JP6178986B2 - 膜触媒層接合体の製造装置及び製造方法 - Google Patents

膜触媒層接合体の製造装置及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置及び製造方法に関する。
固体高分子型燃料電池は、電解質膜上にカソード触媒層とアノード触媒層を形成した膜触媒層接合体に、酸化剤ガスと燃料ガスを供給することにより、両触媒層上で生じる電気化学反応で発電する。
膜触媒層接合体の製造方法としては、触媒を含む触媒インクを電解質膜に塗布し、乾燥させることにより、電解質膜上に触媒層を形成させる方法がある。電解質膜は、一般に水や有機溶剤、大気中の湿分との接触や大気温度の変化を伴うと膨潤収縮といった変形することが知られている。
そのため、触媒インクを電解質膜に塗布し、乾燥させるためにはサクションローラ上で行われることがある。電解質膜をサクションローラ表面に吸引させて、電解質膜を固定した状態で、サクションローラを回転させながら触媒層インクを塗工することにより、電解質膜の変形を阻止することができるからである。
ここで、電解質膜供給機から長尺の電解質膜を巻出し供給し、供給された電解質膜をサクションローラ表面に吸引し、吸引した電解質膜をサクションローラの回転に合わせて搬送し、搬送された電解質膜に触媒インクを塗工し、触媒インクが塗工された電解質膜を電解質膜回収機で巻取り回収するという製造プロセスでは、電解質膜がサクションローラ表面で吸引開始される箇所とサクションローラ表面から離脱する間のサクションローラ表面の箇所が大気に曝露している。
電解質膜で覆われたサクションローラ吸引面に対して、曝露箇所におけるサクションローラ吸引面は圧力損失が明らかに小さいため、曝露箇所において、大気からサクションローラへの吸引の空気流れが集中する。そのため、サクションローラの吸引面の吸引圧力が著しく低下し、サクションローラの吸引面で電解質膜を適切な吸引圧で吸引することができなくなる。
そこで、大気に曝露されているサクションローラの箇所からの吸引の空気流れを阻止するために、曝露箇所に設けたカバーから、サクションローラとの間隙をサクションローラの吸引力よりも大きな吸引力で吸引する手法が特許文献1で、曝露箇所を覆うフィルムを搬送することにより曝露面積を小さくする手法が特許文献2で、それぞれ提案されている。
また、サクションローラの内部空間を、二枚の半径方向の仕切り板で、サクションローラの吸引面が被塗物で覆われる区間に対応する真空室と、サクションローラの吸引面が被塗物で覆われていない区間に対応する大気連通室に分ける手法と、サクションローラと被塗物との間に通気性基材を存在させる手法が特許文献3で、提案されている。
特開2008−27738号公報 特開2012−104405号公報 特開2004−351413号公報
しかしながら、上記の特許文献1で提案されている技術では、サクションローラを覆うカバーが必要であり、サクションローラとの間隙を調整することに大掛かりな装置を必要とし、さらにサクションローラに比して大きな吸引力を必要とする。また、上記の特許文献2で提案されている技術では、大気に曝露されているサクションローラの吸引面の面積を小さくすることはできるが、吸引面全てをフィルムで覆うことはできない。いずれの方法もサクションローラの吸引面の一部が大気に曝露した状態となる。
サクションローラの吸引面が大気に暴露していると、その箇所からの吸引が集中してしまい、本来、吸引したいシート部材を吸引することができなくなってしまう。そこで、サクションローラの吸引面が大気に暴露している箇所を低減させる必要がある。
上記の特許文献3では、サクションローラの内部空間を、二枚の半径方向の仕切り板で、サクションローラの吸引面が被塗物で覆われる区間に対応する真空室と、サクションローラの吸引面が被塗物で覆われていない区間に対応する大気連通室に分けることにより、吸引力の低下を抑えているが、サクションローラの内部空間を、二枚の半径方向の仕切り板で、真空室と大気連通室に分けるために、サクションローラの構造が複雑になり、サクションローラを回転させる力が大きくなり、サクションローラのメンテナンスが困難になるという課題があった。
そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み、サクションローラを複雑な構造にすることなく、サクションローラの電解質膜を吸引する吸引力を向上させることにより、膜触媒層接合体の膨潤及び収縮を阻止する膜触媒層接合体の製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に関する膜触媒層接合体の製造装置は、電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、前記電解質膜を含むシート部材を吸引する吸引面を有し、前記シート部材を吸引しながら回転し、前記シート部材を搬送するサクションローラと、前記サクションローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置される第1ローラと、前記サクションローラに吸引されて搬送される前記シート部材の前記吸引面と反対側の表面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、前記サクションローラに対して、前記触媒インクが塗布された前記シート部材を挟んで反対側に配置される第2ローラと、前記第1ローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置され、かつ、前記第2ローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置される第3ローラと、前記サクションローラ、前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラの間の空間を、前記サクションローラの回転軸方向の両側から覆うように前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラに接触して配置された一対の端板と、前記サクションローラ内及び前記空間内を吸引する吸引器と、を備えることを特徴とする。
なお、前記サクションローラは、多孔質シートを介して前記シート部材を吸引しながら回転し、前記シート部材を搬送するよう構成されていても構わない。
また、本発明に関する他の膜触媒層接合体の製造装置は、電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、多孔質シートを介して前記電解質膜を含むシート部材を吸引する吸引面を有し、前記シート部
材を吸引しながら回転し、前記シート部材を搬送するサクションローラと、前記サクションローラに対して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第1ローラと、前記多孔質シートを介して前記サクションローラに吸引されて搬送される前記シート部材の前記吸引面と反対側の表面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、前記サクションローラに対して、前記サクションローラにより搬送された前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第2ローラと、前記第1ローラに対して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置され、かつ、前記第2ローラに対して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第3ローラと、前記サクションローラ、前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラの間の空間を、前記サクションローラの回転軸方向の両側から覆うように前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラに接触して配置された一対の端板と、前記サクションローラ内及び前記空間内を吸引する吸引器と、を備えることを特徴とする。
なお、前記サクションローラに対して、前記多孔質シート、前記触媒インクが塗布された前記シート部材、及び、前記触媒インクが塗布された前記シート部材の表面に配置される支持部材を挟んで反対側に配置される第4ローラをさらに備えても構わない。
また、前記第1ローラ及び前記サクションローラの間には、前記シート部材及び前記多孔質シートが挟持されるように配置されても構わない。
また、前記サクションローラに対して、前記第1ローラ側から搬送された前記多孔質シート及び前記シート部材を挟んで反対側に配置される第5ローラをさらに備えても構わない。
また、前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラのうちの少なくとも1つは、その表面が弾性を有する材料で構成されていても構わない。
また、前記サクションローラを加熱する加熱部を前記サクションローラの内側に備えても構わない。
また、前記サクションローラを加熱する加熱部を前記サクションローラの外側に備えても構わない。
また、前記サクションローラ内、前記吸引面又は前記空間内の圧力を検知する圧力検知器を備えても構わない。
また、本発明に関する他の膜触媒層接合体の製造装置は、電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する吸引孔が多数形成され、シート部材を前記ローラ面に吸着しながら回転可能に構成されたサクションローラと、前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面と前記サクションローラの前記ローラ面とで前記サクションローラに供給する前記シート部材を挟持可能に構成された第1ローラと、前記ローラ面に吸着された前記シート部材における前記ローラ面と対向する面とは反対側の面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面と前記サクションローラの前記ローラ面とで前記サクションローラから回収する前記シート部材を挟持可能に構成され前記第1ローラと所定間隔あけて配置された第2ローラと、前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面が前記サクションローラに供給する前記シート部材を間に挟んで前記第1ローラを押圧すると共に前記サクションローラから回収する前記シート部材を間に挟んで前記第2ローラを押圧することが可能に構成された第3ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転
軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気と前記サクションローラの前記中空部の空気とを吸引する吸引器と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に関する他の膜触媒層接合体の製造装置は、電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、帯状の前記電解質膜を供給するシート部材供給機と、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する吸引孔が多数形成され、前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜を前記ローラ面に吸着しながら回転するサクションローラと、前記ローラ面に吸着された前記電解質膜における前記ローラ面と対向する面とは反対側の面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって前記触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体を回収するシート部材回収機と、前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜を、前記サクションローラの前記ローラ面との間に挟んだ状態で回転して、前記サクションローラに導く第1ローラと、前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体を、前記サクションローラの前記ローラ面との間に挟んだ状態で回転して、前記シート部材回収機に導く第2ローラと、前記シート部材供給機から供給され前記サクションローラに導く前記電解質膜を前記第1ローラとの間に挟んだ状態で回転し、且つ、前記サクションローラによって搬送され前記シート部材回収機に導く前記膜触媒層接合体を、前記第2ローラとの間に挟んだ状態で回転する第3ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気と前記サクションローラの前記中空部の空気とを吸引する吸引器と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に関する他の膜触媒層接合体の製造装置は、電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、帯状の前記電解質膜を供給するシート部材供給機と、前記電解質膜の幅と同等以上の幅を有する帯状の多孔質シートを供給する多孔質シート供給機と、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する吸引孔が多数形成され、前記多孔質シート供給機から供給された前記多孔質シートを介して前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜を前記ローラ面に吸着しながら回転するサクションローラと、前記ローラ面に吸着された前記電解質膜における前記多孔質シートと対向する面とは反対側の面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって前記触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体を回収するシート部材回収機と、前記サクションローラによって搬送された前記多孔質シートを回収する多孔質シート回収機と、前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜と前記多孔質シート供給機から供給された前記多孔質シートとを、前記サクションローラの前記ローラ面との間に、前記多孔質シートを前記サクションローラの前記ローラ面側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、前記サクションローラに導く第1ローラと、前記サ
クションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体及び前記多孔質シートを、前記サクションローラの前記ローラ面との間に、前記多孔質シートを前記サクションローラの前記ローラ面側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、前記膜触媒層接合体を前記シート部材回収機に導くと共に前記多孔質シートを多孔質シート回収機に導く第2ローラと、前記シート部材供給機から供給され前記サクションローラに導く前記電解質膜と前記多孔質シート供給機から供給され前記サクションローラに導く前記多孔質シートとを、前記第1ローラとの間に、前記電解質膜を前記第1ローラ側にして重ねて挟んだ状態で回転し、且つ、前記サクションローラによって搬送され前記シート部材回収機に導く前記膜触媒層接合体と前記サクションローラによって搬送され前記多孔質シート回収機に導く前記多孔質シートとを、前記第2ローラとの間に、前記膜触媒層接合体を前記第2ローラ側にして、重ねて挟んだ状態で回転する第3ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気と前記サクションローラの前記中空部の空気とを吸引する吸引器と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に関する他の膜触媒層接合体の製造方法は、電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造方法であって、前記電解質膜を含むシート部材を吸引する吸引面を有し、前記シート部材を吸引しながら回転するサクションローラを用いて、前記シート部材を搬送する搬送工程と、前記シート部材の前記吸引面と反対側の表面に前記触媒インクを塗布する塗布工程と、前記サクションローラと、前記サクションローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置される第1ローラと、前記サクションローラに対して、前記触媒インクが塗布された前記シート部材を挟んで反対側に配置される第2ローラと、前記第1ローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置され、かつ、前記第2ローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置される第3ローラと、前記サクションローラの回転軸方向の両側から覆うように、前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラに接触して配置された一対の端板と、で囲まれた空間内を吸引する吸引工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に関する他の膜触媒層接合体の製造方法は、電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造方法であって、多孔質シートを介して前記電解質膜を含むシート部材を吸引する吸引面を有し、前記シート部材を吸引しながら回転するサクションローラを用いて、前記シート部材を搬送する搬送工程と、前記シート部材の前記吸引面と反対側の表面に前記触媒インクを塗布する塗布工程と、前記サクションローラと、前記サクションローラに対して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第1ローラと、前記サクションローラに対して、前記サクションローラにより搬送された前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第2ローラと、前記第1ローラに対して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置され、かつ、前記第2ローラに対して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第3ローラと、前記サクションローラの回転軸方向の両側から覆うように、前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラに接触して配置された一対の端板と、で囲まれた空間内を吸引する吸引工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に関する他の膜触媒層接合体の製造方法は、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する吸引孔が多数形成され、帯状の
電解質膜を前記ローラ面に吸着しながら回転可能に構成されたサクションローラと、前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し前記サクションローラとの距離を調節可能に設けられ前記サクションローラに供給する前記電解質膜を懸架する第1ローラと、前記ローラ面に吸着された前記電解質膜における前記ローラ面側の面とは反対側の面に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布する塗工部と、前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し前記サクションローラとの距離を調節可能に設けられ前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された膜触媒層接合体を懸架する第2ローラと、を用いて、帯状の前記電解質膜上に前記触媒層が形成された前記膜触媒層接合体を製造する方法であって、前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し、円筒状の外周面が、前記サクションローラに供給する前記電解質膜を間に挟んで前記第1ローラを押圧すると共に前記サクションローラから回収する前記膜触媒層接合体を間に挟んで前記第2ローラを押圧することが可能に構成された第3ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、を設け、前記サクションローラの前記中空部の空気を吸引する時に、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気を吸引することにより、前記サクションローラと前記第1ローラとの間隔、前記サクションローラと前記第2ローラとの間隔、前記第1ローラと前記第3ローラとの間隔、前記第2ローラと前記第3ローラとの間隔を、それぞれ狭くして、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間を略減圧密閉空間にすることを特徴とする。
また、本発明に関する他の膜触媒層接合体の製造方法は、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する吸引孔が多数形成され、帯状の多孔質シートを介して、帯状の電解質膜を前記ローラ面に吸着しながら回転可能に構成されたサクションローラと、前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し前記サクションローラとの距離を調節可能に設けられ前記サクションローラに供給する前記電解質膜と前記多孔質シートとを懸架する第1ローラと、前記多孔質シートを介して前記ローラ面に吸着された前記電解質膜における前記多孔質シートと対向する面とは反対側の面に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布する塗工部と、前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し前記サクションローラとの距離を調節可能に設けられ前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された膜触媒層接合体と前記多孔質シートとを懸架する第2ローラと、を用いて、帯状の前記電解質膜上に前記触媒層が形成された前記膜触媒層接合体を製造する方法であって、前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し、円筒状の外周面が、前記サクションローラに供給する前記電解質膜と前記多孔質シートとを間に挟んで前記第1ローラを押圧すると共に前記サクションローラから回収する前記膜触媒層接合体と前記多孔質シートとを間に挟んで前記第2ローラを押圧することが可能に構成された第3ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、を設け、前記サクションローラの前記中空部の空気を吸引する時に、前記
第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気を吸引することにより、前記サクションローラと前記第1ローラとの間隔、前記サクションローラと前記第2ローラとの間隔、前記第1ローラと前記第3ローラとの間隔、前記第2ローラと前記第3ローラとの間隔を、それぞれ狭くして、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間を略減圧密閉空間にすることを特徴とする。
以上の本発明の膜触媒層接合体の製造装置及び製造方法によれば、前記サクションローラが電解質膜を含むシート部材を吸引する時に、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気を吸引することによって、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間を略減圧密閉空間にするので、サクションローラの吸引面におけるシート部材が吸引されていない領域からの無用な吸引を抑制して、サクションローラの電解質膜などのシート部材を吸引する吸引力を向上させることができ、電解質膜などのシート部材は、第1ローラとサクションローラで挟まれた箇所から、第2ローラとサクションローラで挟まれた箇所まで、サクションローラの吸引面に吸引されるので、膜触媒層接合体の膨潤及び収縮を阻止した膜触媒層接合体を製造することができる。
本発明の膜触媒層接合体の製造装置及び製造方法によれば、サクションローラを複雑な構造にすることなく、サクションローラの吸引面におけるシート部材が吸引されていない領域からの無用な吸引を抑制して、サクションローラの電解質膜などのシート部材を吸引する吸引力を向上させることができ、電解質膜などのシート部材は、第1ローラとサクションローラで挟まれた箇所から、第2ローラとサクションローラで挟まれた箇所まで、サクションローラの吸引面に吸引されるので、電解質膜上に触媒インクを塗布する場合に発生する電解質膜の膨潤及び収縮を阻止し、触媒インクの塗布量や電解質膜の厚みのバラツキを抑制した膜触媒層接合体を製造することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る膜触媒層接合体の製造装置の構成を模式的に示す側面図 本発明の実施の形態1に係る膜触媒層接合体の製造装置を下から見た構成を模式的に示す底面図 本発明の実施の形態1に係る膜触媒層接合体の製造装置に用いた端板の一方の斜視図 本発明の実施の形態1に係る膜触媒層接合体の製造装置を用いて膜触媒層接合体を製造している様子を模式的に示す断面図 本発明の実施の形態1に係る膜触媒層接合体の製造装置の変形例を下から見た構成を模式的に示す正面図 本発明の実施の形態2に係る膜触媒層接合体の製造装置を用いて膜触媒層接合体を製造している様子を模式的に示す断面図 本発明の実施の形態2に係る膜触媒層接合体の製造装置の変形例を用いて膜触媒層接合体を製造している様子を模式的に示す断面図 本発明の実施の形態2に係る膜触媒層接合体の製造装置の別のもう一つの変形例を用いて膜触媒層接合体を製造している様子を模式的に示す断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1及び図2は、本発明の実施の形態1における膜触媒層接合体の製造装置の構成を示す模式図である。図1は、膜触媒層接合体製造装置100の側面図である。また、図2は、下部にある3つのローラ側から見た膜触媒層接合体製造装置100の底面図である。
膜触媒層接合体製造装置100は、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、回転軸を中心に回転し、円筒状のローラ面に中空部に連通する吸引孔が多数形成された吸引面21を有する、シート部材を吸引しながら回転してシート部材を搬送するためのサクションローラ1と、サクションローラ1のローラ面の内周側に備えた配管内に加熱された油を熱媒体として流すことによりサクションローラ1により搬送されるシート部材をローラ面の内側から加熱するための内側加熱部9と、サクションローラ1の外周側に配置された電気ヒータによりサクションローラ1により搬送されるシート部材をサクションローラ1の外側から加熱するための外側加熱部10と、サクションローラ1の回転軸となる部分を通ってサクションローラ1の内部の中空部内の空気を吸引するための配管16と、サクションローラ1の回転軸に対して平行な回転軸を備えてサクションローラ1との距離を調節可能に配置された、サクションローラ1に供給するシート部材を懸架するための第1ローラ4と、サクションローラ1の回転軸に対して平行な回転軸を備えて第1ローラ4と所定の間隔をあけてサクションローラ1との距離を調節可能に配置された、サクションローラによって搬送されたシート部材を懸架するためのる第2ローラ5と、サクションローラ1と平行な回転軸を備えて第1ローラ4及び第2ローラ5との距離を調整可能に配置され、サクションローラ1に供給するシート部材を間に挟んで第1ローラ4を押圧すると共にサクションローラ1から回収するシート部材を間に挟んで第2ローラ5を押圧することが可能に構成された第3ローラ6と、サクションローラ1と第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6の回転軸方向の両側から第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とを挟むように配置され、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分を、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から略密封するように、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6のそれぞれの回転軸に垂直な両端面とサクションローラ1のローラ面とに接触する一対の端板7(7A,7B)と、配管16内の圧力を検知する圧力検知器としての圧力計11と、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)とによって囲まれた空間の空気を吸引するための端板7(7A,7B)を貫通する配管17と、配管17内の圧力を検知する圧力検知器としての圧力計12と、配管16と配管17を介してサクションローラ1の中空部の空気と第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)とによって囲まれた空間の空気を吸引する吸引器8と、を備えることを特徴とする。
ここで、第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6は、シート部材の搬送に合わせて回転されるように回転可能に構成したが、回転しないように固定して、シート部材がローラ上を滑るように構成されてもよい。
内側加熱部9の配管に流す熱媒体は油に限らず、水などの液体でも構わず、また、配管内に熱媒体に流す代わりに、電気ヒータをサクションローラ1の内部に備えてもよい。また、外側加熱部10は電気ヒータの代わりに、赤外ヒータや温風機などを備えてもよい。
また、第1ローラ4、第2ローラ5、第3ローラ6のローラ面は、他のローラとの密着性を高めるためにポリウレタンといった弾性を有するゴム材料で構成することが好ましいが、第1ローラ4、第2ローラ5、第3ローラ6の全てが弾性を有するローラ面を有する必要はなく、例えば、第1ローラ4と第2ローラ5のローラ面だけが弾性材料で構成されていても構わない。
また、図1及び図2では、配管16及び配管17それぞれに圧力検知器としての圧力計を設置しているが、配管16により空気を吸引する空間(サクションローラ1の中空部)と配管17により空気を吸引する空間(第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)とによって囲まれた空間)とは、サクションローラ1の吸引面21(ローラ面)におけるシート部材が吸引されていない領域の吸引孔を介して連通しているので、いずれか一方のみでも良い。
また、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6の各ローラにおける端板7(7A,7B)と接触する回転軸に垂直な両端面と、端板7(7A,7B)における第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6の各ローラと接触する面は、摩擦を抑制するために、接触する表面を、例えば、シリコンなどの摩擦抑制部材で構成しても構わず、また、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6の各ローラにおける端板7(7A,7B)と接触する回転軸に垂直な両端面や端板7(7A,7B)自体をシリコンなどの部材で構成してもよい。
図3は、本実施の形態における膜触媒層接合体製造装置の配管17が貫通する端板7Aの斜視図である。端板7Aは、サクションローラ1のローラ面と接触する第1面27はサクションローラ1の(ローラ面の)半径と同等の曲率半径を有する円弧の凹型の曲面形状であり、第1ローラ4、第2ローラ5、第3ローラ6に接触する第2面28は、サクションローラ1の回転軸に対して平行方向から見た、サクションローラ1、第1ローラ4、第2ローラ5、第3ローラ6の4本のローラで囲まれた空間の断面を覆う形状であり、空間の断面部分に穴が開いて吸引器8につながる配管17を接続できることを特徴とする。空気流れ18Dの配管17につながる端板7Bも同様の特徴を有する。
図4は、本実施の形態における膜触媒層接合体製造装置に、シート状の電解質膜3を含むシート部材を搬送させながら触媒層を塗工した場合の膜触媒層接合体製造装置の模式図(図2のA−A線における断面図)である。
図1、図2に示した構成に加えて、シート状(帯状)の電解質膜3を巻き出し供給するシート部材供給機19と、シート状(帯状)の電解質膜3に触媒インクを塗布、乾燥させて触媒層13を形成した膜触媒層接合体を巻き取り回収するシート部材回収機20と、を備えている。
図4に示したシート部材供給機19は、反時計周りに回転して、シート部材(電解質膜3)をシート部材供給機19の下側から送り出す(巻き出す)ものであるが、逆に、時計周りに回転して、シート部材(電解質膜3)をシート部材供給機19の上側から送り出すものであっても構わない。
同様に、図4に示したシート部材回収機20は、反時計周りに回転して、シート部材(膜触媒層接合体)をシート部材回収機20の下側から巻き取るものであるが、逆に、時計周りに回転して、シート部材(膜触媒層接合体)をシート部材回収機20の上側から巻き取るものであっても構わない。
電解質膜3をシート部材供給機19から供給し、まず、第1ローラ4と第3ローラ6の間に通紙し、次に、第1ローラ4とサクションローラ1の間に通紙して、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)を時計回りに1周近く巻いた後、第2ローラ5とサクションローラ1の間に通紙し、最後に、第2ローラ5と第3ローラ6の間に通紙してから、シート部材回収機20で回収する。
また、電解質膜3は、サクションローラ1の吸引面21に吸引されているので、サクションローラ1の回転に合わせて、シート部材供給機19から供給され、塗工部2で白金系担持カーボンをアルコール系溶媒に分散させた触媒インクをサクションローラ1の吸引面21(ローラ面)側と反対側の面に塗布され、触媒インクが内側加熱部9または外側加熱部10の加熱により乾燥した触媒層13を形成させ、シート部材回収機20で回収される。
触媒インクは、アルコール系溶媒に限らず、水系溶媒やケトン系溶媒、エステル系溶媒などの有機溶媒に分散させてもよいし、これらの混合溶媒でもよい。なお、シート部材の幅は、サクションローラの吸引面21の吸引孔が設けられている部分の幅より広くなるよう構成されていることが好ましい。
本実施の形態の膜触媒層接合体製造装置100は、電解質膜3上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層13を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、電解質膜3を吸引する吸引面21を有し、電解質膜3を吸引しながら回転し、電解質膜3を搬送するサクションローラ1と、サクションローラ1に対して電解質膜3を挟んで反対側に配置される第1ローラ4と、サクションローラ1に吸引されて搬送される電解質膜3の吸引面21と反対側の表面に触媒インクを塗布する塗工部2と、サクションローラ1に対して、電解質膜3に触媒インクを塗布、乾燥させて触媒層13を形成した膜触媒層接合体を挟んで反対側に配置される第2ローラ5と、第1ローラ4に対して電解質膜3を挟んで反対側に配置され、かつ、第2ローラ5に対して触媒層13を形成した膜触媒層接合体を挟んで反対側に配置される第3ローラ6と、サクションローラ1、第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6の間の空間を、サクションローラ1の回転軸方向の両側から覆うように第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6に接触して配置された一対の端板7(7A,7B)と、サクションローラ1内及び、サクションローラ1、第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6の間の空間内を吸引する吸引器8と、を備える。
また、本実施の形態では、膜触媒層接合体製造装置100に用いる第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6のうちの少なくとも1つは、その表面を弾性を有する材料で構成している。
また、本実施の形態では、上記構成に加えて、サクションローラ1を加熱する内側加熱部9をサクションローラ1の内側に備え、サクションローラ1を加熱する外側加熱部10をサクションローラ1の外側に備えている。
また、本実施の形態では、上記構成に加えて、サクションローラ1内の圧力を検知する圧力検知器としての圧力計11と、サクションローラ1、第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6の間の空間内の圧力を検知する圧力検知器としての圧力計12を備えている。
また、本実施の形態の膜触媒層接合体製造装置100は、電解質膜3上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層13を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に中空部に連通する吸引孔が多数形成された吸引面21を有し、帯状の電解質膜3をローラ面に吸着しながら回転可能に構成されたサクションローラ1と、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面とサクションローラ1のローラ面とでサクションローラ1に供給する電解質膜3を挟持可能に構成された第1ローラ4と、ローラ面に吸着された電解質膜3におけるローラ面と対向する面とは反対側の面に触媒インクを塗布する塗工部2と、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面とサクションローラ1のローラ面とでサクションローラ1から回収する、電解質膜3に触媒インクを塗布、乾燥させて
触媒層13を形成した膜触媒層接合体を挟持可能に構成され第1ローラ4と所定間隔あけて配置された第2ローラ5と、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面がサクションローラ1に供給する電解質膜3を間に挟んで第1ローラ4を押圧すると共にサクションローラ1から回収する触媒層13を形成した膜触媒層接合体を間に挟んで第2ローラ5を押圧することが可能に構成された第3ローラ6と、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とを挟むように配置され、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分を、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から略密封するように、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6のそれぞれの回転軸に垂直な両端面とサクションローラ1のローラ面とに接触する一対の端板7(7A,7B)と、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気とサクションローラ1の中空部の空気とを吸引する吸引器8と、を備える。
また、本実施の形態の膜触媒層接合体製造装置100は、電解質膜3上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層13を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、帯状の電解質膜3を供給するシート部材供給機19と、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に中空部に連通する吸引孔が多数形成された吸引面21を有し、シート部材供給機19から供給された電解質膜3をローラ面(吸引面21)に吸着しながら回転するサクションローラ1と、ローラ面(吸引面21)に吸着された電解質膜におけるローラ面(吸引面21)と対向する面とは反対側の面に触媒インクを塗布する塗工部2と、電解質膜3上に塗布した触媒インクによって触媒層13が形成されサクションローラ1によって搬送された触媒層13を形成した膜触媒層接合体を回収するシート部材回収機20と、シート部材供給機19から供給された電解質膜3を、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)との間に挟んだ状態で回転して、サクションローラ1に導く第1ローラ4と、サクションローラ1によって搬送された触媒層13を形成した膜触媒層接合体を、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)との間に挟んだ状態で回転して、シート部材回収機20に導く第2ローラ5と、シート部材供給機19から供給されサクションローラ1に導く電解質膜3を第1ローラ4との間に挟んだ状態で回転し、且つ、サクションローラ1によって搬送されシート部材回収機20に導く触媒層13を形成した膜触媒層接合体を、第2ローラ5との間に挟んだ状態で回転する第3ローラ6と、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とを挟むように配置され、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分を、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から略密封するように、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6のそれぞれの回転軸に垂直な両端面とサクションローラ1のローラ面とに接触する一対の端板7(7A,7B)と、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気とサクションローラ1の中空部の空気とを吸引する吸引器8と、を備える。
また、本実施の形態では、上記構成に加えて、サクションローラ1のローラ面の内周側または外周側に、電解質膜3上に塗布した触媒インクを加熱により乾燥させる内側加熱部9または外側加熱部10を備える。
また、本実施の形態では、第1ローラ4と第2ローラ5のローラ面が弾性材料で構成されている。
また、本実施の形態の膜触媒層接合体の製造方法は、電解質膜3上に触媒及び分散媒を
含む触媒インクを塗布し、触媒層13を形成する膜触媒層接合体の製造方法であって、電解質膜3を吸引する吸引面21を有し、電解質膜3を吸引しながら回転するサクションローラ1を用いて、電解質膜3を搬送する搬送工程と、電解質膜3における吸引面21と反対側の表面に触媒インクを塗布する塗布工程と、サクションローラ1と、サクションローラ1に対して電解質膜3を挟んで反対側に配置される第1ローラ4と、サクションローラ1に対して、電解質膜3に触媒インクを塗布、乾燥させて触媒層13を形成した膜触媒層接合体を挟んで反対側に配置される第2ローラ5と、第1ローラ4に対して電解質膜3を挟んで反対側に配置され、かつ、第2ローラ5に対して触媒層13を形成した膜触媒層接合体を挟んで反対側に配置される第3ローラ6と、サクションローラ1の回転軸方向の両側から覆うように、第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6に接触して配置された一対の端板7(7A,7B)と、で囲まれた空間内を吸引する吸引工程と、を備える。
また、本実施の形態の膜触媒層接合体の製造方法は、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に中空部に連通する吸引孔が多数形成された吸引面21を有し、帯状の電解質膜3をローラ面(吸引面21)に吸着しながら回転可能に構成されたサクションローラ1と、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有しサクションローラ1との距離を調節可能に設けられサクションローラ1に供給する電解質膜3を懸架する第1ローラ4と、ローラ面(吸引面21)に吸着された電解質膜3におけるローラ面(吸引面21)側の面(電解質膜3におけるローラ面(吸引面21)と対向する面)とは反対側の面に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布する塗工部2と、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有しサクションローラ1との距離を調節可能に設けられ電解質膜3上に塗布した触媒インクによって触媒層13が形成されサクションローラ1によって搬送された膜触媒層接合体を懸架する第2ローラ5と、を用いて、帯状の電解質膜3上に触媒層13が形成された膜触媒層接合体を製造する方法であって、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有し、円筒状の外周面が、サクションローラ1に供給する電解質膜3を間に挟んで第1ローラ4を押圧すると共にサクションローラ1から回収する膜触媒層接合体を間に挟んで第2ローラ5を押圧することが可能に構成された第3ローラ6と、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とを挟むように配置され、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分を、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から略密封するように、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6のそれぞれの回転軸に垂直な両端面とサクションローラ1のローラ面とに接触する一対の端板7(7A,7B)とを設け、サクションローラ1の中空部の空気を吸引する時に、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気を吸引することにより、サクションローラ1と第1ローラ4との間隔、サクションローラ1と第2ローラ5との間隔、第1ローラ4と第3ローラ6との間隔、第2ローラ5と第3ローラ6との間隔を、それぞれ狭くして、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間を略減圧密閉空間にする。
上記の本実施の形態の膜触媒層接合体製造装置100及び膜触媒層接合体の製造方法によれば、サクションローラ1がローラ面(吸引面21)で電解質膜3を吸引する時に、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気を吸引することによって、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間を略減圧密閉空間にするので、サクションローラ1の吸引面における電解質膜3が吸引されていない領域からの無用な吸引を抑制して、サクションローラ1の電解質膜3を吸引する吸引力を向上させることができ、電解質膜3は、第1ローラ4とサクションローラ1で挟まれた箇所から、第2ローラ5とサクションロ
ーラ1で挟まれた箇所まで、サクションローラ1の吸引面に吸引されるので、電解質膜3を膨潤させることなく、塗工部2で電解質膜3上に触媒インクを塗布し、電解質膜3や触媒層13の厚みバラツキの小さい膜触媒接合体を製造することが可能となり、膜触媒層接合体の膨潤及び収縮を阻止した膜触媒層接合体を製造することができる。
(変形例1)
実施の形態1に係る膜触媒層接合体の製造装置の変形例(変形例1)に係る膜触媒層接合体製造装置101は、実施の形態1の膜触媒層接合体製造装置100の吸引器8を、サクションローラ1の回転軸方向の両端の円形の端面の中心を貫通する配管16を介してサクションローラ1内の(中空部の)空気を吸引する吸引器8Aと、端板7(7A,7B)を貫通する配管17を介して、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気を吸引する吸引器8Bと、に分けた構成にした点でのみ、実施の形態1の膜触媒層接合体製造装置100と異なる。
なお、本変形例の膜触媒層接合体製造装置101において、実施の形態1の膜触媒層接合体製造装置100と同一構成の部分については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図5は、実施の形態1に係る膜触媒層接合体の製造装置の変形例(変形例1)における膜触媒層接合体製造装置の構成を示す模式図である。
図5に示すように、本変形例の膜触媒層接合体製造装置101では、サクションローラ1の回転軸方向の両端の円形の端面の中心を貫通する配管16を介してサクションローラ1内の(中空部の)空気を吸引する吸引器8Aと、端板7(7A,7B)を貫通する配管17を介して、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気を吸引する吸引器8Bと、を備えている。
吸引器8A及び吸引器8Bの合計の吸引性能(吸引能力)を、実施の形態1の膜触媒層接合体製造装置100の吸引器8の吸引性能(吸引能力)よりも大きくすることにより、サクションローラ1の吸引面21の吸引力はより大きな吸引力となる。
かかる構成では、2箇所の空気を吸引するために、実施の形態1のように、兼用(共用)の一つの吸引器8を用いず、2つの独立した吸引器8A及び吸引器8Bを用い、吸引器8A及び吸引器8Bの合計の吸引性能(吸引能力)を、実施の形態1の膜触媒層接合体製造装置100の吸引器8の吸引性能(吸引能力)よりも大きくするので、実施の形態1よりも電解質膜3を吸引するサクションローラ1の吸引面21の吸引力を向上させることができ、電解質膜3は、第1ローラ4とサクションローラ1で挟まれた箇所から、第2ローラ5とサクションローラ1で挟まれた箇所まで、サクションローラ1の吸引面に吸引されるので、電解質膜3を膨潤させることなく、塗工部2で電解質膜3上に触媒インクを塗布し、電解質膜3や触媒層13の厚みバラツキの小さい膜触媒接合体を製造することが可能となり、膜触媒層接合体の膨潤及び収縮を阻止した膜触媒層接合体を製造することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る膜触媒層接合体製造装置102は、実施の形態1の膜触媒層接合体製造装置100の構成に対して、サクションローラ1が、多孔質シート23を介して電解質膜3を吸引しながら回転し、多孔質シート23に電解質膜3を積層した(重ねた)状態で搬送するよう構成したものであり、多孔質シート23を巻き出して第1ローラ4と第3ローラ6との間における、電解質膜3と第3ローラ6との間を通してサクションローラ1に供給する多孔質シート供給機22と、触媒層13を形成した膜触媒層接合体を
表面に積層してサクションローラ1によって搬送された多孔質シート23を、第2ローラ5と第3ローラ6との間における、触媒層13を形成した膜触媒層接合体と第3ローラ6との間を通して巻き取り回収する多孔質シート回収機26とを備えている。
なお、本実施の形態の膜触媒層接合体製造装置102において、実施の形態1の膜触媒層接合体製造装置100と同一構成の部分については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る膜触媒層接合体の製造装置を用いて膜触媒層接合体を製造している様子を模式的に示す断面図である。
図6に示すように、本実施の形態2の膜触媒層接合体製造装置102では、サクションローラ1が、多孔質シート23を介して電解質膜3を吸引しながら回転し、多孔質シート23に電解質膜3を積層した(重ねた)状態で搬送するよう構成している。
なお、多孔質シートとしては、例えば、通気性のある紙、不織布、フィルム(例えば、樹脂性フィルム)および金属メッシュなどを用いることができる。
多孔質シート23は、多孔質シート供給機22から巻き出され、まず、シート部材供給機19から巻き出された電解質膜3と第3ローラ6の間に通紙し、次に、電解質膜3とサクションローラ1の間に通紙して、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)を時計回りに1周近く巻いた後、シート部材回収機20に巻き取られる電解質膜3と第3ローラ6の間に通紙して、多孔質シート回収機26で巻き取られる。
本実施の形態では、電解質膜3とサクションローラ1の吸引面21の間に多孔質シート23を挟むことにより、サクションローラ1の吸引面21の圧痕が電解質膜3に現れることを防ぐことができる。
図6に示した多孔質シート供給機22は、反時計周りに回転して、多孔質シート23を多孔質シート供給機22の下側から送り出す(巻き出す)ものであるが、逆に、時計周りに回転して、多孔質シート23を多孔質シート供給機22の上側から送り出すものであっても構わない。
同様に、図6に示した多孔質シート回収機26は、反時計周りに回転して、多孔質シート23を多孔質シート回収機26の下側から巻き取るものであるが、逆に、時計周りに回転して、多孔質シート23を多孔質シート回収機26の上側から巻き取るものであっても構わない。
本実施の形態の膜触媒層接合体製造装置102は、電解質膜3上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層13を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、多孔質シート23を介して電解質膜3を吸引する吸引面21を有し、多孔質シート23を介して電解質膜3を吸引しながら回転し、電解質膜3を多孔質シート23と共に搬送するサクションローラ1と、サクションローラ1に対して多孔質シート23及び電解質膜3を挟んで反対側に配置される第1ローラ4と、多孔質シート23を介してサクションローラ1に吸引されて搬送される電解質膜3における吸引面21(多孔質シート23と対向する面)と反対側の表面に触媒インクを塗布する塗工部2と、サクションローラ1に対して、サクションローラ1により搬送された多孔質シート23及び電解質膜3を挟んで反対側に配置される第2ローラ5と、第1ローラ4に対して多孔質シート23及び電解質膜3を挟んで反対側に配置され、かつ、第2ローラ5に対して多孔質シート23及び電解質膜3を挟んで反対側に配置される第3ローラ6と、サクションローラ1、第1ローラ4、第2ローラ
5及び第3ローラ6の間の空間を、サクションローラ1の回転軸方向の両側から覆うように第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6に接触して配置された一対の端板7(7A,7B)と、サクションローラ1内(の中空部)の空気及び、サクションローラ1、第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6の間の空間内の空気を吸引する吸引器8と、を備える。
本実施の形態では、第1ローラ4及びサクションローラ1の間には、電解質膜3及び多孔質シート23が挟持されるように配置される。
また、本実施の形態では、膜触媒層接合体製造装置102に用いる第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6のうちの少なくとも1つは、その表面を弾性を有する材料で構成している。
また、本実施の形態では、上記構成に加えて、サクションローラ1を加熱する内側加熱部9をサクションローラ1の内側に備え、サクションローラ1を加熱する外側加熱部10をサクションローラ1の外側に備えている。
また、本実施の形態では、上記構成に加えて、サクションローラ1内の圧力を検知する圧力検知器としての圧力計11と、サクションローラ1、第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6の間の空間内の圧力を検知する圧力検知器としての圧力計12を備えている。
また、本実施の形態の膜触媒層接合体製造装置102は、電解質膜3上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層13を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に中空部に連通する吸引孔が多数形成された吸引面21を有し、帯状の電解質膜3をローラ面に吸着しながら回転可能に構成されたサクションローラ1と、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面とサクションローラ1のローラ面とでサクションローラ1に供給する電解質膜3を挟持可能に構成された第1ローラ4と、ローラ面に吸着された電解質膜3におけるローラ面側の面とは反対側の面に触媒インクを塗布する塗工部2と、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面とサクションローラ1のローラ面とでサクションローラ1から回収する、電解質膜3に触媒インクを塗布、乾燥させて触媒層13を形成した膜触媒層接合体を挟持可能に構成され第1ローラ4と所定間隔あけて配置された第2ローラ5と、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面がサクションローラ1に供給する電解質膜3を間に挟んで第1ローラ4を押圧すると共にサクションローラ1から回収する触媒層13を形成した膜触媒層接合体を間に挟んで第2ローラ5を押圧することが可能に構成された第3ローラ6と、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とを挟むように配置され、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分を、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から略密封するように、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6のそれぞれの回転軸に垂直な両端面とサクションローラ1のローラ面とに接触する一対の端板7(7A,7B)と、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気とサクションローラ1の中空部の空気とを吸引する吸引器8と、を備える。
また、本実施の形態の膜触媒層接合体製造装置102は、電解質膜3上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層13を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、帯状の電解質膜3を供給するシート部材供給機19と、電解質膜3の幅と同等以上の幅
を有する帯状の多孔質シート23を供給する多孔質シート供給機22と、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に中空部に連通する吸引孔が多数形成された吸引面21を有し、多孔質シート供給機22から供給された多孔質シート23を介してシート部材供給機19から供給された電解質膜3をローラ面(吸引面21)に吸着しながら回転するサクションローラ1と、ローラ面(吸引面21)に吸着された電解質膜3における多孔質シート23と対向する面とは反対側の面に触媒インクを塗布する塗工部2と、電解質膜3上に塗布した触媒インクによって触媒層13が形成されサクションローラ1によって搬送された膜触媒層接合体を回収するシート部材回収機20と、サクションローラ1によって搬送された多孔質シート23を回収する多孔質シート回収機26と、シート部材供給機19から供給された電解質膜3と多孔質シート供給機22から供給された多孔質シート23とを、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)との間に、多孔質シート23をサクションローラ1のローラ面(吸引面21)側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、サクションローラ1に導く第1ローラ4と、サクションローラ1によって搬送された触媒層13を形成した膜触媒層接合体及び多孔質シート23を、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)との間に、多孔質シート23をサクションローラ1のローラ面(吸引面21)側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、触媒層13を形成した膜触媒層接合体をシート部材回収機20に導くと共に多孔質シート23を多孔質シート回収機26に導く第2ローラと、シート部材供給機19から供給されサクションローラ1に導く電解質膜3と多孔質シート供給機22から供給されサクションローラ1に導く多孔質シート23とを、第1ローラ4との間に、電解質膜3を第1ローラ4側にして重ねて挟んだ状態で回転し、且つ、サクションローラ1によって搬送されシート部材回収機20に導く触媒層13を形成した膜触媒層接合体とサクションローラ1によって搬送され多孔質シート回収機26に導く多孔質シート23とを、第2ローラ5との間に、触媒層13を形成した膜触媒層接合体を第2ローラ5側にして、重ねて挟んだ状態で回転する第3ローラ6と、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とを挟むように配置され、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分を、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から略密封するように、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6のそれぞれの回転軸に垂直な両端面とサクションローラ1のローラ面とに接触する一対の端板7(7A,7B)と、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気とサクションローラ1の中空部の空気とを吸引する吸引器8と、を備える。
また、本実施の形態では、上記構成に加えて、サクションローラ1のローラ面の内周側または外周側に、電解質膜3上に塗布した触媒インクを加熱により乾燥させる内側加熱部9または外側加熱部10を備える。
また、本実施の形態では、第1ローラ4と第2ローラ5のローラ面が弾性材料で構成されている。
また、本実施の形態の膜触媒層接合体の製造方法は、電解質膜3上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層13を形成する膜触媒層接合体の製造方法であって、多孔質シート23を介して電解質膜3を吸引する吸引面21を有し、多孔質シート23を介して電解質膜3を吸引しながら回転するサクションローラ1を用いて、電解質膜3を多孔質シート23と共に搬送する搬送工程と、電解質膜3における吸引面21(多孔質シート23と対向する面)と反対側の表面に触媒インクを塗布する塗布工程と、サクションローラ1と、サクションローラ1に対して多孔質シート23及び電解質膜3を挟んで反対側に配置される第1ローラ4と、サクションローラ1に対して、サクションローラ1により搬送された多孔質シート23及び触媒層13を形成した膜触媒層接合体を挟んで反対側に配
置される第2ローラ5と、第1ローラ4に対して多孔質シート23及び電解質膜3を挟んで反対側に配置され、かつ、第2ローラ5に対して多孔質シート23及び触媒層13を形成した膜触媒層接合体を挟んで反対側に配置される第3ローラ6と、サクションローラ1の回転軸方向の両側から覆うように、第1ローラ4、第2ローラ5及び第3ローラ6の3本のローラに接触して配置された一対の端板7(7A,7B)と、で囲まれた空間内を吸引する吸引工程と、を備える。
また、本実施の形態の膜触媒層接合体の製造方法は、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に中空部に連通する吸引孔が多数形成された吸引面21を有し、帯状の多孔質シート23を介して、帯状の電解質膜3をローラ面に吸着しながら回転可能に構成されたサクションローラ1と、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有しサクションローラ1との距離を調節可能に設けられサクションローラ1に供給する電解質膜3と多孔質シート23とを懸架する第1ローラ4と、多孔質シート23を介してローラ面(吸引面21)に吸着された電解質膜3における多孔質シート23と対向する面とは反対側の面に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布する塗工部と、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有しサクションローラ1との距離を調節可能に設けられ電解質膜3上に塗布した触媒インクによって触媒層13が形成されサクションローラ1によって搬送された触媒層13を形成した膜触媒層接合体と多孔質シート23とを懸架する第2ローラ5と、を用いて、帯状の電解質膜3上に触媒層13が形成された膜触媒層接合体を製造する方法であって、サクションローラ1の回転軸と平行な回転軸を有し、円筒状の外周面が、サクションローラ1に供給する電解質膜3と多孔質シート23とを間に挟んで第1ローラ4を押圧すると共にサクションローラ1から回収する触媒層13を形成した膜触媒層接合体と多孔質シート23とを間に挟んで第2ローラ5を押圧することが可能に構成された第3ローラ6と、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とを挟むように配置され、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分を、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1の回転軸方向の両側から略密封するように、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6のそれぞれの回転軸に垂直な両端面とサクションローラ1のローラ面とに接触する一対の端板7(7A,7B)と、を設け、サクションローラ1の中空部の空気を吸引する時に、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気を吸引することにより、サクションローラ1と第1ローラ4との間隔、サクションローラ1と第2ローラ5との間隔、第1ローラ4と第3ローラ6との間隔、第2ローラ5と第3ローラ6との間隔を、それぞれ狭くして、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間を略減圧密閉空間にする。
上記の本実施の形態の膜触媒層接合体製造装置100及び膜触媒層接合体の製造方法によれば、サクションローラ1がローラ面(吸引面21)で多孔質シート23を介して電解質膜3を吸引する時に、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気を吸引することによって、第1ローラ4と第2ローラ5と第3ローラ6とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間を略減圧密閉空間にするので、サクションローラ1の吸引面21における電解質膜3が吸引されていない領域からの無用な吸引を抑制して、サクションローラ1の電解質膜3を吸引する吸引力を向上させることができ、電解質膜3は、第1ローラ4とサクションローラ1で挟まれた箇所から、第2ローラ5とサクションローラ1で挟まれた箇所まで、サクションローラ1の吸引面に多孔質シート23を介して吸引されるので、電解質膜3の表面にサクションローラ1の吸引面21の圧痕が無く、また、電解質膜3を膨潤させることなく、塗工部2で電解質膜
3上に触媒インクを塗布し、電解質膜3や触媒層13の厚みバラツキの小さい膜触媒接合体を製造することが可能となり、膜触媒層接合体の膨潤及び収縮を阻止した膜触媒層接合体を製造することができる。
(変形例2)
実施の形態2に係る膜触媒層接合体の製造装置の変形例(変形例2)に係る膜触媒層接合体製造装置103は、実施の形態2の膜触媒層接合体製造装置102に対して、多孔質シート23の表面に積層されてサクションローラ1によって搬送された、触媒層13を形成した膜触媒層接合体に接着して多孔質シート23から膜触媒層接合体を剥がす(分離する)支持部材38を巻き出して供給する支持部材供給機34と、支持部材供給機34から供給された支持部材38を懸架して、サクションローラ1の搬送方向における第2ローラ30の上流側の第2ローラ30の近くで支持部材38を膜触媒層接合体に接着して、多孔質シート23から膜触媒層接合体を剥がす(分離する)第4ローラ32を備え、多孔質シート23の表面に積層されてサクションローラ1によって搬送された、触媒層13を形成した膜触媒層接合体が、第2ローラ30と第3ローラ31との間を通ることなく、支持部材38と共に、シート部材回収機37に巻き取り回収されるようにしたものである。
第4ローラ32は、サクションローラ1に対して、多孔質シート23、電解質膜3上に触媒インクを塗布、乾燥させて得た触媒層13を形成した膜触媒層接合体、及び、膜触媒層接合体の表面に配置される支持部材38を挟んで反対側に配置される第4ローラ32をさらに備える。
なお、本変形例の膜触媒層接合体製造装置103において、実施の形態2の膜触媒層接合体製造装置102と同一構成の部分については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図7は、本発明の実施の形態2に係る膜触媒層接合体の製造装置の変形例(変形例2)を用いて膜触媒層接合体を製造している様子を模式的に示す断面図である。
図7に示すように、本変形例の膜触媒層接合体製造装置103では、電解質膜3上に塗布された触媒層13(膜触媒層接合体)の表面に配置される支持部材38を挟んで反対側に配置される第4ローラ32と、支持部材38を供給する支持部材供給機34を備えて、構成されている。
支持部材38として、例えば、糊がついた樹脂性フィルムなどを用いることができる。支持部材38を、触媒層13を形成した膜触媒層接合体と接着させることにより、触媒層13を形成した膜触媒層接合体を多孔質シート23から剥がして(分離して)、触媒層13を形成した膜触媒層接合体をシート部材回収機37に搬送(誘導、回収)しやすくすることができる。なお、サクションローラ1と第4ローラ32の間の距離は調整することができる。
図7に示した支持部材供給機34は、反時計周りに回転して、支持部材38を支持部材供給機34の上側から送り出す(巻き出す)ものであるが、逆に、時計周りに回転して、支持部材38を支持部材供給機34の下側から送り出すものであっても構わない。
同様に、図7に示したシート部材回収機37は、反時計周りに回転して、支持部材38及び触媒層13を形成した膜触媒層接合体をシート部材回収機37の下側から巻き取るものであるが、逆に、時計周りに回転して、支持部材38及び触媒層13を形成した膜触媒層接合体をシート部材回収機37の上側から巻き取るものであっても構わない。
本変形例の膜触媒層接合体製造装置103は、電解質膜3上に触媒及び分散媒を含む触
媒インクを塗布し、触媒層13を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、帯状の電解質膜3を供給するシート部材供給機19と、電解質膜3の幅と同等以上の幅を有する帯状の多孔質シート23を供給する多孔質シート供給機22と、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に中空部に連通する吸引孔が多数形成された吸引面21を有し、多孔質シート供給機22から供給された多孔質シート23を介してシート部材供給機19から供給された電解質膜3をローラ面(吸引面21)に吸着しながら回転するサクションローラ1と、ローラ面(吸引面21)に吸着された電解質膜3における多孔質シート23と対向する面(ローラ面側の面)とは反対側の面に触媒インクを塗布する塗工部2と、電解質膜3上に塗布した触媒インクによって触媒層13が形成されサクションローラ1によって搬送された膜触媒層接合体に接着可能な帯状の支持部材38を供給する支持部材供給機34と、電解質膜3上に塗布した触媒インクによって触媒層13が形成されサクションローラ1によって搬送された触媒層13を形成した膜触媒層接合体を支持部材38と共に回収するシート部材回収機37と、サクションローラ1によって搬送された多孔質シート23を回収する多孔質シート回収機26と、シート部材供給機19から供給された電解質膜3と多孔質シート供給機22から供給された多孔質シート23とを、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)との間に、多孔質シート23をサクションローラ1のローラ面(吸引面21)側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、サクションローラ1に導く第1ローラ29と、サクションローラ1によって搬送された多孔質シート23を、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)との間に挟んだ状態で回転して、多孔質シート回収機26に導く第2ローラ30と、シート部材供給機19から供給されサクションローラ1に導く電解質膜3と多孔質シート供給機22から供給されサクションローラ1に導く多孔質シート23とを、第1ローラ29との間に、電解質膜3を第1ローラ29側にして重ねて挟んだ状態で回転し、且つ、サクションローラ1によって搬送され多孔質シート回収機26に導く多孔質シート23を、第2ローラ30との間に挟んだ状態で回転する第3ローラ31と、サクションローラ1によって搬送された、電解質膜3上に触媒インクを塗布、乾燥させて得た触媒層13を形成した膜触媒層接合体及び多孔質シート23と支持部材供給機34から供給された支持部材38とを、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)との間に、中間が膜触媒層接合体で多孔質シート23をサクションローラ1のローラ面(吸引面21)側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、支持部材38を膜触媒層接合体に接着させて、膜触媒層接合体を多孔質シート23から分離させて、膜触媒層接合体を支持部材38に接着させた状態でシート部材回収機37に導く第4ローラ32と、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1の回転軸方向の両側から第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とを挟むように配置され、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分を、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1の回転軸方向の両側から略密封するように、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31のそれぞれの回転軸に垂直な両端面とサクションローラ1のローラ面とに接触する一対の端板7(7A,7B)と、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気とサクションローラ1の中空部の空気とを吸引する吸引器8と、を備える。
かかる構成では、実施の形態2の膜触媒層接合体製造装置102と比較して、サクションローラ1の吸引面21における電解質膜3が吸引されていない第2ローラ30と第4ローラ32との間の領域から多孔質シート23を介したサクションローラ1の外側の空気の吸引が生じるが、サクションローラ1と第4ローラ32の間の距離を調整することができるので、触媒層13を形成した膜触媒層接合体と支持部材38との接着強度を制御(調節)し、触媒層13を形成した膜触媒層接合体を多孔質シート23から剥がして(分離して)、触媒層13を形成した膜触媒層接合体を簡便にシート部材回収機37に搬送(誘導、回収)することができるようになる。
なお、サクションローラ1の吸引面21における電解質膜3が吸引されていない第2ローラ30と第4ローラ32との間の領域からの多孔質シート23を介したサクションローラ1の外側の空気の吸引を抑制する方法としては、例えば、支持部材38に接着した状態の膜触媒層接合体を第4ローラ32との間に、支持部材38を第4ローラ32側にして挟んだ状態で回転し、且つ、第2ローラ30と接触して回転する補助ローラを設け、一対の端板7(7A,7B)を、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31と第4ローラ32と補助ローラとサクションローラ1の回転軸方向の両側から第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31と第4ローラ32と補助ローラとを挟むように配置され、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分と、第2ローラ30と第4ローラ32と補助ローラとサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分とを、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31と第4ローラ32と補助ローラとサクションローラ1の回転軸方向の両側から略密封するように、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31と第4ローラ32と補助ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面とサクションローラ1のローラ面とに接触するように変更し、吸引器8が、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)の修正版によって囲まれた空間の空気と、第2ローラ30と第4ローラ32と補助ローラとサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)の修正版によって囲まれた空間の空気と、サクションローラ1の中空部の空気とを吸引するように修正することが考えられる。
(変形例3)
実施の形態2に係る膜触媒層接合体の製造装置の別のもう一つの変形例(変形例3)に係る膜触媒層接合体製造装置104は、本変形例3に係る膜触媒層接合体製造装置104は、変形例2の前記膜触媒層接合体製造装置103の構成において、シート部材供給機19から巻き出し供給される帯状の電解質膜3が第1ローラ29に懸架されず(第1ローラ29と第3ローラ31との間を通らず)、サクションローラ1の搬送方向における第1ローラ29の下流側の第1ローラ29の近くに、新たに設けた第5ローラ33に懸架されて、サクションローラ1によって搬送される多孔質シート23の表面に積層されるようにしたものである。
第5ローラ33は、サクションローラ1に対して、多孔質シート23及び電解質膜3を挟んで反対側に配置される。
なお、本変形例の膜触媒層接合体製造装置104において、変形例2の膜触媒層接合体製造装置103と同一構成の部分については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る膜触媒層接合体の製造装置の別のもう一つの変形例(変形例3)を用いて膜触媒層接合体を製造している様子を模式的に示す断面図である。
図8に示すように、本変形例の膜触媒層接合体製造装置104では、電解質膜3はサクションローラ1に吸引されるまでの搬送経路が多孔質シート23と異なり、多孔質シート23をサクションローラ1に吸引させた状態で、電解質膜3をサクションローラ1に供給する時の操作性が向上する。
例えば、多孔質シート23をサクションローラ1に吸引させた状態で、電解質膜3を交換することができる。なお、サクションローラ1と第5ローラ33の間の距離は調整することができる。ここで、第1ローラ29と第2ローラ30、第3ローラ31、第4ローラ
32、第5ローラ33は、シート部材の搬送に合わせて回転されるよう構成されていてもよく、回転可能又は固定されており、シート部材がローラ上を滑るように構成されてもよい。
本変形例の膜触媒層接合体製造装置103は、電解質膜3上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層13を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、帯状の電解質膜3を供給するシート部材供給機19と、電解質膜3の幅と同等以上の幅を有する帯状の多孔質シート23を供給する多孔質シート供給機22と、内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に中空部に連通する吸引孔が多数形成された吸引面21を有し、多孔質シート供給機22から供給された多孔質シート23を介してシート部材供給機19から供給された電解質膜3をローラ面(吸引面21)に吸着しながら回転するサクションローラ1と、ローラ面(吸引面21)に吸着された電解質膜3における多孔質シート23と対向する面(ローラ面側の面)とは反対側の面に触媒インクを塗布する塗工部2と、電解質膜3上に塗布した触媒インクによって触媒層13が形成されサクションローラ1によって搬送された、触媒層13を形成した膜触媒層接合体に接着可能な帯状の支持部材38を供給する支持部材供給機34と、電解質膜3上に塗布した触媒インクによって触媒層13が形成されサクションローラ1によって搬送された膜触媒層接合体を支持部材38と共に回収するシート部材回収機37と、サクションローラ1によって搬送された多孔質シート23を回収する多孔質シート回収機26と、多孔質シート供給機22から供給された多孔質シート23を、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)との間に挟んだ状態で回転して、サクションローラ1に導く第1ローラ29と、サクションローラ1によって搬送された多孔質シート23を、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)との間に挟んだ状態で回転して、多孔質シート回収機26に導く第2ローラ30と、多孔質シート供給機22から供給されサクションローラ1に導く多孔質シート23を、第1ローラ29との間に挟んだ状態で回転し、且つ、サクションローラ1によって搬送され多孔質シート回収機26に導く多孔質シート23を、第2ローラ30との間に挟んだ状態で回転する第3ローラ31と、サクションローラ1によって搬送された膜触媒層接合体及び多孔質シート23と支持部材供給機34から供給された支持部材38とを、サクションローラ1のローラ面(吸引面21)との間に、中間が膜触媒層接合体で多孔質シート23をサクションローラ1のローラ面(吸引面21)側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、支持部材38を膜触媒層接合体に接着させて、膜触媒層接合体を多孔質シート23から分離させて、膜触媒層接合体を支持部材38に接着させた状態でシート部材回収機37に導く第4ローラ32と、シート部材供給機19から供給された電解質膜3をサクションローラ1によって搬送される多孔質シート23に重ねる第5ローラ33と、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1の回転軸方向の両側から第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とを挟むように配置され、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1とによって囲まれた部分を、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1の回転軸方向の両側から略密封するように、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31のそれぞれの回転軸に垂直な両端面とサクションローラ1のローラ面とに接触する一対の端板7(7A,7B)と、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1と一対の端板7(7A,7B)によって囲まれた空間の空気とサクションローラ1の中空部の空気とを吸引する吸引器8と、を備える。
かかる構成では、実施の形態2の膜触媒層接合体製造装置102と比較して、サクションローラ1の吸引面21における電解質膜3が吸引されていない第1ローラ29と第5ローラ33との間の領域と第2ローラ30と第4ローラ32との間の領域とから多孔質シート23を介したサクションローラ1の外側の空気の吸引が生じるが、サクションローラ1に吸引させた状態で、サクションローラ1に供給される電解質膜3を交換するなど簡便に操作することが可能となる。
なお、サクションローラ1の吸引面21における電解質膜3が吸引されていない第1ローラ29と第5ローラ33との間の領域と第2ローラ30と第4ローラ32との間の領域とからの多孔質シート23を介したサクションローラ1の外側の空気の吸引を抑制する方法としては、例えば、支持部材38に接着した状態の膜触媒層接合体を第4ローラ32との間に、支持部材38を第4ローラ32側にして挟んだ状態で回転し、且つ、第2ローラ30と接触して回転する第1補助ローラと、シート部材供給機19から供給される電解質膜3を第5ローラ33との間に挟んだ状態で回転し、且つ、第1ローラ29と接触して回転する第2補助ローラとを設け、一対の端板7(7A,7B)を、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31と第4ローラ32と第5ローラ33と第1補助ローラと第2補助ローラとサクションローラ1の回転軸方向の両側から第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31と第4ローラ32と第5ローラ33と第1補助ローラと第2補助ローラとを挟むように配置され、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分と、第2ローラ30と第4ローラ32と第1補助ローラとサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分と、第1ローラ29と第5ローラ33と第2補助ローラとサクションローラ1との4本のローラによって囲まれた部分とを、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31と第4ローラ32と第5ローラ33と第1補助ローラと第2補助ローラとサクションローラ1の回転軸方向の両側から略密封するように、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31と第4ローラ32と第5ローラと第1補助ローラと第2補助ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面とサクションローラ1のローラ面とに接触するように変更し、吸引器8が、第1ローラ29と第2ローラ30と第3ローラ31とサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)の修正版によって囲まれた空間の空気と、第2ローラ30と第4ローラ32と第1補助ローラとサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)の修正版によって囲まれた空間の空気と、第1ローラ29と第5ローラ33と第2補助ローラとサクションローラ1との4本のローラと一対の端板7(7A,7B)の修正版によって囲まれた空間の空気と、サクションローラ1の中空部の空気とを吸引するように修正することが考えられる。
本発明は、水やエタノールといった溶媒によって膨潤する電解質膜に、前記溶媒を含むインクを塗布して、膜電極接合体の製造装置及び製造方法に有用である。
1 サクションローラ
2 塗工部
3 電解質膜
4 第1ローラ
5 第2ローラ
6 第3ローラ
7,7A,7B 端板
8,8A,8B 吸引器
9 内側加熱部
10 外側加熱部
11 圧力計
12 圧力計
13 触媒層
19 シート部材供給機
20 シート部材回収機
21 吸引面
22 多孔質シート供給機
23 多孔質シート
26 多孔質シート回収機
29 第1ローラ
30 第2ローラ
31 第3ローラ
32 第4ローラ
33 第5ローラ
34 支持部材供給機
37 シート部材回収機
38 支持部材
100 膜触媒層接合体製造装置
101 膜触媒層接合体製造装置
102 膜触媒層接合体製造装置
103 膜触媒層接合体製造装置
104 膜触媒層接合体製造装置

Claims (21)

  1. 電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、
    前記電解質膜を含むシート部材を吸引する吸引面を有し、前記シート部材を吸引しながら回転し、前記シート部材を搬送するサクションローラと、
    前記サクションローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置される第1ローラと、
    前記サクションローラに吸引されて搬送される前記シート部材の前記吸引面と反対側の表面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、
    前記サクションローラに対して、前記触媒インクが塗布された前記シート部材を挟んで反対側に配置される第2ローラと、
    前記第1ローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置され、かつ、前記第2ローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置される第3ローラと、
    前記サクションローラ、前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラの間の空間を、前記サクションローラの回転軸方向の両側から覆うように前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラに接触して配置された一対の端板と、
    前記サクションローラ内及び前記空間内を吸引する吸引器と、
    を備える膜触媒層接合体の製造装置。
  2. 前記サクションローラは、多孔質シートを介して前記シート部材を吸引しながら回転し、前記シート部材を搬送するよう構成されている、請求項1に記載の膜触媒層接合体の製造装置。
  3. 電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、
    多孔質シートを介して前記電解質膜を含むシート部材を吸引する吸引面を有し、前記シート部材を吸引しながら回転し、前記シート部材を搬送するサクションローラと、
    前記サクションローラに対して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第1ローラと、
    前記多孔質シートを介して前記サクションローラに吸引されて搬送される前記シート部材の前記吸引面と反対側の表面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、
    前記サクションローラに対して、前記サクションローラにより搬送された前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第2ローラと、
    前記第1ローラに対して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置され、かつ、前記第2ローラに対して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第3ローラと、
    前記サクションローラ、前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラの間の空間を、前記サクションローラの回転軸方向の両側から覆うように前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラに接触して配置された一対の端板と、
    前記サクションローラ内及び前記空間内を吸引する吸引器と、
    を備える膜触媒層接合体の製造装置。
  4. 前記サクションローラに対して、前記多孔質シート、前記触媒インクが塗布された前記シート部材、及び、前記触媒インクが塗布された前記シート部材の表面に配置される支持部材を挟んで反対側に配置される第4ローラをさらに備える、請求項3に記載の膜触媒層接合体の製造装置。
  5. 前記第1ローラ及び前記サクションローラの間には、前記シート部材及び前記多孔質シートが挟持されるように配置される、請求項4に記載の膜触媒層接合体の製造装置。
  6. 前記サクションローラに対して、前記第1ローラ側から搬送された前記多孔質シート及び前記シート部材を挟んで反対側に配置される第5ローラをさらに備える、請求項4に記載の膜触媒層接合体の製造装置。
  7. 前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラのうちの少なくとも1つは、その表面が弾性を有する材料で構成されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の膜触媒層接合体の製造装置。
  8. 前記サクションローラを加熱する加熱部を前記サクションローラの内側に備える、請求項1から7のいずれか1つに記載の膜触媒層接合体の製造装置。
  9. 前記サクションローラを加熱する加熱部を前記サクションローラの外側に備える、請求項1から8のいずれか1つに記載の膜触媒層接合体の製造装置。
  10. 前記サクションローラ内、前記吸引面又は前記空間内の圧力を検知する圧力検知器を備える、請求項1から9のいずれか1項に記載の膜触媒層接合体の製造装置。
  11. 電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、
    内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する吸引孔が多数形成され、シート部材を前記ローラ面に吸着しながら回転可能に構成されたサクションローラと、
    前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面と前記サクションローラの前記ローラ面とで前記サクションローラに供給する前記シート部材を挟持可能に構成された第1ローラと、
    前記ローラ面に吸着された前記シート部材における前記ローラ面と対向する面とは反対側の面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、
    前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面と前記サクションローラの前記ローラ面とで前記サクションローラから回収する前記シート部材を挟持可能に構成され前記第1ローラと所定間隔あけて配置された第2ローラと、
    前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し円筒状の外周面が前記サクションローラに供給する前記シート部材を間に挟んで前記第1ローラを押圧すると共に前記サクションローラから回収する前記シート部材を間に挟んで前記第2ローラを押圧することが可能に構成された第3ローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気と前記サクションローラの前記中空部の空気とを吸引する吸引器と、
    を備える膜触媒層接合体の製造装置。
  12. 電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、
    帯状の前記電解質膜を供給するシート部材供給機と、
    内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する
    吸引孔が多数形成され、前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜を前記ローラ面に吸着しながら回転するサクションローラと、
    前記ローラ面に吸着された前記電解質膜における前記ローラ面と対向する面とは反対側の面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、
    前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって前記触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体を回収するシート部材回収機と、
    前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜を、前記サクションローラの前記ローラ面との間に挟んだ状態で回転して、前記サクションローラに導く第1ローラと、
    前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体を、前記サクションローラの前記ローラ面との間に挟んだ状態で回転して、前記シート部材回収機に導く第2ローラと、
    前記シート部材供給機から供給され前記サクションローラに導く前記電解質膜を前記第1ローラとの間に挟んだ状態で回転し、且つ、前記サクションローラによって搬送され前記シート部材回収機に導く前記膜触媒層接合体を、前記第2ローラとの間に挟んだ状態で回転する第3ローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気と前記サクションローラの前記中空部の空気とを吸引する吸引器と、
    を備える膜触媒層接合体の製造装置。
  13. 電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、
    帯状の前記電解質膜を供給するシート部材供給機と、
    前記電解質膜の幅と同等以上の幅を有する帯状の多孔質シートを供給する多孔質シート供給機と、
    内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する吸引孔が多数形成され、前記多孔質シート供給機から供給された前記多孔質シートを介して前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜を前記ローラ面に吸着しながら回転するサクションローラと、
    前記ローラ面に吸着された前記電解質膜における前記多孔質シートと対向する面とは反対側の面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、
    前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって前記触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体を回収するシート部材回収機と、
    前記サクションローラによって搬送された前記多孔質シートを回収する多孔質シート回収機と、
    前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜と前記多孔質シート供給機から供給された前記多孔質シートとを、前記サクションローラの前記ローラ面との間に、前記多孔質シートを前記サクションローラの前記ローラ面側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、前記サクションローラに導く第1ローラと、
    前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体及び前記多孔質シートを、前記サクションローラの前記ローラ面との間に、前記多孔質シートを前記サクションローラの前記ローラ面側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、前記膜触媒層接合体を前記シート部材回収機に導くと共に前記多孔質シートを多孔質シート回収機に導く第2ローラ
    と、
    前記シート部材供給機から供給され前記サクションローラに導く前記電解質膜と前記多孔質シート供給機から供給され前記サクションローラに導く前記多孔質シートとを、前記第1ローラとの間に、前記電解質膜を前記第1ローラ側にして重ねて挟んだ状態で回転し、且つ、前記サクションローラによって搬送され前記シート部材回収機に導く前記膜触媒層接合体と前記サクションローラによって搬送され前記多孔質シート回収機に導く前記多孔質シートとを、前記第2ローラとの間に、前記膜触媒層接合体を前記第2ローラ側にして、重ねて挟んだ状態で回転する第3ローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気と前記サクションローラの前記中空部の空気とを吸引する吸引器と、
    を備える膜触媒層接合体の製造装置。
  14. 電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、
    帯状の前記電解質膜を供給するシート部材供給機と、
    前記電解質膜の幅と同等以上の幅を有する帯状の多孔質シートを供給する多孔質シート供給機と、
    内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する吸引孔が多数形成され、前記多孔質シート供給機から供給された前記多孔質シートを介して前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜を前記ローラ面に吸着しながら回転するサクションローラと、
    前記ローラ面に吸着された前記電解質膜における前記多孔質シートと対向する面とは反対側の面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、
    前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって前記触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体に接着可能な帯状の支持部材を供給する支持部材供給機と、
    前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって前記触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体を回収するシート部材回収機と、
    前記サクションローラによって搬送された前記多孔質シートを回収する多孔質シート回収機と、
    前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜と前記多孔質シート供給機から供給された前記多孔質シートとを、前記サクションローラの前記ローラ面との間に、前記多孔質シートを前記サクションローラの前記ローラ面側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、前記サクションローラに導く第1ローラと、
    前記サクションローラによって搬送された前記多孔質シートを、前記サクションローラの前記ローラ面との間に挟んだ状態で回転して、多孔質シート回収機に導く第2ローラと、
    前記シート部材供給機から供給され前記サクションローラに導く前記電解質膜と前記多孔質シート供給機から供給され前記サクションローラに導く前記多孔質シートとを、前記第1ローラとの間に、前記電解質膜を前記第1ローラ側にして重ねて挟んだ状態で回転し、且つ、前記サクションローラによって搬送され前記多孔質シート回収機に導く前記多孔質シートを、前記第2ローラとの間に挟んだ状態で回転する第3ローラと、
    前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体及び前記多孔質シートと前記支持部材供給機から供給された前記支持部材とを、前記サクションローラの前記ローラ面との間に、中間が前記膜触媒層接合体で前記多孔質シートを前記サクションローラの前記ローラ面側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、前記支持部材を前記膜触媒層接合体に接着させて、前記膜触媒層接合体を前記多孔質シートから分離させて、前記膜触媒層接合体を前記支持部材に接着させた状態で前記シート部材回収機に導く第4ローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気と前記サクションローラの前記中空部の空気とを吸引する吸引器と、
    を備える膜触媒層接合体の製造装置。
  15. 電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造装置であって、
    帯状の前記電解質膜を供給するシート部材供給機と、
    前記電解質膜の幅と同等以上の幅を有する帯状の多孔質シートを供給する多孔質シート供給機と、
    内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する吸引孔が多数形成され、前記多孔質シート供給機から供給された前記多孔質シートを介して前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜を前記ローラ面に吸着しながら回転するサクションローラと、
    前記ローラ面に吸着された前記電解質膜における前記多孔質シートと対向する面とは反対側の面に前記触媒インクを塗布する塗工部と、
    前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって前記触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体に接着可能な帯状の支持部材を供給する支持部材供給機と、
    前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって前記触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体を前記支持部材と共に回収するシート部材回収機と、
    前記サクションローラによって搬送された前記多孔質シートを回収する多孔質シート回収機と、
    前記多孔質シート供給機から供給された前記多孔質シートを、前記サクションローラの前記ローラ面との間に挟んだ状態で回転して、前記サクションローラに導く第1ローラと、
    前記サクションローラによって搬送された前記多孔質シートを、前記サクションローラの前記ローラ面との間に挟んだ状態で回転して、多孔質シート回収機に導く第2ローラと、
    前記多孔質シート供給機から供給され前記サクションローラに導く前記多孔質シートを、前記第1ローラとの間に挟んだ状態で回転し、且つ、前記サクションローラによって搬
    送され前記多孔質シート回収機に導く前記多孔質シートを、前記第2ローラとの間に挟んだ状態で回転する第3ローラと、
    前記サクションローラによって搬送された前記膜触媒層接合体及び前記多孔質シートと前記支持部材供給機から供給された前記支持部材とを、前記サクションローラの前記ローラ面との間に、中間が前記膜触媒層接合体で前記多孔質シートを前記サクションローラの前記ローラ面側にして、重ねて挟んだ状態で回転して、前記支持部材を前記膜触媒層接合体に接着させて、前記膜触媒層接合体を前記多孔質シートから分離させて、前記膜触媒層接合体を前記支持部材に接着させた状態で前記シート部材回収機に導く第4ローラと、
    前記シート部材供給機から供給された前記電解質膜を前記サクションローラによって搬送される前記多孔質シートに重ねる第5ローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気と前記サクションローラの前記中空部の空気とを吸引する吸引器と、
    を備える膜触媒層接合体の製造装置。
  16. 前記サクションローラの前記ローラ面の内周側または外周側に、前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクを加熱により乾燥させる加熱部を備えた請求項11から15のいずれか1項に記載の膜触媒層接合体の製造装置。
  17. 前記第1ローラと前記第2ローラのローラ面が弾性材料で構成されている請求項11から16のいずれか一項に記載の膜触媒層接合体の製造装置。
  18. 電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造方法であって、
    前記電解質膜を含むシート部材を吸引する吸引面を有し、前記シート部材を吸引しながら回転するサクションローラを用いて、前記シート部材を搬送する搬送工程と、
    前記シート部材の前記吸引面と反対側の表面に前記触媒インクを塗布する塗布工程と、
    前記サクションローラと、前記サクションローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置される第1ローラと、前記サクションローラに対して、前記触媒インクが塗布された前記シート部材を挟んで反対側に配置される第2ローラと、前記第1ローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置され、かつ、前記第2ローラに対して前記シート部材を挟んで反対側に配置される第3ローラと、前記サクションローラの回転軸方向の両側から覆うように、前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラに接触して配置された一対の端板と、で囲まれた空間内を吸引する吸引工程と、
    を備える膜触媒層接合体の製造方法。
  19. 電解質膜上に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布し、触媒層を形成する膜触媒層接合体の製造方法であって、
    多孔質シートを介して前記電解質膜を含むシート部材を吸引する吸引面を有し、前記シート部材を吸引しながら回転するサクションローラを用いて、前記シート部材を搬送する搬送工程と、
    前記シート部材の前記吸引面と反対側の表面に前記触媒インクを塗布する塗布工程と、
    前記サクションローラと、前記サクションローラに対して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第1ローラと、前記サクションローラに対して、前記サクションローラにより搬送された前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第2ローラと、前記第1ローラに対して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置され、かつ、前記第2ローラに対
    して前記多孔質シートを挟んで反対側に配置される第3ローラと、前記サクションローラの回転軸方向の両側から覆うように、前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラに接触して配置された一対の端板と、で囲まれた空間内を吸引する吸引工程と、
    を備える膜触媒層接合体の製造方法。
  20. 内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する吸引孔が多数形成され、帯状の電解質膜を前記ローラ面に吸着しながら回転可能に構成されたサクションローラと、
    前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し前記サクションローラとの距離を調節可能に設けられ前記サクションローラに供給する前記電解質膜を懸架する第1ローラと、
    前記ローラ面に吸着された前記電解質膜における前記ローラ面側の面とは反対側の面に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布する塗工部と、
    前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し前記サクションローラとの距離を調節可能に設けられ前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された膜触媒層接合体を懸架する第2ローラと、
    を用いて、帯状の前記電解質膜上に前記触媒層が形成された前記膜触媒層接合体を製造する方法であって、
    前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し、円筒状の外周面が、前記サクションローラに供給する前記電解質膜を間に挟んで前記第1ローラを押圧すると共に前記サクションローラから回収する前記膜触媒層接合体を間に挟んで前記第2ローラを押圧することが可能に構成された第3ローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、
    を設け、前記サクションローラの前記中空部の空気を吸引する時に、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気を吸引することにより、前記サクションローラと前記第1ローラとの間隔、前記サクションローラと前記第2ローラとの間隔、前記第1ローラと前記第3ローラとの間隔、前記第2ローラと前記第3ローラとの間隔を、それぞれ狭くして、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間を略減圧密閉空間にすることを特徴とする膜触媒層接合体の製造方法。
  21. 内部に空気が吸引される中空部が設けられ、円筒状のローラ面に前記中空部に連通する吸引孔が多数形成され、帯状の多孔質シートを介して、帯状の電解質膜を前記ローラ面に吸着しながら回転可能に構成されたサクションローラと、
    前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し前記サクションローラとの距離を調節可能に設けられ前記サクションローラに供給する前記電解質膜と前記多孔質シートとを懸架する第1ローラと、
    前記多孔質シートを介して前記ローラ面に吸着された前記電解質膜における前記多孔質シートと対向する面とは反対側の面に触媒及び分散媒を含む触媒インクを塗布する塗工部と、
    前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し前記サクションローラとの距離を調節可能に設けられ前記電解質膜上に塗布した前記触媒インクによって触媒層が形成され前記サクションローラによって搬送された膜触媒層接合体と前記多孔質シートとを懸架する第2ローラと、
    を用いて、帯状の前記電解質膜上に前記触媒層が形成された前記膜触媒層接合体を製造する方法であって、
    前記サクションローラの回転軸と平行な回転軸を有し、円筒状の外周面が、前記サクションローラに供給する前記電解質膜と前記多孔質シートとを間に挟んで前記第1ローラを押圧すると共に前記サクションローラから回収する前記膜触媒層接合体と前記多孔質シートとを間に挟んで前記第2ローラを押圧することが可能に構成された第3ローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラとを挟むように配置され、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラとによって囲まれた部分を、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラの回転軸方向の両側から略密封するように、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラのそれぞれの回転軸に垂直な両端面と前記サクションローラの前記ローラ面とに接触する一対の端板と、
    を設け、前記サクションローラの前記中空部の空気を吸引する時に、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間の空気を吸引することにより、前記サクションローラと前記第1ローラとの間隔、前記サクションローラと前記第2ローラとの間隔、前記第1ローラと前記第3ローラとの間隔、前記第2ローラと前記第3ローラとの間隔を、それぞれ狭くして、前記第1ローラと前記第2ローラと前記第3ローラと前記サクションローラと前記一対の端板によって囲まれた空間を略減圧密閉空間にすることを特徴とする膜触媒層接合体の製造方法。
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