JP6177553B2 - 熱処理炉搬入設備 - Google Patents

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Description

本発明は、環状の被処理体を熱処理炉に搬入する熱処理炉搬入設備に関する。
自動車部品や機械部品等(以下、「被処理体」という)の硬度を高めるためには浸炭焼入れ処理等の熱処理が行われる。そのような熱処理は熱処理炉内で行われ、一般に、熱処理設備には被処理体を熱処理炉に搬入する設備が設けられている。
従来の熱処理炉搬入設備には、被処理体をベルトコンベアに載置して搬送する機構や、プッシャーで被処理体を熱処理炉内に押し入れる機構、あるいは上部開口を有する箱型のトレイに複数の被処理体を並べて載置し、そのトレイをプッシャーやローラーを用いて熱処理炉に搬入する機構が設けられている(特許文献1〜4)。また、被処理体の搬送機構として多関節のロボットアームを用い、被処理体供給部にある被処理体を熱処理炉内に搬入する設備もある。このように、従来の熱処理炉搬入設備では、被処理体を搬送するための機構として様々なものが用いられており、これにより被処理体の搬送効率を向上させていた。
特開2012−136744 特開2008−196005 特開平10−53809 特開平08−285462
しかしながら、搬送機構による被処理体の搬送効率の向上を図っても、被処理体供給部においてスムーズに被処理体が供給されない場合には、結果として、被処理体の熱処理炉内への搬入効率が低下してしまう。被処理体供給部において、環状の被処理体が搬送に適した位置(搬送適正位置)からずれているような場合には、搬送トラブル(被処理体を掴めない、搬送中の被処理体の落下等)が生じるおそれがあり、被処理体の熱処理炉への搬入効率の低下を招いてしまう。特に、トレイや位置決めの治具を使用することなく被処理体を個別に熱処理炉に搬入する場合などは、前記搬送トラブルが発生する可能性が高い。
従来の熱処理炉搬入設備では、作業者が被処理体供給部において被処理体を載置台に載置し、その段階で被処理体の搬送適正位置からのずれを目視確認しながら、作業者自身の手で被処理体を搬送適正位置に移動させていた。このような位置調整方法では、複数の被処理体を供給する場合、さらには複数の被処理体が異なる製品寸法を有する場合に、被処理体の位置調整に時間がかかったり、被処理体の搬送適正位置からのずれによる搬送トラブル(被処理体を掴めない、搬送中の被処理体の落下等)を生じる恐れがある。この場合、熱処理炉内への被処理体の搬入効率が低下してしまう。
特許文献1〜4に開示された搬入設備には、被処理体供給部から熱処理炉に被処理体を搬送する搬送機構については開示されているものの、被処理体供給部において被処理体を効率良く供給する手段については開示されていない。
本発明の目的は、上記課題を解決するため、被処理体供給部において被処理体を効率良く供給することにより熱処理炉への被処理体の搬入効率を向上させる熱処理炉搬入設備を提供することにある。
本発明によれば、環状の被処理体を熱処理炉に搬入する熱処理炉搬入設備であって、前記熱処理炉に搬入される前記被処理体を供給する被処理体供給部と、前記被処理体供給部から供給される被処理体を前記熱処理炉に搬入する機構とを備え、前記被処理体供給部は、前記被処理体が収容されるストック台を有し、前記ストック台には、同一円周上に立設される少なくとも3本のガイドロッドと、各ガイドロッドを連動して移動させる移動機構とが設けられていることを特徴とする熱処理炉搬入設備が提供される。
前記ストック台に前記被処理体を支持する支持部材が設けられ、前記支持部材が昇降可能に構成されていることが好ましい。また、前記支持部材を支持する支持ロッドが設けられ、前記ストック台に収容された前記被処理体を前記被処理体供給部から搬出する被処理体搬送位置に昇降機構が設けられていることが好ましい。前記昇降機構に前記支持ロッドに連結する昇降ロッドが設けられていても良い。
前記移動機構が遊星歯車機構を備え、前記遊星歯車機構は、太陽歯車と、各ガイドロッドごとにそれぞれ設けられた複数の遊星歯車とを有し、各ガイドロッドが前記太陽歯車の回転に連動するように構成されていても良い。
前記被処理体の寸法を測定する測定部と、前記被処理体を前記被処理体供給部から前記測定部に搬送する移載装置とを備え、前記移載装置には、レールに沿って移動可能な前記被処理体を搬送する移載ハンドが設けられていても良い。
また、前記測定部から搬出された前記被処理体を、前記熱処理炉の搬入台に押し出し搬送する搬送装置を備えていても良い。前記搬送装置には、押し出し用シリンダーが設けられ、前記押し出し用シリンダーは、前記測定部で測定された前記被処理体の外径に基づいて押し出し量が変動するように制御されていても良い。
前記測定部に不良品を搬出する不良品搬出機構が備えられていても良い。
本発明によれば、同一円周上に配置される少なくとも3本のガイドロッドを連動して移動させることができるため、被処理体の外径に合わせた位置調整を容易にすることができる。これにより、作業者が被処理体供給部において目視確認によって被処理体の位置を調整する必要がなくなり、被処理体の位置調整時間の短縮及び被処理体の搬送適正位置からのずれをなくすことができる。このため、被処理体供給部内における被処理体の供給効率を向上させることができる。その結果、熱処理炉への被処理体の搬入効率を高めることができる。
本発明の実施形態に係る熱処理炉搬入設備を示す概略平面図である。 図1中のA方向から見た図である。 本発明の実施形態に係るストック台を示す概略平面図である。 本発明の実施形態に係るストック台を示す概略正面図である。 本発明の実施形態に係るストック台を示す概略底面図である。 本発明の実施形態に係る支持台の昇降機構を示す図である。 本発明の実施形態に係る支持台の昇降機構を示す図である。 本発明の実施形態に係る支持台の昇降機構を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を環状の被処理体Wを熱処理炉として例えば浸炭炉に搬入する浸炭炉搬入設備1に基づいて説明する。なお、環状の被処理体Wとは、例えば機械部品のギア等である。また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1に示す通り、浸炭炉搬入設備1は、浸炭処理する被処理体Wを供給する被処理体供給部10と、被処理体Wの寸法を測定する測定部40を備えている。被処理体供給部10と測定部40との間には、被処理体供給部10の被処理体Wを搬送路60に搬送する移載装置50が設けられている。搬送路60は、測定部40を通って浸炭炉61の搬入台62の周辺まで延びている。なお、搬送路60は、例えばウォーキングビーム式の搬送路である。
被処理体供給部10には、被処理体Wが載置されて収容される複数のストック台11と、各ストック台11を搬送するフリーフローコンベア12が設けられている。各ストック台11には、浸炭処理予定の被処理体Wが収容されており、図2に示す通り、ストック台11には、同一の外径を有する複数の被処理体Wが積み重ねられている。また、被処理体供給部10には、被処理体搬送位置WCPにあるストック台11の最上位置の被処理体Wの高さを測定するセンサー(不図示)が設けられている。
図2,図3に示す通り、ストック台11には、同一外径を有する円筒形状の3本のガイドロッド13が立設され、各ガイドロッド13は、ストック台上面に対して垂直方向に延びるように設けられている。各ガイドロッド13は、ストック台11に収容される被処理体Wの外側面に接するように配置されている。
また、各ガイドロッド13は、平面視において各ガイドロッド13の中心軸が任意の円Cの同一円周上を通るように配置されている。各ガイドロッド13は、各ガイドロッド13の中心軸と円Cの中心とを結ぶ直線同士のなす角がそれぞれ120°となるように配置されている。なお、各ガイドロッド13は、同一円周上に配置されていれば良く、本実施形態で示す配置位置に限定されることはない。ただし、ストック台11に収容された被処理体Wの半径方向Rの移動を規制できるように、各ガイドロッド13の中心軸と円Cの中心とを結ぶ直線同士のなす角がそれぞれ180°未満となるように各ガイドロッド13を配置する必要がある。
ストック台11には、円弧状のガイド穴14が3つ設けられており、ガイド穴14の一端は、円Cの中心部の近傍に向かって延びている。各ガイド穴14は、円Cの中心を回転中心とした回転対称形状となっている。また、各ガイド穴14は、ガイドロッド13の外径よりも大きな幅を有しており、ガイドロッド13がガイド穴14に沿って移動可能な形状となっている。また、円Cの中心には、ストック台11を貫通するようにして中央ロッド15が設けられている。なお、図3に示す被処理体Wは、外形線のみを破線で図示している。
図4に示す通り、ストック台11の底面側には、中央ロッド15が接続される太陽歯車16と、太陽歯車16に噛み合う3つの遊星歯車17が設けられている。これらの遊星歯車17の外径及び歯数等は、それぞれ等しくなっている。また、各遊星歯車17の上面には、連結部材18が設けられ、遊星歯車17と連結部材18はボルト19により固定されている。各連結部材18には、各ガイド穴14を通ってストック台11の下面から突出した各ガイドロッド13の下端が接続されている。なお、図4では、3本のガイドロッド13のうち、1本のガイドロッドを図示していない。
図3〜図5に示す通り、ストック台11には、被処理体Wを支持する支持台20が設けられている。支持台20は、円板状の中心部材21から3つの平板部22が放射状に突出するような形状を有しており、平板部22同士のなす角は、互いに120°となっている。
図5に示す通り、支持台20の各平板部22の底面には、支持台20を支持する3本の支持ロッド23が設けられており、支持ロッド23の下端は、図6に示す通り、頂点を上側に持つ円錐状の凹部形状24となっている。なお、図6は、図1に示す被処理体搬送位置WCPに到達したストック台11と、そのストック台11の下方に設けられた支持台20の昇降機構25とを図示したものである。また、図6には、中央ロッド15を図示していない。
図6に示す通り、昇降機構25は、昇降可能な昇降基板26を備えており、昇降基板26上には、3本の昇降ロッド27が設けられている。各昇降ロッド27の上端は、頂点を上側に持つ円錐状の凸部形状28となっており、各支持ロッド23の下端の凹部24と嵌合して連結することが可能な形状となっている。このように、昇降ロッド27の上端を、頂点を上側に持つ円錐状の凸部形状28としたことにより、昇降ロッド27の上端に付着するゴミ等は、自重により落下することになる。これにより、支持ロッド23と昇降ロッド27との嵌合部にゴミ等の付着物が残存することがなくなる。その結果、嵌合部に付着物が残存することに起因した支持台20が傾斜するといった問題を防ぐことができる。また、昇降基板26には、昇降基板26を昇降させるラック29が接続されている。このラック29には、モーター30が接続されており、ラックピニオン式の昇降手段を構成している。
図2に示す通り、移載装置50は、被処理体Wを把持する移載ハンド51を有するスライド装置52を備えている。また、移載装置50には、被処理体供給部10の被処理体搬送位置WCPの周辺まで突出した水平に延びるレール53が設けられている。スライド装置52は、このレール53に沿って水平移動可能に構成されている。また、スライド装置52は、移載ハンド51を昇降させる昇降シリンダー54を備えている。すなわち、被処理体Wを把持する移載ハンド51は、レール53に沿って水平移動することができると共に、昇降移動もすることができる。また、移載ハンド51には、被処理体Wを把持する把持爪55が設けられており、把持爪55は水平移動可能に構成されている。
図1に示す通り、測定部40には、被処理体Wの外径を測定する第1の測定ステーション41と、被処理体Wの内径及び厚さを測定する第2の測定ステーション42を備えている。また、第2の測定ステーション42の側方には、所望の製品寸法を有しない被処理体W(不良品)を搬出する不良品搬出路43と、搬送路上の被処理体Wを不良品搬出路43に押し出し搬送するプッシャー44が設けられている。
本実施形態によれば、浸炭処理等の各処理を行う前に不良品搬出路43から不良品を搬出することができるため、後工程の各処理における不具合等の発生を防止することができる。特に被処理体Wをプラグ焼入れ処理する場合は、所定のサイズの被処理体Wを用いないと、焼入れ処理の際にプラグ焼入れ装置のプラグと、被処理体Wとが焼き嵌め状態となってしまい、プラグを引き抜くことができなくなる恐れがある。さらに搬送される被処理体中に不良品が混入している場合などは、熱処理炉で無駄な処理をすることになり、搬入効率、熱処理効率が低下する。しかし、本実施形態によれば、プラグ焼入れ処理を行う前にサイズ不良の被処理体を搬出することができるため、そのような不具合の発生を防止することができる。
測定部40を通過した搬送路60の終点には、浸炭炉61の搬入台62に被処理体Wを押し出し搬送するプッシャー63が設けられている。このプッシャー63の駆動機構は、例えば電動シリンダーやエアシリンダーであり、測定部40において測定された被処理体Wの外径に基づいて、プッシャー63の押し出し量が制御されている。
次に、以上のように構成された浸炭炉搬入設備1を用いた浸炭炉61への被処理体Wの搬入方法について説明する。
まず、図1に示す通り、被処理体供給部10において、複数の被処理体Wが収容されたストック台11を反時計回りに移動させ、被処理体搬送位置WCPまで搬送する。このとき、被処理体搬送位置WCPに搬送されたストック台11の下方では、図6,図7に示す通り、昇降基板26が上昇し、ストック台11の支持台20に接続される支持ロッド23の下端と昇降ロッド27の上端が嵌合して連結される。なお、図6,図7には、中央ロッド15を図示していない。
次に、図2に示す移載装置50の移載ハンド51が、被処理体供給部10の被処理体搬送位置WCPに到達したストック台11に接近する。そして、ストック台11に積み重ねられた複数の被処理体Wのうち、最上位置にある被処理体Wを移載ハンド51により把持する。その後、移載ハンド51は測定部40に向かって移動し、移載ハンド51により把持された被処理体Wを搬送路60上に載置する。載置された被処理体Wは、測定部40に向かって搬送される。
このとき、図8に示す通り、次に搬送される被処理体Wの高さ位置が直前に搬送された被処理体Wの高さ位置と同じになるまで支持台20が上昇する。そして、移載ハンド51は、再び被処理体搬送位置WCPにあるストック台11に接近し、次の被処理体Wを搬送する。このような被処理体Wの搬送動作及び支持台20の上昇動作は、被処理体搬送位置WCPにあるストック台11の被処理体Wが空になるまで繰り返される。
これにより、移載ハンド51が被処理体Wを把持する高さを常に一定とすることができ、移載ハンド51の制御を容易にすることができる。なお、ストック台11に収容される被処理体Wの数が少ない場合には、移載ハンド51による被処理体Wの搬送前に支持台20が上昇している。すなわち、被処理体搬送位置WCPでは、移載ハンド51による被処理体Wの搬送に適した高さが定められており、常にその高さに被処理体Wが存在するように支持台20が上昇する。
その後、被処理体搬送位置WCPにあるストック台11が空になった後、支持台20は当初の位置まで下降し、図6に示す通り、支持台20の支持ロッド23と昇降基板26の昇降ロッド27との嵌合状態が解かれる。
次に、測定部40に搬送された被処理体Wは、第1の測定ステーション41において外径が測定される。その後、被処理体Wは、第2の測定ステーション42に搬送され、内径及び厚さが測定される。このとき測定される被処理体Wの外径、内径及び厚さのうち、いずれか1つでも所望の製品寸法から外れている場合には、当該被処理体Wは不良品と判断される。この場合、搬送路60上の被処理体Wは、第2の測定ステーション42の側方に設けられたプッシャー44により、不良品搬出路43に押し出され回収される。
続いて、測定部40を通過した被処理体Wは、搬送路60の終点まで到達する。そして、搬送路60の終点付近に設けられたプッシャー63により、被処理体Wが浸炭炉61の搬入台62に押し出し搬送される。このプッシャー63の押し出し量は、測定部40で測定された被処理体Wの外径に基づいて定められるため、被処理体Wが搬入台62から落下することはない。また、浸炭炉内の定められた位置に被処理体Wを搬入することができ、より均一な熱処理を実施することができる。以上のようにして、被処理体Wは、被処理体供給部10から浸炭炉61に搬入される。
次に、被処理体Wが空の状態となったストック台11への被処理体Wの補充方法について説明する。
図1に示す通り、被処理体Wが空になった状態のストック台11は、フリーフローコンベア12上を反時計回りに移動し、被処理体補充位置WSPに到達する。ここでは、作業者が浸炭処理予定の被処理体Wをストック台11に補充する。このとき、図4,図5に示すように、補充する被処理体Wの外径に合わせて中央ロッド15を時計回り又は反時計回りに回転させる。これにより、中央ロッド15が接続された太陽歯車16が回転する。これに伴い、太陽歯車16に噛み合う3つの遊星歯車17が、それぞれ同じ角度だけ回転する。
その結果、連結部材18を介して遊星歯車17に接続された3本のガイドロッド13が、ストック台11に設けられた円弧状のガイド穴14に沿って移動する。すなわち、各ガイドロッド13の位置調整を行う際は、同一円周上に配置された各ガイドロッド13が連動して同じ動作を行うため、各ガイドロッド13は、常に同一円周上に配置されることになる。
このため、ストック台11の支持台20上の任意の位置に被処理体Wを載置した場合であっても、各ガイドロッド13が常に同一円周上に配置されるように移動するため、載置された被処理体Wが自動的に支持台20上の搬送適正位置まで移動することになる。このため、ストック台11への被処理体Wの補充時において、作業者が各ガイドロッド13の位置をそれぞれ独立して調整する必要がないため、容易かつ短時間で被処理体Wの補充をすることができる。なお、補充する被処理体Wは、AGV(自動搬送車)やベルトコンベア等により、被処理体補充位置WSPの周辺に搬送されている。
そして、被処理体補充位置WSPにおいて被処理体Wが補充されたストック台11は、再びフリーフローコンベア12上を移動し、被処理体搬送位置WCPまで搬送される。
以上説明した通り、本発明の実施の形態によれば、同一円周上に配置される少なくとも3本のガイドロッド13を連動して移動させることができるため、被処理体Wの外径に合わせた位置調整を容易にすることができる。これにより、作業者が被処理体供給部10において目視確認によって被処理体Wの位置を調整する必要がなくなり、被処理体Wの位置調整時間の短縮及び被処理体Wの搬送適正位置からのずれをなくすことができる。このため、被処理体供給部10における被処理体Wの供給効率を向上させることができる。その結果、熱処理炉への被処理体Wの搬入効率を高めることができる。
また、本発明の実施の形態によれば、同一円周上に配置された各ガイドロッド13が同じ移動量で連動して移動するため、各ガイドロッド13の中心軸を通る円Cの中心は常に等しくなる。すなわち、ストック台11に収容される被処理体Wの中心軸の位置は、ストック台11ごとに全て等しくなる。このため、異なる外径の被処理体Wを搬送する際には、移載ハンド51の把持爪55の幅を変えるだけで良いため、被処理体Wの搬送トラブル(被処理体を掴めない、搬送中の被処理体の落下等)を防ぐことができる。この結果、被処理体Wの浸炭炉61への搬入効率をさらに高めることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態の説明では、ガイドロッドを3本設けることとしたが、ガイドロッドの本数は、これに限定されるものではない。各ガイドロッドを連動して移動させることができ、各ガイドロッドがストック台に収容された被処理体の半径方向の移動を規制できるように配置されていれば、ガイドロッドを4本以上設けても良い。また、支持ロッドや昇降ロッドの本数も適宜変更されるものである。また、支持ロッド下端及び昇降ロッド上端の形状も特に限定されるものではなく、支持ロッド下端と昇降ロッド上端が連結可能に構成されていれば良い。また、支持台の形状やストック台の形状も上記実施形態で説明したものに限られない。
また、上記実施形態の説明では、移載ハンドに把持爪を設けて被処理体を把持して搬送することとしたが、搬送方法はこれに限定されるものではない。例えばマグネットにより被処理体を吸着して搬送することとしても良い。
また、上記実施形態の説明では、太陽歯車に接続された中央ロッドを回転させることによって遊星歯車に接続された各ガイドロッドを移動させたが、各ガイドロッドの移動方法はこれに限定されない。例えば、1本のガイドロッドを作業者自身の手で移動させても良い。この場合、作業者が移動させたガイドロッドに接続される遊星歯車が回転し、その遊星歯車が噛み合う太陽歯車が回転する。これにより、太陽歯車に噛み合う他の遊星歯車も回転するため、結果として各ガイドロッドを連動して移動させることができる。また、上記実施形態の説明では、太陽歯車を上方より回転させることとしたが、太陽歯車を下方より回転させても良い。また、中央ロッドの有無や、各ガイドロッドと遊星歯車との固定方法も適宜変更されるものである。すなわち、太陽歯車の回転に対して、各ガイドロッドが同一円周上に配置されるように連動して移動する機構であれば、本発明の技術的範囲に属する。
また、上記実施形態の説明では、被処理体を浸炭炉に搬入する浸炭炉搬入設備について説明したが、同様の設備構成であれば、その他の熱処理炉に搬入することも可能である。
本発明は、環状の被処理体を浸炭炉等の熱処理炉に搬入する熱処理炉搬入設備に適用することができる。
1 浸炭炉搬入設備
10 被処理体供給部
11 ストック台
12 フリーフローコンベア
13 ガイドロッド
14 ガイド穴
15 中央ロッド
16 太陽歯車
17 遊星歯車
18 連結部材
19 ボルト
20 支持台
21 中心部材
22 平板部
23 支持ロッド
24 凹部
25 昇降機構
26 昇降基板
27 昇降ロッド
28 凸部
29 ラック
30 モーター
40 測定部
41 第1の測定ステーション
42 第2の測定ステーション
43 不良品搬出路
44 プッシャー
50 移載装置
51 移載ハンド
52 スライド装置
53 レール
54 昇降シリンダー
55 把持爪
60 搬送路
61 浸炭炉
62 浸炭炉搬入台
63 プッシャー

W 環状の被処理体
C 円
WCP 被処理体搬送位置
WSP 被処理体補充位置






Claims (9)

  1. 環状の被処理体を熱処理炉に搬入する熱処理炉搬入設備であって、
    前記熱処理炉に搬入される前記被処理体を供給する被処理体供給部と、
    前記被処理体供給部から供給される被処理体を前記熱処理炉に搬入する機構とを備え、
    前記被処理体供給部は、前記被処理体が収容されるストック台を有し、
    前記ストック台には、
    同一円周上に立設される少なくとも3本のガイドロッドと、
    各ガイドロッドを連動して移動させる移動機構とが設けられていることを特徴とする熱処理炉搬入設備。
  2. 前記ストック台に前記被処理体を支持する支持部材が設けられ、前記支持部材が昇降可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱処理炉搬入設備。
  3. 前記支持部材を支持する支持ロッドが設けられ、
    前記ストック台に収容された前記被処理体を前記被処理体供給部から搬出する被処理体搬送位置に昇降機構が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の熱処理炉搬入設備。
  4. 前記昇降機構に前記支持ロッドに連結する昇降ロッドが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の熱処理炉搬入設備。
  5. 前記移動機構が遊星歯車機構を備え、
    前記遊星歯車機構は、太陽歯車と、各ガイドロッドごとにそれぞれ設けられた複数の遊星歯車とを有し、
    各ガイドロッドが前記太陽歯車の回転に連動するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱処理炉搬入設備。
  6. 前記被処理体の寸法を測定する測定部と、前記被処理体を前記被処理体供給部から前記測定部に搬送する移載装置とを備え、
    前記移載装置には、レールに沿って移動可能な前記被処理体を搬送する移載ハンドが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱処理炉搬入設備。
  7. 前記被処理体の寸法を測定する測定部を備え、前記測定部から搬出された前記被処理体を、前記熱処理炉の搬入台に押し出し搬送する搬送装置を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の熱処理炉搬入設備。
  8. 前記搬送装置には、押し出し用シリンダーが設けられ、前記押し出し用シリンダーは、前記測定部で測定された前記被処理体の外径に基づいて押し出し量が変動するように制御されていることを特徴とする請求項7に記載の熱処理炉搬入設備。
  9. 前記測定部に不良品を搬出する不良品搬出機構が備えられていることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の熱処理炉搬入設備。
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