JP6180976B2 - イオン加速器、イオン加速制御方法及び粒子線治療装置 - Google Patents

イオン加速器、イオン加速制御方法及び粒子線治療装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6180976B2
JP6180976B2 JP2014058217A JP2014058217A JP6180976B2 JP 6180976 B2 JP6180976 B2 JP 6180976B2 JP 2014058217 A JP2014058217 A JP 2014058217A JP 2014058217 A JP2014058217 A JP 2014058217A JP 6180976 B2 JP6180976 B2 JP 6180976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion beam
ion
time
synchrotron
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014058217A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015185245A (ja
Inventor
晶子 角谷
晶子 角谷
潔和 佐藤
潔和 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014058217A priority Critical patent/JP6180976B2/ja
Publication of JP2015185245A publication Critical patent/JP2015185245A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6180976B2 publication Critical patent/JP6180976B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明の実施形態は、レーザを用いて生成させたイオンビームを加速するイオン加速器、イオンビームの加速制御方法及び加速されたイオンビームを患者の患部に照射して治療を行う粒子線治療装置に関する。
炭素イオン等で構成されるイオンビームを患者の患部(がん)に照射して治療を行う粒子線治療装置が広く知られるようになっている。
この粒子線治療装置では、イオン源から引き出されたイオンを線形加速器で加速させてイオンビームを生成し、シンクロトロン(円形加速器)で周回加速させ設定エネルギーまで高められたイオンビームをがん治療に用いる。
イオンを発生させるイオン源においては、ガス中にマイクロ波や電子ビームを利用して放電を起こして、イオンを得る方法が知られている。
一般的に、がん治療用のイオン加速器には、ECR(Electron Cyclotron Resonance)イオン源(電子サイクロトロン共鳴イオン源)と呼ばれるイオン源が用いられている。この方法は、ガスを電離してプラズマを生成して、電界によりイオンを引き出すものである。
しかし、ECRイオン源から生成されるイオンビームは直流ビームとなり、引き出せる最大電流値に上限がある(通常、数百μA)。このため、シンクロトロンへのイオンビーム入射は、マルチターン入射と呼ばれる複数回入射方式を採用して、治療に必要なイオン数を確保している。
一方、近年、レーザを用いてイオンビームを生成させるレーザイオン源の活用が広まってきている。このレーザイオン源は、レーザ光を固体ターゲットに集光照射して、レーザ光のエネルギーを用いてターゲット元素を蒸発・イオン化してプラズマを生成する。そして、プラズマ中に含まれるイオンをプラズマのまま輸送して、引出しの際に加速することでイオンビームを作り出すものである(例えば、特許文献1、2参照)。
従来のECRイオン源では、直流的にイオンビームが引き出されるが、レーザイオン源ではピークの高いパルス(〜数μsec)ビームとなる。このレーザビームは、短パルス(〜数μsecのパルス幅)であるものの、ピーク電流がmAオーダーという大電流を引き出すことができる。また、高いエネルギーを有するレーザによってイオンを発生させるため、多価イオンの発生が可能となる。
このため、がん治療等に必要なイオン数を1パルスで確保できるため、シングルターン入射と呼ばれる1回入射方式の採用が可能となる。
特許第3713524号公報 特開2009−37764号公報
ところで、シンクロトロン内に入射されたイオンビームは、バンチと呼ばれる塊になって周回加速される。
レーザイオン源を用いてパルス状の大電流ビームをシンクロトロンに入射する場合、シンクロトロン内で周回する電流値が一様でなく、時間的に分布した状態で周回加速される。このため、バンチ数が2以上となる場合、バンチごとの電流値に大きな偏りが生じ、電流値の高いバンチでは大きな空間電荷効果を発生させるという問題があった。
この問題は、シンクロトロン上でイオンビームを安定的に周回加速させる上で機器の設計、構成を複雑なものとしていた。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、シンクロトロンにおいてイオンビームを周回加速する際に、バンチごとの電流値のばらつきを抑制するイオン加速技術及び粒子線治療装置を提供することを目的とする。
本実施形態のイオン加速器は、レーザを用いてプラズマを生成させるレーザイオン源と、前記プラズマからイオンを引き出して加速させたイオンビームを出力する線形加速器と、前記イオンビームを円形軌道上で周回させるための偏向電磁石と前記円形軌道上を周回する前記イオンビームを加速させる高周波加速空洞とが設けられ、出力された前記イオンビームを入射させて周回加速させるシンクロトロンと、前記イオンビームを加速させずに前記シンクロトロンの前記円形軌道上を周回させる時間を無加速周回時間として設定する無加速周回時間設定部と、前記イオンビームが前記シンクロトロンに入射された後、前記無加速周回時間が経過した後に前記高周波加速空洞を起動させて前記イオンビームを前記周回加速させるシンクロトロン制御部と、を備えて、前記無加速周回時間は、入射された前記イオンビームが有するエネルギーのばらつきによって生じる周回時間差が前記イオンビームにおいて定格エネルギーを有するイオンの周回時間以上になるまで前記イオンビームを加速させずに周回させる時間であることを特徴とする。
本実施形態のイオン加速制御方法は、イオンビームを円形軌道上で周回させるための偏向電磁石と前記円形軌道上を周回する前記イオンビームを加速させる高周波加速空洞とが設けられ、前記イオンビームを入射させて周回加速させるシンクロトロンを用いて、レーザを用いてプラズマを生成させるステップと、前記プラズマからイオンを引き出して加速させたイオンビームを出力するステップと、前記イオンビームを加速させずに前記シンクロトロンの前記円形軌道上を周回させる時間を無加速周回時間として設定するステップと、前記イオンビームが前記シンクロトロンに入射された後、前記無加速周回時間が経過した後に前記高周波加速空洞を起動させて前記イオンビームを前記周回加速させるステップと、を含んで、前記無加速周回時間は、入射された前記イオンビームが有するエネルギーのばらつきによって生じる周回時間差が前記イオンビームにおいて定格エネルギーを有するイオンの周回時間以上になるまで前記イオンビームを加速させずに周回させる時間であることを特徴とする。
本発明によれば、シンクロトロンにおいてイオンビームを周回加速する際に、バンチごとの電流値のばらつきを抑制するイオン加速技術及び粒子線治療装置が提供される。
本実施形態に係るイオン加速器の構成図。 本実施形態に係るイオン加速器の制御動作を説明するタイミングチャート。 (A)入射イオンビームの電流値の時間変化を示す図、(B)シンクロトロンで加速せずにイオンビームを周回させた場合における電流値の時間変化を示す図。 (A)入射イオンビームの電流値の時間変化を示す図、(B)無加速周回時間を0.5m(s)に設定した場合における電流値の時間変化を示す図、(C)無加速周回時間を1m(s)に設定した場合における電流値の時間変化を示す図。 本実施形態に係るイオンビームの加速制御方法を示すフローチャート。 本実施形態に係る粒子線治療装置の構成図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように本実施形態に係るイオン加速器10は、レーザを用いてプラズマを生成させるレーザイオン源11と、プラズマからイオンを引き出して加速させたイオンビームを出力する線形加速器12と、イオンビームを円形軌道上で周回させるための偏向電磁石17と円形軌道上を周回するイオンビームを加速させる高周波加速空洞22とが設けられ、出力されたイオンビームを入射させて周回加速させるシンクロトロン16と、イオンビームを加速させずに円形軌道上を周回させる時間を無加速周回時間として設定する無加速周回時間設定部28と、イオンビームがシンクロトロン16に入射された後、無加速周回時間が経過した後に高周波加速空洞22を起動させてイオンビームを周回加速させるシンクロトロン制御部27と、を備える。
なお、図1はシンクロトロン16の構成を例示したものであり、各構成の配置、数量は図1に限定されるものでは無い。
レーザイオン源11では、固体ターゲットに対してレーザ光を集光照射させる。そして、レーザ光のエネルギーにより固体ターゲットの元素が蒸発しイオン化することでプラズマが生成される。
線形加速器12は、レーザイオン源11に連結されており、レーザイオン源11から生成されたプラズマを導入してイオンを引き出す。そして、引き出したイオンを加速させたイオンビームの出力を行う。出力されたイオンビームは、ドリフトチューブ線形加速器13を用いて所定のエネルギーまで高められる。
入射ビーム輸送系15は、輸送軌道上にイオンビームの軌道を変更させるための偏向電磁石14が設けられており、ドリフトチューブ線形加速器13から出力されたイオンビームをシンクロトロン16まで輸送する。
シンクロトロン16は、入射ビーム輸送系15から入射されたイオンビームを周回加速させて必要なエネルギーまで高めるための円形加速器である。
シンクロトロン16には、円形状に配置され、入射されたイオンビームを偏向させて円形軌道上を周回させるための偏向電磁石17と、円形軌道上を周回するイオンビームを加速させる高周波加速空洞22とが設けられている。
シンクロトロン16には、イオンビームの入射位置近傍に入射用静電セプタム20が配置され、さらに入射イオンビームが周回軌道と交差する位置に入射用キッカー電磁石21が設置されている。これら入射用静電セプタム20及び入射用キッカー電磁石21が、イオンビーム入射時に起動(励磁)されることにより、入射ビーム輸送系15からシンクロトロン16に入射されたイオンビームが周回軌道上に乗せられる。
また、シンクロトロン16には、イオンビームの収束をコントロールする4極電磁石18、クロマティシティ(色収差)補正用の6極電磁石19等が各所に配置されてイオンビームの周回を補助する。
必要なエネルギーまで加速されたイオンビームは、出射用バンプ電磁石、セプタム(図示省略)を用いて出射ビーム輸送系23から取り出される。そして、出射ビーム輸送系23を介してシンクロトロン16外部に設置された照射装置まで輸送されて、がん治療等に利用される。
制御装置24は、イオンビームの出力、シンクロトロン16での周回加速、そしてイオンビームの取り出しまでの一連の動作を同期させて制御するものである。
制御装置24は、レーザイオン源11でレーザ照射を開始させて、線形加速器12からのビーム出力を制御する入射ビーム制御部25と、イオンビームの出力情報に基づいてシンクロトロン16への入射タイミングをシンクロトロン制御部27に送信するタイミング制御部26と、シンクロトロン16でのイオンビームの周回加速及びイオンビームの取り出しを制御するシンクロトロン制御部27と、シンクロトロン16でイオンビームを加速させずに周回させる時間を無加速周回時間として設定する無加速周回時間設定部28と、を備えている。
図2のタイミングチャートを用いて、イオン加速器10の制御動作を具体的に説明する(適宜、図1参照)。
入射ビーム制御部25は、レーザイオン源11でレーザ照射を開始させて、短パルスのイオンビームを線形加速器12から出力させる。
シンクロトロン制御部27は、イオンビーム入射のタイミングをタイミング制御部26から受信して、入射用キッカー電磁石21を励磁してイオンビームを周回軌道上に乗せる。
シンクロトロン制御部27は、イオンビーム入射のタイミングから無加速周回時間が経過するまで、高周波加速空洞22を起動しないで、すなわちイオンビームを加速せずに周回軌道させる。
そして、無加速周回時間が経過した後、高周波加速空洞22を起動(励磁)して、イオンビームを周回加速させる。
シンクロトロン制御部27は、シンクロトロン16で加速状態を維持し、イオンビームが設定エネルギーに到達した際に出射ビーム輸送系23からビームの取り出しを実行する。そして、不要なイオンビームは減速、除去されて、新たなイオンビームの出力が実行される。
なお、レーザイオン源11からのイオンビームは短パルス大電流ビームとなる。このため、シンクロトロン16への入射は、1回の制御動作について、パルス状のイオンビームを単発で入射するシングルターン入射が可能となる。
シンクロトロン16へ複数回のビーム入射を行うマルチターン入射の場合は、イオンビームのそれぞれが同じ軌道に入射しないように、入射用バンプ電磁石等を周回軌道上に設置してイオンビームの軌道をずらす必要がある。
このように、シンクロトロン16へのイオンビームの入射をシングルターン入射とすることで、入射用バンプ電磁石等のマルチターン入射に必要な機器が低減することができる。
続いて、イオンビームを加速せずに周回させる無加速周回時間を設ける効果について説明する。
図3は、イオンビームを無加速で周回させた場合における、イオンビームにおける電流値の分布変化を示す図である。図3(A)は入射イオンビームの電流値の時間変化を示しており、図3(B)はシンクロトロン16で加速せずにイオンビームを周回させた後の電流値の時間変化を示している。
なお、ここでは、シンクロトロン16へ入射されるビームのパルス幅が、イオンビームにおいて定格エネルギーEを持つイオンの周回時間tより短い場合について検討する。
なお、ビームパルス幅の定義は、例えばパルスの半値幅(Full Width Half Mean:FWHM)の2倍、標準偏差の2σ、イオンビームを構成する粒子の90%が含まれるパルスの幅等が考えられる。
入射イオンビームは、定格エネルギーEに対してE±ΔEのばらつきが許容されている。このエネルギーのばらつきによって周回速度の差が生じ、周回時間はt±Δtのばらつきを有する。つまり、入射イオンビームにおいて、2Δtの周回時間差が生じることになる。
イオンビームが、シンクロトロン16の周回を繰り返して周回距離が増加するにつれて、最初の周回で2Δtであった周回時間差は周回を重ねるごとに大きくなっていく。そして、周回時間差が大きくなるにつれて、イオンビームの電流値のピーク値は低下して、イオンビームは平坦化されていく。
そして、入射されたイオンビームが有するエネルギーのばらつきによって生じる周回時間差が定格エネルギーEを持つイオンの周回時間tと等しくなった場合、つまりイオンビームがt/(2Δt)回周回した場合、イオンビームは周回時間tに一様に分布することになる。
このように、無加速周回時間を設けることにより、入射イオンビームが有するエネルギーのばらつきにより生じる周回時間差が大きくなるため、イオンビームの電流値のばらつきを平坦化することができる。
図4は、シンクロトロン16で加速せずにイオンビームを周回させた場合における、イオンビームの電流値の分布変化を示すシミュレーション結果である。
図4(A)は入射イオンビームの電流値の時間変化を示し、図4(B)は無加速周回時間を0.5m(s)に設定した場合における電流値の時間変化を示し、図4(C)は無加速周回時間を1m(s)に設定した場合における電流値の時間変化を示している。
ここでは、入射ビームのパルス幅(FWHM)は5e−7(s)、定格エネルギーEを有するイオンの周回時間を2.2e−6(s)とする。そして、定格エネルギーEを4MeV/u、エネルギーの広がりを±0.2%(エネルギーの広がりは一様と仮定)としてシミュレーションを行っている。
無加速周回時間T=0.5msec(220周後)で電流のピーク値は入射時の約60%となる(図4(B))。そして、無加速周回時間T=1msec(440周後)でほぼ一様に分布する(図4(C))。
図5は、本実施形態に係るイオンビームの加速制御方法を示すフローチャートである(適宜、図1参照)。
入射ビーム制御部25は、レーザイオン源11でレーザ照射を開始させて、短パルスのイオンビームを線形加速器12から出力させる(S10)。そして、出力されたイオンビームは、入射ビーム輸送系15を介してシンクロトロン16に入射される(S11)。
シンクロトロン制御部27は、イオンビーム入射のタイミングから無加速周回時間が経過するまで、高周波加速空洞22を起動しないでイオンビームを加速せずに周回させる(S12、S13:NO)。
無加速周回時間が経過した後、高周波加速空洞22を起動(励磁)して、イオンビームを周回加速させる(S13:YES、S14)。
シンクロトロン制御部27は、シンクロトロン16で加速状態を維持して、イオンビームが設定エネルギーに到達した際に出射ビーム輸送系23からイオンビームの取り出しを実行する(S15)。
このように、シンクロトロン16でイオンビームを加速せずに周回することで、入射イオンビームの有するエネルギーばらつきによって生じる周回時間差が大きくなっていき、イオンビームの電流値のばらつきは平坦化される。これにより、イオンビームを加速させた際に、バンチごとの電流値の差を小さく抑えることが可能となる。
さらに、図3で示したように、無加速周回時間を、入射イオンビームの有するエネルギーのばらつきによって生じる周回時間差がイオンビームにおいて定格エネルギーを有するイオンの周回時間以上となるように設定することで、イオンビームは周回時間内に一様に分布する。これにより、イオンビームを加速させた際に、バンチごとのイオン電流値の偏りを無くすことが可能となる。
図6は、本実施形態に係るイオン加速器10が適用された粒子線治療装置32の一例を示す構成図である。
粒子線治療装置32は、イオン加速器10、出射ビーム輸送系23、照射装置29を備えている。
イオン加速器10で加速されたイオンビームが、出射ビーム輸送系23を介して取り出され照射装置29に輸送される。そして、治療台31に横臥された患者30が照射装置29に挿入され、患者30の患部にイオンビームが照射されて治療が行われる。
本実施形態に係るイオン加速器10を適用することにより、構成機器の低減やイオンビームの制御が容易な粒子線治療装置32を実現できる。
以上に述べたイオン加速器によれば、シンクロトロンに入射されたイオンビームを所定の時間加速せずに周回させた後にイオンビームを周回加速させることにより、イオンビームを周回加速させる際に生じ得る、バンチごとの電流値のばらつきを抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…イオン加速器、11…レーザイオン源、12…線形加速器、13…ドリフトチューブ線形加速器、14…偏向電磁石、15…入射ビーム輸送系、16…シンクロトロン、17…偏向電磁石、18…4極電磁石、19…6極電磁石、20…入射用静電セプタム、21…入射用キッカー電磁石、22…高周波加速空洞、23…出射ビーム輸送系、24…制御装置、25…入射ビーム制御部、26…タイミング制御部、27…シンクロトロン制御部、28…無加速周回時間設定部、29…照射装置、30…患者、31…治療台、32…粒子線治療装置。

Claims (4)

  1. レーザを用いてプラズマを生成させるレーザイオン源と、
    前記プラズマからイオンを引き出して加速させたイオンビームを出力する線形加速器と、
    前記イオンビームを円形軌道上で周回させるための偏向電磁石と前記円形軌道上を周回する前記イオンビームを加速させる高周波加速空洞とが設けられ、出力された前記イオンビームを入射させて周回加速させるシンクロトロンと、
    前記イオンビームを加速させずに前記シンクロトロンの前記円形軌道上を周回させる時間を無加速周回時間として設定する無加速周回時間設定部と、
    前記イオンビームが前記シンクロトロンに入射された後、前記無加速周回時間が経過した後に前記高周波加速空洞を起動させて前記イオンビームを前記周回加速させるシンクロトロン制御部と、を備えて、
    前記無加速周回時間は、入射された前記イオンビームが有するエネルギーのばらつきによって生じる周回時間差が前記イオンビームにおいて定格エネルギーを有するイオンの周回時間以上になるまで前記イオンビームを加速させずに周回させる時間であることを特徴とするイオン加速器。
  2. 前記シンクロトロンへの前記イオンビームの入射は、パルス状の前記イオンビームを単発で入射するシングルターン入射であることを特徴する請求項1に記載のイオン加速器。
  3. イオンビームを円形軌道上で周回させるための偏向電磁石と前記円形軌道上を周回する前記イオンビームを加速させる高周波加速空洞とが設けられ、前記イオンビームを入射させて周回加速させるシンクロトロンを用いて、
    レーザを用いてプラズマを生成させるステップと、
    前記プラズマからイオンを引き出して加速させた前記イオンビームを出力するステップと、
    前記イオンビームを加速させずに前記シンクロトロンの前記円形軌道上を周回させる時間を無加速周回時間として設定するステップと、
    前記イオンビームが前記シンクロトロンに入射された後、前記無加速周回時間が経過した後に前記高周波加速空洞を起動させて前記イオンビームを前記周回加速させるステップと、を含んで、
    前記無加速周回時間は、入射された前記イオンビームが有するエネルギーのばらつきによって生じる周回時間差が前記イオンビームにおいて定格エネルギーを有するイオンの周回時間以上になるまで前記イオンビームを加速させずに周回させる時間であることを特徴とするイオン加速制御方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載のイオン加速器と、
    前記イオン加速器により加速されたイオンビームを取り出して輸送する出射ビーム輸送系と、
    前記出射ビーム輸送系を介して案内された前記イオンビームを、患者の患部に照射する照射装置と、を備えることを特徴とする粒子線治療装置。
JP2014058217A 2014-03-20 2014-03-20 イオン加速器、イオン加速制御方法及び粒子線治療装置 Active JP6180976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014058217A JP6180976B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 イオン加速器、イオン加速制御方法及び粒子線治療装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014058217A JP6180976B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 イオン加速器、イオン加速制御方法及び粒子線治療装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015185245A JP2015185245A (ja) 2015-10-22
JP6180976B2 true JP6180976B2 (ja) 2017-08-16

Family

ID=54351604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014058217A Active JP6180976B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 イオン加速器、イオン加速制御方法及び粒子線治療装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6180976B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6833355B2 (ja) * 2016-06-13 2021-02-24 株式会社東芝 イオン入射装置及び粒子線治療装置
CN110944446B (zh) * 2019-10-29 2020-09-25 清华大学 电子束团储存环以及具有该电子束团储存环的极紫外光源

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2932473B2 (ja) * 1996-03-27 1999-08-09 日新電機株式会社 高周波型荷電粒子加速装置
JP2006244879A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Hiroshige Yamada 荷電粒子の加速方法及び荷電粒子周回装置
JP3896420B2 (ja) * 2005-04-27 2007-03-22 大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構 全種イオン加速器及びその制御方法
JP4035621B2 (ja) * 2005-12-16 2008-01-23 大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構 誘導加速装置及び荷電粒子ビームの加速方法
JP2008112693A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Hitachi Ltd 環状型加速装置及びその運転方法
JP5011335B2 (ja) * 2009-03-30 2012-08-29 株式会社日立製作所 粒子線治療システム及びシンクロトロンの運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015185245A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6121748B2 (ja) イオン加速装置及び医療用装置
JP4633002B2 (ja) 荷電粒子ビーム加速器のビーム出射制御方法及び荷電粒子ビーム加速器を用いた粒子ビーム照射システム
JP4174508B2 (ja) 荷電粒子加速器
JPH07263200A (ja) 加速器及び医療用装置並びに出射方法
EP3905300A2 (en) Ecr particle beam source apparatus
JP6200368B2 (ja) 荷電粒子照射システムおよび荷電粒子ビーム照射システムの制御方法
EP3125655B1 (en) Circular accelerator, circular accelerator operation method, and particle-beam therapy device
US20100320404A1 (en) Particle therapy installation
JP6180976B2 (ja) イオン加速器、イオン加速制御方法及び粒子線治療装置
JP3818227B2 (ja) イオン源
US20230199935A1 (en) Charged particle beam injector and charged particle beam injection method
Seidel Injection and extraction in cyclotrons
JP2005302734A (ja) 医療用加速器施設
JP6230321B2 (ja) 加速器の制御装置及び重粒子線治療装置
WO2021002354A1 (ja) 荷電粒子の出射制御装置、方法及びプログラム
JP5622223B2 (ja) 粒子線照射システム及び粒子線照射システムの制御方法
CN113454748B (zh) 离子生成装置、方法及程序
JP3943578B2 (ja) 円形粒子加速器
WO2020209210A1 (ja) イオン生成装置、方法及びプログラム
JP2005129548A (ja) 荷電粒子ビーム出射方法
JP3922022B2 (ja) 円形加速器の制御方法及び制御装置、並びに円形加速器システム
JP2006216568A (ja) イオン源
WO2018042539A1 (ja) 円形加速器
JP2011076819A (ja) 環状加速器及びそれを用いた粒子線治療システム
JP2016207663A (ja) 粒子線照射システムとその運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170719

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6180976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151