵌合の部分とを介して、該ロアシャフトに伝わる。該トルクセンサは、該ロアシャフトに伝わった操舵トルクを検出する。該電動モータが発生した補助トルクは、該ロアシャフトに付加される。
上述のように、該トルクセンサは、該スプライン嵌合の部分よりも操舵トルク下流、つまり自在継手寄りに配置されている。このため、該トルクセンサは、該スプライン嵌合の部分の嵌合の公差の影響、つまり嵌合の隙間によるガタの影響を受ける。このことは、該トルクセンサによって該操舵トルクを検出する、検出精度を高める上で、不利である。該電動パワーステアリング装置の操舵フィーリングを高めるために、該検出精度を高めることが求められる。
これに対し、ステアリングロック装置を廃止し、廃止したことによって空いたスペースに該補助トルク機構を配置することが考えられる。しかし、該補助トルク機構は、該トルクセンサと該電動モータと補助トルク伝達機構とを一体的にまとめた、比較的大型のユニットである。このため、単に該補助トルク機構の配置を変更するだけでは、該スペースに収まらない。
特開2010−083327号公報
本発明は、電動パワーステアリング装置を大型化することなく、該電動パワーステアリング装置の操舵フィーリングを、より高めることができる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、ステアリングホイールに連結されるコラムシャフトと、該コラムシャフトに自在継手及び中間軸を介して連結されるピニオン軸と、該ピニオン軸にラックアンドピニオン機構を介して連結されるラック軸と、前記ステアリングホイールに生じた操舵トルクに補助トルクを付加する補助トルク機構とを含む、電動パワーステアリング装置において、
前記補助トルク機構は、前記ステアリングホイールに生じた前記操舵トルクを検出するトルクセンサと、該トルクセンサにより検出された前記操舵トルクに基づき前記補助トルクを発生する電動モータと、該電動モータが発生した前記補助トルクを前記ラック軸と前記ピニオン軸のいずれか一方に伝達する補助トルク伝達機構とを含み、前記コラムシャフトは、軸方向へ伸縮可能な伸縮機構を有することで、軸方向へ伸縮可能な構成であり、前記トルクセンサは、前記コラムシャフトのなかの、前記伸縮機構よりも前記ステアリングホイール寄りに位置するとともに、前記コラムシャフトを回転可能に支持するためのステアリングコラムに配置されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置が提供される。
請求項1に係る発明では、補助トルク機構のなかのトルクセンサを、他の部分から分離している。このため、コラムシャフトの周囲からステアリングロック装置を廃止した場合に、廃止したことによって空いたスペースに、該トルクセンサを配置することができる。該スペースを有効活用することができるので、その分、ステアリングコラムの全長を短縮することができる。
該トルクセンサは、コラムシャフトのなかの、伸縮機構よりもステアリングホイール寄りに位置するとともに、該コラムシャフトを回転可能に支持するためのステアリングコラムに配置されている。このため、該トルクセンサは該伸縮機構の影響、例えば、該ステアリングホイールからピニオン軸へ伝わる操舵トルクの伝達遅れ(トルク伝達の応答性)の影響を受けない。この結果、該トルクセンサによって該操舵トルクを検出する検出精度を、高めることができる。しかも、ステアリングホイールに生じた該操舵トルクを、該トルクセンサによって時間遅れなく検出する、つまり検出応答性を高めることができる。
一方、該補助トルク機構の電動モータが発生した補助トルクは、ラック軸とピニオン軸のいずれか一方に伝達される。つまり、該電動モータが発生する補助トルクは、ステアリングホイールから操舵車輪に至るステアリング系のなかの、左右の操舵車輪の近くに付加される。
このように、該トルクセンサによる操舵トルクの検出精度及び検出応答性が高まるとともに、該補助トルク機構からステアリング系への補助トルクの伝達応答性が高まる。この結果、ステアリングホイールに生じた該操舵トルクの変化に追従した、正確な該補助トルクを、該補助トルク機構から該ステアリング系へ迅速に付加して、運転者による操舵トルクをきめ細かく補助することができる。
従って、電動パワーステアリング装置の補助トルク伝達応答性を高めることができるので、操舵フィーリングを、より高めることができる。しかも、補助トルク機構のなかのトルクセンサを、他の部分から分離した構成であるから、電動パワーステアリング装置が大型化になることはない。
本発明の実施例1に係る電動パワーステアリング装置の模式図である。 図1に示されるコラムシャフト及びステアリングコラム周りを軸線方向に断面した断面図である。 図2に示されるコラムシャフト及びトルクセンサ周りを軸線方向に断面した断面図である。 本発明の実施例2に係る電動パワーステアリング装置の模式図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る電動パワーステアリング装置について図面に基づき説明する。
図1に示されるように、実施例1の電動パワーステアリング装置10は、自動車等の車両に搭載され、電動モータ63が発生した補助トルクを操舵トルクに付加することによって、運転者の負担を軽減するものである。以下、該電動パワーステアリング装置10のことを「ステアリング装置10」と略称する。
該ステアリング装置10は、ステアリングホイール21に連結されるコラムシャフト22と、該コラムシャフト22に自在継手23,24及び中間軸25を介して連結されるピニオン軸26と、該ピニオン軸26にラックアンドピニオン機構27を介して連結されるラック軸28と、ステアリングホイール21に生じた操舵トルクに補助トルクを付加する補助トルク機構60とを含む。
以下、該ステアリング装置10について、より詳しく説明する。該ステアリング装置10は、ステアリング系20と補助トルク機構60とから成る。以下、該ピニオン軸26のことを「第1ピニオン軸26」と言い換え、該ラックアンドピニオン機構27のことを「第1ラックアンドピニオン機構27」と言い換える。
該ステアリング系20は、運転者によって操舵されるステアリングホイール21から操舵車輪33,33(例えば前輪)に至る系統である。詳しく述べると、該ステアリング系20は、該ステアリングホイール21にコラムシャフト22と2つの自在継手23,24と中間軸25とを介して、第1ピニオン軸26を連結し、該第1ピニオン軸26に第1ラックアンドピニオン機構27を介してラック軸28を連結し、該ラック軸28の両端に左右のタイロッド31,31及び左右のナックル32,32を介して左右の操舵車輪33,33を連結したものである。
該コラムシャフト22は、ステアリングシャフトとも言われており、該ステアリングホイール21に連結されるとともに、ステアリングコラム41に収納され且つ回転可能に支持されている。該ステアリングコラム41は、車体42にステアリングハンガ43によって取り付けられている。該ステアリングハンガ43は、車体42の前部において車幅方向に延び、両端が該車体42に取り付けられている。この結果、該ステアリングコラム41は、車体42に固定される。
図1及び図2に示されるように、該コラムシャフト22は、軸方向へ伸縮可能な伸縮機構22cを有することで、軸方向へ伸縮可能な構成である。つまり、該コラムシャフト22は、伸縮機構22cを有することで、テレスコピック形式の構成とすることができる。
詳しく述べると、該コラムシャフト22は、該ステアリングホイール21に連結される第1コラムシャフト22aと、第1の自在継手23を介して中間軸25に連結される第2コラムシャフト22bと、該第1コラムシャフト22aに対して該第2コラムシャフト22bを軸方向へ伸縮可能に連結する該伸縮機構22cとから成る。
該第1コラムシャフト22aは、第1軸51とトーションバー52と第2軸53とから成る。該第1軸51の一端部は、該ステアリングホイール21に連結されている。該第1軸51の他端部は、該トーションバー52を介して第2軸53の一端部に連結されている。該第2軸53の他端部は、該伸縮機構22cによって該第2コラムシャフト22bに連結されている。なお、該第1コラムシャフト22aは、該第1軸51と該トーションバー52と該第2軸53との組み合わせ構造に限定されるものではなく、1軸によって構成してもよい。
該伸縮機構22cは、例えばスプライン嵌合の構成である。つまり、該伸縮機構22cは、該第1コラムシャフト22aと該第2コラムシャフト22bの、いずれか一方に形成された雌スプライン54と他方に形成された雄スプライン55とから成る。両スプライン54,55を互いに嵌合することによって、互いに軸方向へのスライド可能且つ互いにトルク伝達可能に組み合わされる。
該第1軸51の一端部は、ステアリングコラム41に軸受56によって支持されている。該第1軸51の他端部は、該第2軸53の一端部に嵌め込まれている。該第1軸51と該第2軸53との間には、軸受57が介在している。この結果、該第1軸51と該第2軸53とは相対回転が可能である。該第2軸53の他端部は、ステアリングコラム41に軸受58によって支持されている。
図1に示されるように、該中間軸25は、コラムシャフト22に該第1ピニオン軸26を連結するものである。該中間軸25の両端には、該自在継手23,24が連結されている。
該第1ラックアンドピニオン機構27は、該第1ピニオン軸26に設けられた第1ピニオン27aと、該ラック軸28に設けられた第1ラック27bとから成る。該ステアリング系20のなかの、少なくとも該第1ピニオン軸26と該第1ラックアンドピニオン機構27と該ラック軸28とは、車幅方向に細長いハウジング51に収納されている。該ラック軸28は、該ハウジング51内にスライド可能に支持されている。
該ステアリング系20によれば、運転者が該ステアリングホイール21を操舵することにより、該操舵トルクにより該第1ラックアンドピニオン機構27及び該左右のタイロッド31,31を介して、該左右の操舵車輪33,33を操舵することができる。
該補助トルク機構60は、該トルクセンサ61により検出された操舵トルクに基づき補助トルクを発生して、該ラック軸28に付加する。該補助トルク機構60は、トルクセンサ61と、制御部62と、該電動モータ63と、補助トルク伝達機構64とを含む。つまり、該補助トルク機構60は、該電動モータ63が発生した補助トルクを、該ラック軸28に直接に伝達する方式を採用している。
詳しく述べると、該補助トルク機構60は、該トルクセンサ61のトルク検出信号に基づき制御部62で制御信号を発生し、該制御信号に基づき操舵トルクに応じた補助トルクを電動モータ63によって発生し、該電動モータ63が発生した補助トルクを、該補助トルク伝達機構64を介して第2ピニオン軸65に伝達し、さらに該第2ピニオン軸65から第2ラックアンドピニオン機構66を介してラック軸28に伝達するようにした機構である。
該第2ラックアンドピニオン機構66は、第2ピニオン軸65に設けられた第2ピニオン66aと、ラック軸28に設けられた第2ラック66bとから成る。
図2及び図3に示されるように、該トルクセンサ61は、該コラムシャフト22のなかの、該伸縮機構22cよりもステアリングホイール21寄り(図1参照)に位置、つまり該第1コラムシャフト22aの部分に位置するとともに、該コラムシャフト22を回転可能に支持するためのステアリングコラム41に配置されている。該トルクセンサ61は、該コラムシャフト22に加えられた該操舵トルクを検出し、トルク検出信号として出力する。
より具体的には、上述のように、該第1軸51と該第2軸53とは、該トーションバー52を介して互いに連結されている。該第1軸51と該第2軸53との間には、該操舵トルクの大きさに従って、相対的な捩れ変位が発生する。該トルクセンサ61は、該第1軸51と該第2軸53との相対的な捩れ変位量を検出することによって、該捩れ変位量に応じた該操舵トルクを検出することができる。
該トルクセンサ61は、例えば特開2013−92461号公報によって知られている。つまり、図3に示されるように、該トルクセンサ61は、該第1軸51の外周面に嵌合且つ固定された円筒状の磁石61aと、該磁石61aを囲うとともに軸方向に配置された一対の環状ヨーク61b,61cと、該一対の環状ヨーク61b,61cに発生した磁気を集磁リング61d,61eによって導入される磁気検出部61fとを主要な構成要素とする。
なお、該トルクセンサ61は、該コラムシャフト22に生じるトルクに応じて変化した磁気の変化を検出する、磁歪式トルクセンサの構成であってもよい。
図1に示されるように、該電動モータ63は、該トルクセンサ61により検出された操舵トルクに基づき補助トルクを発生する。
図1に示されるように、該補助トルク伝達機構64は、該電動モータ63が発生した補助トルクを該ラック軸28に伝達する。該補助トルク伝達機構64は、例えばウォームギヤ機構によって構成されている。以下、該補助トルク伝達機構64のことを、適宜「ウォームギヤ機構64」と言い換える。
該ウォームギヤ機構64は、電動モータ63のモータ軸63aに軸継手81によって連結されたウォーム軸82と、該ウォーム軸82に設けられたウォーム83と、該ウォーム83に噛み合うウォームホイール84とから成る。該ウォームホイール84は、第2ピニオン軸65に設けられている。
補助トルク機構60は、該ハウジング51に配置されている。つまり、該電動モータ63及び該ウォームギヤ機構64は、該ハウジング51に配置されている。より具体的には、補助トルク機構60のなかの、電動モータ63はハウジング51に組み付けられ、ウォームギヤ機構64はハウジング51に収納されている。
乗員がステアリングホイール21を操舵すると、ステアリングホイール21と共にコラムシャフト22が回転する。回転することにより、コラムシャフト22には、操舵トルクが発生する。この操舵トルクをトルクセンサ61によって検出する。検出された操舵トルクに基づいて、制御部62は電動モータ63を作動させる。電動モータ63が作動することにより、補助トルクがウォームギヤ機構64と第2ピニオン軸65と第2ラックアンドピニオン機構66とを介して、ラック軸28に伝達される。
該ステアリング装置10によれば、運転者の操舵トルクに電動モータ63の補助トルクを加えた複合トルクにより、ラック軸28によって操舵車輪33,33を操舵することができる。
なお、本発明では、該補助トルク機構60は、該電動モータ63が発生した補助トルクを、ウォームギヤ機構64から第2ピニオン軸65を介して、該ラック軸28に伝達する構成に限定されるものではない。つまり、該補助トルク機構60は、該電動モータ63が発生した補助トルクをラック軸28とピニオン軸26のいずれか一方に伝達するものであればよい。例えば、該補助トルク機構60は、ウォームギヤ機構64を「ボールねじ」に変更し、該ボールねじによって補助トルクをラック軸28に直接に伝達する構成にすることが可能である。
また、該補助トルク機構60は、図4に示される実施例2のように、該補助トルクをウォームギヤ機構64によって第1ピニオン軸26(ピニオン軸26)に直接に伝達する構成にすることが可能である。
実施例2の電動パワーステアリング装置について、図4に基づき説明する。図4は、図1に対応して表されている。実施例2の電動パワーステアリング装置10Aは、図1に示される該補助トルク機構60を、図4に示される補助トルク機構60Aに変更した他には、実施例の電動パワーステアリング装置10と同じ構成であり、同一符号を付し、説明を省略する。
具体的には、実施例2の補助トルク機構60Aのウォームホイール84は、第1ピニオン軸26に設けられている。このため、図1に示された第2ピニオン軸65及び第2ラックアンドピニオン機構66は不要である。実施例2は、実施例1と同様の効果を発揮する。
実施例1及び2の説明をまとめると、次の通りである。図1及び図4に示されるように、補助トルク機構60,60Aのなかのトルクセンサ61は、他の部分63,64(電動モータ63及び補助トルク伝達機構64)から分離されている。このため、コラムシャフト22の周囲からステアリングロック装置(図示せず)を廃止した場合に、廃止したことによって空いたスペースに、該トルクセンサ61を配置することができる。該スペースを有効活用することができるので、その分、ステアリングコラム41の全長を短縮することができる。
該トルクセンサ61は、コラムシャフト22のなかの、伸縮機構22cよりもステアリングホイール21寄りに位置するとともに、該コラムシャフト22を回転可能に支持するためのステアリングコラム41に配置されている。このため、該トルクセンサ61は該伸縮機構22cの影響、例えば、該ステアリングホイール21から第1ピニオン軸26(ピニオン軸26)へ伝わる操舵トルクの伝達遅れ(トルク伝達の応答性)の影響を受けない。この結果、該トルクセンサ61によって該操舵トルクを検出する検出精度を、高めることができる。しかも、ステアリングホイール21に生じた該操舵トルクを、該トルクセンサ61によって時間遅れなく検出する、つまり検出応答性を高めることができる。
一方、該補助トルク機構60,60Aの電動モータ63が発生した補助トルクは、ラック軸28と第1ピニオン軸26(ピニオン軸26)のいずれか一方に伝達される。つまり、該電動モータ63が発生する補助トルクは、ステアリングホイール21から操舵車輪33,33に至るステアリング系20のなかの、左右の操舵車輪33,33の近くに付加される。
このように、該トルクセンサ61による操舵トルクの検出精度及び検出応答性が高まるとともに、該補助トルク機構60,60Aから該ステアリング系20への補助トルクの伝達応答性が高まる。この結果、ステアリングホイール21に生じた該操舵トルクの変化に追従した、正確な該補助トルクを、該補助トルク機構60,60Aから該ステアリング系20へ迅速に付加して、運転者による操舵トルクをきめ細かく補助することができる。
従って、電動パワーステアリング装置10,10Aの補助トルク伝達応答性を高めることができるので、操舵フィーリングを、より高めることができる。しかも、補助トルク機構60,60Aのなかのトルクセンサ61を、他の部分63,64(電動モータ63及び補助トルク伝達機構64)から分離した構成であるから、電動パワーステアリング装置10,10Aが大型化になることはない。
本発明の電動パワーステアリング装置10,10Aは、乗用車に採用するのに好適である。
10 電動パワーステアリング装置
10A 電動パワーステアリング装置
20 ステアリング系
21 ステアリングホイール
22 コラムシャフト
22c 伸縮機構
23 自在継手
24 自在継手
25 中間軸
26 ピニオン軸(第1ピニオン軸)
27 ラックアンドピニオン機構(第1ラックアンドピニオン機構)
28 ラック軸
41 ステアリングコラム
60 補助トルク機構
60A 補助トルク機構
61 トルクセンサ
63 電動モータ
64 補助トルク伝達機構

Claims (1)

  1. ステアリングホイールに連結されるコラムシャフトと、該コラムシャフトに自在継手及び中間軸を介して連結されるピニオン軸と、該ピニオン軸にラックアンドピニオン機構を介して連結されるラック軸と、前記ステアリングホイールに生じた操舵トルクに補助トルクを付加する補助トルク機構とを含む、電動パワーステアリング装置において、
    前記補助トルク機構は、前記ステアリングホイールに生じた前記操舵トルクを検出するトルクセンサと、該トルクセンサにより検出された前記操舵トルクに基づき前記補助トルクを発生する電動モータと、該電動モータが発生した前記補助トルクを前記ラック軸と前記ピニオン軸のいずれか一方に伝達する補助トルク伝達機構とを含み、
    前記コラムシャフトは、軸方向へ伸縮可能な伸縮機構を有することで、軸方向へ伸縮可能な構成であり、
    前記トルクセンサは、前記コラムシャフトのなかの、前記伸縮機構よりも前記ステアリングホイール寄りに位置するとともに、前記コラムシャフトを回転可能に支持するためのステアリングコラムに配置されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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